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  • 開くべき価値観

    毎日新聞連載コラム「シーカヤックで地球再発見」80回目の今回は南紀串本大島・樫野崎です。ぼくの考える、海をゆくカヤッカーが開いてゆくべき価値観について触れています。興味がある方はどうぞご一読下さい。開くべき価値観

  • 黎明期として

    毎日新聞連載コラム「シーカヤックで地球再発見」、79回目は台湾南部の話。ここに出てくるlafinsawmah氏はアミ族の木工芸術家で、YouTubeにも上がってるが、自然の本質を内奥で捉えた実にいい作品を作る。しかし残念なことに昨年6月に亡くなった。ぼくは彼が生きてたら間違いなく兄弟分みたいな友達になってただろうと直感する。運良くまだ生きている者として、彼の遺志を継いでいきたい。この冬に行ったポリネシアの旅も、彼のスピリットに捧げている。古代に隆盛を誇り、近現代にいったん駆逐され、前世紀末から今世紀になって再び復興してきた自然文化としての環太平洋カヌー文化は、今まさに黎明期そのものだ。ぼくなりの感性で、一つのスタイルを探求していきたい。黎明期として

  • 枠組みを越えて

    毎日新聞連載コラム「シーカヤックで地球再発見」、今回は台湾の蘭嶼島についてです。これはポリネシアのカヤック旅と繋がっています。よろしければご一読ください。ちょっと硬い言い方をすると、環太平洋にまたがるカヌー文化の本質的特徴を現地での海旅経験を通して掴み取り、そこからヤポネシアのカヌー文化の今後のあり方や可能性を考える旅。カヌーをカヌーというジャンル的枠組みを超えて、「自然文化」としてのレベルに押し上げたいという思いがぼくにはある。舵を失った船のように文化的ディレクションを失った今の日本。それでも物だけは豊富で、安いエンタメやSNSとともに消費生活にどっぷり浸ってたらそれなりに楽しく過ごせるようにできている。しかし、そんなのはゴメンだ、という人もまた増えている。ぼくはカヌー文化/自然文化というところで、そう...枠組みを越えて

  • ポリネシアカヤックトリップ19

    タヒチ島にあるFAIVAAというアウトリガーカヌービルダーの工房を訪問。別にうちでアウトリガーカヌーを導入しようと決めたわけではないが、海や先人へのリスペクトに根ざしたポリネシアのカヌー文化には何かしら未来を感じさせられるものがある。一方、同じ太平洋で四方海に囲まれた日本のカヌー文化の現状を考える。日本のフィールドに最も適したカヌーはカヤックだが、社会的にも文化的にも地位は低く、過小評価されている。その辺をどう打破していくかの取っ掛かりを探っているだけ。ポリネシアカヤックトリップ19

  • ポリネシア•カヤックトリップ18

    ポリネシア•ランギロア環礁往復縦断。世界で2番目にデカい環礁と言われるが、最果て感が強くて予想以上に味わい深かった。なんせ200以上のモツ(小島)がある中で、主に人が住むのは2つの島だけ。理由はあまりにもノノ(サンドフライ)が多いからだという。ぼくもこっぴどくやられた。ノノは最恐の生物だと身をもって知る。半径25キロ圏内に夫婦2人以外誰も住まないゾーンがあって、たまたまそこを通ったときに彼らがいて、泊めさせてもらった。で、サヨナラする際に、ぼくに妙になついてきた犬が沿岸沿いについてきた。最初、ぼくも面白がって犬の散歩気分で進んでたけど、3キロも5キロもついてくる。小島と小島の間もガンガン泳いで渡る。そのうちもう一匹の犬も合流。さすがに腹が減るだろうと思い、サッと釣りして釣った魚をおろしてあげたりする(魚は...ポリネシア•カヤックトリップ18

  • ポリネシア•カヤックトリップ17

    ポリネシアではどこの海辺でもカヌーが転がっている。1000年以上続く海洋文化の象徴。これらを何気なく見ているとき、ひるがえって日本はどうなのかと思う。実はカヌー文化は日本の方が遥かに古く、例えば38,000年前に伊豆半島から神津島に渡った痕跡が残されている。また地味だけど旧石器、縄文、弥生期にかけてのカヌーの残骸が、結構出土している。最近ブームなのか、色んなところで縄文縄文と聞くけど、なぜか土器や土偶のことばかり取り上げられる。だけどほんとの縄文スピリットを体現するのはカヌーなんじゃないかと思う。土器は学者が編年を調べやすいからクローズアップされるようになり一般化したが、正直なところ、別に現在使いもしないお椀や鍋の破片に、あまり心は動かされない。一方、カヌーは漕いでみさえすれば、その岬や島や海浜に吹く風や...ポリネシア•カヤックトリップ17

  • ポリネシア•カヤックトリップ16

    旅用フォールディングカヤックってこんな感じ。バックパックから取り出して2、30分で組める。この中にテント、寝袋、食料、水、衣類、調理用品、モバイル機器、カメラ、本、釣り竿、その他もろもろを積みこむ。あとはマップとデッキコンパスと洞察力と忍耐力さえあれば、世界中どこへでも。瞬間瞬間の風や波の調和点を見いだして進んでゆくことが大切。言い方を変えるとカヤックとは、その地の自然の息吹に絶妙にチューニングされゆく楽器のようなもの。いい感じで進めているとき、本当にその場所の山や風や潮や魚がバシっとシンクロし、全体でハーモニーを奏でているように聞こえてくることがある。身一つで頼りなげだからこそ、語りかけてくれる声みたいなもの。なかなか世間は気づかんけど、地球環境を尊ぶべき今の時代にこれ以上マッチした乗り物はない。何千年...ポリネシア•カヤックトリップ16

  • ポリネシア•カヤックトリップ15

    ポリネシアフアヒネ島。ファレポテと呼ばれる、昔の首長たちの集会所を復元した場所まで来た。現在はミニ博物館になっている。入り口には復元に寄与した太平洋考古学の権威、篠遠喜彦氏をたたえる石碑が建てられている。フアヒネ島は特に篠遠氏と縁の深い場所で、20m級の外洋航海カヌーの残骸を発見しポリネシア人の意図的航海の有力な裏づけに寄与したり、山の中で埋もれていた数々の重要なマラエ群を発掘、復元したりと、ひときわ情熱を注いだ島。今でも島民に、「タオテ•シノト(篠遠博士のこと)を知ってるか?」と聞くと、みな知ってるという。自分たちの文化的アイデンティティを高めてくれた人物として尊敬してる人も多いようだ。だいぶ昔だが、人気歌手のボビーホルカムが篠遠氏をたたえる「タオテ•シノト」という曲をリリースしている。ぼくはこの場所に...ポリネシア•カヤックトリップ15

  • ポリネシア•カヤックトリップ14

    フアヒネ島の離れ小島。漕いでる最中にマグロ漁師夫婦に招かれる。マグロ漁というと日本では遠洋漁業をイメージするが、彼らは朝四時に家の前から出漁し、2、30分走ったところのポイントで数時間釣り、昼前には帰ってきて昼メシ食ってゆったりするスタイル。これまで釣った80キロのマグロや200キロのカジキの写真を見せてもらう。彼も祖父が中国人で、太い腕に「李」というタトゥーが入っている。今朝獲れたキハダマグロを巨大クーラーボックスからおもむろに取り出して捌き、奥さんの巻いてくれた手巻き寿司、刺身、揚げ物にして頂いた。自然とともに暮らす豊かな生活。最も満員電車が似合わないタイプのキャラ。なんてかっこいい男よ。こんな生き方は憧れるね。ポリネシア•カヤックトリップ14

  • ポリネシア•カヤックトリップ 13

    フアヒネ島のジャングル開墾アニキが今朝、出艇時に手向けの歌を送るよ、とフアヒネ島の歌を歌ってくれた。さらに中空の空いた木をジャンベがわりに演奏し、おまけに昨日解禁になったばかりのマングローブガニまでくれた。そして彼のいとこはアウトリガーカヌーにチャリを乗せてどこかに。ここは道路が通じてないので、道路のあるところまでチャリを持って行くらしい。すごいスタイルだ。昨日たまたま気まぐれにお宅訪問したにも関わらずフレンドリーに接してくれ、飾らない日常を見せてくれるって不思議っちゃ不思議だけど、これがカヤック旅の世界。昨日まで何の縁もゆかりもなかった相手の懐にいきなり入れるわけ。そしてぼくらが思っている以上に世界にはいい奴らがいる(危ないのもいるけどそれもカヤック旅モードに入ると感覚鋭くなるから分かる)。世界中の見知...ポリネシア•カヤックトリップ13

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