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本読みの日々つらつら https://blog.goo.ne.jp/rinakko_may/

好きな作家は、小川洋子さん、村上春樹さん、恩田陸さん、古川日出男さん、三島、安部・・・。

りなっこ
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2006/04/18

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  • 5月23日

    薩摩秀登『物語チェコの歴史森と高原と古城の国』を読んだ。とても読みやすくて面白かった。そも、チェコという国の一貫した通史を書くことはできるのか。中世のチェコ王国と現代のチェコ共和国を、単純につなげて解釈するのは違うのでは…という観点から、時代ごとに特定の人物をとりあげることでチェコ史をたどっていく。お目当てはカレル四世の時代だったけれど、もっと遡ったモラヴィア王国や聖人アネシュカの章も読めてよかったし、ハプスブルク家の崩壊後の経緯も、そういうことだったのか…と興味深い内容だった。(窓外放擲事件の件があると、思わず「待ってました」となってしまうw)5月23日

  • 5月20日

    キム・チョヨプ/カン・バンファユン・ジヨン訳『この世界からは出ていくけれど』を読んだ。原書での意図に沿うようにつけられたという日本語版タイトル(同名の短篇はない)が、内容にぴったりで素敵だ。自ら選んだ訳ではない与えられた環境にいる、間違いみたいに生まれた世界にいる、旅路の果てにたどり着いた星にいるそれぞれの登場人物たちを、一見頼りなくか細い線(でも確かに)で繋いでいく読み心地だった。例えば、その世界から出ていく者と、何処へも行けずに見送る者とのすれ違いほどの邂逅と別離を描いていても、それを哀しい物語にはしないところがとてもよかった。とりわけ好きだったのは、「ブレスシャドー」や「古の協約」「認知空間」。5月20日

  • 5月18日

    お昼ごはん。四つ葉cafeにて、タコライスプレート。夫はパスタプレート。お野菜たんもりで美味でした。お腹いぱい…菫野短歌のネップリ、しました。20日までですって。5月18日

  • 5月17日

    空木春宵『感傷ファンタスマゴリィ』を読んだ。とてもよかった。まず耽美で残酷かつ甘苦い毒滴る作風が好みで堪らないのだが、人の嗜虐性や暴力、どす黒い憎悪(例えば人々を“魔女狩り”へと駆り立てるものの正体)をきっちりと描く筆致にも痺れる。表題作では“幽霊とは思考の産物”という件からの、己が己であることの確かさがぐらぐら揺るがされ、自己確立の脆さを突き付けられる展開が頗る響いた。「4W」はシスターフッドの物語としても読めるしそこが好きでもあり、「ウィッチクラフト≠マレフィキウム」で見据えているものは性別に関係なく誰もが考え続けるべきことなのだろう…とも思う。“だが、少女であったことならある。どうしようもない生き辛さを抱え、間違った世界に生まれてきてしまったと感じる、よるべない孤独な少女であったことは。”「さよなら...5月17日

  • 5月14日

    金井美恵子『ピース・オブ・ケーキとトゥワイス・トールド・テールズ』を再読した。素晴らしかった。遠い日々の記憶が弛んで寄り集まり、褪色したモザイク模様になる。茫洋とした時間の流れから掬い上げられる、鮮やかなイメージと繰り返すその語り直しに、ふと眩暈する読み心地だった。とりわけ、何度も出てくる“まゆみの生垣”をめぐらし曲がりくねった狭い道の描写は、時間を行き来してとめどない語り口そのものとも重なる。“それとも、いつかこの今の瞬間、今こうして見ている月と、この道と、風と、こうして今わたしの感じているすべての感覚を思い出すことがあるだろうか。”5月14日

  • 5月11日

    お昼ごめん。味の蔵にて、豚骨の蔵味ラーメン。木耳が多めでよかった(そこ‥)5月11日

  • 5月10日

    マーガレット・アトウッド/大島かおり訳『浮かびあがる』を読んだのだった。随分古い作品だなぁ…と思ってたら、アトウッドの第二作だった。もうすぐ北烏山編集室さんから出る『リーディング・リスト』の目次に入ってるんだけど、それまで本を読んでこなかった定年退職後の父親に勧める本としてどうだったんだろう…。“厄介なのは、わたしたちのからだの上に瘤みたいな頭がのっかっていることだ。”5月10日

  • 5月8日

    バーネット/脇明子訳『秘密の花園』を、ん10年ぶりに読んだ。子どもの頃から繰り返し読んだお話。メアリとコリンが大人たちに都合のいい”良い子“ではないところが、今も昔もこの作品を好きな理由として大きいことを、あらためてしみじみ(かんしゃくをかんしゃくでもって鎮めるとか素晴らしいw)。そして『デカメロン』を読んだ時もそうだったけれど、文学の中で描かれたパンデミックについて、そこに居合わせた人々の恐怖を少なからずは身を以て知った今だから、そこは感じ方が違っているはず。まだ幼いメアリがひとりぼっちで味わった怖さを思うと、“秘密の花園”や友達に出会えて本当によかったねぇ…と。昔読んだ本は手元にないので、愛蔵するのにぴったりな素敵な装幀でお迎え出来てとても嬉しい。5月8日

  • 5月5日

    昼ビール部です。誕生月の色は緑。お昼ごはん。ラルドワーズにて、スープと前菜。お昼ごはん(続き)。生牡蠣をごきゅごきゅ呑んで、瀬戸内牛のステーキ🥩(右から被さってるのはフリッタータ。フレンチだけど)ラルドワーズにて。5月5日

  • 5月3日

    今日は2人でこーしーから。連れ本は『殴り合う貴族たち』。(夫は法律の勉強本)お昼ごめん。星乃スパゲッティー。星乃珈琲店はまだ3度目で、あれこれ食べてみたくてオーダーに悩む〜。5月3日

  • 5月2日

    お昼ごめん。春木屋にて、鶏そば。少しずつ味変して、おいじかった。5月2日

  • 5月1日

    ボッカッチョ/平川祐弘訳『デカメロン上』を読んだ。先日の『神曲』の訳注でボッカッチョに触れている箇所が幾つもあって、ますます読んでみたくなった。まずは上巻の3日分(1日に10人で10話)。一日目はまだ小手調べな感じで、二日目以降からじわっと面白くなる(まあ、概ね大らかにエロい喜劇…ですw)。例えばダンテの聖職者批判とも響き合う話や、ダンテのパロディのようにも読める話があって興味深いし、シェイクスピア作品の材源になった話を読めたのもよかった。『終わりよければすべてよし』を読んだ際のあのもやもや~っと割り切れない感じが、元になった話には殆どない(大らかにエロいのでw)…とか。5月1日

  • 4月に読んだ本

    4月の読書メーター読んだ本の数:12読んだページ数:3980アンナ・コムネナ5(星海社COMICS)読了日:04月29日著者:佐藤二葉シェイクスピアの記憶(岩波文庫赤792-10)読了日:04月26日著者:ホルヘ・ルイス・ボルヘス源氏物語5(河出文庫か10-10)の感想再読(角田源氏は初めて)。「若菜」から「鈴虫」まで。「若菜」は流石の面白さで、容赦ない因果応報の巻。もうそんなことも起こるまい…と安心していた矢先、光源氏に信頼を裏切られた紫の上は、それまで考えてもみなかった将来への不安まで抱く(辛…)。女三の宮を迎えることを決めた光源氏が、以前と同じように紫の上が妬いてくれると思い込んでいる辺り、如何なものか。紫の上から見て、女三の宮は嫉妬するには身分が高過ぎるし、そもそういう気持ちが薄れて心が離れつつあ...4月に読んだ本

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