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本読みの日々つらつら https://blog.goo.ne.jp/rinakko_may/

好きな作家は、小川洋子さん、村上春樹さん、恩田陸さん、古川日出男さん、三島、安部・・・。

りなっこ
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2006/04/18

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  • 4月22日

    ダンテ・アリギエリ/原基晶訳『神曲天国篇』を読んだ。まず、行き届いた各歌解説が素晴らしかった。ダンテの抱いた神の真理に近付くことへの絶望の深さが、この作品を書かせたのかと思うと気が遠くなる。(神学的理論と哲学用語が頻出する詩…)以下、解説からの覚書。神がいる至高天は満たされているので静謐であり、原動天(天使の世界)は最も至高天に近いので神を最も欲し最速で回転する。その愛ゆえに天体は神と一体になろうとして回転する。自由意志は神から人類への「最大の贈り物」で、神との契約(誓願)は自由意志の放棄で成立する。神の本質は知性であり、その知性による認識から自由意志による神への愛がもたらされるとされ、その結果、天上と地上の愛の照応関係が成立する(ゆえに、教皇達が神の調和の表現である法を無視するのは駄目)。4月22日

  • 4月21日

    お昼はパンを食べて、デザートにニューヨークチーズケーキ(因島産はっさく)。美味…4月21日

  • 4月20日

    お昼ごはん。「なにわ料理藤」にてミニ会席。昼ビールと前菜\(^-^)/お昼ごはんの続き。造り3種と煮物(鯛の桜蒸し)、ちょっと日本酒もいただき、八寸(鰆とか焼き筍とか)、デザート。どれも美味でした。4月20日

  • 4月16日

    金井美恵子『道化師の恋』を再々読。金井美恵子を読みだすと後を引く。主人公の善彦がナボコフの『青白い焔』を読んでいたので、私も読み返したくなってしまった。4月16日

  • 4月15日

    毬矢まりえ/森山恵『レディ・ムラサキのティーパーティらせん訳「源氏物語」』を読んだ。とても素晴らしかった。まず、〈らせん訳〉とは何ぞや…。それは、A・ウェイリーが成した『源氏物語』の英語版から日本語に訳す〈戻し訳〉が、多層的時間空間を巻き込んでらせん状になる(直線的な翻訳ではない)ことから名づけられた。例えば、光源氏の“光”がシャイニングという単語に置き換わったとき、光源氏のこの世を越えた神々しさが、いつか月に帰るかぐや姫と同様なものとして伝わってくる(だから彼の色好みはゼウスのそれに近い、とか)。源氏物語の重層性(和歌の本歌取りや歴史書への言及など)に共鳴させるように、A・ウェイリー版ではシェイクスピア詩の引用や聖書的語彙が使われている、という話。全12章のうちの2章が末摘花(サフラン姫)に割かれている...4月15日

  • 4月14日

    録画しておいた「アリバイ崩し承りますスペシャル」、観たわ。浜辺美波の時乃ちゃんが可愛くて(「時をかける少女」歌ってて可愛い、お風呂でコロッケぱくついて可愛い、お洋服も可愛い)、ふにゃふにゃになりました。続きがありそうな終わり方だったけど、どうなのかな。4月14日

  • 4月13日

    お昼ごめん。又来軒にて、四川酸辣麺。予想以上に麻(マー)の痺れる辛さがビリビリ来た。4月13日

  • 4月11日

    角田光代訳『源氏物語4』を読んだ。源氏物語は他の訳者で幾度か読んだが、角田源氏は初めて。今のタイミングで「蛍」の物語論を読むと、「光る君へ」のまひろの声で響いてくるような気がする。そして「藤裏葉」の大団円。おそらくここまでで紫式部は一旦筆を置いたのではないか、という話を聞いた。いよいよ次巻で「若菜」。4月11日

  • 4月10日

    金井美恵子『彼女(たち)について私の知っている二、三の事柄』を再読した。──“そこに夢見るものなんか、何もないけれど”。『小春日和(インディアン・サマー)』からほぼ10年後の、桃子、花子、小説家のおばさんたちを描いた姉妹作。少し本整理をしようとして目に留まり、懐かしさについ読み耽ってしまった。(フローベール『紋切型辞典』が出てくるとにやにやしてしまう)4月10日

  • 4月8日

    ダンテ・アリギエリ/原基晶訳『神曲煉獄篇』を読んだ。引き続き、素晴らしい各歌解説のお蔭でとても面白い。以下、解説からの覚書。ダンテは地獄のような世界を糾弾し、その報われない現実の中で人はいかに生きればよいのかを考察している。煉獄篇は〈友情篇〉という別名を持つ(友情をもとにした調和の世界の再構築)。第九歌から主題と表現が更に高度化し、読者にアレゴリー的解釈を呼びかけている。愛と自由意志との関係の前提に、タブラ・ラサ「白紙」理論がある(神がそこに“第一概念”を書き込む)。第21歌から第26歌までの主題は詩。可能的知性(事物の認識を可能にする能力としての知性)があって初めて人は神と対話できる。そしてダンテはその対話を〈愛〉と呼ぶ(〈愛〉の捉え方の違い→清新体派からの決別)。4月8日

  • 4月5日

    夫とお店で宵呑み。焼き鳥〜夫の〆の釜飯、など。4月5日

  • 3月に読んだ本

    3月の読書メーター読んだ本の数:12読んだページ数:4172スピン/spin第7号読了日:03月31日著者:恩田陸,尾崎世界観,斉藤壮馬メイド服とレインコート:ブリティッシュ・ファッションの誕生の感想再読。ブリティッシュ・ファッションの起源を19世紀後半から1920年頃に求めた考察。ヴィクトリア朝後期、そこそこの経済力を持つミドルクラスが台頭するが、彼らの多くは色彩音痴だった(なんと!)。フランスへのコンプレックスを克服する為の努力から生み出された、イギリスらしいファッション。例えば女性用乗馬服は、男性スーツが完成させた地味なエレガンスを、乗馬服の美的近代化に向けた結果、モダンな健康美と洗練というイギリス人らしさを表すのに最適な女性服となった。メイド服は、雇用主と使用人の間の階級闘争から生まれた…など読了...3月に読んだ本

  • 4月3日

    『セシルの女王』6巻が届いたので、早速読んだ。5巻ほどはきつくなかったけど、人は亡くなる…。メアリ・ステュアートが生まれて、ヘンリー8世は遂に6回目の結婚をば。(次巻の表紙は誰かな。ヘンリー8世来ないかなw)4月3日

  • 4月2日

    小川公代『ゴシックと身体想像力と解放の英文学』を読んだ。19世紀におけるゴシック小説が果たした役割を読み解く、“戦術”という切り口が思いがけなくて頗る面白かった。フランス革命、バラッド的テーマの流行、当時の自己保存の思想…などが重なって生まれた特異なジャンルが、新しいヒロイン像を描くことで、家父長的な文化に異議を唱えたり女性解放のテーマを推し進めることになっていく。『ユドルフォの謎』の想像力と空想力の件、『放浪者メルモス』の結婚というメタファーについて、『嵐が丘』の「内なる神」という思想、マイノリティ性を抱える人たちのヴァンパイア物語…などなど、「なるほど!」と頷きまくりだった。4月2日

  • 4月1日

    mynewgear…ケニアから遥々、アフリカンテキスタイル・キテンゲのお洋服が届いた。ピンタックスモックワンピ♪個性的な色柄で少し迷ったけど、ピンタックが美しくて気に入った(๑˃̵ᴗ˂̵)4月1日

  • 3月31日

    久しぶしの落語、楽しかった〜(*^m^*)3月31日

  • 3月30日

    お昼ごめん。「麺屋和佳」にて、白の担々麺。豆乳入りのスープでした。3月30日

  • 3月29日

    坂井妙子『メイド服とレインコート』を再読した。とても面白かった。ブリティッシュ・ファッションの起源を19世紀後半から1920年頃に求めた考察。ヴィクトリア朝後期、そこそこの経済力を持つミドルクラスが台頭するが、彼らの多くは色彩音痴だった(なんと!)。フランスへのコンプレックスを克服する為の努力から生み出された、イギリスらしいファッション。例えば女性用乗馬服は、男性スーツが完成させた地味なエレガンスを、乗馬服の美的近代化に向けた結果、モダンな健康美と洗練というイギリス人らしさを表すのに最適な女性服となった。メイド服は、雇用主と使用人の間の階級闘争から生まれた…など。3月29日

  • 3月27日

    ダンテ・アリギエリ/原基晶訳『神曲地獄篇』を読んだ。行き届いた素晴らしい各歌解説のお蔭もあり、とても面白い。以下、解説からの覚書。ダンテは、ローマ皇帝権による世界全体の平和をもたらすために『神曲』の名声を求め、それがキリスト教的な善に合致すると言っている。古典古代をキリスト教の中に取り込んでいく(例えば『変身物語』はキリスト教的に解釈される)。ベアトリーチェは天国で神を見ている。商業経済への過渡期の文学という側面。『神曲』は“西欧中世の戦闘的な文化を転換する原動力の一つになった”。3月27日

  • 3月23日

    お昼ごめん。「ラーメン食堂ふくいち」にて、タマゴそば。ふわふわ。3月23日

  • 3月22日

    メアリー・ウェルズリー/田野崎アンドレーア嵐監訳・和爾桃子訳『中世の写本の隠れた作り手たち:ヘンリー八世から女世捨て人まで』を読んだ。とても面白く読んだ。昔に生きた人々と今が、写本でどう結びつくのか。忘却に埋もれた庶民の姿を垣間見せ、普遍的な思いやその社会の集合的記憶をも伝えてくる写本。そしてなぜ、歴史記録に残る名と残らない名があるのか。〈画工たち〉の章では、名もなき職人集団の技に感嘆して口絵を見るのが楽しかった。とりわけ、自分の言葉をテクストに残せた稀有な女性たちの存在は忘れがたい。〈写字生と著者の関係〉の章では、後の時代の写字生の余計なミソジニー解釈で、自作(『寓話集』など)の内容を改変されてしまう女性作家マリーのこと(その流れも含めての“写本”だが)。〈隠れた著者たち〉の章では、明瞭な親しみやすい文...3月22日

  • 3月18日

    金井美恵子『カストロの尻』を再読した。堪能した。とりわけ好きなのは「呼び声、もしくはサンザシ」と「『胡同(フートン)の素馨(ジャスミン)』」「廃墟の旋律」、そして表題作。岡上淑子のコラージュ・フォト作品に揺曳されたイメージの連なりに引きこまれる。まるで…“フランスの香水の小さなガラス瓶”──“いわば香りのミイラが箱の中から微かにゆらいで立ちのぼる”。白樺派の特権意識について書かれた、「小さな女の子のいっぱいになった膀胱について」も面白かった。小さな森茉莉(というか森娘!)とパッパもちらっと出てくる。3月18日

  • 3月16日

    昼ビール部です。中華食びにきた。麻婆豆腐とかアサリ和えとか。お昼ごめん。「台湾料理新天地」にて、特製台湾ラーメン。たぶん結構辛い(辛いの好きだからわからない)。3月16日

  • 3月15日

    アヴラム・デイヴィッドスン/池央耿訳『エステルハージ博士の事件簿』を再読した。やはり面白くて隅々まで大好きだった。ペダンティックではありつつどこか飄然とした作風が、エステルハージ博士その人の風変わりな魅力にも重なる。一筋縄ではいかない三重帝国の人々が織りなす、一筋縄ではいかない怪奇な事件とその謎の行方…。お気に入りは「神聖伏魔伝」(なぜか皆“縫い取りのあるチョッキを掴んで…堆肥の山に倒れ込む”)、「イギリス人魔術師ジョージ・ペンバートン・スミス卿」、「真珠の擬母」(オンディーヌ!)。そして今回は、「夢幻抱影その面差しは王に似て」の夢の一片を追うような儚さがあらためて沁みた。3月15日

  • 3月13日

    『片山廣子随筆集ともしい日の記念』を読んだ。アイルランド文学(特にケルトの幻想文学の印象が強い)の翻訳家として、そして歌人としての作品にはふれたことがあるが、随筆を読んだのは初めて。美しい文章が心地よかった。“私がたのもしく思つても思はなくても北の星に何の感じがあらうか?それにしても、昔からきまつたあの位置に、とほく静かにまばたきもしないで、むしろ悲しさうな顔を見せてゐる星はすばらしいと思ふ。すべての正しいもののみなもとである神も、あの星のやうに悲しい冷たい静かなものであらうか?私はさう信じたい。”3月13日

  • 3月11日

    アン・ラドクリフ/三馬志伸訳『ユドルフォの怪奇下』を読んだ。頗る面白かった。“ゴシック小説を読んだ!”という満足感にどっぷり。ピラネージの装画のイメージも相俟っておどろおどろしい内容を期待したが、存外それほど満遍なく怪奇…という訳でもなく(ユドルフォ城は充分に不気味でよい)、非の打ちどころのないヒロイン・エミリーが恋をしたり非現実的な苦境を乗り越えていく展開は痛快だった。とりわけ、何かと気絶してしまうエミリーが実は気骨ある女性で、己を利用しようとする輩に屈しないところが好きで感嘆した。当時このような女性を描いたということに、とても意義があったのではないか…と。3月11日

  • 3月9日

    昼ビール部です。お昼ごめん。山形味噌らーめん、でした。3月9日

  • 3月7日

    アン・ラドクリフ/三馬志伸訳『ユドルフォ城の怪奇上』を読んだ。訳者解題にもあるけれど、マダム・シェロンの造形が忘れがたい。そして、「崇高と恐怖」というテーマ。“しかし、このような心を期待で高揚させる「恐れ」とは純粋に崇高なものなのであり、一種の魅了作用によって、思わず縮みあがってしまうような事物にさえ、我々を引きつけてしまうものなのだ。”3月7日

  • 3月6日

    D・キッサン『神作家・紫式部のありえない日々』の4巻が届いたので、一気に読んでしまった。こちらはこちらで「ありえない」んだけどw楽しいw去年3巻を読んでいた頃は、今年の大河で紫式部があんなことやこんなことになる(まだ序の口で)とは知らずにいたね…(´ー`)3月6日

  • 3月4日

    アンナ・カヴァン/安野玲訳『眠りの館』を読んだ。一篇一篇、息を詰めてしまう。凍てて美しくグロテスクで、どこまでが夢でどこからが異様な幻視なのか…と眩暈しながら。アンナ・カヴァンの作品群に魅了されて久しいので、Bの孤独もAの憂鬱も既に馴染みのようだった(例えばリジャイナがいてガーダがいて)。硬く閉ざした心の強張りも、絡みつく不安の感触も、私の中でひりりと懐かしいままだ。“一刻の猶予も許されない状況で、わたしは新しい夜の魔法の使いかたを編み出しました。夜の時間の魔法で、昼からの避難場所として頭のなかに小さな部屋を作ったのです。とはいえ、ときおり虎が羨ましく思えました。(略)そんなときは、深い傷から血が流れるように、気弱な愛が苦しいほどにこの身からあふれるのを感じたものです。”3月4日

  • 3月2日

    お昼ごめん。「ばり嗎」にて、期間限定の味噌ラーメン。牡蠣のトッピングと柚子の香りで美味しかった〜。3月2日

  • 2月29日

    大野露井『塔のない街』を読んだ。隅々まで堪能して、大変満足だ。皮肉でどこか揶揄い気味な語り口も、洒脱な文章もとても心地よかった。作者には異端好みな翻訳家のイメージジを持っていたが、以前某所で“今澁澤龍彦”などと称されていたことを思い出し、なるほど…とあらためて頷いたり。お気に入りは「窓通信」や「舌学者、舌望に悶舌す」、「秋の夜長の夢(ド・ポワソン著)」。2月29日

  • 2月28日

    おはすこ。朝ごぱん。ベーグル2種(ボロネーゼチェダーとナッツカレー)。青空ごはん部2月28日

  • 2月27日

    ジェイムズ・ジョイス/丸谷才一・永川玲二・高松雄一訳『ユリシーズⅣ』を読んだ。やっと初めての通読。とても面白かった。とりわけ言葉への執拗な拘りや言語遊戯などについては、偏に訳注のお蔭で楽しめた。その一方で、何から何まで明け透けな小説が好きなわけではないので(ちょっとぼかしてくれ…)、その点は割り切らなければいけなかったり。第十七挿話「イタケ」の教義問答形式は、ふっ…と笑えて好きだった。ここで出てくるモリーの関係者リストwの答え合わせが、最終挿話「ペネロペイア」で出来るのかと思いきやそうでもなかったり、最後までブルームの性格がはっきりわからないところもよい(妻の不義のお膳立て?そんなオデュッセウス…?)2月27日

  • 2月25日

    お昼ごはん。マルシェで買ってきた「3porcellini3びきのこぶた」の、牛ほほ肉のリボリータbentoとカンパーニュ。ワインも呑む〜青空ごはん部ちなみに夫のお昼ごはん。私と同じ内容(「3porcellini3びきのこぶた」のおbento)なのに、ワンプレートで見た感じもっと美味しそう…(むきっ)。2月25日

  • 2月24日

    お昼ごめん。「幸楽」にて幸楽ラーメンの辛め。旬の韮が柔らかくてむまかった。青空ごはん部ラーメン部2月24日

  • 2月23日

    昨日(もう昨日)は、「3porcellini3びきのこぶた」にてワインの試飲会でした。色々美味しかった。おかわりし放題。気に入ったワインを2本買う。帰宅後の記憶がほぼないけれど、コンタクトレンズを失くした酔っ払い😢2月23日

  • 2月21日

    ジェイムズ・ジョイス/丸谷才一・永川玲二・高松雄一訳『ユリシーズⅢ』を読んだ。とても面白く読めている(これも偏に訳注のお蔭)。とりわけ第十四挿話「太陽神の牛」の文体パスティーシュには圧倒された。古代英語から順々に時代を下って書かれているそうだが、ラテン語散文直訳体は明治の漢文くずしとか、ロレンス・スターンの文体は三遊亭円朝の人情噺の文体、本居宣長の擬古文、石田梅岩の文体とか平田篤胤『古道大意』の文体…とかとか凄い(マニアックw)。それでその内容は、婦人科病院の一室で管を巻く男どもの“猥談の宴”って何なのww巻末のエッセイも面白くて、『ブヴァールとペキュシェ』続編説にはのけ反った。めも)当時のアイルランドの貧しさ、人々の鬱屈と諦めの感覚、大飢饉のトラウマ、パーネル崇拝(メシアニズム)。2月21日

  • 2月15日

    ジェイムズ・ジョイス/丸谷才一・永川玲二・高松雄一訳『ユリシーズⅡ』を読んだ。とても面白く読めている。これは偏に膨大かつ丁寧な訳注のお蔭だなぁ…と。第九挿話のスティーヴンの《ハムレット》論(登場人物をシェイクスピアの家族に置き換えたりw)や、第十二挿話内に挿入される文体パロディ(こういうの割と好き。33もあるw)、第十三挿話における女性向け大衆小説文体からのブルームのク○っぷり、などなど。あまり感じの良いひとは出てこない気がするが、解説にある「ダブリン気質」を聊か誇張して描いている…ということだろうか。2月15日

  • 2月12日

    ジェイムズ・ジョイス/丸谷才一・永川玲二・高松雄一訳『ユリシーズⅠ』を読んだ。漸く遂に読み始めた。流石に面白いけれど訳注が多くて行きつ戻りつ、とても時間がかかるので先は長いなぁ…と。ギリシャ神話もシェイクスピアも一応好きなので(詳しいわけでは全然ないがw)、そういうところから楽しんでいければ。めも)スティーヴンは自分をテレマコスおよびハムレットに見立てている。へレンズやマリガンは求婚者たち、ハムレットの叔父。2月12日

  • 2月9日

    ブランチに辛い麺。「YumYum(ヤムヤム)」のグリーンカレー。青空ごはん部2月9日

  • 2月6日

    クライスト/山口裕之訳『ミヒャエル・コールハースチリの地震他一篇』を読んだ。お目当ての「ミヒャエル・コールハース」がとても面白かったので満足。解説を読んで、多和田葉子の『エクソフォニー』を読み返したくなった。“つまりは、世の中の人たちは彼の思い出を祝福したにちがいない、もし彼が、ある一つの徳について度を越えたふるまいをしていなかったとすれば。しかし、正義の感情が彼を人殺しの盗賊としたのだった。”2月6日

  • 2月3日

    お昼ごめん。「麺と酒蔵一」にて塩角煮そば(偶々ありつけた)。いつものチャーシューも好きだけど、ごろっとした角煮は食べ応えあってよかた🍖青空ごはん部ラーメン部2月3日

  • 2月2日

    ジャック・ダデルスワル=フェルサン/大野露井訳『リリアン卿──黒弥撒』を読んだ。十九世紀末の、オスカー・ワイルド事件や作者自身が起こした「黒ミサ事件」を元に描かれた鍵小説。爛熟と頽廃と、“花と香水と病的な精神の狂宴”の中、貪婪と恥に塗れていくナルキッソスの如きリリアン卿の物語。“十五歳。可愛らしく、瑞々しく、生命に満ちて、それが何かもわからぬままに愛を渇望する。愛については本で読んだだけ、あるいは夢に心の声を聞いただけである。”2月2日

  • 1月に読んだ本

    1月の読書メーター読んだ本の数:15読んだページ数:5267若い藝術家の肖像(集英社文庫ヘリテージシリーズ)読了日:01月31日著者:ジェイムズ・ジョイス本の背骨が最後に残る(文芸書・小説)の感想大変に好みな短篇集。血の臭気に塗れて悍ましくて酷くて、それでも…容赦のない美しさが胸を衝く。人の嗜虐性や暴力、痛覚、身体改造などへの拘りからも目を逸らせなくなる。そして“物語に淫した”という言葉にぎくっ、射竦められた。とりわけ好きだったのは、表題作や「ドッペルイェーガー」(これ、男女が逆だったらあの話…)、「痛妃婚姻譚」(絢爛に飾り立てられた搾取、怖過ぎる)、「本は背骨が最初に形成る」(“焼くのが先か──”)。読了日:01月29日著者:斜線堂有紀源氏物語3(河出文庫か10-8)の感想再読(源氏物語は他の訳者で幾度...1月に読んだ本

  • 1月29日

    斜線堂有紀『本の背骨が最後に残る』を読んだ。大変に好みな短篇集。血の臭気に塗れて悍ましくて酷くて、それでも…容赦のない美しさが胸を衝く。人の嗜虐性や暴力、痛覚、身体改造などへの拘りからも目を逸らせなくなる。そして“物語に淫した”という言葉にぎくっ、射竦められた。とりわけ好きだったのは、表題作や「ドッペルイェーガー」(これ、男女が逆だったらあの話…)、「痛妃婚姻譚」(絢爛に飾り立てられた搾取、怖過ぎる)、「本は背骨が最初に形成る」(“焼くのが先か──”)。1月29日

  • 1月27日

    お昼ごめん。「ばり嗎」にて濃塩。背脂たんもりでとろとろでした。青空ごはん部ラーメン部1月27日

  • 1月26日

    角田光代訳『源氏物語3』を読んだ。源氏物語は他の訳者で幾度か読んだが、角田源氏は初めて。ますます話が面白くなっていくので、凄いな…とあらためて感嘆しつつ、読んだばかりの『みんなで読む源氏物語』の角田訳について取り上げている章の内容を思い出しつつ(なるほど草子地の魅力)、堪能した。1月26日

  • 1月24日

    川野芽生『Blue』を読んだ。ヒカリ先生の『姫と人魚姫』の文章にも、『人魚姫』の解釈やアンデルセンについて触れている件にもとても魅かれた(滝上さん素敵だ)。演劇部員たち(皆一人称が違うw)のべたべたしない距離感の会話も心地よい。真砂として人魚姫を演じた主人公が、眞靑として人魚姫の陥った「憐れみ」を繰り返していた。1月24日

  • 1月23日

    小津夜景『ロゴスと巻貝』を読んだ。素晴らしかった。本を読みたい…というそれだけの思い、こちらにまで溢れてきて何とも切なくなったり。そして、自由で幅の広い「読書」への羨望すら覚える読み心地だった。ゆっくりと読み返したいおとっときな一冊になった。1月23日

  • 1月22日

    ブランチに辛い麺。韓国風甘辛カルボ。青空ごはん部1月22日

  • 1月20日

    昼ビール部です。とりあえずの玉子焼きから、廻るお寿司〜。廻るお寿司、続き。あん肝〜、白子〜、寒ぶり〜、茶碗蒸し〜。などでした。1月20日

  • 1月19日

    シェイクスピア/松岡和子訳『リチャード三世』を再読した。引き続き、流石の面白さ。冒頭での言葉通りにこの世を憎む悪党に成り果せ、その後すみやかに堕ちてゆくリチャード3世。今回は『リチャード二世』からの時系列で読み返してきたので、あらためて「王様が禍根を残したらダメ!絶対!」と強く思った。後々の代が被る災いのスケールが凄過ぎる(血で血を洗う骨肉の、、、)。なぜこれほどにリチャード3世が悪として描かれたのかについては、ヘンリー7世の王位継承権が貧弱だった所為だということだが、王位の正統性をめぐってあんなにヨークとランカスターが対立して闘ってきたことを思うと、何という皮肉か。1月19日

  • 1月18日

    シェイクスピア/松岡和子訳『リチャード六世』を再読した。今回も堪能した。フランスとの百年戦争があって、更に国内ではとうとう薔薇戦争が…という流れで、内容も濃ゆいし(その分長いしw)見せ場もたんもりで流石の面白さ。第一部の乙女(かつ魔女)ジャンヌ・ダルクや、第二部からの王妃マーガレットがそれぞれに強烈な印象を残す。ランカスターとヨーク間の謀略の応酬、相次ぐ裏切り、からの更にまた寝返り…の展開で目が離せなくなった。1月18日

  • 1月16日

    シェイクスピア/松岡和子訳『ヘンリー五世』を再読した。“儀礼という見栄っぱりな幻よ、お前は王の安らぎを巧みに弄(もてあそ)ぶ、/俺は王だが、お前の本性(ほんしょう)は見抜いている。俺は知っているぞ、/王の安らぎは戴冠式で塗られる聖油でもなければ王笏(おうしゃく)でも王玉でもない、/(略)王は安眠できない、惨めな奴隷のほうがよほど熟睡できる、/重労働で得た粗末なパンを腹に詰め込み、心を空(から)にして、/五体を満足させて眠りに就くのだから。”1月16日

  • 1月15日

    J.R.R.トールキン/瀬田貞二・田中明子訳『指輪物語5・6王の帰還』を読んだ。やっと読めました。嬉しい。そして素晴らしく面白かった。うん10年前に挫折したこの作品を読みたくなったきっかけは、北欧神話のラグナロクの思想を受け継いでいると知ったことだった。そういう点でも「なるほど…」と思うことしきりで、いずれまた関連本なども読んでみたい。1月15日

  • 1月14日

    お昼ごぱん。Tsuginohi(ツギノヒ)さんのパン2種。チョリソーとカレーのパンがとても辛くてよかった。青空ごはん部1月14日

  • 1月13日

    お昼ごめん。笠岡ラーメンのお店「らーめんつかもと」にて中華そば。親鶏のチャーシューがポイント。ミスドで買ったデザートも食びた(重そうなのでとりあえず半分)青空ごはん部ラーメン部1月13日

  • 1月10日

    シオドラ・ゴス/鈴木潤訳『メアリ・ジキルと囚われのシャーロック・ホームズ』〈アテナ・クラブの驚くべき冒険〉はこれで完結かぁ…。でも頗る面白かったので満足!シリーズ一作目でマッド・サイエンティスト(ハイドやラパチーニやモロー博士やら)の娘たちが出てきたときは、なにこの豪華メンバー…と思ったけれど、元の彼女たちはいなかったことになっていたり脇に置かれて言葉を封じられた存在だった。そんなモンスター娘たちが痛快な冒険を繰り広げ敵と闘い、そして自分たちの居場所と家族を得る話だったなぁ…と振り返って胸熱だ。皆が口を挿んでくる語りも楽しかった。(ヴィクトリア朝期の登場人物も更に豪華w)1月10日

  • 1月9日

    ルーシー・ウッド/木下淳子訳『潜水鐘に乗って』を読んだ。コーンウォールの自然や昔話を背景にした短篇集。訳者あとがきに、井村君江さんの書籍を参考にしたとあり、なるほど…と。好きだったのは、表題作や「窓辺の灯り」、「精霊たちの家」「ミセス・ティボリ」。1月9日

  • 1月7日

    お昼ごめん。今年初のラーメンは、味噌でした。ぽかぽか。麺屋一藤にて。青空ごはん部ラーメン部1月7日

  • 1月3日

    昼ビール部です。餃子〜🥟青空ごはん部お昼ごはん。天津飯のハーフ。天津飯って実はあまり食べたことがなくて、お店でいただくのは多分人生で2度目でした。青空ごはん部1月3日

  • 1月2日

    川野芽生『かわいいピンクの竜になる』を読んだ。潔く凛としたピンク。私もピンクには思うところがこもごもあり、過去のあれこれを苦々しく思い出す(でも、ピンクに罪はない!)。そしてまた、自分に身体があるという現実を無理やり突きつけられる気持ち悪さ、憤りにも覚えがあって、そのことについて言語化されている件では頷きまくった。『指輪物語』を読んでいる最中なので「エルフは眠らない」の章はとても楽しかった。elvish(エルフっぽい)という賛辞がやり取りされる〈Tolkien2019〉での川野さんの装いは、描写を読んでいるだけでも本当に素敵で、夢のような日々の心地が伝わってきてうっとりした。1月2日

  • 1月1日

    あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。地元おみやは、定番のゆかりと小倉トーストサブレでした。1月1日

  • 12月に読んだ本

    12月の読書メーター読んだ本の数:13読んだページ数:4332最新版指輪物語4二つの塔下(評論社文庫)読了日:12月29日著者:J・R・R・トールキン最新版指輪物語3二つの塔上(評論社文庫)読了日:12月27日著者:J・R・R・トールキンクリスマスの殺人クリスティー傑作選の感想どの短篇も既読だったけれど、函入りの装幀が気に入って二年前にお迎えした冬がテーマの傑作選。クリスマスのうちに読まないとまた一年先になってしまう…と思って。クリスティーが久しぶりで堪能した。読了日:12月25日著者:アガサクリスティー大仏ホテルの幽霊(エクス・リブリス)の感想とてもよかった。1950年代後半の韓国の港町仁川、実在の大仏ホテルを舞台に描かれたゴシックスリラー(でもある)。ホテルにはシャーリイ・ジャクスンがチェックインする...12月に読んだ本

  • 12月31日

    めざめたらもう遠ざかる夢しんと収奪されてしまうみたいにはなの種釦古切手糸切符針が収まる死者の小函にしずかにつきはなされながらこころは澄んでゆく差しだされた曲に──小林久美子『アンヌのいた部屋』12月31日

  • 12月30日

    J.R.R.トールキン/瀬田貞二・田中明子訳『指輪物語3・4二つの塔』を読んだ。思っていた以上にぐんぐん読めてる。続きは年明けのお楽しみ。12月30日

  • 12月30日

    年末年始に何の思い入れもない(てゆか、そも年末年始は苦手)ので、夫とのんびり過ごすことしか予定がないと思っていたら、義母が入院、退院、再入院という予断を許さない状況になってしまった。で、お昼ごはん。炭火焼きほろほろチキンカレー(ミニ)。綺麗にお皿に移し替えている夫の隣で、私はこのまま。青空ごはん部12月30日

  • 12月25日

    アガサ・クリスティー/深町眞理子(他)訳『クリスマスの殺人クリスティー傑作選』を読んだ。どの短篇も既読だったけれど、函入りの装幀が気に入って二年前にお迎えした冬がテーマの傑作選。クリスマスのうちに読まないとまた一年先になってしまう…と思って。クリスティーが久しぶりで堪能した。(ちなみに一等好きなのはミス・マープルです。クィン氏もお気に入り)12月25日

  • 12月23日

    昼ビール部です。先ずはだし巻き玉子。お昼ごめん。ひるぜんの焼きそばと、うどんのお好み焼き。むまむまっす。12月23日

  • 12月21日

    カン・ファギル/小山内園子訳『大仏ホテルの幽霊』を読んだ。とてもよかった。1950年代後半の韓国の港町仁川、実在の大仏ホテルを舞台に描かれたゴシックスリラー(でもある)。ホテルにはシャーリイ・ジャクスンがチェックインするし、エミリー・ブロンテも微妙な具合には絡んでくる。先に『丘の屋敷』を読み返したので、語り手の一人であるヨンヒョンはエレーナであるし、他の登場人物たちの中にもエレーナがいると思えて辛くなった。ヨンヒョンが何度も使う言葉「魅了される」も胸に引っかかって痛い。“シャーリイ・ジャクスン……たぶんこの人は、恨(ハン)という言葉を理解できるんだろう。”12月21日

  • 12月20日

    シャーリイ・ジャクスン/渡辺庸子訳『丘の屋敷』を再読した。ずっと居場所がなかったエレーナは、報われ満たされることもないそれまでの人生と、冴えない自分への鬱屈から抜け出すことを望んでいた。丘の屋敷の怪異に魅入られていく彼女の姿は、まさにそこに“つけ込まれた”者のそれなのだろう。人としてごく普通の弱さにつけ込む、丘の屋敷の“邪悪”の前には、誰もが無力だった…という救いのなさに戦慄する。そしてシャーリイ・ジャクスンの容赦のなさに感嘆した。“わたしはここにいる。わたしはここにいる──彼女は喜びにぐっと目をつぶり、それから取りすました声で博士に言った。”12月20日

  • 12月18日

    夫が有休なので、一緒にデリで買ってきたお昼ごはん。“オムライス”と書かれていたけれど、これはオムレツのっけチキンライス…(なんかやっぱり包んである方が嬉しいかなw)12月18日

  • 12月16日

    土曜日のお昼ごめん。黒ゴマ麻辣麺。青空ごはん部ラーメン部12月16日

  • 12月15日

    今日は、『嘆きの王冠ホロウ・クラウン/ヘンリー四世第一部』を観た(再)。ヘンリー四世はジェレミー・アイアンズ。トムヒのハル王子が兎に角美しい。またしてもメンタルが弱り気味で、戦闘シーンで辛くなってしまった。第二部を観るタイミングは気を付ける…12月15日

  • 12月14日

    おはよございます。朝ごぱん。青空ごはん部12月14日

  • 12月13日

    藤森照信『フジモリ式建築入門』を読んだ。建築とは何か──。神の住まいとしてはヨーロッパ建築史をたどることで、人の住まいとしては日本の住宅の変遷に着目することで語られる。例えば、“民家”は神殿や教会とは違い、その時代の普通の人々の無意識の世界と如何に深くつながっているか…という話は、私には意外な観点でとても面白かった。“人は、自分の時間的アイデンティティを、目に映るものが変らないことで確認している。”“建築は記憶と美の器。民家は生活と無意識の器。”12月13日

  • 12月12日

    長野まゆみ文/桑原弘明作品『湖畔地図製作社』を読んだ。大好きな長野ワールドとスコープオブジェのコラボレーション、なんて美しく濃ゆい…(と、ため息しか出ない)。頁から頁へと異世界をたどって行きつ戻りつ、幾度も眺めて見惚れていられる。そして凝った装幀といい手元に潜ませておきたい宝物みたいなサイズ感といい、まず本そのものがオブジェとして素敵で流石だ。12月12日

  • 12月11日

    シェイクスピア/松岡和子訳『ヘンリー四世』を再読した。初読時は刊行順だったので、今回は『リチャード二世』からの時系列で読めてよかった。ハル王子とフォルスタッフの行状と掛け合いは見どころだが、とりわけフォルスタッフの出番の長いことよ(些か食傷してくるw)。やり過ぎで露悪気味なこの人物が、シェイクスピアの登場人物の中でも人気があるというのは、何だかイギリスらしい…。“名誉ってなんだ?言葉だ。名誉って言葉に何がある?名誉ってやつぁ何だ?空気だ。結構な結論だ。名誉の持ち主は誰だ?この水曜日に死んだやつ。そいつは名誉にさわれるか?”12月11日

  • 12月9日

    昼ビール部です。オレンジピール風味のクラフトビール。お昼ごはん。「3porcellini3びきのこぶた」にて。前菜(イカ墨、ポレンタとかとか♪)「3porcellini3びきのこぶた」にて。ほうれん草とポテトのラビオリ、鱧とトマトのソース。むまむまでした。12月9日

  • 12月8日

    シェイクスピア/松岡和子訳『リチャード二世』を再々読。(ちくま文庫のシェイクスピア全集、素晴らしいです。愛読してます…)“さあみんな、この大地に坐り、/王たちの死にまつわる悲しい物語をしよう──/ある王は退位させられ、ある王は戦争で虐殺され、/ある王は自分が退位させた王の亡霊に取り憑かれた、/妻に毒殺された王、寝ているうちに殺された王──/みな殺害されたのだ。”“下の庭へ?下へ降りる?裁きの庭へ、王は落ちる!/揚げヒバリの鳴くべきときに夜のフクロウが鳴くご時勢だからな。”そして、「嘆きの王冠ホロウ・クラウン/リチャード二世」を観た。兎に角、ベン・ウィショーのリチャードが素晴らし過ぎた。駄目駄目な王様なのにとても高貴で気の毒だった…。何年か前に梅田の映画館に通って「ホロウ・クラウン」を観たのだけれど、もうか...12月8日

  • 12月7日

    J.R.R.トールキン/瀬田貞二・田中明子訳『指輪物語2旅の仲間下』を読んだ。うん10年前に一度挫折したのだが、言及されることの多い作品なので読めていないことが気にはなっていた。「北欧神話からの思想を受け継いでいる」という話を聴いたのも、あらためて興味を持つきっかけになった。という訳で最新版で読み始めたら、今回は面白い…です(そんな予感はあったw)あまり間を開けずに続きへいきたい。『指輪物語』を読んでいると、エルフとかドワーフとかルーンの世界が懐かしくて、『クリスタル☆ドラゴン』がめちゃ読み返したくなった(でも、あの絵柄のイメージで『指輪物語』は読めないなw)。てゆか、『クリスタル☆ドラゴン』完結して欲しい。命があるうちに…(´ー`)食べ応えがあるのでブランチにした、ノグリラーメン。青空ごはん部12月7日

  • 12月4日

    マルセル・シュオッブ『夢の扉マルセル・シュオッブ名作名訳集』を読んだ。訳者は、上田敏、日夏耿之介、堀口大學、山内義雄、鈴木信太郎、矢野目源一、青柳瑞穂、渡辺一夫、日影丈吉、松室三郎、澁澤龍彥、種村季弘。どの作品も翻訳違いで再読。なのだが、流石は“十二人の翻訳者の手になる名作名訳”はとても贅沢な内容でうっとりする読み心地だった。とりわけ戦前の文章の味わい深さは格別でもあり、そもシュオッブの名文家ぶりが往時の仏文学者や詩人たちを如何に魅了し、その翻訳に腕を振るわせたかが窺われる。素晴らしい作品集だった。12月4日

  • 12月1日

    mynewgear…花のカービングを施されたアマゾナイトのピアス。暖色のニットに合わせるつもり(๑˃̵ᴗ˂̵)12月1日

  • 11月に読んだ本

    11月の読書メーター読んだ本の数:11読んだページ数:3541最新版指輪物語1旅の仲間上(評論社文庫)読了日:11月30日著者:J・R・R・トールキンナイトランド・クォータリーvol.31往方の王、永遠の王〜アーサー・ペンドラゴンとは何者だったのかの感想アーサー王をめぐる物語の短篇や抄訳を楽しんだ中で、とりわけアレクサンダー・レルネット=ホレーニアの『帽子の男』(抄訳)がとても気に入った。アーサー王伝説の特集に便乗してニーベルンゲン伝説を題材にした作品の紹介(ちょっと強引w)とのことだけど、同作者の『両シチリア連隊』が好きだったので、是非全訳を読んでみたい。読了日:11月28日著者:トマス・マロリー,マイクル・ムアコック,チャールズ・デ・リント柑橘類と文明:マフィアを生んだシチリアレモンから、ノーベル賞を...11月に読んだ本

  • 11月29日

    トマス・マロリー,マイクル・ムアコック,他『ナイトランド・クォータリーvol.31往方の王、永遠の王〜アーサー・ペンドラゴンとは何者だったのか』を読んだ。アーサー王をめぐる物語の短篇や抄訳を楽しんだ中で、とりわけアレクサンダー・レルネット=ホレーニアの『帽子の男』(抄訳)がとても気に入った。アーサー王伝説の特集に便乗してニーベルンゲン伝説を題材にした作品の紹介(ちょっと強引w)とのことだけど、同作者の『両シチリア連隊』が好きだったので、是非全訳を読んでみたい。おはよございます。朝ごぱん。青空ごはん部肩こり改善のぐるぐるアームをついやり過ぎて、「えっ、そこ?」という箇所が軽く筋肉痛。リングフィット23分。ゆるけん11月29日

  • 11月27日

    ヘレナ・アトレー/三木直子訳『柑橘類と文明』を再読した。昔から北ヨーロッパの人々が抱き続けた地中海南部への憧れ、その心象風景としての“レモンの花咲く国”をめぐる紀行文であり、イタリアとその柑橘類の物語を紹介してくれるエッセイでもあり。突然変異のキメラ(例えば仏手柑のような)が珍重されたメディチ家の柑橘類コレクションについて、シチリアに富をもたらしたレモンの果樹園がマフィアの台頭を招くことになった経緯、大量のオレンジが武器として使われるピエモンテ州のオレンジ合戦を見物した話…などなどとても面白かった。アマルフィ・レモンを使ったカラマラータの美味しそうなことよ。11月27日

  • 11月26日

    お昼ごぱん。かぼちゃカレーのデニッシュと、トマトとチキンのバジルサンド🥖青空ごはん部11月26日

  • 11月25日

    昼ワイン部です。パスタ食びにきた。お昼ごめん。GAVI(ガーヴィ)にて、パスタランチ。カキ、ドライトマト、ルッコラのアーリオ・オーリオ。青空ごはん部11月25日

  • 11月24日

    角田光代訳『源氏物語2』を読んだ。源氏物語は他の訳者で幾度か読んだが、角田源氏は初めて。「紅葉賀」から「明石」までの流れで、様々な女性たちが描かれる。私は朝顔の斎院が好きだけれど、彼女の立場は身分の高さに守られているとあらためて思った。寄る辺ない紫の上に対する光君は、そもそもの始め方から(誘拐、そして手〇〇)扱いがかなり軽いという側面は否めない。この先も紫の上が“最愛の人”ではあり続けても、対等な存在として光から見られることはない(その発想すらこの時代にはない)んだなぁ…と。11月24日

  • 11月22日

    イレネ・バジェホ/見田悠子訳『パピルスのなかの永遠』を読んだ。素晴らしい読み応え。本を閉じて「書物の歴史の物語」という副題に向き合うと、本当にその通りだったなぁ…と胸がいっぱいになる。古のギリシアからローマへと、本をめぐる遥かな時間旅行のようなエッセイ。ただ歴史をたどるのではなく、著者自身の本への深い思いが伝わってくるのもよかった。思い出の中の数々の本たち。書物はそこにありつづける、これからも。手に取るのが楽しみだった装幀は、カバーを広げてみてなるほど…と感嘆。“ある意味では、私たちすべての読者は、自らに轍を残した言葉をおさめた秘密の図書館を自分のなかに持っているのだ。”11月22日

  • 11月18日

    お昼ごめん。「手打ちそば生房」にて、ざるそば定食。美味しかったよう(๑˃̵ᴗ˂̵)青空ごはん部11月18日

  • 11月17日

    おはよございます。スープ焼きおにぎり。#OnigiriAction青空ごはん部11月17日

  • 11月16日

    『セシルの女王』5巻が届いたので、まず4巻を再読してその流れで引き込まれてつい夢中で読んだけど、めちゃダメージ受けてる今(めそめそ)。この時代の話、面白くて濃ゆくてきついなぁ…ヘンリー8世の王妃は5番目まで(あと1人)、エリザベスは7歳になった。11月16日

  • 11月14日

    みずうみに心臓あらばあらわるるひとつ水紋巨きくあらんふる雨にこころ打たるるよろこびを知らぬみずうみ皮膚をもたねばこの秋夜ひとはあまたの本を読みいかなる本の生も生きないされこうべひとつをのこし月面の静かの海にしずかなる椅子──佐藤弓生『モーヴ色のあめふる』おはよございます。チーズ焼きおにぎり。#OnigiriAction青空ごはん部11月14日

  • 11月13日

    レオ・ペルッツ/鈴木芳子訳『レオナルドのユダ』を再読した。ペルッツ再読8冊目。とても好きな作品だが、刊行順をたどって読み返してきたので、遺作なのねぇ…としみじみ。『第三の魔弾』の解説には、未完で見つかったのを弟子で友人でもあった人物が完成させたとある。“「君はユダの秘密と罪を知っているのかい?なぜユダがキリストを裏切ったのか、わかるかい?」/「ユダは、自分がキリストを愛しているとわかったから、キリストを裏切ったのです」少年は答えた。”11月13日

  • 11月11日

    お昼ごはん。天霧にて。今までこういう丼ものと麺のセットメニューは頼んだことがない(少食なので)けれど、お目当ての牡蠣うどんがなかったので妥協した。かき丼セットごはん少なめ。牡蠣うどんは、牡蠣のサイズが揃わなくて販売中止になったらしい。夏の影響がこんなところにも…青空ごはん部11月11日

  • 11月10日

    おはよございます。梅しそピラフのおにぎり。#OnigiriAction青空ごはん部11月10日

  • 11月9日

    角田光代訳『源氏物語1』を読んだ(再)。源氏物語は他の訳者で幾度か読んだが、今回は気になっていた角田訳で。帚木巻の序盤に雨夜の品定めがあり、その後の光君の行動に及ぼした影響を思うと、ある意味で物語展開の予告になってたんだなぁ…とあらためて面白かった。紫式部が描きたかったのが“中流の女”たちだったとしたら、それも得心がいく。あと、これは仕方がないと思うけれど、かつて以上に光君に対していらっとすることが多いw(『女は素直がいちばんですよ』とか何なん…)新日本古典文学大系『源氏物語』(に基づく)岩波文庫版を側において、気になった箇所や好きな場面の照らし合わせをするのも楽しい。11月9日

  • 11月8日

    おはよございます。ゆかりと海苔佃煮の🍙喉痛いよう。#OnigiriAction青空ごはん部11月8日

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