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郎女迷々日録 幕末東西 https://blog.goo.ne.jp/onaraonara/

幕末史中心。幕府とフランス、薩長とイギリスなどなど。人物、政治、文化、紀行と幅広く取り上げています。

郎女
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2006/01/01

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  • 「桐野利秋とは何者か!?」vol3

    「桐野利秋とは何者か!?」vol2の続きです。薩摩の密偵桐野利秋―「人斬り半次郎」の真実(NHK出版新書564)桐野作人NHK出版桐野作人氏は、著作の「はじめに」で、以下のように述べておられます。本書では「密偵」としての桐野のほか、「剣客」「軍人」「正論家」(必ずしも政治家ではない)、そして西南戦争の「軍事指導者」としての側面に光を当てている。そのなかには、当然向き不向きがあった。そのことが桐野個人の評価にとどまらず、幕末維新から西南戦争までの激動期を思う存分攪拌し、流動化させたことも事実である。桐野のもつ功罪が入り混じった存在意義もそこにあるといえるのではないか。まず、これを読んだ時点で、大きな違和感がありました。「当然向き不向きがあった」、「功罪が入り混じった存在意義」なんて、そもそも、だれについても言える...「桐野利秋とは何者か!?」vol3

  • 「桐野利秋とは何者か!?」vol2

    「桐野利秋とは何者か!?」vol1の続きです。薩摩の密偵桐野利秋―「人斬り半次郎」の真実(NHK出版新書564)桐野作人NHK出版伝記を書きますのに、本人の日記があれば、それは、とても重要な史料ですよね。丁寧に解読するべきものだと、私は思います。もちろん、日記は本人の主観で書くものですし、また当時の日記は秘密に書くものではなく、後世に見られることがほぼ前提です。したがいまして、日々の出来事を、それなりに取捨選択して書いていたりもするわけです。しかし、そういうことも含めて、丹念に読んでこそ、それを書いた本人と、真摯に向き合えるのではないでしょうか。桐野の「京在日記」は、幕末も押しつまった慶応3年9月1日から12月10日までの3ヶ月あまりのものしか、現存していません。しかしこの時期、倒幕の勅命、大政奉還、龍馬暗殺、...「桐野利秋とは何者か!?」vol2

  • 「桐野利秋とは何者か!?」vol1

    一応、大河『西郷どん』☆あまりに珍な物語Vol.2の続きです。去年の9月です。山本氏からお電話で、「桐野作人氏が桐野利秋の本を出されるみたいですよ。中村さんにも伝えて差し上げてください」と言われました。お聞きしたところでは、「密偵としての桐野」という新しい視点で書かれた、ということでして、なんとなく、嫌な予感がありました。といいますのも、30年ほど前、大河で「跳ぶが如く」が放映されましたとき、小説や随想など、桐野利秋に関する多くの本が出版されましたが、その中に、確か、「密偵」のように書かれたものがありまして、それは決して、私にとりまして魅力的な桐野像ではなく、納得もいかず、とばし読みして放り出した記憶があった、からです。しかしまあ、読んでおいた方がいいだろうとアマゾンで購入し、とばし読みましたところで、骨折、手...「桐野利秋とは何者か!?」vol1

  • 大河『西郷どん』☆あまりに珍な物語 Vol.2

    ID:2hao61大河『西郷どん』☆あまりに珍な物語Vol.1の続きです。岩波近代日本の美術〈1〉イメージのなかの戦争―日清・日露から冷戦まで丹尾安典,河田明久岩波書店wikiの上野の西郷像の記述は、大方、上の「岩波近代日本の美術〈1〉イメージのなかの戦争―日清・日露から冷戦まで」を参考に書かれたようです。この本、全体的な論調には小首をかしげるようなことが多いのですが、事実関係はよくまとめられています。以下、引用です。この「西鄕星」(西南戦争直後に売り出された錦絵「一枚の絵は空にかかる火星を示し、その中心に西鄕将軍がいる。将軍は反徒の大将であるが、日本人は皆彼を敬愛している……E.S.モース」)は、文字通り西鄕が一般民衆のスターであったことを裏づけている。かれを描いた錦絵が流行したのみならず、戦後舞台のうえでも...大河『西郷どん』☆あまりに珍な物語Vol.2

  • 大河『西郷どん』☆あまりに珍な物語 Vol.1

    あけましておめでとうございます。旧年中に書くつもりでいたのですが、遅れに遅れ、年が明けてしまいました。遅くなりましたが、大河『西郷どん』☆「琉球出兵」と「薬売の越中さん」後編の続きです。バイクでこけて腕を折り、手術入院、退院リハビリと、いろいろありまして、なにも書けないでいるうちに、大河『西郷どん』は終わりました。そもそも、かなり見る気が失せていたのですが、えーと、突然、レオン・ロッシュが登場し、「幕府に戦力を貸すから、薩摩をくれ」と、もう、どう転んでも絶対にありえなかったことを叫び、しかもそれが、幕末も押し詰まった慶応年間の焦点となり、あげくの果てに、鳥羽伏見の戦いから逃亡した将軍・徳川慶喜は、「国を売るように勧めるレオン・ロッシュが怖くて逃げたんだ!!!」なんぞと、大嘘をぬかす始末。「いくらシナリオライター...大河『西郷どん』☆あまりに珍な物語Vol.1

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