ヒンドゥー教は現代的な宗教ではない（エッセイ）

シヴァ神 インドを中心に10億人の信者を持つヒンドゥー教。インダス文明の頃から連綿とした歴史を持つ多神教である。ただその教義の中核は古色蒼然たる「輪廻転生」と「カースト制度」であり、古いタイプの宗教だ。社会的な階層も固定されたままだ。ヒンドゥー教は、言ってみればギリシャ神話や日本神話とほぼ同等な宗教であり、神の個別の逸話から、なんらかの教訓を読み取るタイプの教えである。だがその場合、当然のことながら、信じる神によって教訓も変わってきて、統一性がない。雑多な神々のうち、もっとも有名なのはシヴァ神である。破壊と創造を司る最高神であるが、さて、シヴァ神がそのような属性を持つとして、それが各人の信仰に…

D.トランプは独裁者を目指す（エッセイ）

パウエルFRB議長 D.トランプが、例の連邦議会襲撃事件についての、自らの関与について、「大統領としての職務中の行為は免責される」と主張して、彼が共和党系判事を3人ねじ込んで6：3になった連邦最高裁で、それを是認する判決がでた。どんな非合法な活動をやっても刑事責任を問われないというとんでもないものだった。これはアメリカ大統領にほぼ無限のフリーハンドを与え、超人独裁者の地位を与えるに等しきものだった。こんな事実もある。FRBがなかなかインフレを克服できず、政策金利を高く設定していたため、景気がなかなか上向かない。そこで、D.トランプはFRB議長に、自分が取って代わるような発言をした。これについて…

日本における国別インバウンドの傾向（エッセイ）

以下の表は2024年の日本におけるインバウンド、上位20か国のランキングである。 引用元：https://eleminist.com/article/3842東アジア4か国（韓国、中国、台湾、香港）は全体の71％に及び、東南アジア6か国を加えると81％で、東洋系人種が大部分を占める。白人国8か国のインバウンド率は18％であった。日本のNHKを見ていると、白人のインバウンドばかり映しているが、上に書いたようにインバウンドの80％は黄色人種である。歴史上の経緯から、韓国や中国は今でも反日教育を行っていて、その意識のなかで彼らが日本旅行をしていると考えると、気持ちが悪い。それ以上に気持ち悪いのは、イ…

暴力を否定して暴力を振るう女（エッセイ）

ゴヤ「1808年5月3日」 矢野顕子は、故・坂本龍一の元妻である。音楽上で意気投合して、勢いで夫婦になり、一人娘を設けた。だが彼女は悪妻だった。坂本龍一はルックスも良いし、才能もあったので、よく女性にモテた。浮気をしょっちゅうした。そこで恨んだ矢野顕子は、宗教に救いを求めた。それも極端な教義で知られる「エホバの証人」だった。熱心にこの邪教を信仰した矢野顕子は、「絶対的に暴力を否定する」境地に至った。そこで娘から暴力シーンの出てくるメディアを徹底的に遠ざけた。暴力という事実が世の中に存在しないかのように。でも、これって「究極の暴力」ではないのか？暴力は、当たり前に存在する。その情報を排除ばかりし…

租税支出透明性指数（GTETI）と日本の惨状（エッセイ）

この長ったらしい名称の指標は、国家が税金を支出して事業を行う際のガラス張り度、解りやすさを示す。算出には、5つのカテゴリーの指標をそれぞれ20点満点で計算し、合算する。100点から0点まで変動する。研究したのは、ドイツ、スイスのシンクタンク“Tax Expenditures Lab.”注：GTETI＝Global Tax Expenditures Transparency Index ©かんとこうブログ ここで注意すべきは韓国のGTETIがトップで、透明性のある税金の使い方をしていることが解る。欧米の先進国もおおむねGTETIのスコアが高い。ロシアでさえもまずまずのスコアだ。ちなみに中国はこの…

性別には27種類ある：LGBTQの廃墟（エッセイ）

トランスジェンダー記号 とうとう第二次トランプ政権が始まった。USAの利益だけ追及し、世界を敵にまわすことも厭わない、田舎者集団アメリカの自己肥大したエゴが発露される。だが、民主党政権下で進められたLGBTQのモンスター化を阻止しようとする意図だけは評価できる。作成者は頭が良いのか悪いのか、（間違いなく、バカだと思うが）LGBTQの人が性別には27種類あると、性別記号の一覧表を作っている。♂、♀のノーマルな2種類だけでなく27種類あると言うのだ。私は、これは妄想だと思う。こんなに種類があったら、アルファベットより多く、LGBTQ語が作れるだろう。その記号たるや、よくもこんなにキタナラシイ文字の…

マレー半島運河の実現可能性（エッセイ）

高山正之 日本の右派系言論人：高山正之は中々面白い議論を展開する。その一つに、マレー半島の中ほどを刳り抜き、運河を作ろうという計画があるとのことだ。タイ国内。つまり、現在のシンガポール回り、マラッカ海峡を通る船舶航行ルートは、もちろん遠回りだし、また海賊が出没する海域でもあるので、この運河計画が浮かんでは消え、消えては浮かぶというのだ。運河を作ると、中継地シンガポール（華僑の国）が寂れるので、華僑の出身地：中国が激しく反対するので、実現できずにいると、高山は言う。この話をブログ友に話したら、彼は「莫大な工事費を掛けて運河を作るより、海賊を退治したほうがずっと安上がりではないか。これだから右派系…

石破茂日本国首相は政治家ですらない（エッセイ）

石破茂 石破茂は、自民党総裁になる以前にしていた幾つかの公約を、衆議院選挙をはさんで反故にした。この裏切りについて問われた石破茂は、「公約なんて守らない。自民党だって公約を守ったことはない」と開き直った。日本の政治家が公約を守らないと公言した例はこれまでになく（心のなかでそう思っていたにせよ）、石破茂は、自分と自民党が嘘つきであると公言したのだ。また、少子化問題にまじめに取り組むつもりがないのかと問われて、「今生まれた子供が選挙権を持つころには私は政治家ではない、少子化問題など施策しても無意味だ」と言い放った。国家の将来を考えない政治家であると、自己規定したわけだ。以上、石破茂は、欠陥政治家で…

北朝鮮は、ロジスティクスという概念を持つか？（エッセイ）

©Thomson Reuters Canada(ピクニックを楽しむバカども) 現代の戦争においては、作戦、情報、ロジスティクスの3大主要分野がある。中でも、最重要なのは、兵器、食糧、燃料、衣服、医薬品の補給を司るロジスティクス（兵站：へいたん、後方支援）である。最も地味な分野だが欧米では最も優秀な人材がロジスティクス参謀になる。USAは、日本との戦争に備えて、日本のロジスティクス線（補給線）を断ち、締め上げる計画を、何年も周到に練った。オレンジ・プランという。一方日本海軍はUSAとの艦隊決戦の演習を繰り返し行った。作戦を重視したのだ。「ロジスティク」対「作戦」。結果は、日本は窒息し、USAの完…