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平野 浩
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2005/10/19

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  • ●「日の丸半導体はなぜ敗れたか」(第5937号)

    今回のテーマ「メタバースと日本経済」で、3月7日から半導 体のことを書いています。メタバースが成功するかどうかも、日 本経済が立ち直れるかどうかについても、半導体と無関係ではな いからです。本日で18回目です。 「チップ4」という米国主導の枠組みをご存知ですか。 これは、特定国家──中国のことですが、半導体から中国を排 除しようという意図を持つ考え方です。もっとわかりやすくいう と、米国主…

  • ●「ARMプロセッサHPC分野進出」(第5936号)

    ARMプロセッサが、スマホやIоTデバイス、ラズベリー・ パイや組み込み機器などの比較的小型電子機器などに幅広く使わ れているだけでなく、いわゆる「ウインテル」がこれまで支配し ていたPCの分野や、スーパーコンピュータなどへも進出してい ることは、ここまでの記述でわかると思います。 なぜ、そこまで普及したのかというと、ARMのプロセッサは その性能に対して消費電力少ないことと、発熱が少ないこ…

  • ●「ARM・PC/使い勝手が変化する」(第5935号)

    SoC(System on Chip)といえば、スマホ用CPUのことで したが、今や「PC用のSoC」というものが続々と登場してい ます。そこで、米クァルコム(Qualcomm)のSoC「スナップド ラゴン/Snapdragon」を使ったノートPCをもう1台ご紹介する ことにします。クァルコムは、カリフォルニア州に本社を置く米 国のモバイル通信技術関連の大手企業です。 現在のノートPCに求められる機能としては、次の4つが上…

  • 「PCプロセッサのARM化が進行中」( 第5934号)

    WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で日本が3大 会ぶりに優勝!!これは快挙です。専門家の試算によると、その 経済効果は、およそ600億円に上るといわれます。これまで低 迷を続けてきている日本経済の浮上に一役買うことは確かである といえます。 ここまで、国産半導体メーカーの新会社「ラピダス」の誕生に とってその投資陣にARMを傘下に擁するSBGが加わっている ことの意義について、AR…

  • ●「SBGのARM売却が不成立の理由」(第5933号)

    ARMに対するソフトバンクグループの孫会長の対応を再現し ます。�@と�Aについては、既に述べていますので、今日は、�Bに ついて述べることにします。 ───────────────────────────── �@ソフトバンクの孫会長はなぜARMを買収したのか �AARMはなぜソフトバンクの買収を受け入れたのか → �BARMをなぜエヌビディアに売却しようとしたのか ────────────…

  • ●「ARM買収などをめぐる3つの謎」(第5932号)

    ARMに対して、ソフトバンクグループの孫会長の対応には、 3つの謎があります。 ───────────────────────────── �@ソフトバンクの孫会長はなぜARMを買収したのか �AARMはなぜソフトバンクの買収を受け入れたのか �BARMをなぜエヌビディアに売却しようとしたのか ───────────────────────────── まず、�@について考察します。 …

  • ●「ARMのビジネスモデルとは何か」(第5931号)

    半導体業界において、プロセッサやSoC分野は、次の2つに 分けられます。なお、ここでいうプロセッサとは、CPUのこと であると考えていただいた結構です。 ───────────────────────────── ファブレス ・・ 工場(ファブ)を持たない設計専門の 半導体メーカー ファウンドリ ・・ 半導体デバイスを製造する工場を持つ 半導体…

  • ●「ジョブズがアップルでやったこと」(第5930号)

    スティーブ・ジョブズ氏が、アップル社のCEOになったのは 2000年のことです。スティーブ・ジョブズ氏は、ヘッドハン ティングし、自ら創業したアップル社のCEOに就任させたジョ ン・スカリー氏らによって、アップル社を追い出されています。 まるでドラマそのものです。 アップル社を去ったジョブズ氏は、新しいコンピュータ「NE XT」とOSを開発し、1996年に業績不振に陥っていたアッ プル社にN…

  • ●「冨岳もARMアーキテクチャである」(第5929号)

    「インテルか、ARMか」の話をしていますが、人によっては そんなテクニカルなことはどうでもいいじゃないかと思う人もい るかもしれません。そもそも日本の半導体会社「ラピダス」の投 資陣のなかに、ARMを傘下に収めているソフトバンググループ がいることが日本にとって有利に働くのではないかということか ら、ARMを取り上げてここまで書いてきています。 そのARMがスマホだけでなく、PCやサーバーに…

  • ●「アップルがインテルから別れる理由」(第5928号)

    2020年6月22日のことです。当日に開催された開発者向 けのオンラインイベントWWDC(ワールド・ワイド・デベロッ プメント・カンファレンス)の基調講演で、アップルのティム・ クックCEOは次の宣言をしています。 ───────────────────────────── Macの心臓部を、2年かけて、インテル製プロセッサから、 自社設計のSoC「アップル・シリコン」に切り替える。 …

  • ●「ジョブズ/アップルから追放される」(第5927号)

    アップルとARMの関係が、ARMの創業時(1990年)以 前からのものであったことは、ここまでの記述でわかっていただ けると思います。アップルとしては、開発中のPDA「ニュート ン」のことがあるので、低電力でパワフルなプロセッサがどうし ても欲しかったのです。 ところで、アップルにおいて、「ニュートン」の開発を推進し ようとしたのは、アップル創業者のスティーブ・ジョブス氏では なく、ジョン・…

  • ●「CISCとRISCの違いを知る」(第5926号)

    デジタル携帯電話(第2世代携帯電話/2G)が登場したのは 1993年3月のことです。携帯電話といっても、「携帯・自動 車電話」の時代ですが、NTTドコモが、PDCデジタル方式の 携帯・自動車電話サービスを開始し、世界初のデジタル携帯電話 を利用したデータ通信サービスを開始しています。そのときの通 信速度は次の通りです。「bps」 というのは、ビット・パー・セ コンドのことで「1秒間に2400ビット…

  • ●「ARMは軽薄短小型のビジネス」(第5925号)

    話を整理します。EJは、今回のテーマで、日本経済の復活の カギを探っています。既に述べているように、2023年は日本 にとって経済復活の年になる可能性があります。好循環が働くと 日本は経済成長率でG7のトップになるといわれています。 現在、欧米はかなり激しいインフレに襲われ、なかなか脱出で きないでいます。米FRBのパウエル議長は、縮小させるとみら れていた利上げ幅を再加速させることを示唆し…

  • ●「スマホのCPUはどうなっているか」(第5923号)

    ARMの話の続きです。半導体の話なので、少し技術的な話に なりますが、やさしく説明します。 「あなたの使っているPCのCPUは何ですか」と普通の人に 聞くと、少し以前では、ほとんどの人が「インテル」と答えたも のです。「インテル・イン・サイド/インテル入ってる」という CMが大流行していたこともあり、インテルという企業名を知っ ている人が多かったからです。 ところが最近同じ質問をすると、「…

  • ●「7割のデバイスにARMは入っている」(第5923号)

    結局、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業が開発 に取り組んだ新型ロケット「H3」の打ち上げは失敗に終わって います。2023年3月7日のことです。 その発射から機体爆破指令を出すまでの様子について、「日経 ビジネス」誌は、次のように書いています。 ───────────────────────────── 7日午前10時37分。種子島宇宙センター(鹿児島県)から の発射後、飛行は…

  • ●「ARMという企業の価値は何か」(第5922号)

    経済産業省主導の半導体製造企業「ラピダス」について、早く もメディアでは「失敗するに決まっている」という手厳しい声が 上がっています。三菱重工による国産ジェット旅客機進出失敗・ 撤退の直後のことでもあり、そういう声が上がってもおかしくな いといえます。日本は、初期のコンピュータ開発のケースでも見 られるように、こういう国策プロジェクトを成功させるのがあま り上手ではないからです。 しかも「ビ…

  • ●「半導体について少し詳しくなろう」(第5921号)

    半導体のことを少し詳しく知る必要があります。半導体とは、 そもそも物質としては鉱石なのです。地球上には天然で存在する ものだけでも90種類ほどの元素があります。しかしそのうち半 導体として使える素材はごくわずかです。 半導体とは、本来は、金属などの電気を通す「導体」とガラス などの電気を通さない「絶縁体」の中間の性質をもった物質の名 前ですが、半導体を使ったトランジスタやダイオードなどの単体…

  • ●「ビヨンド2ナノ/達成は可能か」(第5920号)

    2021年のことです。この頃からコロナ禍が拡大・深刻化し 自動車メーカーの生産ラインが、半導体不足のため、一時的にス トップしたりする事態が起きるようになり、それが日本経済にも 深刻なダメージを与えつつあったのです。 2021年5月、自民党は「半導体戦略推進議員連盟」を立ち 上げています。鉄鋼、電力、輸送などインフラ関連でも半導体の 需要はうなぎ上りに増えており、世界の先端技術に追いつくため…

  • ●「第3極の位置づけを変えた米国」(第5919号)

    なぜ、突然コンピュータの話になったのかというと、日本初の コンピュータが、国家プロジェクトである「TAC」ではなく、 富士写真フィルムという一企業の一部門に所属するたった1人の エンジニアが、わずかな予算で組み立てた「FUJIC」であっ たという事実を知っていただきたかったからです。なぜなら、そ の事実を知っている日本人が非常に少ないからです。 FUJICの完成時期は1956年です。世界初の…

  • ●「FUJICはどういうマシンか」( 第5918号)

    国家プロジェクトの「TAC」と富士写真フィルムの「FUJ IC」──次の完成時期を見る限り、日本初のコンピュータの栄 誉に輝くのは「FUJIC」です。ここで完成時期とは、マシン が正常に作動した時期のことです。 ───────────────────────────── ◎FUJIC 着手時期 ・・ 1949年 完成時期 ・・ 1956年 …

  • ●「日本初のコンピュータ/FUJIC」(第5917号)

    巨額な予算を獲得し、華々しくスタートを切った国家プロジェ クト「TAC」はなかなか動き出さなかったのです。これとは別 に、たった一人で自らの仕事を能率的に進めるために、コンピュ ータの開発に取り組んだ人物がいます。岡崎文次氏(1914〜 1998)です。 岡崎氏は、1949年当時、富士写真フィルム小田原工場に勤 務し、レンズ設計課長を務めていたのです。1948年のことで す。岡崎氏は『科学朝…

  • ●「一向に動かないTACコンピュータ」(第5916号)

    世界最初のコンピュータである米国のENIACは、内部構造 に10進数を使うなど、コンピュータとしては問題のあるマシン ではありましたが、その開発の様子を伝える米国「ニューズウィ ーク」/1946年2月号の記事を見て、世界中でコンピュータ 開発競争が巻き起こったのです。 日本においてもそれは同様で、数学者で、大阪帝大工学部精密 工学科教授だった城憲三(以下、敬称略)は、「ニューズウィー ク」の…

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