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2005/08/02

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  • 読書録20~落ち着かなさの訳

    秀逸な表紙カバーデザインだ。カバーを外せば下のようになる。書名活字の中心が微妙にずれていたり、端が欠けていたり、重なっていたりする。目にしてと何かしら不快感を持つ人も少なくないはずだ。不快とまで言わなくとも、心にどこか落ち着かなさを覚えないだろうか。この著を読み進むと、似たような感覚になる。雑誌「群像」連載がもとになった一冊。連載時タイトルは「『近過去』としての平成」だという。もともとその雑誌に掲載された橋本治の絶筆「『近未来』としての平成」の続編になるような内容を編集部は考えていた。書籍化にあたって筆者は、「自分が行きついた『なんかいやな感じ』」というテーマ?を前に据えた。そのことは「あとがき」に詳しいが、橋本が語った時代認識にそった形で進んだと著者は考えているようだ。橋本は、平成や現代について、もう前...読書録20~落ち着かなさの訳

  • 読書録19~黒いシミの豊かさよ

    続けて「ベスト・エッセイ」2024年版を読む。こちらでも印象深いのは馴染み?の人が登場してくる話だ。くどうれいん「長野さんは陸を泳ぐ」は、絵本作家の長野ヒデ子さんとの交流が書かれてあり、22年に我が町にいらした時の様子が懐かしく思い出された。会話の声の調子が甦ってきて心が温かくなった。「ヒデ子さんは、その人生が絵本のような人なのだ」という筆者の比喩をどう受けとめるか。感情表出のストレートさを挙げていたが、私なら「何事も遊びにする達人」と言い換える。それは人との出会いや日常生活を丸ごと「お気に入り」にしてしまうパワーを持つからだ。親しく接したあの時間がまた思い出される。「言葉」について考えさせられる文章が多かった。三木卓「自分の言葉を」には、筆者が「詩」を書き始めた頃、「紙の上に書かれた文字が立ち上がる感じ...読書録19~黒いシミの豊かさよ

  • 桜日記2025.4.27

    昨日に続いてのアサドリ(朝採りではなく朝撮り)の桜を…一番足を運ぶ我が町のアルカディア公園へ。なんと、堤は早朝からの太公望の方々でいっぱいでした。まだ風もあまりなく、穏やかな空気が流れていました。昨日の強風でほんの少し散り始めたようでしたが、もう二、三日は見頃でしょう。さてそれから、ここも毎年行く明治のポイントへ。遠くから望むとこんな感じで見えます。あっと思います。少し望遠を利かせてポイントを定めると…色もくっきりします。そして、最大限近づける道路端で。これ以上は私有地なので勝手に入れません。角度が下からだと、ちょっと粗さが感じられますね。どんな対象も、そこまでの距離や視線によって見え方が異なります。それは人づきあいもまたしかり、などと「桜」に教えられた気がしています。桜日記2025.4.27

  • 桜日記2025.4.26

    4時半頃に目を覚まし、仕方なく朝読書をしていたら、なんだか天気が良さそうなことに気づいた。町の桜はほぼ満開。こんな時間帯に撮れるのはそうめったにないことだ。さっそく、一番のポイントに出かけた。思った通りに見事に咲き誇っていた。グラウンド横の野球場に植えられた樹も、今が盛りである。時刻は午前6時12分。時計も何か誇らしげである。昨年はタイミングが悪かったり、私事に紛れたりして、「桜日記」は一日のみ(午前・午後に分けて2回)だった。それでも、毎年天気が良ければ足を運んでいる場所であることを、去年のブログが証明してくれた。2024.4.15AMさて、「朝日」を浴びて一層の輝きを放つポイントがもう一箇所あるので、道を引き返した。この場所もお気に入りだが、開花と天気が合うタイミングはめったにない。自分がこんなふうに...桜日記2025.4.26

  • 桜日記2025.4.25

    午前中のこども園読み聞かせに向かうために、別ルートで七曲峠を通った。見晴らしがいい地点からは、点在する樹木や並木が美しい。峠は、昔は桜の名所として知られていたが、さすがに今はそう言えない。朽ちかけた看板の名がやや痛々しい。ただ幹を伐られた老木からも、毎年確実に芽吹きがあり、小さな花を咲かせる。登りつめたカーブの一本も今が盛りを迎えようとしていた。数年前のネット記事に載っていた一節を、メモ帳に記していた。「人間が桜を見ている時、桜もまた人間のことを見ているのかもしれない」毎春、見ることの嬉しさ。見られることの幸せ。桜日記2025.4.25

  • 読書録18 ~手に甦る感触

    友人が「ベスト・エッセイ」集を読んでいるのを知り、面白そうだと寝床読書の友とした。字数が程よいこと、作家ばかりでなく様々なジャンルの方の執筆、そして2022年の文章という同時代感もあり、読みやすかった。ただ容易く読み流していいものかと、ページを閉じて想う。例えば冒頭の一編の結びはこうだ。どっちにしても、自死した者との「あの素晴らしい愛」の再生は絶対にない。精神科医のきたやまおさむが、盟友である今は亡き加藤和彦について語っている。「横並びの愛」を歌った名曲「あの素晴らしい愛をもう一度」は、加藤と一緒に作られた。結局「心と心」を通い合わせられなかった自責の念が漏らされる。しかしそれはある意味で、個々の通じ合いの限界を語っていて、複雑だった。小説家の田中慎弥が寄せた映画監督青山真治への文章は、人との出会いが刺激...読書録18~手に甦る感触

  • 桜日記2025.4.22

    2年生の孫は開校記念日で学校が休み。絶好の日和となったので、こども園での読み聞かせを終えてから隣市の公園へ向かう。桜の樹の下で昼食を摂る。ノンアルも美味しい。満開(一歩手前か)。ほぼ無風。これ以上ない桜日だろう。平日なので、人出は多くないが駐車場は満杯になっている。25度ぐらいまで気温が上がり、噴水に戯れる子どもたちもいる。「平和」を感じる風景である。いったん家へ帰って、夕方。今度は、孫の自転車乗り練習も兼ねて、町内の公園へ。いつもながらの風景であるが、満開とお天気がぴたりと合うことは少ないので嬉しくなる。多くの親子連れが遊具などで遊んでいた。ここもまた、平穏な夕暮れである。桜日記2025.4.22

  • 「いい日」ってどういうことだ

    昨日、遠い地で働いている教え子のFB記事をみたら、誕生日だったので久しぶりにコメントを送った。「めでたい!!きっと明日は、もっといい日になる」と常套句でもあり、県出身シンガーの作った歌詞にも似ているその言葉…夕方、風呂に入っていたら、突然脈絡なく頭に浮かんだ…「『いい日』ってどういうことだ?」それはE子にもし「先生、『いい日』って何ですか」と問われたら、どう答えるかである。もちろん、答えは人様々。しかし、自分がどういうつもりで発したのか。また自分にとっての「いい日」とは何を指しているか。考えてみることも無駄ではない。肌触りのいい、優しさをまとっただけの言葉に終わらせたくない。もう五十路にある教え子へは、例えば「健康」「仕事の充実」「生活のはり」のようなイメージで語ることはできる。しかし自分に向ければ、間違...「いい日」ってどういうことだ

  • 読書録17~図書室に似合う

    お気に入り作家の児童書を、久しぶりに読んでみた。一種のファンタジー、そして寓話的要素も入っている。中学年あたりから読んでほしい一冊である。主人公のチイは、花屋をしているおばあちゃんに憧れ「花屋」を目指しているのだが、おばあちゃんからは、「花にためされる日が来ることだろうね」と言われる。小学生の将来の夢、女の子なら「花屋さん」が定番の一つだったが、今時はどうだろう。いずれ子どもが今見る将来の夢は他愛無くとも、対象となる「何かに試される」機会はある。それは学校で計画的に行うより、自由度の高い場面で訪れる気がする。仮に「職業」として実らなくても、そのキャリアは人を鍛える。内田麟太郎という名に惹かれて、中味もわからないままに購入した一冊だ。帯に「少年詩集としてはたぶん初めてのコンクリートポエトリー」と記されている...読書録17~図書室に似合う

  • 中途半端が暗黒画面を呼ぶ

    PC画面が真っ暗になった。寝床から出て、いつものように電源オンをして初期始動画面になったので、PINナンバーを入れた。えっ、カーソルは動くのに一向にディスプレイが戻らない。前兆はあった。昨夜寝る前にシャットダウンできずスリープで済ませたのだ。しかしそれが原因ではないはず…スマホで調べる。結局、何度か再起動を試みて復旧した。異状はないかとOutlookを確認する。えっ、受信トレイに並ぶのは「〇〇銀行」「A〇〇〇〇N」「××証券」など、とうにスパム処理した送信元だ。またルールで移動元を設定し直す。何かが起こったのは明らかだが、生半可な知識でこれ以上は突っ込んでも徒労に終わるだろう。そう言えば、昨日車の点検があり相談したこともそうだ。時々、車のエンジンをかけるとBluetooth接続しているスマホの電話機能が、...中途半端が暗黒画面を呼ぶ

  • 始まりのページを開く

    昨日4月15日友引より、こども園のお話し会(読み聞かせ)をスタートさせた。今年はどの園も今月からOKということで、この時期にふさわしい本を選べることが嬉しい。初めて読むものを2つ取り入れた。まずは、この一冊。題名そのものがとてもいい。生きとし生ける者たちの、春を迎える喜びにあふれている。色調のやさしさ、展開の明快さ、そして「もぞもぞ」という語の響きが、心に染み入ってくれるはずだ。「もぞもぞ」ってどんな感じなのか、ちょっと尋ねてもいい。身体をごそごそし始める。その時の心の動きは、春の日差しにふさわしいとも言えるだろう。出来ないけれど、日差しを浴びて、外で読むのも素敵だ。もう一冊は意外な題名、独特の画調に惹きつけられる。新年度、一匹のワニが入園してくる。そのことを子どもから聞いた母親たちはびっくりして、連絡を...始まりのページを開く

  • 「金持ち」が遠くなる

    定期預金を解約して少しまとまった額を現金で受け取る必要があるので、銀行へ事前に電話を入れた。予想はしていたが、詐欺事件多発は影響が大きい。使い道を行員が軽く訊いてくることは以前もあった。しかし今回は「警察」からの指導もありときた。事情を訊かれても…という話に『かまいませんよ』と応える。電話口でそう言った自分の声が少し弾んでいることに気がついた。「事情聴取」かあ、いつ以来だろう…そう言えば職場である事件があり、経緯を尋ねられたり隠しカメラ設置を話し合ったりしたことがあり…それはともかく、数十分後店を訪ねたらもう二人の警官(私服)が先着しており、行員から別室へと案内された。例の写真付き証明書を見せられ、聴取が始まる…と中味は個人情報満載なので控えるが、防犯上「安心」のお墨付きをもらい手続き解禁となる、そこで警...「金持ち」が遠くなる

  • あの「波」が来ても踏ん張る

    まだ半ばだが、世界的に見れば(笑)この4月は「トランプ関税発動」が刻まれることになるのか。その影響について様々に解説がされ、そう動くだろうと思いつつ、何かができるわけでもなく、いつものように冬の始末をして、春に備えるしかない。仮に「関税の波」が押し寄せても、この場で踏ん張っているために…今年も木瓜は花をつけました。2025.04.07選挙で始まった今週は、月曜日の午前にタイヤ交換を終えた。2台分を結構スムーズに行った。毎度書きながら自分に念押しするのだが、省力化のための事前準備と作業の工夫は怠らないことだ。力任せにやってその疲労度を満足感と思うほど若くはない。これを「年の功」と言うのか。多くの失敗により得たものだ。冬囲いも外して収納した。劣化は仕方ないし、やれる範囲で手入れを続けていくしかない。これは人間...あの「波」が来ても踏ん張る

  • 読書録15~65点くらい…

    どちらも中古で買い求めた短編集。初めから定めていた他の本とともに、送料のことも考えて少し漁って選んだ。一つはお気に入り作家、もう一冊は初めて読む作家なので、それなりに選んだ理由はあった。しかし本とは読んでみなければわからない。期待外れとまでは言わないが、刺激が今ひとつで共に65点くらい(笑)。この本は以前図書館で立ち読みしたことを覚えている。少し見ただけであまり印象に残らなかったので、今まで買い求めていなかった。改めて読み直してみたが、帯にある惹句のような印象は持てなかった。確かに「人生について考える7つの動物寓話」には違いない。しかし「胸がすくような」までには至らない。寓話とはもっとわかりやすいと思っていた。繰り返しの筋というのが定番で、どれもがその構造を持っているが、そのテンポや人物(動物)設定と今の...読書録15~65点くらい…

  • 読書録14~「腹落ち」した本

    今年1月、著者をEテレ「ハートネットTV」で見た。4年前に脳出血で倒れながら、リハビリを重ねAPU学長に復帰したその姿は、自分の意思と意志を今出来る手段で懸命に(いや自然に)伝えようとしていた。本物だけに感じる「気」が忘れられない。この一冊は倒れる前年(13冊も出版した年だ)に書かれている。今もって「教えること」に自分の興味が在るのは、かつての職業柄か。いや、人間は教えたがるものだし、「教育欲」(by斎藤孝)という語もあるくらいだ。何のためと自問してみても、結局価値を分かち合う行為の満足でしかない。肝心なのは、「何」を「どのように」伝えていくか。見いだせる価値はその点にある。「何」について、著者は「自分の頭で考える力」と「社会を生き抜く武器」を挙げる。そのために必要な「社会常識」の知見は、今までいろいろな...読書録14~「腹落ち」した本

  • 手詰まりからの脱却~選挙雑感

    一度も棄権はしたことがない。今回も県民、町民としての務めをきちんと果たしたいと考えた。それにしても…と、選挙運動期間中に頭をよぎったのは、どの候補も「政策に手詰まり感がある」。明確な争点があると見えるものも、方向性にそれほどの差も感じない。さらに選挙公報に載せられている文言の曖昧さ…。かつてスタッフとして公報に載せる文面とレイアウトを考えた経験がある。改めてデータを見直してみた。もちろん、限られた紙幅でありスローガン的な言葉に留まるが、自賛めくにしても今回配られた内容よりかなりマシな気がした。短いなりに「筋」が通っている。集票のための多方向アピールで終わっては駄目だ。我が家の玄関先に今年も咲いた福寿草さて、改めて感じたこと「データ(統計)は凄い」。投票時間の終わった直後に、知事、秋田市長の当落判明が出た。...手詰まりからの脱却~選挙雑感

  • だらりと、独り視聴者委員会

    春からの連続ドラマが始まる前に、1月期のドラマについてだらりと書きつけよう。なかなか面白く視た印象がある。NHKでは連ドラ『おむすび』は世間の評判通り低調だったが、大河ドラマ『べらぼう』は異色の展開だし、『東京サラダボウル』『リラの花咲くけものみもち』などは、丁寧に作られていて楽しんだ。民放では、フジTV騒動があるにしろ『1195エマージェンシーコール』が良かった。NHKドキュメントとして放送している実際の現場には及ばないが、結構上手に取り入れられていた。日テレの『ホットスポット』は、脚本・設定が採用した俳優たちとぴったり合って、バカリズムらしさが際立ったエンタメとなった。と、それらはともかく、今回もTBSは強い(一週遅れ放送が少し情けないが)。『御上先生』には独特の魅力があった。ここ数年、一つのクラスを...だらりと、独り視聴者委員会

  • 読書録13~おせっかい者が読む

    先月下旬に読み終えた、久々の教育書。といっても15年も前のあるセミナーの記録である。まずは、何度も繰り返し読んでいるはずだが、内田樹氏の「学校教育を子供たちに授けることによって、最大の利益を受けるのは共同体そのものなんです」という一節に、改めて頷く。教育基本法の「目的」に立ち返りたい。「人格の完成を目指し」という冒頭の部分を、「個人の受益」と勘違いしている印象が昨今の情勢ではないか。「平和で民主的な国家及び社会の形成者」にしっかり注目し各県、各市町村の教育委員会はもっと自分たちの共同体を見据えた内容を目指すべきだ。これは首長に振り回されてはいけない事項だ。と、現在の選挙公約を皮肉っているのだが…(ここにも経済優先思想が蔓延り、どうしようもないなあ)と愚痴はまずこれでお終い。「教育の危機的状況」は、今も15...読書録13~おせっかい者が読む

  • 「手入れ」を嘆き、石を見る

    前月と比べて明らかに早く過ぎた。この感覚にちょっと戸惑ってしまう。ボランティアの読み聞かせはこども園のみで四回、あとは公的な会議等もなかった。親しい方々と一献できたのがちょうど中間地点だ。その後の関西旅行の前後が慌ただしかったからだろうか。ブログ更新も「羽後噺」は目標値7に届かなかった。手元に1枚メモを置いていて、「手入れ」と記してある。書斎環境を対象に…これが三月のポイントであった。書いた当初は意識して、手帳にチェックもしていたが、旅行を挟んで行動化が止まってしまった。復元力がないなあ。体力的な点はもともとそうだが、精神面もこれでは益々フレイル化(笑)が進行しそうだ。3月のベストショットか。ちょっと絵葉書みたいになったけど…ただ、体調はあまり崩さなかった。花粉は飛んでいたが、服薬を早く始めたし、帰宅時の...「手入れ」を嘆き、石を見る

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