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2005/08/02

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  • ヒト・人の非力を想う読書

    Re71『確かなリスの不確かさ』(ドリアン助川集英社)は、講演と朗読の会があると知り、事前に読んでおきたいと買い求めた。「動物哲学物語」と題され、21のストーリーが入っている。動物の生態と哲学を絡ませてつまるところ人間を描く。会で朗読された「絶滅危惧種」はアホウドリの話だが、その種とは、実は…。冒頭の「クマ少年と眼差し」は、今私たちが直面している問題とも重なり合って、なかなかに心迫るものがあった。第20話の「飛べない理由」はコウテイペンギン。わずか十数ページで語られるにはあまりに過酷な生態だと入れ込んでしまった。もちろん「物語」に違いないが、ヒトのあまりの非力さを改めて感じた。Re72『すべてきみに宛てた手紙』(長田弘ちくま文庫)は、新聞等へ書かれたエッセーがまとめられた一冊。2001年刊で一昨年文庫化さ...ヒト・人の非力を想う読書

  • 長月彼岸の頃日記

    9月17日(火)今日は十五夜だが天気は良くないらしい。明日からの読み聞かせの下読みや準備をする。お昼はシーズン最後になるか、冷やし中華を食する。10日目を迎えた大相撲は、霧島の不甲斐ない立ち合いで大の里がぐっと優位に立った。今晩から祭典のサイサイ(祭り囃子)の練習に孫が参加するという。どうなることやら。9月18日(水)午前中は今取り掛かっている原稿の手直しをする。やはりプリントアウトして紙面でみると作業しやすい。午後は山間部へ。だいぶ涼しくなってきているのがわかる。高瀬小上学年への読み聞かせは落語絵本『平林』と『星につたえて』。読みこなしてはいるが字が小さく見えづらさが募ってくる。さあ、どうする。9月19日(木)午前中は羽後高校2年生で保育の授業。読み聞かせの話と実演をする。面白い選書があって刺激を受ける...長月彼岸の頃日記

  • 話題の場所で多様性を聴く

    「話題」とは、「全国最年少市長誕生」ということ。むろん、といって半月も経ずに何かが変わるわけはない。街を見れば、以前感じた「ここも隣市と同じシャッター通りが続くなあ」という表現はそのまま当てはまる。ただ市民が託したい何かが、その場所の空気を少し揺るがすかなと、かなり文学的な想いは浮かんだ。ところで訪れた9月15日は、名優樹木希林の七回忌。目的の図書館主催講演会で、講師のドリアン助川氏が語った。小説『あん』の作者で、映画化されたことで深く付き合うようになったという。それまで映画祭などに興味を示さなかった樹木希林とともに、カンヌやウクライナに出向いた時の写真が興味深かった。今回は、彼の朗読が聴ける機会であり非常に楽しみにしていた。結果的に、取り上げられた最新作『確かなリスの不確かさ』(全21話)中の1話のみで...話題の場所で多様性を聴く

  • 読み手は「自分」を確認したい

    SNSやブログなどを通じその動静などを知る実践者や研究者が、今でも数人いる。発信する中には本の紹介もあり、選書の参考にしている。今回、たまたま自己啓発系?の2冊があり読んでみた。お薦め本にはやはり読み手の個性が出る、という当たりまえのことに気づく。生き方や学び方の確認は読書の大事な要素だ。Re69『コロナの時代の暮らしのヒント』(井庭崇晶文社)。書名でわかるように2020年9月の発刊であるが、内容自体は今でも十分通用する。先行き不透明な時代にあって生活をよりよくするために、「いろいろな分野で見出されたコツ・秘訣」が32並ぶ。パターン・ランゲージという方法によってまとめられた。現実との向き合い方、発想の転換、提案、工夫等々、著者が実践していることを含め、豊富な例がある。個人的にピピッと来たのは「13どの未来...読み手は「自分」を確認したい

  • いい本に出合えて、初秋

    先月から結構な時間をかけて、風呂場読書をした一冊Re67『大事なものは見えにくい』(鷲田清一角川ソフィア文庫)。新聞などに掲載したエッセイがまとめられている。ページの角を折る箇所が多かった。今、取り掛かっている書き物にも引用したい部分がいくつかある。10年以上前の本だが古さを感じさせない。例えば子育て、例えば介護、人と関わることの基本にはどんなに社会が変化しようと、蔑ろにはしてはいけない芯がある。「じぶんがていねいに、そして大事に扱われている、そういう体験こそが…」「『じぶんもこんなになりたい』とおもえるかどうか、そこにこそ…」…他者へ向ける眼差しが持つ心がけの重さを知る。。俳優の岸部一徳を取り上げた「脇役」という項目は、ドラマ好きで俳優に詳しい(笑)自分も納得した文章だ。言われれば岸部は「語りのテンショ...いい本に出合えて、初秋

  • 怖さ?は心惹きつける

    「怖い」絵本をテーマに考えてのこども園読み聞かせ選書だったが、結局それなりになってしまった。子どもの怖がる対象は様々だろうし、まして個々の心もそれぞれだから…と諦めて、評判の高い本や名作を中心に選んでみた。切りだしは、以前語って面白かった仕掛け絵本。やはりこうした動きがあるのはウケる。近づいてくるおおかみを、ページめくりを利用して阻止しようとするが、なかなかしぶとい奴で、最後に直前まで迫られ…という展開。どこでも人気が高く、最後の園ではリクエストに応えてもう一度演じた。注意しなければいけないのは、スムーズにページをめくること。手の巧緻性が落ちてきたかなあとやや不安(笑)続いて大型絵本で2冊を読む。『へんしんオバケ』と『へんしんトンネル』。これは後者の方が評判はいいのだが、実は「オバケ」からの続きパターンに...怖さ?は心惹きつける

  • 八月は、ひろがる虹で

    去年も暑い8月だったが、今年はとうとうエアコンをつけずに寝る日が一日もなかった。データはわからないが、蒸し暑さがずっと続いた感じがする。それでも生き物は正直なのか、盆踊りの終わる日を待ち構えていたように秋の虫が鳴きだしていた。気象に関する状況がどうであっても、ここで生きるというように。パリ五輪のことはちょっとだけ書いた。正直あまり印象深いことがなかった。誰の顔が忘れられず残っていくのだろうか…メディアによる軽重のつけ方で左右される気がするし、今はなんとも言えない。ただ、チームプレーが求められる団体競技が、ことごとく今一歩だった。大雑把であっても、これは記憶に留めたい。私事では、自費出版した記念の会を開いていただいたこと、それに孫との結構長い(笑)夏休みが印象に残る。拙著を一冊仕上げたことで次への意欲もやや...八月は、ひろがる虹で

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