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2005/08/02

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  • 令和五年葉月晦日に

    記録的な暑さという表現は少し弱い気がする。おそらく記録に残る暑さだ。しかし「記憶」に残るかと言えば、いささか心許ない。今なら「忘れないよ」と思うが、難儀した豪雪の時であっても喉元過ぎればナントカで「ああ、そうだっけ」と済ましてしまうことが多い。まあその頼りなさが一つの救いにもなるか。今、書いている時に地元新聞のニュースサイトが伝える。「気象庁によると、31日午後1時49分に横手市で気温が39・2度に達し、1976年の統計開始以来、能代市の39・1度(78年)を更新し県内歴代1位の暑さとなった。」七月下旬から徐々にその暑さはやってきた。月初め、職場体験に来ていた中学生をこども園の読み聞かせに同行させ、1つ紙芝居を演じてもらった。いい汗をかいた経験だった。週末に30年ぶりぐらいに県都の竿灯祭を観に行った時も相...令和五年葉月晦日に

  • 参参参(三十)酷暑の読書は

    ちょっと異常だな…と天気のことでいうのは珍しくないけれど、これだけ続くと「ちょっと異常だな」。そのレベルはあがっていく一方だ。想像力で凌げ!!『ばにらさま』(山本文緒文藝春秋)「無人島の二人」の中に記されていた発刊へ向けて編集していたのがこの著だと、読了後に後付けに目を留め想った。つまり、死を覚悟しながら編集に携わった最後の本だった。けして好んで読むタイプの作家ではないが、「自転しながら公転する」を読んでからちょっと気にかかり、「無人島~」にたどり着いた者としては、著者がある意味訥々と語る「生」の実感は、きっと首都圏(笑)に住む者にとってごく近いのではないかと想像できる。それは、かなりな田舎に居る自分でも想像できて、この国の病んでいる症状を的確に描いている。「自転~」のPRで知った「明日死んでも、百年生き...参参参(三十)酷暑の読書は

  • 酷暑に凡庸さと和解する

    先月末に「令和五年文月真夏日続く」と題し雑文日記を載せた。その書き始めが7/25だったから、凡そひと月となるのか。さすがに厳しい。一週間ほど前に「電力量のお知らせ」をやや怖い気持ちで開いてみた。ところが昨年並みであり、なんと、と思った。これはおそらく冬場の高騰で学んだ節電意識の賜物(笑)か。人間、知らないことばかりでなく、知ってはいてもなかなか実行に移せないことが多々ある。例えば「充電」もそうだ。フル充電を続けるとバッテリー劣化が進むことはかなり昔から知識としてあったが、つなぎっぱなしにしておく便利さ(というより怠惰さ)が日常化してしまっている。反省しつつ改善の道を進む。気持ちの切り替えというごく普通に言われている心がけも、実はそんなに容易くないと先月不整脈が起きたので痛感した。そんなに楽観的性格ではない...酷暑に凡庸さと和解する

  • 暑い夏夜に甦る昭和

    こんな暑い夏は初めてと多くの人が言う。様々なデータがこの後だされるだろう。夜のエアコンのフル稼働がこれほど続くことはなかったのは確かだ。日本は亜熱帯になったと結構前から言われていた。大雨や台風が続けざまでこの国は災害列島であることをしっかり自覚しなければいけないと、ぼやっとした頭で思う。ガソリンが高くなったし、近距離の仕事場まで車を使わなくてもいいと自転車通勤をすることがある。15日は日勤を終えて一旦帰宅し、夜の閉館間際に再び館へ行き、明日からの盆踊り実行委員会が使いやすいように書籍管理などをした。その帰り道19時30分、まだ体感的には30℃はある空気が身体にまとわりつく。わずか数百メートルの道筋にエアコン設置していない家屋もある。とても夕涼みとは言えないが、外に出て長椅子に腰かけている親子もいる。角を曲...暑い夏夜に甦る昭和

  • 参参参(二十九)朽ちるか否か

    酷暑のお盆読書第一弾。小説やら健康本やらを、ベッドやら風呂場やらで読んだだけか…。『虹の岬の喫茶店』(森沢明夫幻冬舎)いまどき「ハートウォーミング」という形容は使わないかもしれないが、さらりと読めて、様々な人物の誰かに自分を投影できるような気にさせられる物語だ。一人一人の生き方には必ず背景があり、そこには何か欠落した暗闇のような部分がある。そこに落ちていくか、そこからまた光を見い出すか。良きめくり合いこそが、鍵になる。主人公の言葉がじいんと沁みる。「過去を懐かしむことが出来るってことは、あなたたち二人はきっと、いまの自分自身をちゃんと大事に思えるってことだと思うわ」『鎌田式43のいい習慣』(鎌田實集英社)開いてみたのは「睡眠」のQ&Aが多かったからだ。この手の本は結構読んでいるから、新しい知識があったわけ...参参参(二十九)朽ちるか否か

  • 令和五年「立秋」だとさ日記

    8月4日(金)朝「二十歳のつどい」用に図書館からのメッセージ(印刷物)を教委へ届ける。1%でも届けばと思う。午前勤務であり、来週の準備をし、ブログもアップ。午後からかかりつけ医へ不整脈の相談。心電図の検査もする。睡眠をいかに戻せるかだ。久しぶりに個人ブログアップしたら、アクセス300超。ありがたいことだ。8月5日(土)午後から秋田市へ。三十数年ぶりに竿燈見物。意外とスムーズに駐車場へ入り、ホテルチェックイン。高温なのでなるべく体力を使わず駅前から巡回バスで大町周辺へ。ねぶり流し館で小さな竿燈に触ってから、ちょいと夕食をと思ったら結構ビールを飲んで…人混みの中へ。見事だけれど、案の定1時間ほどで疲れが…8月6日(日)12月以来となる師匠の学習会へ。相変わらずご壮健である。久しぶりに『やまなし』の講座。「小川...令和五年「立秋」だとさ日記

  • 腐らせないは腐らない

    先月残したナンシー関の名言「ちゃんとした生活、それはものを腐らせない暮らしだ」から、いろいろ想いを巡らしていたら、『21世紀の楕円幻想論』(平川克美)の後半部で、あまりにフィットする考え方と出会ってしまった。実はこの本のキーワードの一つは「貨幣」なのだが、それは「腐らない」ことが特性だった。確かに人類の歴史において、貨幣の登場は「非同期的交換を可能にした」点で画期的だった。つまり「劣化しない価値の担い手」。その交換が人々の価値観を大きく転換させた。先日、図書館イベントでの「なぞなぞ」の定番にもあった。「新しくとも古くとも…」「キレイでも汚れていても値段の変わらないもの、なあに」と、ここまで書いて、「腐る」をキーワードに二つの方向が見えてくる。一つは、なんだかこの頃、現実として貨幣も腐ってきているのではない...腐らせないは腐らない

  • 参参参(二十八)先入観への疑い

    七月後半、ゴロンと寝転んで、しばしの本読みは…。『逆ソクラテス』(伊坂幸太郎集英社)文庫化されていたのを機に図書館から借りる(笑)。伊坂の魅力の一つは、セリフのきれのよさだと思うが、それは「断言」と呼んでもいいかもしれない。この頃、世間全体が断言を嫌う、まあそもそも国民性として曖昧さが持ち味なのだから、伊坂の使う言葉遣いは新鮮に思えるのだろう。「僕は、そうは、思わない」と言い切るためには、私たちが毒されている固定観念、先入観への疑う眼差しが求められる。そしてそれには常に大きな波に逆って進んだり、留まったりする体力・知力が必要だ。物語のなかで活躍する人物たちが元気をくれるような気がした。久しぶりに楽しく読めた伊坂本だった。アツいときこそ、アツいものを食らえ『小田嶋隆のコラムの向こう側』(小田嶋隆ミシマ社)昨...参参参(二十八)先入観への疑い

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