◇2553 『その鏡は嘘をつく-刑事・夏目信人2』 >薬丸岳/講談社文庫前作が面白かったので、ちょっと期待外れ。刑事・夏目信人の第2弾。今回は長編小説で、鏡ばかりの部屋で発見され自死と判断されたエリート医師の遺体についての謎を追う話。主役は志藤という検事
◇2156 『THINK SIMPLE-アップルを生み出す熱狂的哲学』 >ケン・シガール/NHK出版残念ながら期待していたものとは異なる内容だった。既知の事柄も多かった。ジョブズがAppleに復帰後、すぐにPCのラインナップを見直し、最小限に絞り込んだ話。iPhoneでは外観の構造
最近出張が多いのは、何回かブログでも書いている通り。今回はオレゴンで週をまたいで2つの重要会議があったので、丸々1週間滞在した。週末をはさんでいたので一度シカゴに戻る選択肢もありえたが、日曜日に出張者を空港まで出迎えたりする予定も入っており、シカゴに戻る
○2155 『同志少女よ、敵を撃て』 >逢坂冬馬/早川書房戦争とは何かを改めて考えさせられる名作。このような本が広く読まれていることを嬉しく思う。ドイツ兵に生まれ故郷の村を全滅させられた少女セラフィマ。復讐心を胸に狙撃兵になることを受け入れる。数々の試練
シカゴは春と秋が短い。極寒の冬が終わったかと思えば、すぐに新緑の春を通り過ぎて夏が来る。秋も短くて、昨日まで暑かったと思っていたら、途端にダウンジャケットが必要なくらい寒くなる。唯一、秋を感じられるのが紅葉だろうか。寒暖差が激しいと緑の葉が紅や黄色に色
◇2154 『復活への底力-運命を受け入れ、前向きに生きる』 >出口治明/講談社現代新書改めて出口さんの生き方に感銘を受けた。本当に靭い人というのはこのように生きるのだと感動した。出口治明さんが病気で倒れられたというのは、随分前から何かの記事で目にして知
何とも不思議な感覚が後に残る映画だった。最近は、出張時のフライトでiPadに保存した映画を視ることが多い。どうも機内での読書に集中できなくなっているのだ。この映画も出張時のフライトで楽しんだもの。ロバート・デ・ニーロの若かりし頃の作品であり、とても有名だ
迫真に迫るドキュメンタリーのような再現映画。視ていて暗澹たる気持ちになったが、最後まで目が離せない構成は圧巻だった。こちらもiPadにダウンロードしてフライト中に視始めたのだが、どうも飛行機に乗って視るには適さない話だと思い、早々に切り上げて帰宅してから再
最近の日本ドラマの中では頑張っている方だと思った作品。中村倫也さん演じるフォトグラフィックメモリーの能力をもつちょっと頼りない弁護士(羽男)と、有村架純さん演じる過去にトラウマを持つパラリーガル(石子)とのバディもの。日本が抱える社会問題を法律という
ジョン・グリシャム原作でトム・クルーズが主演で映画化された作品。ハーバード大学卒業のエリートが、貧乏から抜け出すために高額でオファーしてきたロー・ファームに就職するが、そこにはマフィアと繋がる裏の顔があったという話。弁護士規範である顧客情報の秘匿を守り
以前テレビのインタビュー番組で山田孝之さんが本作品についてコメントしており、気になっていたもの。Netflixで視聴可能だったので、早速視てみた。想像はしていたが、特に前半は何とも救いのない物語。山田さんも、主人公である得太の気持ちに入り込みすぎて、しんどかっ
常田さんのドキュメンタリーに続いて、One OK Rockのドキュメンタリーも見てみた。彼らの楽曲も嫌いではないのだが、King Gnuのように大半の楽曲が好きという訳ではなく、個人的には数多くの中の数曲が好きという程度。それでもボーカルTakaの天性の声に加えて、バンドと
Netflixのドキュメンタリー。King GnuやMillennium Paradeを率いる常田大希さんへの密着取材。King Gnuといえば「白日」が大ヒットしたバンドだが、他の楽曲も素晴らしい。実は「白日」が名曲だという噂を聞いて購入したのだが、第一印象は今ひとつだった。何度か聞いてい
メキシコ出張時にうかがった現状。一般論なのでブログで開示しても問題ないと思うので、備忘のために記録しておきたい。・土地は日本の5倍、人口はほぼ同じ、GDPは4分の1。米国取引が輸出80%、輸入50%を占める。FTAを50カ国と結んでおり、貿易(実質は加工貿易)大国。
できるだけ早いうちに関係している全拠点を回りたいと思い、2週間に1度くらいのペースで出張を続けている。さすがに少し疲れ気味。今回は初のメキシコ出張。治安が悪いと聞いており、事前に注意点などを現地の方に聞いておいた。事務所がある地域は中心部であり治安は
途中までは面白く視ていたのだが、ラストが今ひとつと感じてしまった作品。このところ忙しくてあまりドラマを視る時間がなかったのだが、気分転換にと思い視続けた作品。最近のお気に入りの俳優である西島秀俊さんが出演していたのも視るきっかけになった。スタートアッ
◇2153 『2025年日本経済再生戦略-国にも組織にも頼らない力が日本を救う』 >成毛眞・冨山和彦/SB新書読んでいて面白かったが、お二方の発信・発言は普段から割とこまめにチェックしているので、残念ながら目新しい論点は少なかった。成毛眞さんと冨山和彦さん
こちらも『ローマの休日』に続いての古い映画。1950年の公開で、言わずと知れた黒澤明監督の作品である。芥川龍之介の『羅生門』は子供の頃に読んだような記憶があるも曖昧。こんなストーリーだったかなと思いきや、原作は『藪の中』という芥川の別の作品だそうだ。タイト
◇2152 『2030年ジャック・アタリの未来予測-不確実な世の中をサバイブせよ!』 >ジャック・アタリ/プレジデント社大所高所からの考察なのだが、何だか消化不良に終わってしまった本。PEST分析という言葉がある。政治、経済、社会、技術の頭文字をとったものだ
なんだか疲れ気味の毎日。あまり刺激的な映画やドラマを見る気になれず、Huluで古い映画を見てみることに。言わずもがなの名作だが、見るのは初めて。まだ白黒のフィルムで、1953年の作品。公務に疲れた王女アンが城を抜け出して市中を歩き回り、新聞記者のジョー・ブラッ
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◇2553 『その鏡は嘘をつく-刑事・夏目信人2』 >薬丸岳/講談社文庫前作が面白かったので、ちょっと期待外れ。刑事・夏目信人の第2弾。今回は長編小説で、鏡ばかりの部屋で発見され自死と判断されたエリート医師の遺体についての謎を追う話。主役は志藤という検事
◇2552 『ナースの卯月に視えるもの2-絆をつなぐ』 >秋谷りんこ/文春文庫連作短編小説の第二弾。今回も心温まる物語たち。Audibleは本当にありがたい。読みたいと思っていた小説がどんどんアップされていく。本シリーズは第3巻まで出ているようだが次作も待ち遠し
◇2551 『刑事のまなざし』 >薬丸岳/講談社文庫法務技官から警察官に転職し、刑事になった変わり種の主人公の話。主人公の夏目信人は、その経歴からか刑事らしくない刑事。常に温かみをもって容疑者や被害者と接しながらも、鋭い観察眼で真実に近づいていく。連作
◇2550 『クジラアタマの王様』 >伊坂幸太郎/新潮文庫ちょっと不思議なストーリーと伏線回収。伊坂さんの王道だ。王道ではあるのだが。これは私の読者としての問題だと思うのだが、伊坂さんの小説に新しさを感じなくなってきてしまった。それぞれの物語で舞台や設定
◇2549 『恋とか愛とかやさしさなら』 >一穂ミチ/小学館男女の関係だけでなく、社会的な課題も掘り下げた問題作。結婚を目前にした普通のカップル、新夏(にいか)と啓久(ひらく)。啓久からプロポーズを受けた翌日、新夏は啓久が盗撮容疑で捕まったという電話を受
○2548 『ナースの卯月に視えるもの』 >秋谷りんこ/文春文庫電車で泣きそうになってしまった。本書は日経新聞の書評で見かけたと記憶している。Amazonのほしい物リストに入れておいたところ、Audibleにラインナップされていたので早速聞いてみた。とある事故をきっ
私が筆記具にこだわっていることについては、このブログでも何度か触れている。日本に帰ってからも何度か文房具店には足を運んだのだが、今のペンが気に入っていることもあり、昔ほど熱心に新しいペンを探そうという気にはなれない。ちなみに私の定番はこちらにも記載した
◇2547 『地面師たち:アノニマス』 >新庄耕/集英社文庫『地面師たち』のスピンアウト小説。短編集であり、総ページ数も少なく、サラリと読めてしまった。『地面師たち』の脇役たちが、どのような経緯で地面師になるに至ったかなど、前日談が収録されている。緻密
日本に帰任後は、会議で発表する機会が増えた。自分でディスプレイに資料を投影しながら話すパターンが多いのだが、質問への回答に対して、パソコンで資料を確認して答えたいときなど、画面が二つあると便利である。アメリカでは、対面での大人数の会議はさほど多くなく、
◇2546 『地面師たち:ファイナル・ベッツ』 >新庄耕/集英社文庫『地面師たち』の続編。こちらも最後までハラハラしながら読み進めた。この手の話を読んでいると、どうにも犯人側に立ってしまうのはなぜだろうか。どう考えても悪の側なのに、詐欺がバレないか、うま
スマートフォン(スマホ)を手に入れたばかりのころは、いろんなアプリをインストールしていた。最初のうちは物珍しく、有料のアプリもたくさん購入してしまっていた。最近はアプリそのものは無料で、使ってみてからアプリ内課金というシステムが多く、無駄遣いをせずに済
◇2545 『地面師たち』 >新庄耕/集英社文庫ドラマよりもよりリアリティのあるストーリーだった。Netflixのドラマを見ていたので、原作は読まなくてもよいかなと思っていたのだが、続編がAudibleにアップされており、それならば本編も読んでおこうと手にしてみたもの
懇意にしているフィナンシャルプランナーの方にお会いした。もう20年近くお付き合いさせていただいているのだが、4~5年に1回ほどお会いして、家のローン、生命保険、財形などの相談をしている。財形といっても、これまではDCの年金運用くらいしかやっていなかった。住
◇2544 『これは経費で落ちません!(11)-経理部の森若さん』 >青木祐子/集英社オレンジ文庫今回は森若さんと太陽の結婚話。これはこれで微笑ましいのだが、やはり経理的な話にも少しは触れてほしい。結婚に向けてタスクリストを作ったり、どちらの姓を名乗るのか
アメリカの物価高については何度か書いたように思う。一番分かりやすいのはラーメンを2人で食べに行き、ビール1杯、餃子を一皿ずつ注文すると80ドル程度かかってしまうということ。当時は円ドルレートが150円だったので、なんと1万2千円である。日本でもじわじわと物価
アメリカからの荷物は主に3つに分けて日本に持ち帰った。1つ目は言わずもがなのスーツケース。普段使用するANAの場合、確かスーツケースを1人2つまで預け入れができたのだが、今回は犬を客室に連れ込んで変えるためUnitedを選択。残念ながら1人1つなので容量が制限さ
◇2543 『夜行観覧車』 >湊かなえ/双葉文庫うまくまとまったサスペンス・ヒューマン・ドラマ。テレビドラマの原作にもなった書籍。実は、湊かなえさんの作品はちょっと苦手。世間では「イヤミス」などと呼ばれているらしい。嫌なミステリー、後味の悪いミステリーと
アメリカではトリミング直後に愛犬が亡くなってしまったトラウマから、新しいワンちゃんについては、私が自らカットしていた。犬用のバリカンとハサミを購入して、毛を刈っていたのだ。愛犬はトイプードルなのだが、バリカンのアジャスターを15ミリなど長めに設定すると毛
◇2542 『トヨトミの逆襲』 >梶山三郎/小学館文庫今まさに起こっているトランプ関税の深層が理解できる。前作『トヨトミの野望』が面白かったので、Audibleにアップされているのを知り、早速聴いてみた。前作はKindleで読んだ記憶があるのだが、蔵書にない。ブログを
引越しの際に、愛用していた爪切りを失くしてしまった。たかが爪切り、されど爪切り。微妙な感覚なのだが、そのお気に入りの爪切りは、パチンパチンという硬質な感じではなく、サクッサクッと切れるのが好きだったのだ。爪切りはよくなくすので、複数個買い置きがあるのだ
ニューヨークタイムズで「「素数ゼミ」2024年アメリカで1兆匹の大量発生へ、221年に一度の数学と自然の神秘」という興味深い記事を見つけた。記事のリンクも貼っておくが、備忘のため一部を抜粋しておきたい。 ▼あのセミたちが、やってくる。米国の中西部や南東部で
◇2361 『イーロン・マスク-未来を創る男』 >アシュリー・バンス/講談社異能の人。イーロン・マスクの自伝だと思って読み始めたのだが、読みたかったのはウォルター・アイザックソン(スティーブ・ジョブズの自伝を書いた人)著の文藝春秋版だったようだ。とはいえ
寡聞にして出口さんがAPUの学長を退任されていることを知らなかった。Youtubeはあまり見ないようにしているのだが、たまたま見たい動画があったので視聴していたところ、レコメンドに出口さんの退任のご挨拶の動画が上がってきたのだ。慌てて、Googleで検索してみるとご退
◇2360 『SIMPLE RULES-「仕事が速い人」はここまでシンプルに考える』 >ドナルド・サル/三笠書房言っていることはよく分かるのだが、シンプルなルールをどうやって作るかの方法論をもう少し詳しく知りたかった。様々な具体例が列挙されているのだが、具体的すぎて
仕事柄、日々大量のメールを受信している。メールの捌き方については、ある程度パターン化してあるのでさほど困ることはない。しかしながら、中には「急ぎではないが、そのうち読まなければならない資料」という存在があり、これらをいつのタイミングで読もうかと迷ってしま
◇2359 『タイムベース競争戦略-競争優位の新たな源泉=時間』 >ジョージ・ストークJr・トーマスMハウト/ダイヤモンド社経営戦略における「時間」という非常に重要な概念が詰め込まれている良書。本書は三枝匡さんの著書で知ったもの。これからの企業戦略は時間を意
以前、当時50代の上司だった方が仰っていた言葉が、妙に印象に残っている。曰く、若い頃は肉が大好きだったが、お金がなくてそれほど良い肉は食べられなかった。50代になって、少し懐に余裕ができたのだが、高い肉は脂が多くて量が食べられなくなった。若い頃にもっと良い肉
◇2358 『60歳からのマンション学』 >日下部理絵/講談社+α新書知らない知識が満載。読んでおいて良かった。日本には30代の頃に建てた家がある。当時流行りだった狭小三階建だ。中国、茨城、米国と不在にする期間が多く、買ってからの半分以上は他人に貸している状
いろんな思いが込み上げてきて泣けてきてしまった。ヤバイ。。。
◇2357 『リカバリー・カバヒコ』 >青山美智子/光文社ほっこりさせられる小説。最近、この手のタイプの小説が、安心感があって好みかもしれない。東京郊外だろうか、マンションの近くにある日の出公園。そこにはカバの置物(いわゆるアニマルライダー)がある。その
アメリカで眼科を受診したことは以前のブログに書いた通り。日本で診断されたものとは別の病名を告げられ、今のところは経過観察で、という話だった。経過観察については、診断設備がより充実している専門医を紹介していただいた。家から近いところだったので助かる。私が住
◇2356 『新規事業着工力を高める』 >内田有希昌/東洋経済新報社新規事業創出のための方法論。非常にロジカルに展開されているが、実践は難しそう。自社のシーズと顧客のニーズがマッチしなければならないし、時間がかかる案件については、経営者の我慢が必要。お金
先日、愛犬に狂犬病の注射を打ってもらったのだが、あわせてジステンパーのワクチン接種も必要とのこと。急ぐのであれば同日に対応可能だが、できれば3週間ほど間を空けた方がよいと言われ、アドバイスに従って病院を再訪。そろそろ暖かくなるので、フィラリアや、ノミ・
◇2355 『ファイナンス思考-日本企業を蝕む病と、再生の戦略論』 >朝倉祐介/ダイヤモンド社財務や経理の専門家以外の人が読むにはとても有用な書籍。筆者は法学部出身とのことで、恐らく会計は専門ではないであろう。この手の本は専門家が書くととても専門的になっ
特に意識をしているわけではないのだが、時間に追われる日々を送っていると、本の読み方が雑になってくる。毎日大量に流れてくる新聞記事などのニュースやメールマガジン。日々大量に受信する仕事関係のメール、特にCCで入ってくるもの。読まなければならない、会社関係の
◇2354 『門外不出の経営ノート-2泊3日で165万円! プレミアム合宿LIVE講義』 >小山昇/ダイヤモンド社今の自分の状況では使いづらいノウハウだなと思いつつも、非常に実践的で楽しく聞かせていただいた。筆者は武蔵野という会社を建て直した小山社長。数々の修羅場
日経新聞[2024.04.20]ユニクロ秘録・世界的アパレル企業に至る知られざる物語柳井氏の凄みを感じる記事。一方で、若い頃は寝太郎と呼ばれた放蕩息子だった点も、知ってはいたが改めて記事で読むと興味深い。一番強烈だったのは「場末のまんじゅう屋」の例え。果たして自
◇2353 『フォン・ノイマンの哲学-人間のフリをした悪魔』 >高橋昌一郎/講談社現代新書向社会性サイコパスとは、彼のような人のことをいうのだろう。天才であったが、とても人当たりがよく、立派な人物だったようだ。一方で、非人道的ともいえる決断や提言をいとも
○2352 『マキアヴェッリ語録』 >塩野七生/新潮文庫マキアヴェッリの至言が満載の良書。構成が面白い。冒頭に記載されている、筆者である塩野さんの断り書きが面白い。曰く、塩野さんはこの時代の人物をいろいろと描いてきたが、彼らとマキアヴェッリの決定的な違い
早いもので米国の駐在員生活も3年目を迎える。COVID-19のせいで実赴任が7月だったため、5月~6月にかけては、アパートの契約更新、自動車や不動産の保険更新などがアニュアル・イベントとして発生する。そして、2年に1度は運転免許証の更新も必要になる。6月末まで