「学校にまかせておえば、子どもは何とか育つ」~究極の親ガチャ時代③

「学校にまかせておえば、子どもは何とか育つ」~究極の親ガチャ時代③

日本の学校が家庭教育に出しゃばり、 口出しするようになったことには、 それなりの歴史的経緯がある。 つまり国と親との利害の一致、という話。(写真:フォトAC) 【必ず邑(むら)に不学の戸(こ)なく、家に不学の人なからしめん】 私がこれまで読んできた中で最も美しい文章のひとつは「学制序文」と呼ばれるものです。これは、明治5年(1872年)に日本政府が制定した新たな学校制度に関する方針「学制」の基本理念を表したものです。 明治政府が学制を発布して学校制度を整えたのはもちろん「国民皆兵」の下準備であり、殖産興業および富国強兵へつなげようとするものですが、「学制序文」に書かれているのは国家のための学問…

2025/03/05 05:45