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大奥(2023) 17話 感想|泣けたけど、やっぱり尺が足りない…
正弘(瀧内公美)が「上様、どうかこれよりは、誰よりもお幸せになって下さいませ」と 頼み込む終盤のシーン… 個人的には、ああ、やっぱり、前回で奥を作ってから今回までの間にもう1話あったら 2人の絆の強さに泣かされたんだろうなぁ…と思わずにはいられませんでした。 その後の、家定(愛希れいか)が少し睨んだ目つきで 勢い良く胤篤(福士蒼汰)と口付けを交わすくだりで初めて、 正弘に死が近づいている現実を変えられない悔しさと、 それでも大切な人があの言葉をかけてくれたのだから 幸せにならないと!という強がりな気持ちが入り混じっているように感じられて ちょっと涙がこぼれたんですけどね。 いや…世間だと「泣け…
ああ…ちゃんと"連続ドラマ"してるなぁ…と。 医療編になってから、青沼(村雨辰剛)に黒木(玉置玲央)、 源内(鈴木杏)に意次(松下奈緒)、五十宮(趙珉和)、伊兵衛(岡本圭人)と、 蘭方医を学び人痘接種の実験を重ねる者たちの背景を掘り下げてきた訳ですが、 群像劇仕立てにした甲斐のある、実に見応えのある内容でした。 前回の感想は結局飛ばす事にしたので、そちらの内容にも触れるとして… 前回では、家庭絡みで事情があって虚しさを抱えていたものの、 青沼との出会いをきっかけに仲間が出来、一緒に勉学に励んで 日常が輝き始めた旨を語る五十宮の心境が描かれました。 私から見ても、大勢が集まり、同じ1つの目標に向…
大奥(2023) 10話(最終回) 感想|赤面疱瘡の駆逐はシーズン2で!
まさか時代劇で、現在の渋谷のスクランブル交差点が見られるとは! 最終回のハイライトはそこでした(笑) まぁでも…最初は面食らったものの、 赤面疱瘡は消え、この国は決して滅びないという吉宗(冨永愛)の"願い"でもあり、 未来への"希望"でもあったのかもしれませんね。 正直言えば、吉宗の改革編も展開が少々忙しなかったかな… 秋に放送されるシーズン2に回せば、もっとじっくり描けたんじゃなかろうか…と 思う部分もなくはないですが。 しかし、これから半年間期間が空くタイミングであえて現在の映像を盛り込み、 残り3話で吉宗の死までを描き切るって所に、 何か作り手の意図があったんじゃないかという気もしていま…
大奥(2023) 9話 感想|"将軍の器"を持つ者。想いは次世代へと受け継がれていく。
今回は、今の時代を統治している吉宗(冨永愛)と久通(貫地谷しほり)に、 次世代で"隠れた才能"を感じさせる家重(三浦透子)と龍(當間あみ)を重ね合わせながら、 世代交代を緩やかに描いていった回でした。 前半は吉宗のお仕事パートで、後半は主に後継ぎの話になるので、 途中までは、バラバラなエピソードなのではないか?と思うかもしれませんが、 終盤の吉宗による家重への説得シーンで あえて前後に分けた構成が効いてくるんですね。 「己の無力と向き合わされ、投げ出す事も許されず、時として世の恨みまで買う。 将軍とは誠に左様な役回りじゃ」 これは吉宗が、赤面疱瘡をなくそうとして国の大改革に励んだ 実体験から出…
初回ぶりの吉宗編。 やっぱり…吉宗編が一番安心して見られますねぇ。 それは、個人的な嗜好で言うと、今までの編よりも言葉遣いがやや現代寄りになっていて、 聞き馴染みのない言葉を頭の中で変換する作業が減って 見やすいっていうのもそうですけど。 家光編からの綱吉編で容赦ない展開が続いていたのもあって、 清々しい風が一気に運ばれてくるような吉宗編で、逆に新鮮味を感じたのもありますかね。 そして、クスッと笑える描写も久しぶり。 …今思えば、綱吉編なんて、 そういった部分は阿佐ヶ谷姉妹のパートしかなかったですから(笑) にしても、お仕事ドラマ寄りの内容にガラッと変わりましたね。 テイストはかなり変わったけ…
綱吉編の後に再び吉宗編をやるという情報は、事前に入手済み。 となると、家光編が2〜5話前半までの3話半だったから、 綱吉編も来週まではやるんだろうと思っていたら…なんと、今回で終わりとは!! 本当、ペースが早いですね。 個人的にはやっぱり、歴史用語や歴史言葉が今までよりも多めに取り入れられているために どうも小難しい雰囲気を感じていて、 前回のラストでようやく興味を持ち始めた所だったので、 綱吉編の世界観にどっぷり浸かれないまま終わってしまったのは残念でした…。 とは言え、現代でもまだまだ蔓延っている 「女は常に綺麗であれ」「女は子供を産むべし」といった女性ならではの苦しみや重圧を、 当時の時…
大奥(2023) 6話 感想|綱吉もまた「大奥のしきたり」に苦しめられてきた者の1人…
綱吉編が本格的に開幕。 私の体調も関係しているんでしょうし、 家光編の余韻が残っていたっていうのもあるのかもしれませんが、 歴史モノや時代劇が苦手な私からしたら、 言葉遣いが複雑化していて話が頭に入って来づらい…という理由で 正直、途中まではあまりのめり込めずに見ておりました。 ただ、「もしかしたら綱吉編も面白いのかも?」と思えたのは、 娘の松姫の死を受けての後半の展開。 ああ、そうか…前回では綱吉(仲里依紗)がやけに 趣味・教養とあらゆる分野で周りよりも一枚上手に描かれていたのは、 後半の激情を魅せるためでもあったのか…と納得させられましたね。 賢い人であればあるほど、状況を察して事前に動く…
家光(堀田真由)と有功(福士蒼汰)による、葛藤と決心の回…ですね。 初回の感想でライティングについて言及したんですけど、 やっぱり今回も、緻密に計算されているのが見て取れますね。 全体の演出含めて、登場人物の心情の"引き立て役"に徹しています。 例えば…個人的に特に上手いなって思ったのは、 放送開始から10分辺りの、2回目も結局子供を授かる事はなかった2人が 部屋で話しているシーン。 「出来てみれば、子は愛おしいの」という言葉で、 (画面の)奥にいる家光の姿をぼかす演出を施してきたのが、 有功の心が彼女から離れて行っている様を表しているようで印象に残ったんですよね。 そして…その後の「わしの心…
家光(堀田真由)の過去が明かされるとともに、 理不尽は次の理不尽を生む…という事が嫌というほど(褒めてます)描かれた回でした。 酷な展開が続いた前回で、これから癒し要素になりそうな気がしていた猫が 開始から20分程度で殺される運命に遭ったり… 訳も分からず男の格好をさせられ、上様だと言い聞かされる当時の家光だったり… 相変わらずゲスな考えをしている三人衆を罠に嵌める玉栄(奥智哉)だったり… 春日局(斉藤由貴)が真顔で「では仕方ない、切りましょう」と提案してきたり…と 各々の動きを描く事で、一見かなりボリューミーな内容にはなっていましたが。 原作に沿っているのかは分からないものの、 昔から物語の…
私が見てきた出演作が恋愛モノが多かったのもあってか、 今までは福士蒼汰さんの演技を拝見しても、あまりピンとは来なかったんですが(失礼)… 初めて「良いな」って思えたのが、2020年秋クールに放送された「DIVER」だったんですよね。 しかし、今回の内容を見ると、本作が一番の代表作となりそうです。 これからしばらく、本作での福士蒼汰さんの演技が味わえるのか!と 嬉しくなってしまう回でした。 福士さん演じる有功の話す言葉は京言葉。 これがまた、終盤のシーンとのギャップで、見応えが増してくるんですよねぇ。 京言葉だからもちろん、柔和で育ちの良さそうな印象を持たせるんですが、 それを清涼でキリッとした…
後でTVerで見ようと思ったんだけど、6話の放送までに間に合わない!どうしよう!! と迷われてる視聴者の方へ…(多分伝わらないメッセージですけどw)。 え〜…今回の話は、アバンの部分だけチェックすれば十分ついて行けます(笑) 琴平(渡辺大知)の正体はいろいろ明かされてましたけど、 検索すればまとめ記事が出てくるでしょうし。 つまり、そのくらいの内容だったって訳です。 和佳(奈緒)を取り巻く人物に、同年代の永沢(鈴木伸之)や 琴平(渡辺大知)が配置されている事から、実際は違ったとは言え、 そのうち恋愛事情を盛り込んでくるんだろうなぁとは予想していましたが… まさか、ジェンダーも絡めてくるんだから…
ファーストペンギン! 4話 感想|梱包問題だけは解決出来た模様。
社長になって下さい!と頼み込むほど、和佳(奈緒)のプロ根性を認めたくらいだから、 今度こそ本気でお魚ボックスに取り組んでくれるかと期待したら、 また「もうやらない」って。子供じゃないんだからさ…(苦笑) 今回の内容を見ていると、2話と3話の内容って必要なかったなぁと改めて思うんですよね。 特に2話ね。「俺の知らない所で話を進めてる」をぶり返していただけですから。 ぶっちゃけ言うと…初回のラストから今回の内容を直結させても 何ら支障がなかったような気もしています。 まぁ、それだと流石に端折られた部分も出てくるので… 例えば、初回のラストの流れで、2話は崖っぷちの状態から始まり、 もう後に引けなく…
ファーストペンギン! 3話 感想|「何も知らない」は疑いのもとだけど…
相変わらず"騒動"を描いているなぁ…という印象。 杉浦(梅沢富美男)の出番が減った事で"ドラマ臭さ"は薄まったし、 前回よりも和佳(奈緒)の仕事ぶりは少しずつでも、現在進行形では描かれてきたし。 仕事内容を逐一報告しないんだったら、 そりゃあ「男社会に突然入り込んできた女」を疑うのも当然だとは思うんですが… うーん…3話も経っているのに、堂々巡りの状態が続いているのが引っかかります。 今となってはようやく女性の活躍も認められつつあるけれど、 10年前は元専業主婦が活躍し出すと「"女"を使っている」「裏に男がいる」と 色眼鏡で見られるのが普通だった。 未開拓のものに巻き込まれるのが怖い。失敗を恐…
ファーストペンギン! 2話 感想|漁協との揉め事に終始してない?
うーん…"ドラマ臭さ"が加速してきたような…(汗) 会ってそんなに日が経っていないママさんがお節介で物件を紹介してくれるとか、 リモコン戦争の後、たまたまテレビを点けたら主人公の名前が出たとか、 そういった本筋から外れた如何にもな"ご都合主義"は無視するとします。 (いや、後者は部分的に新事業に関わってくるから無視はし切れないかな…?) でも、私が今回の内容を見て一番気になっているのは、 「漁協の人々が賛同し、協力してくれたら企画は成功」みたいな話に 映ってしまっているって事なんですよね。 その原因は簡単で。漁協側、特に組合長・杉浦(梅沢富美男)のキャラを、 下手したら日曜劇場でお馴染みの悪役…
ファーストペンギン! ネタバレと感想 第1話 めっちゃ楽しくなりそうです♪
【ファーストペンギン!】は「奇跡の実話」をモデルに森下佳子さんが脚本を手がけた爽快サクセスストーリーです💕。も〜1話からバリバリその爽快さが出てましたよね〜😍。もうすっかり気に入っちゃいました🤗。最近少し暗めのドラマばかり見ていたので(またそういうのが好きなの💦)、こうした明るいドラマを見るとホッとします。以下あっさりネタバレです。...
ファーストペンギン! 1話 感想|大女優誕生の瞬間を見た!ラストでちょっと期待。
日テレ系列の「news every.」や「news zero」でも取り上げられた 実話をベースにした作品…という事前情報を知った上での視聴だったのですが、 個人的には、途中まではちょっと半信半疑の気持ちで見ちゃってました。 うーん…何と言うか、本作を"1本の木"として捉えるとするなら、 葉っぱも枝もある程度ついていて、幹も倒れそうにないくらいには太く育った ぱっと見は立派な木には見えるんだけれども、 細部をよくよく観察すると、虫に食われた葉っぱや枯れた枝が点在している…みたいな感じ。 つまり、全体を通して見てみればそれなりに楽しめる内容にはなっているものの、 所々で過程がやや唐突に思えたり、ど…