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4月の終わりに炉を塞ぎ、5月は風炉へと変わります。今日は風炉の最初のお稽古です。床の軸は「薫風自南来」(薫風、南より来たる)を掛けました。対句は「殿閣生微涼」(殿閣、微涼を生ず)です。爽やかな初夏の風が、殿閣を吹き抜けてゆく情景です。薫風が煩悩を消し去り、清涼な無心の境地にいる様を顕しています。花は花菖蒲、厳かな佇まいです。お菓子は「枇杷」(東宮 東京千歳船橋)をご用意いたしました。
令和六年 小堀遠州流 遠州忌茶会 於 護国寺 令和六年三月二十四日
小堀遠州流の遠州忌が今年も護国寺にて執り行われました。法要は献炭、献茶、読経の後は、観世流能楽師 清水義也氏 による謡です。その後は茶寮四席での掛釜です。御家元による濃茶席は楓の間です。不昧軒では群馬支部席、月窓軒では師範披露席、艸雷庵では青年部による立礼席です。趣向に感じ入り、お話しを拝聴しながらお茶をいただく楽しい時間は、あっという間に過ぎて行きます。柿傳の点心も美味しくいただきました。心満たされる素敵な一日でございました
春雨というには冷たい雨が静かに降っています。ときおり屋根を打つ雨の音が聞こえてきます。ほの暗い茶室の中では、連翹の黄色の花が、春の風を運んでくるように感じます。お菓子は「さくら餅」(たねや 滋賀)をご用意いたしました。