風景の中に身を置くことで見えてくるものがあります。それが「心の風景」の原点です。老年期に入ってなお劣らぬ好奇心。晴耕雨読を夢見つつ、あっちに行ったり、こっちに行ったり。毎日を楽しく過ごしています。
先週、インフルエンザ明けの講座仲間と、快気祝いという口実で河原町の居酒屋で一献傾けました。その帰り、京都BAL地下の丸善京都本店に立ち寄り、気になっていた黛まどかさんの新刊「私の同行二人~人生の四国遍路」(新潮新書)を連れて帰りました。「波が引くたびにごろごろと大きな音を立て昔の遍路を彷彿とさせる。国道が整備された今はごろた石の浜を歩くことも波に攫われることもないが、太平洋に剥き出しになった一本道は、風雨の日や暑さ寒さの厳しい日は歩くのに難儀だ」(「私の同行二人」から抜粋)以前歩いて結願した四国八十八カ所の風景が活き活きと蘇ってきます。このあたりは通称ゴロゴロ海岸といわれ、黒潮がうち寄せる波の音と、引く波に石がまきこまれて鳴り響く音があたりに響きわたるのです。当時のブログは、こう記しています。「遠くに幾つ...もう一度歩いてみたい~お四国病?
大寒というのに何となく暖かい日が続いています。街を歩いていたらご近所の塀から蝋梅の花が顔を覗かせていました。公園の裏山では山茶花が今は盛り。来週から少し寒くなりそうですが、春を待ち遠しく思う今日この頃です。そんな陽気に誘われて、先日、京阪百貨店の「関西らん展」に行ってきました。今年は東京ドームの「世界らん展」に行けそうにないので、地元で開催の「らん展」で済ませました。丹精込めて育てた表彰株のほか、いろんな洋らんの即売会や栽培指導コーナー、多肉植物や観葉植物の販売コーナーもあって、あっと言う間に時間が経ってしまいました。因みに、ブログ「心の風景」のハンドルネームran-coffeebreakの「ran」は、洋ランを育てていた頃に名づけたものでした。香しいカトレアの花を愛で、挽きたてのコーヒーをいただきながら...心穏やかに春を待つ。
松の内が明けて、2025年もいよいよ本格稼働と言ったところでしょうか。現役を退いて9年目を迎えた私は、新年早々、恒例の健康診断を受けてきました。脳ドック(頭部MRI+MRA検査+AI認知予防検査)+癌検診(肺癌+胃癌+大腸癌)+聴力検査+眼底検査です。いずれも今後の健康寿命を占うものばかりです(笑)。病院の帰りに図書館に寄って6冊ほど本を借りました。大半は奥様のリクエストですが、推理小説がお好きなよう。人気作家の本棚を何枚か写真に撮ってLINEで送り、借りたい本を選んでもらいます。家に帰ると待ってましたとばかりに読み始める奥様でしたが、いつの間にかお眠りでした(笑)。それにしても最近の図書貸出システムって凄いですねえ。貸出カードをかざして冊数を入力すれば自動的に借りる本の情報がずらり。私はと言えば、年末に...年の初めの脳ドック、新学期、そして枚方宿「五六市」散策
1年で最も寒い時季を迎えた「寒の内」。ここ大阪でも室温2度というこの冬一番の寒い朝を迎えました。それでも日の出と共に晴れ渡り、きょうも気持ちよくお散歩ができました。ラジオはこれから昼前にかけて雪が舞うと伝えていますが、窓は陽の光が眩しく輝いています。きのうは、謡曲同好会の新年例会でした。午前中メンバーのご自宅に集まって課題曲「熊野」(ゆや)の一節を謡い合わせしたあと、午後は伏見の食事処に場所を変え、月桂冠をいただきながら会席料理に舌鼓、楽しい一日を過ごしました。さて、私の2025年は「二人静」と「鵺」の観劇で始まりました。山本能楽堂の「1月たにまち能」です。座敷に100席あまりの椅子が配された小さな能楽堂ですが、ふるまい酒をいただきながらお正月気分でお能を満喫しました。プログラムは素謡、二人静、狂言、鵺と...『能』の観劇で始まった2025年
時計の針が右に1秒動いた途端に2025年という新しい年を迎えましたが、さて何がどう変わったのか右往左往しているうちに、我が家では総勢14名で元旦の朝を迎えました。6人の孫たちにお年玉を渡してお雑煮を食べた後、近所のお不動さんに初詣に出かけました。時間帯が良かったのか比較的スムーズに拝殿まで辿り着けましたが、その行列に行儀よく並んでいたとき、なんと禿頭のど真ん中に鳩の糞が落ちてきました😱。この1年の運(糞)が付いたのだろうと受け止めてはみたものの、さあてどうなんでしょうね(笑)。恒例の御神籤は「中吉」と出ました。第四十三番「誠」。「どんな人生になるかは誰にもわからないどんな人生にするかはあなただけが分る誠の心を持って生きよ嘘や上辺の言葉は自分自身も裏切る」と記されていました。この歳になると、なんとなく納得し...2025年お正月
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