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元図書館司書主婦の読書日記 https://micamica1024.hatenablog.com/

元図書館司書の主婦の読書日記です。 主に小説、たまに自己啓発本を忖度なしに評価しています。

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2024/05/23

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  • ステイホームの密室殺人 〜コロナ禍トリック〜

    https://amzn.to/4egqjf3 今回は、「ステイホームの密室殺人」を読みました。 色々な作家さんのアンソロジーです。 以下、あらすじと感想。 ”ステイホーム殺人事件”乙一 2020年4月、高校生の榊原夏はコロナに感染し自宅療養7日目に自室で視察隊となって発見された。 四ノ宮先輩は発見者の母親が犯人だと言う。 夏の部屋の扉の室内側には荷物が置かれていて密室だった。 窓やベランダには黄砂が積もっていたが足跡などは無かった。 夏の療養中母親は1階で生活していたが、母親の部屋の窓が開放されており黄砂の上に足跡が残っていた。 臨はなぜ夏が殺されなければならなかったのかと考えている。 母親…

  • さよならに反する現象 〜ちょい怖で切ない短編集〜

    https://amzn.to/47jlpf2 今回は、乙一さんの「さよならに反する現象」を読みました。 久しぶりの乙一さん。楽しみ! ”そしてクマになる” リストラされた私はクマの着ぐるみのバイトをしている。 家族にはリストラのことを言えず、休日の出勤は後輩のミスでと嘘をついている。 ある日のバイトで住宅展示場でクマの着ぐるみで風船を配っていると、息子と妻と知らない男が一緒にいるのを見かける。 ”なごみ探偵おそ松さん・リターンズ” イヤミ邸で家政婦をしているトト子は手が魚臭いとイヤミにいつも言われている。 庭師のカラ松、料理長のチビ太がイヤミ邸で一緒に働いているのだが、夜になるとうめき声が聞…

  • 方舟を燃やす 〜エモさから現代へ〜

    https://amzn.to/3Mm4UVF 今回は、角田光代さんの「方舟を燃やす」を読みました。 昭和から令和までの移り変わりの中にオカルトも出てくるとのことで、楽しみしかない! 以下、あらすじと感想。 1967、柳原飛馬 飛行場が出来た年に生まれたことで飛馬と名付けられた少年は、山間の村に育つ。 近くには赤い川が流れていて、そこへ年下の女の子”ナワコ”がしつこくついてきたことで突き落としてしまう。 しかしナワコの両親が怒鳴り込んできたため父にバレ、叱られて家から追い出される。 「お爺さんに謝れ」と父はいつも祖父のことを持ち出す。 祖父は地震を予知して村の人を助けたとされていて、祖父を讃え…

  • オール・ノット 〜全部ダメってわけでもない〜

    https://amzn.to/46I36jf 今回は、柚木麻子さんの「オール・ノット」を読みました。 好きな作家さんの一人ではありますが、表紙が綺麗でジャケ読みです。 以下、あらすじと感想。 大学生の真央は学費のためにアルバイトを掛け持ちしている。 7月の終わり、スーパーのアルバイトでマネキンのおばさんに温かい紅茶の試飲を差し出される。 アイスティーの素を売っているのだが、お湯で割ったアイスティーは冷えるスーパーの中での仕事にはとても温まりおいしかった。 おばさんはいつも試食品に勝手にバターやスパイスを足しているが、おばさんが試食に立つと必ずその商品は売れるのでそれを店員に見咎められることは…

  • さみしい夜にはペンを持て 〜日記を書いてみよう〜

    https://amzn.to/3SIGyJt 今回は、古賀史健さんの「さみしい夜にはペンを持て」を読みました。 「嫌われる勇気」の方だったのか!読んでから気付きました。 以下、あらすじと感想。 中学生のタコジローは勉強も運動も得意ではない、スクールカーストでは底辺の男の子。 すぐに顔が赤くなったりスミを吐いたりと言うことで、クラスメイトのトビオにからかわれている。 どうしてタコに生まれてしまったのかと自分が嫌いだった。 ある日体育祭の選手宣誓をサッカー部のイカリがやると決まったようなものだったのに、トビオの陰謀でタコジローがつとめることになってしまう。 トビオが面白がってしたこととわかってい…

  • 成瀬は信じた道をいく 〜成瀬再び!〜

    https://amzn.to/4fEeoJh 今回は、宮島未奈さんの「成瀬は信じた道をいく」を読みました。 ”成瀬は天下を取りにいく”がめちゃくちゃ面白かったので、続編も読んでみました。 以下、あらすじと感想。 ”ときめきっ子タイム” ときめき小学校4年生の北川みらいは「ときめきっ子タイム」という総合学習の時間に、ときめき地区で活動している人を調べて発表することになった。 夏祭りで司会をしていたゼゼカラに助けられたことで憧れて、同じ班の結芽ちゃんとたいちゃんとくらっちにゼゼカラについて調べたいと申し出た。 先生に聞くと校長室に飾られている絵はゼゼカラの成瀬あかりが描いたものだと知り早速校長先…

  • 時計泥棒と悪人たち 〜泥棒が探偵⁉︎〜

    https://amzn.to/4dArNQN 今回は、夕木春央さんの「時計泥棒と悪人たち」を読みました。 「方舟」の作家さんとのことで期待大! 大正時代の謎解きです。 以下、あらすじと感想。 ”加右衛門氏の美術館” 画家の井口は世田谷の蓮野を訪れていた。 蓮野は泥棒をしていたが品川の貿易商邸で捕まり今年出所した。 以来翻訳の仕事を見つけてやらせている。 今回蓮野に相談したいのは、浦川加右衛門という実業家に父が売った時計の件だった。 オランダの貴族が持っていた時計を加右衛門に売った際に、父が精巧な偽物を渡していた。 しかし加右衛門が病に臥せり死ぬ前に美術館を作ろうとしていることを知り、偽物であ…

  • 星くずの殺人 〜宇宙の密室〜

    https://amzn.to/3LWRPC1 今回は、桃野雑派さんの「星くずの殺人」を読みました。 宇宙空間での殺人事件なんてワクワクしかない! 以下、あらすじと感想。 宇宙船の副機長兼添乗員として土師穂稀は機長の伊東と共に宇宙ホテルを目指していた。 伊東はJAXAのパイロットだったがアルコール中毒で引退し、治療後今の会社で再びパイロットになった。 宇宙船の中では皆写真を撮ったりしていたが、山口肇と言う乗客はカメラを忘れたと言い、嶋津紺と言う初老の乗客がデータを送ると言っていた。 到着直前に政木敬吾と言う乗客が意識を失うが寝ているだけだったようで、土師が背負ってホテルまで連れて行った。 ホテ…

  • 成瀬は天下を取りにいく 〜最高の主人公!〜

    https://amzn.to/3StPGS3 今回は、宮島未奈さんの「成瀬は天下を取りにいく」を読みました。 話題になった本なので読むの楽しみにしてました! 以下、あらすじと感想。 ”ありがとう西武大津店” 2020年中2の夏休み、島崎みゆきは同じマンションの幼馴染成瀬あかりがまた変なことを始めようとしているのを見つける。 子供の頃から優秀だが変わり者の成瀬には親しい友人がいないため、島崎は成瀬を見守って来た。 8月31日に閉店する西武大津店に毎日訪れぐるりんワイドの中継に映り込むということで、テレビをチェックしてほしいと言われる。 放送時間になりテレビを観ると、西武ライオンズのユニフォーム…

  • 掬えば手には 〜心の声を聞いて〜

    https://amzn.to/46pmKQH 今回は、瀬尾まいこさんの「掬えば手には」を読みました。 読めば癒されること間違いなしな瀬尾さん。 期待大です! 以下、あらすじと感想。 大学生の梨木匠は人の心が読めるという特殊能力を持っている。 その力を知っている唯一の友人河野さんに、香山という同じサークルの学生が落ち込んでいるから励ましてあげてほしいと言われる。 その人が言ってほしいであろうことを読み取り声をかける。 香山の気持ちも持ち直したようだった。 その能力に気付いたのは中学3年生の時で、不登校だった三雲さんが初めて投稿してきた日だった。 教室に入ってもなかなか一歩踏み出せない三雲さんに…

  • 名探偵のいけにえ 〜本格ロジカルミステリ〜

    https://amzn.to/3WCajha 今回は、白井智之さんの「名探偵のいけにえ」を読みました。 初読みの作家さんでしたが、素晴らしいプロットが圧巻です。 以下、あらすじと感想。 昭和53年10月30日、探偵の大塒は宮城県警本部の小牛田刑事部長に呼び出された。 鍵のかかった密室で銃殺されたのは有名探偵の横藪で、建物の外には浮浪者の子供の遺体もあった。 銃弾を調べると10年前に米軍から拳銃を盗み11人を殺した108号という犯人が使っていたものと同じだった。 108号は当初30〜40代の男と見られていたが、目撃情報から10代の少年とされていた。 大塒は横藪が108号であり、密室で自殺して拳…

  • 万両役者の扇 〜全ては筋書き通り〜

    https://amzn.to/4f6R3j8 今回は、蝉谷めぐ実さんの「万両役者の扇」を読みました。 初読みの作家さんでしたがめちゃくちゃ面白かった! 以下、あらすじと感想。 ”役者女房の紅” 江戸の大店天満屋の娘のお春は、役者の今村扇五郎贔屓だった。 念入りにめかし込んで家族で芝居を見に行くと、扇五郎の妻を見かけた。 後をつけて話しかけ、友達になりたいと申し出た。 妻のお栄を通じて扇五郎に近づき、ゆくゆくは自分が妻の座につこうと企んでいた。 お栄は見た目が悪く、自分の方が扇五郎の妻に相応しいと思ったからだ。 友達になるために一緒に出かけお英の買い物に付き合うのだが、全て度を越した扇五郎のた…

  • 8つの完璧な殺人 〜ミステリ好きに捧げる作品〜

    https://amzn.to/46ajOra 今回は、ピーター・スワンソンさんの「8つの完璧な殺人」を読みました。 有名ミステリを模倣した殺人事件が起こるとのことで、面白そう!と思い読みました。 以下、あらすじと感想。 マルコム・カーショーはミステリ専門書展を経営している。 ある日FBIのグウェン・マルヴィ捜査官が店を訪れる。 3つの事件の被害者について尋ねられるがわからないと答えると、探偵小説の専門家としての意見を聞かれ、名前に鳥に関する単語が入っていると答え、アガサ・クリスティの「ABC殺人事件」に似ているかも知れないと伝える。 なぜマルコムに会いに来たのかと聞くと、昔書いたブログの「完…

  • なんとかしなくちゃ。 〜人生何回目?な女性の半生〜

    https://amzn.to/463835U 今回は、恩田陸さんの「なんとかしなくちゃ。星雲編」を読みました。 恩田陸さんの中でもかなり好きかも! 以下、あらすじと感想。 梯結子は4人兄弟の末っ子で、父は大阪、母は東京の出身で共に店を経営している。 子供の頃から特別な才能のある結子は、砂場が混雑する問題を独自のアイデアで緩和させたりと、「キモチワルイ」状態を効率的に解決してきた。 映画「大脱走」で見た”調達屋”に憧れて、スマートな調達や転用をすることを心がけるようになり、顔の広さと観察力を身につけることを心に誓った。 姉の誕生日会にプレゼントがたくさん集まり、更に家が貧乏な子は参加出来ないこ…

  • 嘘つきジェンガ 〜崩れていく日常〜

    https://amzn.to/45UVfOU 今回は、辻村美月さんの「嘘つきジェンガ」を読みました。 胸がザワザワするけど引き込まれてしまう短編集です。 以下、あらすじと感想。 ”2020年のロマンス詐欺” 大学生になった加賀耀太はコロナの影響で満足なキャンパスライフが遅れていなかった。 飲食店を営む実家の経営も厳しく仕送りも少ないので自らバイトをしようとするが、全く採用されなかった。 そんな時友人の甲斐斗から割のいいバイトがあると教えられる。 SNSでメールを100件送れば1万円になるという。 その際には身分を偽り男性は会社経営者、女性はコロナで留学が延期になった音大生に扮する事になってい…

  • ぼくらに嘘がひとつだけ 〜二人の少年の運命が交差する〜

    https://amzn.to/3WcC9QU 今回は、綾崎隼さんの「ぼくらに嘘がひとつだけ」を読みました。 将棋のルールがあまりわからないので心配でしたがすごく良かった! 以下、あらすじと感想。 朝比奈睦美は子供の頃から独学で将棋を学び、25歳でプロの女流棋士になった。 それから4年経ったが成績が振るわず、同期の向井梨穂子も今回のナデシコ女子オープンで本戦まで進めなかったら引退するかもしれないと相談され、自分も引退しようと決意する。 睦美は同じく同期の長瀬厚仁心を寄せていた。 今回本戦まで進めたら厚仁に告白しようと決めていた。 予選の日、対局を終え梨穂子に厚仁のことを報告しようと控え室に行く…

  • キュレーターの殺人 〜手に汗握るクライマックス〜

    https://amzn.to/4ctKC8d 今回は、MWクレイヴンさんの「キュレーターの殺人」を読みました。 またまたいきなり第3弾を読んでしまった。 でも気にならないほど面白かったです。 以下、あらすじと感想。 クリスマスイブの夜、クレイグ・ホッジキスは同僚たちとのプレゼント交換の時間を利用して彼女のバーバラにプロポーズしようと計画していた。 バーバラ宛のプレゼントとしてマグカップの中に指輪を仕込んでおいた。 しかしバーバラが中を開くと、用意したものとは全く違う”#BSC6”と言うプリントのマグカップが出てきて、さらにその中に用意した指輪はなく、代わりに人間の指2本が入っていた。 ポー部…

  • でぃすぺる 〜オカルトかリアルか〜

    https://amzn.to/3RWRJ0J 今回は、今村昌弘さんの「でぃすぺる」を読みました。 「屍人荘の殺人」から全部好きな作家さん。 以下、あらすじと感想。 小学校6年生の木島悠介はオカルト好きで2学期は掲示係になって壁新聞にオカルト記事を書こうとしていた。 同じく掲示係に立候補したのは、1学期同様委員長を務めると思われていた波多野沙月だった。 もう一人は係を決める日に休んでいた畑美奈で、転校して来たばかりの影の薄い女子だった。 新聞について話があるとサツキに言われ3人で集まると、ここ奥郷町の七不思議について聞かれる。 しかしサツキが持ってきたノートには6つしかなく、7つ目を知ってしま…

  • レモンと殺人鬼 〜二重三重四重のどんでん返し〜

    https://amzn.to/3xyz98h 今回は、くわがきあゆさんの「レモンと殺人鬼」を読みました。 ポップなタイトルと表紙に反して結構ヘビー! 以下、あらすじと感想。 小林美桜は妹の妃奈が何者かに殺されてしまい、その後妃奈の部屋を訪れていた。 部屋を見るとあまり裕福な暮らしはしていなかったように思われる。 別々に暮らしているが、時々ファミレスに集まり仕事の愚痴をこぼしたりするのだが、ある日「佐神が出てきたんだって」と伝えられる。 美桜は高校を出ると派遣社員として働き、今は大学の事務職員をしている。 同級生は大学に通っている年齢なので、中学の頃美桜をいじめていた真凜は時々やってきては遠く…

  • レーエンデ国物語 喝采か沈黙か 〜双子の物語〜

    https://amzn.to/4cLkGV5 今回は、多崎礼さんの「レーエンデ国物語 喝采か沈黙か」を読みました。 3作目をいきなり読んでしまった!けどものすごく面白かったです。 これは全部読まなければ! 以下、あらすじと感想。 男娼であり舞台俳優のアーロウ・ランベールは、その日の舞台を終えるとパン屋のマウロにお兄がしたことを聞かされる。 双子の兄リーアンがレーエンデの英雄テッサについて昼夜問わず聞きに来ると言う。 マウロの曽祖父がレーエンデの英雄に命を助けられたことを語り継いでいるが、法皇庁に知られると犠牲法として生きたまま魚に喰われる事になる。 レーエンデの英雄テッサの話はこの国では禁忌…

  • 確かなリスの不確かさ 〜動物哲学物語〜

    https://amzn.to/4ck11fm 今回は、ドリアン助川さんに「確かなリスの不確かさ」を読みました。 短編の物語です。 以下、あらすじと感想。 ”クマ少年と眼差し” 成長し母と別れ一人になったクマ少年は、ある日自分を見ている目の存在に気付き人間の村を見に行くようになります。 ”キツネのお姉さん” 長女が兄弟の面倒を見る習性のあるキツネ。 キツネのお姉さんは家族のためにカモのヒナを狩に出かけますが、いつも食いっぱぐれてしまう弟の”黒点”との間柄に気付いてしまい。。。 ”確かなリスの不確かさ” 台湾リスのQ青年は、地中に埋めたドングリにより自然界の仕組みに気付きます。 ある日恋する彼女…

  • N 〜どこから読んでもいい物語〜

    https://amzn.to/45KGJt6 今回は、道尾秀介さんの「N」読みました。 読む順番は好きなところからでOKとのこと。 以下、あらすじと感想。 ”名のない毒液と花” 教師の吉岡利香は結婚したばかりの理科の教師だ。 夫は会社が倒産し、高校の同級生の江添正美とペット探偵を始めた。 江添は動物の行動が読めるらしい。 行方不明の犬を探して島に船で渡ると言う二人について一緒に出かけた。 島にはヤマモモがたくさんあり、拾っていると飯沼という生徒を見かけた。 飯沼の去った後には何かを埋めたような乱れた土が見えている。 犬を見つけたが依頼主のトラブルでいらないと言われ、犬は江添が引き取ることにな…

  • Close to Death 〜いつもと一味違うホロヴィッツ〜

    https://amzn.to/4eRU1Ir 今回は、アンソニー・ホロヴィッツの「Close to Death」を読みました。 ホロヴィッツ&ホーソーンの最新作。 待ちきれずに英語版を読んでしまいました。 以下、あらすじと感想。 ホロヴィッツは編集から新しいホーソーンの話を書くようにせっつかれていた。 しばらく会っていなかったが仕方なく連絡をとり、何か書けそうな過去の事件はないかと尋ねると、ブックフェスの時に話していた事件を書くことになった。 クロスボウで殺された男の話だった。 しかし今回は書いているところを確認したいと言われ戸惑うが、2〜3チャプター書いたらその都度見せてほしいと言われる。…

  • 十戒 〜殺人犯を見つけてはならない〜

    https://amzn.to/3VUSWbf 今回は、夕木春央さんの「十戒」を読みました。 「方舟」の衝撃を超えられるか⁉︎ 以下、あらすじと感想。 浪人生の里英は父と一緒に亡くなった伯父の残した島を訪れる。 一緒に行くのは、観光開発会社の沢村と部下の女性の綾川、工務店の社長の草下と女性設計士の野村、不動産会社の藤原と小山内、伯父の友人の矢野口。 里英は島に向かう船の中で綾川と仲良くなった。 迎えの船は明日に来てもらうことになっていた。 崖で囲まれた島には、メインの建物とバンガローと地下室のついた作業小屋が建っている。 周りの海は流れが早く泳ぐことは出来ないが、島は携帯の電波も通っており、発…

  • 透明人間は密室に潜む 〜ありえない世界の殺人〜

    https://amzn.to/4eqIZtr 今回は、阿津川辰海さんの「透明人間は密室に潜む」を読みました。 短編4本です。 以下、あらすじと感想。 ”透明人間は密室に潜む” 体が透明化してしまう病気がある世界で、彩子は夫と暮らしていた。 透明化した体にはファンデーションなどで色を付けるメイクを施したり、非透明化する薬を服用しなければならない。 透明化した人たちにとって問題となっているのは、DVが行われてもアザや傷が目に見えないため証拠が残らないことだった。 しかしこの度、透明人間病研究の大家、川路晶正教授がこの病を治す新薬を開発しようとしている。 それを知った彩子は、川路教授を殺す計画を立…

  • 俺ではない炎上 〜インターネットは怖い〜

    https://amzn.to/3xxS2b4 今回は、朝倉秋成さんの「俺ではない炎上」を読みました。 「6人の嘘つきな大学生」を読んでとても面白かったので、こちらも面白いはず! 以下、あらすじと感想。 大学生の住吉初羽馬はネットで腹から血を流し倒れている画像のツイートを見つける。 あまりに本物っぽかったため、警察に通報した方がいいとリツイートした。 そのアカウントは山縣泰介という名の人物らしく、ツイート内容からハウスメーカーの営業本部長で住んでいる場所まで特定されている。 山縣泰介はコンテナハウスのショールームで担当の青江に日本語の使い方がおかしいとパンフレットに関してクレームをつけていた。…

  • 大雑把かつあやふやな怪盗の予告状 〜クセ強探偵の名推理〜

    https://amzn.to/4esMkb6 今回は、倉知淳さんの「大雑把かつあやふやな怪盗の予告状」を読みました。 倉知さんは猫丸先輩シリーズが好きなのでこちらにも期待で選びました。 以下、あらすじと感想。 ”古典的にして中途半端な密室” 警察庁に入庁した木島壮介は、特殊例外事案専従捜査課に配属され民間探偵を統率することになってしまう。 早速事件が起こり現場に向かうと、整った顔立ちに乱れた頭髪と言う奇妙な出立の探偵が待っていた。 今回の事件はこの勒恩寺公親という探偵とパートナーを組み事件を解決することになった。 しかし特専課だと名乗ると面倒そうな対応をされてしまうが、なんとか案内してもらえ…

  • 名探偵のままでいて 〜安楽椅子探偵おじいちゃん〜

    https://amzn.to/4b3gEGr 今回は、小西マサテルさんの「名探偵のままでいて」を読みました。 このミステリーがすごい!大賞受賞作とのことで、期待大です! 以下、あらすじと感想。 小学校教師の楓にはミステリ好きの元校長先生の祖父がいる。 しかし祖父はレビー小体型認知症を患っており、時々幻が見えるため「血まみれの楓がここに倒れている」と119番をしたりするようになってしまった。 ある日すでに絶版となった瀬戸川猛資氏の本を取り寄せると、中に瀬戸川氏の訃報を伝える新聞の切り抜きが4枚入っている。 送り主がなぜこのようなことをしたのかと言う謎を解くため祖父の家を訪ねると、小さい頃そうし…

  • 早番にまわしとけ 書店員の覚醒 〜本屋さんで働きたくなる本〜

    https://amzn.to/3VFQh56 今回は、キタハラさんの「早番にまわしとけ 書店員の覚醒」を読みました。 本を愛する人には大変楽しめるお話でした。 以下、あらすじと感想。 さかえブックス五反田店の店長になりたての倉橋由佳子はアルバイトにミスを怒られてばかりのダメ店長だった。 この日も野鳥の本をペットコーナーに置いて、アルバイトの幸田凛に怒られていた。 その横で一切関わろうとせずポップを作っていた長老店員の森に「考えてわかった時にドーパミンが出て最高」と言われ、完璧じゃなく緩いくらいでちょうどいいと励まされる。 由佳子はアパレル部門で入社したにも関わらず、撤退寸前の書店部門に移動さ…

  • ヒロイン 〜誰でもない人間になるには〜

    https://amzn.to/3KBs3T3 今回は、桜木紫乃さんの「ヒロイン」を読みました。 実際の人物をモデルにしているらしきお話が面白そうと思い読みました。 以下、あらすじと感想。 啓美は光の心教団に入信し富士山の麓にある教団施設で暮らしている。 施設で暮らす子供達の体操係だったが、その日は幼稚部の子供が誰も体操に現れなかった。 訝しんでいると、幹部の貴島がやって来て、俗着に着替え一緒に来るように言われる。 母から強制的に続けさせられていたバレエを辞めてから、体重が増えて服が入らなくなっていた。 他に1組の男女のペアが乗っている車で都内へ出て、そこからは貴島と二人で電車に乗った。 渋谷…

  • 歌われなかった海賊へ 〜少年少女の歌が聞こえる〜

    https://amzn.to/4ef99PG 今回は、逢坂冬馬さんの「歌われなかった海賊へ」を読みました。 「同志少女よ敵を撃て」も面白かったので期待! 以下、あらすじと感想。 ドイツの歴史教師クリスティアンは、トルコ系の少年デミレルの指導に頭を悩ませていた。 以前に比べやる気が明らかに感じられなくなっており、戦争についてのレポートも中途半端なものを提出してきた。 戦争の課題は同じく教師だった祖母のアマーリエが始めたもので、クリスティアンはそれを受け継いだ形になっている。 デミレルに話を聞くと、近所のフランツ・アランベルガーという老人に会って「殴り方を教えてやる」と言われた話を聞いた。 アラ…

  • 近畿地方のある場所について 〜読んだことを後悔する程怖い!〜

    https://amzn.to/3X6sooq 今回は、背筋さんの「近畿地方のある場所について」を読みました。 なんで読んでしまったのかと後悔する怖さでした。 以下、あらすじと感想。 東京でライターをしている主人公が、友人の小沢が行方不明になりその情報を提供して欲しいと、それまでの経緯をまとめている。 ホラー好きのオフ会で小沢と出会い、やがて小沢がオカルト雑誌の編集者となってから本を作るのに手を貸すことになった。 過去資料から本を作ることになったためバックナンバーをまとめていくと、近畿地方のある心霊スポットの話に行き当たる。 3つの心霊スポットが同じ話が発端になっていると気付いたと言う。 ネッ…

  • わたしの美しい庭 〜生きづらさを感じているあなたへ〜

    https://amzn.to/3VbS2FC 今回は、凪良ゆうさんの「わたしの美しい庭」を読みました。 以下、あらすじと感想。 小学生の百音は両親を亡くし、母の元夫の統理と暮らしている。 統理は翻訳家をする傍ら、マンションの屋上にある実家の縁切り神社を継いでいる。 同じマンションに住む桃子は母にお見合いを勧められ続けることに悩んでいた。 お見合いにカゴバッグを持っていこうとすると場違いだと母に注意されるが、百音は可愛いと言ってくれたのでそのままの格好で出かける。 母には娘気分が抜けないと言われるが、見合い相手は妻ではなく母親を求めていると感じ断ろうと決める。 しかし相手から断られてしまいショ…

  • 先祖探偵 〜あなたの先祖探します〜

    https://amzn.to/3Kuq2bg 今回は、新川帆立さんの「先祖探偵」を読みました。 戸籍を辿って先祖を探してくれる探偵のお話です。 以下、あらすじと感想。 「幽霊戸籍と町おこし」 探偵の邑楽風子は依頼人の甲斐裕翔と会っていた。 宮崎県の市役所から曽祖父の三郎が110歳のお祝いを町おこしの一環として表彰したいと連絡があった。 しかし三郎の所在がわからず裕翔に連絡が来たというのだが、裕翔も会ったことがないのでどこにいるか調べて欲しいという依頼だった。 戸籍はそのままになっているが亡くなっているかもしれないと伝え、宮崎に調査に出ることにする。 しかしそのためだけに宮崎から東京まで訪ねて…

  • がん消滅の罠 暗殺腫瘍の謎 〜最恐医療ミステリ〜

    https://amzn.to/459KGad 今回は、岩木一麻さんの「がん消滅の罠 暗殺腫瘍の謎」を読みました。 前回は消えるがんでの保険金詐欺にまつわるお話でしたが、今回は”暗殺腫瘍”と言うことで、気になるワードです。 以下、あらすじと感想。 プロローグでは、真栄田と言う男が坂巻と言う男に「妻にしたことを償え」と、ナイフで切り付け殺してしまう。 真栄田はわざと自分の皮膚片を坂巻に残し、妻を思いながら立ち去る。 場所は変わり、日本がんセンターで医師の夏目はがん患者を診察している。 患者が使いたいという薬を効くかどうかわからないからと反対すると、他のクリニックで診てもらうと言う。 そのクリニッ…

  • 月の立つ林で 〜月はいつもそこにある〜

    https://amzn.to/3x0RSc5 今回は、青山美智子さんの「月の立つ林に」を読みました。 短編ですがそれぞれが繋がっているお話です。 以下、あらすじと感想。 1章 誰かの朝 元看護師の朔ヶ崎怜花は求職中で実家に住んでいる。 お隣の樋口さんが旅行に行くので猫のルナを預かってほしいという。 退職して時間のある怜花は猫の世話をするためにパソコンで情報を検索する。 そのついでにいつも聴いているポッドキャスト”ツキのない話”をきく。 毎朝7時に更新されるこのポッドキャストは、タケトリ・オキナという人物がやっている月に関する話だった。 マイペースに好きな演劇を続けている弟の佑樹と比べ、真面目…

  • 君のクイズ 〜クイズとは人生である〜

    https://amzn.to/3V5eYX3 今回は、小川哲さんの「君のクイズ」を読みました。 メディアで話題になっていたのでかなり楽しみに読みました。 以下、あらすじと感想。 生放送のクイズ番組の決勝戦で、僕は本庄絆と対戦していた。 頭の中でクイズが回る。 僕は自分が本庄に勝つものと確信していた。 本庄はクイズの答え方を知らず、ただ丸暗記をしているだけだと思っていたから。 CM明け問題が始まり、ボタンを押したが本庄がわずかに早く、得点は6−6になる。 最終問題、これが答えられたら1千万。 「問題ー」 その瞬間、本庄がボタンを押した。 そして1文字も読み上げられていない問題に正解したのだった…

  • 月と散文 〜又吉直樹という人を創るもの〜

    https://amzn.to/3VvEaHT 今回は、又吉直樹さんの「月と散文」を読みました。 ピース又吉さんのエッセイです。 以下、感想。 言葉の選び方が絶妙すぎて流石だなと唸ってしまいます。 普段の生活でこういうふうにお話を考えているのかなと思わせられる行動がいくつもあって、それを覗き見しているようで楽しかったです。 辞書の遊びで、既存の言葉から架空の由来を考えるとか天才か!と思ってしまいました。 「って、明智光秀が言ってたよ」の遊びも面白いし、だるまさんが転んだ全国バージョンも好きです。 カルタやしりとりもクスッと笑ってしまう感じが良いです。 でも一番好きなのはお父さんの思い出です。 …

  • 君の顔では泣けない 〜前例を覆す展開に衝撃〜

    https://amzn.to/3yNCMHk 今回は、君嶋彼方さんの「君の顔では泣けない」を読みました。 一言で言うと男女入れ替わり系のお話ですが、展開が新しく斬新でした。 以下、あらすじと感想。 冒頭は夫と娘と暮らす女性が帰省するシーンから始まる。 新幹線を降り母親に車で迎えに来てもらい自宅へ帰る。 自分の部屋を昔のままにしておくのは、自分がこの体でいる間に義務としてだという。 車でもう一度駅に戻り男を拾って喫茶店へ向かう。 この二人は15年前体が入れ替わってしまった水村まなみと平坂陸だった。 体育の水泳の授業でぶつかった拍子にプールに転落してしまった。 次の日の朝起きると二人は入れ替わっ…

  • 推理の時間です 〜謎解きにチャレンジ!〜

    https://amzn.to/3WS3Org 今回は、「推理の時間です」を読みました。 6人の作家さんがそれぞれ、フーダニット、ホワイダニット、ハウダニットの問題文をていぎし謎解き編を読むという本です。 以下、あらすじと感想。 「被疑者死亡により」法月綸太郎 新宿の喫茶店で綸太郎は梶谷航平という依頼者に相談されていた。 養父の梶谷岩男が殺された日のアリバイがあるが、溝口高則という男の妻を殺した見返りの交換殺人を疑われているという。 梶谷航平はシングルマザーの母親だけが家族だが、顧客だった梶谷岩男と養子縁組をした。 岩男が殺された当日は飲み会がありアリバイがある。 溝口の妻が殺されたのが次の日…

  • 朝星夜星 〜西洋料理とホテル〜

    https://amzn.to/4bxUIED 今回は、朝井まかてさんの「朝星夜星」を読みました。 長崎で日本初の西洋料理店を開いた草野丈吉の妻、ゆきのお話です。 以下、あらすじと感想。 時は幕末、遊郭の奥女中であるゆきは背が高くがっしりとした女性だった。 25になりオランダ料理を作らせるのに女将が読んだ丈吉という男に見そめられ嫁ぐことになる。 嫁ぎ先には両親と妹のよしが同居している。 祝言の翌朝、板と箱でテーブルを作り西洋料理を振る舞う丈吉。 初めての西洋料理に感動するゆきだったが、ゆき自身は料理が苦手で台所は妹のよしが担当し、ゆきは掃除と洗濯の係りになる。 そこで丈吉は外国船の乗組員の洋服…

  • 魔女と過ごした7日間 〜魔女シリーズ第3弾〜

    https://amzn.to/44TE1AO 今回は東野圭吾さんの「魔女と過ごした7日間」を読みました。 ラプラスの魔女から3作目です。 東野圭吾さんの中でもファンタジーめいたこのシリーズはそんなに好きではないのですが。 以下、あらすじと感想。 中学生の月沢陸真は放課後に立ち寄った図書館のエレベーターで不思議な女性と出会う。 糸のついていないけん玉を軽々操ったり直後の天気を言い当てるのだった。 その陸真の父克司が多摩川で殺害され、刑事の脇坂が学校に訪ねて来た。 父がいなくなった日のことを聞かれ、モーターショーでの仕事に出かけたことを話す。 そして父に女性の影があったことも伝える。 家族が誰も…

  • 光のとこにいてね 〜友情なのか愛情なのか〜

    https://amzn.to/4atYnSr 今回は、一穂ミチさんの「光のとこにいてね」を読みました。 一言で言うと”百合”ですが、なんか泣いちゃうやつでした。 以下、あらすじと感想。 母親に”ボランティア”と言われ連れて行かれた団地には、知らないおじさんがいた。 外で待たされる結珠は、果遠と言う少女と出会う。 きちんと髪を結い綺麗な制服を着ている結珠に対して、果遠はみすぼらしい服に髪もボサボサだった。 結珠は三つ編みを教えてあげたり時計の読み方を教えてあげたりして果遠と仲良くなるのだが、ママがおじさんの部屋から出てくるまでの時間だけだった。 ある日隣のお姉さんの家のベランダに放置されている…

  • 二十面相 暁に死す 〜小林少年大活躍!〜

    https://amzn.to/3wJvtQm 今回は、辻真先さんの「二十面相 暁に死す」を読みました。 「たかが殺人じゃないか」で話題になった作家さん。 名探偵コナンの脚本などを手がける、なんと1932年生まれの方です。 以下、あらすじと感想。 少年探偵団の小林少年は、羽柴くんと映画を見に行った帰りに羽柴くんの家に寄る。 するとつい先ほど明智小五郎と小林少年が訪ねてきたばかりだという。 おそらくそれは二十面相と部下が変装したものと見破る。 変装した二十面相は、羽柴家の黄金の厨子を守るために預かると言って持っていってしまった。 二十面相は銀座の古美術商にも予告状を出しており、魔術書を奪いに来る…

  • 長い廊下がある家 〜アリス&火村シリーズ〜

    https://amzn.to/44RMbJT 今回は有栖川有栖さんの「長い廊下がある家」を読みました。 アリス&火村シリーズの短編集です。 以下、あらすじと感想。 「長い廊下がある家」 大学生の日比野浩光はフィールドワークのために山に入るが迷ってしまい、とある家へと辿り着く。 そこには心霊雑誌の取材のグループが滞在していた。 心霊ライターやカメラマン、編集プロダクションの人たちが滞在しているのは、地下に長い廊下のある女性の霊が出ると噂の建物だった。 地下の廊下で繋がった2軒の同じような家。 日比野は次の日にみんなと下山しようと一泊することにするが、朝になって姿を見せなかった宮松という人物の死…

  • だからダスティンは死んだ 〜人怖系ミステリ〜

    https://amzn.to/3QKUv8w 今回はピーター・スワンソン著、「だからダスティンは死んだ」を読みました。 「そしてミランダを殺す」依頼読んでいなかった作家さんなのですが期待大! 以下、あらすじと感想。 新しい家に引っ越してきたヘンとロイドは近所のブロックパーティーで同じく子供がいない隣の夫婦、マイラとマシューと出会う。 二人の家での食事に招かれ家の中を案内してもらうと、ヘンはマシューの書斎であるものを目にする。 殺されたダスティン・ミラーのフェンシングのトロフィーと思われるものが飾ってあったのだ。 明らかに動揺するヘンを見つめるマシュー。 マシューは歴史の教師で、職場のミシェル…

  • 嫌いなら呼ぶなよ 〜闇が深い話〜

    https://amzn.to/4dF3d2e 今回は綿谷りささんの「嫌いなら呼ぶなよ」を読みました。 4話入った短編集です。 どれもクセ強! 以下、あらすじと感想。 「眼帯のミニーマウス」 可愛いものが好きなりなの原点は、子供の頃母が作ってくれたミニーちゃんのようなワンピースだった。 ロリータ系の洋服にハマり自己肯定感を上げたが、それにより人から妬まれたこともある。 そして服ではなく顔が大切だと気づき整形にハマる。 眼帯をしてミニーマウスみたいなワンピースを着て目立つ自分が最高に華やかで美しいと思う。 社会人になったある日、会社の同僚に整形を暴露してしまい。。。 全く主人公の性格に共感できな…

  • invertⅡ 〜気持ちいいどんでん返し〜

    https://amzn.to/3UWfLL4 invertin・vert【他】…を逆さにする,ひっくり返す,…を裏返しにする;〈位置・順序・関係を〉反対にする;〈性質・効果などを〉逆転させる;inverted detective story:倒叙推理小説 今回は相沢沙呼さんのinvertⅡを読みました。 medium、invertに続く第3弾。 今作は2つお話が入っています。 最後にどうひっくり返してくれるのか期待です。 以下、あらすじと感想。 「生者の伝言」 雨の夜寂れた山奥で、ある計画の実行のために友人の別荘に侵入した夏木蒼汰の視点で物語は始まる。 うっかり寝てしまったところ、友人の悠斗…

  • 令和その他のレイワにおける健全な反逆に関する架空六法 〜リーガルSF〜

    https://amzn.to/4a4t3cT 今回は新川帆立さんの短編集を読みました。 以下、あらすじと感想。 一、動物裁判 「黒猫のココアさん」チャンネルに訴えられたボノボのレオ。 動物にも人間と同じような権利がある世界で、動物専門弁護士が裁判を戦う。 レオはタブレットを使って人間と会話が出来るため、話せない猫のココアの感情を感じとり通訳をする形で出演していた。 しかしある日の配信で性的な行為をしてしまったレオは、ココアに精神的苦痛を与えたとして損害賠償を求められる。 調べを進めると原告のココアの飼い主と被告のレオの飼い主は恋愛関係だった事が分かり。 レオの弁護をしている主人公はレオの飼い…

  • そして誰もゆとらなくなった 〜笑いたい時にはこの1冊〜

    https://amzn.to/3UEr7Dc 時をかけるゆとり』『風と共にゆとりぬ』に続く第三弾にして完結編。 怒涛の500枚書き下ろし! 頭空っぽで楽しめる本の決定版! 確かに「ゆとり世代です」っていう人最近いないですよね。 朝井リョウさんと言えば、ゆとり世代代表の作家さんというイメージなのは、この三部作を書いていらっしゃるからでしょうか。 今回は三部作の最終作を読みました。 とにかく笑えます。 本人は真剣にやっていることなのだろうけれど、なぜか事件が起こりはちゃめちゃな展開になってしまうという。 エッセイの最初からいきなり漏らした話です笑 結婚式の余興の話が2つくらい入っている。 とにか…

  • ラブカは静かに弓を持つ 〜音楽って素晴らしい〜

    (adsbygoogle = window.adsbygoogle []).push({}); https://amzn.to/4dfCQj0 【2023年本屋大賞第2位】【第25回大藪春彦賞受賞】【第6回未来屋小説大賞第1位】【第44回吉川英治文学新人賞ノミネート】 以下、あらすじと感想。 音楽の著作権を管理する会社に勤めている主人公橘樹。 会社では近々音楽教室から著作権による支払い義務をめぐり訴訟を起こされる予定だ。 そこでチェロが弾ける橘に潜入捜査をさせ、著作権のある楽曲を勝手に音楽教室で演奏している証拠を掴んでくるよう命じられる。 ミカサ音楽教室で浅葉桜太郎と言うチェロの担当講師…

  • 教誨 〜人間は皆かわいそうな生き物〜

    https://amzn.to/4d8crUa 柚月裕子さん著の「教誨」を読みました。 タイトルの漢字が読めなかったのですが、「きょうかい」と読むのですね。 そして教誨師というお仕事もこれで知りました。 以下、あらすじと感想。 殺人で死刑となった三原響子の遺骨を引き取ることになった主人公の吉沢香純。 響子とは親戚だが子供の頃に1度会ったことがあるだけ。 「約束は守ったよ、褒めて」 という言葉を残した響子。 香純はその言葉が気になる。 響子の犯した罪は、自分の娘の愛理の殺害と、近所の女の子栞ちゃんの殺害。 拘置所から送られてきた荷物から見つけた日記にも「約束」の文字を見つける。 響子の遺骨を本家…

  • 雷神 〜ある家族の物語〜

    https://amzn.to/4b6QAKU 「向日葵の咲かない夏」などでお馴染みのミステリー作家、道尾秀介さんの作品です。 以下、あらすじと感想。 主人公、藤原幸人は妻悦子と娘の夕見と暮らしています。 ある日父が営む料理屋を継ぐために料理の練習をしつつ、夕見をベランダで遊ばせています。 悦子は夕美のバッグを作るため、材料を買いに出かけるのですが、家を出たところで車に轢かれて亡くなります。 運転手は落下物に驚き誤運転をしてしまうのですが、落下物は夕見が父のために日向に置いたアザミの植木鉢でした。 事故原因を娘に隠したまま数年が経過し、幸人の父が亡くなった後へ舞台が移ります。 幸人は父南人の跡…

  • 自由研究には向かない殺人 〜女子高生探偵大活躍〜

    https://amzn.to/4d8xSok *第1位〈ハヤカワ・ミステリマガジン〉ミステリが読みたい! 海外篇*第2位『このミステリーがすごい! 2022年版』海外編*第2位〈週刊文春〉2021ミステリーベスト10 海外部門*第2位『2022本格ミステリ・ベスト10』海外篇彼は殺人犯ではないと証明する。それが、わたしの自由研究。ブリティッシュ・ブックアワード受賞Amazon.comで7000レビュー英米で大ベストセラーの謎解きミステリ! 以下、あらすじと感想。 イギリスの高校生のピップは、夏休みの自由研究でその街で起こった殺人事件を研究する。 スクールカースト上位の女子、アンディが行方不明…

  • 行動最適化大全 〜タイパ獲得〜

    amzn.to 仕事の悩み、健康の悩み、人間関係の悩み。 人は生きているだけでたくさんの悩みを抱えます。 どうしたら最短で改善することが出来るのでしょう。 そこでこちらの「行動最適化大全」を読んでみました。 1日に誰もがする行動で、どうすればより最適な行動になるかを解説した内容です。 まず前半ではイラストを使って朝起きてから寝るまでの行動を最適化するための方法を、楽しく簡単に理解できるように工夫されています。 その中でも著者が一番推しているのは、”朝散歩”です。 起床から1時間以内に最低5分、できれば15分〜30分、早足でリズム良く散歩をすること。 朝散歩から得られるメリットは、セロトニンの活…

  • 不老長寿メソッド 〜健康寿命を伸ばそう〜

    amzn.to 人生100年時代ですが、健康寿命は70代ほどでしょうか。 せっかく100年生きても残り30年を寝たきりで過ごすなんてもったいない! そこでこちらの「不老長寿メソッド」を読んでみました。 運動や睡眠や栄養が大事というのは誰もが理解していることかと思いますが、それ以外にも長生きに必要なものがたくさんあるそうです。 まず苦痛と回復。 運動などで体に負荷をかけてしっかり休む。 体だけでなく心にも同じことが必要で、適度なストレスを与えるのが良いそうです。 ただストレスと与えると言っても、上司から受ける理不尽なパワハラなどのストレスではなく、何らかの目標に向かって努力している時に味わう精神…

  • ボタニカ 〜植物学の父〜

    ランキング参加中読書 ランキング参加中【公式】2024年開設ブログ amzn.to ただひたすら植物を愛し、その採集と研究、分類に無我夢中。莫大な借金、学界との軋轢も、なんのその。すべては「なんとかなるろう! 」――日本植物学の父、牧野富太郎。愛すべき天才の情熱と波乱の生涯!「おまんの、まことの名ぁを知りたい」明治初期の土佐・佐川の山中に、草花に話しかける少年がいた。名は牧野富太郎。小学校中退ながらも独学で植物研究に没頭した富太郎は、「日本人の手で、日本の植物相(フロラ)を明らかにする」ことを志し、上京。東京大学理学部植物学教室に出入りを許されて、新種の発見、研究雑誌の刊行など目覚ましい成果を…

  • 闇祓 〜人間が一番怖い!〜

    ランキング参加中読書 ランキング参加中【公式】2024年開設ブログ Amazon.co.jp: 闇祓【電子特典付き】 (角川書店単行本) 電子書籍: 辻村 深月: Kindleストア 「うちのクラスの転校生は何かがおかしい――」クラスになじめない転校生・要に、親切に接する委員長・澪。しかし、そんな彼女に要は不審な態度で迫る。唐突に「今日、家に行っていい?」と尋ねたり、家の周りに出没したり……。ヤバい行動を繰り返す要に恐怖を覚えた澪は憧れの先輩・神原に助けを求めるが――。身近にある名前を持たない悪意が増殖し、迫ってくる。一気読みエンタテインメント! 以下、あらすじと感想。 優等生で誰にでも優しい…

  • ブルーハワイ 〜ノスタルジーに浸りたい〜

    ランキング参加中読書 ランキング参加中【公式】2024年開設ブログ amzn.to 「週刊新潮はこの連載から読む」という中毒者、増殖中。待望の大人気エッセイ集。ふとしたきっかけで甦る記憶の数々。淀んでいた会議の空気を変えた女の子の大ネタ、僕が放った2点の答え(1000点満点中)、「串カツ田中」が恋しくなった縛りのキツい店、J-WAVEに寄せられたお悩み相談、母の決まり文句、祖母の遺言、柴犬ジョンの教え……ギスギスした日常の息苦しさを解きほぐす一服の清涼剤。 なぜだろう。 燃え殻さんのエッセイを読むと、自分の記憶ではないのに懐かしく感じる。 ”あの頃”を思い出させる何かがありますよね。 なんか懐…

  • わたしの中の黒い感情 〜生きるのがしんどいあなたへ〜

    ランキング参加中読書 ランキング参加中【公式】2024年開設ブログ amzn.to 人生がしんどいと感じるあなたへ贈る ネガティブな感情から解放される案内書。 アイナ・ジ・エンドさん推薦! 黒いひだまりを、みんなが持ってる。 それでいい。大丈夫。 名前のない混沌とした世界でも息をさせてくれる、心の呼吸本です。 シリーズ日韓累計25万部! BTSメンバーが愛読した著者の最新刊! 「なんかモヤモヤするけど、この感情ってなんだろう?」 そんな風に思うことはありませんか。 この本は誰もが持っている黒い感情、怒りや悲しみ不安に心配、ありとあらゆる負の感情について解説しています。 読めば「これってこの感情…

  • お梅は呪いたい 〜幸せの人形?〜

    ランキング参加中読書 ランキング参加中【公式】2024年開設ブログ amzn.to 500年の眠りから覚めた呪いの人形・お梅。現代人を呪うつもりが、間違えて次々に幸せにしてしまう!?『逆転美人』で話題の著者による、笑いと涙と伏線回収の“呪われ人生喜劇”古民家の解体中に発見された謎の日本人形。それはかつて戦国大名を滅亡させた呪いの人形お梅だった!興味本位の底辺ユーチューバーに引き取られたお梅は、早速彼を呪い殺そうとするが、500年のブランクは長すぎた!? 呪いが効かないどころか、お梅の心霊動画がバズってしまい……果たしてお梅は無事に現代人を呪い殺せるのか。笑いと涙のオカルトハートフルコメディ! …

  • 密室黄金時代の殺人 雪の館と六つのトリック〜密室三昧〜

    ランキング参加中読書 ランキング参加中【公式】2024年開設ブログ amzn.to 第20回『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリ受賞作!「連発される密室トリックの中ではドミノの密室がイチ推し。本格ミステリ刊行ラッシュの中に割って入るだけの力はありそうだ」大森 望(翻訳家・書評家)「密室殺人づくしの趣向が楽しい。主役の二人をはじめキャラ設定もいかにもマニアックかつ軽快」香山二三郎(コラムニスト)「これでもかというくらい密室ネタを盛り込んで、遊び心たっぷり。探偵役となる少女も謎めいていて魅力的だ」瀧井朝世(ライター)「密室の不解証明は、現場の不在証明と同等の価値がある」との判例により、…

  • もう明日が待っている〜国民的人気アイドルのリアリティ〜

    ランキング参加中読書 ランキング参加中【公式】2024年開設ブログ amzn.to 国民的人気アイドルといえば、誰を思い浮かべますか? 私は永遠にSMAPです。 日本でSMAPを知らない人はいないのではと思います。 本書は放送作家鈴木おさむさんがSMAPと共に歩んだ日々を綴っています。 一言も”SMAP"と言う単語は出てきませんが、誰が読んでもわかる。 だって国民的人気アイドルだから。 私も小学生の頃大ファンでした。 当時はCDデビューもしていなく、光GENJIの弟分としてテレビに出ていました。 この頃は”アイドル冬の時代”で、テレビにアイドル枠の需要がなくなっていたそうです。 その頃に”タク…

  • 猫の診察で思いがけないすれ違いの末、みんな小刻みに震えました〜爆笑必須!〜

    ランキング参加中読書 ランキング参加中【公式】2024年開設ブログ amzn.to 著者やーこさんがTwitterやnoteであげていたお話をまとめた本です。 実際に体験したことだと思うのですが、よくこんなに面白いことが起こるなと言うくらい、爆笑体験ばかりです。 合コンに行ったらインド人と武術で闘ったり、カツアゲされたのにお金を貸してもらったり。 想像力豊かな人ほど笑っちゃうお話。 念の為周りに人がいないか確認してから読んで下さい、とのことなので、決して電車の中では読まないで下さい。 私の好きなお話を1つだけご紹介。 表題の元になっている「猫の診療で泣きそうになった話」です。 内容は読んでから…

  • 鋼の自己肯定感〜自己肯定感爆あがり!〜

    ランキング参加中読書 ランキング参加中【公式】2024年開設ブログ amzn.to 最近よく聞く言葉。 「自己肯定感」 高いとか低いとか、どう言うこと?って思いませんか? 著者は生まれも育ちも日本の方。 決して元から自己肯定感が高かったわけではないそうです。 しかしアメリカのシリコンバレーで生活し、どう生きたら幸せかを学びました。 全体的にアメリカと日本の違いのようなことが書いてあります。 日本では会社をクビになるなんて死活問題だけど、アメリカ人はむしろチャンスだと思う、などや、アメリカの子育てと日本の子育ての違いなどに触れています。 自己肯定感とは何なのか。 自分を心から愛せているかどうかと…

  • ファラオの密室〜ミステリから古代エジプトを知る〜

    ランキング参加中読書 ランキング参加中【公式】2024年開設ブログ amzn.to 第22回『このミステリーがすごい!』大賞・大賞受賞作! 紀元前1300年代後半、古代エジプト。死んでミイラにされた神官のセティは、心臓に欠けがあるため冥界の審判を受けることができない。欠けた心臓を取り戻すために地上に舞い戻ったが、期限は3日。ミイラのセティは、自分が死んだ事件の捜査を進めるなかで、やがてもうひとつの大きな謎に直面する。棺に収められた先王のミイラが、密室状態であるピラミッドの玄室から消失し、外の大神殿で発見されたというのだ。この出来事は、唯一神アテン以外の信仰を禁じた先王が葬儀を否定したことを物語…

  • 超コミュ力〜これであなたもコミュ力おばけ〜

    ランキング参加中読書 ランキング参加中【公式】2024年開設ブログ amzn.to 「ロンブー淳の本?確かにコミュ力ありそうだけど、なんか胡散臭い」 そう思って1度はスルーしましたが、冒頭の部分を読んでみたら購入して読んでみたい!ってなりました。 ・初対面の人との話が盛り上がらない ・会話中、気づくと自分の話ばかりしている ・話し相手を楽しませる自信がない ・気を遣って相手にする言いたいことが言えない ・上司・部下との接し方がわからない ・すぐに仕事場に馴染む人がうらやましい ・他人どころか家族との会話にも悩んでいる ・そもそも人に興味が持てない こんな思いを持っている人に贈ります。 やばい、…

  • 板上に咲くMUNAKATA: Beyond Van Gogh

    「ワぁ、ゴッホになるッ!」1924年、画家への憧れを胸に裸一貫で青森から上京した棟方志功。しかし、絵を教えてくれる師もおらず、画材を買うお金もなく、弱視のせいでモデルの身体の線を捉えられない棟方は、展覧会に出品するも落選し続ける日々。そんな彼が辿り着いたのが木版画だった。彼の「板画」は革命の引き金となり、世界を変えていくーー。墨を磨り支え続けた妻チヤの目線から、日本が誇るアーティスト棟方志功を描く。感涙のアート小説。 原田マハ著 amzn.to 棟方志功って仏像の版画が美術の教科書に載ってたな。 そのくらいの知識しか持ち合わせず読みました。 読んでみたら芸術家としても熱い人で、何より超愛妻家!…

  • ローズマリーのあまき香り〜もはや歴史スペクタクル!〜

    世界中で人気を博す、生きる伝説のバレリーナ・クレスパンが密室で殺された。1977年10月、ニューヨークのバレエシアターで上演された「スカボロウの祭り」で主役を務めたクレスパン。警察の調べによると、彼女は2幕と3幕の間の休憩時間の最中に、専用の控室で撲殺されたという。しかし3幕以降も舞台は続行された。さらに観客たちは、最後までクレスパンの踊りを見ていた、と言っていてーー?名探偵・御手洗潔も活躍、島田荘司待望の長編新作! amzn.to ミステリ好きな私は、もちろん御手洗潔の大ファンです! 今回は島田荘司先生の新作とのことで、ワクワクで読みました。 まずビルの50階の密室で起きた殺人事件という、一…

  • 小説の書き方〜そこまで言っちゃっていいの!?〜

    本好きなら誰でも一度は思ったことがあるでしょう。 「私も小説を書いてみたい!」 しかしこうも思ったことがあるのでは? 「どうやって書いたらいいんだ!」 そんな悩みを解決してくれる本をご紹介いたします。 小説家 森沢明夫著:プロだけが知っている小説の書き方 amzn.to まず小説を書くにあたって、色々な困り事が出てくると思います。 ・ネタや設定はどうやって考えたらいいの? ・プロットはどうやって作るの? ・活き活きとしたキャラクターを作るには? ・魅力的な文章が書けない! などでしょうか。 しかしこの本を読めば、これらの書き方が分かっちゃうんです! ここで全てはお見せできないですが、一番タメに…

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