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2024/03/14

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  • 映画感想『アンテベラム』ないはずのモノがそこにある。

    『アンテベラム』2021年 南北戦争の時代。黒人女性のエデンは軍によって虐げられる生活を送っていた。 農園で黙々と働かされる日々の中、エデンは脱出の機会をうかがう。 それから150年が経過した現代では、 同じく黒人女性のヴェロニカが本の出版記念イベントを行っていた。 しかしその帰り道、彼女を悲劇が襲う…。 作中に仕込まれたとある仕掛けに度肝を抜かれました! まさかそんな展開になるなんて…!! びっくりしすぎて見ている途中「え?」と声が漏れてしまうほど。 映画館で見ていなくてよかったです。 映画は三部構成のような作りになっていて、 前半は、南北戦争時代の黒人が虐げられている様子が描かれ、 中盤は…

  • 映画感想『私はダフネ』遠い場所まで母に会いに行こう。

    『私はダフネ』2021年 父と母と3人で暮らしている、スーパーで働くダウン症の女性ダフネ。 しかしある日、休暇中に母が突然亡くなってしまう。 2人暮らしとなった中、父は元気も気力も失ってしまう。 そんな父を見てダフネは提案する。「徒歩でお母さんに会いに行こう」と。 父と娘の、優しい物語だと思いました。 どこにでもある家族の、父と子の物語。 なんとなく気恥ずかしかったり、なんとなく素直になれなかったり。 家族って不思議な存在だ。 自分の子ども時代を思い出してみる。 父と母の仲がとても悪くて、家では毎日ケンカ。そして離婚。 思えば母とはよく話していたけれど、父とはあまり会話した記憶がない。 家族っ…

  • 映画感想『オートクチュール』ディオールで繋がる二人。

    『オートクチュール』2022年 ディオールのオートクチュール部門の責任者エステルは、 ある日、バッグをひったくられてしまう。 その後、バッグを返しに来た女性ジャドの手先の器用さを見たエステルは、 針子見習いとしてアトリエに招く…。 ディオールが舞台の映画ということで、気になって見てみました。 以前見たマリメッコの映画といい、ファッションブランドの映画って、 どういう物語が描かれているのかとても興味がそそられます。 引退前、最後のショーに向けてドレスを仕上げていくエステル。 なにも持っていなかったけれどお針子としての才能を見抜かれたジャド。 ジャドを取り巻く環境と、エステルの孤独さ。 そしてディ…

  • 映画感想『ワンダー 君は太陽』ヘルメットを被って暮らす少年は。

    『ワンダー 君は太陽』2018年 遺伝子疾患で生まれてから27回も手術を受けている10歳の少年オギー。 その容貌からいつもヘルメットを被って生活しているオギーだが、 小学校5年生となったある日、初めて学校に行くことを決意する。 そんな学校にはイジメっ子も、友人もいて…。 学校って複雑な環境ですよね。 オギーの生い立ちとは関係なく、大小様々なイジメの形があって…。 小中高となにかとイジメられていた私は、 この映画を見て、懐かしい学校生活を思い出しました。 と同時に、オギーの持つ強さがとても眩しく感じて。 それはまるで太陽のようでした。 なにかから隠れるようにヘルメットを被って暮らしていた少年オギ…

  • 映画感想『LION/ライオン~25年目のただいま~』25年間、迷子。

    『LION/ライオン~25年目のただいま~』2017年 インドに住む5歳の少年サルーは、ひょんなことから回送列車に乗ってしまい 自宅から遠く離れた場所へと連れていかれ迷子になってしまう。 家の場所もわからずなんとか暮らしていたサルーだったが、 オーストラリアの夫婦のもとに引き取られることに。 やがて成長したサルーは、過去の記憶を取り戻し本当の家を見つけようとする…。 迷子になった経験はないけれど、 もし自分が5歳のときに迷子になっていたらずっと泣きわめいていたと思う。 それがたとえ家のすぐそばだったとしても。 子どもにとって、親から、家族から離れるのって耐えがたい苦痛を伴うはず。 どうしようも…

  • 映画感想『君の名前で僕を呼んで』一生に一度しかない17歳の恋。

    『君の名前で僕を呼んで』2018年 北イタリアの避暑地で一夏を過ごす17歳のエリオとその家族たち。 そんなある日、教授をしている父の助手として アメリカから24歳の大学院生のオリヴァーがやってくる。 夏が過ぎていくつにつれ、エリオとオリヴァーの距離は近づいていき…。 あまりにも美しくて、あまりにも悲しい一夏の恋物語でした。 ものすごく印象強いエピソードが盛り込まれているわけでもなく、 ものすごく感情を揺さぶられるようなシーンがあるわけでもない。 だけれど、見終わったあとについ溜息が出てしまうような、そんな作品。 突然やってきたアメリカの大学院生、オリヴァー。 とてつもなくオシャレな雰囲気で、と…

  • 映画感想『セッション』この指導者、鬼すぎる。

    『セッション』2015年 偉大なドラマーになることを夢見て名門音楽院に通う19歳の学生ニーマンは、 ある日、学院最高の指導者として有名なフレッチャーと出会い、 学院最上位のクラスのバンドへと向かい入れられる。 しかし、フレッチャーは信じられないほどの鬼指導者で…。 おもしろすぎて食い入るように見てしまいました。 映画の始まりは、ひとりドラムを練習するニーマンのカットから。 画としては静かなのに、音としては賑やかで。 ほんの一瞬でこの映画の世界観にぐっと惹きこまれた感じがします。 ニーマンが出会った指導者フレッチャー。 彼が濃いキャラクターをしていて、ものすごかった…!! ひとことで言うなら『鬼…

  • 3月に見た19本の中から個人的オススメ映画5作品

    今日で3月も終わり。 ということで今月見た映画の中からオススメ5作品をピックアップしてみました。 ■2024年3月に見た映画一覧 『ミッドサマー』 『最強のふたり』 『TAR/ター』 『パーム・スプリングス』 『ルーム』 『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』 『NOPE/ノープ』 『ゼロ・グラビティ』 『K-12』 『メタモルフォーゼの縁側』 『エセルとアーネスト ふたりの物語』 『デイ・アフター・トゥモロー』 『パディントン』 『フェイブルマンズ』 『ターミナル』 『ヴァチカンのエクソシスト』 『幸せへのキセキ』 『セッション』 『君の名前で僕を呼んで』 の計19本でした。 ■個人…

  • 映画感想『幸せへのキセキ』動物園付きの家ってどう?

    『幸せへのキセキ』2012年 妻を亡くし、息子、娘と三人暮らしをしているベンジャミン・ミーは、 ある日、思い切って環境を変えようと家族で引っ越しをすることに。 しかし購入した物件には、なんと閉園状態の動物園がついてきて!? 人生で大切な20秒の勇気。 動物園や水族館がとても好きです。 東京で暮らしていた頃は上野動物園によく遊びに行っていました。 だけれど、田舎に引っ越してからは動物園に行く機会もほとんどなく。 映画を見ながら「動物園行きたい!!」という気持ちが強くなりました。 この映画は、『動物園の再建』と『家族の絆を取り戻す』 という2つの大きなテーマが描かれていて、 どちらも良い方向へと進…

  • 映画感想『ヴァチカンのエクソシスト』この神父、強そうすぎる。

    『ヴァチカンのエクソシスト』2023年 ローマ教皇からの依頼を受け、悪魔祓いへと向かったアモルト神父。 場所は修繕を行っている最中の古い修道院。 そこにいたのは悪魔に取り憑かれたと思われる少年だった…。 お呼びとあらばスクーターをかっ飛ばす神父!! 神父服でスクーターに乗り、修道院へと向かう神父。 画になるし、ものすごいかっこよかった!! なにせこのアモルト神父、とにかくガタイがいい!!! 普通に物理で殴れそうな勢い!! エクソシスト物って全然見たことがないけれど、わかる。 たぶん、こんな体格良くて見るからに強そうな神父はいないって。 (いたらごめんなさい) 作中のお話だと、本物の悪魔に取り憑…

  • 映画感想『ターミナル』絶望的状況の奇妙な空港暮らし。

    『ターミナル』2004年 とある目的のためにニューヨークの空港に辿りついたビクター・ナボルスキー。 しかし入国寸前で、彼の祖国がクーデターにより事実上の消滅をしてしまう。 パスポートは無効となり、どこにも行けなくなってしまったナボルスキーは、 空港生活を始めるのだった…。 空港から出られない。いつ祖国に帰れるかもわからない。 そもそもニューヨークに行く目的も遂行できるかわからない。 そんな絶望的状況に陥ったナボルスキーという男の奇妙な空港生活を描いた映画。 英語もわからず誰とも交流が取れず、不安に苛まれるナボルスキー。 いったいどうするんだろう、と見ているこちらも不安になる状況です。 だけれど…

  • 映画感想『フェイブルマンズ』サミーの手の中でカメラは止まらない。

    『フェイブルマンズ』2023年 幼い頃に初めて見た映画を忘れることができず、 幼いサミーは父親のカメラで初めての『映画』を撮る。 成長しすっかり映画に魅了されたサミーは映画を作り続けるが、 ある日、フィルムの中の母に違和感を覚え…。 小さい頃に出会ったものの中で強烈に覚えているものってありますよね。 幼い頃に大好きになって、大人になってもずっとずっと大事なままなもの。 私にとって、それは『お芝居』なのですが、 このフェイブルマンズに出てくるサミーにとっては『映画』でした。 初めて見た映画に衝撃を受けて、脳裏からずっと映画のシーンが離れなくて。 母親のすすめで初めてカメラで映像を撮る。そして母に…

  • 映画感想『パディントン』コミカルで優しい小グマと一家。

    『パディントン』2016年 かつてペルーの地を訪れた探検家に会うため、遠く離れたロンドンへとやってきた子グマ。 彼はそこでとある一家と出会い、家へと迎え入れられる。 パディントンと名付けられた子グマは、人間の一家と暮らすがトラブル続き。 そんな中、パディントンを狙う謎の女性が現われて…。 ちょっと元気が出ないな。明るい気分になりたいな。 そんなときにぴったりの映画でした。 大好きなおじさんおばさんと別れて、遠いロンドンにひとりでやってきた子グマ。 昔にとある探検家から告げられた「ロンドンに来たら歓迎するよ」という言葉を信じて。 だけれど現実は厳しくて、誰も子グマに見向きもしない。 そんな中で唯…

  • 映画感想『デイ・アフター・トゥモロー』もしも氷河期が来たら。

    『デイ・アフター・トゥモロー』2004年 気象学者のジャックは、温暖化の影響で将来的に地球は氷河期に突入すると予見。 しかし、数百年、数千年後だと思われたその現象はわずか数日で起こり始め。 世界各地の異常気象の中、ジャックやその息子サムのいる地域にも危険が訪れるのだった…。 自然の驚異の前には人間はとても無力で、 だけど、人と人の助け合いはとても強い力を持っている。 昔一度見たときはなんとなく見ていたデイ・アフター・トゥモローですが、 改めて見ると、自然災害の怖さがこれでもかと描かれていて身震いしました。 地球温暖化の影響で結果的に氷河期に突入していくという物語。 巨大なヒョウに、洪水、いくつ…

  • 映画感想『メタモルフォーゼの縁側』BLで繋がる17歳と75歳の友情。

    『メタモルフォーゼの縁側』2022年 将来の夢もなく冴えない女子高生うららは、 ある日バイト先である本屋でBL漫画を買う老婦人雪と出会う。 同じくBL漫画が好きなうららは、雪と意気投合し、 年が離れた友人として交流することになる…。 推しがいる生活って心が潤うんですよね。 わかるわかる!!となりながら映画を見ていました。 BL漫画を通じて交流をすることになった女子高生と老婦人。 『好き』という共通の気持ちがあれば年の差なんて関係ない!! やりたいことも特になく冴えない学校生活を送っていたうらら。 そして、ひとりぼっちで暮らす老婦人の雪さん。 そんなふたりがBL漫画というアイテムを手に入れてメタ…

  • 映画感想『エセルとアーネスト ふたりの物語』人生って物語だ。

    『エセルとアーネスト ふたりの物語』2016年 『スノーマン』でおなじみのレイモンド・ブリッグズ。 彼の両親エセルとアーネストについて描いた絵本をアニメにした作品。 メイドをしているエセルと、牛乳配達員をしているアーネストは、 いつの日か恋に落ちやがて結婚。ふたりのあいだに産まれたレイモンド。 のどかに暮らす3人だが、次第に戦争の足音が近づいていた…。 誰にでも人生があって、それって物語なんだ。 そう改めて思わせてくれた作品です。 どこにでもある普通の家族の歴史にも、もちろん喜びや悲しみがあって。 それが続いてひとつの物語になっている。 いつか私がお婆ちゃんになったときに、自分の人生を振り返っ…

  • 映画感想『K-12』ダークメルヘンなミュージカル。

    『K-12』2019年 不思議な特殊能力を 持っている少女クライベイビー。 不思議で不気味な寄宿学校で、彼女は様々な問題に直面するが、 仲間とともに立ち向かっていくのだった…。 開幕1分でその独特な世界観に夢中になりました。 ピンクな世界、ポップな色使い、ゆめかわいい衣装に髪型。 どんな可愛くて素敵な物語が始まるんだろう、と思っていたんですが、 その想像はすぐ覆されることになりました。 不気味な学校を舞台に繰り広げられるダークメルヘンだったのです。 いじめや、性差別、思春期の悩みなどが各所に散りばめられていて、 かなり重めなテーマを扱っているなぁ、という感じですが、 終始ミュージカル仕立てで進…

  • 映画感想『ゼロ・グラビティ』宇宙でたったひとり。

    『ゼロ・グラビティ』2013年 地球から離れた宇宙で船外活動をしていた宇宙飛行士たち。 そんな中、ロシアによって爆破された人工衛星の破片に襲われることに。 仲間のひとりは破片にぶつかり、残された女性宇宙飛行士のライアンと、 ベテラン宇宙飛行士のマットは、果てしない宇宙に放り出されてしまう…。 宇宙って怖い。 小学生くらいから漠然と思っていることです。 宇宙の外にはなにがあるのか。宇宙の端っこはどこにあるのか。 テレビで見かけた事象の地平面のエピソードも恐ろしくて。 とにかく宇宙という未知の世界に恐怖を感じるのです。 だけれど、同時にとても惹かれる。 宇宙って怖いけれど魅力もいっぱいあって、なん…

  • 映画感想『NOPE』ありえないことに直面したら。

    『NOPE』2022年 父と牧場を経営しているOJ。 ある日、空から降ってきた物体によって父の命が奪われてしまい、 現場にいたOJは謎の飛行物体を目にする。 彼は妹とともにこの飛行物体を撮影しようと試みるが、 待っていたのはありえない出来事だった…。 序盤に差し込まれている猿の凶悪な暴走事件と、 ありえない角度で立ったまま動かない女の子の靴。 この映像がどう関係しているのかしばらくわからなかったんですが、 映画を最後まで見て、納得できました。(理解できたかは謎ですが) この映画は、2回目を見てもおもしろい作品だな、と感じました。 というのも、物語序盤から張られた伏線が結構多いんですよね。 最初…

  • 映画感想『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』あなたはどの漂流話を信じる?

    『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』2013年 インドで動物園を営む家庭で生まれ育った少年パイ。 ある日、カナダに移住するため家族みんなで船旅に出るが、嵐に襲われ船は沈没。 パイは小さなボートで荒れ狂う海に出ることになるが、 そこに乗り合わせたのは獰猛なトラだった…。 パイというひとりの少年の生い立ちから始まり、 船の沈没、そしてボートでの漂流、そこからの生還劇が描かれた映画でした。 トラと一緒に仲良く冒険するのかな? なんて甘い考えで見始めたわけですが、まったくそんなことはなく。 海の真ん中で漂流するという過酷な現実と、驚くべきサバイバル術、 トラとの戦いと、ともに過ごすための方法…

  • 映画感想『ルーム』本当は世界ってもっと広いんだ。

    『ルーム』2016年 狭い部屋で暮らす母と子は、ある男によって監禁生活を強いられていた。 なにも知らない5才の息子と生活している母だったが、 ある日、外の世界に行くために脱走を計画するのだった…。 狭い部屋の中にはベッドがあって、イスがあって、お風呂があって、テレビがあって。 偽物の植物と、ほんの少しのおもちゃもあって。 外の世界と通じているのは小さな天窓と、鍵のかけられた部屋のドアだけ。 そんな『世界』で毎日を過ごしている母と、その息子ジャック。 そして夜な夜な現われるひとりの男。 5才の誕生日を迎えたジャックに、母は『本当の世界』のことを教えます。 7年もの間、男によって監禁されていること…

  • 映画感想『TAR』人生のリズムが狂ってしまったら。

    『TAR』2023年 世界的に有名なベルリン・フィルのオーケストラで 始めての女性主席指揮者となったリディア・ター。 成功を収め、名誉と栄光を手にしたターだが、 その裏では様々な陰謀が渦巻き、やがて彼女の人生を大きく変えていくのだった…。 なにより驚いたのは、冒頭の20分ほどが、 リディア・ターの講演会?でのインタビューで占めることでした。 え!?と思ったわけですが、この約20分のおかげで、 ターという人物の性格、音楽への向き合い方、彼女がいかに大きな存在であるか、 そういった部分が細かく伝わってきました。 まるで映画の中に存在する『ターのファン』の目線を味わうことができ、 一気に物語への関心…

  • 映画感想『パーム・スプリングス』今日という日を無限にループするふたり。

    『パーム・スプリングス』2021年 砂漠のリゾート『パーム・スプリングス』で行われる結婚式に出席するナイルズ。 彼はそこで出会った花嫁の姉サラといい雰囲気になるが、突如ボーガンで襲われてしまう。 混乱するサラを置いてナイルズはとある洞窟へと逃げ込むが、 気づくと再び結婚式当日の朝へと時間が巻き戻っていて…。 結婚式が行われる11月9日を永遠に繰り返すタイムループ作品。 同じ日をエンドレスで繰り返しているナイルズですが、 そこにサラも巻き込まれてしまい、ふたりでループしていくことに。 あるひとりがループから抜け出せない時間軸にいて…、 というような作品はたくさん見たことがありますが、 複数人でル…

  • 映画感想『ミッドサマー』美しくも恐ろしい村の祭り。

    『ミッドサマー』2019年 突然家族を失ってしまったダニーは、彼氏や仲間とともに スウェーデンの奥地にあるとある村を訪れることに。 90年に一度9日間に渡って行われるという特別な夏至祭に 参加することになったダニーたちに恐ろしい体験が待ち構えていて…。 序盤も序盤からとにかく不気味な雰囲気が漂っています。 情緒不安定なダニー、彼女を疎ましくも思っている彼氏たち、 突然の家族の死、不穏なBGM、心が不安になるような画面効果、 そうして辿りついたのは、自然豊かでとても明るい美しい村でした。 村が美しければ美しいほど、それに反して不気味さが増してきます。 聞いたこともない村の風習、恐ろしい儀式、差し…

  • 映画感想『最強のふたり』最強で最協な相棒。

    『最強のふたり』2012年 首から下が全身麻痺の大富豪フィリップは、 ある日、面接に来た黒人男性ドリスを雇うことに。 最初こそ凸凹なふたりだったが、次第にお互いの心は固い絆で結ばれていく…。 実話に基づいたお話とのことで、びっくりしました。 おもしろい!!と言っていいのかな?本当におもしろかったです。 環境の違うふたりが、最初は戸惑い、だんだんと距離が近づいていく、 そんな感じのハートフルなストーリー。 少々荒っぽくてノリのいいドリス。 そして物静かで教養のある大人なフィリップ。 対照的なふたりですが、それぞれの『世界』になかったなにかを享受して、 (例えば、ドリスにとっての絵画やクラシックだ…

  • 映画感想『シックス・センス』今度こそ救いたい、ただ一心で。

    『シックス・センス』1999年 精神科医の男性マルコムは、かつて救えなかった子どもに撃たれてしまう。 その後、マルコムはひとりの訳ありな少年コールと出会う。 コールには、死者の姿が見えるという特別な力があった。 その力に悩むコールを救うため、マルコムは立ち上がるのだが…。 とても面白い作品だと思いました。 というのも、前半と後半で『幽霊に対しての接し方』が変わる 二部構成のような作りになっていたからです。 そして、ラストの展開は少し読める部分もありましたが、 伏線などの回収が見事で「おお!!」とうなってしまうほどでした。 悲しいけれど、とても優しくて、美しい物語ですね。 今目の前にいる少年コー…

  • 映画感想『茄子 アンダルシアの夏』自転車で走り抜ける町々。

    『茄子 アンダルシアの夏』2003年 ロードレースの選手をしているぺぺは、 世界三大自転車レースのひとつ『ブエルタ・ア・エスパーニャ』を走る。 街から街へ何日もかけて移動していくレースの最中、この日はぺぺの地元が舞台だった。 様々な想いや困難の中、ぺぺは優勝を目指してペダルを回すのだった…。 弱虫ペダルの影響で見始めたロードレースというスポーツ。 この自転車レースの魅力は語り始めたらキリがありません。 1年通してたくさんのレースがある中、特に注目されるのはグランツールと呼ばれる三大レース。 春先にイタリアで行われる『ジロ・デ・イタリア』。 夏にフランスで行われる『ツール・ド・フランス』。 そし…

  • 映画感想『ムーンライト』孤独を照らしてくれる月明かり。

    『ムーンライト』2017年 麻薬中毒の母を持ち、学校ではいじめられる孤独な少年シャロン。 そんな彼を気にかけてくれる麻薬ディーラーの男と、ひとりの同級生。 少年から青年へと成長していくシャロンの物語。 フィクションのようなドキュメンタリーのような、そんな不思議な映画でした。 孤独な『シャロン』の生活を少年時代から青年時代まで追いかけていく物語。 シャロンはとても無口で、なにを考えているのかよくわからない。 でも無口だからこそ、こうなのかな、ああなのかな、と思考の余地ができて、 物語の主人公であるシャロンを理解しようという心が生まれた気がします。 淡々とゆったり進む感じもよかったです。より一層物…

  • 映画感想『RUN』歪みすぎた母の異常な愛。

    『RUN』2021年 生まれつき体が弱く、車イス生活をしている母親とふたり暮らしのクロエ。 そんな彼女は大学受験をし自立しようと日々奮闘。 母も応援してくれているはずだったが、ある日謎の薬を飲まされるようになり…。 最初は、よくできた娘と、献身的だけどちょっと変わったお母さん、 という雰囲気だったのに、途中から一気にホラーに変わっていく展開。 どうするんだろう、どうなってしまうんだろう!! という恐怖に終始震えながら見ていました。 ある日突然増えた新しい薬。しかもその薬には不審な点が多い。 数々の苦難を乗り越えやっと知ることができた薬の正体は、 人間が飲んだら足が麻痺するという恐ろしい薬で…。…

  • 映画感想『テーラー 人生の仕立て屋』バイクで駆けつけます、スーツ姿で。

    『テーラー 人生の仕立て屋』2021年 高級スーツの仕立て屋を経営しているニコスとその父。 しかし時代の変化からか経営不振になりついには店は差し押さえのピンチに。 一線を退いた父の代わりに店をなんとかしようと立ち上がるニコスは、手作りの屋台で街に繰り出し、 ひょんなことからウェディングドレスを仕立てることになったのだった…。 一風変わった仕立て屋さんのストーリー。 軽快なリズムから始まった映画は、所謂サクセスストーリーになるのかな? と想像したんですが、これがなかなか紆余曲折な感じで。 「え!?そうなるんだ!?」と個人的に驚くような展開が待っていました。 まったくお客さんの来ない高級スーツの仕…

  • 2月に見た25本の中から個人的オススメ映画5作品。

    今日で2月も終わりということなので、 今月見た映画の中から個人的に特に好きだったものをピックアップしていこうと思います。 ■2024年2月に見た映画一覧 『ティム・バートンのコープスブライド』 『夏へのトンネル、さよならの出口』 『シン・エヴァンゲリオン劇場版』 『M3GAN』 『星の子』 『ゆれる人魚』 『グレムリン』 『LAMB』 『僕のワンダフル・ライフ』 『ア・ゴースト・ストーリー』 『ファブリックの女王』 『籠の中の乙女』 『グランド・ブタペスト・ホテル』 『ムーミン谷の彗星』 『あと1センチの恋』 『映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団』 『アナザーラウンド』 『元カレとツイラクだ…

  • 映画感想『幸せなひとりぼっち』騒がしすぎる孤独な暮らし。

    『幸せなひとりぼっち』2016年 半年前に妻を亡くしてひとりぼっちで暮らす59歳のオーヴェは、 さみしさから自殺をはかろうとする。 が、向かいに引っ越してきた陽気な一家によって失敗してしまう。 何度も自殺をしようとするが、そのたびに失敗するオーヴェ。 やがてご近所さんとの交流を通じて、オーヴェの心は変わっていくのでした…。 とても暖かくて優しい物語でした。 オーヴェは亡くなった妻のことがいつまでも大好きだし、 引っ越してきた家族は明るくて楽しい人たちだし、 ご近所の人たちもなんだかんだオーヴェを気に掛けてくれていて。 今ってご近所付き合いがほぼなくなっているのかな? 私自身も、お隣さんくらいし…

  • 映画感想『エヴォリューション』少年と女性しかいない島。

    『エヴォリューション』2016年 その島に暮らしているのは少年と大人の女性のみ。 そしてそこに住む少年たちはある医療行為を施されていて…。 島に住む少年ニコラもそのうちのひとりだった。 ある日、ニコラは町の外れにある施設に連れていかれ…。 海辺にある寂れた集落。そこで暮らす少年と女性たち。 毎日謎の薬を飲まされる主人公ニコラ。 夜な夜な出掛けては奇怪な行動をする女性と、 町外れにある施設で受ける不可思議な医療行為。 謎が謎を呼ぶ、ホラー映画でした。 なにかものすごく怖いことが起こるわけでもなく。 なにかものすごい深いストーリーがあるわけでもなく。 ただ見た後になんともいえないぞわぞわとした気持…

  • 映画感想『アナザーラウンド』仕事しながら飲酒する大人たち。

    『アナザーラウンド』2021年 冴えない高校教師マーティンは、ある日、 『血中アルコール濃度を一定に保つと効率が上がる』という理論を知る。 マーティン含め4人の教師たちは、その理論を証明すべく 勤務中に飲酒をするのだった…。 自分に自信がないとき、不安なとき、どうしたらいいかわからない。 そんなときって誰にでもあって、そういうことが延々と続いたらそれはとても辛い。 アルコールがそんな気持ちを消し去ってくれるなら…。 マーティンは藁にもすがる思いだったのかもしれない。 教師としても、旦那としても、父親としてもなんだか冴えない毎日。 そんなとき『血中アルコール濃度理論』を聞いて、 気のいい仲間の同…

  • 映画感想『映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 ~はばたけ 天使たち~』

    『映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 ~はばたけ 天使たち~』2011年 ある日空から降ってきたロボットのパーツたち。 のび太とドラえもんはそれを組み立てザンダクロスと名付けて遊ぶ。 しかしそのロボットはメカトピアから送られてきた対人間用兵器だった。 人間を捕獲するために地球を攻めてくるメカトピアの鉄人兵団。 そして出会う不思議な少女リルル。 のび太たちは地球を守るために立ち上がるのだった…。 旧ドラえもんとリメイク新ドラ映画はほぼ見ているのですが、 なんだかんだ新鉄人兵団を見る機会を逃し続けていて、 今回やっと見ることができました。 泣ける泣けるとは聞いていましたが、本当にびっくりするくら…

  • 映画感想『元カレとツイラクだけは絶対に避けたい件』ポップでキャッチーでスリルな映画

    『元カレとツイラクだけは絶対に避けたい件』2020年 友人の結婚式のために、以前1年間暮らしていた南の島に訪れたサラだが、 結婚式に向かうフェリーに乗り遅れ急遽小型飛行機で向かうことに。 そこに乗り合わせたのは元恋人のジャクソン。 サラと元カレは気まずいながらも一緒の飛行機へと乗るが、 飛行中にパイロットが心臓発作で亡くなってしまい…。 以前邦題が話題になったなぁ、と思いながら視聴を開始。 タイトルのキャッチーさと、フォントのポップさからは 想像もつかないようなハラハラスリル満点の映画でした。 上空6000mでパイロットが死んでしまい、取り残されたのは乗客ふたり。 そんな状況怖くないはずがあり…

  • 映画感想『あと1センチの恋』幼馴染みって難しい。

    『あと1センチの恋』2014年 小さな頃からいつも一緒にいる幼馴染みのロージーとアレックス。 そんなふたりはお互いに想いを秘めていて。 しかしある事件をきっかけにふたりは離ればなれになり…。 とてつもなくもどかしく苦しい映画でした。 お互いがお互いを想い合っているのに、運命はいたずらばかり。 近づいては離れ、すれ違い、傷つき合い…。 恋愛の苦しさがぎゅっと詰め込まれた、そんな映画でした。 ロージーとアレックスは幼馴染み。 誰よりもお互いを理解している関係だけど、恋愛となると難しい。 関係が変わってしまう恐怖とか、まさか自分たちが恋人にだなんて、 とか、そういう余計な気持ちが生まれてしまうのかも…

  • 映画感想『ムーミン谷の彗星』ホラーなムーミン。

    『ムーミン谷の彗星』2015年 平和だったムーミン谷に異変が起こり始めていた。 「彗星が衝突して世界が滅ぶ」という話を聞かされたムーミンたちは、 彗星の様子を見るために遠い遠い天文台へと向かうのでした…。 たまには可愛らしいアニメーション映画を見ようかな、 と思って見始めたムーミン映画でしたが、かなり怖い内容に震え上がりました。 とはいっても怖いだけじゃなくて、勇気をもらえたり、癒される場面もあったり。 子どもでも大人でも楽しめる映画だな、と思いました。 『彗星が衝突して地球が滅びる』。 世界滅亡系のお話を聞いて恐怖を感じることって、誰しも一度はあるはず。 そういう不安な気持ちにスポットが当た…

  • 映画感想『グランド・ブタペスト・ホテル』スピード感がすごすぎる!

    『グランド・ブタペスト・ホテル』2014年 格式高い高級ホテル『グランド・ブタペスト・ホテル』。 伝説のコンシェルジュ『グスタヴ』と新人ベルボーイ『ゼロ』は、 ホテルで起きた富豪のお客様の殺人事件に関わっていく…。 物語は寂れたホテルからスタートします。 そして現在から過去に遡り、ホテルが繁栄していた時代へ。 薄暗く壊れかけの現在のホテルとは打って変わって、 華やかでカラフル、人で溢れたかつてのグランド・ブタペスト・ホテルは、 本当に美しくて、現在と過去の映像のコントラストにめまいがしそうなほど。 伝説のコンシェルジュ『グスタヴ』と新人ベルボーイの『ゼロ』の コンビがとても痛快でおもしろいです…

  • 映画感想『籠の中の乙女』閉鎖空間の狂った子どもたち。

    『籠の中の乙女』2012年 『外の世界』は汚らわしく危険だ、と教え込まれ、 家の敷地から一歩も出ることを許されず、 嘘の教育をされ育てられた三人の名前もつけられていない子どもたち。 なんの疑問も持たないはずの子どもたちは、それでも少しずつ変わっていって…。 閉鎖された空間でただ『日常』を送る家族。 父親は車に乗り会社へ行き、母はただ静かに家に引きこもる。 三人の子どもは嘘の教育を施され、疑問を感じないまま楽しく遊ぶ。 そんな狂った小さな社会を見ていく映画です。 序盤はまだ「ちょっとおかしいな?」と首を傾げる程度で済みますが、 中盤以降は精神的ホラーな展開が続きます。 子どもたちの年齢ははっきり…

  • 映画感想『ファブリックの女王』波瀾万丈な社長の素顔。

    『ファブリックの女王』2016年 北欧の有名ファッションブランド『marimekko(マリメッコ)』。 その創業者アルミ・ラティアの人生はとても波瀾万丈だった…。 ファッションだけじゃなく、インテリアや食器なども有名なマリメッコ。 私自身マリメッコの食器類が好きで集めているので、 アマプラで見つけて「これは見なければ!!」と視聴を開始。 この映画の面白いな、と思ったところは、 これがただの伝奇モノやドキュメンタリーではないところ。 どういうことかというと、 『マリメッコ創業者アルミ・ラティアの演劇舞台モノ』なのです。 役者がアルミを演じる。ちゃんと監督もいるし、舞台セットもある。 舞台を通して…

  • 映画感想『A GHOST STORY』ただそこにいるおばけのお話。

    『A GHOST STORY』2018年 郊外の小さな一軒家で暮らす若い夫婦。 幸せな毎日を送る夫婦でしたが、ある日突然、夫が交通事故で死んでしまいます。 死んでしまった夫は真っ白なシーツを頭から被ったようなゴーストになり、 再び愛する妻の暮らす家へと戻るのでした…。 ゴースト作品とひとことで言っても姿形は様々。 ですが、頭からシーツを被り、黒い大きな目ををした姿は記憶にありません。 まるで絵本の中に登場するような、少し可愛い見た目をしたゴースト。 以前SNSでそのビジュアルを見たときから気になっていた映画を見てみました。 ただ黙ってそこにいるゴーストとなった夫。 ひとりになってしまった妻を遠…

  • 映画感想『僕のワンダフル・ライフ』何度だって転生する犬。

    『僕のワンダフル・ライフ』2017年公開 ある日、少年に命を救われた一匹の子犬。 ベイリーと名付けられた子犬は、飼い主であるイーサンとともに成長する。 やがてベイリーはその生涯を終えるが、目覚めると再び子犬に転生していて…。 見終わった後、しばらく涙が止まりませんでした。 もう映画の中盤辺りからずっと号泣していた気がします。 それくらい泣ける物語でした。 少年だったイーサンと子犬だったベイリーの絆と、 やがて大人になって、別れがやってくるふたりの運命。 その生涯を終え、イーサンとお別れすることになったベイリーですが、 次も、その次も犬へと転生していくというストーリー。 姿形は変わっても魂はベイ…

  • 映画感想『LAMB/ラム』可愛い羊人間とホラーな人間のエゴ。

    『LAMB/ラム』2021年公開 飼っている羊から産まれてきたのは、羊ではないなにかだった。 羊飼いをしている夫婦は、その『羊ではないなにか』を大切に育て始める。 アダと名付けられた『なにか』はすくすくと育ち…。 まず驚いたのが、とにかくセリフが少ないということです。 最初の10分はほぼ無言。全体を通してもかなりセリフが少ない印象。 物静かな夫婦、そして、アイスランドの広大な自然。 淡々とした空気感に、一気に惹き込まれました。 『羊から産まれた羊ではないなにか』が登場してからも、 物語はゆっくりと静かに進んでいきます。 ブランケットで包まれ、大切に抱かれる様は、人間の赤ちゃんのよう。 だけれど…

  • 映画『グレムリン』ちょこっと感想。

    『グレムリン』1984年公開 クリスマスプレゼントに贈られたモグワイという謎の生物。 ギズモと名付けられたもふもふのペットには、破ってはいけない約束が3つ。 しかし約束は破られてしまい、モグワイは増殖し凶暴化。 クリスマスを舞台に街は大パニックになってしまうのでした。 小さい頃に何度も見た映画『グレムリン』。 アマプラにあったので懐かしいなぁ、と思い見てみました。 強烈に覚えているシーンもあったり、意外と忘れてしまっている部分もあったり、 子どもの頃とは違う新鮮な気持ちで見ることができました。 とにかくギズモがとても可愛いです。本当に可愛い。 腕の中にすっぽり収まってしまうほどの小さな小さなも…

  • 『ゆれる人魚』ちょこっと感想。

    『ゆれる人魚』2015年公開 人間の男を食べる人魚の姉妹は、ある日ひょんなことから陸へと上がる。 ストリップショーが行われるナイトクラブで歌やダンスを披露することになった姉妹は、一躍人気者に。 そんな中、人魚である姉は人間の男に恋をしてしまい…。 ダークな雰囲気が漂う今作ですが、 気分が落ち込まないでいられるのはミュージカル映画だからでしょうか。 たびたび挟まれるミュージカルシーンや、 ナイトクラブで演奏される洒落たミュージックに惹きこまれます。 ホラー+ファンタジー+ミュージカルという、 いろいろな要素がいい具合に混ざり合って、独特な世界観になっています。 派手というわけじゃないけれど、映像…

  • 『星の子』ちょこっと感想。

    『星の子』2020年公開 病弱だった娘を救うため、わらをもつかむ思いで手にしたとある『水』。 体質が改善した、と喜ぶ両親は『水』を販売するあやしい宗教へとのめり込んでいく。 成長した娘ちひろはそんな両親の元で、今日も暮らしていく…。 とても特別な家族の物語のようにも見えるし、 とても平凡などこにでもある家族の物語のようにも見える。 見終わった後、そう感じました。 というのも、ちひろにとって宗教がある暮らしは普通で、 なんなら生まれたときからなわけです。 その両親も宗教に盲目になってしまった点以外で見ると、娘思いで温かな人たち。 なにも事情を知らない人からちひろ一家を見れば平凡に見えるし、 事情…

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