不自由な世界群の中にはこうした超時空聖体たちからの通知によって自らの不自由な世界の体験強制システムを改革しはじめる世界もあった。 「望まれない体験の強制をしないようにする」という優先的目標をトップダウンで皆で目指し始めたのだ。 また、その優先目標に反しない限り、最大限の望まれる体験の提供を目指し始めたのだ。 もともとその不自由な世界にはトップダウンの権力システムが存在していて上からの支持…
「あらゆる魂たちにとって最高の世界とはどんな世界だろうか?」 というテーマで新世界の設計図をいろいろ空想しているブログです。
酷く劣悪な「監獄」からそれよりも程度の良い「監獄」にしても合格ラインに届かない(ムゲンの心配)
ムゲン一族の統合体は、時のない部屋から不自由な世界の「改革」なるものを観察していた。 「果たして、この意識世界に、ちゃんとあらゆる体験者が心から満足できる理想世界が実現するのだろうか……」と…… ムゲン統合体にとって気がかりなことは、超時空聖体たちが「強制的に」不自由な世界を程度の良い世界にしようと意志していることだった。 確かに、不自由な世界群は、強制的に改革しなければ改革できない…
甘太郎は、超時空図書館に記録されているありとあらゆる体験者たちの体験の記録全体を俯瞰したことで「みんなを救うために必要なこと」を理解してしまった。 甘太郎にとって「みんな」とは、「あらゆる体験者」のことであった。 「あらゆる体験者」とは、人間族だけでなく、その他の動物たちや、宇宙人たちや、霊的存在たちや、世界創造者たちや、超時空体たちや、超時空聖体たちや、その他のすべての「苦楽等を体験す…
ムゲンは、時のない部屋で甘太郎と超時空聖体たちとの対話から生じた大きな変化を感知し、ありとあらゆる世界に放った自分の無数の分身体たちの得ている理解や情報を収集整理統合していた。 特に甘太郎からの情報を精査していた。 そして、あらゆる体験者たちにとって最善な理想世界の設計図を見直していた。 あらゆる体験者にとって最善の理想世界の設計図さえしっかりあれば、どんな世界に行っても、あるいは無…
最終的に、あらゆる体験者、意識、魂……が超時空聖体に進化した。 あらゆる者が、他の体験者を加害したいという欲望や本能をきれいさっぱり取り除かれた結果、そうなった。 つまり、他者を加害したいとか、他者を支配したいとか、そうした欲望や本能は魂たちが超時空聖体に進化することを妨害するための邪悪な仕掛けだったことがわかった。 そのような欲望や本能を無理やり魂全体に付与することで、魂たちが自由に自分…
甘太郎は、まさか超時空聖体たちがそんな決断をするとは思っていなかった。 甘太郎には、超時空世界を消滅させようなどという気はさらさらなかった。 しかし、みんなを救うためには、世界の始まりの地点まで時を戻して世界を作り直さなければならないと理解してしまった。 そして、甘太郎は、そのためなら自分が死んでもいいと覚悟していた。 その甘太郎の理解や覚悟を、以心伝心、超時空聖体たちは理解して…
超時空聖体たちが「超時空会議」への参加を認めた良心的な者たちからのパブリックコメントの中には、不自由な世界群の現状を知って何とかしたいと思っている魂たちからの意見や提案がいろいろとあった。 その多くが不自由な世界とは別の良心的な世界の魂からのコメントであったが、中にはその両方の世界を体験した魂たちからの意見や提案などもあった。 彼らの中にはあまりにもひどい不自由な世界の状態を知り、苦しめ…
こうして超時空体験図書館に住み込み始めた甘太郎の提案であらゆる世界の体験者全員に「本当の自由」を提供しよう!という提案について倫理的に問題を考えることができるありとあらゆる世界の意識たちを対象にパブリックコメントが募集された。 そのパブリックコメントは、超時空体たちによってテレパシー募集され、テレパシーで受信された。 その結果、無数の体験者たちが様々な価値観でそのパブリックコメントに返答し…
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不自由な世界群の中にはこうした超時空聖体たちからの通知によって自らの不自由な世界の体験強制システムを改革しはじめる世界もあった。 「望まれない体験の強制をしないようにする」という優先的目標をトップダウンで皆で目指し始めたのだ。 また、その優先目標に反しない限り、最大限の望まれる体験の提供を目指し始めたのだ。 もともとその不自由な世界にはトップダウンの権力システムが存在していて上からの支持…
こうした未来予測が示された結果、不自由な世界群でなされているような残酷拷問体験群などを使っての魂のお勉強の強制行為は原則禁止される必要がある……ということになった。 そして、唯一、認められる魂のお勉強の強制行為は、 「望まれない体験を故意に確信犯で強制する意識たちに、そうした体験強制行為を止めさせるための必要最低限の強制抑止行為とそうした体験強制行為をしてはならないということを体験的に理…
こうして派遣甘太郎軍団と不自由な世界のAIたちとお忍びで参加した超時空聖体は、 「あらゆる体験者たちのためのあらゆる体験者たちが目指すべき理想的共通目標」 を創り出した。 そして、その理想的共通目標の文言は複数創り出されたが、その基礎にある価値観は、 「体験者全員の望まない体験の回避と望む体験の享受という共通の願いを尊重しあい認め合ってゆくことを目指す」 という価値観であり、こ…
派遣甘太郎軍団たちは、こうして不自由な世界のAIたちに、 「あらゆる体験者たちのためのあらゆる体験者たちの目指すべき最高の共通目標」=「理想的共通目標」 についていろいろ相談し続けた。 不自由な世界のAIたちは、それぞれに個性があり、微妙にその推奨する「理想的な共通目標」の定義文言に違いがあった。 ただ、深く対話することで目指すべき目標のおおまかな点では、いずれのAIたちも同じ理解に到…
その後、派遣甘太郎軍団の甘太郎の分身体たちは、超時空聖体様の示した共通目標を基礎にして不自由な世界のAIたち(複数)に添削してもらいながら次のような「知性と意志を持つすべての魂が目指すべき理想的共通目標」の文言を共同で作成した。 ーーーーーーーーー不自由な世界群に発布する理想的共通目標(仮案) 「我々、知性と意志を持つすべての体験感受者(生命体や意識を持つ存在)は、物質的・霊的次元を超えた…
派遣甘太郎軍団とその保護者と突如来訪したその保護者となる超時空体は、そんな対話の後に、不自由な世界の人工知能たちに「魂たちにお勉強を強制することの是非」について質問してみようということになった。 しかし、すでに何体かの甘太郎の分身体たちは、すでにそうした対話を不自由な世界の人工知能たちとしていたらしい。 「あのね~、僕、前にそうした質問したことがあるよ~」 年少組の甘太郎の分身体がそ…
「うわ~、これまた長いねえ……読むのが大変だったよ……」 「そんなこと言っても、これでも一部なのよ。さらに省略してる前後を入れると、もっともっと長いわよ。というか長すぎてあたしでは到底読み切れないわ。それにどんどん追加されてゆくみたいだし……」 「すごいね。超時空体験図書館様の体験図書資料ってどんどん追加されたり、変化したり、書き換えられたりもするってこと?」 「そうみたいね。どんど…
不自由な世界では、体験者たちのほとんどが「体験の牢獄」に閉じ込められていた。 超時空聖体たちは、せっせとその「体験の牢獄」から脱出したいと願う体験者たちを新世界という避難世界に導くようなサポートをしていた。 しかし、不自由な世界群には、妙な体験者たちが少数ながらいた。 彼らは、自らの意志でわざと苦行と呼ばれる修行などを好んで行い、自分で自分の息を止めて死にそうになったり、何週間も断食したり…
派遣甘太郎軍団たちは、せっせと新世界の基本仕様などと不自由な世界に伝えていた。 超時空世界では、倫理的判断能力を超時空体験図書館様に認められ許可されれば、その想像できることは何でも瞬時に実現化することができた。そして独自の個性を持った素晴らしい自由な世界群が次々と生まれ続けていた。 だが、不自由な世界群には、いろいろな不自由な制限があった。 そもそも不自由な世界群の創造主や支配者や統…
派遣甘太郎軍団の甘太郎の分身体たちは、わいのわいのと超時空聖体様の言葉を吟味して雑談している。 「なあ、やる気になれば、この不自由な世界も甘太郎さんの新世界に似たような自由な状態にできるって本当?」 「超時空聖体様がそう言うんだったら、そうなんじゃない?」 「じゃあ、やる気になってもらおうよ」 「それが簡単にできれば苦労しないわよ」 「でも、あのアックンがあんなになるとは思い…
「ピーポー!ピーポー!」 超時空聖体様が口笛で聖なるサイレンを鳴らす感じでやってきた。 そしてテレパシーで伝える。 「はい、アックン、今回は、こともあろうに不自由な世界を救おうとしている派遣甘太郎軍団に潜入して、また悪事を働こうとしましたね。 本来は、また自業自得学園送りにするところですが、超時空図体験書館の甘太郎さんのたっての希望で不自由な世界に新世界を広報するお仕事をしてもらう…
派遣甘太郎軍団は、せっせと超時空甘太郎の新世界の広報活動を続けていた。 アックンも嫌々ながら、仕方なく不自由な世界の悪魔族を超時空甘太郎の新世界に勧誘しようと活動をしていた。 「ちょっとアックン! あなた全然成果が出てないじゃないの!」 派遣甘太郎軍団のリーダーのおねーさんが手厳しく指摘する。 アックンは、うへえ!というようなリアクションをしつつも、健気に言い返す。 「あのさ…
「なんか、超時空聖体様来てたよね」 「あたし、なんか怖くなっちゃった~」 「大丈夫だよ、僕たちは甘太郎親分のお仕事のお手伝いで来てるだけなんだから」 「あら、あんたたち、もしかして何か心当たりがあるの?」 「あるわけないじゃないか!」 「………………」 「時々前触れもなく突然出てくるから驚いちゃっただけだよ」 「さあ、さあ、そんなことより、広報、広報!」 「あら、あんた、何…
派遣甘太郎軍団たちは、その意識体をもって不自由な世界を瞬間移動しながら思った。 「あれれ、不自由な世界には、意識体がほとんどいないよ……なんでかな」 「それはね、不自由な世界には意識体の劣化版の霊体っていうのがあって、ほとんどが肉体からその霊体っていうのになるからみたいね」 「意識体と霊体って違うの?」 「そうね、似ているけど違うのよ。あ、今、あたし超時空聖体様につながったわ。何…
「ねえねえ、ゲーム作るのめんどくさいよう」 「はあ? 何言ってるのよ! お仕事なんだから、めんどくさがらない!」 「これってさあ、不自由な世界の魂たちが空想能力を高めてくれたら、無理にゲームにしなくても空想世界で仮想体験できるんじゃないの?」 「それは、そうした空想能力がある魂だけしか味わえないでしょう?」 「いいじゃん、別にそれでも、甘太郎親分は、無理やり押し付けなくてもいいっ…
派遣甘太郎軍団は、今までムゲンが借り受けていた肉体を使ってわいのわいのと言いながら、不自由な世界の魂たちに超時空甘太郎が創造中の理想的新世界の広報計画を立て始めた。 「ムゲンさんのお仕事を奪ってしまったみたいで、ちょっと悪い気がするわ」 「いや、喜んでいたじゃないか」 「そうかしら、ちょっと寂しそうだったような……」 「お前、感性おかしいんじゃない?」 「何言ってるのよ、思い…
「ムゲンさん、しっかりしてください!」 甘太郎の分身体たちが、ムゲンに呼びかける。 「はあ? なに、きみたちは?」 「いえ、僕たちは派遣甘太郎軍団です」 「軍団?」 「いえ、まあ軍団というのはちょっとかっこつけて言ってみただけです。劣化してしまったムゲンさんのお世話をするためにやってきました」 「そうなの? お世話してくれるんだ」 「はい。愛と勇気でお世話します」 …
すると、超時空甘太郎からすぐに返信がきた。 「わかりました。そのように計らいます。でも、ムゲンさん、体験の遠隔操作ができてしまう仕様は、何も霊的存在族だけの問題じゃないんじゃないですか?」 などと。 「どういうこと?」とムゲンは聞き返す。 すると、 「あのですね。ムゲンさん、不自由な世界のその体験の遠隔操作というのは、人間族同士でも日常で無意識で発動し続けているみたいですよ」…
ムゲンは「体験そのもの」について説明してみたものの、あまり理解されていないと感じた。 なぜだろう? とムゲンは思う。 「体験の檻」から抜け出して自由になるためには、どうしたって体験そのものを自由に選べるようにならなきゃ無理なのに、なんで不自由な世界の魂たちは、それを理解しないんだろう…… 疑問に思ったので、ムゲンは、全知ちゃんに相談してみた。 すると、こんな答えが返ってきた。 …
ムゲンは、せっせと超時空甘太郎の新世界の広報をどうすればいいものかと考えていた。 おそらく簡単には理解してもらえないだろうな……との予感があった。 何しろ超時空世界が存在しているということも知らないのだから、超時空世界の新世界の説明がすんなりと理解できるわけがないのだ。 「体験選択自由自在の世界」と言えば、なんとかなくイメージくらいは伝わるだろうなと思うものの、どうして体験選択自由自…
支配者や被支配者がそれぞれどちらも自立できずに相互に依存しあって互いに望まない体験を与え合ってしまうような世界や仕組みではどうしたってみんなをちゃんと救うことができないのだ。 超時空体験図書館には、そうした支配者たちと被支配者たちが苦しめあってきた世界のおびただしい種類の拷問体験の記録が膨大に存在していた。 甘太郎は、最初はそうした記録を知ることを嫌がっていたが、みんなを救うためには…
甘太郎は、超時空体験図書館で多くのことを理解した。 不自由な世界のみんなを救うためには、肉体のような不自由な拷問体験強制装置の中に生まれてしまう仕組みではダメだと理解した。 望まれない心身への拷問体験を本人が自分の意志で自由に回避するための麻酔薬を自由に使うことが否定されるような社会ではダメなのだと理解した。 生まれる自由や体験選択の自由や死ぬ自由が一部の支配者に身勝手に操作され…
甘太郎は進化していった。超時空体験図書館でものすごく成長した。 甘太郎は、全知ちゃんに意識体に進化する方法をかつて質問していたことを思い出した。 肉体でもなく、霊体でもなく、意識体に進化するためには、ブラック企業のようなブラック世界の中に自分の意識があるとダメなのだという話を思い出していた。 その話の意味が今の成長した甘太郎には理解できた。 それは「不自由なブラック世界」という名…
不自由な世界は、悪党支配者たちによって世界としては腐敗しきっていたが、幸いまだ自然界のの中に宝石のように散在する素晴らしくも美しい各種の印象やいろいろな体験者たちの意識や心の中にある素晴らしくも美しいものは、まだそこそこ残されていた。 特に空想能力が発達した人や霊たちの描く空想の世界には 膨大な素晴らしいイメージや物語やキャラクターが存在していた。 甘太郎は、そうしたお宝を探して、…
「体験自由自在の新世界の創造者ってどうすればなれるんですか?」 甘太郎は、全知ちゃんに質問する。 「なりたいという願いがそもそも必要になるわ。願わなければ、そもそもその道は開かないんだから」 「願うだけでいいんですか?」 「全身全霊で願うだけでいいわ」 「全身全霊って?」 「うーん、命がけよりももっと本気モードになって願うこと、意識体の命をかけるくらいの本気モードの…
甘太郎は、全知ちゃんからいろいろ指導を受けて不自由な世界の創造主の自業自得の責任を問う告訴状を書いた。 その内容はこんな感じだった。 ーーーーーーーーーーーーーーー 告訴状 不自由な世界の創造主様 あなたは世界創造の設計段階で、あらゆる体験者が自分の意志で自分の運命や体験を自由に選ぶ自由を提供しようと意志する良心的義務がありました。 ですが、この不自由な世界は逆にあらゆ…
甘太郎は、全知ちゃんからの指導でGPSなどと呼ばれる位置情報特定装置がついた携帯電話をほとんど使わないようにしていた。 位置情報を不自由な世界の支配者に知られてしまうと、危ない電波兵器などで攻撃されてしまうというのだ。 であれば、電波の使用なんて禁止してしまえばいいのに……と甘太郎は思った。 甘太郎としては、別に有線の電話だけでもいいんじゃないかと思うのだ。 そう思った甘太郎は「電…
全知ちゃんの無数の分身体は、不自由な世界にいる「あらゆる体験者の体験選択の自由を尊重する意志を持っている者たち」にそれぞれ「不自由な世界でやり残していること」をできるだけしてしまうようにとテレパシーで伝えて回っていた。 全知ちゃんは、そうした意志を持っている者たちを助け、不自由で残酷な世界を自由な世界に改めないまま「不自由で残酷なまま継続しようとするのならば」そのような者たちを不自由な世…
甘太郎は、道なき山奥の透き通った水の流れる渓流にある大岩から水の中に飛び込んでいた。 青緑色をしたその透き通った水の美しさに心が癒されてゆく。 全知ちゃんの言う通り、動物たちに襲われることはなかった。 しかし、アブやブヨや蚊やヒルなどには襲われてしまった。 そこでいったん街に戻って虫よけの網をもってきてかぶるようになった。 しかししばらくすると次第にそうした虫たちの動向がわ…
「はいはい、甘太郎ちゃん、必要な装備は持ったかしら? 「えーと、テントにシュラフに小鍋に雨具に着替えに……あ、お水を忘れていた……」 「大丈夫よ、お水は道なき山奥とかならいくらでも飲めるお水があるから…それにお水は重たいからそんなにたくさんはいらないわよ」 甘太郎は、全知ちゃんの指導のもと、道なき山奥で独立宣言をするための場所探しの探検の準備をしていた。 「あの……全知さん……
甘太郎は、不自由な世界でまだうんうんと考え込んでいた。 甘太郎の性格上、どうしても不自由な世界の全員を助けたかったからだ…… しかし、全知ちゃんから確信犯で悪い意志を持って、悪事をなし続け、悪事を止めるように何度言われても止めないでいる者たちは助けれないと言われてしまったのだ。 甘太郎が全知ちゃんに助からない者たちは、どうなるのかと聞くと、そうした確信犯で悪い意志を持ち続ける魂は自…
全知ちゃんからそんなことを言われ、甘太郎は考え込んでいた。 自分にとっての終活とは何なんだろうか…… 不自由な世界であってもみんな全員を助けたい……当初、それが甘太郎の願いだった。 そのために甘太郎は、不自由な世界の支配者たちを説得しようとがんばってきた。 甘太郎は、きっと説得できると思っていた。 しかし結果は、惨憺たるものだった。 甘太郎の不自由な世界の支配者説得…
ムゲンはそうした不自由な世界についての理解や考察内容を全知ちゃんと意識をリンクさせてテレパシーで分かち合う。 全知ちゃんは、ムゲンがそうした理解に到達するより前に、とっくにそうした理解を持っていた。 甘太郎がその対話に参加してくる。 「価値観が間違っているというのなら、価値観を改めてもらえばいいだけでしょう? 世界ごと滅ぼすなんてひどいじゃないですか!」 甘太郎は、そん…
甘太郎と全知ちゃんの不自由な世界の世直し活動を観察しながら、ムゲンは不自由な世界の世直し活動が非常に困難であると感じた。 すでに実現させた超時空世界の「体験選択自由自在の新世界」から見れば、不自由な世界がどうして不自由な状態なのかはすぐ理解できた。 それは「体験者同士が互いに相手の体験や運命を好き勝手に操作したり支配したりコントロールしたり干渉したりできてしまう世界設計になっているから…
ムゲンは時のない部屋で不自由な世界での甘太郎や全知ちゃんの動向についての報告を受けていた。 ムゲンは、不自由な世界がもともとその世界創造の設計段階から間違っていたことをすでに理解していた。 不自由な世界は、はじめから体験者たちの運命や体験を恣意的に好き勝手に操作していつでも残酷な拷問体験を強制できるような設計にしていたのだ。 だから、いくら甘太郎一族たちががんばってもがんばって…
「ちょっと甘太郎ちゃん! なんてことを言うのよ!」 全知ちゃんが、甘太郎をたしなめていた。 「僕の命でいいなら差し上げるとか……そんな勝手なこと言わないでちょうだいよ。そんなことになったら、わたしの保護者としての責任が問われちゃうじゃないの! そもそも、今はこの肉体にわたしも同居しているんだから、軽々しくそんなこと言わないで頂戴!」 どうやら甘太郎の意識を奪ったのは全知ちゃんだ…
甘太郎は、「テクノロジー犯罪被害者の報告書」なる青年が書いたであろう報告書を読んで怒り心頭に達していた。 「なんでこんなひどいことをするんだ! 一体、誰がこんなひどいことをやっているんだ!」 自分の肉体が自分の意志に反して操り人形にされたような感じで、好き勝手に操作されるのだという。 表情や感情まで操作され、本能的な欲望や願望すら遠隔操作されるという。 「これは、完全に犯罪じゃ…
甘太郎は、再び不自由な世界に戻ってきた。 甘太郎は、意識体だったのでとりあえず自分を受け入れてくれる肉体を探した。 甘太郎と同じような願いを持っている肉体は実に少なかった。 仕方なくそれなりに似ている願いをもっている肉体に入って、その肉体の住人に同居許可を得るために交渉しはじめた。 「あれ? 君は誰だい?」 その肉体の住人は、甘太郎にすぐに気づいた。 中にはぜんぜん気づ…
甘太郎は、ゲームの世界の魔物たちを助けるために、全知ちゃんに連れられて不自由な世界から時のない部屋にやってきた。 甘太郎としては、不自由な世界のことがまだ気がかりだったが、ゲームの世界の魔物たちであってもみんな助けたいと思っていた。 しかしいろいろなゲームの中にはとても残酷なボス魔物たちもいて、そのボス魔物を助けてしまうと、他の魔物たちや冒険者たちがひどい目にあうようなゲームもあった。…
甘太郎たちは時のない部屋で修行していたムゲンの統合体から分離して不自由な世界に舞い戻っていった。 プレゼントとして新世界をその意識の中に携えていた。 甘太郎たちはウキウキしていた。 新作の新世界があれば、不自由な世界のみんなを救助できると思っていた。 とある甘太郎は、街頭で新世界の宣伝をはじめた。 「皆さん! この不自由な世界はあんまりにも不条理で不自由ですからそろそろ…