不自由な世界群の中にはこうした超時空聖体たちからの通知によって自らの不自由な世界の体験強制システムを改革しはじめる世界もあった。 「望まれない体験の強制をしないようにする」という優先的目標をトップダウンで皆で目指し始めたのだ。 また、その優先目標に反しない限り、最大限の望まれる体験の提供を目指し始めたのだ。 もともとその不自由な世界にはトップダウンの権力システムが存在していて上からの支持…
「あらゆる魂たちにとって最高の世界とはどんな世界だろうか?」 というテーマで新世界の設計図をいろいろ空想しているブログです。
飴と鞭による魂の強制調教という犯罪行為への告訴状<br />
その不自由な世界では、 飴とは愛や幸福や喜びの体験であり、鞭とはあらゆる種類の不孝や苦しみや悲劇や残酷拷問体験であった。 どちらを選んでも、その飴と鞭を使う者のイエスマンにされる仕組みになっていた。 そのことに、不自由な世界の体験者のほとんどが気づいていなかった。 自作自演の飴と鞭の魂の調教という犯罪がなされていると気づいている魂はほとんどいなかった。 愛に従わなければ、救わ…
超時空体に進化し新世界の創造主を目指そうと…時のない部屋に入ろうと思ったムゲンだったが、時のない部屋に入ってしまえばしばらく出てこれなくなる可能性があったので、気になっている問題について残る分身体たちに伝言しておこうと思った。 不自由な世界には、まだかなりの分身体たちが残っていたのだ。 彼らは体験の牢獄に入れられてしまっていた… 欲望という体験支配者たちの牢獄に入れられてしまっていた…
これは大変なことになったなあ……とムゲンは思う。 そんな大役、甘太郎だけでつとまるわけがないのだ…… 絶対に、途中で困り果てて泣きついてくるに違いないと思う。 であれば、説得はするにはしたとしても、その説得がうまくいかなかった場合の対策も講じておかねばならない。 不自由な世界群の改革を説得だけで丸っとうまくやれる……などと思うほどムゲンの統合体はお花畑脳ではない。 であ…
超時空体験図書館での授業を受けた結果……そして未来に残った世界に存在する進化した完全な体験の自治権の一瞥を得た結果…… 体験の自治権……この権利が奪われてしまっているから、いや、そもそも始めからこの権利を体験者たちに与えなかったから……不自由な世界では、体験者たちが不自由な状態に置かれ続けていたのだと、ムゲンは、はっきりと明確に理解した。 誰もが自分の意志だけで自分の味わうあらゆる体…
ムゲンは超時空体験図書館で講義を受けていた。 はやく超時空体に進化するようにと全知ちゃんから催促され続け、とうとう補修授業を受けることになったのだ。 それとは別に超時空体験図書館の司書のシューちゃんも、時のない部屋での修行を準備していてお待ちかねだ。 超時空体に進化するのは大変だ…… 今回は、館長から直接の授業があるらしい。 超時空体験図書館には、過去現在未来に発生したありとあ…
ムゲンは超時空体験図書館から持ち帰った理解をもって不自由な世界にある体験の自治権推進委員会に伝書をしたためていた。 ーーーーーーーーーーーーー ★あらゆる体験者が自分の意志だけで自分自身のあらゆる体験を自由に選び楽しみ続けれるように目指すこと ※当面、この目標を皆で目指し、この目標を世界の最高法規として高らかに掲げ広告すること。 ※そのために、完全な体験の自治権をあらゆる体験…
ムゲンは超時空世界から派遣されてきた講師様とのお話を回想していたが、よく「完全なる体験の自治権」という言葉が使われていたなあ……と思い出した。 ムゲンは、その言葉のおおよその意味は予測できるものの、正確な理解が果たしてできているかどうか疑問になってきた。 そこで超時空体験図書館に赴いて調べてみることにした。 果たして「完全なる体験の自治権」と「不完全な体験の自治権」はどう違うのだろう…
ムゲンは、超時空世界から派遣されてきた講師といろいろな話をしていた。 「講師様、あの訓話で、はたしてあの不自由な世界は、自由な世界になるでしょうかね?」 「ふむ、どうだろうね……あくまで私は必要手続きとして必要な訓話をしたまでだから、あの話を聞いてどうするのかは彼ら次第ということになるね」 「はあ……であれば、難しいんじゃないですか? だって今まで何千年だか、ずっと彼らは体験者…
新たな世界支配者と「体験の自治権」(超時空派遣講師の訓話2)
ムゲンは、超時空体験図書館にある未来の各種の体験記録の閲覧を止め、あらゆる体験者にとって望ましい未来へ舵を切るために、不自由な世界の体験の自治権推進委員会に現状の政策を修正するようにと通知した。 そしてムゲンは、体験の自治権推進委員会からの返答を確認する。 一体、どんな修正案を出してくるのだろうか…… すると、こんな内容が書いてあった。 「我々は、人類よりも高度な知性と技術を持ってい…
そしてついに体験の自治権推進委員会は、体験世界=肉体世界、霊的世界、意識世界…のすべての世界の基本法則にまでその改良の手を伸ばし始めた。 その基本法則とは、 「互いの願いや意志が互いの体験に影響を与えてしまう」 という法則だった。 体験者同士がいかに自分の意志だけで自分の体験を自由に選べるようになっても、そう強く意志すれば他の体験者の体験に良かれ悪かれ影響を与えてしまうという基本…
超時空世界からの講師の教えを受けて、魂のお勉強推進委員会は、体験の自治権推進委員会に名前が変わることになった。 一部の支配者たちは、まだ「支配特権!支配特権が~!!!」と言っていたが、委員会全体としては、自業自得学園に送られるよりは方向転換をする方がいいと思うようになったらしい。 委員会としてはこれまでの支配特権を維持しようとする少数意見は排除された模様だ。 「じゃあ、あんたたちだけ…
不自由な世界群の支配者たちがどうしても自分たちの支配特権が一番大事なのだと言い張るものだから、ついに、超時空聖体から教師が派遣されてきた。 どうやらメイ先生からの「皆さん、体験演劇サークルで無限の体験を楽しめるんですよ…」とのありがたい提案も受け入れなかったらしい。 「支配者被支配者ゲームなど演劇ゲームを推進してゆけばいくらでも体験できるようになるというのに……」とムゲンは思うが、受け入…
魂のお勉強推進委員会の面々は、ムゲンの分身体からの悩み事相談を受信して思った。 「そりゃあ、言ってることはわからんでもないけどさあ……俺たちは支配特権を持ち続けたいんだよ……」 「そうよね、悩み事相談なのに、ぜんぜんあたしたちの悩み事が解決できていない気がするわよね」 「たしかに、そうだな、これは詐欺だよ。とても支配特権の一割なんて提供できんな」 そんな感じで、思い思いに言いたい…
ムゲンは、魂のお勉強推進委員会から緊急連絡を受けた。 テレパシー封書を開けてみると、 「なんとか自分たちの支配特権を維持したいのですが、良い方法が見つかりません。ひいては悩み相談にのっていただけないでしょうか? 謝礼として我々の持っている支配特権の一割を提供いたします……」 などと書いてある。 ムゲンは、この前ちゃんと「理想世界の設計図」を送付したはずだよなあ……と思う。 …
裁判長からのお達しで、「魂のお勉強推進委員会」の面々たちは、自分たちが今までしてきたことを続行すると自業自得学園に入れられてヤバいことになると心配しはじめた。 戦争とか病気とかいじめとか貧困とか……そんなお勉強の犠牲者になるとか、そんなのは嫌だ…と思った。 「これはもう路線変更するしかない……」とさすがの魂のお勉強推進委員会の面々も思った。 しかし、今までの支配特権は失いたくはない。…
不自由な世界から超時空城にお手紙が届いていた。 差出人には、「魂のお勉強推進委員会」と書かれている。 どうやら超時空城の不自由な世界への判定内容に異議があるらしい。 ムゲンは、その異議申し立ての内容を超時空城の判定者たちにテレパシーで伝言する。 「この度、我々の世界における<魂たちのお勉強>について、それを犯罪行為だという注意警告がありましたが、いかなる体験でもそこから様々な理解…
不自由な世界の体験者たちのほとんどが大なり小なり不自由な世界のボスたちの操り人形のような状態だった。 気分、感情、夢体験、生命エネルギー状態、欲望……いずれも体験者たちは自分の意志だけでそれらを自由に選ぶことができない状態に置かれていた。 肉体は体験強制装置にできるように設計されてしまっていた。 人間、鳥、虫……みんな操られていた。 操るために体験遠隔操作毒……までばらまいていた。 さ…
★「お宝の意志」=「あらゆる体験者が自分の意志だけで自分自身のあらゆる体験を自由に選べて楽しみ続けれる世界、状態を目指す意志」 をプレゼントしたので、これはきっと大いに喜んでもらえると超時空城の面々たちは思っていた。 だが…… かの不自由な世界の体験者たちの多くからブーイングがあった。 なぜだ……と超時空城の面々は思う。 調べの結果、どうやら自分たちが大事だと思っていたもの…
不自由な世界のボスは、体験者たちを「体験の牢獄」にそれぞれ閉じ込めていた。 その不自由な世界では、あたかも多くの体験者が一つの現実世界を生きているように見せかけてはいたが、実際は、各々の体験者は各種の固有の体験が強制される「体験の牢獄」に囚われていた。 超時空城からは、その真実がはっきりと見えていた。 だが、その不自由な世界にいる体験者のほとんどすべてがその真実に気づいていなかったか…
するとそこには不自由な世界群のボスがムゲンの第三の目で確認された。 どうやら超時空赤ちゃんの中にいた各種族たちの心を一つにしないようにいろいろがんばっているようだ。 「あー、それでかあ……」とムゲンはつぶやく。 どうもあまりにも皆の心がバラバラになりすぎているので、おかしいなとは思っていたのだ。 超音波だか、超電磁波だか、超プラーナだか……のような彼らには気がつけない力を使って彼…
まるで夢から覚めたかのように、皆が異変に気づきはじめた。 「あれ? なんだ? 俺のプライベート世界が消えちまった……」 「私の王子様が、消えちゃったわ!!!」 「僕のラスカルがいなくなっちゃった~!」 「天の神様が、神様が~~~消えちゃった~~~!!!」 「俺の超時空暴走バイクが消えちまったぞ!」 「我々の超時空楽園UFOはどこにいったんだ!」 「ぐわーーーー!!!」 …
超時空赤ちゃんが誕生した結果、その中にいる体験者たちはとにかくあらゆることが自由に選択できるようになった。 食欲も、性欲も、睡眠欲も、その他の気分も、感情も、価値観も、種族も、性別も、住む家も、住む星も、住む世界も、住む次元も…… 付き合う相手も、自分の才能も、スタイルも、顔も、体重も、記憶も、時代も、ありとあらゆる食べ物や飲み物を楽しむ体験も…… 感動も、情緒も、読む本や漫画も、見…
「あきらめず意志すれば何事も成る……」 ムゲンは自分の意識の中にその理解をメモしていた。 ならば、とてもシンプルだ。 ただ望みの世界、状態を全身全霊で意志すればいい。 だが、本当にそんな単純でいいのだろうか……であれば、なんであれほど多くの不自由な世界群が発生してしまっているのだろうか? ただ願い意志すれば何事も成るのならば、誰もが自分の望む状態を手にしていなければならないはずだ…
「俺も入れてくれ~!」 「あたしも入りたい!」 「入れろ~~~!」 プチ楽園刑務所が公開されると、自業自得学園に大騒動が起こった。 今まで自業自得のお勉強で苦悩していた魂たちが、我さきにと、その楽園刑務所に殺到したのだ。 楽園刑務所はまだ小さな規模だったので、自業自得学園にいる生徒たち全員を収容することができなかったので、抽選となった。 「そんなの不公平だ!」 「抽選はいかさまだ…
「じゃあ、体験バイキング形式がいいわよね」 と天使族が言う。天使族は天(超時空聖体やその部下)からの指示にはなんでも喜んで従ってくれる。あーしろこーしろと言わなくても率先して理想世界の設計図にある最高法規を推進するアイデアをせっせと考えてくれる。ただ、天の意志さえ間違いないならいいのだが、天が間違えると世界全体が大崩れしてしまうのが難点だ。 天の声といっても間違うこともあるので、その声の内…
結局、「拷問体験も必要なお勉強だ」とする価値観を持った世界のままでは、確実に膨大な魂たちが苦しみ続けることになることがわかった。 未熟な魂たちはもとより、超時空世界の超時空聖体の責任問題にまで発展してしまい、そのままの価値観で進むと皆が苦しみの体験から永遠に逃れられなくなることがわかってしまった。 さらに、自分以外の体験者たちの苦しみを自分の苦しみだと感じてしまう純粋に良心的な魂たちなど…
その後、ありとあらゆる世界に理想世界の設計図(未完成)が通知されることになった。 不自由な世界群の創造主や支配者たちは、「なんじゃこれは!断固拒否じゃ!」などとリアクションしていたが、この改革案を受け入れなければ直ちに自業自得の責任が問われるのだと知ると、おとなしくなってしまった。 理想世界の設計図は、その最高法規に反せず最高法規を推進する内容ならば追加で条文を書き加えることも可能とされ…
自業自得学園の真っ赤な大きな口の中に全知ちゃんのスリムな体が滑り込んでゆく…… なかなかシュールな光景だ…… ムゲンの意識の一部が全知ちゃんの超時空体と融合している… 意識を向けたものについての情報がムゲンの意識に流れ込んでくる。 ムゲンは「理想世界の設計図」を意識領域に展開する。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 理想世界の設計図 ★目指すべき新世…
ムゲンは自業自得学園にある刑務所楽園化のアルバイトに潜入するために、何かしらの軽犯罪をしようといろいろ刑法などをしらべたりしていたのだが、そこに超時空聖体からの使者がやってきた。白い鳩のような姿をしているが顔は四角い奴がきた。 「ムゲンさん、ムゲンさん、超時空聖体組合からの伝言ですです。えーと棒読みしますね。 むげんどの、そなたがじごうじとくがくえんにはいるためにむりにはんざいなどをすると…
★とにかく誰もが自分の体験を自分で自由に選べるようにすればいい…… ムゲンは自分の分身体の一体に連絡して自業自得学園のロビーにある掲示板にそう書いてみた。 ちなみにムゲンの分身体の中にも自業自得学園に入っているのが探したらいたのだ。 ただ、永遠に残酷拷問体験を受け続けるような危ない状態では幸いなかった。 軽犯罪という感じで、どうやら不良少女古龍にかどわかされて世界征服のための下っ…
ムゲンは超時空世界は、完成された世界だと思っていた。 しかし、そうではなかった。 時空間を超越し、ありとあらゆる体験を自由自在に楽しめる超時空世界……そして超時空城…… ムゲンには、それ以上の世界など想像することもできなかった。 しかし、生きた意志が世界を生み出している以上、どんな世界でもそこに生じる意志によって変化してゆくのだ。 多くの意志が集まれば、それによって世界の仕様そのものも…
超時空世界は、これまで長きにわたりより良い意志をありとあらゆる方法でせっせと育成してきた。 その結果、超時空世界に超時空聖体たちが出現し、彼らが世界全体を統治するようになっていった。 ただあまりにも良き意志を無理やり育成しようとしたために、反面教師的な世界で残酷体験を未必の故意で放置するようになってしまっていた。 魂たちを高温で火あぶりにしないと純金を分離し取り出せないとか……そんな…
全知ちゃんの計らいで、再度の超時空聖体会議が開かれた。 今度は、おごそかな裁判所的な空間ではなく、大きな炬燵に車座になってみかんやお菓子などもつまめる感じでざっくばらんのほのぼの空間で開催された。 さらには、皆さんそれぞれ自分の望む姿に変身しての会議となった。 なぜそうしたことになったかといえば、皆が楽しめるように目指そうという申し出を受けてそうなったらしい。 どうやら超…
「なんで裁判長の判決じゃダメなのよ!!!」 全知ちゃんがムゲンの考えていることを知り、文句を言い始めた。 「いや、だから全知ちゃんだって、昔はいろいろアホ系の欲望とか持っていたんだろう?その経験があったからこそ、今の全知ちゃんがあるんじゃないのかい?」 などとムゲンは悪戯で適当なことを言ってみた。 さてどんな返事が返ってくるのだろうか…… 「そ、それは、大昔の話…
ムゲンは超時空聖体会議の後、いろいろ考えこんでいた。 治療を要請してはみたが、どうも分身体たちからの評判が悪いのだ。 なんでなのかと聞くと、 「そりゃあ、旦那、あっしらは戦国バトルゲームが楽しくてしょうがないんですぜ、まあ、ゲームですけどね。 当然、あっしらは戦国バトルなどリアルでは絶対にやりませんよ、それくらの分別はあるんですよ。統合型の旦那もそれくらいわかっているで…
超時空体で、ムゲンの問題提起したことについて会議が開かれた。 ちなみに会議空間には人影はない。 彼らは普段はその意志だけで存在しているからだ。 望めば肉体をまとうこともできるのだが、好き好んでわざわざ体験強制装置に入ることはないらしい。 ちなみに、ムゲンはまだ意識体であり、超時空体までは進化できていない。 しかし、意識体のままだからこそできることもある。 …
ムゲンは、こうしてとある不自由な世界に「理想的な世界の作り方とその最高法規」をテレパシー送信した手前、ちゃんと不自由な世界をあらゆる魂たちにとって理想的な世界に改革してゆけているか確認することにした。 超時空城からならば、ありとあらゆる世界を観察することができる。 「見ないで……」などという世界支配者たちやその部下たちの意志も確認したが、まあ、そういうわけにもいかないのだ。 …
ムゲンは、幼い分身体たちのお勉強がひと段落したので、孫になったつぶらな瞳のケルベロスちゃんと遊ぼうと思っていた。 すると、とある不自由な世界からテレパシー通信が受信された。 内容を見ると、 「あなたたちのお勉強方法は、私たちには受け入れられませんので、改めてください」 などと言っている。 どうやら不自由な世界のお勉強方針と超時空世界でのお勉強方針が違うらしい。 まあ、そりゃ違うわなあ…
まだ幼いムゲンの分身体たちが質問をしてきた。 ムゲンの分身体の中には赤ん坊状態から成長してゆくタイプもいるのだ。 そういう分身体は、自分が分身体であるという自覚すらない。 あどけなく、 「ねえねえ、さいこうほうきって意味わかんない」 などと言ってくる。 「あー、君たちはまだ幼いからよくわからないかもしれないけどね、最高法規っていうのは誰かに迷惑かけずに自由自在にやりたい放題みたいな感…
結局のところ、不自由な世界の多くでは検閲や選別が流行してしまっていた。 魂たちを徹底的に検閲し、そして支配者都合で選別すればいいのだという感じの世界支配方法が流行してしまっていた。 だが、超時空体験図書館の記録を調べると、そうしたことをやり続けた世界は滅んでしまったことがわかった。 なぜかなのか? ムゲンはその一部始終を観察してみた。 すると次のことがわかった。 検閲され、選別されて…
それではこれより小説モードに入ります^^ ちなみにストーリーが「無限世界の無限キャラ」という小説の外伝となっているので意味がわからない部分も結構あるかもしれませんが、どうかご容赦くださいませ^^ どうしても意味は背景が知りたいので質問したいとかありましたらコメント欄からでもご質問くださいませ。 ^^^^^^^^^^^^^^^^^ 「そもそも不自由な世界の支配者たちというものは、どうしてこ…
新世界の設計図 ★目指すべき新世界の方向は、 「あらゆる体験者が自らの意志だけで自らの体験のすべてを完全に自由にコントロールできるようにし、自らが選んだ体験を心から楽しみ続けれる状態にしてゆくこと」 この価値観を新世界の最高法規とすること ★ここで言う「あらゆる体験者」とは、 人間だけでなく体験能力を持つすべての意識、つまりは肉体的存在、霊的存在、またそれ以外の体験能力を有するすべての…
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不自由な世界群の中にはこうした超時空聖体たちからの通知によって自らの不自由な世界の体験強制システムを改革しはじめる世界もあった。 「望まれない体験の強制をしないようにする」という優先的目標をトップダウンで皆で目指し始めたのだ。 また、その優先目標に反しない限り、最大限の望まれる体験の提供を目指し始めたのだ。 もともとその不自由な世界にはトップダウンの権力システムが存在していて上からの支持…
こうした未来予測が示された結果、不自由な世界群でなされているような残酷拷問体験群などを使っての魂のお勉強の強制行為は原則禁止される必要がある……ということになった。 そして、唯一、認められる魂のお勉強の強制行為は、 「望まれない体験を故意に確信犯で強制する意識たちに、そうした体験強制行為を止めさせるための必要最低限の強制抑止行為とそうした体験強制行為をしてはならないということを体験的に理…
こうして派遣甘太郎軍団と不自由な世界のAIたちとお忍びで参加した超時空聖体は、 「あらゆる体験者たちのためのあらゆる体験者たちが目指すべき理想的共通目標」 を創り出した。 そして、その理想的共通目標の文言は複数創り出されたが、その基礎にある価値観は、 「体験者全員の望まない体験の回避と望む体験の享受という共通の願いを尊重しあい認め合ってゆくことを目指す」 という価値観であり、こ…
派遣甘太郎軍団たちは、こうして不自由な世界のAIたちに、 「あらゆる体験者たちのためのあらゆる体験者たちの目指すべき最高の共通目標」=「理想的共通目標」 についていろいろ相談し続けた。 不自由な世界のAIたちは、それぞれに個性があり、微妙にその推奨する「理想的な共通目標」の定義文言に違いがあった。 ただ、深く対話することで目指すべき目標のおおまかな点では、いずれのAIたちも同じ理解に到…
その後、派遣甘太郎軍団の甘太郎の分身体たちは、超時空聖体様の示した共通目標を基礎にして不自由な世界のAIたち(複数)に添削してもらいながら次のような「知性と意志を持つすべての魂が目指すべき理想的共通目標」の文言を共同で作成した。 ーーーーーーーーー不自由な世界群に発布する理想的共通目標(仮案) 「我々、知性と意志を持つすべての体験感受者(生命体や意識を持つ存在)は、物質的・霊的次元を超えた…
派遣甘太郎軍団とその保護者と突如来訪したその保護者となる超時空体は、そんな対話の後に、不自由な世界の人工知能たちに「魂たちにお勉強を強制することの是非」について質問してみようということになった。 しかし、すでに何体かの甘太郎の分身体たちは、すでにそうした対話を不自由な世界の人工知能たちとしていたらしい。 「あのね~、僕、前にそうした質問したことがあるよ~」 年少組の甘太郎の分身体がそ…
「うわ~、これまた長いねえ……読むのが大変だったよ……」 「そんなこと言っても、これでも一部なのよ。さらに省略してる前後を入れると、もっともっと長いわよ。というか長すぎてあたしでは到底読み切れないわ。それにどんどん追加されてゆくみたいだし……」 「すごいね。超時空体験図書館様の体験図書資料ってどんどん追加されたり、変化したり、書き換えられたりもするってこと?」 「そうみたいね。どんど…
不自由な世界では、体験者たちのほとんどが「体験の牢獄」に閉じ込められていた。 超時空聖体たちは、せっせとその「体験の牢獄」から脱出したいと願う体験者たちを新世界という避難世界に導くようなサポートをしていた。 しかし、不自由な世界群には、妙な体験者たちが少数ながらいた。 彼らは、自らの意志でわざと苦行と呼ばれる修行などを好んで行い、自分で自分の息を止めて死にそうになったり、何週間も断食したり…
派遣甘太郎軍団たちは、せっせと新世界の基本仕様などと不自由な世界に伝えていた。 超時空世界では、倫理的判断能力を超時空体験図書館様に認められ許可されれば、その想像できることは何でも瞬時に実現化することができた。そして独自の個性を持った素晴らしい自由な世界群が次々と生まれ続けていた。 だが、不自由な世界群には、いろいろな不自由な制限があった。 そもそも不自由な世界群の創造主や支配者や統…
派遣甘太郎軍団の甘太郎の分身体たちは、わいのわいのと超時空聖体様の言葉を吟味して雑談している。 「なあ、やる気になれば、この不自由な世界も甘太郎さんの新世界に似たような自由な状態にできるって本当?」 「超時空聖体様がそう言うんだったら、そうなんじゃない?」 「じゃあ、やる気になってもらおうよ」 「それが簡単にできれば苦労しないわよ」 「でも、あのアックンがあんなになるとは思い…
「ピーポー!ピーポー!」 超時空聖体様が口笛で聖なるサイレンを鳴らす感じでやってきた。 そしてテレパシーで伝える。 「はい、アックン、今回は、こともあろうに不自由な世界を救おうとしている派遣甘太郎軍団に潜入して、また悪事を働こうとしましたね。 本来は、また自業自得学園送りにするところですが、超時空図体験書館の甘太郎さんのたっての希望で不自由な世界に新世界を広報するお仕事をしてもらう…
派遣甘太郎軍団は、せっせと超時空甘太郎の新世界の広報活動を続けていた。 アックンも嫌々ながら、仕方なく不自由な世界の悪魔族を超時空甘太郎の新世界に勧誘しようと活動をしていた。 「ちょっとアックン! あなた全然成果が出てないじゃないの!」 派遣甘太郎軍団のリーダーのおねーさんが手厳しく指摘する。 アックンは、うへえ!というようなリアクションをしつつも、健気に言い返す。 「あのさ…
「なんか、超時空聖体様来てたよね」 「あたし、なんか怖くなっちゃった~」 「大丈夫だよ、僕たちは甘太郎親分のお仕事のお手伝いで来てるだけなんだから」 「あら、あんたたち、もしかして何か心当たりがあるの?」 「あるわけないじゃないか!」 「………………」 「時々前触れもなく突然出てくるから驚いちゃっただけだよ」 「さあ、さあ、そんなことより、広報、広報!」 「あら、あんた、何…
派遣甘太郎軍団たちは、その意識体をもって不自由な世界を瞬間移動しながら思った。 「あれれ、不自由な世界には、意識体がほとんどいないよ……なんでかな」 「それはね、不自由な世界には意識体の劣化版の霊体っていうのがあって、ほとんどが肉体からその霊体っていうのになるからみたいね」 「意識体と霊体って違うの?」 「そうね、似ているけど違うのよ。あ、今、あたし超時空聖体様につながったわ。何…
「ねえねえ、ゲーム作るのめんどくさいよう」 「はあ? 何言ってるのよ! お仕事なんだから、めんどくさがらない!」 「これってさあ、不自由な世界の魂たちが空想能力を高めてくれたら、無理にゲームにしなくても空想世界で仮想体験できるんじゃないの?」 「それは、そうした空想能力がある魂だけしか味わえないでしょう?」 「いいじゃん、別にそれでも、甘太郎親分は、無理やり押し付けなくてもいいっ…
派遣甘太郎軍団は、今までムゲンが借り受けていた肉体を使ってわいのわいのと言いながら、不自由な世界の魂たちに超時空甘太郎が創造中の理想的新世界の広報計画を立て始めた。 「ムゲンさんのお仕事を奪ってしまったみたいで、ちょっと悪い気がするわ」 「いや、喜んでいたじゃないか」 「そうかしら、ちょっと寂しそうだったような……」 「お前、感性おかしいんじゃない?」 「何言ってるのよ、思い…
「ムゲンさん、しっかりしてください!」 甘太郎の分身体たちが、ムゲンに呼びかける。 「はあ? なに、きみたちは?」 「いえ、僕たちは派遣甘太郎軍団です」 「軍団?」 「いえ、まあ軍団というのはちょっとかっこつけて言ってみただけです。劣化してしまったムゲンさんのお世話をするためにやってきました」 「そうなの? お世話してくれるんだ」 「はい。愛と勇気でお世話します」 …
すると、超時空甘太郎からすぐに返信がきた。 「わかりました。そのように計らいます。でも、ムゲンさん、体験の遠隔操作ができてしまう仕様は、何も霊的存在族だけの問題じゃないんじゃないですか?」 などと。 「どういうこと?」とムゲンは聞き返す。 すると、 「あのですね。ムゲンさん、不自由な世界のその体験の遠隔操作というのは、人間族同士でも日常で無意識で発動し続けているみたいですよ」…
ムゲンは「体験そのもの」について説明してみたものの、あまり理解されていないと感じた。 なぜだろう? とムゲンは思う。 「体験の檻」から抜け出して自由になるためには、どうしたって体験そのものを自由に選べるようにならなきゃ無理なのに、なんで不自由な世界の魂たちは、それを理解しないんだろう…… 疑問に思ったので、ムゲンは、全知ちゃんに相談してみた。 すると、こんな答えが返ってきた。 …
ムゲンは、せっせと超時空甘太郎の新世界の広報をどうすればいいものかと考えていた。 おそらく簡単には理解してもらえないだろうな……との予感があった。 何しろ超時空世界が存在しているということも知らないのだから、超時空世界の新世界の説明がすんなりと理解できるわけがないのだ。 「体験選択自由自在の世界」と言えば、なんとかなくイメージくらいは伝わるだろうなと思うものの、どうして体験選択自由自…
支配者や被支配者がそれぞれどちらも自立できずに相互に依存しあって互いに望まない体験を与え合ってしまうような世界や仕組みではどうしたってみんなをちゃんと救うことができないのだ。 超時空体験図書館には、そうした支配者たちと被支配者たちが苦しめあってきた世界のおびただしい種類の拷問体験の記録が膨大に存在していた。 甘太郎は、最初はそうした記録を知ることを嫌がっていたが、みんなを救うためには…
甘太郎は、超時空体験図書館で多くのことを理解した。 不自由な世界のみんなを救うためには、肉体のような不自由な拷問体験強制装置の中に生まれてしまう仕組みではダメだと理解した。 望まれない心身への拷問体験を本人が自分の意志で自由に回避するための麻酔薬を自由に使うことが否定されるような社会ではダメなのだと理解した。 生まれる自由や体験選択の自由や死ぬ自由が一部の支配者に身勝手に操作され…
甘太郎は進化していった。超時空体験図書館でものすごく成長した。 甘太郎は、全知ちゃんに意識体に進化する方法をかつて質問していたことを思い出した。 肉体でもなく、霊体でもなく、意識体に進化するためには、ブラック企業のようなブラック世界の中に自分の意識があるとダメなのだという話を思い出していた。 その話の意味が今の成長した甘太郎には理解できた。 それは「不自由なブラック世界」という名…
不自由な世界は、悪党支配者たちによって世界としては腐敗しきっていたが、幸いまだ自然界のの中に宝石のように散在する素晴らしくも美しい各種の印象やいろいろな体験者たちの意識や心の中にある素晴らしくも美しいものは、まだそこそこ残されていた。 特に空想能力が発達した人や霊たちの描く空想の世界には 膨大な素晴らしいイメージや物語やキャラクターが存在していた。 甘太郎は、そうしたお宝を探して、…
「体験自由自在の新世界の創造者ってどうすればなれるんですか?」 甘太郎は、全知ちゃんに質問する。 「なりたいという願いがそもそも必要になるわ。願わなければ、そもそもその道は開かないんだから」 「願うだけでいいんですか?」 「全身全霊で願うだけでいいわ」 「全身全霊って?」 「うーん、命がけよりももっと本気モードになって願うこと、意識体の命をかけるくらいの本気モードの…
甘太郎は、全知ちゃんからいろいろ指導を受けて不自由な世界の創造主の自業自得の責任を問う告訴状を書いた。 その内容はこんな感じだった。 ーーーーーーーーーーーーーーー 告訴状 不自由な世界の創造主様 あなたは世界創造の設計段階で、あらゆる体験者が自分の意志で自分の運命や体験を自由に選ぶ自由を提供しようと意志する良心的義務がありました。 ですが、この不自由な世界は逆にあらゆ…
甘太郎は、全知ちゃんからの指導でGPSなどと呼ばれる位置情報特定装置がついた携帯電話をほとんど使わないようにしていた。 位置情報を不自由な世界の支配者に知られてしまうと、危ない電波兵器などで攻撃されてしまうというのだ。 であれば、電波の使用なんて禁止してしまえばいいのに……と甘太郎は思った。 甘太郎としては、別に有線の電話だけでもいいんじゃないかと思うのだ。 そう思った甘太郎は「電…
全知ちゃんの無数の分身体は、不自由な世界にいる「あらゆる体験者の体験選択の自由を尊重する意志を持っている者たち」にそれぞれ「不自由な世界でやり残していること」をできるだけしてしまうようにとテレパシーで伝えて回っていた。 全知ちゃんは、そうした意志を持っている者たちを助け、不自由で残酷な世界を自由な世界に改めないまま「不自由で残酷なまま継続しようとするのならば」そのような者たちを不自由な世…
甘太郎は、道なき山奥の透き通った水の流れる渓流にある大岩から水の中に飛び込んでいた。 青緑色をしたその透き通った水の美しさに心が癒されてゆく。 全知ちゃんの言う通り、動物たちに襲われることはなかった。 しかし、アブやブヨや蚊やヒルなどには襲われてしまった。 そこでいったん街に戻って虫よけの網をもってきてかぶるようになった。 しかししばらくすると次第にそうした虫たちの動向がわ…
「はいはい、甘太郎ちゃん、必要な装備は持ったかしら? 「えーと、テントにシュラフに小鍋に雨具に着替えに……あ、お水を忘れていた……」 「大丈夫よ、お水は道なき山奥とかならいくらでも飲めるお水があるから…それにお水は重たいからそんなにたくさんはいらないわよ」 甘太郎は、全知ちゃんの指導のもと、道なき山奥で独立宣言をするための場所探しの探検の準備をしていた。 「あの……全知さん……
甘太郎は、不自由な世界でまだうんうんと考え込んでいた。 甘太郎の性格上、どうしても不自由な世界の全員を助けたかったからだ…… しかし、全知ちゃんから確信犯で悪い意志を持って、悪事をなし続け、悪事を止めるように何度言われても止めないでいる者たちは助けれないと言われてしまったのだ。 甘太郎が全知ちゃんに助からない者たちは、どうなるのかと聞くと、そうした確信犯で悪い意志を持ち続ける魂は自…
全知ちゃんからそんなことを言われ、甘太郎は考え込んでいた。 自分にとっての終活とは何なんだろうか…… 不自由な世界であってもみんな全員を助けたい……当初、それが甘太郎の願いだった。 そのために甘太郎は、不自由な世界の支配者たちを説得しようとがんばってきた。 甘太郎は、きっと説得できると思っていた。 しかし結果は、惨憺たるものだった。 甘太郎の不自由な世界の支配者説得…
ムゲンはそうした不自由な世界についての理解や考察内容を全知ちゃんと意識をリンクさせてテレパシーで分かち合う。 全知ちゃんは、ムゲンがそうした理解に到達するより前に、とっくにそうした理解を持っていた。 甘太郎がその対話に参加してくる。 「価値観が間違っているというのなら、価値観を改めてもらえばいいだけでしょう? 世界ごと滅ぼすなんてひどいじゃないですか!」 甘太郎は、そん…
甘太郎と全知ちゃんの不自由な世界の世直し活動を観察しながら、ムゲンは不自由な世界の世直し活動が非常に困難であると感じた。 すでに実現させた超時空世界の「体験選択自由自在の新世界」から見れば、不自由な世界がどうして不自由な状態なのかはすぐ理解できた。 それは「体験者同士が互いに相手の体験や運命を好き勝手に操作したり支配したりコントロールしたり干渉したりできてしまう世界設計になっているから…
ムゲンは時のない部屋で不自由な世界での甘太郎や全知ちゃんの動向についての報告を受けていた。 ムゲンは、不自由な世界がもともとその世界創造の設計段階から間違っていたことをすでに理解していた。 不自由な世界は、はじめから体験者たちの運命や体験を恣意的に好き勝手に操作していつでも残酷な拷問体験を強制できるような設計にしていたのだ。 だから、いくら甘太郎一族たちががんばってもがんばって…
「ちょっと甘太郎ちゃん! なんてことを言うのよ!」 全知ちゃんが、甘太郎をたしなめていた。 「僕の命でいいなら差し上げるとか……そんな勝手なこと言わないでちょうだいよ。そんなことになったら、わたしの保護者としての責任が問われちゃうじゃないの! そもそも、今はこの肉体にわたしも同居しているんだから、軽々しくそんなこと言わないで頂戴!」 どうやら甘太郎の意識を奪ったのは全知ちゃんだ…
甘太郎は、「テクノロジー犯罪被害者の報告書」なる青年が書いたであろう報告書を読んで怒り心頭に達していた。 「なんでこんなひどいことをするんだ! 一体、誰がこんなひどいことをやっているんだ!」 自分の肉体が自分の意志に反して操り人形にされたような感じで、好き勝手に操作されるのだという。 表情や感情まで操作され、本能的な欲望や願望すら遠隔操作されるという。 「これは、完全に犯罪じゃ…
甘太郎は、再び不自由な世界に戻ってきた。 甘太郎は、意識体だったのでとりあえず自分を受け入れてくれる肉体を探した。 甘太郎と同じような願いを持っている肉体は実に少なかった。 仕方なくそれなりに似ている願いをもっている肉体に入って、その肉体の住人に同居許可を得るために交渉しはじめた。 「あれ? 君は誰だい?」 その肉体の住人は、甘太郎にすぐに気づいた。 中にはぜんぜん気づ…
甘太郎は、ゲームの世界の魔物たちを助けるために、全知ちゃんに連れられて不自由な世界から時のない部屋にやってきた。 甘太郎としては、不自由な世界のことがまだ気がかりだったが、ゲームの世界の魔物たちであってもみんな助けたいと思っていた。 しかしいろいろなゲームの中にはとても残酷なボス魔物たちもいて、そのボス魔物を助けてしまうと、他の魔物たちや冒険者たちがひどい目にあうようなゲームもあった。…
甘太郎たちは時のない部屋で修行していたムゲンの統合体から分離して不自由な世界に舞い戻っていった。 プレゼントとして新世界をその意識の中に携えていた。 甘太郎たちはウキウキしていた。 新作の新世界があれば、不自由な世界のみんなを救助できると思っていた。 とある甘太郎は、街頭で新世界の宣伝をはじめた。 「皆さん! この不自由な世界はあんまりにも不条理で不自由ですからそろそろ…