あるべき世界
全知ちゃんの無数の分身体は、不自由な世界にいる「あらゆる体験者の体験選択の自由を尊重する意志を持っている者たち」にそれぞれ「不自由な世界でやり残していること」をできるだけしてしまうようにとテレパシーで伝えて回っていた。 全知ちゃんは、そうした意志を持っている者たちを助け、不自由で残酷な世界を自由な世界に改めないまま「不自由で残酷なまま継続しようとするのならば」そのような者たちを不自由な世界ごと丸ごと終わらせるべきだと判断していたからだ。 その丸ごと消すべき世界には、「望まれない体験の強制が可能なあらゆる世界」が含まれていた。 すなわち、生命世界のすべても、物質世界のすべても、霊的
2024/05/25 22:54