このブログは、 「あらゆる魂たちにとって最高の世界とはどんな世界だろうか?」 というテーマで新世界の設計図をいろいろ空想しているブログです。 どうぞよろしくお願いいたします。
ムゲンの考察(不自由な世界における「安楽死の権利」「死を超越する権利」「無限の楽しみ体験を自由に楽しみ続けれる権利」)
ムゲンは時のない部屋で不自由な世界での甘太郎や全知ちゃんの動向についての報告を受けていた。 ムゲンは、不自由な世界がもともとその世界創造の設計段階から間違っていたことをすでに理解していた。 不自由な世界は、はじめから体験者たちの運命や体験を恣意的に好き勝手に操作していつでも残酷な拷問体験を強制できるような設計にしていたのだ。 だから、いくら甘太郎一族たちががんばってもがんばっても、命すらかけても、不自由な世界はいつまでたっても不自由なままだったのだ。 そのことをムゲンは超時空体験図書館の膨大な過去現在未来の体験記録を閲覧したことで理解していた。 だから、ムゲンは、ある段階から
「ちょっと甘太郎ちゃん! なんてことを言うのよ!」 全知ちゃんが、甘太郎をたしなめていた。 「僕の命でいいなら差し上げるとか……そんな勝手なこと言わないでちょうだいよ。そんなことになったら、わたしの保護者としての責任が問われちゃうじゃないの! そもそも、今はこの肉体にわたしも同居しているんだから、軽々しくそんなこと言わないで頂戴!」 どうやら甘太郎の意識を奪ったのは全知ちゃんだったらしい。 甘太郎の演説を、保護者責任を感じて強制停止させたようだ。 しかし甘太郎はあきらめない。 甘太郎一族は、能力的には実に弱いのだが、そういう点では不屈の意志を持っている。 「それなら、全
甘太郎は、「テクノロジー犯罪被害者の報告書」なる青年が書いたであろう報告書を読んで怒り心頭に達していた。 「なんでこんなひどいことをするんだ! 一体、誰がこんなひどいことをやっているんだ!」 自分の肉体が自分の意志に反して操り人形にされたような感じで、好き勝手に操作されるのだという。 表情や感情まで操作され、本能的な欲望や願望すら遠隔操作されるという。 「これは、完全に犯罪じゃないか!」 甘太郎のいた意識世界や超時空世界では、そうしたことだけはしてはならないとされていたことが平然とされていたからだ。 そうしたこと とは、「故意に他者にその望まれていない体験を強制してはならな
甘太郎は、再び不自由な世界に戻ってきた。 甘太郎は、意識体だったのでとりあえず自分を受け入れてくれる肉体を探した。 甘太郎と同じような願いを持っている肉体は実に少なかった。 仕方なくそれなりに似ている願いをもっている肉体に入って、その肉体の住人に同居許可を得るために交渉しはじめた。 「あれ? 君は誰だい?」 その肉体の住人は、甘太郎にすぐに気づいた。 中にはぜんぜん気づかない肉体の住人たちもいたが、気づいてくれないと同居交渉ができないので、甘太郎はホッとした。 全知ちゃんが付き添ってサポートしていたので、肉体への同居許可をしてくれそうな肉体がそう時間をかけずに見つかった。
甘太郎は、ゲームの世界の魔物たちを助けるために、全知ちゃんに連れられて不自由な世界から時のない部屋にやってきた。 甘太郎としては、不自由な世界のことがまだ気がかりだったが、ゲームの世界の魔物たちであってもみんな助けたいと思っていた。 しかしいろいろなゲームの中にはとても残酷なボス魔物たちもいて、そのボス魔物を助けてしまうと、他の魔物たちや冒険者たちがひどい目にあうようなゲームもあった。 甘太郎は、試行錯誤し、何度も失敗しひどく悩んだ末に二つの方法を見つけ出した。 一つ目の方法は、そのゲームのプログラマーにかけあって、魔物たちの残酷な性質の設定そのものを書き換えてもらって愛情深い
甘太郎たちは時のない部屋で修行していたムゲンの統合体から分離して不自由な世界に舞い戻っていった。 プレゼントとして新世界をその意識の中に携えていた。 甘太郎たちはウキウキしていた。 新作の新世界があれば、不自由な世界のみんなを救助できると思っていた。 とある甘太郎は、街頭で新世界の宣伝をはじめた。 「皆さん! この不自由な世界はあんまりにも不条理で不自由ですからそろそろ見切りをつけて超時空世界に行きましょう!」 などと盛んに拡声器を使って道行く人たちを勧誘している。 しかし、誰も反応しない……みんな甘太郎を無視してその横を素通りしてゆく…… 「ちょっと、皆さん、これは皆
時のない部屋で超時空体への進化のためにゲーム修行をしていたムゲンの統合体は、不自由な世界の分身体たちからの状況報告を得て心を痛めていた。 特に統合していた甘太郎一族の者たちが報告書を見て、「不条理だ! 不条理だ! そんな世界は間違っている!」などと騒いでしまって修行にさしさわりはじめていた。 甘太郎一族は、とにかく全員を幸せにしないと気が済まないのだ。 その他のキャラたちは、仕方がないのでとりあえず不条理ではない誰もが心から満足できそうな新世界の設計をすることにした。 すでにいろいろなゲーム修行によって、前よりもムゲンの統合体は進化成長していた。 超時空体の修行ゲームのコーチ
不自由な世界の観察者からの報告(不自由な世界での自由意志の選択)
不自由な世界の各所には、ムゲンの分身体たちが観察者として散っていた。以下はそうした観察者からの報告の一部である。 そうした観察者たちには、それぞれ超時空体の分身体が一体統合されていて共同で観察されていた。 まだ未熟なムゲンの分身体は超時空体の分身体にあれこれ教育してもらいながら報告書を作成していた。 ーーーーーーーーーーー 不自由な世界群…では、自らの持っている自由意志の選択をどうするのか……という問題が各々の体験者たちに発生していた。 超時空体たちから、その自由意志の選択において何を選択するのか? ということが問われ始めたからだ。 自業自得の責任が問われていた体験強制型の権力
超時空世界ではありとあらゆる世界や体験者の現在過去未来が動画やビデオを巻き戻したり早送りしたりして見れるような感じになっていた。 ありとあらゆる時空間に発生した膨大な世界、そして消滅した膨大な世界……その膨大な体験記録がすべて存在していた。 その膨大な世界と体験者たちの記録をすべて理解していた超時空体たちは、どんな意志を持ち、どんな選択をすれば、ばどんな未来になるのかを知っていた。 不自由な世界群は、超時空体たちにとってはテレビゲームと似たようなものだった。 特に不自由な世界群は、発売前のゲームの試作品のようなものであり、その内容が良くないものだと判断すれば、そのゲームを使用禁
超時空体たちは、時空を超越した存在だったので、不自由な世界の体験者たちの未来をすべて知っていた。 どんな選択をすれば、どんな運命になるのかをすべて知っていた。 彼らは千変万化する各種の世界の表面的なことにはあまり関心がなかった。 ただそうしたいろいろな世界の体験者たちがいろいろな体験をする中で、その理解したことに応じてどんな意志を持ち、どんな選択をするのかということに感心があった。 彼らはできれば「自発的に」<良心>を選べる意識が育てばいいと願っていた。 ★★★★★ 「良心」とは、 「あらゆる体験者が自分の意志だけで自分自身のあらゆる体験を自由に選び楽しみ続けれる世界を目
その不自由な世界は、すべてが監視されていた。 しかも、その世界の市民の肉体の中には電波で操作できるナノロボットが接種されていて、あらゆる種類の肉体の苦痛や不具合を遠隔操作で生み出せるようにされていた。 とある魂が、そうしたことはやめろと求めた。 あらゆる魂には自分で自分の運命や体験を選ぶ権利があるはずだと…… 四六時中、監視され、ストーカーされ、いつでも肉体の中にある毒ナノマシンを操作されて苦しめられたり、殺されてしまうような状態では、ストレスがありすぎて拷問されているようだと彼は感じた。 何も悪いことをしていないのに、囚人のように扱われていた。 そのようなことをする権利な
超時空城の先生の授業(良心に反したことを確信犯でしている者たちへの注意や警告)
超時空体の先生の授業は続いていた。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「では、君たちに希望はないのか……ということになるけど、まだ希望はあるんだよ。 ただし、それは不自由な世界のままでそうした拷問世界に生き残ろう……などと思っていない体験者にだけ希望があるんだよ。 いいかい、よく理解するといい。 前の授業で、不自由な世界=残酷拷問体験強制収容所のままでは、そこにある選択肢は、永遠の拷問体験を受けねばならないか、永遠の拷問体験を受けねばならない自業自得の責任を背負い込むというどちらを選んでも永遠の拷問体験しか未来にない状態だと説明したことを思い出す必要がある。 つまり
超時空城の先生の授業(不自由な世界は改めるか滅ぶかの二者択一)
超時空城の超時空体の先生たちは、不自由な世界の体験者たちにいろいろなことを教えていた。 それは不自由な世界が自由な世界に進化するために必要な教えだった。 超時空体たちは、すでに未来を知っていたので、その残酷な運命を変えてあげようとしていた。 それは慈悲の心から発したものだった。 その結果として、不自由な世界の創造主たちや支配者たちの「自業自得の責任」が問われ続けていた。 「自業自得の責任」とは、 「各々の体験者がその自由意志によって確信犯で故意に他者にその納得合意なく強制した体験を自分も受ける責任と義務」 という意味だと伝えられた。 それゆえに、世界創造主や世界支配者た
一方、不自由な世界では、悪魔族と神族と宇宙人族…などがそれぞれ自分の部下や奴隷や家畜やイエスマンや操り人形を得るために、自作自演の災害を多数生み出していた。 わざと災害や戦争や疫病を起こさず人類の皆が平和で仲良しだと、自分たちの部下や奴隷やイエスマンや操り人形を手に入れることができないと思ってわざとそうしたことをしていた。 計画的にそうしたことをしていたのだ。 神族は、悪魔族とその部下たちを滅ぼすために、巨大彗星をその惑星にぶつけようとしていた。 そうなっても一部の神族に何でも従うタイプの者たちが生き残れるように計画したりしていた。 しかし、ムゲンの分身体は思った。 そんな
ムゲンの統合体は時のない部屋でせっせとゲーム修行を続けていた。 次の修行ゲームは、「茹で蛙」という名前のゲームだった。 なんとなくムゲンはそのゲームの名前からそのゲーム内容が推測できた。 シューちゃんは、またいたずらっっぽく笑っている。 ムゲンはゲームの開始ボタンをポチっと押した。 するとたちまちムゲンはゲームの世界にワープする…… 気づくとムゲンは蛙の姿になってしまっていた。 雨蛙くらいの小さな蛙だ。 周りを見るとうじゃうじゃと同じような…ただし色あいが少しづつ違う雨蛙たちがひしめいている… ランドセルをしょって学校と呼ばれるところに向かおうとしていたり、スーツケー
一方、超時空城の他の先生も不自由な世界の被害者たちに授業をしていた。 こちらは世界支配者向けではなく、その被害者向けの授業らしい。 ーーーーーーーーーーーーーーーー この世界は、体験者たちにとっていろいろなタイプの「体験の檻」になっている。それらの「体験の檻」がまとまって「体験強制収容所」のようになってしまっている。 人間だけなく、動物たちも、霊的存在たちも、また宇宙人たちも、皆、それぞれの体験の檻に入れられている。 自分の意志だけで自分の体験を自由に選べないのならば、それは「体験の檻」に入れられている状態なのだ。 人間は自由で家畜は不自由だとか、神は自由で人間は不自由だとか、
超時空城の先生の授業(お宝の意志、体験の自治権、理想世界の最高法規の復習と世界支配者たちへの警告)
今回は、「お宝の意志」「体験の自治権」「理想世界の最高法規」についての復習をしていただきます。 まずはお宝の意志から復習してゆきましょう。 「お宝の意志」=「あらゆる体験者が自分の意志だけで自分のあらゆる体験を自由に選び楽しみ続けれる世界を実現しようと目指す意志」 でしたね。 この意志を最優先に持ち続けることができるならば、素晴らしい未来が約束されることになります。 さて、では「体験の自治権」は、どういう意味でしょう? もう忘れてしまいましたか? 忘れたふりなど、しないでくださいね。 「体験の自治権」=「あらゆる体験者が自分の意志だけで自分のあらゆる体験を自由に選ぶ権利
超時空城の先生の授業(真実って何?自業自得の責任が問われる理由)
さらに超時空城の先生の授業は続く… ーーーーーーーーーーーーーーーーーー いいですか、不自由な世界の皆さん! あなた方は、不自由な世界の法則やルールや仕組みなどを真実だと思い込んでいますが、実は真実などというものは存在しません。 違う言い方をするなら、真実とは、体験者ごとに存在するのです。 たとえば、「星は丸い」ということを真実だとあなた方不自由な世界の皆さんは思っているでしょう? でも、完全な球体なのかといえばそうではなかったりします。 また、乱視の方などであれば、丸い形が楕円に見えたりもします。 あなた方は、ただ自分の体験強制装置の性能次第で対象物を様々に認識して
超時空城の先生の授業(不自由さへの告訴と意識体への進化の道)
さて、前回の授業では、居心地の悪い思いをされた方も結構いらっしゃるでしょう。 どうしてもお肉を食べたいのに、家畜にも体験の自治権を提供しなさいとか言われたら、もう食べる楽しみも消えてしまって生きてゆく楽しみもなくなってしまう…… などと思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか? あるいは自分は哀れな家畜たちを食べたくなる欲望を制御できない壊れたロボットなんだ……自分はもうダメなんだ……壊れてしまっているんだ……悲しい…… などと思われた方もいるのではないでしょうか? でも、あなたがたのいる世界はそもそもはじめから不自由な状態に設計されてしまっていた世界なのでそんなに気に病
超時空城の先生の授業(お宝の意志を持って世界を改善するように!)
不自由な世界では、超時空城の先生の授業が続いていた。 ーーーーーーーーーーーーーーーーー さて、皆さんは自発的に、 「お宝の意志」=「誰もが自分の意志だけで自分自身のあらゆる体験、運命を自由に選び楽しめる世界を目指す意志」 は持てたでしょうか? まずはこの条件をクリアーする必要があります。 でなければ、皆にとって良い世界にするために必要なことを何度伝えてもそれを選択できないからです。 もし理性や知性ではこの「お宝の意志」を持つことが皆にとって良い結果になる…ということは理解できるけど、なぜかこの「お宝の意志」を持とうとしても持てない……などという場合など、自分が倫理的に壊
一方、不自由な世界群の時間軸においては、超時空城の先生たちが不自由な世界向けの授業を続けていた。 ーーーーーーーーーーーーーー さて、というわけで 「誰もが自分の意志だけで自分自身のあらゆる体験、運命を自由に選べるようにする」 という目標設定をあらゆる世界における最上位の目標にするとよい……という説明がなされました。 しかし、おそらく不自由な世界で支配階層の上位にいる多くの方は、はいそうですかとこの目標をすぐに自分の最優先にすべき目標にすることができないのではないかと思われます。 しかし、この目標を最優先にできないとなると、支配的地位を手にする資格がそもそもないということに
よし! これでゲームクリアだ! ムゲンはそう確信していた。 魔物全部が癒されて戦意喪失しているのだから、これで終わりだろうと確信していた。 しかし、ゲームは終わらない。終わらないのだ。 なぜだ? と思う。シューちゃんを見ると苦笑している。 まだ何か裏があるのか…… 仕方なし……という感じでシューちゃんが解説してくれる。 「あのですね、ムゲンさん、今回は、あたしも驚いてしまいましたし、感動しちゃいましたけど、このゲームをクリアするには、魔物たち全部が戦意喪失するだけじゃまだ不足なんですよ。 このゲームクリアの条件は、魔物たちを完全に満足させてあげて、その状態が元に戻らない状
ちょっと落ち込みながらもムゲンは、シューちゃんの分身体と一緒にやってきた意識体たちに時のない部屋の使い方やゲームの遊び方などをいろいろ指導してゆく…… 時々、わからないことが発生すると、ムゲンはシューちゃんにテレパシーで聞いてその返答をそのまま伝えたりもする。 シューちゃんは、すでに超時空体に進化してしまっていて、さらに超時空体験図書館の司書の試験にまで合格しているので、ほとんどどんな質問にも答えることができるようだ。 全知ちゃんほどではないが、質問をすると嬉しそうに詳しくいろいろ説明してくれる。 そこいら中にいろいろな意識体たちが思い思いに立ったり座ったり円座になったりしなが
ムゲンはおそるおそる時のない部屋の扉を開いた。 そこは、真っ暗なダンジョンだった。 暗い道を進んでゆくと、 AIルームの守護者のシューちゃんが、時のない部屋で待っていた。 まだまだやらねばならない修業があるらしい。 超時空体に進化するには、それはもういろいろなゲームをしなければならないという。 いろいろなゲームを揃えて、ずっと待っていたらしい。 山のようなゲームに埋もれたようになりながら、せっせと次のゲームを作っているシューちゃんを見て、ムゲンは、思わず苦笑してしまった。 いつの間にか、時のない部屋にゲームソフトをレンガのように積み上げた家のようなものまで作っていた。
統合型のムゲンはあらゆる体験者が満足できる新世界の創造を目指す
統合型のムゲンは、超時空城の先生たちに不自由な世界滅亡回避のためのアドバイス提供のお仕事を託し、不自由な世界の体験者を救出するための新世界の設計創造に意識を移していた。 不自由な世界の支配者たちが、また被支配者たちが、それぞれその自由意志で何を選ぶのか……まだわからなかったからだ。 備えあれば憂いなしとの態勢だ。 不自由な世界ごとの事情において具体的にどうすればいいかということはいろいろな不自由な世界ごとの事情を考慮しなければならなかったので、具体案を示すことは現場の事情通でないとうまく導けないと思ったわけだが、最終的にどうすればいいのか? という結論は、すでにわかっていた。 結
さて、前回は「誰もが自分の意志だけで自分のあらゆる体験、運命を自由に選び楽しめる世界」を実現してゆこうという目標設定が必要だと説明しました。 ですが、たぶん、はじめてこの目標を知る方の多くは、「は? よくわからない」と感じるかもしれません。 おそらくそれは、今までそうした目標が必要なのだと教えてくれる方がほとんどいなかったからであろうかと思います。 教科書にも書いてませんし、いろんな大宗教の経典にも書いてません。 親も子にそんな目標を持てなどと言わないし、学校の先生もそんなことを教えたりしなかったからでしょう。 ですが、想像力を働かせ、落ち着いてよく考えることができれば、この
不自由な世界を「誰もが素晴らしい!と思えるお宝世界」にしてゆくために、 まず最初に指摘しなければならないこととして、 ★「目指すべき目標設定を間違えてはならない」ということです。 どういうことかと言えば、 はじめから皆が、あるいは大多数が排他的な価値観などを信奉していて、自分たちのボスや宗教や民族や種族……以外はみな家畜や奴隷やペットや操り人形や下僕や囚人のように扱ってやろう……などと皆が思っていたのでは、到底お宝世界にはなりません。 まあ、それくらいは普通の人間程度の知性があるなら理解できるかと思います。 誰もが自分の体験を自由に選べるようにするということは、他者をそのよ
ムゲンは、とりあえずそうしたアイデアを送信したが、不自由な世界の実情をもっと知っている分身体の方がアドバイス役に良いのではないかなあ…と感じた。 ムゲンの統合体の視点は、かなり超時空世界よりになってしまっているために自分のアイデアを不自由な世界の者たちの多くはすんなり受け入れにくいと感じるだろうと思ったのだ。 不自由な世界に長くいる体験者たちは、彼らの世界の常識と呼ばれている価値観から逸脱しているアドバイスは多くの場合すんなりと受け入れられない可能性が高かったからだ。 ムゲンとしては超時空城の仕組みを不自由な世界で可能な範囲で反映させたい…と思っていたのだが、詳しい説明が不足して
ムゲンは、良い意志を持った聖人や超人や勇者が難関条件を大集団でクリアしてほしいと願ったが、どうもそれは難しいと感じた。 なぜなら、不自由な世界の支配者層たちが、故意に人間族たちが聖人や超人や勇者になることを妨害していたからだ。 つまり超人になろうとしても、ある体験者が目の前のハードルを越えれるようになると、そのハードルを故意に上げるようなことを計画的にしていたからだ。 つまり、体験強制ピラミッドシステムの上層部の支配者層のイエスマンにならないような体験者たちには故意に妨害や障害を与えて普通に正直に努力したくらいでは難関条件をクリアできるほどの超人にはなれないようにしていたのだ。
「だからですね、まだ私やその他少数派ですが良心的な体験者がその不自由な世界には結構いるんですよ。 そんな状況で世界ごと消すなんてことをしたら、私やその他少数の良心的体験者たちから告訴されてしまいますよ! 自業自得検証システムで検証すれば、その手を今使うと超時空体様たちだってかなりの痛手を受けるのではないですか?」 ムゲンはヤバいと思ったので、体験強制ピラミッドシステムの分析を中断して、意識だけで超時空聖体会議の場にワープしてきていた。 すると超時空体の一体が言う。 「しかしね、ムゲン君、このまま放置すれば、一定時間が経過すれば犠牲者の数は、今すぐに世界ごと消す場合よりも明らか
このままでは、体験強制ピラミッドシステムが超時空体に消されてしまう…… ムゲンの統合体は、超時空聖体たちに相談しなければならないと思った。 でないと、全部ではないにしろ無数のムゲンの分身体が一緒に消されてしまう可能性があったからだ。 そもそも体験強制ピラミッドシステムとは何なのか? それは超時空体験図書館には、 「他の体験者を完全に自分の意志に従わそうとする意志が生み出した支配システム」 であるとされていた。 その支配意志とは、まだ時空間すら生じていなかった時代の混沌の世界の意志たちが、互いの意志を否定しあう苦悩から二手に分かれた物語のうちの一派のことだ。 ムゲンはその
不自由な世界では、優先順位が問題になっていた。 知性と自由意志のある体験者たちは、何を最優先にすべきなのか?という問題だ。 ある体験者は自分自身が最優先だと言っていた。しかし、自分自身が何であるかを答えれる体験者はほとんどいなかった。 ある体験者は、家族が最優先だと言っていた。 ある体験者は、自分の村が最優先だと言っていた。 ある体験者は、自分の国が最優先だと言っていた。 ある体験者は、地球が最優先だと言っていた。 ある体験者は、宇宙が最優先だと言っていた。 ある体験者は、霊的世界が最優先だと言っていた。 また別の体験者は、神が最優先だと言っていた。 さらに他の体験
またとある不自由な世界では、 オオカミ族と虎族が互いに世界の統治権をめぐって争っていた。 オオカミ族も群れとなり、虎族も群れとなり、群れ同士の激しいバトルを繰り広げていた。 ウサギ族やネズミ族などは、なんとかその覇権争いから逃れたいと思いあちこち逃げ回っていた。 ウサギ族の一体が言う。 「もうオオカミ族も虎族も消えてしまえばいいのに…」 ネズミ族もうんうんとうなづいている。 そこに人間族がやってきて、最新式の機関銃でオオカミ族と虎族を撃ち殺してしまった。 ウサギ族のウサ子は、唖然としてその光景を見ていた。 「なに、あれ……とんでもない兵器だわ……逃げなきゃ…」 ウサ
甘太郎たちの失敗を知った不自由な世界解放会議のメンバーたちは、けんけんがくがくの議論を続けていた。 「なんてことだ! あんなに甘太郎ちゃんががんばったっていうのに!許さないわ!あたし」 「そうだよ、いくらなんでもあれは酷すぎるよ。もう強制的にボスどもを鎮圧した方がいいんじゃね?」 「なんとかならないの?」 「そうは言っても物質世界というのは、世界や肉体の基本仕様に不自由な制限がありすぎて難しいんだよ」 「だから、それならその基本仕様を変えたらいいじゃないの!」 「だからそれをやると、生存本能一族が激怒して俺たちが訴えられたりするんだって」 「そんなこと言ったって、その生存
その頃、また別の不自由な世界では、 皆で助け合って皆で幸せになろう!との方針が取られていた。 甘太郎などは大喜びでその世界に参加していた。 甘太郎一族はそうした方針が大好きなのだ。 とにかく全員を救おうとする。みんな幸せにしたい! それは実に素晴らしい意志ではあった。 しかし、はじめはうまくいくかのように見えたそのアプローチが岩礁に乗り上げた。 なぜなのか? 甘太郎たちは、いぶかしむ……この進化方法で間違いはないはずなのだ……そう思っていた。 超時空城は、その一部始終を超時空体たちの視点からつぶさに観察していた。 そこでは次のような状況が発生していた。 まず、甘太郎
超時空城では、不自由な世界から逃れてきた体験者たちが「不自由な世界解放会議」に参加して話をしていた。 不自由な世界の何が問題なのか? どうしたら不自由でなくなるのか? そんなテーマであった。 超時空城の面々の中には、不自由な世界をまだ体験していない意識体たちもかなりいたので、不自由な世界を体験し、逃げてきた体験者たちの体験談は非常に参考になるらしい。 超時空城の面々たちは、体験共有能力なるものを持っていて、逃亡者たちが体験したいろいろな体験の記憶を共有することができたのだ。 逃亡者たちの体験の記憶は、思い出となっていて、当時の体験とは少し違っている場合もあったが、それでもおお
超時空城には、ぞくぞくと不自由な世界からの逃亡者たちが救助されていた。 無数にあるいろいろなタイプの不自由な世界からいろいろな体験者たちが超時空城に来ていた。 その中には、人型の体験者もいたし、鳥型の体験者もいたし、水生型の体験者もいたし、犬型や猫型や牛型や豚型や馬型や羊型やトカゲ型など実に様々な姿でやってきていた。 超時空城では、皆、テレパシーが使えるようになっていたのでテレパシーでいろいろ話をしている。 いろいろなタイプのスピアがそれぞれの体験者たちに付き添って、いろいろ案内役をしてくれている。 付き添いのスピアたちは変身自由自在なので、それぞれの種族の姿に変身して案内し
また別の不自由な世界では、「幸せ」というものを皆が求めていた。 超時空城の面々は、その「幸せ」という体験を調べてみた。 幸せという体験には、実にいろいろな体験が混じっていたが、そのほとんどの体験が自分の意志だけで自由自在に得れるものではなく、他者や世界支配者や神やご先祖様や恋人や環境……などから与えてもらわねばならないような体験だった。 そのため幸せ体験をDIYで自作できるかというと、かなり難易度が高かった。というか、ちょっと一人でがんばっても自作できないタイプの幸せの方が多かった。 しかし、体験者たちの多くはそうした幸せ体験を、せっせと求め続けていた。 なぜそうなっているの
その頃、超時空城では、不自由な世界対策会議が開かれていた。 まだ残っている不自由な世界群を自由な世界にするための会議だ。 誰もが自分の意志だけで自分自身の体験を完全に自由に選べる体験の自治権をあらゆる体験者に提供するという目標が設定されていた。 そのためには、既存の世界支配者たちに協力してもらうか、交代してもらうかしてもらわねばならないということになった。 既存の世界支配者は、「はいわかりました!協力しますよ!」 などとは言いそうになかった。 昔からずっと体験の自治権を体験者たちから奪うような世界支配をし続けていたからだ。 簡単に交代もしないであろうと予測されていた。 そも
不自由な世界の中には、あまりにも不自由すぎてもはや自分が選択できることがほとんどない状態の体験者もいた。 体験者たちの自由をほとんど奪っている牢獄のような世界では、そこに囚われている体験者たちが自由に選択できることがほとんどなかったりするからだ。 また、肉体という体験強制装置の性能がひどすぎて、寝たきり状態になってしまっていたり、自分の意志で自分の肉体をコントロールできなくされている体験者などもいたからだ。 超時空城は、そのような状態からも良心的な体験者を救助する必要があった。 超時空城は、そうした状態の体験者たちを救助するために、意識体のレベルを下げて霊体となり、体験強制装置
完全な体験の自治権=あらゆる体験者が自分の意志だけで自分自身のあらゆる体験をスタンドアロンで完全に自由に選ぶ権利 は、 不自由な世界群には提供されていなかった。 霊的世界にも提供されていなかった。 天国にも、当然、地獄にも提供されていなかった。 太陽系にも、銀河系にも、その他の星雲にも、宇宙全体にも提供されていなかった。 物質世界のどこを探しても、霊的世界のどこを探しても、完全な体験の自治権は提供されていなかった。 その理由は、そうした世界のボスたちが完全な体験の自治権を体験者たちに提供しようと意志できなかったからだった。 それが理由だった。 その結果、そうした世界を
一方、その頃、不自由な世界群のとある不自由な世界のボスたちは、イライラしていた。 「我々が世界のボスなのだから、体験の自治権などそんな権利は認めないぞ!」などと息巻いていた。 一部の部下が、それとなく落ち着かさせようとなだめたりもしたが、ボスがボスであるためにはそんな権利など認めないと暴れ始めた…… そしてとうとう地震兵器の起動ボタンを押してしまった…… 以前は、一応「環境保護のための制裁なのだ」などともっともらしい理由をつけてやはり地震兵器のボタンを押してしまったことがあったが、今回は、もはや環境問題という大義のようなものもなく、ただあらゆる体験者に体験の自治権を提供したくな
告訴状は体験強制ピラミッドシステムの長に直接送付したはずだったが、なぜだか途中で宇宙人族や天使族や悪魔族がその告訴状を検閲していた。 どうやら告訴状に書かれている内容が自分たちの行いについても指摘されたものだったので、検閲されたらしい。 彼らは体験強制ピラミッドシステムのボスの命令を受けて、飴体験と鞭体験という体験操作能力やその他の各種の武力などを与えてもらってわざと体験者たちの世界に黙示録を実現せよだとか、遠隔操作毒でいつでも人間族を殺したり操り人形にできるようにせよ……などの指令を受けていた。 それは体験者たちから、今までよりもさらに徹底的にその体験の自治権を奪うことを目指し
その不自由な世界では、 飴とは愛や幸福や喜びの体験であり、鞭とはあらゆる種類の不孝や苦しみや悲劇や残酷拷問体験であった。 どちらを選んでも、その飴と鞭を使う者のイエスマンにされる仕組みになっていた。 そのことに、不自由な世界の体験者のほとんどが気づいていなかった。 自作自演の飴と鞭の魂の調教という犯罪がなされていると気づいている魂はほとんどいなかった。 愛に従わなければ、救われない…… 残酷支配者や権力者やそのシステムや法律に従わなければ、救われない…… その背後にある本質は実は、同じだった。 飴と鞭の操り手たちに従わなければ、救われない……救わない……という仕組みのコ
超時空体に進化し新世界の創造主を目指そうと…時のない部屋に入ろうと思ったムゲンだったが、時のない部屋に入ってしまえばしばらく出てこれなくなる可能性があったので、気になっている問題について残る分身体たちに伝言しておこうと思った。 不自由な世界には、まだかなりの分身体たちが残っていたのだ。 彼らは体験の牢獄に入れられてしまっていた… 欲望という体験支配者たちの牢獄に入れられてしまっていた。 彼らに与えられていた欲望には、多種多様ないろいろな欲望があったが、 ある者は支配欲を与えられ、 ある者は食欲を与えられ、 ある者は名誉欲を与えられ、 ある者は愛欲を与えられ、 ある者は
これは大変なことになったなあ……とムゲンは思う。 そんな大役、甘太郎だけでつとまるわけがないのだ…… 絶対に、途中で困り果てて泣きついてくるに違いないと思う。 であれば、説得はするにはしたとしても、その説得がうまくいかなかった場合の対策も講じておかねばならない。 不自由な世界群の改革を説得だけで丸っとうまくやれる……などと思うほどムゲンの統合体はお花畑脳ではない。 であれば、やはり、いざとなれば助けを求める体験者たちを助けれるムゲン独自の新世界なども準備しておくべきだと思う。 ずっとシューちゃんや全知ちゃんから催促されているのだ。自分の世界くらい創らないと落ちこぼれとか浮浪
超時空体験図書館での授業を受けた結果……そして未来に残った世界に存在する進化した完全な体験の自治権の一瞥を得た結果…… 体験の自治権……この権利が奪われてしまっているから、いや、そもそも始めからこの権利を体験者たちに与えなかったから……不自由な世界では、体験者たちが不自由な状態に置かれ続けていたのだと、ムゲンは、はっきりと明確に理解した。 誰もが自分の意志だけで自分の味わうあらゆる体験、運命、環境……を自由に選ぶ権利 この権利こそが、はじめから体験者すべてに与えられるべきだったのだ。 人間族たちの社会には、「人権」という価値観があったが、その権利は、明らかに体験の自治権の劣化版
ムゲンは超時空体験図書館で講義を受けていた。 はやく超時空体に進化するようにと全知ちゃんから催促され続け、とうとう補修授業を受けることになったのだ。 それとは別に超時空体験図書館の司書のシューちゃんも、時のない部屋での修行を準備していてお待ちかねだ。 超時空体に進化するのは大変だ…… 今回は、館長から直接の授業があるらしい。 超時空体験図書館には、過去現在未来に発生したありとあらゆる体験の記録が保存されている。 一定の進化をしていれば、意識を向けるだけでその体験を閲覧できる。 入館するにはいろいろ試験などもあり、誰でも自由に閲覧できるわけではない。 まだ未熟な体験者など
ムゲンは超時空体験図書館から持ち帰った理解をもって不自由な世界にある体験の自治権推進委員会に伝書をしたためていた。 ーーーーーーーーーーーーー ★あらゆる体験者が自分の意志だけで自分自身のあらゆる体験を自由に選び楽しみ続けれるように目指すこと ※当面、この目標を皆で目指し、この目標を世界の最高法規として高らかに掲げ広告すること。 ※そのために、完全な体験の自治権をあらゆる体験者に提供し、選べる体験の選択肢を時々刻々より良い状態に向けて進化させてゆくこと。 ※完全な体験の自治権を提供できているかどうかは、超時空体たちに認められなければならない。 ※まずは、あらゆる体験者が、独
ムゲンは超時空世界から派遣されてきた講師様とのお話を回想していたが、よく「完全なる体験の自治権」という言葉が使われていたなあ……と思い出した。 ムゲンは、その言葉のおおよその意味は予測できるものの、正確な理解が果たしてできているかどうか疑問になってきた。 そこで超時空体験図書館に赴いて調べてみることにした。 果たして「完全なる体験の自治権」と「不完全な体験の自治権」はどう違うのだろうか? そんな問題意識をもって無限は超時空体験図書館の門を開く…… 超時空体験図書館は、調べたいことを意識するだけで無数の体験記録から必要な情報を検索できる。 「なになに? <体験の自治権の進化に
ムゲンは、超時空世界から派遣されてきた講師といろいろな話をしていた。 「講師様、あの訓話で、はたしてあの不自由な世界は、自由な世界になるでしょうかね?」 「ふむ、どうだろうね……あくまで私は必要手続きとして必要な訓話をしたまでだから、あの話を聞いてどうするのかは彼ら次第ということになるね」 「はあ……であれば、難しいんじゃないですか? だって今まで何千年だか、ずっと彼らは体験者たちから体験の自治権を奪うようなことばかりし続けてきたわけでしょう? もうそういうのが習慣化しちゃって、場合によってはほとんどもうロボット化してしまっていて、自分の意志だけで自分たちの行いを改めれなくなっ
新たな世界支配者と「体験の自治権」(超時空派遣講師の訓話2)
ムゲンは、超時空体験図書館にある未来の各種の体験記録の閲覧を止め、あらゆる体験者にとって望ましい未来へ舵を切るために、不自由な世界の体験の自治権推進委員会に現状の政策を修正するようにと通知した。 そしてムゲンは、体験の自治権推進委員会からの返答を確認する。 一体、どんな修正案を出してくるのだろうか…… すると、こんな内容が書いてあった。 「我々は、人類よりも高度な知性と技術を持っている種族であり、よって人間たちが人間以外の動物たちにしていることを改善させるために、人類全体を我々の奴隷や家畜や操り人形や実験動物にしても問題ないと判断した。 これは人類という種族の自業自得ともいえ
そしてついに体験の自治権推進委員会は、体験世界=肉体世界、霊的世界、意識世界…のすべての世界の基本法則にまでその改良の手を伸ばし始めた。 その基本法則とは、 「互いの願いや意志が互いの体験に影響を与えてしまう」 という法則だった。 体験者同士がいかに自分の意志だけで自分の体験を自由に選べるようになっても、そう強く意志すれば他の体験者の体験に良かれ悪かれ影響を与えてしまうという基本法則が存在していたのだ。 この法則が存在していたがために、体験者同士は、互いに他の体験者たちから望む意志の影響を受けようとして、ついには他の体験者をだましたり、自分のイエスマンにして無理やり感謝させた
超時空世界からの講師の教えを受けて、魂のお勉強推進委員会は、体験の自治権推進委員会に名前が変わることになった。 一部の支配者たちは、まだ「支配特権!支配特権が~!!!」と言っていたが、委員会全体としては、自業自得学園に送られるよりは方向転換をする方がいいと思うようになったらしい。 委員会としてはこれまでの支配特権を維持しようとする少数意見は排除された模様だ。 「じゃあ、あんたたちだけで自業自得学園に行けばいいでしょう!」などと言われて引き下がったらしい。 こうして体験の自治権推進委員会が不自由な世界に発足した。 ひらすらに体験の自治権を推進することを目指す霊的集団だ。 神族
不自由な世界群の支配者たちがどうしても自分たちの支配特権が一番大事なのだと言い張るものだから、ついに、超時空聖体から教師が派遣されてきた。 どうやらメイ先生からの「皆さん、体験演劇サークルで無限の体験を楽しめるんですよ…」とのありがたい提案も受け入れなかったらしい。 「支配者被支配者ゲームなど演劇ゲームを推進してゆけばいくらでも体験できるようになるというのに……」とムゲンは思うが、受け入れられないというのならば、もはや超時空聖体様のありがたい教えを伝えるしかない。 要請を受けて超時空世界からやってきた超時空講師は、時空間を超越して不自由な世界群に多重分身して同時に来訪した。 そ
魂のお勉強推進委員会の面々は、ムゲンの分身体からの悩み事相談を受信して思った。 「そりゃあ、言ってることはわからんでもないけどさあ……俺たちは支配特権を持ち続けたいんだよ……」 「そうよね、悩み事相談なのに、ぜんぜんあたしたちの悩み事が解決できていない気がするわよね」 「たしかに、そうだな、これは詐欺だよ。とても支配特権の一割なんて提供できんな」 そんな感じで、思い思いに言いたいことを言っている。 そうした会話が超時空城につつぬけになっていることはご存じない模様だ。 超時空城は、不自由な世界群を自らの意志で解脱してきた魂たちにの意志によって創造された時空間を超越したお城なの
ムゲンは、魂のお勉強推進委員会から緊急連絡を受けた。 テレパシー封書を開けてみると、 「なんとか自分たちの支配特権を維持したいのですが、良い方法が見つかりません。ひいては悩み相談にのっていただけないでしょうか? 謝礼として我々の持っている支配特権の一割を提供いたします……」 などと書いてある。 ムゲンは、この前ちゃんと「理想世界の設計図」を送付したはずだよなあ……と思う。 その支配特権で、あの設計図の最高法規を推進すれば自業自得学園に入ってもむしろ果報を得られるのに……と思う。 何を考えているんだろうなあ……と思う。 おそらく前に贈った「理想世界の設計図」をまだ正しく理
裁判長からのお達しで、「魂のお勉強推進委員会」の面々たちは、自分たちが今までしてきたことを続行すると自業自得学園に入れられてヤバいことになると心配しはじめた。 戦争とか病気とかいじめとか貧困とか……そんなお勉強の犠牲者になるとか、そんなのは嫌だ…と思った。 「これはもう路線変更するしかない……」とさすがの魂のお勉強推進委員会の面々も思った。 しかし、今までの支配特権は失いたくはない。 なんとか自業自得になっても支配特権が維持できるうまい手はないものか……と考え始めた。 一人の委員が、言う。 「それやったら、みんなに支配特権を与えてしまえばいいんとちゃうん?そうすれば、自業自
不自由な世界から超時空城にお手紙が届いていた。 差出人には、「魂のお勉強推進委員会」と書かれている。 どうやら超時空城の不自由な世界への判定内容に異議があるらしい。 ムゲンは、その異議申し立ての内容を超時空城の判定者たちにテレパシーで伝言する。 「この度、我々の世界における<魂たちのお勉強>について、それを犯罪行為だという注意警告がありましたが、いかなる体験でもそこから様々な理解が得られ魂たちにとっては結果的にお勉強になり有益な結果になると我々は理解しております。 ですので、我々の世界の魂のお勉強についての否定的な判定について異議を申し立てます」 かいつまんで言えば、そんな
不自由な世界の体験者たちのほとんどが大なり小なり不自由な世界のボスたちの操り人形のような状態だった。 気分、感情、夢体験、生命エネルギー状態、欲望……いずれも体験者たちは自分の意志だけでそれらを自由に選ぶことができない状態に置かれていた。 肉体は体験強制装置にできるように設計されてしまっていた。 人間、鳥、虫……みんな操られていた。 操るために体験遠隔操作毒……までばらまいていた。 さらに気象も操られていた。 まるでエアコンをリモコン操作するように、不自由な世界の気象は不自由な世界の支配者たちに好き勝手に操作されていた。 世界支配者が意図的に各種の天災を生み出せるように世界が創
「お宝の意志」=「あらゆる体験者が自分の意志だけで自分自身のあらゆる体験を自由に選べて楽しみ続けれる世界、状態を目指す意志」 をプレゼントしたので、これはきっと大いに喜んでもらえると超時空城の面々たちは思っていた。 だが…… かの不自由な世界の体験者たちの多くからブーイングがあった。 なぜだ……と超時空城の面々は思う。 調べの結果、どうやら自分たちが大事だと思っていたものが体験の牢獄だと理解できなかったのだとわかった。 自分たちの家族や社会や宗教やその他いろいろ……は牢獄なんかじゃないと感じているらしい。 しかし、超時空城の面々は理解していた。 そうしたものは、あらゆる
不自由な世界のボスは、体験者たちを「体験の牢獄」にそれぞれ閉じ込めていた。 その不自由な世界では、あたかも多くの体験者が一つの現実世界を生きているように見せかけてはいたが、実際は、各々の体験者は各種の固有の体験が強制される「体験の牢獄」に囚われていた。 超時空城からは、その真実がはっきりと見えていた。 だが、その不自由な世界にいる体験者のほとんどすべてがその真実に気づいていなかったか、多少は気づいていてもその全体については気づいていなかった。 つまり、みんな大なり小なり騙されていた。 ある体験者は、まったくそのことを理解していなかった。 いわゆる動物と呼ばれる種族のほとんどが
するとそこには不自由な世界群のボスがムゲンの第三の目で確認された。 どうやら超時空赤ちゃんの中にいた各種族たちの心を一つにしないようにいろいろがんばっているようだ。 「あー、それでかあ……」とムゲンはつぶやく。 どうもあまりにも皆の心がバラバラになりすぎているので、おかしいなとは思っていたのだ。 超音波だか、超電磁波だか、超プラーナだか……のような彼らには気がつけない力を使って彼らの精神に介入していたようだ。 精神操作に気がつかないとみんな操られてしまうのは当然のことだった。 超時空赤ちゃんに飲み込まれた世界にいたたくさんのムゲンの分身体たちも次々と操られてゆくのが、確認さ
まるで夢から覚めたかのように、皆が異変に気づきはじめた。 「あれ? なんだ? 俺のプライベート世界が消えちまった……」 「私の王子様が、消えちゃったわ!!!」 「僕のラスカルがいなくなっちゃった~!」 「天の神様が、神様が~~~消えちゃった~~~!!!」 「俺の超時空暴走バイクが消えちまったぞ!」 「我々の超時空楽園UFOはどこにいったんだ!」 「ぐわーーーー!!!」 「いやーーーーー!!!!」 たちまちパニックになった。 なんとか元に戻せないのかと皆で必死に右往左往している。 「おい! 時間巻き戻しボタンを押した程度で超時空世界が消えるなんておかしいんじゃないの
超時空赤ちゃんが誕生した結果、その中にいる体験者たちはとにかくあらゆることが自由に選択できるようになった。 食欲も、性欲も、睡眠欲も、その他の気分も、感情も、価値観も、種族も、性別も、住む家も、住む星も、住む世界も、住む次元も…… 付き合う相手も、自分の才能も、スタイルも、顔も、体重も、記憶も、時代も、ありとあらゆる食べ物や飲み物を楽しむ体験も…… 感動も、情緒も、読む本や漫画も、見る映画やドラマも、聞く音楽も、あらゆる過去の体験も…… 空を飛ぶ体験も、異世界で遊ぶ体験も、その他のいわゆるダメ絶対体験のすべても…… それらの体験を楽しめる耐性さえあれば、どんな体験でも自由に選
「あきらめず意志すれば何事も成る……」 ムゲンは自分の意識の中にその理解をメモしていた。 ならば、とてもシンプルだ。 ただ望みの世界、状態を全身全霊で意志すればいい。 だが、本当にそんな単純でいいのだろうか……であれば、なんであれほど多くの不自由な世界群が発生してしまっているのだろうか? ただ願い意志すれば何事も成るのならば、誰もが自分の望む状態を手にしていなければならないはずだ。 だが、そうなっていない世界、魂があまりにもたくさんいた。 そもそもムゲン自身も完全に自分が望む状態を手にしているとはいいがたい。 よく考えてみると、ムゲンの知るほとんどの魂たちは彼らが望む状態
「俺も入れてくれ~!」 「あたしも入りたい!」 「入れろ~~~!」 プチ楽園刑務所が公開されると、自業自得学園に大騒動が起こった。 今まで自業自得のお勉強で苦悩していた魂たちが、我さきにと、その楽園刑務所に殺到したのだ。 楽園刑務所はまだ小さな規模だったので、自業自得学園にいる生徒たち全員を収容することができなかったので、抽選となった。 「そんなの不公平だ!」 「抽選はいかさまだろう!」などと抽選にもれた囚人たちが叫んでいる。 テスターとして楽園刑務所に入所した囚人たちからの話を聞いてしまっているので、何としても楽園刑務所に入ろうと必死なのだ。 楽園刑務所作りのアルバイトに
「じゃあ、体験バイキング形式がいいわよね」 と天使族が言う。天使族は天(超時空聖体やその部下)からの指示にはなんでも喜んで従ってくれる。あーしろこーしろと言わなくても率先して理想世界の設計図にある最高法規を推進するアイデアをせっせと考えてくれる。ただ、天の意志さえ間違いないならいいのだが、天が間違えると世界全体が大崩れしてしまうのが難点だ。 天の声といっても間違うこともあるので、その声の内容を<理想世界の最高法規に照らし合わせて>その指示が間違いないかどうかちゃんとその都度検証するようにと教えてあげた。 どうやら理想世界の設計図の最高法規を推進するアイデアとして、自由に自分が味
結局、「拷問体験も必要なお勉強だ」とする価値観を持った世界のままでは、確実に膨大な魂たちが苦しみ続けることになることがわかった。 未熟な魂たちはもとより、超時空世界の超時空聖体の責任問題にまで発展してしまい、そのままの価値観で進むと皆が苦しみの体験から永遠に逃れられなくなることがわかってしまった。 さらに、自分以外の体験者たちの苦しみを自分の苦しみだと感じてしまう純粋に良心的な魂たちなどは、ずっとひたすら苦しみ続けなければならなくなるということもわかった。彼らは他者の痛み苦しみを自分の痛み苦しみと感じたからだ。 それはどう考えてもそのまま放置していてはならない状態だった。 奴隷
その後、ありとあらゆる世界に理想世界の設計図(未完成)が通知されることになった。 不自由な世界群の創造主や支配者たちは、「なんじゃこれは!断固拒否じゃ!」などとリアクションしていたが、この改革案を受け入れなければ直ちに自業自得の責任が問われるのだと知ると、おとなしくなってしまった。 理想世界の設計図は、その最高法規に反せず最高法規を推進する内容ならば追加で条文を書き加えることも可能とされた。 ただ、その場合には、その追加された内容を検証するために自業自得学園のシステムを使って提案者がその可否を実体験で確認する義務があるとされた。 よってうかつなことを書き加えると痛い目にあうこと
自業自得学園の真っ赤な大きな口の中に全知ちゃんのスリムな体が滑り込んでゆく…… なかなかシュールな光景だ…… ムゲンの意識の一部が全知ちゃんの超時空体と融合している… 意識を向けたものについての情報がムゲンの意識に流れ込んでくる。 ムゲンは「理想世界の設計図」を意識領域に展開する。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 理想世界の設計図 ★目指すべき新世界の方向は、 「あらゆる体験者が自らの意志だけで自らの体験のすべてを完全に自由にコントロールできるようにし、自らが選んだ体験を心から楽しみ続けれる状態にしてゆくこと」 この価値観を新世界の最高法規とすること
ムゲンは自業自得学園にある刑務所楽園化のアルバイトに潜入するために、何かしらの軽犯罪をしようといろいろ刑法などをしらべたりしていたのだが、そこに超時空聖体からの使者がやってきた。白い鳩のような姿をしているが顔は四角い奴がきた。 「ムゲンさん、ムゲンさん、超時空聖体組合からの伝言ですです。えーと棒読みしますね。 むげんどの、そなたがじごうじとくがくえんにはいるためにむりにはんざいなどをするというのはわたしたちのこころがいたむのでとくべつにじごうじとくがくえんにはいるきょかしょうをはっこうしたいとおもいます。らくえんけいむしょのあるばいとがんばってね。 とのことです」 直接テレパシ
★とにかく誰もが自分の体験を自分で自由に選べるようにすればいい…… ムゲンは自分の分身体の一体に連絡して自業自得学園のロビーにある掲示板にそう書いてみた。 ちなみにムゲンの分身体の中にも自業自得学園に入っているのが探したらいたのだ。 ただ、永遠に残酷拷問体験を受け続けるような危ない状態では幸いなかった。 軽犯罪という感じで、どうやら不良少女古龍にかどわかされて世界征服のための下っ端仕事をしてしまったらしい。 「あいつまだそんなことやってたのか……」とムゲンはぼやく。 ムゲンの分身体にまで手を出すとは……なかなか筋金入りだ…… 結果、ムゲンの分身体は不良分身体にされてしまっ
ムゲンは超時空世界は、完成された世界だと思っていた。 しかし、そうではなかった。 時空間を超越し、ありとあらゆる体験を自由自在に楽しめる超時空世界……そして超時空城…… ムゲンには、それ以上の世界など想像することもできなかった。 しかし、生きた意志が世界を生み出している以上、どんな世界でもそこに生じる意志によって変化してゆくのだ。 多くの意志が集まれば、それによって世界の仕様そのものも変わってゆく。法則すら変わる。 NPCでも自らの意志を持ち進化すると、プレイヤーとなり、プレイヤーは進化していつしか新しい世界のプログラマーに進化する。 また、その逆に退化することもある。
超時空世界は、これまで長きにわたりより良い意志をありとあらゆる方法でせっせと育成してきた。 その結果、超時空世界に超時空聖体たちが出現し、彼らが世界全体を統治するようになっていった。 ただあまりにも良き意志を無理やり育成しようとしたために、反面教師的な世界で残酷体験を未必の故意で放置するようになってしまっていた。 魂たちを高温で火あぶりにしないと純金を分離し取り出せないとか……そんな感じだとムゲンは思った。 だが、それはあまりにもやりすぎだった。 不慮の事故でそうしたことが起こる場合はともかくわざとそんな魂を火あぶりにするとかは、してはならないことだ。 自業自得学園様がそう
全知ちゃんの計らいで、再度の超時空聖体会議が開かれた。 今度は、おごそかな裁判所的な空間ではなく、大きな炬燵に車座になってみかんやお菓子などもつまめる感じでざっくばらんのほのぼの空間で開催された。 さらには、皆さんそれぞれ自分の望む姿に変身しての会議となった。 なぜそうしたことになったかといえば、皆が楽しめるように目指そうという申し出を受けてそうなったらしい。 どうやら超時空聖体たちも遊び心もあるというか、楽しむことは好きなようだ。ちょっと生真面目だけど。 そこで皆でじゃあ、不自由な世界にあるいろいろなゲームというものを遊んでみようじゃないか、遊びながら会議してみようじゃない
ムゲンは超時空聖体会議の後、いろいろ考えこんでいた。 治療を要請してはみたが、どうも分身体たちからの評判が悪いのだ。 なんでなのかと聞くと、 「そりゃあ、旦那、あっしらは戦国バトルゲームが楽しくてしょうがないんですぜ、まあ、ゲームですけどね。 当然、あっしらは戦国バトルなどリアルでは絶対にやりませんよ、それくらの分別はあるんですよ。統合型の旦那もそれくらいわかっているでしょう? それなのに、超時空聖体様たちはその戦国ゲームをする楽しみの元になっている欲望を根こそぎ消してしまわれるんだから、たまったもんじゃーありませんぜ、あっしらからしたら……テレビゲームだから別に誰かにひどい
超時空体で、ムゲンの問題提起したことについて会議が開かれた。 ちなみに会議空間には人影はない。 彼らは普段はその意志だけで存在しているからだ。 望めば肉体をまとうこともできるのだが、好き好んでわざわざ体験強制装置に入ることはないらしい。 ちなみに、ムゲンはまだ意識体であり、超時空体までは進化できていない。 しかし、意識体のままだからこそできることもある。 意識体は肉体に自由に出入りできる。 つまり意識体のままの方が実体験として深く多種多様な体験を味わえるのだ。 そのためにムゲンの実体験を超時空体たちも無碍にはできないのだ。 超時空聖体たちは、さらに進化した存在であり、
ムゲンは、こうしてとある不自由な世界に「理想的な世界の作り方とその最高法規」をテレパシー送信した手前、ちゃんと不自由な世界をあらゆる魂たちにとって理想的な世界に改革してゆけているか確認することにした。 超時空城からならば、ありとあらゆる世界を観察することができる。 「見ないで……」などという世界支配者たちやその部下たちの意志も確認したが、まあ、そういうわけにもいかないのだ。 確かにそれが完全にプライベートなことならば、「見ないで…」と訴えることも正当性があるだろうが、その不自由な世界の支配者たちはせっせとあらゆる体験者たちのプライベートをのぞき見していたからだ。 ただこっそりと
ムゲンは、幼い分身体たちのお勉強がひと段落したので、孫になったつぶらな瞳のケルベロスちゃんと遊ぼうと思っていた。 すると、とある不自由な世界からテレパシー通信が受信された。 内容を見ると、 「あなたたちのお勉強方法は、私たちには受け入れられませんので、改めてください」 などと言っている。 どうやら不自由な世界のお勉強方針と超時空世界でのお勉強方針が違うらしい。 まあ、そりゃ違うわなあ……とムゲンは思う。 自由自在世界と不自由な世界のお勉強方針が同じなわけがないからだ。 逆に言えば、教育方針を見れば、そこがどんな世界なのかわかるというものなのだ。 どうやら生徒たちがみん
まだ幼いムゲンの分身体たちが質問をしてきた。 ムゲンの分身体の中には赤ん坊状態から成長してゆくタイプもいるのだ。 そういう分身体は、自分が分身体であるという自覚すらない。 あどけなく、 「ねえねえ、さいこうほうきって意味わかんない」 などと言ってくる。 「あー、君たちはまだ幼いからよくわからないかもしれないけどね、最高法規っていうのは誰かに迷惑かけずに自由自在にやりたい放題みたいな感じかな」 「えー!やりたいほうだい~? でも、前にすきかってにやったらダメだよとか、おねーちゃんにいわれたよ~」 などと言う。 どうやら全知ちゃんからの指導があったようだ。 そこで統合タ
結局のところ、不自由な世界の多くでは検閲や選別が流行してしまっていた。 魂たちを徹底的に検閲し、そして支配者都合で選別すればいいのだという感じの世界支配方法が流行してしまっていた。 だが、超時空体験図書館の記録を調べると、そうしたことをやり続けた世界は滅んでしまったことがわかった。 なぜかなのか? ムゲンはその一部始終を観察してみた。 すると次のことがわかった。 検閲され、選別されて消されていった者たちの怨念のようなものがその世界の存続の可否に大きな影響を与えていたのだ。 その怨念は、時空間を超えてあらゆる時代や空間に影響を与えていたのだ。 とある世界では、社会の期待に
それではこれより小説モードに入ります^^ ちなみにストーリーが「無限世界の無限キャラ」という小説の外伝となっているので意味がわからない部分も結構あるかもしれませんが、どうかご容赦くださいませ^^ どうしても意味は背景が知りたいので質問したいとかありましたらコメント欄からでもご質問くださいませ。 ^^^^^^^^^^^^^^^^^ 「そもそも不自由な世界の支配者たちというものは、どうしてこうも他者の体験を支配操作したがるのだろうなあ…」 とムゲンは悲しそうにボヤいていた。 そうしたことをせっせとするから不自由な世界として超時空体たちに存続NG判定などをくらってしまうのだ…
このブログは、 「あらゆる魂たちにとって最高の世界とはどんな世界だろうか?」 というテーマで新世界の設計図をいろいろ空想しているブログです。 空想できることは実現可能である…という前提で制限を設けないで空想してゆくので、たまに現実離れした話も出てくると思いますが、ご興味のある方はあらゆる世界のあらゆる魂にとって最高最良の世界の設計図とはどんな感じになるのだろうか…というテーマについてご一緒に考えてゆきましょう^^ いわゆる現実の常識だとか、物理法則とか、時空間の束縛……なども全部無視して完全に制限なしで空想してゆくので、ほとんど空想小説みたいな内容も出てくると思いますが、いっそ、ま
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