chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
茶蕎麦
フォロー
ブログ村参加

2023/10/13

ブログをみる無料アプリ

アプリでフォローする
arrow_drop_down
  • 第四十九話 旧い鏡

    ハクタクの半獣たる上白沢慧音の異能は「歴史を食べる程度の能力」が基本であり、月光のもとその力が頂点に達した際には「歴史を創る程度の能力」と化す。彼女がその気になれば、過去の歴史はなかったとすることも出来るし、その上で望むままに創造を行うこと...

  • 第三十二話 ためらわないこと

    好きで自分を語らないのはダサいとは、クラスメートの吉原美袋さんからお聞きしたことばです。なるほど確かにそれにも一理あるでしょう。示威として手持ちのトゲを向けるより胸の中の愛を披露することの方がよほど難しいものです。他を嫌ってばかりの人はつま...

  • 第6話「怖かった」

    ①「当然のように何も知らない通りすがり」②「みてないよっ」③「いらないよ?」④「忘れるもんかぁっ」⑤「まぶしい」⑥「ならやっぱ」⑦「笑顔で死ぬ」⑧「それでもいいんだ」⑨「怖かった」前の話← 目次 →次の話

  • 第二十八話 斉天大聖/ユーアーユー

    さて。運命の七夕の夜に私はようやく【あたし】を見つけたわ。まあ実際は見つけたというよりも灯台もと暗しというか、全てはお釈迦様の手の平の上だった、というような感じ。まさか私も私が【涼宮ハルヒの憂鬱】から意図的に生み出された彼女の偽物だったとは...

  • 第四十八話 世界とは、結論として白

    世界とは、結論として白である。雪はまるでそう断じるかのように世界を純な輝きばかりに変えていた。世に暖冬が叫ばれれば、幻想郷の雪は深く重く、みっしりと積み上がる。あまりに密なそれはまるで底をシャーベットのようにしていたるところにへばり付く。木...

  • 第三十一話 知ることは出来ません

    さて、甘いお菓子と塩っぱいスナックを交互に食べ続けるループに陥ってしまうのは決して賢いこととはいえません。まあ味覚のざこざこな私はグラブジャムン(凄く甘いデザートです!)とぼだっこ(とってもしょっぱい鮭です!)の交互食いだって出来ますが、前...

  • 第四十七話 いいお母さん

    雪は冬に降るものだ。いやしかし偶には春先にだって雪が降ることもあるだろう。或いは今後千も万も年を重ねた先には夏と呼ばれた頃合いであっても融けない凍土が広がることだって、あり得た。「これは……身に沁みる寒さだな」とはいえ、今の頃の雪は最早完全...

  • 第四十六話 夏よりは春遠からじ、だがそれより冬が近い

    儚き桜の花弁に八重のためしもあれば、野暮にも誰かのために一人果てることだってある。桜花も人も仕舞いに赤と似た色を散らし続け、やがてそれを積もり積もらせ跡を成すのがならい。だが、たとえ何叶わず終わって、悲劇であってもよいものだ。だって一欠片の...

  • 第三十話 目の付け所がヒップです

    そういえば私は犬派でした。きっと、もしも仮にイヌ科だったらたとえ神様であろうと恐縮ですが何時もお疲れ様ですとナデナデしたくなるに違いない程には、私はワンちゃんが好きです。もふもふでもそうでなくとも四つん這いのその全身がキュート。中々暴れん坊...

  • 第四十五話 七色の人形遣い

    七色は光のスペクトル。視界のありとあらゆる表層要素の一端がそこに表れているもの。そして、七色の魔法使いたるアリス・マーガトロイドはつまり器用にも自然に属する魔法を操りえる存在ということだったりもする。こんな《《年端もいかない少女》》が全属性...

  • 第二十九話 ありがとう

    さて。カレーと言えばそう、福神漬ですね。らっきょうと仰る勢力の多さも別に理解してはいるのですが、しかしどうしたところで私はあの派手な赤色がルーの茶色と混ざる瞬間にドキドキしてしまうのですよ。まあ、正直なところ大体の食べ物を平坦に美味と感じて...

  • 第四十四話 星の銀貨

    「……そりゃ、本当か?」本泥棒。その目的で分かり易い玄関から堂々と侵入してみれば、少女は茶器に菓子が揃った立派な歓待を受けた。いいところの娘である彼女はその事態に怖じることはなかったが、影は未だ拭いきれぬところがある。それを、ここに居ない妹...

  • 第四十三話 二粒ばかりの雨

    博麗霊夢に親は《《もう》》居ない。それは、いっそ不自然なくらいに周知の事実である。そして、彼女は天生からそのそも何より孤独が似合っていた。また歴代で最も強い巫女という噂に嘘はなく。故に、誰もかもが霊夢を憐れと思うこともない。「怠いわ」元々彼...

  • 第四十二話 糸は紡がれる

    きりきりきりきりと、糸は紡がれる。紡錘は回転し、数多を巻き込み線とするものだ。意味をなすまでに要素はたった一つを求めがちで、運命とてそれと同じ。多くを巻き込み、紅の縁は奇跡を結実させている。ならばこの幻想郷の結論はと、このところ八雲紫は思わ...

  • 番外話④ 朝倉涼子の望外

    俺がもし余所の誰かにSOS団が何をしているクラブかと問われたら、きっとただの仲良しサークルみたいなものだと答えるだろう。実のところ国木田にも似たような説明はしているし、実態もまあそのようなものだしな。ハルヒが世界の中心かどうかは知ったこっち...

  • 第二十八話 私の、憧れ

    はてさて。あの【ぷにーず】とのイベント戦闘に静さんと四天王乱入事件から少し経ちました。いやまあ、本当に少しなのですがね。私が善人らを退かせたことに満足した静さんが徒歩で帰ったその後。「終わりましたー。起きて下さいー!」「うーん……」「……ぅ...

  • 番外話③ 朝比奈みくるの微笑

    空梅雨の手本ってものを見せつけられたかのような晴れ渡る六月を終えて、丁度一週間。月初めに思い出したかのようにぱらついた雨滴の痕の残った竹を飾った本日は七月七日、七夕だ。今日も早朝のテレビ番組の予報をもとに前の席から天気を伝えてきたハルヒのそ...

  • 番外編④「上水善人」

    今日も今日とて私がよく通うボロアパートのサンマルニ号室には、何かドカンとキュインとズガーンな電子音が響きます。「ちっ。体力ばかりあるデカブツが……リアルより動けないのがもどかしい」「あー。ガチ善人だったらこんなゴテゴテしてるけどただの異世界...

  • 弱っちいわね

    チルノは十六夜霊夢の《《竹を割ったような性格》》を気に入っている。真っ直ぐ、表裏なし。ただチルノはその少し断面が歪んでいるような気もしているが、とはいえ大体が丸なら零点をすら赤丸よと喜ぶような大雑把な彼女には問題ない。だから照れくさくて面と...

  • 闇が差す/光振り斬れる

    紅魔館にいる妖怪ども。ひいてはレミリア・スカーレットこそ幻想郷のパワーバランスを崩しかねない存在として封じられていた。なるほど500年ものの妖怪とあれば、それだけで決して侮ることは出来ない存在であるだろう。しかし《《その程度》》でしかない力...

  • 第四十一話 良かった

    今宵のワインレッドの空はまるで塗りたくられた血のようだと空を刺す鏃のようなレミリア・スカーレットは思う。悪たる本心である彼女にとって、大凡人は内側まで暴露された姿こそ本質。上等にも衣服どころか皮膚まで含めたその大袈裟なラッピングに、あまりに...

  • 第二十七話 アンニュイ✞ラブレター

    私の内面世界は、うす暗いわ。それは本物の閉鎖空間を模したものを常に心として展開しているからだとこれまで私は思ってた。とはいえ、それには多分に再考の余地があったみたい。何せ、私の身体の本来の持ち主がその熱を少しの間預けてから離れた今だから。肩...

  • ☆ルート第九話 これ別に伏線じゃないっす

    本当に、スマホって便利過ぎる。コレなかった頃の通信原始人さん達はどうやって連絡と情報収集を行ってたのかなって不思議に思ってしまうくらいだ。いやまあ実際は、伝書鳩やら図書館とかふざけなくてもテレビや黒電話みたいに方法よりどりみどりだったみたい...

  • ★ルート第九話 美味しそうだった

    今日も今日とて学びの園に音は溢れるもの。吹奏楽部休みな今宵その中で多分一番に綺麗なんじゃないかな、って音色があたしのお隣さんで奏でられてる。下手が簡単に上手くなるなんて、あたしからしたらそんなおかしなことじゃない。才能ってもんはそこそこ取り...

  • ――――

    少女は名もなきモブウマ娘。――――は、何にもなれなかった。もともと、何でもなかったから。でも、彼女だって懸命だったから、なにも変えられない、なんていうことはなかったのだ。――――という、ウマ娘がいた。大粒の瞳に栗毛のショートカットに整った容...

  • 番外編③「富士見恵」

    生きている限り、いずれは死にます。それはある程歳を重ねるだけ痛いくらいに理解できてしまうものですね。親族縁戚の葬儀のような私事でなくても、親が見るニュースに大きなテキストで殺人事件が流れることはよくあって、幼少から歩けば路に動物の骸を見つけ...

  • 第二十六話 コロッケ→冒険でしょ

    何かが生きるのに何かの犠牲が必要なのは、もうどうしようもないことね。お腹が空いていたら食べちゃうのは、自然なこと。いっとき我慢は出来ても永遠は無理。生きるのには他に手を伸ばすのが必定なのよ。だから、いただきます、ごちそうさまをするのは大事だ...

  • 第二十三話 月の兎たちに優しく出来なかった

    妖怪の山、と名付けられているとはいえ基本的には幾ら神秘を保有していようともそれは土の盛り上がりと樹木の集まりが主である。果たして木々は陽光を秩序によってそこそこ譲り合っていながらも、しかしそれでいながら雑多旺盛に伸びるもの。ましてや今が夏の...

  • 痛み/怒り/愛

    レミリア・スカーレットにとって十六夜霊夢を拾えたことは、紛れもない幸運である。忘れもしない十六夜を予定した、朝。結界の内にまで這ってきたやけに妖精らに囲まれていた捨て子をメイド長たる紅美鈴が気にして差し出してこなければ、果たして私はどうして...

  • ☆ルート第八話 貴女の心臓のビートも

    「やりすぎたさん」「っ」いや、しばらく都内行きの車両にてしばらく黙してからのあたしの第一声がそうなったのも仕方ないことだった。先日の「新宿FOLT」【SICK HACK】代打あたし事件により、実力を知られちまったあたしはちょいと肩身の狭い思...

  • ★ルート第八話 アットホームで笑顔の絶えない職場

    あたしにとって、いい子ちゃんというさぞ立派そうな人間さんの皮を被って生きようとするのは、当たり前だった。何しろあたしったら、若者のなんとか離れじゃないけどちょいと人間離れとかしちゃっているものですから。だってさ。思い返しても幼児が怯えたわん...

  • ★ルート第七話 音の始まり

    妙に当たりが出やすい気がしている自動販売機の隣にて、缶の中身を呷りながら友達と二人。しかし安堵の気持ちまでとはいかないもの。ぱたぱたと走らない程度に廊下を急ぐ一個下の子に、反して三人組の先輩たちはうるさく渡り廊下の一部に屯している。それら全...

  • ☆ルート第七話 食べきれなかった

    週末。最も「新宿FOLT」の客入りも増えるそんな一日。盛況の会場外にて、ビデオ通話が一つ。そこには、何時も元気で愛らしい清水イライザが一転、非常に辛そうな顔してスマートフォンの小さい画面いっぱいに映っている。部屋着に身だしなみ整わないまま咳...

  • 番外編②「アリス・ブーン」

    悲しいことに、私は彼らがほぼ独り立ちしているためか、麾下の愛すべき四天王たちと寝食を共にする機会に中々恵まれません。まあゆきちゃんは最初からお隣さんだったから時にはご飯に招くこともあります。また、善人にもっと人間らしくなってもらうためにもと...

  • ☆ルート第六話 貴女が必要

    あたしは、いい子になれたらいいなあと思いながら、良いお手本として毎日のように後藤ひとりさんのおっきめピンキーお尻を追いかけてばかりの謎生物である。しかし勿論そればかりしか出来ないのかと聞かれれば、まあやろうと思えば大体は出来ちゃうかもと返せ...

  • ★ルート第六話 Rock/揺らす

    「えーと。つまり、あたしが喜多さんのせんせーしてるって聞いてその実力と人柄が気になったから呼んでみたと?」あたしは珈琲なんていう、よく考えたら果実から種だけ取って乾かしたものを煎り破砕抽出するなんてかなり異色の工程を経ている褐色飲料をちゅー...

  • あなたの名前、教えてくれますか?

    第四十三回有マ記念は、12月の雲天のもとでの発走となる。それはもう、先日からの天気予報でもおおよそ理解していたことだし、何よりグラスワンダーの魂がこの一日を忘れられないでいた。「ふぅ……」冬の冷たさを取り込むばかりでは、一向に鎮まらない心地...

  • 【グラブル】またもや一人でグラフェス2025に向かった感想など【ぼっちフェス】

    グラブルフェス2025に一人で向かったその感想と、こういうことがあったし注意してね、といった程度のレポートです。グランブルーファンタジーに関する展示のワクワク感のおすそ分けであり、拙文ですが今回も皆様が楽しまれるきっかけになれば幸いと思わずにはいられません。

  • ★ルート第五話 lock/錠前

    さて。喜多さんとちょっと近未来的なデザインの駅前で待ち合わせした上で、こうして暗くて狭くてうるさいという私的三重苦のここ「STARRY」なんてライブハウスに招かれた理由を、実はあたしは分かっていなかったりする。取り敢えずよく分からないまま、...

  • ☆ルート第五話 ぱーふぇくつ

    自慢だが、あたしは並大抵の動物には恐れられてしまうこと以外は殆どぱーふぇくつな生き物である。一度勉強すれば憶えちゃう(これ高校からは流石に無理だった)から復習って必要な工程なのかなと小学のせんせーに聞いて驚かせて、運動神経的なのが優れてるの...

  • ☆ルート第四話 妖怪とライオン

    地べたに走る光の数々に満足するほどあたしは大人じゃなければ、高みのほうが好き。でも黒黒とした都会の空には星がちっとも見えず、奈落が浮かんでいるみたいな心地だ。ただ、それでも高層建築物の合間から伺える吸い込まれそうになるくらいの暗黒って意外と...

  • ★ルート第四話 素敵な先輩

    はじめて着いた土地に言うことではないかもしれないが、下北沢は都会の例に漏れずまあまあうっさい。あたしは耳を畳めるようにデザインされた動物の子たちが羨ましいなあと思いながら、駅前にて人の擦れ合う音を聞く。正直、あたしにはこれより遥かにうるささ...

  • ★ルート第三話 来たから行くよ

    喜多郁代は、好きで陽キャをやっている、それ以外の自分を考えられない女の子だ。父から学び、母の小言から目を背け続けた結果、郁代が座すのは一軍女子の最前線。きらきらきららとした日々を維持するのって意外と大変だなと思いながらもそれをなるべく楽しみ...

  • ☆ルート第三話 おっきなつきはきれいだけれど

    大槻ヨヨコは、怖いくらいの美形である。いや、実際その柳眉が常に潜まっているからこそ、周囲が怖がるばかりなだけで実際はとても心優しい少女ではあった。ただ、その険の強めな表情だけでなく生来の間の悪さが人望を損ねる結果に繋がってしまう。「はぁ……...

  • ★ルート第二話 メッキは剥げるもの

    「ギタ男ー。今日も練習の時間だよー。ほら、ぬぎぬぎしましょうねー」「うぅ……ギターを出しているだけなのに、なんだか井伊さん、言い方がちょっといやらしいわ……」「ん? 喜多さんもぬぎぬぎする?」「どうして私も!? あっ、お手本見せてあげなきゃ...

  • ☆ルート第二話 その輝石に裏はない

    さて。後藤ひとりちゃんという子はギターの天才である。というよりも一人の少女が必死にその天才を掴んだ、というのが正解だろうか。ネットでのハンドルネーム【ギターヒーロー】は有名だし、ちょっと前までインディーズバンドやってた時期には拗らせファンを...

  • 水月切り/ヘルン

    「ふぅん」それは紅霧異変が発生する、10日ほど前。いっそ嫌になってみたくなるくらいに尊い色をした広がる透き通った空のもと。博麗神社に、久方ぶりに侍が訪れた。本人は隠しているつもりもないが、実際ポニーテールと言うよりも髷の出来損ないといったざ...

  • ☆ルート第一話 いい子と元陰キャ

    「あん、わん!」「むぅ……」何やら、頭に柔らかさ。そして頬になまもの的な温さとべろんちょな滑りを感じてまぶたピクピクあたしの意識は動き出す。全体はよく分からないけれど、でもその高音を耳にすれば大体分かる、これは確かに愛しのジミヘンちゃん。元...

  • ★ルート第一話 いい子と陽キャ

    『わん、あん!』「むぅ……」1DKに、ひとりちゃんに録音させて貰った、ジミヘンちゃんの鳴き声が響き渡る。止めるには惜しい、その目覚まし時計から続く音色に、あたしはでものそりと起きる。「ふわあ……」そして、凹凸イマイチな身体を伸ばして欠伸を一...

  • はじまり→☆

    あたしは、井伊直子。友達にはE子だのいい子だのあだ名されることのある、緑の髪した普通の女の子。いや、よく考えたら普通とはちょっと違うのかもしれない。あたしは幼い頃からとっても動物、特にワンちゃんが好きだった。『あははー! ワンちゃん可愛い!...

  • はじまり→★

    あたしは、井伊直子。友達にはE子だのいい子だのあだ名されることのある、緑の髪した普通の女の子。いや、よく考えたら普通とはちょっと違うのかもしれない。あたしは幼い頃からとっても動物、特にワンちゃんが好きだった。『あははー! ワンちゃん可愛い!...

  • いいこ・ざ・ろっく()・目次

    ぼっちちゃんがぼっちにならないよう頑張ってしまったいいこちゃん(つよい)が、そのために綺羅星になってしまったぼっちちゃんのためになれなくなったことに悩んだことからはじまるお話です!違う選択をしたパターンを別のお話として用意しております。輝ききれない★ルート、輝きはじめる☆ルートの二つです!

  • 番外編①「埼東ゆき」

    それは、色々なことが始まってしまう前の、こと日差しがぽやぽやしたいち日。来たるなり日向ぼっこ、と言って私を縁側までぐいぐい引っ張った我が悪の魔法少女、埼東ゆきちゃんはどうしてか今私のお膝の上です。「よしよしです」「うみゅぅ……」彼女が心地よ...

  • 第六話 助けに助けてもらう

    この物語れる程度の世界に神はない。また生き物が神の隷属装置であるかといえば、それは違う。故に、この狭い世界では滅びまでに自由な悪徳に満ちた生存が許可されていた。とはいえ、人間原理で語りきるのにはこの程度の範囲であっても無理がある。不足故にゼ...

  • 貴女と一緒で幸せ

    「うーん……」桜色した髪の上に、長めの耳がぺしゃり。そんな分かりやすい見目の通りにハルウララは悩んでいた。それはお昼時に暇している今どころか、朝に――――が彼女を起こしに訪れて髪をセットしてくれていた時ですらそうであったのだから中々のものだ...

  • 第四十話 スーサイド

    紅魔館を特に覆っていた紅い霧はフランドールの一撃に出来た空隙にて殆ど晴れて、夜空は今とても高い。星星満ちる中、何処か赤褐色をした満月が冴え冴えと。そして、そこに力の輝きを伴って争う二筋が流れていく。動き円かで遅い方――霊夢――は直角に高速移...

  • 月が綺麗ね

    星が月の子だというでまかせを信じる者はもういない。月は地球の衛星でしかなく、そもそも煌めく星星と異なり自らの熱量で輝いてすらいなかった。誰彼の距離のみが太古から月のその大いなるを信じさせたが、実のところあんなものは地球から離れて集った石塊だ...

  • あたいったら悪い女ねっ

    氷精チルノは、元々野良妖精である。だがしかし、今は半分くらいは紅魔館のメイドとして暮らして生きていた。当の本人は、特にその生活の変遷については気にしていないし、それ以前に理由もどうしてそうしたいのかすら忘却の彼方である。そんなお馬鹿で永遠の...

  • 【実体験談】犯罪被害を受けたら可能な限り早く告発すべき理由について【犯罪被害・拉致監禁・犯罪被害者給付制度】

    いじめから犯罪被害、そしてサバイバーズ・ギルトに至り、その後警察に被害を認めてもらえなかった実体験をなるべく赤裸々に書いたものです。表題の通りの犯罪被害を受けた際の告発の重要さ、そして犯罪被害者給付制度の認知をしていただけたら幸いです。私で無理なら、あなたが幸せになってくださると信じて。

  • 第二十五話 申し訳なさメーターやテープレコーダー

    私は日々が輝いて見えるという楽しさの表現を、何そんなのお天道様がお空でビカビカしてたら当たり前なことじゃないと思ってた。でも小説とかに描かれた先人たちの思いの丈の現れって、やっぱり貴重な経験談なのね。私は現在進行系で日常の眩しさ尊さに目を潰...

  • どうしようもないから

    博麗咲夜は人里にて【完璧で瀟洒な巫女】と呼ばれる。それは、どこぞの大店の主人が任せた妖怪退治を彼女が完璧に熟したから喧伝されるようになったものだ。妻の敵を取ってくれ。最初は里人の平穏のためと述べていたそんな彼の本音を聞き、巫女としてそれこそ...

  • 私の全て

    紅魔館には、小悪魔が居る。それは俗に言う「小悪魔的存在」ではなく本物の悪魔のリトルバージョン。彼女は悪魔らしくたちの悪い不条理であり、大体において聖なるものを犯したがるなんて癖を持つのがまたどうしようもない。よく絡まれる霊夢は普通にカミサマ...

  • 第二十七話 絶対無敵

  • 犬と狐

    博麗咲夜は、犬と狐が違う生き物であるとは知っていた。だが、それだけ。幼い頃には互いの根本が異なるわけでなければむしろ親しい存在であると錯覚すらしていて。「咲夜……私はお前の無能が殺してやりたいくらいに憎いよ」「そう……ごめんなさい」「はぁ。...

  • ぎゃおー

    十六夜霊夢には、天敵が居る。それは地下深くを根城としていて、何もかもを台無しにしてしまう気性の荒さを持っている上に、ずる賢い。なるほどそれだけを取ればパチュリーが蛇蝎のごとくに嫌うネズミ――羊皮紙を食む――を指しているようであるが、実際それ...

  • 抜け駆け

    第59回菊花賞。11月8日の本日に京都競馬場にて行われるグレード・ワンのレース。クラシック三冠のうち、最後の冠の一つ。最も強いウマ娘が勝つとすら言われる程にここまで菊花賞では培った実力を試される。3000メートルの厳しい道程を真っ先に踏破し...

  • 走ってもいいの?

    「良かった……」結局、此度の競走の損傷は少女のその一言に尽きる結末だった。左足舟状骨の粉砕骨折。無論前後の距骨や楔状骨も無事ではすまない。創外固定器にて整復位を保持するのも困難だったため、手術時間も遅くまで伸びる。しかし、キミはそこまで力ん...

  • もう、死んでもいい

    実は、博麗咲夜が時間を操る程の能力を持っていることを知っている者は数少ない。理由として大きいのは、彼女が能力を自身の生命線として仔細を語りたがらないため。故に、敵対するものどころか身内の間でも咲夜には瞬間移動を可能とする力がある程度に思われ...

  • 蚊の一種ではない

    「またこの結界って奴、ちょっと弄られてるわね……ま、これくらいなら通れそうだけど」空中に確かな隔たりを指先で感じながら、霊夢はそう呟く。引っ掻いたところで凹みもしないそれは膜と言うよりも、見えない壁。明らかに、そこにはここから通さないという...

  • 第三十九話 セイヴァー

    霧雨魔理沙はきっとこの場の誰より怖いものを知っている。幼少期の夜の厠に始まり、怪我の痛みに友への嫉妬に、やがて別離の恐怖を学ぶに至った。結果、人間なんて周囲に怖いものばかりだと魔理沙は考える。妖怪たちと比べれば脆い、足りない、考えなしの三重...

  • 陰陽玉

    博麗咲夜には、確かに母がいた。産みの母は直ぐに手も縁も離されたがために朧であるが、先代の巫女として最期まで立派に務めを果たしていた、そんな育ての母は間違いなく存在したのだ。彼女は線の細い人だったと、咲夜は亡くした今になってよく思い出す。装備...

  • 最高段

    「わー、あははっ」「きゃー!」「はぁ……うっさいわねえ」ホワイトブリムをてっぺんに載せているばかりの稚すぎる少女らの職務放棄な稚気の発声に、柳眉を寄せているのはまた少女。頑張らない奴らを見下げる白黒な彼女の手もまた、しかしおなざりだ。しかし...

  • 月と星

    紅の空に光の軌跡が眩く続く。断続は瞬間を次第に忘れて、威力は加減を損ねて飽和し壊滅的。そんな天上には舞い踊る悪魔の蝶。その眼下に世界を区切る紅白の犬。本来とは異なる世界に紡がれたのは、こんな一言。「……あり得ない」止まった時の中において、少...

  • 博麗咲夜、十六夜霊夢・目次

    太陽と月が入れ替わったとしても、世界は回る。東方Projectの咲夜さんと霊夢さんの立場入れ替わり小説となります。曇ったり晴れたり、忙しい小説となる想定です。

  • 第5話「ここを女子怪異バーゲンセール会場とする」

    ①「永遠雨季の精神」②「ここを女子怪異バーゲンセール会場とする」③「冷房機の自慢」④「皆の友達」⑤「オバケの夢想」⑥「そんなに嬉しいこと」⑦「仲間外れ」⑧「ひどいなぁ」前の話← 目次 →次の話

  • 第二十六話 我々の戦いはこれからだ

    さて。私と玲奈さんコンビがわらび曰くいちゃいちゃと絆を深めあった翌日。【ぷにーず】が発生してからそろそろ四日目となり、だいたいイベントも折り返しになる辺りですね。この火曜日に私はなんと呼び出しを受けたのです。成績優秀な私は勿論学校から運動以...

  • 軌跡の轍の内

    トレセン学園において、実績は当然ながら最重要視されるべきところである。多少の素行不良などによって減点されることはままあれども、そもそもいい子揃いのウマ娘と選びぬかれた中央トレーナーが調子に乗りすぎることも中々ない。つまり、ウマ娘たちのレース...

  • 第二十四話 草笛で薄明光線

    昔物語に竹取の翁という言葉が出てくることは、まあかぐや姫の大本的な竹取物語を読んだり学んだりしてみたらよく憶えているものだと思うわ。なにしろ冒頭の一節が彼、讃岐の造の説明だものね。私としては本題のかぐや姫よりこのお爺さんのことが最初随分と気...

  • 第二十二話 氷精チルノに優しく出来なかった

    属する希臘の神話に顕著であるが神ほどの次元違いが下手に触れれば、下位の秩序は瞬く間に崩れてしまうものだ。また自らが三界の地獄を支配するほどの桁違いと自認しているのであれば、下手に動くのは躊躇われるのが自然なこと。こういう時は、最強とはいえ妖...

  • 第二十五話 玲奈さんはえっちです

    なんだか世界最大の一族や世界最悪の人間や世界最上段の子や空の魔法少女に無貌の不滅なんて雑多な属性の大袈裟なものばかりプレパラートに乗っけているのが、ここ楠川市です。残念ながら《《どこにでも居る女の子》》が不在で幸いなことに《《鬼の手》》もな...

  • 第三十八話 段階を踏まなければ

    世界が燃える。果たしてそんなのが錯覚でなければ、この世は地獄だ。そして、妹の手により一度にそんな地獄絵図を披露されたレミリア・スカーレットは、自身を正しく《《二つに分ける》》ほどの火炎の中に悶え苦しんでいた。「ぐ……が……」消し炭からすらも...

  • 第二十三話 トレーシングペーパー×14光年

    私は、ここにいる。そんなそれこそSOSにも使えそうな言葉を、果たして私は口にしてもいいのかちょっと悩むわ。なにせアイアムアイだって不確かな【涼宮ハルヒ】の代替物でしかない私だもの。あの野球大会の日に交替があったことにて流石に理解したわ。私は...

  • 第二十四話 まだ引き返せる

    なんだか勘違いされがちですが、私はえっちではありません。すってんてんな逆ナイスばでーに、エロティック情報を自動シャットアウトしてくれる優れた意識までもを完備。妹のわらびと違いこれほど、エロース神に嫌われた存在はあまりいないでしょう。そもそも...

  • 番外話① 結小路

    結の本家は、それなりに旧い。とある頃から神職を辞すようになったとはいえ、周囲に影響強い大家。お祖父ちゃんお祖母ちゃんのお家の塀はどこまで続いてるのか分かんなかった、とは幼き頃の小路の感想である。とはいえ小路が生まれた結の分家において、歴史と...

  • 第二十二話 晴れ晴れ愉快に会議は踊る

    「えっと?」さて、特に勿体ぶることもなくただ瞬きとして目を閉じて開いた。それくらいの時間の認識しかないくらいのに、目の前の状況が一変していたらどうでしょう。とりあえず、私は混乱したの。幾ら暫定転生経験者で世界の中心に居座っているとしても、よ...

  • 走り続けたい

    ――――というウマ娘は中長距離が得意であり、こと長距離において秀でる部分が最初からあったというのは、知られたことである。実のところトレセン学園入学時点では、次代のステイヤー候補の筆頭としての期待すらかかっていた程。肉体は太く鋭いが、その技術...

  • 第4話「いいね」

    ①「かけ算得意なメイド長」②「きっかけ」③「最低でした」④「出る杭を打つ」⑤「自業自得」⑥「辛いのを許さない」⑦「みんな、幸せが一番」⑧「いいね」前の話← 目次 →次の話

  • 第五話 これでもぉ?

    この終末について、私の分かることはそう多くない。世界は存外軟体的で融通きくものあるが消費期限が過ぎ次第そのうち破け得ること。そして、その際に現れる罅は赤く、また終わる前頃に意味たちはそれを身体に写してからバラバラに落っこちていく、ということ...

  • 第四話 最後の友達

    私は生じる前から存在していた観測点だ。意識というものなんて細胞分裂の最初以前からどこかに存在していて、それこそ妖怪変化すら『ゴミ捨て場』で看取った経験があるくらいだから数百年は昔から私というものはあったのかもしれない。正体とは観測に所以する...

  • 第3話「友達に、なろう」

    ①「愛ってなんだ」②「綿の少女」③「みんながいて、あたしがいる」④「愛を篭めて」⑤「友達に、なろう」⑥「いちゃいちゃ」⑦「あたしで争わないでー」⑧「女子高生に、興味ない?」前の話← 目次 →次の話

  • 第2話「私の姉になってくれるかもしれなかった」

    ①「ロリ姉」②「またしても何も知らない」③「現場最年長ワンちゃん」④「集中できない」⑤「私の姉になってくれるかもしれなかった」⑥「じょしこーせーでゴメンねー」⑦「どうして?」⑧「嫌いだ」前の話← 目次 →次の話

  • 第1話「ネコを恐れ敬え」

    ①「自己紹介」②「ネコを恐れ敬え」③「なんて日田1」④「なんて日田2」⑤「なんて日田3」⑥「友情救助」⑦「ありがとう」⑧「設定閲覧」← 目次 →次の話

  • 【漫画】百合さんのお話・目次

    世界が終わるその前に、あなたと。制作したオリジナル終末百合ゲームの前日譚/IFとして描いているギャグありシリアスありの、4コマ漫画となります。

  • 第二十三話 ろんりー

    さて、この二次小説ちっくな世界を覗いてくださっている方には事前知識としてお分かりでしょうが、学校とは学びに学ぶ場です。生徒たる私達は主に先生とかいう先に生きてきた大人さんに、勉強を筆頭に色々と教わるのですね。先週には、生物を得意とする若林先...

  • 第二十二話 まとめてかかってきなさい

    物語にせよ何にせよ、最初のほうが結構肝心です。よい掴みなくして満足に引っ張れなというのは、ことUFOキャッチャー(苦手なわらび曰くあれはでっかい百円募金箱)を見ればよく分かるでしょう。もっとも、こう意味不明にするとかわざと最初を下らなくさせ...

  • 第二十一話 誰が勝てる

    私はこの世界のいちファンではありますが、しかし現状それ以上に役目を得たここに生きるものでもありました。悪の組織、テュポエウスの首領。全知無能なんて随分な知ったかぶりをして、何も出来なくとも悪い子等の救いくらいにはなりたいなと頑張っている私で...

  • 第十九話 ツンツンデレ

    原作通りと言わずともどうせならある程度沿わしてみたい。ヒロインと主人公って、それが世界平和に繋がるとか以前にすっごく仲良くして欲しいですよね。隣で愛とかいちゃいちゃがにょきにょき育つところとかきゃーきゃー横で見るの意外と楽しそうです。でもそ...

  • 第十八話 川島さんの、えっち

    私は「錆色の~」シリーズの原作主人公さんとラスボスさんのハウスを昔から両方知っています。というか、前は結構な頻度で宗二君と善人のアパートを行ったり来たりしていました。休みの日とかに宗二君と絵本最強主人公談義を行ったあとに、善人と遠出ってどこ...

  • 第十七話 凄いヒーローさんなんだ

    さて、読者の皆様方はよくご存じでいらっしゃるとは思いますが、この二次創作な世界はつまり原作ありです。どうやら前世の私の聖典だったようである、ジュブナイル小説「錆色の~」シリーズ。はい。その世界に転生だか何だかして私は前世の記憶ばかり引き継い...

  • 第十六話 コウノトリがキャベツ畑

    前世の私はあれですね。きっと設定マニアというものだったのかもしれません。そうとでもしとかないと、この「錆色の図書鍵」から始まる小説シリーズの事細かを《《使用可能な状態》》で頭に叩き込んでおくことなんて普通は有り得ないでしょう。まあ、ちょっと...

arrow_drop_down

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用
茶そばきりブログ

フォローできる上限に達しました。

新規登録/ログインすることで
フォロー上限を増やすことができます。

フォローしました

リーダーで読む

フォロー