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  • 飯守泰次郎さんのこと

    東京シティ・フィルが来る9月1日に開催する第363回定期演奏会の冒頭に、去る8月15日に逝去された当団桂冠名誉指揮者の飯守泰次郎さんを偲んでワーグナー作曲楽劇「ローエングリーン」第1幕への前奏曲を追悼演奏することが発表された。私は定期会員なので襟を正して聞かせていただく。きっと様々なの想い出が走馬灯のように脳裏を駆け巡り、涙なしには聞けないことになるだろう。1997年11月に東京に待望のオペラハウスが落成し、その柿落としの一つに選ばれたのもこの楽劇「ローエングリーン」だった。その時の指揮を受け持ったのは、後にこの劇場のオペラ芸術監督になる先輩格の若杉弘さんだった。もちろん私も客席の一人だったわけだが、終演後興奮さめやらず人の波に任せて初台の駅に向かっていると、第一幕への前奏曲を口ずさむ歌声が後ろから聞こえ...飯守泰次郎さんのこと

  • 第43回草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティバル (8月26日〜30日)

    毎年恒例になっている晩夏の草津にやってきた。もちろんフェスティバルの一環として草津音楽の森コンサートホールで開催されるコンサートを聴くためである。今年はその終盤の4つの音楽会とアカデミーの優秀な生徒達によるスチューデント・コンサートを楽しく聴いた。まず26日はドヴォルジャークの弦楽六重奏イ長調、スラブ舞曲作品46-1&8と作品72-2(作曲者による四手連弾版)、ブラームスの弦楽六重奏曲第一番というプログラムだ。ここではショロモ・ミンツ(初参加)、高木和弘、般若佳子、吉田有希子、タマーシュ・ヴァルガ、大友肇らの名手によるブラームスの集中力の高い緊密なアンサンブルの演奏がとても素晴らしかった。ブルーノ・カニーノと岡田博美による迫力満点の連弾が二つの弦楽六重奏曲の間にアクセントを添えた。27日は「室内楽の神髄」...第43回草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティバル(8月26日〜30日)

  • ロッシーニ・オペラ・フェスティバル2023(8月13日〜16日)

    パンデミックによる中断を経て、4年振りにアドリア海に面したリゾート地ペーザロを訪れた。目的は勿論ここで毎年開催されるロッシーニ音楽祭である。今年はその中の6公演を聴いた。昨年末の地震で伝統あるテアトロ・ロッシーニが修復中となり今年は代わりに定員500人程度のテアトロ・スプリメンターレという映画館が小会場に当てられた。大会場はいつものようにヴィトリフリゴ・アレーナだ。アレーナは元来バスケット・ボール用の体育館だそうだが、このオペラ祭のためにその年の演目に応じて仕切りを作って仮設の劇場にする。今年はキャパ1200名程度の中劇場が出来上がった。座席こそ粗末だが、音響は適度な残響があって中々良い。さて最初に見た演目は13日の「ブルグントのアデライデ」(1817)だ。これはArnaudBernardによる新プロダク...ロッシーニ・オペラ・フェスティバル2023(8月13日〜16日)

  • 夏の休日、愉悦とロマンの夕べ(8月5日)

    毎夏恒例のサマーミューザの出張公演が酷暑の中、新百合ヶ丘にあるテアトロ・リージオ・ショウワで開催された。登場したのは広上淳一指揮の東京交響楽団だ。選曲はオケの演奏会では誠に珍しいドリーブのバレエ組曲「コッペリア」、そしラフマニノフの交響曲第2番ホ短調。これらはタイトルである”愉悦とロマン”を見事に実感させる感じさせるような暑さを吹き飛ばす楽しい夕べだった。まずコッペリア組曲は「マカリスター版」ということで、バレエ全曲の中から「導入とワルツ」、「前奏曲とマズルカ」、「バラードとスラヴの主題による変奏曲」、「人形のワルツとチャルダッシュ」の4曲が演奏されたが、それぞれの曲の持つリズムや雰囲気を独特の動きでピタリと振り分けるのまさに広上の天性だ。時節がら首席欠員のパートも多いと見受けられる東響だったが、小林壱成...夏の休日、愉悦とロマンの夕べ(8月5日)

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