ニューヨークに15年ほど暮らし2020年日本に帰国しました。その経験から、日本と世界の考え方や物事のとらえ方の違いを紹介。オンラインではニューヨークの情報や、忙しさから解放され自分のペースで生きられるようになるセッションも行っています。
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日常生活での大人の分離不安症について、今回もわたしの例をもとに見ていこうと思います。 彼の実家に遊びに行った時のこと、みんなで夜ご飯をごちそうになっていたとき、彼がトイレに立ちました。が、いつまでたっても帰ってきません。食卓で彼のお母さんやお父さんと会話を続けつつ、おなかの調子でも悪いんだろうとしばらく待っていましたが、あまりに長すぎます。 お母さんたちは1ミリも気にする様子はありません。家の中だし他にどこに行くところがあるんだという感じなのでしょう。そんなことすら思わないほど気にもしていない様子。しかし、わたしの不安は増大してきます。お母さんたちと他愛のない会話を続けつつ、その後もしばらく待…
わたしはオンラインで英会話も教えているのですが、生徒さんからこんな質問がありました。 I was like~ってどういう意味ですか? Youtube動画を観ていて、 「I was like "Don't worry!"」という会話が出てきて、 訳を見ると「わたしは"Don't worry!と言った」としか書かれてなかった。 なら、「I said "Don't worry!"」にならないんですか??と。 I was like~は わかりやすく言えば 「~って感じだった」です。 厳密に訳すと「わたしはその時~って感じだった」かな。 なので、 「わたしは "Don't worry!"って感じだった」…
最近のわたしの分離不安に対する感想です。 悪魔のささやきともいえるかもしれない。なぜなら、それによってなんの問題もないところに「問題」を生じさせてしまうから。 違うとわかっていても、大丈夫とわかっていても、じわじわむしばんでくる。そんなことない、大丈夫だと頭ではわかっているその理性がまったく効かない。それどころか、問題のない事実も「問題」として捉えて(反応して)しまうことで、しまいには自分自身で問題を創り出してしまう結果になります。 人間は一日に七万回も思考を繰り返していると言われています。考えすぎてしまうことで、本来単純で悩む必要なんてないような物事を、複雑にしすぎてしまう傾向にあります。特…
「不安」や「恐怖」の感情に対してとても効果的なワークを見つけたのでシェアします。 阿蘇湧真さんがおっしゃられていたワークです。彼はYouTubeなどを通して、自分らしく軽やかに生きていくアドバイスを発信されている方で、いつも丁寧に説明されるのでとてもわかりやすいです。 その中でおっしゃられていたのが、「恐怖のない人生」に意識を向けて、それを書き出してみるというものです。 ”朝起きて、いっさいの不安や恐怖がなくなっていたら、1ミリもなくなったら、みなさんはどうしますか? 生きていくうえで、全く恐怖がなかったら、朝起きて朝ごはんを作りながら、出勤、通学しながら、どんなことを感じるでしょうか? 1日…
「朝起きられない自分はダメ」じゃない!遺伝子によって決まる朝型と夜型
「早寝早起」「早起きは三文の徳」「朝活」とよく言われますが、どうしても朝は苦手、という方も多いのではないでしょうか? わたしは一日の中で朝がいちばん体の調子が悪いです。朝ごはんなど食べられる状態ではなく、バナナやみかん、トマトひとかけぐらいしか口にできません。旅行先でせっかく無料の朝食が付いているホテルも8時半や9時までの朝食の時間に間に合わなかったり、10時のチェックアウトもヒヤヒヤするので、チェックアウト時間の遅いホテルを選ぶようにしたりしています。無理なものは仕方がないと思いつつ、「朝活」という言葉に羨望と劣等感を抱き、それにフィットしない自分がおかしいんだ。何かしらの矯正が必要なんだと…
強迫性障害のひとつ確認行為について、一口に確認行為といってもさまざま例があるので、わたしの場合を例にあげて説明してみようと思います。 火元:外出時に火事にならないようにガスの元栓を締め、冷蔵庫以外はコンセントをすべて抜く(Wifiも)。コンセントに関しては、抜いた後でもプラグに火がつくのではないかと思ってしまうため、本やじゅうたんなど燃えやすいものと離しておく。 コンセントやWiFiがそんな簡単に発火したら毎日どこかで火事が起こってるだろ! と自分につっ込みながら「万が一」の恐怖からぜんぶ抜いていく。 太陽:窓などから入る太陽の光で紙などが燃えないようカーテンを閉める。 水道:蛇口を締めるのは…
この記事では、大人になってからの分離不安の具体例をわたしを例にとって書いていきたいと思います。 わたしの場合、パートナーが待ち合わせ時間に遅れたり、メールの返事が遅いだけでいてもたってもいられなくなります。嫌われたのかな?ぐらいの不安は誰にでもあると思うのですが、どこかで事故に遭ってるんじゃないか、そしてこのままもう二度と会えないんじゃないだろうか、と増幅していきます。そしていてもたってもいられなくなった結果の行動が、その2で書いた「駅まで見に行く」という行動です。「好きな人と待ち合わせ」なんてすごく楽しく、待つことも楽しみの一つのはずなのに。 一日が終わり「またね」と言って別れるころには「こ…
自分に余裕のある毎日を実現するお手伝いをいたします☆ 強迫性障害、分離不安などで悩んでいる人はもちろん、 毎日が忙しい あれもこれもやらなければ! いつも時間に追われている 仕事、子育て、介護などで自分の時間がまったくない 職場でのサービス残業から逃れられない いつもがんばりすぎてしまう 無理してるのはわかってる、身体も悲鳴を上げているのはわかってるんだけど、どうしたらいいかわからないから困ってるんじゃない!! そう思いながら毎日を過ごしている方は多いと思います。 本来、仕事や家事や育児、人間関係といったものは、毎日を充実させ人生を豊かにしてくれるものです。ですが日本の人は恥や罪悪感を背負いや…
強迫性障害(OCD)や分離不安、その他さまざまな生きづらさを抱えている人へ
何年か前までは自分がカウンセラーになるなんて思ってもみませんでした。でもニューヨークで長く暮らし、人間ってみんな同じなんだと心の底から理解することができたことで、とても心が軽くなり、そうなることができたことで、同じ日本人であるみなさんにも、もっと自分に優しく軽やかな生き方を選択できるようになってほしいと思うようになりました。 弱くてもいい、強くなくてもいい、できなくてもいい、好きなことは好き、嫌なことは嫌と言っていい、反対にそれが言えなくてもいい、中途半端でも、途中で投げ出してもいい、八方美人でもいい、他人に優しくできなくてもいい、すぐに泣いてもいい、要領がよくなくてもいい、稼ぎが少なくてもい…
わたしの分離不安症(大人の分離不安)その2 幼稚園や小学校の頃
分離不安症ですが、思い返してみればいきなりそうなったわけではなく小学校や幼稚園の頃からその兆候はありました。 わたしの場合、分離不安症の子供によくみられる、朝、幼稚園などに行きたくなくて大泣きするということはまったくありませんでした。幼稚園や学校にはむしろ進んで通っていましたので、自分に分離不安があるなどとは思ってもみませんでした。 ただ、思い当たることはいくつかありました。一番印象深いのは幼稚園の頃です。病気で2週間ほど入院していたときがありました。面会に来た母が帰る時間になると毎回大泣きしていました。母は毎日会いに来てくれていたのですが。同じ部屋には違う病気で入院している子供も何人かおり、…
分離不安症といえば日本では子供やペットに関するものが多くみられますが、大人にももちろんあります。今回はわたしの場合を例にとって、大人の分離不安症について書いていこうと思います。 分離不安症とは、家族やパートナーといった自分にとってかけがえのない人が、何らかの形で突然自分のもとから消えてしまうのではないか、という不安が事あるごとに襲ってくる。その不安で身動きが取れなくなる(家族と離れられない、自分や家族の行動に制限がかかってしまう)というものです。 わたしの場合、前旦那が出勤するのに家を出た後、「彼に何かがあってもう二度と会えなくなってしまうのではないか?」という不安がせりあがってきていました。…
前回「わたしの強迫性障害」でお話ししましたが、具体的にどんなものがあるのか、お話ししようと思います。 ひとこと強迫性障害といっても確認行為、不潔恐怖、加害恐怖、儀式行為などさまざまな症状があります。わたしの場合どれに当てはまるのかわからないものもありますが、ざっと上げていこうと思います。 ·鍵、火元、メール送信、封筒、ポストに関する「確認行為」 途中で止まったり閉じ込められてしまうのが怖いのでエレベーターになるべく乗らない(閉所恐怖症ではありません) 車を運転時、人や動物などをはねていないか常に気になる「加害恐怖」 電気を消したり蛇口を締める瞬間、「大切な人の首が締まるのではないか、死んでしま…
ニューヨークの地下鉄(サブウェイ)に関して、もう少し詳しく書いていこうと思います。 90年代以前までは「すごく危険!」と言われていたNYの地下鉄ですが、わたしがいた2006-2020年ごろには、ほとんど日本と同じ感覚で普通に利用できるようになっていました。サブウェイは主にマンハッタン島とその北のブロンクス、東のクイーンズ、ブルックリンのあるロングアイランド島を繋いでいます。ブロンクスより北のアップステートに行く場合はメトロノース、クイーンズより東のロングアイランドに行く場合はLIRR(ロングアイランドレイルロード)、西のニュージャージーに行く場合はPath Trainを利用します。 クイーンズ…
最近、芸能人やセレブの方が自らの性自認や性的嗜好をカミングアウトされるのをよくみかけます。彼らを見るとき、わたしは希望にあふれたような、心から応援したい気持ちになります。 セクシャルマイノリティではない自分がなぜそんな気持ちになるのだろうと考えてみたところ、それは「自分自身を自由に表現して生きる」ことを決意した彼らから勇気や希望をもらえるからだと気付きました。それは他でもないわたし自身がNYで学んだことでもありました。 日本ではセクシャルマイノリティの方々に対する理解はNYほど浸透していません。加えて日本では「こうでなければ」という無意識の制限がとても多く、「ふつう」「常識」「あたりまえ」とい…
日本に帰ってきて仕事探しをする際、履歴書に写真や年齢、性別を記載する欄があるのに驚いてしまいました。 20代前半までは日本で働いていたので、履歴書のことは知っていましたが、いまだに存在していることに驚きました。アメリカでは年齢、性別、写真(容姿=人種)は明らかに差別につながる要素なので履歴書(レジメ)には記載しません。一方、日本では未だにこの三要素、とくに年齢と性別の記載を求められる機会がすごく多いことに驚きます。 性別に関しても、日本でもLGBTQやジェンダーに関する認識が深まりつつあるにもかかわらず、いつまでたっても「男性」「女性」の二つの表記しかなかったり、「性別を選択しない」「どちらで…
わたしは飛行機恐怖症です。 なので飛行機に乗るときはいつも死ぬ覚悟(あるいはそれに近い覚悟)をしなければならないという制約があるため、ニューヨーク在住中も旅行は出来る限り陸路か海路を選んでいました。 テネシー(元旦那の故郷)→車 or グレイハウンドバスボストン →車ワシントンD.C →車フロリダ、バハマ →船日本 →船その他、ニューヨーク州内(州が大きいので飛行機が普通) →車 これだけか。。。 15年ほど住んでた割には、ほとんどどこにも行ってないですね(苦笑) 日本=船とありますが、飛行機が怖すぎて一度だけ船で太平洋を横断したことがあります。全行程25日ぐらいかかりました。 行程は:ニュー…
別のブログ(https://syoshiko0212.hatenablog.com/entry/2023/04/11/093157)で時刻の話をしましたが、ご存じのとおり日本人は時間にものすごく正確なことで世界でも有名です。分刻みの列車は時刻表通りに来ますし、時速300キロの新幹線ですら10分おきに発着するのには脱帽してしまいます。 ニューヨークの地下鉄の駅には時刻表がありません。 正確には時刻表は存在するのですが、ホームに表示がありません。ここ3、4年で列車が前の駅を出発したことを示す電光掲示板が設置されましたが、それ以前は列車の到着を知らせる案内など皆無でしのた。時刻表があったとしても、ニ…
以前、飛行機恐怖症のお話をしましたが、飛行機恐怖症と関係してると思われる思考癖があります。それは『強迫性障害』です。 それまでは極度の心配性だと思っていました。 大学生の頃、お総菜屋さんでアルバイトをしていたのですが、閉店時にガスの元栓や電気を消すという作業に何分もかかっていました。「消した、閉めた」と頭ではわかっていても、指さし確認、果てはチェックリストを作って一つ一つチェックマークをつけても納得できないという心配ぶりで、普通の人が1分程度で完了できることを30分ぐらいかかってしまうこともあり、どうしてこんなに極度の心配性なんだろうと思っていました。 渡米して前旦那と結婚し、関係がうまくいか…
突然ですが、わたしは飛行機が怖いです。 海外に在住してると少なくとも年に1回は帰国する必要があったりするのですが、そのたびに死ぬ覚悟で乗っていました。 北米大陸のなかでもニューヨークは東海岸にあるので飛行時間も長くなります(14時間)。 けっこう地獄です。 飛行機は嫌いではないんです。 遠いところに旅するという感覚もウキウキするし、窓の外の景色はきれいだしすごく好きなのですが、 「墜落したらほぼ悪実に死ぬ」という恐怖がぬぐえず、 フライトチケットを予約した日には「あと〇〇日でわたしは死ぬんだ」とフライト当日まで地獄の日々が続きます。 飛行機は自動車などと比べて事故の確率は極めて低い乗り物と言わ…
『反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」』 草薙龍瞬
おすすめ本の紹介です。 『反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」』草薙龍瞬 日常で起こる嬉しいことや悲しいことに一喜一憂したことは誰にでもあるとおもいます。 良いことならいいですが、他人から理不尽に非難されたり、職場や家庭、学校などでの関係がうまくいかず、あまりうれしくない状況にあるとき、どういう姿勢でいればマイナスの感情にとらわれず(嫌な気分にならず)平穏に過ごすことができるのかが、わかりやすく書かれています。 『心の状態を「きちんと見る」』『「良い·悪い」「好き·嫌い」をやめる(ムダに判断しない)』『どんなときも自分を否定しない』など、人が悩んでしまう理由の…
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