私は旧統一教会の元二世信者であり、長年教会で献身的に活動を続けてきました。 旧統一教会に関連して、旧統一教会や社会の不可解な点について問題提起をしたいと思います。また気になった時事ネタについても、書きたいと思います。
韓国ソウル南部地検は、旧統一教会の韓鶴子総裁を韓国から出国禁止措置を取ったニュースを耳にした。 どうやら、元幹部がユン大統領へブランドバッグなど合計6000万ウォン程度を送ったことで罪に問われている。日本でいう贈収賄罪的なものだろうか。 ユン大統領は、現職の大統領で初めて内乱を首謀した内乱罪で起訴された人物。 韓国は、これまでも元大統領が、暗殺されたり、刑罰をうけるなどの事件が多いことから、収賄の文化が横行していることがうかがえる。 事実関係が立証されれば、韓国社会での立ち入りはよくわからないが、日本での旧統一教会への風当たりがさらに厳しくなるのは間違いと思う。 現在、日本でも旧統一教会での解…
東京地裁から3月25日に解散命令決定を受けた旧統一教会は「信教の自由の侵害」として、即時抗告する方針を示しているようだ。 そこで思うのだが、信教の自由を侵害しているわけではなく、あくまでも、税制上の優遇などの利益が享受できる宗教法人としての法人格を失うだけで、任意団体としては存在することはできるのだから、「信教の自由の侵害」という批判は的外れである。 確かに、メディアは世論の批判を助長させる悪玉なので、理不尽な批判もおおいだろうが、教団側も非がないわけではないことから、自らの非の部分をみつめなおし、謝罪し、任意団体として再スタートを切る必要があるのだと思う。
例年11月に鹿児島市で開催されている「おはら祭」 昨年2023年には、旧統一教会が踊り連として参加し、主催であるおはら祭振興会に多くの抗議が寄せられた。このことから、おはら祭振興会は、これまで設けられていなかった規約を突然に設けた。 その規約によると、参加を認めるかどうかを事前に審査する方式に変更し、「公序良俗に反する行為や法に抵触する行為等、おはら祭に参加がふさわしくないと判断される踊り連等」は参加が認められない。 この新たに設けられた規約により、旧統一教会は2024年のおはら祭に参加ができないと報道された。 このニュースで思うことがいくつかある。 まず、「公序良俗に反する」とは、公の秩序若…
私は現在、イエスマン組織に所属している。 イエスマン組織とは、組織のトップが、考え方が異なる、気に食わないという理由だけで、意見してくる部下を一蹴し、自らに従順な部下のみで回りを固めている、新陳代謝の悪い、風通しの悪い組織のことである。 一方で、チームワークとは、一人ひとりが各々の役割を果たし、チーム一丸となってワークする(働く)ことである。 イエスマン組織は、部下が意見しにくい環境であることから、チームワークが機能しない状態なのだ。 人間の身体で例えると、身体反射が起こらない機能不全に陥っている状態。 反射とは、熱いものに触れたとき、人間の身体は、大脳への刺激を介することなく、手を引っ込める…
近年、「性の多様性」という価値観が日本人に広がりつつある。 これは、ジェンダーフリーと言われる、「男らしさ」、「女らしさ」に対する否定論を唱える考え方である。 この考え方の広がりにより、各自治体の申請書などから性別欄が消えようとしているのだ。これは、行政が性の多様性について男性・女性以外の性(トランスジェンダー等)を抱えている少数派の人たち(性的マイノリティ)に対して配慮が必要と判断していることが背景にある。 また、同性カップルを、パートナーシップ制度として認めるような自治体も少しずつ増加してきている。 この社会的な流れに対して、一言物申したい。 私は、この性の多様性の動きは、何らかの勢力の働…
【富山市議会】旧統一教会及び関係団体と一切の関係を断つ決議について
昨年の9月、富山市議会の定例会で「旧統一教会及び関係団体と一切の関係を断つ」決議が全会一致で可決された本件について述べたい。 まずこの決議の提案理由として、久保大憲議員は「問題は、政治家が宗教団体と関わることではない。消費者の不安をあおり、高額な商品を購入させる「霊感商法」などで大きな社会問題となった団体とのつながりをもってきたことにある。」「富山市議会も、藤井市長並びに当局と同じく旧統一教会及び関係団体と今後一切の関係を断ち切ることを宣言する」と発言した。 これを受けて、富山市内の50代男性信者が、市に対して決議の取り消し及び慰謝料等350万円の支払いを求めて地裁に提訴している。 まず、この…
全国に議会議員という身分を持つ者は多い。 国会議員、区議会議員、県議会議員、市議会議員、町議会議員、村議会議員等 このうち、国会議員は衆議院議員が令和4年度で465名、参議院で248名。 また全国の地方議会議員(国会議員以外)の総数は、総務省の統計によると、令和3年度時点でおよそ3万2000名。 地方議会は、憲法第93条第1項の議事機関として、地方公共団体に設置されているものであり、住民による直接選挙で選出された住民代表が行政を監視し、執行部をけん制することで適切な行政運営を実現することにその存在意義がある。 しかし現状では、執行部から提出された議案を追認するのみで、議案が否決されたり、修正動…
反セクト法による宗教迫害 旧統一教会元二世信者である小川さゆりさんが現在フランスで施行されている「反セクト法」の施行の実現に向けて活動しているという。 反セクト法とは、簡単にいうと刑事罰等を受けたカルト集団の活動を制限し、場合によっては解散させられるというもの。 この反セクト法について、言いたいことがある。 まずセクト(カルト)という定義が曖昧過ぎるということ。 フランスでも、この定義については、信教の自由との整合性を担保するため、「セクト」ではなく「セクト的性格=精神的又は身体的依存を作り、それを利用することを目的として活動する団体」とあえて曖昧な表現で逃げている。 仮にこの法案が成立したと…
反セクト法による宗教迫害 旧統一教会元二世信者である小川さゆりさんが現在フランスで施行されている「反セクト法」の施行の実現に向けて活動しているという。 反セクト法とは、簡単にいうと刑事罰等を受けたカルト集団の活動を制限し、場合によっては解散させられるというもの。 この反セクト法について、言いたいことがある。 まずセクト(カルト)という定義が曖昧過ぎるということ。 フランスでも、この定義については、信教の自由との整合性を担保するため、「セクト」ではなく「セクト的性格=精神的又は身体的依存を作り、それを利用することを目的として活動する団体」とあえて曖昧な表現で逃げている。 仮にこの法案が成立したと…
旧統一教会には、教会内部に「信者のための相談窓口」が設置されていた。(現在存在するかは不明) その相談窓口は、教会に対する不満や信者間のトラブル等の相談を受けてくれるというもので、相談窓口のチラシが、各教会の掲示ブース等で掲示されていた。 私がまだ教会の献身者として働いていた頃、ある教会の献身者であるA氏からこんな話を聞いたことがある。 ある教会の青年たちをリーダー的な立場を任されていたA氏は、あるとき青年部の女性信徒から相談を受けた。A氏は、相談内容を聞き衝撃を受けたという。 なぜならば、男女間の貞操に厳格な教えをもつ旧統一教会。その教会の長たる教会長(韓国人男性)が、あろうことか、若い女性…
今回は旧統一教会について、旧統一教会の元二世信者であり、長年献身的に活動してきた元信者としてできるだけ分かりやすく紹介したいと思う。 昨今何かとメディアを騒がせているこの団体だが、特に若い世代の方は詳しい実態を知らない方が多い。 旧統一教会の創設者は韓国の故・文鮮明氏であり、現在は三番目の婦人である韓鶴子氏が総裁である。 文氏には子どもが12名いて、そのうち後継者と目されていた数名の子息は、旧統一教会(現在の世界平和統一家庭連合)とは敵対関係にある団体を創設している。 旧統一教会の教義は、創設者文鮮明氏が解いた「統一原理」である。 統一原理は、分派し、当初の目的を忘れて形骸化したキリスト教会を…
魔女狩りとマインドコントロール 「魔女狩り」とは、中世ヨーロッパの時代に、「魔女」つまり呪術を使って人々に害を及ぼすとされる者たちを国とキリスト教会が結託して告発し、宗教裁判(通称、魔女裁判)にかけ、大勢を焚刑(火あぶり)などで死刑に処したとされる実際に存在した史実である。 当時の強者である国やキリスト教会が、魔法使って人々を誘惑するなどと根拠のない罪状をこじつけ、弱者である異端者を「魔女」とレッテルを張り、善人面をしてマイノリティを迫害してきたのだ。 このことから「魔女狩り」という言葉は、強者が思想や信条を異にする弱者を迫害するという意味の代名詞にもなっている。 現代では、この話を滑稽に感じ…
私は、旧統一教会の元二世信者である。 両親に連れられて教会に通うだけの二世信者ではなく、みずから学び、指導もしてきた。 その崇高な教えとは程遠い現実を目の当たりにし、教会を去った。 現在は、ごく平凡な家庭を築いている。 以下はそんな私の旧統一教会での体験談である。 教会の日曜礼拝で以下のような話を聞いたことがある。 旧統一教会の現総裁である韓鶴子氏のことである。 「韓総裁は、自身の前で芸を披露するために韓国へ訪問した数十名の日本人の団体に対し、帰りの飛行機をキャンセルさせてまで、もてなしの場を設け、お土産までくださった。」 この話を聞いた教会員たちは 「韓氏の懐の深さ」に深い感銘を受けた。 し…
マインドコントロールについて 12月10日、旧統一教会の被害者救済法が衆議院本会議で可決、成立した。 この救済法の条文をめぐっては、野党側から、「マインドコントロール下での寄付の規制」に関する意見が付されていた。このことについて、一言言わせてほしい。 「マインドコントロール(洗脳)」という定義が難しい、曖昧過ぎる文言を条文化しようとするなんて、どうかしている。 こんな条項を条文化して、被害者がマインドコントロールされているかどうかを誰が判断できるのか。言葉は悪いが、馬鹿なのかと思ってしまう。 旧統一教会をメンタリスト集団か何かだと勘違いしているのだろうか。 もっとわかりやすく、「黒魔術を活用し…
被害者救済法案について 12月1日、被害者救済新法が閣議決定され、法案が国会に提出されることとなった。 「霊感」等で不安に付け込む等の行為を禁止し、これらの行為を取り消しの対象とし、配偶者や子が本人に代わって取り消しや寄付の返還を求めることができるというもの。 この法案に対して、山上容疑者の家庭で考えてみる。 母親が旧統一教会に対して高額な献金をしたことを家族が知れば、一旦は、配偶者や子供が取り消しを求め、お金が戻ってくる。 しかし、自主的に献金をしている母親が教会とつながっている以上、高額献金の連鎖は続いていくのではないだろうか。 また、団体の配慮義務についても「個人や家族の生活の維持を困難…
はじめに 山上徹也容疑者から銃撃を受けた安倍元首相が凶弾に倒れてから数か月が経過した。これまで静観してきた私は、元二世信者である小川さゆり(仮名)さんの記者会見を機に、教会内部の事情をある程度知る立場から、旧統一教会問題への解決策を検討していきたいと考え、このブログをはじめた。 これまで、メディアで二世信者又は元二世信者の主張を幾度か耳にしたが、教会の内部事情をさほど知らない立場から教会批判するものが多い。今回の小川さゆり(仮名)さんの記者会見も、ご自身の家庭内での被害体験を振り返り、情に訴えかける主観的内容がほとんどであり、旧統一教会の「解散命令」を訴えるには、あまりにも教会内部の情報が不足…
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