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2023/01/24

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  • 今週のお稽古:14、20 Jun 2025

    6月とは思えぬ連日の猛暑には戸惑うばかりですが、植物にとっても過酷なことでしょう。スーパーに並ぶ葉もの野菜の価格がやっと落ち着いたと思った矢先にこれでは、先が思いやられます。お花屋さんも仕入れにご苦労されながらも、変わらずに稽古花材を用意して下さることをありがたく思う今日この頃です。 さて前置きが長くなりましたが、今回はTさんとSさんの作品をご紹介します。 まずTさんですが、淡いピンクの蛤形の花器を気に入って選ばれましたので、この花器の魅力を活かすような構成にしたいところです。ということで、大ぶりなモンステラは角度を工夫しスリムに見せて、花器の余白に緊張感が出るように仕上げました。 リアトリス…

  • 第58回 日本いけばな芸術展

    先月、日本橋高島屋にて「第58回 日本いけばな芸術展」が開催されました。 同展は草月流だけでなく、池坊をはじめとする他流の力作を多数拝見することのできる貴重な機会です。会期は5月21日〜26日で3次に分けて展示され、1次と2次にお邪魔しました。 遅ればせながら、ご紹介したいと思います。 第58回日本いけばな芸術展 公益財団法人日本いけばな芸術協会 勅使河原茜家元 ポップな色合いが楽しい、素敵な作品です。 左 池坊専好、右 小原宏貴 左 肥原慶甫、中 吉村華洲、右、岡田広山 合作:左 一葉式いけ花、右 小原流 草月流合作:岡崎忍、石川己青、坂口水恵、粕谷星華、菊田汀佳 草月流合作:五十野雅峰…

  • 先週のお稽古:26 May、1 Jun 2025

    先週はT.M.さんとU.N.さんのお二人と、S.I.さんがいらっしゃいました。早速ご紹介します。 まずT.M.さんの作品ですが、こちらは直線と曲線をテーマにした構成です。 フトイの直線と、カラーの曲線の掛け合いが効いていますね。トルコブルーの花器と黄色のカラーの組み合わせもバッチリです。Tさんはこれが自由花2作目ですが、しっかりとテーマの意図を汲み取って、素敵な作品になりました。花型と同様に自由花もこの調子で頑張ってください。 T.M.さん:フトイ、カラー、ギボウシ 続いてU.N.さんの作品です。こちらもモダンに仕上がりました。空間分割がとてもお上手です。懐紙を二つ折りにしたような形状の花器と…

  • 先週のお稽古: 25 May 2025

    自宅教室、お二人がお見えになりました。 初めにS.I.さんの作品からご紹介します。今回は二作おいけになり、一作目は「緑を見つめる」をテーマに取り組まれました。 以前「葉ものでいける」というお稽古をされましたが、その際はブラックリーフのような褐色の葉ものや、キキョウラン、ドラセナゴッドなどの斑入りのものも素材として扱うことができましたが、今回はあくまでも「緑」がテーマですから、これらは対象外になります。逆に緑色の素材であれば、ビバーナムやカーネーションのような花もの、枝ものも取り入れることができます。 緑色のカラーバリエーション、形や大きさ、質感など、素材の持つ特徴をいかして、魅力的な作品を目指…

  • 先週のお稽古:22、23 May 2025

    久しぶりのお稽古紹介です。今月は連休があり、その後も何かと用事が続いたため、しばらく教室をお休みしていました。そんな訳で、約一月ぶりのお稽古ブログです。 まずはT教室のお二人から・・・。 Yさんは第一応用傾真型の盛花です。芍薬はまだ蕾の状態ですが、花びらのピンクがうっすらと顔を出していますので、もう間もなく大輪の花を咲かせることでしょう。ゴージャスさが魅力の芍薬ですが、控えめな蕾もまた品が良く、素敵ですね。主枝、従枝ともにしっかりと入りました。 Yさん:トサミズキ、芍薬、小菊 Tさんには直か留めで自由花をいけていただきました。所々赤みがかったトサミズキと、控えめながら僅かにのぞかせる芍薬のピン…

  • 第15回草月会東京西支部 草月いけばな展

    先週末、立川の国営昭和記念公園にて草月会東京西支部展が開催されました。 家元の眼にも鮮やかなダイナミックな作品をはじめ、第10期支部長を務められた塚本草昌先生の大作、同門の先輩・後輩の作品のほか、野外展・SOUSOUメンバーの素敵な作品が並び、大盛況でした。 勅使河原茜 家元作品 第15回草月会東京西支部 草月いけばな展 「緑輝き 風薫る」 会期:2025年5月9〜11日 会場:国営昭和記念公園「花みどり文化センター」(立川) 家元出品のもと東京西支部展が開催されます いけばな草月流 塚本草昌:ドウダンツツジ、トクサ、モンステラ、着色オガラ 私自身は今回も塚本先生の助手として参加させていた…

  • 昨日のお稽古:28 Apr 2025

    4月最後の生徒さんはTさんとUさんのお二人です。花材は梅花空木と芍薬の2種、紅白でとても上品な組み合わせになりました。 Tさんには第三応用を傾真型でいけていただきました。いけているうちに手の温もりでどんどん蕾が膨らみ、あっという間に花が開いてしまいました。とてもゴージャスです。 今回の梅花空木はとても品質が良く、元気な葉と蕾がびっしりとついています。さすがに賑やか過ぎるかな?ということで、枝先を中心に葉を落として軽くしました。三方正面の型なので両サイドからの見え方もポイントになりますが、きちんと綺麗に仕上がりましたよ。 Tさん:梅花空木、芍薬 続いてUさんの自由花です。こちらも芍薬が満開になり…

  • 今週のお稽古:24、25 Apr 2025

    ゴールデンウィーク前の今週はお稽古が続きました。T教室のT.T.さん、Y.A.さんと、自宅教室のT.Y.さんの作品をご紹介します。 まず、T教室のT.T.さんの自由花です。立ち上がりがとても綺麗な作品です。ルスカスの塊を足元に置き、そこから真っ直ぐに立てたバラを両手で優しく包み込むような格好でキバデマリを添えました。空間分割が絶妙で素敵です。 T.T.さん:キバデマリ、バラ、ルスカス 続いてY.A.さんには第一応用立真型を添え木留めでいけていただきました。割りを入れるにはギリギリの太さで心配しましたが、上手くいきましたね。真と副で作る大きな空間をしっかりと見せて、とても大らかな作品に仕上がりま…

  • 一昨日のお稽古:21 Apr 2025

    自宅教室、Sさんのお稽古作品をご紹介します。 今回は草月のオリジナル鉄花器を使用した床上がり作品です。この花器はお教室を閉じた大先輩から譲り受けたものなのですが、艶消しの黒で塗られた鉄の重厚感とすっきりとしたフォルムが特徴で、どんな花を合わせてもよく映えます。 まず、シジミバナを大きく三方に展開し、中心にえんじ色の糸菊を置いて引き締めています。細い脚の花器にシジミバナの波打つ線がよく合っています。挿し口が狭いのでどうしても口元が込み入ってしまいますが、なんとか頑張って整えましたね、笑。ここが一番この花器の難しいところでしょう。 枝先、モルセラの先端を上向きで仕上げたのはさすがです。極小さなとこ…

  • 今週のお稽古:6、13 Apr 2025

    自宅教室、S.I.さんの先週と今週のお稽古をまとめてご紹介します。 先週は変形花器に十文字留めでいける練習をしていただきました。挿し口が横に長い楕円形の花器ですが、こみをかけることで口元に余白を作り、緊張感を演出することができます。ツツジは矯めが効きませんので、少しいけにくかったかと思いますが、頑張りましたね。華やかな作品に仕上がりました。 S.I.さん:ツツジ、ガーベラ、カスミソウ 今週は花ものの練習です。今、S.I.さんにちょっとした"マッス"ブームが訪れているようで(笑)、今回も紆余曲折を経て、最終的にこういう形になりました。 水を見せるという狙いは良かったのですが、それでもやはり花器が…

  • 先週のお稽古:23 Mar 2025

    遅くなりましたが先週のS.I.さんの作品をご紹介します。 まずは色鮮やかなマッスの作品から。トルコブルーの花器に紫のアリストロメリア、補色の黄色でミモザを合わせています。 マッスを厳密に突き詰めていうならば、アリストロメリアは余りマッス向きの素材とはいえせんが、それでもこの作品からは花器の形を考慮しつつ、エネルギーをギュッと内包させる意識が伝わってきます。見る角度によて3色の割合や配置が変わるのも面白いですね。 S.I.さん:アリストロメリア、ミモザアカシア もう一作、こちらは直留めの練習です。 伸びやかに綺麗に入りました。作品の中心に紫を集中させて、その脇からチラリと黄色を覗かせる色の配置も…

  • 一昨日のお稽古:19 Mar 2025

    今回は2教室ご紹介します。 まずは自宅教室、Sさんの作品から。フリージア、カラー、ルスカスという組み合わせです。ハンドバックのようなユニークな形の花器を選ばれましたが、こちら、実際にいけてみると意外に挿し口が狭く難儀するのですが、上手くまとめましたね。花器を境界に左側と右側で異なる世界観を表現しているところが面白いと思います。 Sさん:フリージア、カラー、ルスカス 続いてT教室ですが、こちらはYさんとTさんのお二人です。 Yさんには初の応用花型に挑戦していただきました。真と副を前後に広げる形で、私が個人的に一番好きな花型です。今回は主枝に花ものを使いました。枝ものはダイナミックで力強さがあるの…

  • 今週のお稽古:16、17 Mar 2025

    随分とご無沙汰してしまいました・・・。早速、今週のお稽古の様子をご紹介したいと思います。 まず初めにT.Y.さんとS.I.さんのお二人ですが、テーブル花というテーマでいけていただきました。 上 T.Y.さん、下 S.I.さん:雲竜柳、スイートピー、ブラックリーフ 両作品ともにとても素敵ですね。春らしい華やかさと、優しい雰囲気が出ています。 テーブル花としていける場合には、いくつか気をつけなくていけないポイントがあります。人々のコミニュケーションの妨げにならない作品であることが大前提ですので、例えばテーブルを囲んで着席するような場面では、向かいの席の人の表情が読み取れなくなるような大きさ(高さ)…

  • 今週のお稽古:25 Feb 2025

    2月最後のお稽古にはS.E.さんとT.M.さんのお二人がいらしてくれました。花材は上巳の節句にあわせて桃と菜の花という定番の組み合わせです。 初めにS.E.さんの作品ですが、黄色い花器を選んでおいけになりました。祝いの席に相応しく、明るく楽しい雰囲気が感じられますね。子供の成長を願う節句ですから、奇抜な冒険をするよりも、清潔感があり伸びやかな作品の方が好ましいでしょう。そういう意味でもとても良い作品だと思います。 S.E.さん:桃、菜の花 続いてT.M.さんには三方正面の投入でいけていただきました。こちらの桃はまだ蕾が硬いようですが、その分すっきりとした仕上がりになりましたね。両サイドから見て…

  • 先週のお稽古:20、21 Feb 2025

    先週はT教室と自宅教室があり、お三方がお稽古をなさいました。 まず初めにSさんの作品からご紹介します。 白のガラス花器に、白に着色した雑木の花留めを組み合わせて、清潔感のある作品に仕上げています。こちらは以前、菊田汀佳先生による公開講座に参加し制作をしたオリジナル花留めなのですが、これを使うことで作品を大きく展開させることが可能になります。とても上手に活用いただき、私も嬉しい限りです。 白とピンクのコントラストが効いていて、ダイナミックでありながら、柔らかく繊細さも光る作品になりました。 Sさん:雪柳、スイートピー、木苺 続いてはT教室のTさんです。 こちらはグッとシンプルな作品です。普段はス…

  • 先週のお稽古: 16 Fwb 2025

    先週はS.I.さんがいらっしゃいました。 寒さは厳しいながらも確実に日は伸びて、お稽古に用意される花材も春らしいものが増え、季節の移り変わりを感じます。そんな訳で、今回は「季節=春を彩る」をテーマにいけていただきました。 花材は私の大好きなフリージア、金魚草に雲竜柳です。 春をイメージさせる色の組み合わせとして、黄色、ピンク、緑をいかに効果的に配置できるかが一つのポイントになるでしょう。金魚草のピンクから白、若草色へのグラデーションを2つ重ねて、そこからフリージアを伸びやかに展開させています。この時にフリージアを漫然と広げるのではなく、空間の広がりや疎密を意識することも大切です。 また、春の柔…

  • 今週のお稽古:5 Feb 2025

    2月に入りました。3日は立春、暦の上ではもう春ということになりますが、実際には今が一年で一番寒さの厳しい時です。そんな猫がコタツで丸くなるような2月が私の生まれ月でして、毎年誕生日を祝ってくれる知人を今年は我が家に招き、鍋パーティーと、ついでに(?!)いけばな教室を開きました。という訳で、ここでお二人の作品をご紹介しようと思います。 初めにIさんの第三応用の作品です。Iさんはこれまで何度かいらしていますので、テキストの中からご自身でお好な花型を選んでいけていただきました。お稽古はご無沙汰の約半年ぶりのため、所々お忘れのポイントもありましたが、この花型が三方正面の型であることをしっかりと意識され…

  • 一昨日のお稽古:2 Feb 2025

    自宅教室、今回S.I.さんにはマッスに挑戦していただきました。 マッスは昨年度の草月の年間テーマ「線・色・塊」の一つとしても取り上げられましたが、なかなかに奥深く、難しいテーマです。正直なところ、私自身もいまだ試行錯誤な部分がありますが、家元研究科でご指導いただいたことを自分なりに咀嚼し血肉として、それをまた生徒さんたちにしっかりとお伝えしていかなければと思っています。 花材はカイヅカイブキ、糸菊、葉牡丹、ブルニアです。マッスを造形する素材には向き不向きがあること、その選別がとても重要なのだということを嫌というほど思い知らされましたので、今回はその点を踏まえて花材を用意しました。 ご本人的には…

  • 今週のお稽古:28 Jan 2025

    自宅教室にS.E.さんとT.M.さんがいらっしゃいました。お二人にとっては2025年初稽古ですが、立春間近ということで、新年というよりは春の到来を感じさせるお稽古になりました。 こちらの写真は花器の色を意識して制作していただいたS.E.さんの作品です。鮮やかなコバルトブルーが目を引く花器にショッキングピンクのスイートピーが良く合っています。動きのある線もとても素敵ですね。 花の香りに誘われて蝶が飛んできそうな、チャーミングな作品です。 S.E.さん:キバデマリ、スイートピー、ルスカス T.M.さんには第二応用傾真型でいけていただきました。真と副が左右に大きく手を広げたような、大胆かつ大らかなこ…

  • 先週のお稽古: 23 Jan 2025

    T教室の初稽古です。松が取れてから日が大分経ちましたので、”お稽古初め”という緊張感は薄らいでしまいましたが、節目節目で良いことも悪いことも一旦リセットして、一から仕切り直すというのは悪くないことだと思っています。 2025年を新しい気持ちで、気分良くスタートしましょう! Yさんには前回に引き続き投入に挑戦していただきました。初の十文字留めでしたが、"こみ"の仕込みも難なくクリアなさって、本当に優秀な生徒さんです。花材のキバデマリはまだ芽吹きが僅かで表情に乏しく、やりにくかったろうと思いますが、良い形に入りましたね。チューリップも動きがあってとても素敵です。干支にちなんでヘビをイメージしたとの…

  • 今日のお稽古:19 Jan 2025

    今日のお稽古は豪華版で、 S.I.さんとT.Y.さんには通常のお稽古にプラスして、万年青にも挑戦していただきました。 昨日、本部で開催された公開講座『特殊花材「おもと」を学ぼう!〜美しい「型」と「自由な表現」と〜』で石倉菘清先生にご指導をいただきましたので、私の記憶が鮮明なうちにお二人にも取り組んでいただこうと、お声がけをした訳です。 なかなか手にする機会のない花材なので、葉の厚みやずっしりとした実の重みなど、しっかりと五感に焼き付けていただきたいと思います。 左 T.Y.さん、右 S.I.さん:万年青 Sosyu:万年青(第二応用立真型) 昨日は葉を9枚使ったバージョンでしたが、今日は7枚で…

  • いけばな体験講習会

    昨年末、ご縁があって某社社内で実施された「いけばな体験講習会」の講師を担当させていただきました。参加者は東南アジア出身の女性スタッフの方々で、最終的に4回に分けての開催となりました。 まず、このお話しをいただいて初めに取りかかったのが教材の準備です。伺ったところ、来日してまだ日が浅い方もいらっしゃるため、講義は日本語や英語ではなく、通訳を介して彼女たちの母国語で実施するとのこと。であれば私が普段体験レッスンで使用しているプリントをそのまま使うのではなく、もっと彼女たちの目線に立った内容に修正してテキストやスライドを一から作った方が良いだろうと考えた次第です。 また、この企画には単純な福利厚生(…

  • 昨日のお稽古:5 Jan 2025

    2025年のお稽古初めはS.I.さんです。 昨年の宿題として壁作品が残っていましたので、今回はこれに取り組んでいただきました。実のところ、いつもお願いしているお花屋さんがまだお正月休み中で、花材が手に入らなかったというのが一番の理由なんですが、苦笑。 幸い枯れもののストックは我が家にたっぷりとありますので、それらを活用して作品の構成を練っていただきました。生の花材はデンファレ(近所のスーパーで入手)と雪冠杉で、デンファレにはピックを使いました。 普段のお稽古とは大分勝手が違うので戸惑われたかもしれませんが、出来上がった作品を見上げながら「自宅に飾りたいです!」とおっしゃるくらいにはご満足いただ…

  • 謹賀新年 2025

    明けましておめでとうございます 昨年を振り返りますと、年の初めから締めくくりの最後の最後まで、心の傷む出来事が多かったように思います。辛く悲しい思いをされた方々には、一日も早く心穏やかな日々が訪れますように心よりお祈り申し上げます。 個人的にはいけばなを通して新たな出逢いが多くあり、とても充実した一年でした。ご縁に感謝し、ご期待を裏切らないようますます精進せねば!と思う今日この頃です。 2025年は世界中の人々にとって、より明るく幸せな一年になりますように願っております。 ということで、本年も何卒よろしくお願い申し上げます。 2025年元旦 中村草朱 Sosyu:若松、葉牡丹、千両、塗り柳 若…

  • 昨日のお稽古:29 Dec 2024

    昨日は自宅教室のお稽古納めでした。 2024年の締めくくりとして、S.I.さんとT.Y.さんがお正月花に取り組まれました。 まずS.I.さんですが、今回は大王松と蘭の組み合わせに挑戦です。大王松もシンビジウムも頭が重いので、留めるだけでひと苦労です、苦笑。特に、自宅に持ち帰って本番をいけることを考慮し、下いけの段階で短く切ってしまうのが憚られるため、余計に難易度が上がります。 何はともあれ、大王松のダイナミックな線を上手く生かして、ゴージャスで洗練された作品になりました。 S.I.さん:大王松、シンビジウム、オンシジウム、千両、塗り柳、水引 続いてT.Y.さんは根引松に木瓜、葉牡丹の組み合わせ…

  • 先週のお稽古: 20 Dec 2024

    先週、自宅教室にいらしたSさんのお稽古納めはクリスマスバージョンになりました。 「赤・白(銀)・緑」の組み合わせは厳かな雰囲気がありながら温かみもあり、幸福感や高揚感さえ抱かせます。おそらくこれは万国共通のことではないでしょうか。 今回はカーネーション(赤)、着色柳(銀)、雪冠杉とルスカス(緑)で3色を表現しています。それに白の花器を合わせるのですから、もう完璧ですね! Sさん:雪冠杉、カーネーション、ルスカス、着色柳 柳がとても伸びやかで良いですね。今回のカーネーションは若干小ぶりでしたが、3輪を1箇所にまとめたことで”赤”が作品のポイントになりました。素敵なクリスマスの演出に一役も二役も買…

  • 今日のお稽古:18 Dec 2024

    T教室、今年最後のお稽古です。 残念ながらTさんはご事情があってお休みのため、Yさんの一人稽古になってしまいましたが、ならばと元々予定していた投入初挑戦に照準を合わせて、じっくりとマンツーマンでレクチャーさせていただきました。 その甲斐あってかどうかわかりませんが、初めてとは思えない素敵な作品になりました。感激のあまり大サービスして両サイドからの写真もアップしちゃいます。 Yさん:石化柳、バラ、ルスカス 今回は添え木留めでいけていただきました。もちろん、こうして仕上がるまでには紆余曲折がありまして、添木と主枝とを噛み合わせているうちに段々と割りが広がってしまい、仕方なく枝を変えてやり直したり、…

  • 2024年 秋の夜散歩 -昭和記念公園-

    今さらになりますが、今年の野外展作品のライトアップバージョンをご紹介します。 「よみがえる樹々のいのち展」の会期中、何度か作品のメンテナンス当番で立川(我が家から片道1時間半)まで出かけましたが、作業は午前中で片付いてしまうため、4時半からのライトアップまで居残るのは難しく、結局会期終了間際になってやっと夜バージョンにご対面!となりました。 SOU SOU:「Go, Go, スイング!」 公園の「秋の夜散歩」イベントとのコラボで私たちの作品にも照明がつくことになり今回が3回目。照明に映し出された作品が、漆黒の樹々の中にどんな風に浮かび上がるのか、3回目ともなるとそうしたことも計算に入れて、どん…

  • 一昨日のお稽古:8 Dec 2024

    一昨日、自宅教室にS.I.さんがいらっしゃいました。 今回は下からの目線を意識していけていただく練習です。 S.I.さん:木瓜、スプレー菊、キキョウラン、ドラセナ 普段使っているテーブルの上にサイドテーブルを重ね、ちょうど見上げる位置に作品がくるようセッティングしました。写真ではわかりにくいですが、実際にはかなり下から煽るような形で撮影しています。 このアングルからとなると、やはり口元の処理が肝であり、一番難しい部分ですね。普段よりも高い位置に花器があるので、作業する手元が見えにくく、手探りで花を挿す格好になるのも難儀します。実際、私が手直しをする際にも随分と手こずりました、苦笑。 作品構成と…

  • 今週のお稽古:3 Dec 2024

    ついに今年のカレンダーも最後の一枚になりました。何かと気忙しい12月ですが、花を楽しむ心の余裕は忘れずにいたいものです。 今週の自宅教室の生徒さんはS.E.さんとT.M.さんのお二人です。 S.E.さんには花器の形を意識していけていただきました。正面から撮影したこちらの写真では分かりにくいですが、枝が球状の花器の周りを渦巻くようにグルリと流れる構成になっています。ちょうど花器が台風の眼のようなイメージですね。 アイデアは良かったのですが、なかなか思う向きに留まらず苦戦されていましたので、途中で少しアドバイスを差し上げて、ご覧のように仕上がりました。 赤い実をつけた青葉のヒペリカムと、紅葉が趣深…

  • 先週のお稽古: 28 Nov 2024

    先週はT教室のお稽古がありましたので、早速ご紹介します。 まずはTさんの自由花から。フウセントウワタとスプレー菊の組み合わせですが、とてもモダンな作品になりました。 フウセントウワタが描く曲線が惑星の軌道のようで面白いですね。角度によって色々な表情が見てとれるのも良いと思います。 強いて言うなら、花器のボリュームが少々気になるところでしょうか。サイズ、色、テクスチャともにかなり重量感がありますので、軽やかな線が魅力の花との相性を考えると、いささか・・・という気がしないでもありません。 花器選びは本当に奥が深いのです!(自分にも言い聞かせています、苦笑) Tさん:フウセントウワタ、スプレー菊 Y…

  • ジュニアのお稽古:24 Nov 2024

    先週は可愛い生徒さんがいらしてくれました。T教室、自宅教室と通って下さっているTさんのお孫さんで、小学一年生の女の子、Aちゃんです。 元々この日はTさんのお稽古日だったのですが、朝方にお電話があり、Aちゃんのお世話役をすることになったため、「お稽古はキャンセルして花材だけ取りに伺います」とのご連絡でした。 わざわざ出て来てくださるのにそれは余りにも切ないので、「Aちゃんのいけばな体験はいかがですか?」とご提案したところ、実現した次第です。 小さなお子さんの体験レッスンでいきなり剣山を使うのは流石に不安で、慌ててオアシスを買いに花屋さんへ駆け込み、花材はTさんの分と我が家のストックとを合わせて、…

  • 先週のお稽古: 23、24 Nov 2024

    先週末は2日続けて生徒さんがいらっしゃいました。 まず、S.A.さんの作品からご紹介します。花材は雲竜柳にフウセントウワタ、金魚草とスプレー菊です。 金魚草の黄色が印象的だったこともあるのでしょうが、我が家のニューフェイスの黄色い花器を目ざとく見つけて、早速挑戦なさいました、笑。 作品の中心をV字に凹ませたことで、両サイドの柳にロケット花火が吹き上がるような勢いを感じます。黄色と赤の配分も良いですね。 実際にいけてみると思いのほか留め難くかったようですが、苦労なさった甲斐のある作品に仕上がったのではないでしょうか。お疲れ様でした。 S.A.さん:雲竜柳、フウセントウワタ、金魚草、スプレー菊 続…

  • 先週のお稽古: 10 Nov 2024

    先週、自宅教室にはS.I.さんがいらっしゃいました。今回は花器の形から発想を得て作品を構成するという課題に取り組んでいただきました。 S.I.さん:フウセントウワタ、アンスリウム、行李柳 ドーナツ型の花器を手にしての挑戦です。花器の形に合わせて、フウセントウワタの球体と、柳で作った輪を重ねて、円の連続性を表現しています。 本来はまず花器を選び、それから花材を選ぶ流れが理想的なのですが、教室の事情で実際には花材が先に決まっているため、どうしても花材の特徴を頭に置きながら花器を選ぶことになります。インパクトのあるフウセントウワタですから、球、円、丸・・・の呪縛が強かったのでしょう、苦笑。 これは嫌…

  • 先週のお稽古: 5 Nov 2024

    先週の自宅教室はお三方がお見えになりました。 初めにI さんの作品からご紹介します。目を引くような冒険はありませんが、その分、間違いのない安定した美しさがありますね。色、形のシンプルな花器もこの作品には合っています。 「木瓜は矯めがききますよ」と声をかけると、「矯めて作られた(人工的な)線は余り好きではないので・・・」との返答。好みはその人の個性でもありますから否定はしませんし、ご自身の目指す作品に近づけるよう、サポートするのもやぶさかではありません。 ただ、誤解をして頂きたくないのは、「矯める」技術は枝を折り曲げてカクカクと角度をつけるだけのものではありません。元々枝にくせがあり曲がっている…

  • 先週のお稽古:30 Oct、1 Nov 2024

    先週はT教室、自宅教室と2回のお稽古がありました。 まずはT教室のTさんとYさんの作品をご紹介します。 Tさんは2つの花器を使った作品です。同色で形の異なる花器を組み合わせた構成で、青い三角と四角の花器から飛び出した赤い曲線はアヒルの顔のようにも見えて、とても面白いです。ピンクのトルコキキョウも可愛らしく入りましたね。個人的にとても好きな作品です。 Tさん:サンゴミズキ、トルコキキョウ Yさんには基本傾真型に挑戦して頂きました。 傾真型では剣山が奥に置かれるため、立真型に比べて剣山を隠すのに苦労するのですが、ルスカスを上手く使っています。挿した位置と角度が的確なので、最小限の数でしっかりと隠れ…

  • 先週のお稽古: 27 Oct 2024

    今月は野外展、草月展と立て続けで、しばらく自宅教室を開けなかっために久しぶりの投稿になりました。 日曜日にS.I.がいらっしゃって、異質素材と植物を組み合わせた作品づくりに取り組まれました。 ストロー、プラスチックカップ、ペットボトル、薬瓶などの日用品、素材として段ボール紙、セロファン紙、麻ひもなどなど、かき集めた中からS.I.さんはコルクシートと緩衝材(クッションペーパー)を選んで制作へ。 初めは戸惑いもあったようですが、作業を進めるうちに異質物を扱う面白さと可能性を感じてもらえたようです。 初挑戦にしては、上手にまとまりましたね、素敵です。 S.I.さん:サンゴミズキ、百合、コルクシート、…

  • 草月いけばな展 2024

    2024年の草月いけばな展は「遊べ、もっと!」をテーマに開催中です。 第105回草月いけばな展 会期:2024年10月23日(水)〜28日(月) 【前期】23日〜25日/【後期】26日〜28日 会場:日本橋高島屋S.C. 本館8階ホール 第105回草月いけばな展が開催されます いけばな草月流 今回はシュロ、マリーゴールド、ツルウメモドキを使い、前期に出品しました(終了)。 「遊べ、もっと!」ということで、初めはシュロにメタリックなパーツを組み合わせるアイデアを空想していたのですが、実際に試してみると頭の中のイメージほど魅力がなくて、異質物素材は見送ることにしました。 最終的に、たまたまお花…

  • 第28回よみがえる樹々のいのち展

    今年も国営昭和記念公園(立川)にて「よみがえる樹々のいのち展」が始まりました。 塚本草昌先生をリーダーに集った「塚本グループ」を前身に、「グループ SOU SOU」になって今回が4作目になります。気心知れたメンバーとの共同作業にはいよいよ磨きがかかり、天気に恵まれたこともあって順調に捗りました。 第28回よみがえる樹々のいのち展 東京西支部による野外展が開催されます いけばな草月流 黄葉・紅葉まつり&秋の夜散歩2024 -特別な秋をすぐそばで。- – 国営昭和記念公園公式ホームページ 今年の作品タイトルは「GO, Go, スイング!」、空高く軽やかに舞うブランコをイメージしたデザインです。…

  • 先週のお稽古:26、27 Sept 2024

    今回はT教室のYさん、自宅教室のSさんのお稽古の様子をご紹介します。 まずYさんですが、お稽古3回目ということで、逆勝手の練習をして頂きました。行李柳で真・副、千日紅で控というデリケートな線による構成になりましたが、存在感のある黄色い百合を作品の中心に置いたことでメリハリが生まれ、とても引き締まりました。水の見え方も良いですし、しっかりと入りましたね。 Yさん:行李柳、百合、千日紅 sosyu.hatenablog.com 続いて、Sさんの作品です。青々とした生のソテツと、ドライになってベージュに変色したものとを組み合わて使ったことで、花器の色に上手く馴染みました。構成としてはソテツを重ねて厚…

  • 一昨日のお稽古:24 Sep 2024

    一昨日、U.N.さんとT.M.さんのお二人がお見えになりましたので、いつものように作品をご紹介します。 U.N.さんには直線と曲線の組み合わせを意識していけて頂きました。開花前の百合は蕾を含めて直線的な要素を多く含んでいます。対して、雲竜柳とハランの方は矯めがききますので、曲線を表現するのに向いています。球体の花器に柳の円の造形がマッチしていて、モダンな作品に仕上がりましたね。 U.N.さん:雲竜柳、百合、旭ハラン 続いてT.M.さんですが、第一応用を投入でいけて頂きました。枝先が奔放に遊ぶ様子が雲竜柳の魅力ですが、今回のように主枝として使う場合にはある程度整理をして、真・副のラインが浮き立つ…

  • 一昨日のお稽古:22 Sep 2024

    相変わらず暑い日が続きますが、それでも日は大分短くなり、秋を感じる場面も増えてきました。立秋はとうに過ぎたのですから、いつまでも夏の名残りではたまりませんからね・・・。 さて、一昨日はS.I.さんがお見えになり、盛りだくさんのお稽古に励まれました。テキストの残りも僅かになり、未履修テーマのクリアをせっせと進める中、今回は「野菜・くだものをいける」「まぜざし」「実もの」に挑戦です。 まずは野菜を素材に一作。先端の尖ったオクラ、ゴーヤ、ドラセナの間から、モコモコと泡立つシャボンのように、しめじ、玉ねぎ、赤なすを重ねました。ちょっとグロテスクで、面白い作品になりましたね。 S.I.さん:ゴーヤ、オク…

  • 昨日のお稽古:15 Sep 2024

    自宅教室、S.I.さんとT.Y.さんがいらっしゃいました。 今回のお二人のテーマは「同じ形を繰り返す」です。葉ものや矯めのきく枝ものなどを使って、折ったり、切ったり、丸めたりして素材の形を変化させ、その動作(出来上がった形)を繰り返すことで造形的な作品を目指します。 必要に応じて虫ピンやホチキス、ワイヤーなどを使うのも良いでしょう。ただし、それらが目だたない工夫を忘れずに! "同じ形”と言っても、クローンのような均一の形ばかりでは作品が単調になりますから(特に数をたくさん用意できない時には)、大きさや形にバリエーションを持たせてリズム感を出しましょう。 ではまずはS.I.さんの作品から。 こち…

  • 先週のお稽古:27、30 Aug 2024

    先週は自宅教室に2組、お三方がいらっしゃいました。 まず、UさんとTさんの作品からご紹介します。 Uさん:ケイトウ、ユーカリ、パンパスグラス Uさんの自由花は縦長の構成を意識していけて頂きました。ケイトウを背高く立てて、足元の低い位置にユーカリとパンパスを配置しています。三輪のケイトウの花が互いに寄り添うような表情で、何とも言えないニュアンスを感じます。水盤に水をたっぷりと張って、湖面から上った花火のようで素敵ですね。 Tさん:パンパスグラス、ケイトウ、ユーカリ Tさんには三方正面の盛花に挑戦して頂きました。白・赤・緑の組み合わせはやはり相性が良いですね。頭の重いケイトウですが、そのボリューム…

  • 先週のお稽古:22 Aug 2024

    先週のT教室、お二人の作品をご紹介します。 まずは先月、体験レッスンに参加して下さったYさんの作品から。花型図の見方を復習、確認しながら、基本立真型の盛花をいけて頂きました。主枝の構成ポイントをしっかりと理解なさっていて、2回目のお稽古でこれだけいけられれば上出来です! あとは従枝をどう捌くかになりますが、そこは数をこなし、色々なパターンを経験しながら塩梅を覚えていくしかありません。焦らずに一歩ずつ進めていきましょう。 Yさん:パンパスグラス、リンドウ、小菊 続いてTさんの作品です。パンパスをほぐしたり、分解したりして造形を試みた個性的な作品です。リンドウの青を足元にまとめたことで、パンパスの…

  • 先週のお稽古:18Aug 2024

    お花屋さん曰く、この猛暑と市場のお盆休みの影響で、今の時期はお稽古花材のレパートリーが乏しいとのだとか。そんな訳で前回に引き続き、我が家のストックの赤づるをプラスしてお稽古して頂きました。 S.I.さん:枯れパンパスグラス、カーネーション、モンステラ、赤づる 大ぶりのモンステラを左に流し、反対の右手にはパンパスをゴージャスに茂らせています。カーネーションは雲の中に咲いているような具合で、赤がチラリと見え隠れするあたりが憎いですね。パンパスのフワフワとした質感が際立って感じられます。 仕上げに赤づるを左右に大きく広げて、たっぷりと空間を取り込みました。面白い空間分割になリましたね。 今回の赤づる…

  • 今週のお稽古:11、13 Aug 2024

    4週間ぶり、ご無沙汰の投稿です。 先月中旬に夏風邪をこじらせて、不甲斐なくもお稽古をしばらくお休みさせていただきました。健康には自信がある方なのですが、ここ数年は一度体調を崩すとやけに回復に時間がかかる気がします。認めたくはありませんが、やはり若い頃のようにはいきませんね。・・・と、愚痴はこのくらいにして。 久しぶりのお稽古はS.I.さんで、着色・漂白素材、枯れものを使っていけていただきました。 実は今回届いた花材がハラン、赤茶色のリューカデンドロン、スターチスというかなり渋い取り合わせで、これではもう一つテンションが上がらない!ということで、急遽我が家にある枯れもの類をプラスしていけていただ…

  • 一昨日のお稽古:16 Jul 2024

    久しぶりのT教室です。 生徒さんの色々なご事情が重なり、この教室はそろそろ潮時かな・・・と思っていたところに、休会中だったT.T.さんからお稽古復帰のお申し出があり、しかも体験レッスン希望の新人さんと連れ立ってというから、嬉しいではありませんか! という訳で、早速その新人さんのデビュー作品からご紹介しましょう。 初めて花鋏を握る方に岩南天は少し枝が硬くて扱いにくかったかもしれませんが、一枝一枝、確認しながら丁寧にいけていらっしゃいました。 Y.A.さん:岩南天、ピンポン菊 いかがですか? 誠実さと初々しさが感じられる素敵な作品に仕上がりましたね。いけばな初体験とは思えない出来で、これからの成長…

  • 昨日のお稽古:14 Jul 2024

    今年もあっという間に半分が過ぎてしまいました。焦る気持ちもありますが、いじけずに後半も頑張りたいと思います、笑。 7月最初のお稽古はS.I.さんです。今回は”水”を素材の一つとして捉えて作品を制作していただきました。 通常、いけばな作品は”花材”と”花器”で構成されますが、”間合い”という目に見えない虚の要素もまた、欠かせない重要なものです。器に花を隙間なく盛り込む欧米スタイルのアレンジメントとは対照的に、この”間”こそがいけばならしさであり、魅力と言っても良いでしょう。少し抽象的ですが、目に見える花や枝と同じように、花材と花材の間の”空間”や”水”といった「何もない」部分に緊張感を見出すのが…

  • 一昨日のお稽古:30 Jun 2024

    6月最後のお稽古はS.I.さんがいらしてくれました。 実は今回の花材、花ものの菊とバラが余り状態が良くなくて、丈を短く切って使わざるを得なかったことで、マッスの復習となりました。図らずも前回のお稽古から日をおかずにマッスを再トライとなったので、良い反復練習になったようです。かなり手際良くこなしていらっしゃいました、素晴らしい! S.I.さん:ピンポン菊、スプレーバラ、ガマ もう一作、葉ものを素材にいけて頂きました。(ガマについては水生植物なので「葉もの」というより、厳密にいえば「水もの(水辺もの)」になるのかもしれませんが、今回は「穂」の部分は使用せず、葉の部分のみ使用しましたので、セーフ!と…

  • 今週のお稽古:23、25 Jun 2024

    今週はS.I.さんとT.Y.さんがお見えになりました。 初めにS.I.さんですが、今回は”床面” (=作品を設置する土台、面を指し、テーブルに置いた場合はテーブル面が床面にあたります)という要素を作品に取り入れて制作して頂きました。花器という作品のベース(ダジャレじゃないですよ、笑)に縛られることなく、ダイナミックに展開させます。床面と花材とで形作られる空間に緊張感を持たせ、花器との関わり方にも意識を向けたいところです。 S.I.さん:トクサ、百合、ビバーナム トクサが蜘蛛の長い足のようで、今にも床を這って動き出しそうですね。少々グロテスクにも見えますが、花器の寸法の何倍もの空間をしっかりと取…

  • 先週のお稽古:19、21 Jun 2024

    先週は友人三人組に続いて、 IさんとSさんのお二人がお見えになりました。 まずは Iさんの作品から。いつも花型でお稽古されるのですが、今回は自由花に挑戦して頂きました。花材はアガパンサス、マリーゴールド、ユーカリということで、候補になりうるテーマを2〜3ご提案したところ、花もの2種を使い「足元を見せる」を選択、ご覧のようになりました。 流線型の黒い花器にマリーゴールドと、茎のラインが美しいアガパンサスをランダムに立てた構成です。この場合、それぞれの縦線が単調に並ぶのではなく、バーコードのように線(足)の太い・細い、間隔の広い・狭いを織り交ぜて変化をつけると良いでしょう。正直なところ同じテーマで…

  • 一昨日のお稽古:18 Jun 2024

    一昨日のお稽古は、学生時代の友人でもあるお三方です。 まずはT.M.さんの投入作品からご紹介しましょう。レンギョウは矯めに不向きな花材なので、枝の個性をいかしていけることになりますが、ちょうど味のある枝がありましたので、これを「真」に投入垂真型に挑戦していただきました。 いかがでしょう?とても素敵な作品に仕上がりましたね。ほとんど手直しなしでしたが、見せ場のレンギョウの線がより引き立つよう、ところどころ余分な葉を落としました。これからもこの調子で頑張ってください。 T.M.さん:レンギョウ、マリーゴールド、キキョウラン 続いてS.E.さんです。こちらも立ち姿の良いレンギョウをメインにした構成で…

  • 一昨日のお稽古:9 Jun 2024

    日曜日はお祭りがあったようで、我が家が面する大通りでは朝からお神輿を担ぐ威勢の良いかけ声が響き渡っていました。地元の大切な行事として老若男女が何日もかけて準備を整えたのでしょうから、お天気に恵まれて何よりです。 そんな賑わいの中、人の流れに逆らってS.I.さんがお稽古にいらしてくれました。 今回はいよいよ!マッスに挑戦です。ちょうど草月の昨年度のテーマが「線・色・塊」で、「塊=マッス」については私自身も本部の家元研究科で今一度学び直したばかりなのですが、突き詰めると実に奥の深い、手応えのあるテーマです。 S.I.さんには、アリウムの花、ヒマワリの芯、けむりの木、ブルーファンタジアを素材に、これ…

  • 昨日のお稽古:1 Jun 2024

    昨日は友人でもあり、いけばなの生徒さんでもあるSさんに誘われて、葛飾区にある堀切菖蒲園に行ってきました。敷地面積でいえばもっと広い公園は他にもあるでしょうが、「菖蒲園」と謳うだけあってその種類の多さは圧巻です。正直、素人目にはほとんど見分けがつきませんでしたが(苦笑)、それでも白、ピンク、青、紫とが重なり合った見事なグラデーションには目を奪われました。想像以上に素敵な光景でした。 施設案内 堀切菖蒲園|葛飾区公式サイト 目の保養をした帰りには、そのSさん宅で急きょ出稽古になりました。花材はガマ、ヒマワリ、丹頂アリウム、ヒペリカムとたっぷりありましたので、欲張って2作品です。 まず、ガマとヒマワ…

  • 先週のお稽古:21、24 May 2024

    5月も連休が明けるとすっかり初夏(というか、もう夏!)ですね。日が伸びましたし、日中は既にクーラーに働いてもらっています。 さて、T.Y.さんには先週に引き続き”植物を編む”にチャレンジして頂きました。ご紹介する写真は、実はおいけになった作品の裏側を撮ったものです。"編む"ということでいうと、このアングルが一番表現できているように思いましたので、あえて選びました。ヒマワリは見返り美人スタイルになりますが、それはそれで洒落ていますよね。 T.Y.さん:ニューサイラン(2色)、ヒマワリ 切ったり、折ったり、丸めたり・・・、他流では余りやらない手法かもしれませんが、植物の可能性を広げる表現方法である…

  • 一昨日のお稽古:19 May 2024

    自宅教室、S.I.さんの今回のお稽古は、自由な発想で植物を扱う手法の一つとして "編む”がテーマです。 2色のニューサイランを編み込み生まれた赤と緑の格子模様がとても良いですね。硬く編まずにフワッと仕上げたことで適度な透け感もあり、爽やかです。ひまわりが麦わら帽子を被ったようにも見えて、初夏にピッタリの作品です。 S.I.さん:ニューサイラン(2色)、ヒマワリ 色々な角度から写真を撮ってみましたが、それぞれに表情が異なり実に面白いです。意識した訳ではないのでしょうが、「あらゆる角度からの視線を考える」というテーマにも合致した作品になりました。 このような技巧を凝らした作品の場合、得手・不得手が…

  • 先週のお稽古:12、14 May 2024

    連休明け、お三方がいらっしゃいました。 まずはS.I.さんですが、今回は"描きいけ”というものに挑戦して頂きました。作品をいける前に構成を頭の中で練って、それをデッサンにおこします。その後で実際に花をいけるという流れになりますが、これは絵の上手下手を問うものではありませんので、気楽に取り組んでくださいね。 3次元の立体造形であるいけばなを2次元で表現することには、正直、限界があるように感じます。ただ、デッサンを描く過程で湧いてくる創作意欲やアイデアもありますし、作品を合理的な視点を持って組み立てるのに役立つ作業でもあります。 理想を言えば、描きいけで作品を完成させた後に、実際の作品を見ながら今…

  • 根津美術館で紫を愛でる

    ゴールデンウィークと言っても特に予定もなく、家でのんびり過ごすつもりだったのですが、たまたま根津美術館の見事なカキツバタをInstagramで見つけて、今ならまだギリギリ見頃に間に合うかな?と急遽出かけてきました。 4月13日から開催中の特別展「国宝・燕子花図屏風 〜デザインの日本美術」では、尾形光琳の国宝屏風が展示され、これだけでも十分に訪れる価値ありなのですが、今はやはり屏風に収まる燕子花よりも、館ご自慢の庭園を一面紫に染めるカキツバタの方がお目当てです。(もちろん、国宝もしっかりと目に焼き付けてきました、笑) 色とりどりの花菖蒲が咲く庭には比較的馴染みがありますが、カキツバタだけ(しかも…

  • 昨日のお稽古:28 Apr 2024

    4月最後のお稽古はS.I.さんです。 今回、たまたま杜若が手に入りましたので、予定のお稽古にプラスして、”一花五葉(いっかごよう)"の手順についても学んで頂きました。 草月では「このようにいけなければならない」というような決めごとは基本的にありませんが、花菖蒲・杜若の場合には花を美しく、格調高い姿にいけ上げる方法として一応の作法のようなものがあり、それが”一花五葉”と呼ばれるものです。 とは言えそこは草月ですから、これに囚われず好きなようにいけることもまた自由です。 写真は挿し口が二箇所ある花器を使って私がいけたものになりますが、左側は一花五葉の手法を取り、右側はビバーナムを花茎に見立ててフリ…

  • 先週のお稽古:17、19 Apr 2024

    先週、久しぶりにI さんがお稽古にいらっしゃいました。 いつものように花型を黙々と、丁寧に確認しながらおいけになった盛花作品がこちらです。 季節感のある花木(かぼく)というのは実に魅力的ですが、花の"色”という主張が加わる分だけ難しさもあります。特に今回のツツジのように鮮やかな色の場合には、作品全体のバランスを考えながら構成しなくてはいけません。 白の水盤を選んだのは正解でしたね。とても品の良い秀作だと思います。 I さん:ツツジ、カラー、タマシダ 続いてTさんですが、"花もの"だけで作品を構成する練習をしていただきました。こちらも花木と同様に、色の配分(どの位置にどの色を、どのくらいのボリュ…

  • 先週のお稽古:12、14 Apr 2024

    先週のお稽古をご紹介します。 S.A.さんの自由花は投入で・・・。オクラレルカとカラーのすっきりとしたラインが印象的な作品に仕上がりました。今回の花器にツツジは共に和テイストで相性抜群ですが、意表を突いたモダンな構成にしたのが面白いところです。まだ蕾だったツツジは、今頃は満開で色鮮やかなことでしょうね。 S.A.さん:ツツジ、カラー、オクラレルカ 続いてS.I.さんは上からの目線を意識して仕上げた作品です。普段より1段低いローテーブルで制作して頂きましたが、さらに床に置くとまた見え方が違ってきます。花展などでは「床上がり」花席となることもしばしばですし、時々はこうしてあらゆる角度から作品を見つ…

  • 昨日のお稽古:9 Apr 2024

    やっと咲いた桜の花を残らず吹き飛ばさんばかりの強風の中、お三方がお稽古にいらっしゃいました。皆さん、電車に小一時間揺られて通ってくださるので、本当に有難いなと思っています。 ではまず、U.N.さんの作品からご紹介します。 コロナ騒動明けにお稽古を再開され、しばらくはリハビリがてら花型の復習をなさいましたが、今日は水盤に自由花で応用です。復習の効果はテキメンのようで、特に意識せずとも絶妙のバランスで入りましたね、素晴らしい! U.N.さん:木苺、ピンポン菊、ナデシコ S.E.さんも今回は自由花で、私のお気に入りの花器を使って投入です。 これは何年か前に、四谷のうめの花器店さんで一目惚れをして衝動…

  • 第70回小金井桜まつり「いけ花と茶席のつどい」

    今年は近年では珍しく、3月が終わろうというのにまだ桜の蕾が硬いようです。 先週末、小金井公園にて桜まつりが実施され、それに合わせて江戸東京たてもの園内で「いけ花と茶席のつどい」が催されました。桜の全くない「桜まつり」は流石に残念ではありましたが、たくさんの出店が並び、園内にはイベントに盛り上がる声や賑やかな音楽が明るく響き、公園に足を運ばれた方々は花はなくともお祭り気分はしっかりと堪能されたようです。 第70回小金井桜まつり 小金井市観光まちおこし協会 昨年は常盤台写真場を会場に塚本草昌先生以下、門下8名で花をいけましたが、今年は場所を天明家(母家)に移し、また違った雰囲気の中で作品を制作…

  • 第11回 AT賞展 2024

    先週、草月会館(青山)にてAT賞展が開催されました。 この家元のお名前を冠した"Akane Teshigahara = AT賞"とは、草月人にとっては特別なものです。年間を通して家元研究科で研鑽を積んだ者の中から、選考会を経て厳正に選出される賞であり、草月人が目標として目指すものの一つではないでしょうか。 その受賞者達による作品発表の場がこちらです。会期が2日間ではもったいないようなハイレベルの展示内容で、力作の数々に圧倒されます。 第11回 AT賞展が開催されます いけばな草月流 第11回 AT賞展 会期:2024年3月15日・16日 10:00〜17:00 場所:草月会館1階 草月プラ…

  • 先週のお稽古: 10 Mar 2024

    先週のS.I.さんのお稽古をご紹介します。 S.I.さん:桜、雪柳、金魚草 挿し口が2つ並んだ背の高い花器を使っての制作です。少しパールがかった光沢の褐色で、全体に横縞模様が刻まれています。 今回はそんな花器から発想を得て作品を構成するというのがお稽古のテーマでしたが、仕上がってみるとその考察は少し甘かったのかな?と感じます。 スリムな花器に対して桜を高く挿して、尚且つ横幅を抑えた構成はとても良かったと思います。また、アクセントとなるレモンイエローの金魚草の入れ方、雪柳の従枝としての使い方もバランス良く、上出来と言って良いでしょう。作品としては品の良い素敵な出来です。 ただ、「この花器の特徴は…

  • 先週のお稽古:3、7 Mar 2024

    先週はお二方がお稽古にいらっしゃいました。 まずはS.I.さんですが、線を重ねて面を構成する課題に挑戦なさいました。 今回使用したフトイはこのテーマにはうってつけの素材ですが、油断はいけません。一見どれも同じく真っ直ぐなように見えますが、じっくりと観察すると一本一本にクセがあり、当然ながら長さや太さにも個体差があります。それを見誤ると作品の出来上がりに歪みが生じますから、素材と良く語らいながらいけることが大切です。 長く伸びるフトイを並べて面とし、扇子のように先を少し広げることで開放感のある作品にしています。 S.I.さん:フトイ、チューリップ、レースフラワー S.A.さんはアリストロメリアを…

  • 先週のお稽古: 28 Feb 2023

    3月に入りました。花屋さんではもう桜が本番とばかりに出回っていますが、3月弥生はやはり「桃」でしょう。食紅で色付けたお菓子のような花と、コロンとした蕾がなんとも愛らしい花木です。ただ、その枝ぶりは無表情で、はっきり言って退屈にさえ感じます。 そんな桃ですが、菜の花と合わせてS.E.さんとT.M.さんが投入のお稽古をされました。 まずはS.E.さんの作品から。桃のはつらつとした姿が綺麗ですね。 今回の花材は桃こそ花つきが良く立派でしたが、菜の花の方はかなり細身で、葉っぱ一枚も無駄にできないボリュームでしたから、さぞいけ難かったろうと思います。 普段ならば真のわき枝をもう少し整理するところですが、…

  • SYC東京1 企画展 「点々」

    2月最後のイベント、SYC(Sogetsu Young Challengers)東京1の企画展「点々」にお邪魔してきました。 タイトル「点々」の通り、知る人ぞ知る「谷根千」にテンテンと存在する会場をスタンプラリーで巡ろう!という企画です。 SYC東京1が開催されます いけばな草月流 まずはツツジで有名な根津神社にほど近い「ギャラリー・マルヒ」から。元は質屋さんだったとかで、蔵のある古民家です。レトロな空間に若いメンバーの作品という、とんでもないジェネレーションギャップが、不思議な化学反応を起こしています。カッコいい! 続いて千駄木方向に進み、「Gallery KINGYO」へ。ポップな釣り…

  • 先週のお稽古:23、24 Feb 2024

    2年がかりで準備した支部展が終わり、心身ともに張り詰めていたものが一気に解き放たれ、充電が完全にゼロに。持ち帰った花材やら工具やらで、家中が足の踏み場のない有様でも片付ける元気はもはやなく、「見なかったことに・・・」という自己暗示が解けるまでに10日かかりました。本当は1ヶ月でも2ヶ月でも、そんなゴミ屋敷でやり過ごす自信があったのですが(苦笑)、生徒さんがお稽古にいらっしゃる!ということで、否応なく現実世界に引き戻された次第です。 ・・・と長い前置き(グチ?)です、失礼。 さて、いらして下さった救世主のS.I.さんですが、今回は1日2レッスンの欲張りコースです。 支部展で使用した雑木の類が色々…

  • 先週のお稽古:15 Feb 2024

    T.Y.さんのお稽古の様子をご紹介します。 今回は枝もの2種を使って、"剣山なし"に初挑戦して頂きました。矯めのきくマンサクと、きかないコデマリの組み合わせですが、まずは幹のしっかりとしたマンサクで骨格を作り、後からコデマリを加えて肉付けをしていきます。 上手くまとまりましたね、上出来です! T.Y.さん:マンサク、コデマリ "剣山なし”のコツは、手を離した時にどちらの方向に傾くかを見極めながら作業を進めることです。重心がどこにあるのかを常に意識しながら、枝と枝の接点の位置を調整したり、重過ぎるところは余分を剪定して軽くする、矯めて力を分散させるなどしてバランスを取ります。花器の壁面の角を利用…

  • 連花と連歌 時空を超えて part 2

    2024年の草月会東京北支部いけばな展は「連花」と「連歌」の二つの花席で構成しました。 連花席では勅使河原宏家元と茜家元の時空を超えた親子共演を起点に、合作、そして個人作へと展開しました。 花器を全て黒の鉄花器で統一したことで、47名の個性がぶつかり合いながらも、全く破綻がありません。むしろ、一連の調和を感じます。それにしても、草月アトリエは色々な形、サイズの鉄花器を制作しているのだなと改めて驚かされます。 草月流 第三代 勅使河原 宏家元(写真)、第四代 勅使河原 茜家元 変わって連歌席の方は、動的空間である連花席に対して、整然と整った静的空間を演出しました。百人一首から選んだ三遍を題材に、…

  • 連花と連歌 時空を超えて

    2024年2月11〜12日の2日間にわたり実施された「第13回草月会東京北支部 草月いけばな展(北千住)」はお陰様で盛況のうちに無事終了しました。出品者の皆さま、ご来場くださった皆さま、開催にあたりご尽力いただいた皆さまには心よりお礼申し上げます。 今回、私が参加したのは広々としたスペースを贅沢に使っての「連花*」です。タイトルに「時空を超えて」と謳った通り、草月流第三代 勅使河原宏家元の作品(写真)をトップバッターに掲げて、それを受けて茜家元に二番手の大作を制作いただきました。 三番手以降は会場を3つのエリアに分け、合作、個人作・・・とバトンをつないでいく趣向です。連花はあくまでも前のいけ手…

  • 昨日のお稽古:21 Jan 2024

    この週末、東京では雪の予報が出ていたので、お稽古もどうなるやら・・・と思っていましたが、結局(少なくとも我が家の付近では)雨が雪に変わることはなく、ホッとしました。僅かでも積もったりすると通勤・通学にも支障が出ますし、やはり東京で雪は歓迎されませんね。 そんな冷たい雨の中、S.I.さんがめげずにいらしてくれました。今回は枝ものだけを使っていける練習です。 S.I.さん:レンギョウ、コデマリ、ミモザアカシア レンギョウ、コデマリ、ミモザの3種を大きく大胆に踊らせて、とても良いですね。レンギョウとコデマリは矯めがきかないので、素材が持つ曲線を生かして使う必要がありますが、その点をきちんと踏まえて、…

  • 一昨日のお稽古:17 Jan 2024

    一昨日はS.E.さんとT.M.さんのお二人が初稽古にいらっしゃいました。花材は女子力がアップしそうなピンクのチューリップです。 まずはS.E.さんの作品ですが、横長の構成をテーマに頂きました。両手を広げたようなユキヤナギが大らかで良いですね。この場合、左右の対比に気を配り、単調にならないようメリハリを効かせることが大切です。大胆さと愛らしさの両方を備えた作品になりました。 S.E.さん:ユキヤナギ、チューリップ、スターチス 続いてT.M.さん、こちらは初めての応用花型に挑戦です。今回もまた主枝の真・副・控がしっかりと入りましたね。"主枝は花型法で角度も挿す方向も決まっているのだから、再現するの…

  • 第13回草月会東京北支部 草月いけばな展

    二年に渡り準備を進めてきた草月会東京北支部支部展開催まで、とうとう一月を切りました。 今回は「連花と連歌 時空を超えて」と題して、第三代 勅使河原宏家元が提唱した「即興のいけばな = 連花」に、今一度スポットを当てようという試みです。 手探りの部分も多く、今ここに至っても未確定要素を少なからず抱えている現状で、正直なところ"期待”よりも"不安”の方が優る心境です。とはいえ、これまでに企画した三回の研究会・講習会を通して、できうる限りの布石は打ってきたつもりですから、後は皆さんの記憶に残るような素晴らしい支部展になるよう、まな板の上で祈るばかりです。 家元出品のもと東京北支部展が開催されます …

  • 昨日のお稽古:8 Jan 2024

    2024年の初稽古はS.I.さんです。昨年末にいらしてからほんの10日ほどですが、心なしか外の空気が一層冷たく感じられて、改めて新しい年を迎えたのだな・・・と感じます。 さて、今回の花材は新春のお稽古に相応しく椿と水仙です。椿がたっぷりと届きましたので、まずは一種いけに挑戦して頂きました。 手桶形の花器の左口をあけて水を見せています。織部(?)の緑が水を含んだ苔のようで風情があり、なんとも憎い演出です。ずっしりと重量感のある花器なので、もう少し枝を足して作品に厚みを出してみても良いかも知れません。 S.I.さん:椿 もう一作は水仙を使っていけて頂きました。今時分にしか出回らない花材なので、一年…

  • 明けましておめでとうございます

    新年明けましておめでとうございます! Sosyu:根引松、千両、菊、金塗り柳 当初、大王松と蘭の組み合わせで発注していたのですが、入荷した松の状態が余り良くないということで、急遽、根引松、千両、菊、金柳という一番オーソオドックスな組み合わせになりました。折角なので松の根も見せつつ、久しぶりに盛花です。草月のオリジナル水盤は軽量のプラスチック製ですが、格調高い花に合わせると漆器のようにも見えて、悪くありません。 昨年は色々な物ごと(物理的な"物"と、決断を要する"面倒ごと"の両方)の取捨選択を迫られ、それなりに消耗した一年でした。特に”物"に関しては、実家から持ち込んだ相当量の荷物の整理が未だに…

  • 今日のお稽古:28 Dec 2023

    2023年のお稽古納めは予告通りお正月花で、T.Y.さんとS.I.さんがお見えになりました。普段、顔を合わせる機会のないお二人ですが、今回は同じ花材をセレクトされたこと、また私のデモンストレーションをお見せしたかったこともあって、お時間を合わせていらして頂きました。 まず、T.Y.さんの作品からご紹介します。木瓜を主役に水盤でおいけになりました。立派な枝振りを上手に活かしていらっしゃいます。水面もたっぷり見せて清々しく美しいですね。お正月を迎える頃には木瓜と百合が華やかな紅白になることでしょう。とても素敵です。 T.Y.さん:木瓜、黒松、鉄砲百合、金塗り柳 続いてS.I.さんの作品です。こちら…

  • 昨日のお稽古:24 Dec 2023

    Merry Christmas!! イブの昨日、S.I.さんがお稽古にいらっしゃいました。花材はクリスマスを意識したグリーン(ユーカリ)・赤(ガーベラ)・白(霞草)の取り合わせということで、今回は「場面を想定して」をテーマにお稽古して頂きました。 S.I.さん:ユーカリ、ガーベラ、霞草 今回の花材のように、無造作に一まとめにしただけでもなんとなく格好のついてしまうような組み合わせの場合、オリジナリティーのある作品に仕上げることは意外に難しかったりします。では、ありきたりの"花束風"から魅力的な"いけばな"に進化させるにはどうすれば良いのでしょうか? 手っ取り早い方法は、1.シンメトリーを避け、…

  • 今年のクリスマスは・・・

    今年のクリスマスはリースではなく、ガーランド風の飾りつけにしてみました。 ガーランドとは、紐状の飾りをいうようなので、今回のこれは厳密にいうと少し違うかもしれません。サンゴミズキ、赤目柳、イブキ、メラレウカ、カンガルーポーはお稽古で使用した花材を再利用です。 一回り小ぶりの飾りは友人に、最後に残った材料をひとまとめにしてスワッグも・・・。 Sosyu:サンゴミズキ、赤目柳、ヒムロスギ、カヤ、カンガルーポー、イブキ、サンキライ、メラレウカ、晒しヤマシダ、コットンフラワー こちらは生徒さんの作品です。お稽古の後にSさんはスワッグを、S.I.さんはガーランドを作ってお帰りになりました。 Sさん:サン…

  • 先週のお稽古: 2、3 Dec 2023

    気がつけばカレンダーはとうとう最後の1ページになってしまいました。11月に入っても暖かい日があったりで、師走の実感がまるで湧きません。例年であれば12月を待たずにクリスマスリースを飾るのですが、今年は遅まきながら昨日やっと仕上げて玄関に取り付けたところです(今年はガーランドにしました!)。 さて、この週末にはSさんと S.I.さんがお稽古にいらっしゃいましたので、お二人の作品をご紹介します。まずはSさんの自由花から。 Sさん:赤目柳、金魚草、ヒペリカム、アレカヤシ 挿し口が2つある花器ですが、それがちょうど縦に重なるアングルを正面にすることで口元が引き締まって見えます。赤目柳を左手に、アレカヤ…

  • 先週のお稽古: 24、26 Nov 2023

    11月を締めくくる、お二人のお稽古の様子をご紹介します。 まず、S.I.さんの自由花から。今回は足元を見せる構成というテーマでいけて頂きました。 ユニークな石化柳の曲線を上手く使っていますね。ドラセナも柳の個性を活かすように剪定を施し、また葉の脇からチラリと見せた百合の蕾もちょうど良い加減です。 初めは花器から立ち上がる2本の間隔が少し広く、やや緊張感に欠ける足元だったのですが、その間をつめたことで引き締まったカッコいい作品になりました。 S.I.さん:石化柳、ドラセナ、百合 続いては久しぶりにいらした Iさんです。こちらは第二応用傾真型の盛花です。 傾真型の盛花では剣山の位置が水盤の奥になり…

  • 昨日のお稽古:22 Nov 2023

    昨日の自宅教室の様子です。 S.E.さん、U.N.さん、T.M.さんのお三方がいらっしゃいました。今回も基本型・投入の練習です。 まずはS.E.さんの作品から。とても綺麗に入りました、お見事! 途中、金魚草の先が下向きに入っていましたが、垂れ下がらない向きに差し替えたことでイキイキとした表情に変わりましたね。素敵です。 S.E.さん:フウセントウワタ、キンギョソウ、ドラセナ 続いてU.N.さんです。白い花器ということもあり、レモンイエローの花にドラセナの赤が良いアクセントになっています。金魚草の向きも素敵ですね。花の先端は緩やかなカーブを描いていますが、そのニュアンスを上手く活かしていらっしゃ…

  • 草月いけばな展 2023

    先月、日本橋高島屋を会場に草月いけばな展が開催され、前・後期に分けた会期の前期(10月25〜27日)に出品しました。 今さら感が否めませんが、備忘録的な意味で書き残しておきたいと思います。 Sosyu:イブキ、サンゴミズキ、カーネーション、ヒペリカム 今回は受付から入って直ぐの角席というとても恵まれた花席を担当させて頂きましたが、実は思いの外、難儀しまして・・・。 というのは、正面(席札を置いた側)からだけでなく、斜めから、真横から、場合によっては裏からと、あらゆる角度からの視線に晒されることになりますので、それを考慮しつついけなくてはならない訳です。サンゴミズキの赤い曲線を奔放に散らして、踊…

  • 先週のお稽古:8、10、12 Nov 2023

    10月は昭和記念公園野外展、草月展と大きなイベントが続き、身も心も余裕のない日が多くありましたが、今月に入りようやく呼吸を整えられる程度にはゆとりが出てきました。 さて、先週はお三方が自宅教室にいらっしゃいました。 まずはSさんの作品からご紹介します。ハンドバックのような形の花器ですが、随分と気に入られたようで、とても楽しそうにいけていらっしゃいました。あっという間に木瓜とヒペリカムが格好良く入ったのですが、菊(ピンポン?)がどうしたものかと悩ましいところでしたね。色合いは秋色で作品の雰囲気に良く馴染むものの、如何せん形がずっしりと重量感があり過ぎます。結局正面は避けて、奥からチラッと赤が見え…

  • 野外展2023:着陸!惑星S

    今年も国営昭和記念公園「第27回よみがえる樹々のいのち展」にSOU SOUグループメンバーとして参加しています。 草月会東京西支部「第27回よみがえる樹々のいのち展」 Wow! SOGETSU! IN THE PARK!! 開催期間:2023年10月10日(火)〜11月26日(日) 開場時間:10月中は午前9:30〜午後5:00/11月中は午前9:30〜午後4:30 ※11月3日より夜間ライトアップイベントあり、開場時間は「秋の夜散歩2023」リンクをご参照ください 会 場:国営昭和記念公園 渓流広場周辺(立川) 東京西支部による野外展が開催されます いけばな草月流 秋の夜散歩2023 …

  • 先週のお稽古:22、26 Oct 2023

    ブログ更新が遅くなりましたが、先週のお稽古をご紹介します。 まずは自宅教室のS.I.さんです。今回は曲線を意識して作品を構成して頂きました。 S.I.さん:ハラン、石化エニシダ、カーネーション ハランを根気よく割いて丸めて曲線を表現しています。別カリキュラムの「同じ形を繰り返す」にも通じる細工ですね。面白い形になりました。 基本型を学ぶ間はこの手の冒険とはほぼ無縁なので、自由花の醍醐味と思って楽しんで頂ければ良いと思います。 続いてT教室のTさんです。こちらは剣山なしのお稽古です。 今回の作品は雲竜柳1本を逆さにして自立させ、そこにサンゴミズキ1本を立てかけバランスを取っています。うーん、確か…

  • 先週のお稽古:15 Oct 2023

    10月はイベントが盛りだくさんです! 改めてご案内したいと思いますが、現在、国営昭和記念公園(立川)にて「よみがえる樹々のいのち展」が開催中で、今年もグループ SOU SOU "着陸!惑星S" に参加しています。 また、10月25日から始まる「草月いけばな展」にも前期出品の予定です。 東京西支部による野外展が開催されます いけばな草月流 第104回草月いけばな展が開催されます いけばな草月流 という訳で、今の私の頭の中と家の中はカオス状態なのですが、お稽古にいらしたS.I.さんのおかげで、束の間ではありますが正常運転にスイッチすることができました、苦笑。 さて、今回は直線を作品構成のテ…

  • 一昨日のお稽古:12 Oct 2023

    T教室、T.Y.さんのお稽古です。 盛花では既に学習済みの三方正面の花型を、今回は投入で再現して頂きました。 T.Y.さん:サンゴミズキ、リンドウ、ドラセナゴッド 赤いサンゴミズキ、ブルーのリンドウ、黄緑のゴッドという取り合わせはなかなか見栄えがするものですね。(信号機カラー?!笑) 正面、左右の三方から美しく見えることがこの花型の目指すところですが、三色がバランス良く互いを引き立て合っています。 また、サンゴミズキが伸びやかで素敵な曲線になりました。緩やかなS字カーブですが、この曲線があるのとないのとでは大違いです。 矯めを施すと、表情が豊かになるだけでなく、何よりS字を描いた枝先が花器に深…

  • 先週のお稽古: 2 Oct 2023

    先週、自宅教室にT.M.さんとU.N.さんがいらっしゃいました。お二人には基本立真型投入をお稽古して頂きました。 まずはU.N.さんの作品から。今回は縦の添え木留めでいけて頂きました。久しぶりの投入で、勘を取り戻すのに少しばかり苦戦されたようですが、綺麗にまとまっています。主枝の角度がしっかりと決まると、やはりメリハリが効いて素敵ですね。手前に黄色味の帯びたゴッドの葉を持ってきたのも良いと思います。 U.N.さん:サンゴミズキ、リンドウ、ドラセナゴッド 続いてT.M.さんは投入初挑戦です。こちらも添え木留めでいけて頂きました。 初めてにしては上出来の作品です。写真を撮る際に若干"真"が傾いてし…

  • 先週のお稽古: 28 Sep 2023

    9月最後のお稽古はT教室のTさんです。今回は秋の七草、まぜざしをお稽古して頂きました。シックな色合いの花器が作品の雰囲気にとても合っています。また、足元を引き締めて波紋のような渦巻き模様を効果的に見せている点も良いですね。 色や形に個性のある花々をバランス良く組み合わせるのには、例えばお弁当の盛り付けをする時のような要領が必要かもしれません。 つまり数種類のおかずを食欲そそる見た目になるよう、一つずつ詰め込んでいく作業に似ている気がします。きつね色に揚がった唐揚げに卵焼き、その隣には色鮮やかなブロッコリーとミニトマト、白いご飯の上には黒ゴマをアクセントに散らして引き締める。これはまさしく"まぜ…

  • 先週のお稽古: 17 Sep 2023

    私事ですが、今月は公私ともにとにかく慌ただしく、家の中も荷物で溢れているという恐ろしい状況でして・・・。心優しいS.I.さんはそんな余裕のない私の様子を察して、9月は1日2レッスンでという申し出をしてくれました、泣。 まずは前回に引き続き、テキスト1・2の終了テストとして基本傾真型投入をいけて頂きました。これまで学んだことをとても良く理解なさっていて、感心感心・・・なのですが、技術的な面では、やはり頭では分かっていても思うように手がついていかない部分もあるようで、少しばかり苦戦なさいました、苦笑。 実際のところテキスト2が終わった!といっても、まだやっと3級レベルなのですから、それは至極当然な…

  • いけばな展 "萩 -everlasting-"

    GINZA SIXの直ぐ脇にある「銀座ギャラリーあづま」で素敵な花展があり、お邪魔してきました。 草月会東京北支部でもご活躍の林萩赤先生と、そのご門下の方々(SONY華道部)、特別招待者として菊田汀佳先生がご出品で、決して大きな会場ではありませんが、見応えのある花展でした。 Creative S いけばな展 "萩 -everlasting-" 会期:2023年9月15~17日 会場:銀座ギャラリーあづま SONY華道部草月流 林萩赤先生 菊田汀佳先生 伺ったところ、林先生がご指導なさっているSONY華道部から今回有志11名が参加し、ベテランに混じってお若い方(師範前)もいらっしゃるのだとか・・…

  • 昨日のお稽古:13 Sep 20223

    先月から自宅教室に教場を変更したSさん、花器の揃えが以前の教場と異なるので、心なしか楽しそうです。花をいける際には、花材だけでなく花器からもインスピレーションを得て、色々なスタイルに作品を展開させていきますから、目新しい花器、ユニークな花器はとても魅力的です。 Sさん:木苺、ケイトウ、トクサ 若干、紅葉の兆しが見える木苺と、真っ赤なケイトには秋の風情が漂い、備前焼(多分?)の調子と良く合います。Sさんが得意とする品の良い和テイストでまとめるのかと思いきや、最後に大胆にトクサで横線を引いたことで、一転、緊張感のあるモダンな作品に変わりました。 花器との出会いもそうですが、いける場所、環境が変わる…

  • 一昨日のお稽古:27 Aug 2023

    一昨日、I.S.さんにはテキスト1・2の総まとめとして基本立真型をテスト形式でいけて頂きました。背後に視線を感じながらのいけ込みはやり難かったろう思いますが、見事に合格の出来上がりです。しっかりとポイントを理解なさっていることが確認できて、指導をした者としては嬉しい限りです。 I.S.さん:レモンリーフ、トルコキキョウ ということで気を良くしてもう一作、「直線と曲線の構成」にも挑戦して頂きました。スッキリと仕上がりましたね。 トクサ、ハラン、トルコキキョウ トクサは(個体差はありますが)真っ直ぐなように見えても、先の方で幾らか曲がっていたりします。今回のテーマのように曲がりのない直線を見せたい…

  • 先週のお稽古: 23 Aug 2023

    自宅教室にT.M.さんとU.N.さんがお見えになりました。お二人ともお住まいが近くないので、この暑い中を電車を乗り継いで来て頂くのが心苦しいところです・・・。せめてお稽古の間はお花に触れてリラックス、楽しんで頂ければ嬉しいです。 今回、T.M.さんに取り組んで頂くのはバリエーションの花型です。 体験レッスンで覚えて頂いた「基本立真型」は一番長い主枝の「真」が上に向かって伸びる(立っている)イメージなのに対し、「傾真型」では「真」が横に広がる(傾いている)イメージです。今後はこの対となるバリエーションを折々に学んでいくことになりますが、両者の特徴、魅力についても少しずつ理解を深めて頂きたいと思い…

  • 一昨日のお稽古:16 Aug 2023

    お盆休みで市場もお休みとのこと・・・。そんな訳で今回のお稽古花材は少しシブい内容になっています、笑。 自宅教室、Sさんはドウダンツツジ、トクサ、リンドウで剣山なしの作品に挑戦なさいました。 Sさん:ドウダンツツジ、トクサ、リンドウ 最近、登場回数の多い角水盤を使っての作品です。水盤の内側が薄緑色なので、水を見せる作品にはうってつけです。特に暑い日には涼しげな印象で悪くありません。 さて、ドウダンツツジとリンドウで骨組みを作ったところに、トクサを加えて変化を付けています。剣山なしの場合、どうしても"留める"ことが優先事項になり、単調な構成になりがちですが、トクサを折って出来た三角が高低、大小が色…

  • 一昨日のお稽古:6 Aug 2023

    8月に入りました。夏休み期間ということで、個人的には一年で最ものんびりできる月です。ここでペースを整えて、来月以降の怒涛のスケジュールに飲み込まれないよう、しっかりと充電したいと思います。 さて、一昨日いらっしゃったI.S.さんですが、先月でテキスト1・2のカリキュラムを終了し、いよいよ自由花をメインにお稽古して頂きます。 テキスト3・4では各回、様々なテーマが設定されていますので、その意味合いを良く考え、理解した上で作品を制作します。初めのうちは戸惑う場面が多いかもしれませんが、とりあえずは楽しむことを目標に取り組んで頂きたいと思います。 今回は「横長の構成」をテーマにお稽古して頂きました。…

  • 先週のお稽古:25 Jul 2023

    久しぶりに自宅教室にT.Y.さんがお見えになりました。 今回は花ものを使って株分けの盛花に挑戦して頂きました。連日の猛暑ですから少しでも涼を感じられるようにと思い、いつもの丸水盤より一回り大ぶりの長方形の水盤を用意しました。花だけでなく"水"も美しく表現して頂きたいと思います。 T.Y.さん:グラジオラス、ヒマワリ、スプレー菊、ハラン さて、いかがでしょうか? グラジオラスを適当なところで分解して、上手に使っています。ヒマワリを片方の株にまとめたところも面白いと思います。ただし、色・形ともに目を引く花なので、奥に配した株との調和には気を配る必要があります。鮮やかなピンクの菊で釣り合いが取れまし…

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