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2023/01/24

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  • 昨日のお稽古:9 Apr 2024

    やっと咲いた桜の花を残らず吹き飛ばさんばかりの強風の中、お三方がお稽古にいらっしゃいました。皆さん、電車に小一時間揺られて通ってくださるので、本当に有難いなと思っています。 ではまず、U.N.さんの作品からご紹介します。 コロナ騒動明けにお稽古を再開され、しばらくはリハビリがてら花型の復習をなさいましたが、今日は水盤に自由花で応用です。復習の効果はテキメンのようで、特に意識せずとも絶妙のバランスで入りましたね、素晴らしい! U.N.さん:木苺、ピンポン菊、ナデシコ S.E.さんも今回は自由花で、私のお気に入りの花器を使って投入です。 これは何年か前に、四谷のうめの花器店さんで一目惚れをして衝動…

  • 第70回小金井桜まつり「いけ花と茶席のつどい」

    今年は近年では珍しく、3月が終わろうというのにまだ桜の蕾が硬いようです。 先週末、小金井公園にて桜まつりが実施され、それに合わせて江戸東京たてもの園内で「いけ花と茶席のつどい」が催されました。桜の全くない「桜まつり」は流石に残念ではありましたが、たくさんの出店が並び、園内にはイベントに盛り上がる声や賑やかな音楽が明るく響き、公園に足を運ばれた方々は花はなくともお祭り気分はしっかりと堪能されたようです。 第70回小金井桜まつり 小金井市観光まちおこし協会 昨年は常盤台写真場を会場に塚本草昌先生以下、門下8名で花をいけましたが、今年は場所を天明家(母家)に移し、また違った雰囲気の中で作品を制作…

  • 第11回 AT賞展 2024

    先週、草月会館(青山)にてAT賞展が開催されました。 この家元のお名前を冠した"Akane Teshigahara = AT賞"とは、草月人にとっては特別なものです。年間を通して家元研究科で研鑽を積んだ者の中から、選考会を経て厳正に選出される賞であり、草月人が目標として目指すものの一つではないでしょうか。 その受賞者達による作品発表の場がこちらです。会期が2日間ではもったいないようなハイレベルの展示内容で、力作の数々に圧倒されます。 第11回 AT賞展が開催されます いけばな草月流 第11回 AT賞展 会期:2024年3月15日・16日 10:00〜17:00 場所:草月会館1階 草月プラ…

  • 先週のお稽古: 10 Mar 2024

    先週のS.I.さんのお稽古をご紹介します。 S.I.さん:桜、雪柳、金魚草 挿し口が2つ並んだ背の高い花器を使っての制作です。少しパールがかった光沢の褐色で、全体に横縞模様が刻まれています。 今回はそんな花器から発想を得て作品を構成するというのがお稽古のテーマでしたが、仕上がってみるとその考察は少し甘かったのかな?と感じます。 スリムな花器に対して桜を高く挿して、尚且つ横幅を抑えた構成はとても良かったと思います。また、アクセントとなるレモンイエローの金魚草の入れ方、雪柳の従枝としての使い方もバランス良く、上出来と言って良いでしょう。作品としては品の良い素敵な出来です。 ただ、「この花器の特徴は…

  • 先週のお稽古:3、7 Mar 2024

    先週はお二方がお稽古にいらっしゃいました。 まずはS.I.さんですが、線を重ねて面を構成する課題に挑戦なさいました。 今回使用したフトイはこのテーマにはうってつけの素材ですが、油断はいけません。一見どれも同じく真っ直ぐなように見えますが、じっくりと観察すると一本一本にクセがあり、当然ながら長さや太さにも個体差があります。それを見誤ると作品の出来上がりに歪みが生じますから、素材と良く語らいながらいけることが大切です。 長く伸びるフトイを並べて面とし、扇子のように先を少し広げることで開放感のある作品にしています。 S.I.さん:フトイ、チューリップ、レースフラワー S.A.さんはアリストロメリアを…

  • 先週のお稽古: 28 Feb 2023

    3月に入りました。花屋さんではもう桜が本番とばかりに出回っていますが、3月弥生はやはり「桃」でしょう。食紅で色付けたお菓子のような花と、コロンとした蕾がなんとも愛らしい花木です。ただ、その枝ぶりは無表情で、はっきり言って退屈にさえ感じます。 そんな桃ですが、菜の花と合わせてS.E.さんとT.M.さんが投入のお稽古をされました。 まずはS.E.さんの作品から。桃のはつらつとした姿が綺麗ですね。 今回の花材は桃こそ花つきが良く立派でしたが、菜の花の方はかなり細身で、葉っぱ一枚も無駄にできないボリュームでしたから、さぞいけ難かったろうと思います。 普段ならば真のわき枝をもう少し整理するところですが、…

  • SYC東京1 企画展 「点々」

    2月最後のイベント、SYC(Sogetsu Young Challengers)東京1の企画展「点々」にお邪魔してきました。 タイトル「点々」の通り、知る人ぞ知る「谷根千」にテンテンと存在する会場をスタンプラリーで巡ろう!という企画です。 SYC東京1が開催されます いけばな草月流 まずはツツジで有名な根津神社にほど近い「ギャラリー・マルヒ」から。元は質屋さんだったとかで、蔵のある古民家です。レトロな空間に若いメンバーの作品という、とんでもないジェネレーションギャップが、不思議な化学反応を起こしています。カッコいい! 続いて千駄木方向に進み、「Gallery KINGYO」へ。ポップな釣り…

  • 先週のお稽古:23、24 Feb 2024

    2年がかりで準備した支部展が終わり、心身ともに張り詰めていたものが一気に解き放たれ、充電が完全にゼロに。持ち帰った花材やら工具やらで、家中が足の踏み場のない有様でも片付ける元気はもはやなく、「見なかったことに・・・」という自己暗示が解けるまでに10日かかりました。本当は1ヶ月でも2ヶ月でも、そんなゴミ屋敷でやり過ごす自信があったのですが(苦笑)、生徒さんがお稽古にいらっしゃる!ということで、否応なく現実世界に引き戻された次第です。 ・・・と長い前置き(グチ?)です、失礼。 さて、いらして下さった救世主のS.I.さんですが、今回は1日2レッスンの欲張りコースです。 支部展で使用した雑木の類が色々…

  • 先週のお稽古:15 Feb 2024

    T.Y.さんのお稽古の様子をご紹介します。 今回は枝もの2種を使って、"剣山なし"に初挑戦して頂きました。矯めのきくマンサクと、きかないコデマリの組み合わせですが、まずは幹のしっかりとしたマンサクで骨格を作り、後からコデマリを加えて肉付けをしていきます。 上手くまとまりましたね、上出来です! T.Y.さん:マンサク、コデマリ "剣山なし”のコツは、手を離した時にどちらの方向に傾くかを見極めながら作業を進めることです。重心がどこにあるのかを常に意識しながら、枝と枝の接点の位置を調整したり、重過ぎるところは余分を剪定して軽くする、矯めて力を分散させるなどしてバランスを取ります。花器の壁面の角を利用…

  • 連花と連歌 時空を超えて part 2

    2024年の草月会東京北支部いけばな展は「連花」と「連歌」の二つの花席で構成しました。 連花席では勅使河原宏家元と茜家元の時空を超えた親子共演を起点に、合作、そして個人作へと展開しました。 花器を全て黒の鉄花器で統一したことで、47名の個性がぶつかり合いながらも、全く破綻がありません。むしろ、一連の調和を感じます。それにしても、草月アトリエは色々な形、サイズの鉄花器を制作しているのだなと改めて驚かされます。 草月流 第三代 勅使河原 宏家元(写真)、第四代 勅使河原 茜家元 変わって連歌席の方は、動的空間である連花席に対して、整然と整った静的空間を演出しました。百人一首から選んだ三遍を題材に、…

  • 連花と連歌 時空を超えて

    2024年2月11〜12日の2日間にわたり実施された「第13回草月会東京北支部 草月いけばな展(北千住)」はお陰様で盛況のうちに無事終了しました。出品者の皆さま、ご来場くださった皆さま、開催にあたりご尽力いただいた皆さまには心よりお礼申し上げます。 今回、私が参加したのは広々としたスペースを贅沢に使っての「連花*」です。タイトルに「時空を超えて」と謳った通り、草月流第三代 勅使河原宏家元の作品(写真)をトップバッターに掲げて、それを受けて茜家元に二番手の大作を制作いただきました。 三番手以降は会場を3つのエリアに分け、合作、個人作・・・とバトンをつないでいく趣向です。連花はあくまでも前のいけ手…

  • 昨日のお稽古:21 Jan 2024

    この週末、東京では雪の予報が出ていたので、お稽古もどうなるやら・・・と思っていましたが、結局(少なくとも我が家の付近では)雨が雪に変わることはなく、ホッとしました。僅かでも積もったりすると通勤・通学にも支障が出ますし、やはり東京で雪は歓迎されませんね。 そんな冷たい雨の中、S.I.さんがめげずにいらしてくれました。今回は枝ものだけを使っていける練習です。 S.I.さん:レンギョウ、コデマリ、ミモザアカシア レンギョウ、コデマリ、ミモザの3種を大きく大胆に踊らせて、とても良いですね。レンギョウとコデマリは矯めがきかないので、素材が持つ曲線を生かして使う必要がありますが、その点をきちんと踏まえて、…

  • 一昨日のお稽古:17 Jan 2024

    一昨日はS.E.さんとT.M.さんのお二人が初稽古にいらっしゃいました。花材は女子力がアップしそうなピンクのチューリップです。 まずはS.E.さんの作品ですが、横長の構成をテーマに頂きました。両手を広げたようなユキヤナギが大らかで良いですね。この場合、左右の対比に気を配り、単調にならないようメリハリを効かせることが大切です。大胆さと愛らしさの両方を備えた作品になりました。 S.E.さん:ユキヤナギ、チューリップ、スターチス 続いてT.M.さん、こちらは初めての応用花型に挑戦です。今回もまた主枝の真・副・控がしっかりと入りましたね。"主枝は花型法で角度も挿す方向も決まっているのだから、再現するの…

  • 第13回草月会東京北支部 草月いけばな展

    二年に渡り準備を進めてきた草月会東京北支部支部展開催まで、とうとう一月を切りました。 今回は「連花と連歌 時空を超えて」と題して、第三代 勅使河原宏家元が提唱した「即興のいけばな = 連花」に、今一度スポットを当てようという試みです。 手探りの部分も多く、今ここに至っても未確定要素を少なからず抱えている現状で、正直なところ"期待”よりも"不安”の方が優る心境です。とはいえ、これまでに企画した三回の研究会・講習会を通して、できうる限りの布石は打ってきたつもりですから、後は皆さんの記憶に残るような素晴らしい支部展になるよう、まな板の上で祈るばかりです。 家元出品のもと東京北支部展が開催されます …

  • 昨日のお稽古:8 Jan 2024

    2024年の初稽古はS.I.さんです。昨年末にいらしてからほんの10日ほどですが、心なしか外の空気が一層冷たく感じられて、改めて新しい年を迎えたのだな・・・と感じます。 さて、今回の花材は新春のお稽古に相応しく椿と水仙です。椿がたっぷりと届きましたので、まずは一種いけに挑戦して頂きました。 手桶形の花器の左口をあけて水を見せています。織部(?)の緑が水を含んだ苔のようで風情があり、なんとも憎い演出です。ずっしりと重量感のある花器なので、もう少し枝を足して作品に厚みを出してみても良いかも知れません。 S.I.さん:椿 もう一作は水仙を使っていけて頂きました。今時分にしか出回らない花材なので、一年…

  • 明けましておめでとうございます

    新年明けましておめでとうございます! Sosyu:根引松、千両、菊、金塗り柳 当初、大王松と蘭の組み合わせで発注していたのですが、入荷した松の状態が余り良くないということで、急遽、根引松、千両、菊、金柳という一番オーソオドックスな組み合わせになりました。折角なので松の根も見せつつ、久しぶりに盛花です。草月のオリジナル水盤は軽量のプラスチック製ですが、格調高い花に合わせると漆器のようにも見えて、悪くありません。 昨年は色々な物ごと(物理的な"物"と、決断を要する"面倒ごと"の両方)の取捨選択を迫られ、それなりに消耗した一年でした。特に”物"に関しては、実家から持ち込んだ相当量の荷物の整理が未だに…

  • 今日のお稽古:28 Dec 2023

    2023年のお稽古納めは予告通りお正月花で、T.Y.さんとS.I.さんがお見えになりました。普段、顔を合わせる機会のないお二人ですが、今回は同じ花材をセレクトされたこと、また私のデモンストレーションをお見せしたかったこともあって、お時間を合わせていらして頂きました。 まず、T.Y.さんの作品からご紹介します。木瓜を主役に水盤でおいけになりました。立派な枝振りを上手に活かしていらっしゃいます。水面もたっぷり見せて清々しく美しいですね。お正月を迎える頃には木瓜と百合が華やかな紅白になることでしょう。とても素敵です。 T.Y.さん:木瓜、黒松、鉄砲百合、金塗り柳 続いてS.I.さんの作品です。こちら…

  • 昨日のお稽古:24 Dec 2023

    Merry Christmas!! イブの昨日、S.I.さんがお稽古にいらっしゃいました。花材はクリスマスを意識したグリーン(ユーカリ)・赤(ガーベラ)・白(霞草)の取り合わせということで、今回は「場面を想定して」をテーマにお稽古して頂きました。 S.I.さん:ユーカリ、ガーベラ、霞草 今回の花材のように、無造作に一まとめにしただけでもなんとなく格好のついてしまうような組み合わせの場合、オリジナリティーのある作品に仕上げることは意外に難しかったりします。では、ありきたりの"花束風"から魅力的な"いけばな"に進化させるにはどうすれば良いのでしょうか? 手っ取り早い方法は、1.シンメトリーを避け、…

  • 今年のクリスマスは・・・

    今年のクリスマスはリースではなく、ガーランド風の飾りつけにしてみました。 ガーランドとは、紐状の飾りをいうようなので、今回のこれは厳密にいうと少し違うかもしれません。サンゴミズキ、赤目柳、イブキ、メラレウカ、カンガルーポーはお稽古で使用した花材を再利用です。 一回り小ぶりの飾りは友人に、最後に残った材料をひとまとめにしてスワッグも・・・。 Sosyu:サンゴミズキ、赤目柳、ヒムロスギ、カヤ、カンガルーポー、イブキ、サンキライ、メラレウカ、晒しヤマシダ、コットンフラワー こちらは生徒さんの作品です。お稽古の後にSさんはスワッグを、S.I.さんはガーランドを作ってお帰りになりました。 Sさん:サン…

  • 先週のお稽古: 2、3 Dec 2023

    気がつけばカレンダーはとうとう最後の1ページになってしまいました。11月に入っても暖かい日があったりで、師走の実感がまるで湧きません。例年であれば12月を待たずにクリスマスリースを飾るのですが、今年は遅まきながら昨日やっと仕上げて玄関に取り付けたところです(今年はガーランドにしました!)。 さて、この週末にはSさんと S.I.さんがお稽古にいらっしゃいましたので、お二人の作品をご紹介します。まずはSさんの自由花から。 Sさん:赤目柳、金魚草、ヒペリカム、アレカヤシ 挿し口が2つある花器ですが、それがちょうど縦に重なるアングルを正面にすることで口元が引き締まって見えます。赤目柳を左手に、アレカヤ…

  • 先週のお稽古: 24、26 Nov 2023

    11月を締めくくる、お二人のお稽古の様子をご紹介します。 まず、S.I.さんの自由花から。今回は足元を見せる構成というテーマでいけて頂きました。 ユニークな石化柳の曲線を上手く使っていますね。ドラセナも柳の個性を活かすように剪定を施し、また葉の脇からチラリと見せた百合の蕾もちょうど良い加減です。 初めは花器から立ち上がる2本の間隔が少し広く、やや緊張感に欠ける足元だったのですが、その間をつめたことで引き締まったカッコいい作品になりました。 S.I.さん:石化柳、ドラセナ、百合 続いては久しぶりにいらした Iさんです。こちらは第二応用傾真型の盛花です。 傾真型の盛花では剣山の位置が水盤の奥になり…

  • 昨日のお稽古:22 Nov 2023

    昨日の自宅教室の様子です。 S.E.さん、U.N.さん、T.M.さんのお三方がいらっしゃいました。今回も基本型・投入の練習です。 まずはS.E.さんの作品から。とても綺麗に入りました、お見事! 途中、金魚草の先が下向きに入っていましたが、垂れ下がらない向きに差し替えたことでイキイキとした表情に変わりましたね。素敵です。 S.E.さん:フウセントウワタ、キンギョソウ、ドラセナ 続いてU.N.さんです。白い花器ということもあり、レモンイエローの花にドラセナの赤が良いアクセントになっています。金魚草の向きも素敵ですね。花の先端は緩やかなカーブを描いていますが、そのニュアンスを上手く活かしていらっしゃ…

  • 草月いけばな展 2023

    先月、日本橋高島屋を会場に草月いけばな展が開催され、前・後期に分けた会期の前期(10月25〜27日)に出品しました。 今さら感が否めませんが、備忘録的な意味で書き残しておきたいと思います。 Sosyu:イブキ、サンゴミズキ、カーネーション、ヒペリカム 今回は受付から入って直ぐの角席というとても恵まれた花席を担当させて頂きましたが、実は思いの外、難儀しまして・・・。 というのは、正面(席札を置いた側)からだけでなく、斜めから、真横から、場合によっては裏からと、あらゆる角度からの視線に晒されることになりますので、それを考慮しつついけなくてはならない訳です。サンゴミズキの赤い曲線を奔放に散らして、踊…

  • 先週のお稽古:8、10、12 Nov 2023

    10月は昭和記念公園野外展、草月展と大きなイベントが続き、身も心も余裕のない日が多くありましたが、今月に入りようやく呼吸を整えられる程度にはゆとりが出てきました。 さて、先週はお三方が自宅教室にいらっしゃいました。 まずはSさんの作品からご紹介します。ハンドバックのような形の花器ですが、随分と気に入られたようで、とても楽しそうにいけていらっしゃいました。あっという間に木瓜とヒペリカムが格好良く入ったのですが、菊(ピンポン?)がどうしたものかと悩ましいところでしたね。色合いは秋色で作品の雰囲気に良く馴染むものの、如何せん形がずっしりと重量感があり過ぎます。結局正面は避けて、奥からチラッと赤が見え…

  • 野外展2023:着陸!惑星S

    今年も国営昭和記念公園「第27回よみがえる樹々のいのち展」にSOU SOUグループメンバーとして参加しています。 草月会東京西支部「第27回よみがえる樹々のいのち展」 Wow! SOGETSU! IN THE PARK!! 開催期間:2023年10月10日(火)〜11月26日(日) 開場時間:10月中は午前9:30〜午後5:00/11月中は午前9:30〜午後4:30 ※11月3日より夜間ライトアップイベントあり、開場時間は「秋の夜散歩2023」リンクをご参照ください 会 場:国営昭和記念公園 渓流広場周辺(立川) 東京西支部による野外展が開催されます いけばな草月流 秋の夜散歩2023 …

  • 先週のお稽古:22、26 Oct 2023

    ブログ更新が遅くなりましたが、先週のお稽古をご紹介します。 まずは自宅教室のS.I.さんです。今回は曲線を意識して作品を構成して頂きました。 S.I.さん:ハラン、石化エニシダ、カーネーション ハランを根気よく割いて丸めて曲線を表現しています。別カリキュラムの「同じ形を繰り返す」にも通じる細工ですね。面白い形になりました。 基本型を学ぶ間はこの手の冒険とはほぼ無縁なので、自由花の醍醐味と思って楽しんで頂ければ良いと思います。 続いてT教室のTさんです。こちらは剣山なしのお稽古です。 今回の作品は雲竜柳1本を逆さにして自立させ、そこにサンゴミズキ1本を立てかけバランスを取っています。うーん、確か…

  • 先週のお稽古:15 Oct 2023

    10月はイベントが盛りだくさんです! 改めてご案内したいと思いますが、現在、国営昭和記念公園(立川)にて「よみがえる樹々のいのち展」が開催中で、今年もグループ SOU SOU "着陸!惑星S" に参加しています。 また、10月25日から始まる「草月いけばな展」にも前期出品の予定です。 東京西支部による野外展が開催されます いけばな草月流 第104回草月いけばな展が開催されます いけばな草月流 という訳で、今の私の頭の中と家の中はカオス状態なのですが、お稽古にいらしたS.I.さんのおかげで、束の間ではありますが正常運転にスイッチすることができました、苦笑。 さて、今回は直線を作品構成のテ…

  • 一昨日のお稽古:12 Oct 2023

    T教室、T.Y.さんのお稽古です。 盛花では既に学習済みの三方正面の花型を、今回は投入で再現して頂きました。 T.Y.さん:サンゴミズキ、リンドウ、ドラセナゴッド 赤いサンゴミズキ、ブルーのリンドウ、黄緑のゴッドという取り合わせはなかなか見栄えがするものですね。(信号機カラー?!笑) 正面、左右の三方から美しく見えることがこの花型の目指すところですが、三色がバランス良く互いを引き立て合っています。 また、サンゴミズキが伸びやかで素敵な曲線になりました。緩やかなS字カーブですが、この曲線があるのとないのとでは大違いです。 矯めを施すと、表情が豊かになるだけでなく、何よりS字を描いた枝先が花器に深…

  • 先週のお稽古: 2 Oct 2023

    先週、自宅教室にT.M.さんとU.N.さんがいらっしゃいました。お二人には基本立真型投入をお稽古して頂きました。 まずはU.N.さんの作品から。今回は縦の添え木留めでいけて頂きました。久しぶりの投入で、勘を取り戻すのに少しばかり苦戦されたようですが、綺麗にまとまっています。主枝の角度がしっかりと決まると、やはりメリハリが効いて素敵ですね。手前に黄色味の帯びたゴッドの葉を持ってきたのも良いと思います。 U.N.さん:サンゴミズキ、リンドウ、ドラセナゴッド 続いてT.M.さんは投入初挑戦です。こちらも添え木留めでいけて頂きました。 初めてにしては上出来の作品です。写真を撮る際に若干"真"が傾いてし…

  • 先週のお稽古: 28 Sep 2023

    9月最後のお稽古はT教室のTさんです。今回は秋の七草、まぜざしをお稽古して頂きました。シックな色合いの花器が作品の雰囲気にとても合っています。また、足元を引き締めて波紋のような渦巻き模様を効果的に見せている点も良いですね。 色や形に個性のある花々をバランス良く組み合わせるのには、例えばお弁当の盛り付けをする時のような要領が必要かもしれません。 つまり数種類のおかずを食欲そそる見た目になるよう、一つずつ詰め込んでいく作業に似ている気がします。きつね色に揚がった唐揚げに卵焼き、その隣には色鮮やかなブロッコリーとミニトマト、白いご飯の上には黒ゴマをアクセントに散らして引き締める。これはまさしく"まぜ…

  • 先週のお稽古: 17 Sep 2023

    私事ですが、今月は公私ともにとにかく慌ただしく、家の中も荷物で溢れているという恐ろしい状況でして・・・。心優しいS.I.さんはそんな余裕のない私の様子を察して、9月は1日2レッスンでという申し出をしてくれました、泣。 まずは前回に引き続き、テキスト1・2の終了テストとして基本傾真型投入をいけて頂きました。これまで学んだことをとても良く理解なさっていて、感心感心・・・なのですが、技術的な面では、やはり頭では分かっていても思うように手がついていかない部分もあるようで、少しばかり苦戦なさいました、苦笑。 実際のところテキスト2が終わった!といっても、まだやっと3級レベルなのですから、それは至極当然な…

  • いけばな展 "萩 -everlasting-"

    GINZA SIXの直ぐ脇にある「銀座ギャラリーあづま」で素敵な花展があり、お邪魔してきました。 草月会東京北支部でもご活躍の林萩赤先生と、そのご門下の方々(SONY華道部)、特別招待者として菊田汀佳先生がご出品で、決して大きな会場ではありませんが、見応えのある花展でした。 Creative S いけばな展 "萩 -everlasting-" 会期:2023年9月15~17日 会場:銀座ギャラリーあづま SONY華道部草月流 林萩赤先生 菊田汀佳先生 伺ったところ、林先生がご指導なさっているSONY華道部から今回有志11名が参加し、ベテランに混じってお若い方(師範前)もいらっしゃるのだとか・・…

  • 昨日のお稽古:13 Sep 20223

    先月から自宅教室に教場を変更したSさん、花器の揃えが以前の教場と異なるので、心なしか楽しそうです。花をいける際には、花材だけでなく花器からもインスピレーションを得て、色々なスタイルに作品を展開させていきますから、目新しい花器、ユニークな花器はとても魅力的です。 Sさん:木苺、ケイトウ、トクサ 若干、紅葉の兆しが見える木苺と、真っ赤なケイトには秋の風情が漂い、備前焼(多分?)の調子と良く合います。Sさんが得意とする品の良い和テイストでまとめるのかと思いきや、最後に大胆にトクサで横線を引いたことで、一転、緊張感のあるモダンな作品に変わりました。 花器との出会いもそうですが、いける場所、環境が変わる…

  • 一昨日のお稽古:27 Aug 2023

    一昨日、I.S.さんにはテキスト1・2の総まとめとして基本立真型をテスト形式でいけて頂きました。背後に視線を感じながらのいけ込みはやり難かったろう思いますが、見事に合格の出来上がりです。しっかりとポイントを理解なさっていることが確認できて、指導をした者としては嬉しい限りです。 I.S.さん:レモンリーフ、トルコキキョウ ということで気を良くしてもう一作、「直線と曲線の構成」にも挑戦して頂きました。スッキリと仕上がりましたね。 トクサ、ハラン、トルコキキョウ トクサは(個体差はありますが)真っ直ぐなように見えても、先の方で幾らか曲がっていたりします。今回のテーマのように曲がりのない直線を見せたい…

  • 先週のお稽古: 23 Aug 2023

    自宅教室にT.M.さんとU.N.さんがお見えになりました。お二人ともお住まいが近くないので、この暑い中を電車を乗り継いで来て頂くのが心苦しいところです・・・。せめてお稽古の間はお花に触れてリラックス、楽しんで頂ければ嬉しいです。 今回、T.M.さんに取り組んで頂くのはバリエーションの花型です。 体験レッスンで覚えて頂いた「基本立真型」は一番長い主枝の「真」が上に向かって伸びる(立っている)イメージなのに対し、「傾真型」では「真」が横に広がる(傾いている)イメージです。今後はこの対となるバリエーションを折々に学んでいくことになりますが、両者の特徴、魅力についても少しずつ理解を深めて頂きたいと思い…

  • 一昨日のお稽古:16 Aug 2023

    お盆休みで市場もお休みとのこと・・・。そんな訳で今回のお稽古花材は少しシブい内容になっています、笑。 自宅教室、Sさんはドウダンツツジ、トクサ、リンドウで剣山なしの作品に挑戦なさいました。 Sさん:ドウダンツツジ、トクサ、リンドウ 最近、登場回数の多い角水盤を使っての作品です。水盤の内側が薄緑色なので、水を見せる作品にはうってつけです。特に暑い日には涼しげな印象で悪くありません。 さて、ドウダンツツジとリンドウで骨組みを作ったところに、トクサを加えて変化を付けています。剣山なしの場合、どうしても"留める"ことが優先事項になり、単調な構成になりがちですが、トクサを折って出来た三角が高低、大小が色…

  • 一昨日のお稽古:6 Aug 2023

    8月に入りました。夏休み期間ということで、個人的には一年で最ものんびりできる月です。ここでペースを整えて、来月以降の怒涛のスケジュールに飲み込まれないよう、しっかりと充電したいと思います。 さて、一昨日いらっしゃったI.S.さんですが、先月でテキスト1・2のカリキュラムを終了し、いよいよ自由花をメインにお稽古して頂きます。 テキスト3・4では各回、様々なテーマが設定されていますので、その意味合いを良く考え、理解した上で作品を制作します。初めのうちは戸惑う場面が多いかもしれませんが、とりあえずは楽しむことを目標に取り組んで頂きたいと思います。 今回は「横長の構成」をテーマにお稽古して頂きました。…

  • 先週のお稽古:25 Jul 2023

    久しぶりに自宅教室にT.Y.さんがお見えになりました。 今回は花ものを使って株分けの盛花に挑戦して頂きました。連日の猛暑ですから少しでも涼を感じられるようにと思い、いつもの丸水盤より一回り大ぶりの長方形の水盤を用意しました。花だけでなく"水"も美しく表現して頂きたいと思います。 T.Y.さん:グラジオラス、ヒマワリ、スプレー菊、ハラン さて、いかがでしょうか? グラジオラスを適当なところで分解して、上手に使っています。ヒマワリを片方の株にまとめたところも面白いと思います。ただし、色・形ともに目を引く花なので、奥に配した株との調和には気を配る必要があります。鮮やかなピンクの菊で釣り合いが取れまし…

  • 今週のお稽古:23、25 Jul 2023

    職場近くにある不忍池では蓮の花が美しく見頃ですが、水辺を彩る「水もの」と呼ばれる花をお稽古花材として用意することは昨今容易ではありません。先週末、草月会館にて開催された五十野雅峰先生による公開講座「すいれん・こうほねを美しくいける方法」に参加したところ、たまたま河骨を一杯余分に購入することができましたので、良い機会と思いI.S.さんにも体験して頂きました。 河骨は水切りなどの方法では十分に水揚げができないため、いけばな用のポンプを使い水を押し入れます。水がしっかりと揚がった葉は色鮮やかになり、エナメルのような光沢が一層印象的です。(詳しくはまた改めてご紹介したいと思います。) I.S.さんには…

  • 先週のお稽古: 19、20 Jul 2023

    先週は生徒さんをお迎えしてのお稽古だけでなく、私自身も生徒として学びの多い、いけばな三昧の日々でした。 早速、自宅教室の様子をご紹介しましょう。今回のお題は逆勝手です。 T.M.さんは2回の体験レッスンを経てこれが盛花3作目になりますが、ほとんど手直し不要の素晴らしい仕上がりです。 下ろし立てのMy 花鋏を手に、きっと気持ち良くいけられたのでしょうね。お見事です。 T.M.さん:ツルソケイ、クルクマ、スターチス S.E.さんはコロナで3年のブランクが空きましたが、徐々に勘を取り戻していらっしゃいますね。細かなポイントについては今一度テキストに目を通し、記憶の方もリフレッシュして頂ければ完全復活…

  • 先週のお稽古: 30 Jun、2 Jul 2023

    先週の自宅教室にはお二人がお見えになり、それぞれ自由花のお稽古をなさいましたが、丈の長い花材だったこともあり、偶然にも同じ花器を選んでの投入作品となりました。黒に白のストライプが走る細身の形状で、和風にもモダンにもアレンジできる使い勝手の良い花器です。 まずは、Uさんの作品から。リヤトリスとブルーファンタジーの紫にヒマワリが良く映えます。そのヒマワリを比較的低いところに置いたことで口元が引き締まり、雲竜柳の伸びやかさが生きましたね。大らかでとても気持ちの良い作品です。 Uさん:雲竜柳、ヒマワリ、リヤトリス、ブルーファンタジー 続いてI.S.さんです。 こちらは雲竜柳を扇のように広げたダイナミッ…

  • ミニ研究会

    先週末、我が家に同門の先輩後輩を招き、ミニ研究会を開きました。 前半は "習い初めの生徒さんに投入の指導をする" という想定で、先輩による模擬レッスンです。 ナツハゼと菊で添え木留め、リヤトリスとカーネーションで十文字留めのデモンストレーションをして頂き、時々生徒役の私が意地悪な質問をしたりして(笑)、互いに基本の理解を深め合いました。 後半はそれぞれ自由に作品をいけて、最後に感想を述べ合い、修正点を提案し合ったり・・・。実のところ "研究会"というのは半分洒落のつもりだったのですが、いざ花を手にした皆さんの集中力は侮れず、本物の研究会と呼ぶに相応しい充実した内容になりました。 (今回、私はホ…

  • 先週のお稽古: 22 Jun 2023

    先週のT教室のお稽古をご紹介します。今回の花材はヒマワリとヒペリカムというビタミンカラーの取り合わせで、少し難しい気もします(私個人的には苦手な組み合わせです、苦笑) Sさんはブルーの細身の花器を選ばれました。なるほど強い色合いの花材が花器のはっきりとした色とバランスを取り合って、全体として上手く混じり合っていますね。ヒペリカムの葉を少し整理して「線・色・塊」を引き立てるように仕上げました。 この「線・色・塊」とはいけばなを構成する三大要素と言われ、草月のいけばなの原点とされています。この3点を頭におきながら素材と対峙し、作品に反映させる・・・を習慣にしたいものですね。 Sさん:ヒペリカム、ヒ…

  • 昨日のお稽古:18 Jun 2023

    昨日の自宅教室にはS.I.さんがいらっしゃいました。夕方のお稽古だったのでお帰りはサザエさんの声が響く時間になりましたが、外はまだまだ明るくて、こんなにも日が延びたのかと驚きました。調べてみると、なるほどあと数日で夏至(今年は6月21日)だったのかと納得です。 さて、話をお稽古に戻しましょう。これまでテキストにそって花型法を学んで頂きましたが、カリキュラムは一通り消化されたので、今回は補習として基本傾真型をお稽古です。せっかくなので少し難易度を上げて本勝手の花型図を元に頭の中で鏡写しにしながら逆勝手でいけて頂いたのですが、(予想に反して!?)難なくクリアされ、お見それしました、苦笑。私だったら…

  • 「花のソナタ」展は自作花器で・・・

    2023年6月7日より草月会館2階談話室(青山)にて「花のソナタ」展がスタートしました。今回は"自作花器を用いて"というお題で、5期(各期2日間)に分けて開催です。 初夏の草月いけばな展が開催されます いけばな草月流 1期:6月7日(水)・8日(木)には塚本草昌先生がご出品され、今回も助手をさせていただきました。 陶器の花器は少しパールがかった黄土色で、斜めに走る2本の切り込みがアクセントになっています。これに組み合わせる花材は藤蔓と2種類のヒマワリリ、かすみ草。藤蔓と花器の相性は抜群で、花器から蔓が生えて伸びたような一体感です。「一筆書き」という先生のイメージの通り、アドリブで一気に引い…

  • 一昨日のお稽古:4 Jun 2023

    6月に入りました。2023年もあと数週間で折り返しですね・・・。時間の流れがこうも早く感じるというのはやはり老化現象なんでしょうか、苦笑。 さて、気を取り直して自宅教室 S.I.さんの作品をご紹介しましょう! 今回は自由花です。特にテーマなどは設けず、正真正銘"自由"に楽しんでいけていただきました。 S.I.さん:ツルソケイ、ヒマワリ、デルフィニウム トルコブルーの花器にヒマワリの黄色が鮮やかですね。反対色の組み合わせが効果的ですし、デルフィニウムも上手に配置しています。何より、笑顔でいけていらっしゃる様子が作品から伝わってきます。見ているこちらまで元気になります! 草月の「花型法」は型の習得…

  • 一昨日のお稽古:31 May 2023

    5月最後のお稽古は体験レッスンのT.M.さん、コロナ後3年ぶりにお稽古再開となったS.E.さんとU.N.さんのお三方です。 前回に引き続き今回も基本の盛花をいけていただきました。 まずは体験レッスン2回目のT.M.さんの作品です。 T.M.さん:ツルソケイ、カンパニュラ 2作目とは思えない、しっかりと構成された作品です。ソケイもカンパニュラもボリュームのある素材なので、その点は少し手こずられたかもしれませんが、まずは主枝の真・副・控を正確にいけることが第一目標です。文句なく目標達成ですね! 続いてU.N.さんの作品です。今回のセイヨウマユミはかなり癖の強い枝振りで、どの線を真・副にとるかが難し…

  • 先週のお稽古: 25 Mar 2023

    今月のT教室はトサミズキ、芍薬、スターチスで。 まずはSさんの自由花をご紹介します。 ヨットと呼ばれる三角形のお花器が教室に新しく加わりましたので、そちらを使っての作品です。紺色の花器に赤紫の芍薬とスターチスがよく合います。いつもながら色使いがお上手ですね。 Sさん:トサミズキ、芍薬、スターチス 続いてTさんの投入作品です。こちらは"真"をぐっと低く配して、床面との緊張感を演出する花型です。今回のトサミズキのように矯めがきく花材の時に挑戦していただきたい型です。 とても綺麗に入りましたね。少し膨らみかけた芍薬のピンクが良いアクセントになっています。花が満開になりましたら大分様子が違ってくると思…

  • 草月会東京西支部いけばな展

    2023年5月12〜14日、国営昭和記念公園「花みどり文化センター」(立川)にて東京西支部展「Wow!! SOGETSU!」が開催されました。 予想を大きく上回る出品申込みに急遽花席数を増やしたと聞いていますが、その活気が会場中に溢れ、とても見応えのある花展でした。 東京西支部展「Wow!! SOGETSU!」が開催されます いけばな草月流 昭和記念公園「花みどり文化センター」 今回も塚本草昌先生の助手として参加です。 塚本草昌:苔梅、ドウダンツツジ、雪柳、トクサ 長方形の水盤の上に丸水盤を重ねて出来た幾何学模様に水がたゆたい、とても清々しい大作です。塚本先生の真骨頂とも言える剣山なしでド…

  • 今週のお稽古:21 May 2023

    先週に引き続き、S.I.さんがいらっしゃいました。今回は投入三昧!じっくり取り組んでいただきました。 まずは"真"と"控"の2本で構成する応用花型です。レンギョウは矯めが効きませんので、添木留めで。また密についた葉は丁寧に剪定し、疎密(メリハリ)をつけるのがポイントです。 続いて四方正面花型の平真型です。こちらはハランを使いました。葉の先端を切り落とし、茎のしなやかな曲線を見せて構成しています。 カンパニュラは名前の由来の通りベル形の花が特徴ですが、その花は茎から極細い茎で繋がっています。そのため、角度をつけていけると垂れ下がってしまう花があります。お辞儀をしている花が目立つと、作品の勢いが削…

  • 先週のお稽古:14 May 2023

    久しぶりのブログ更新です。年度替りで何かと慌ただしく、つい先延ばしにして今日まできてしまいました、反省。 さて、5月最初のお稽古は自宅教室 S.I.さんです。花材は開花するとゴージャスな芍薬、斑入りの葉が色鮮やかなイボタとナルコランです。どれも春らしい素材ですね。 S.I.さん:イボタ、芍薬、ナルコラン 芍薬は白、ピンク、赤の花を咲かせますがその色幅は広く、淡いピンクもあればショッキングピンクや濃いボルドーレッドもあります。蕾は直径3〜5センチほどなのに対し、開花すると10〜20センチに広がります。蕾と大輪の花とではオタマジャクシとカエルほども表情が違うので、そのギャップが難しいところです。そ…

  • 昨日のお稽古:27 Apr 2023

    長らくお休みの続いた生徒さんのお稽古が再開し、今月から頑張るぞ!と気合を入れた矢先に、タチの悪い風邪をひいてしまいました・・・(コロナ陰性がせめてもの慰め)。 ただの風邪とは言え人様にうつしては大変ですし、何より私自身が発熱もあって身体がつらい状態が続いたので、2週間ほどお稽古をお休みさせて頂いた次第です。 今もまだ少し鼻声が残りますがやっと通常モードに戻り、昨日は久しぶりのお稽古でした。花材は五月を代表する花菖蒲とショッキングピンクのスプレーカーネーションという取り合わせです。 草月流では菖蒲・杜若について、その立ち姿が美しく映えるいけ方として「一花五葉(いっかごよう)」を学びます。一本の花…

  • 先週のお稽古: 11 Apr 2023

    先週は待望のお稽古がありました。コロナ騒動以降、お稽古を見合わせていたS.E.さんとU.N.さんがほぼ三年ぶりにいらしてくれたこと、そして新しくT.M.さんが体験レッスンにいらしてくれたことで、久しぶりに教室が狭く感じました、嬉。 三年も間が空けば、基本型の細かな数字(主枝の角度や対比率)の類はあやふやになっていてもおかしくありませんから、リハビリを兼ねてS.E.さんとU.N.さんにもT.M.さんと一緒に体験レッスンに参加して頂きました。 ということで、今回は「イロハのイ」基本立真型盛花がお題です。私自身も久しぶりに"後ろいけ"の復習です、笑。 花材は赤いツツジと黄色の菊です。 ツツジは枝が細…

  • 昨日のお稽古:9 Apr 2023

    4月です。色々なことが改まる節目の月ですね。私も今月から新しいことを一つ始めました。三日坊主にならないよう、継続は力!となるように頑張ります。 さて、昨日はS.I.さんがいらっしゃいました。タニワタリ、ハランといった幅広の葉ものを使い、"面"を意識していけて頂きました。 ボリュームのある緑の面に対し、アクセントのピンクと黄色が軽やかで良いですね。 S.I.さん:タニワタリ、ハラン、オクラレルカ、スターチス、ゴールドスティック 同じ素材を複数本使う場合は、単調にならないよう組み合わせ方に工夫が必要です。 今回使ったタニワタリやハランも良く観察してみると大きさや形、色、斑の入り具合など、かなり個体…

  • 第69回小金井桜まつり「いけ花と茶席のつどい」

    2023年3月24・25日の週末、小金井公園「桜まつり」の催し物で「いけ花と茶席のつどい」が江戸東京たてもの園にて開催されました。 園内には様々な建造物が復元、展示されています。その中の「西川家別邸」には茶席が、「天明家」「田園調布の家」「小出邸」「三井八郎右衛門邸」「常盤台写真場」の5軒には花席が設けられ、草月流だけでなく他流の作品も数多く展示されました。 第69回小金井桜まつり KOGANEI SAKURA FESTIVAL 2023 小金井市観光まちおこし協会 江戸東京たてもの園 常盤台写真場 今回、塚本草昌先生にお声がけを頂き、「常盤台写真場」に先生の他、8名の門下が出品、さながら…

  • 先週のお稽古: 21 Mar 2023

    コロナで長らく見ることのなかったお花見の光景を今年はあちらこちらで目にします。桜を愛でるお祭りやイベントも解禁されつつありますし、花の方も張り切って咲いていることでしょう。 さて、先週のS.I.さんのお稽古花材は吉野桜と金魚草、レモンリーフでした。 前回は第四応用垂真型の投入でしたが、今回は立真型バージョンで改めて挑戦して頂きました。バリエーションとは言え、同じ花型を日をおかずに練習すると、やはり身につくものだなと感心しています。 S.I.さん:吉野桜、金魚草、レモンリーフ 主枝が一本少ないこの応用花型はシンプルな分だけ神経をつかうポイントが多く、技術も必要であり、思う以上に難しい型です。全体…

  • 先週のお稽古: 16、18 Mar 2023

    先週のお稽古は黄色い花が続き、気分も運気も上向いた気がします。 まずはT教室、Tさんの作品をご紹介します。 線の集合で面を表現するというテーマに挑戦していただきました。オクラレルカで左右に2枚の面を展開。広がりを感じさせる大らかな面が表現できましたね。なんだか親子鳥の睦まじい様子にも見えて、微笑ましく思えます。 Tさん:オクラレルカ、フリージア、マーガレット 同じくT教室のSさんは個性的な花器を選ばれました。写真は作品右側からの一枚ですが、こうして見ると作品の奥行きがよく分かります(残念ながら正面の写真では立体感が全く感じられないので、あえてこちらを選びました)。後ろに張り出した一本のフリージ…

  • 一昨日のお稽古:12 Mar 2023

    香りが豊かな花は数々ありますが、私の一番のお気に入りはなんと言っても沈丁花です。実家の門扉の脇に咲いていた花なので、ノスタルジックな感傷がいくらか加わっているかもしれませんが・・・。この季節、街中でこの香りに遭遇すると、つい足を止めて深呼吸してしまいます。 お稽古の花材も香りを楽しめるものが増えてきました。今回はフリージアが部屋中とても良い香りです。I.S.さんのお稽古はそのフリージアとモルセラ、スターチスを使い、四方正面の盛花です。 S.I.さん:モルセラ、フリージア、スターチス モルセラの先端がキュッとカーブしていて何ともチャーミングです。その動きを上手く作品の表情に生かしていますね。フリ…

  • 今週のお稽古:26、28 Feb 2023

    自宅教室、お二人の自由花をご紹介します。 まずはS.I.さんから。先日、株分けの第五応用花型をお稽古して頂きましたが、今回は自由花で挑戦です。左右の株のボリュームを対比させたことでメリハリがでましたね。間合いにも緊張感があり、とても良い出来ではないでしょうか。 S.I.さん:トサミズキ、スイートピー、タニワタリ 続いてIさんには桃と菜の花で「雛祭り」を意識していけて頂きました。 藍色の釉薬が美しい花器が一層作品を引き立てていますね。良いセレクトだと思います。子供の成長を祝う行事の花ですから、素直に上へとのびる縦長の構成も良いでしょう。自由花にも少し慣れて頂けたでしょうか? Iさん:桃、菜の花 …

  • 今週のお稽古:20、23 Feb 2023

    2月も下旬となり、雛祭りの支度が目につくようになってきました。ということで、今週のお稽古は桃と菜の花です。 まずはT.Y.さんの投入から。 しばらくお稽古から離れていらしたので、基本に立ち返ってポイントの復習です。 思いのほか桃の枝が硬く、十文字留めの細工に少々手こずられましたね、苦笑。一つ一つ手順を確認しながら、徐々にコツを思い出して頂ければと思います。節句の花に相応しい、凛とした品の良い作品に仕上がりました。 T.Y.さん:桃、菜の花 そしてS.I.さんは株分けの盛花です。 菜の花の葉を上手く使いましたね。株と株の間合い、水の見せ方も良いと思います。菜の花がまだ蕾で少し寂しいところを、桃を…

  • 先週のお稽古: 16 Feb 2023

    今回はT教室のお稽古の様子です。 まずはSさんの作品から。キキョウランのランダムに広がる曲線が綺麗ですね。花器の使い方もお上手です。手直しなしの仕上がりでした! Sさん:キキョウラン、ゼンマイ、スイートピー、レースフラワー Tさんにはマッスと線の組み合わせを意識していけて頂きました。 比較的マッスに仕立てやすいスイートピーが花材だったのでこのテーマをお勧めしましたが、キキョウランのみで挑戦なさいましたね。とても丁寧な仕事で、丸みの愛らしい塊になりました。これは別のテーマ”編む"のお稽古にもなったのではないでしょうか(一石二鳥?!笑)。 Tさん:キキョウラン、ゼンマイ、レースフラワー さて、この…

  • RE-BORN −造形花の可能性−

    東京神田にある3331 Arts Chiyodaをご存知でしょうか?2010年、旧千代田区立練成中学校を改修して誕生したアートセンターで、今年3月31日をもって惜しまれつつの閉館が決まっています。 3331 Arts Chiyoda|アーツ千代田 3331 こちらを会場に、草月流本部講師 川名哲紀先生監修による「今だから、造形花」第7期研究科卒業展覧会が開催されました。 RE-BORN ー造形花の可能性ー 会期:2023年2月3〜5日 10~19時(最終日17時まで) 会場:3331 Arts Chiyoda コミュニティスペース・ウッドデッキ 千代田区外神田6-11-14 「今だから、造形花…

  • 埼玉県支部草月いけばな展「花笑う」

    先月、埼玉県支部草月いけばな展が大宮で開催されました。 埼玉県支部草月いけばな展「花笑う」 会期:2023年1月27~29日 場所:RaiBoC Hall さいたま市民会館おおみや 4階展示室 公益財団法人さいたま市文化振興事業団 RaiBoC Hallレイボックホール(市民会館おおみや) 埼玉県支部展が開催されます いけばな草月流 会場は昨年4月にオープンしたばかりという建物で、展示室内もスタイリッシュな雰囲気です。 この真新しい空間に、茜家元の春らしい作品が一段と眩く、実に華やかですね。 勅使河原茜家元作品 埼玉県支部合作作品 展示内容も素晴らしく、とても見応えのある素敵な花展でし…

  • 先週のお稽古: 1、5 Feb 2023

    2月に入りました。自宅教室のIさん、S.I.さんのお稽古をご紹介します。 まずはIさんの自由花です。 ん?自由花ですか??・・・というコメントが聞こえてきそうですが、花型法から離れて、Iさんがご自身のお気持ちを素直に形にした作品です。 極シンプルな構成ですが、それでも左右の柳の長短やチューリップの使い方などにはしっかりと気を配った後が見られます。花器との調和も良いですね。自由花だと気負わずに、少しずつ取り組んで頂けると嬉しいです。 Iさん:行李柳、チューリップ 続いてはS.I.さんの投入です。基本傾真型の復習を逆勝手でして頂きました。 2種類のチューリップの組み合わせで難しいかと思いましたが、…

  • 一昨日のお稽古:29 Jan 2023

    昨年の1月から自宅教室に通ってくれているS.I.さん、あれからちょうど丸一年が過ぎたのだな・・・と思うと感慨深いものがあります。 さて、今回は春の花木を代表するレンギョウと、爽やかな香りのスイートピー、葉もののハランで株分けの盛花をお稽古して頂きました。これらは色の取り合わせという点では相性が良いのですが、レンギョウは矯めが利かず、(一般的な切花の状態では)スイートピーは葉がないので、少々工夫のいる組み合わせとも言えます。 レンギョウは日表・日裏を見極めた上で本来持つカーブを上手く利用することになります。逆勝手の方が引き立つ場合もあるかも知れませんね。 スイートピーは何本かまとめることでマッス…

  • 先週のお稽古: 19、22 Jan 2023

    今年初めの生徒さんはT教室のSさんとTさんです。 寒さは本格的に厳しいものの、花材の方は春めいたものになりました。黄色のレンギョウ、純白の雪柳、赤いチューリップですが、どれもまだ蕾が固く、鮮やかの色を見るにはもう数日かかりそうです。 まずはSさんの作品ですが、チューリップのうねるような動きが面白いですね。花が色づき、葉の緑に対して黄×白×赤のコントラストがどう映えるのか、楽しみです。 Sさん:レンギョウ、雪柳、チューリップ 続いてTさんは投入です。こちらも花が開くのが待ち遠しい作品になりました。「控」にチューリップを使わず雪柳を選んだあたりがTさんらしいこだわりでしょうか。線の細い雪柳を主枝に…

  • SYC東京1 企画展 ENGINE

    SYC(Sogetsu Young Challengers)東京1の企画展「ENGINE」にお邪魔しました。 SYC東京1企画展 ENGINE 2023年1月21日(土)11:00~19:00 / 22日(日)10:00~17:00 TIERS GALLERY :渋谷区神宮前5-7-12 tel: 03-5774-8190 東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線:表参道駅 A1出口(徒歩3分) 東京メトロ副都心線・千代田線:明治神宮前駅 4番出口(徒歩4分) JR山手線:原宿駅 表参道口(徒歩10分) SYC東京1企画展 ENGINE|TIERS GALLERY(ティアーズギャラリー) 会場は表…

  • 初稽古

    昨日は令和5年の初稽古でした。 花材は立派な梅と椿、水仙です。特に梅は立派だったので、枝の太い部分も切り落とさず、いかすように使ってみました。 あまり草月っぽくない・・・という話もありますが、初稽古ですしコンサバ路線でまとめています。 Sosyu:梅、椿、水仙 水仙は流派によっては作法が細かく定められている花材ですが、草月では特にそういった縛りはありません。ただ、花の姿をより美しく見せる工夫として「葉組み」の技法は学びます。 ー水仙の葉組みー ・根元をよく揉んで柔らかくしてから、そっと花茎を抜き、続いて内側の葉から順に"はかま"と言われる筒状の部分から外していきます。この時に葉はバラバラにせず…

  • 秋山美晴 個展

    我らが草月会東京北支部支部長・秋山美晴先生の個展「ART EXHIBITION」にお邪魔してきました。 MIHARU AKIYAMA ART EXHIBITION 会期:2023年1月7日(土)〜14日(土) 会場:+NOTION (銀座YAMAZAKIビル2F) https://www.instagram.com/plus_notion_ginza/ 秋山美晴 陶土が乾く過程で生まれる無数の黒いひび割れは植物の枝のようにも、根のようにも見え、人間の血管のようにも見えます。さらに一歩下がって眺めれば大河を写した航空写真のようにも見えてきます。 そして、その土の作品を背に部屋中央でめいっぱいに伸…

  • 紀尾井町 IKEBANA Bamboo Art 2023

    東京ガーデンテラス紀尾井町館内に草月東京西支部がお正月花を展示しています(2023年1月15日迄)。毎年恒例となっているこのディスプレイですが、"恒例"とは裏を返せばそれだけネタも尽きる・・・というところ、良くぞ毎回ユニークな作品を見せてくれるものだと感心してしまいます。 今回のテーマは「再開」ということで、3作品ともに色鮮やかで、力強い印象です。一度ブレーキのかかったものごとを再び始動させるのには、並々ならぬパワーと情熱が必要ですが、作品からはそんな西支部の意気込みが感じられますね! 草月流東京西支部 2023年、コロナ禍で滞ったものが勢いよく動き出す、そんな年になることを願っています。

  • 木瓜をいけ替えて・・・

    新年の花に鉄炮百合と木瓜を選びましたが、百合がいよいよいけなくなりましたので、変わらず元気な木瓜をメインにしていけ替えることにしました。 Sosyu:木瓜、柳 木瓜の枝振りには独特の調子があり、とても面白いものです。その暴れた枝の線をさらに矯めることで強弱をつけ、ニュアンスを出す作業は花をいけるというより、筆で文字を書いているような感覚になります。実際、いけ上がった木瓜には筆の勢いのようなものを感じませんか? 子供の頃に"習字"の経験はあるものの、本格的な書道の嗜みはないので素人の考えではありますが、木瓜に向かうときは書の迫力を意識して、リズミカルに、且つメリハリを効かせることを心がけながらい…

  • 今年もよろしくお願い致します

    年明けて、2023年がスタートしました。 昨年は色々なことがあり、個人的にはとにかく目まぐるしい一年でしたが、今年は干支のうさぎにあやかって、軽やかに跳躍できたら良いなと思います。 さて、私事になりますが、今年はまだ喪が明けていないため、松をいけることは控えました。ですが故人が私のいける花がとても好きであったことと、曲がりなりにもいけばなを指導する者としては、やはり喪中なりに何か花は飾りたい!と言うことで、白の鉄炮百合と木瓜でいけてみました。届いた木瓜の花が赤だったため、百合とで"紅白"になってしまいましたので、厳密に言えばマナー違反?にあたるかも知れませんが、そこは大目に見て頂きましょう、苦…

  • お稽古納め:27、28 Dec 2022

    2022年ももう今日明日の2日となりました。皆さんはもうお正月花を飾られましたか? 草月流では花をいける際の決め事は極々限定的で、基本的には好きなようにいけて構わないことになっています。ただ、格の高い行事の花については、やはりそれに相応しい作法を知っておいた方が良いでしょう。 お節料理に縁起を担いだ料理が並ぶように、お正月を祝う花にも様々な願いを込めた花材が使われます。王道の松・竹・梅に赤い実の千両や南天、万年青、花ものは菊、葉牡丹、百合、水仙、蘭など、金銀に着色した柳や竹を添えて華やかさをプラスしたりします。柑橘系の実ものは響きが「吉」となることから縁起物として好まれますし、椿や木瓜も良いで…

  • 昨日のお稽古:23 Dec 2022

    自宅教室 Iさんのお稽古納めはクリスマス花で。 Iさん:金柳、アンスリウム、スプレーカーネーション、アスパラガス お好きな花型を・・・ということで、Iさんが選んだのは株分けの盛花です。 途中ちょっと苦戦されましたが、最後は納得のいく仕上がりになり、気持ちよくお稽古を納められました。今年一年、お疲れ様でした! ここでクリスマスカラーについて復習をしてみましょう。 赤:キリストの血、愛(ポインセチア、サンキライ、バラ、カーネーション) 緑:永遠(常緑樹:クジャクヒバ、ヒムロスギ、ユーカリ) 白:純潔、純粋(漂白素材、ユリ、コットンフラワー、カスミソウ) 金:高貴、豊かさ(着色素材、オーナメント) …

  • 昨日のお稽古:18 Dec 2022

    昨日は自宅教室にお二人がお見えになりました。 先にいらっしゃったのは8月のお稽古から少し間のあいたHさんです。年末のお忙しい時期によくお時間を作って下さいました。 そのHさんの作品は三方正面の盛花です。とても上手においけになって、ほとんど手直しなしの花丸の仕上がりでした。柳の柔らかい曲線も素敵です、お見事! Hさん:コオリヤナギ、アイリス、小菊 入れ違いでいらしたS.I.さんも同じく三方正面の花型を、こちらは投入でお稽古です。 S.I.さん;コオリヤナギ、アイリス、小菊 主枝がスムーズに入ったところまでは良かったのですが、思わぬところに伏兵が・・・、小菊で苦戦されましたね、笑。スプレー系の花は…

  • 今日のお稽古:15 Dec 2022

    T教室、今日のお稽古はTさんです。 テキストの中から応用花型をいけて頂きましたが、ゴージャスなクリスマスバージョンになりました! Tさん:ヒムロスギ、カーネーション、コットンフラワー 主枝(真・副・控)の全てにヒムロスギを使い、赤のカーネーションは従枝として使っています。この辺がクリスマスらしい作品に仕上がったポイントかもしれませんね。 お正月の松と同様に、クリスマスにおける常緑樹にも「永遠の象徴」という意味合いがありますから、スギを前後・左右に大きく展開させたことで行事の花に相応しい力強さと神々しさが表現されたように思います。 また、コットンフラワーをそのまま使うのではなく、ほぐして緑に積も…

  • 昨日のお稽古:4 Dec 2022

    昨日のお稽古はS.I.さんです。脇枝のたっぷりついたアカシアがきましたので、四方正面の盛花に挑戦して頂きました。 この花型にはフラワーアレンジメントに共通する要素が含まれているように感じます。 「フラワーアレンジメントは足し算、いけばなは引き算」という表現を聞くことがありますが、この応用花型については引き算だけではなく、足し算も必要になってくるからです。 360度どの角度からも美しく見えるようしなくてはいけませんから、いつも以上に剣山が隠れるよう工夫がいる訳です。とは言え、漫然と数を増やして隙間を埋めるのでは窮屈になり、頂けません。一枝をいかに効果的に挿すかがポイントです。(言うは易し・・・で…

  • クリスマスリース2022

    今年もとうとう師走、本当に早い早い・・・。 街中はクリスマスの雰囲気に包まれつつありますが、我が家でも連日のクリスマスリース作りとなりました。 こちらが2022年バージョンのリースとスワッグです。喪中なのでリボンはブルーに、金銀のパーツは控えて地味目に・・・と思ったのですが、結構色彩的には鮮やかなものになってしまいました、苦笑。スワッグの方は例年通り、最後に残った材料を一まとめにして。アスパラガスの茎をドライにしておいたものがちょうど良いアクセントになりました。 Sosyu:クジャクヒバ、ヒムロスギ、カヤ、ユーカリ、サンキライ、スターチス、カンガルーポー、ヒマワリ、まゆみ、カラスザンショウ、野…

  • オータムセミナー「創作の秋」

    先日のオータムセミナー2022「創作の秋」では4講座が実施され、その中から東京北支部研究会で講師をご担当頂いた川名哲紀先生による「プラザでしかできないインスタレーション」に参加してきました。 インスタレーション - Wikipedia 草月会館プラザ、イサムノグチの「天国」を舞台に、下界(屋外)からプラザ最上階の天国へと突き進む生命をテーマにインスタレーションを展開しました。 真紅のエラスティック布(伸縮性のある布)を命の象徴として用い、これをどこにどのくらいの大きさで、どの角度でどんな風に配置するのか・・・参加者全員で意見を出し合いながら制作するグループワークです。 複数人で1つの作品を制作…

  • 夜のシンフォニエッタ

    今年の「よみがえる樹々のいのち」展(国営昭和記念公園)もいよいよ残すところ1週間となりました。 展示が始まりおよそ一月半、特にトラブルなどもなくホッと胸を撫で下ろしているところですが、ゴールが見えてくるとなるとやはり名残惜しい気持ちになるものです。 私たち SOU SOUの作品"シンフォニエッタ"は、日中の柔らかい日差しに包まれたところも良いけれど、照明を受けて漆黒に浮かぶ姿もまた幻想的で一段と素敵!・・・とメンバー皆で自画自賛しております、笑。 SOU SOU:シンフォニエッタ 11月27日最終日、駆け込み来場、大歓迎です。是非お見逃しなく!! sosyu.hatenablog.com

  • 昨日のお稽古:17 Nov 2022

    昨日のT教室は、見学にいらして下さったお二人に見守られてのお稽古となりました。 花材はコオリヤナギに深紅のダリア、赤い縁取りのドラセナです。 Sさんはいつもとテーブルの向きを変えて、横長を意識した作品です。柳の直線的な部分と曲線部分を上手く組み合わせて、表情豊かですね。 ダリアはとてもインパクトの強い素材なので、どの位置に持ってくるかが難しいところです。中心に置くと作品の流れを堰き止めてしまう恐れがありますから、少し端にずらすなどして変化をつけ、リズム感を出すのがコツです。 Sさん:コオリヤナギ、ダリア、ドラセナ Tさんには直線と曲線の組み合わせをテーマにいけて頂きました。 ダリアを観察すると…

  • 先週のお稽古: 8、13 Nov 2022

    先週はお二人がお稽古にいらっしゃいました。 まずはIさんですが、ぼけとピンポン菊でシンプルに応用花型盛花を復習されました。 Iさん:ぼけ、ピンポン菊 しっかりと良いところに入っているので、左右から見ても整っていますね。欲を言うなら、せっかく矯めのきくぼけが素材なので、真にもう少しニュアンスをつけるとより魅力的な作品になると思いますよ。 続いてはS.I.さんです。こちらは三方正面の応用花型です。 S.I.さん:ぼけ、紅葉ヒペリカム、糸菊 大輪の糸菊なので2輪でまとめていますが、上品な仕上がりですね。ヒペリカムも上手く剣山をカバーしつつ、作品全体のバランスをとっています。こちらも主枝・従枝ともに良…

  • 秋の夜散歩・日本庭園編

    国営昭和記念公園で開催中のライトアップイベント「秋の夜散歩2022」に出かけてきました。 もう、かれこれ何年も野外展で足を運んでいるこの公園ですが、とにかく敷地が広いこともあって、日本庭園はなんと初めての訪問です。 想像以上に素晴らしい庭園で感激しましたが、プラスして見事な紅葉と草月アトリエ「座・草月」のダイナミック作品が堪能できて大満足!です。 秋の夜散歩2022 ※草月アトリエ「座・草月」出展 会期:2022年10月28日(金)〜11月27日(日) 会場:国営昭和記念公園(立川)日本庭園 ※日本庭園のライトアップイベントご観覧には入場券が必要です。 詳細については下記リンクでご確認ください…

  • 一昨日のお稽古:5 Nov 2022

    自宅教室、S.I.さんの作品をご紹介します。 S.I.さん:赤芽柳、ピンポン菊、ドラセナゴッド 今回は三方正面の応用花型を投げ入れでお稽古して頂きました。柳の赤と菊の黄色、濃い緑の葉にゴッドのクリーム色の葉が上手く混じり合っています。色のバランスがとても良いですね。また、丸い菊が描く不等辺三角形もアシンメトリーで、粋な表情を見せています。 この花型は正面だけでなく側面から見ても”正面”になり得るというのが特徴な訳ですが、そのためには左右に伸びる真と副の開き具合がポイントになってきます。具体的に何度という指定はありませんが、90度よりやや広めくらいが目安でしょうか。90度では少し窮屈ですし、余り…

  • 秋色の昭和記念公園・野外展

    10月11日よりスタートした今年の昭和記念公園野外展は、11月に入りいよいよ秋めいています。 東京農業大学、グループ樹音、SYC東京1、大久保グループ グループ泉-SEN-、NEXT-7、高木グループ、樋口翠翔グループ SOU SOU「シンフォニエッタ!」 チーム あ行、TEAM GOTO、NISHI 2022、グループForever 13グループ13様の作品がお楽しみ頂けます。お気に入りの作品はありましたか? 第26回「よみがえる樹々のいのち」展 2022年10月11日〜11月27日:国営昭和記念公園 ・東京農業大学「竹のドーム」 ・グループ樹音「空からのLove Letter」 ・SYC東…

  • 草月いけばな展・後期

    草月いけばな展・後期(2022年10月22〜24日)も魅力的な作品が盛り沢山です。 まず、入口正面で皆さまをお迎えするのは床上がり、こちらの4作品です。 (左から) 尾髙肇江、山田美堂、吉澤星玲、野中微青 そして今回も奈良の吉澤星玲先生の助手をさせていただきました。晒し柳とタニワタリのミルフィーユは、大胆さと繊細さの両面を魅せてくれる作品です。いつもの先生の作風と少し趣が違う?という声が聞かれましたが、私にはむしろ”先生らしい!”作品に思えます。 両端でリズミカルに遊ぶ黄色のクラスペディアと赤の唐辛子は、吉澤先生がお得意とするところのチャームポイントですからね・・・。 吉澤星玲:晒し柳、着色柳…

  • 草月いけばな展・前期

    先週スタートした2022年の草月いけばな展は本日、盛況のうちに6日間の展示を終えました。祭りの後の一抹の寂しさ・・・のようなものがありますが、余韻が完全に冷めぬうちに今一度、会場の様子を振り返ってみたいと思います。 4部屋ある展示会場の中心に位置する"第2室"の一番奥に鎮座ましますのは、勅使河原茜家元の大作です。 草月流家元 勅使河原茜 ど迫力!としか表現のしようがありませんね・・・。 続いて合作をご紹介しましょう。 (※スペースの都合により、代表作家のみ記載しています、ご了承ください。) 左:川名哲紀、他10名 右:久保島一超、他17名 左:江口玉枝、他4名 右:越智翠宵、他3名 ここまでは…

  • 第103回草月いけばな展

    2022年10月21日、日本橋高島屋を会場とする草月いけばな展・前期が終了しました。ご来場くださった皆さまには心よりお礼申し上げます。 今回の私の愚作の出発点は某スェーデン家具量販店のキッチン用品、カトラリー・スタンドを使ってみたい!でした。ステンレス製の円柱に水切りの穴が無数に空いているもので、日用品でありながらキラキラと光るオブジェのようでもあり、使い方次第では面白い表情が出せるのでは?と以前から可能性を感じていました。 Sosyu:アレカヤシ、オンシジューム、フウセントウワタ、カトラリー・スタンド 1日目:2022年10月19日 お陰様で嬉しいコメントを多数いただき、思った以上の手応えを…

  • 昨日のお稽古:16 Oct 2022

    昨日の自宅教室はS.I.さんです。 今回はテキストを少し先に進めて自由花を、色の組み合わせ(対比)に気を配っていけて頂きました。 S.I.さん:ローゼル、マリーゴールド、ハラン、キキョウラン オレンジ色のマリーゴールドに対比させるのは濃い緑のハランです。赤紫のローゼルを大きく前後に展開させて、キキョウランで白と緑の柔らかい曲線を描きました。 ローゼルはびっしりとついた実が重くて、バランスを取るのにかなり手こずられたようですが、作品の構成としてはダイナミックでなかなか良いと思います。ただ、色を作品のテーマにするとなると話は別で、この2本が難易度を上げてしまったかもしれませんね、苦笑。つまりこの展…

  • 昨日のお稽古:13 Oct 2022

    9月はお休みとさせて頂いたT教室、SさんとTさんは2ヶ月ぶりのお稽古になります。 更に更に、しばらくお稽古から離れていらしたT.Y.さんは2年半ぶりに参加して下さいました。 先ずはそのT.Y.さんの作品からご紹介しましょう。 T.Y.さん:ローゼル、マリーゴールド、キキョウラン 久しぶりだから・・・と少し緊張されていたようようですが、全くブランクを感じさせない作品です。テキストで基本型の復習をしてからバリエーションの応用花型をいけて頂きましたが、要領がしっかりと身に付いているようで、危なげない手の運びでした。 最後に”楽しかった"のご感想を頂けたことが、私としても何よりです。 是非またいけばな…

  • 野外展2022:シンフォニエッタ!

    一昨日、昨日と野外展の作品制作に汗を流してきました。 今年の「よみがえる樹々のいのち展」SOU SOUの作品はシンフォニエッタ!です。皆さんに明るく楽しいメロディーをお届けできたなら何よりです。 SOU SOU:シンフォニエッタ! 今回は割竹をメインに使い、8分音符と16分音符に、五線譜をイメージした竹の帯を添えてみました。 正式な展示会期は明日、10月11日から・・・。ご来場をお待ちしております!! 第26回「よみがえる樹々のいのち」展 会期:2022年10月11日(火)〜11月27日(日) 10/31迄:9:30〜17:00、11/1以降:9:30〜16:30 ※11/3〜27 は「秋の夜…

  • 一昨日のお稽古:3 Oct 2022

    先月は私事で少し忙しくしていたため、お稽古をお休みにさせて頂きました。(ブログの更新もできませんでした・・・泣) という訳で、久しぶりのお稽古です。 S.I.さん:サンゴミズキ、ツルソケイ、菊 自宅教室、S.I.さんの投入です。真と副が左右に大きく展開する応用花型で、実にダイナミックですね。広い空間に飾ったならさぞかし映えることでしょう。 今回は今更ではありますが十文字留めの効果について今一度復習をして頂きました。 というのが、S.I.さんに限らず生徒さんのおいけになる様子を見ていると、せっかく仕込んだ十文字の"こみ"を使わずにいけていらっしゃるケースがままあるのです、苦笑。初めにきちんとご説…

  • 草月展は久々の日本橋開催!

    草月展と言えば春に新宿の、秋に日本橋の高島屋というのが長年の定番になっていましたが、会場となる高島屋さんの改装があったり、コロナ蔓延があったりで、2019年3月の第100回(日本橋)を最後にしばらく開催が見送られてきました。 その間、会場となったのが表参道SPIRALと草月会館です。それぞれにユニークな魅力があり、とても印象に残っていますし、場が変わったことでの新しい発見もありました。 とは言え、"草月展x高島屋"の抜群の安定感はやはり捨てがたく、特に老舗日本橋店での再開を待ち望む声は少なくなかったろうと思います。 という訳でついに今回、草月展が日本橋高島屋に戻って来ます!! コロナもまだまだ…

  • 今年も野外展!

    今年も野外展の季節がやって来ました。 こうしてこのブログでご紹介するのも何度目になるでしょうか? 昨年、イベントの目玉として企画された夜間ライトアップでしたが、コロナ感染拡大の影響で残念ながら実施されませんでした。今年こそは!ということで、このまま何事もなければリベンジを果たせそうです。その名も「秋の夜散歩」、月影の下で13作品をご鑑賞いただけます。 我らがグループSOU SOUは、メンバー8名で素敵なメロディーを奏でたいと考えています。 気心の知れたメンバーですから、今年もまた楽しく作業が捗ることでしょう。自慢のチームワークの良さが作品にも現れることと思いますので、乞うご期待!!です。

  • 連花とは何か?

    2022年9月11日、草月会館にて東京北支部研究会が開催されました。 川名哲紀先生を講師にお迎えし、「連花とは何か?」をテーマにご指導いただくという企画です。 「連花(れんか)」とは、三代目・勅使河原宏家元により生み出されたインスタレーションスタイルで、和歌の「連歌(れんが)」のように複数人で催される一種の遊びと言われています。連歌が上句を受けて、別の人が下句を詠むのを基本とするように、連花でもいけ手からいけ手へと感性が伝播していく様が醍醐味です。 ただし最近では草月人であってもこの連花の修練経験がある人はそう多くないでしょう。私自身も大昔に師匠である尾中千草先生からお話を伺ったことがあるだけ…

  • 一昨日のお稽古:28 Aug 2022

    自宅教室、S.I.さんのお稽古の様子です。 まず、盛花で傾真型をいけて頂きました。今回は枝ものは使わず、花ものと花ものの組み合わせです。花には枝ものとはまた違った柔らかさ、華やかさがあり、例えばお客さまをお迎えするような場面で是非披露して頂きたいスタイルです。手前にたっぷりと水を見せることで優雅さが増しますね。 S.I.さん:グラジオラス、ピンクッション 続いて、浮き花にも挑戦して頂きました。空色の花器に淡いピンクの花と、風になびいたような葉のラインが涼を感じさせます。 作品をいける時に間引いた花や葉も、こうして浮き花にして楽しむことが出来ます。ガラスの小鉢や塗物の菓子鉢など、花器にこだわらず…

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