インドに移住して20年。旧居を購入し、怒涛内装工事の果てに引っ越してから18年。「侘び寂び」よろしく、家の随所が傷んでいる。本来ならば、新居に完全移住したあとに旧居の内装工事にかかろうと思っていたが、当初の予定から5年遅れ。いつになるかわからない。そのうちにも、どんどん歳を取り、やがて自分のやる気が...
南インド🇮🇳バンガロール在住のライター、リサーチャー、セミナー講師など。MUSE CREATION (NGO) 主宰。Okaeri Ventures (Business)。
🌕月光ライブラリで心の旅。自分の中のコスモス(宇宙)を見つめていた21歳の我。
昨日金曜は朝より新居入り。片付けなどをして、午後、来訪者を迎える。大学3年生のチネケ千慶(ちせ)さん。昨年末より大学を休学し、お父様の母国であるナイジェリアにて3カ月ほどインターン生をしていたという。その後、数カ月前に1週間インドに滞在した際、この国にも関心を持ったという。 日本への一時帰国から戻っ...
🍃市街中心部にてミーティング。4年以上ぶり、老舗のSUNNY’Sでひとりランチ。
バンガロールは、モンスーンの時節。風が強く、朝晩は肌寒いほど。 巡り巡ってこの季節も19回目。なんということだ。 今日は午前と午後、2本のミーティング。どちらも、インドの人々に、日本を伝えることが主旨。 少なくとも、今のわたしの周囲には、「インドのことを深く知りたい」という日本人よりも、「日本のこと...
[The Revisiting ②] 移りゆく砂の記憶。ノスタルジアを封じ込めたモダニズム。「不易流行」が滲む世界。
こどものころのわたしは、ノスタルジアに固執する性分だった。2、3歳のころから「郷愁」や「懐かしさ」に敏感だった。当時の記憶をかなり鮮明に思い出せるが故、そのときの心情も蘇る。それは多くの人が生まれ持っていたにも関わらず、年齢を重ねると共に忘れゆく「前世の記憶」に起因するものだったかもしれない。 日本...
[The Revisiting(再訪)①] 歳月の重なりが滲む場所にて。失われしものへの追憶に浸る。これもまた、侘び寂び。
一昨日の夜、友人のNamuが、夫のVivekと共に経営するアートギャラリー「KYNKYNY」が主催するAvijit Duttaの個展のオープニング・パーティに訪れた。今やバンガロールの風物詩となっている「Vegan Market」の主催者でもあるNamuのことは、これまでも幾度か紹介してきた。とても...
🍅食は命! 仮面に騙されるなかれ。真実は「裏」に隠されている。
昨夜は、久しぶりにソーシャルな夜。YPO主催のイヴェントに出席した。会場は市街中心部の高層ビルディング最上階にあるレストラン&バーの「風KAZE」。これまで夜景しか見たことはなかったが、夕暮れの眺望はまた絶景だ。3月4月の盛夏は過ぎて、モンスーンシーズンに入ったバンガロール。まさに高原の涼しい「風」...
🍃心身のために。野菜や果物は、目で見て、手にとって買うのが望ましい。
1枚目の写真は、昨日購入した果物。ジャックフルーツと、ジャムン。そしてライチー。いずれも今が旬の果物だ。 特にジャックフルーツとジャムンは健康にとてもよいことでも知られる。 「神々の果物」とまで言われているジャムンの味は、渋い。決しておいしいとはいえない。しかしながら、ヴィタミンA、Cを多く含み、血...
[JAPAN 28] 銀座十景③お気に入りの店で、暮らしを彩る日本の伝統工芸品を愛で、小さな買い物をする。
パンデミック明けの2022年6月、久しぶりに訪れた銀座で見つけたこのお店「青花堂」。京焼・清水焼専門店とあるが、他にも日本各地の伝統工芸品が多彩に展示されている。 以来、一時帰国時には毎回訪れ、何かしら、自分へのお土産に購入している。中でも愛用しているのは、雷神が描かれたぐい呑み(昨年購入前に撮影)...
[JAPAN 27] 銀座十景②銀座界隈で食べたものなど。最終日はおでん! アルコール解禁で、ビールが五臓六腑に染み渡り。
日本の記録は、まだまだ、ぼちぼち、続くのだ。前回、前々回の投稿。本の表紙写真は、今ひとつ「映えて」おらず、文章を読まれる人は少ないだろう。そもそも、毎回、Instagram文字数限度の2000文字ぎりぎりまで、投稿しがちな我が投稿。短文が主流の昨今にあっては、時代に逆行していることは理解している。 ...
[JAPAN 26] 海外での「侘び寂びブーム」の火付け役、レナード・コーレン著『わびさびを読み解く』が秀逸。そして奥付けに目が釘付け!
Wabi-Sabi for Artists, Designers, Poets & Philosophers (Leonard Koren) 福岡の実家に近い香椎のイオンにある未来屋書店で、たくさんの本を購入したことは[JAPAN 11] にて記した。 華やかな表紙の書籍が並ぶ中、地味に目立っていた...
[JAPAN 25] 不易流行。吾唯足知。日本が滲む、我が座右の銘。お茶の世界を、インドでも愉しむために。
東京最終日に表参道へ立ち寄った目的は2つあった。ひとつは「壱の蔵」で襦袢を買うこと。もう一つは茶具の老舗「ことぶきや」で柄杓を買うことだった。 東京時代、数えきれないほど、この店の前を通過していたはずなのに、店内に入ったこともなければ、注意を払って店を見たこともなかった。あのころのわたしは、つくづく...
🙏パパ・サンキュー! 父の日に。今は亡き父とパパを偲びつつ、守ってくれて、ありがとう。
穏やかに静かな日曜日。父の日。夫とふたり、今は亡き、父と義父に、手を合わせる。 我が父、泰弘は2004年5月に、義父ロメイシュ・パパは2020年1月に、この世を去った。 パパの急逝は、わたしたちにとって、非常に衝撃的な出来事だった。まだまだ元気でいてくれると思っていた。 そして直後のCOVID-19...
[JAPAN 24] 着物に始まり、着物に終わった東京滞在。これもまた、新しい世界の扉👘
昨年秋の一時帰国時に、インドへ持ち帰った母の着物や、リセール着物。それらを何度か着用したが、着付けには苦戦した。そもそもサイズが全体に小さい。さらには着付け以前に、襦袢や帯枕などが、母が使っていた半世紀以上前のもので、使い勝手が悪い。 たとえば襦袢に必要な衿芯が柔らかすぎて、襟がピシッと整わずだらし...
🍃たとえ異邦人でも、わたしはここで、一人ではない。高原の朝。緑の朝。涼風に吹かれて、爽やかな一日のはじまり。
わたしの到着に合わせたかのように、福岡から発送していた荷物が3箱、昨日届いた。今回は、南部鉄器の鉄瓶や、柴田慶信商店の曲げわっぱなども梱包していた。どちらも大切な伝統工芸品。手荷物で持ち帰りたかったが、あまりにも場所を取る。いつもに増して、無事に届くことを祈っていた。 郵便局からの知らせを受け、ドラ...
[JAPAN 23] 思い出多き表参道にて。28年前「占い師の卵」から呼び止められた場所で
本日、日付が変わったころ、バンガロールに着陸した。3週間ぶりのバンガロールは、出発前の暑さと渇水が嘘のように、潤い涼しい高原都市の表情で出迎えてくれた。 ただいま。 このごろは風雨強い日々が続いているらしく、3週間のうちにも、庭の緑が成長している。 時間の合間を縫って、引き続き日本旅の記録を残したい...
[JAPAN 22] 話題はインドにとどまらず。今回は「20世紀前半まで」で終了。次回を楽しみに!
現在、木曜の午後6時。成田国際空港のラウンジにて、日本酒を飲みつつ、搭乗までの30分余り、記録を残そうと綴っている。咳が出ていたこともあり、途中で体調を悪化させたくなかったことから、実は一昨日まで一滴もアルコールを飲まなかった。 日本酒を飲めることを楽しみにしていたのだが、解禁したのはようやく昨日。...
[JAPAN 21] 「着物のご縁」で出会った方と。豆腐料理を味わいながら、語り合う夜。
6月10日月曜日。N女史とのランチをすませ、また近い将来の再会を約束してホテルに戻り、界隈で軽く買い物などすませたあと、夜は、ホテルから徒歩圏内にある豆腐専門店へ。昨年の東京で初めてお目にかかった京子さんと、夕食を共にする約束をしていたのだ。 店選びは京子さんにお願いしていたのだが、その後、医療に詳...
[JAPAN 20] 冷麺を噛み締めながら。インド移住直後から10年余り。無数の仕事を共にした元クライアント女史との会合
今日は日本滞在最終日。明日のフライトでバンガロールへ戻る。早起きをしてパッキングを8割方すませ、スーツケースの残りスペースを確認。最後の買い物の目安をつけて、ひと段落しているところだ。 この時期の、日本の夜明けはこんなに早かった……? と驚く東京での日々。4時半ごろに、カーテンの隙間が明るんでいるの...
[JAPAN 19] ニューヨーク時代からの友人と、2年ぶりに語り合う夜。次はインドで!
日曜日は、ホテル界隈を軽く歩く程度で、特に買い物などもせず、のんびりと過ごした。ミュージアムなど行きたい場所もあったのだが、連日、出回っていては疲労回復できない。夕刻になって、友人のみちるっち(Michiru Shimanoさん)と会うために代々木上原へ。 メイクアップアーティストのみちるっちとは、...
[JAPAN 18] 銀座十景① いつしか、東京で最も居心地のいい場所になっていた。
20代、東京時代。大学を卒業して上京した。わずか8年間があまりにも濃密で、若き日の努力や模索や蹉跌の尊さを思う。 当時の銀座は、「大人の街」で、滅多に足を運ぶことはなく。お気に入りの場所は表参道だった。 日本を離れて28年。一時帰国の東京では、渋谷、品川、六本木……と、そのときどきで滞在場所を変えて...
[JAPAN 17] 愉しきご縁! 二部制でミューズ・クリエイション同窓会
3週間の日本滞在もいよいよ終盤だ。昨年秋の日本旅は、新幹線で名古屋に立ち寄り、犬山城や明治村、常滑や有松など、あちこちを精力的に旅をした。今回は福岡、東京の二都市定点。旅行前は、夫も途中で合流したいと言っていたが、今回は一人旅にしておいてよかったと、つくづく思う。 すでに遠い記憶になりかけているが、...
[JAPAN 16] 「掘り出し物」が見つかった旅/リセール着物の展示会②
自分の足で歩き、自分の目で見て、自分の手で触れて、そこではじめて良し悪しや好き嫌いを判断する。ライター、リサーチャーという職業柄、もちろん情報収拾はオンラインに頼るが、最終的には「自分で体験すること」を重視している。ゆえに、どこに行っても「歩く」ことになる。 今回は、咳は収まったものの、その余韻で背...
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インドに移住して20年。旧居を購入し、怒涛内装工事の果てに引っ越してから18年。「侘び寂び」よろしく、家の随所が傷んでいる。本来ならば、新居に完全移住したあとに旧居の内装工事にかかろうと思っていたが、当初の予定から5年遅れ。いつになるかわからない。そのうちにも、どんどん歳を取り、やがて自分のやる気が...
🏏インド移住前の米国在住時から、「クリケット」とは異様にインドの人々を盛り上げるスポーツだということは認識していた。普段は睡眠不足を嫌う夫が、4年に一度のクリケットのワールドカップ・シーズンには、開催されるその土地その土地の時間に合わせて、たとえそれが深夜でも、起きている。当時はインターネットで試合...
旅を減らしている今年はバンガロール滞在時間が長い。ゆえに、関心のあるイヴェントやお誘いいただいた催しには、極力、足を運んでいる。かつてなく、日本人コミュニティの集いにも参加していて、新鮮な気分だ。 先週の土曜日は、またしてもホワイトフィールドへ。同じ街とはいえ、これまで年に1、2回しか訪れていなかっ...
月に一度のミーティングのあと、麗しき我が友の誕生日を祝す。生花に彩られたケーキもまた、美しい。 インドでは、こうしてケーキを互いに食べさせ合うのがお決まりだ。だからって、口を開けすぎだ、自分。 誕生日の本人が、友人らをもてなすのもまた、インド。OberoiのWabi-Sabi(侘び寂び)にて、日本風...
モンスーンの到来が早い今年。このごろは、太陽が雲の向こうに隠れがち。そんな中、今週は外出が多かった。 火曜日の午前中は、恒例の女性の勉強会に参加した。この日の会場は、アーティストの友人、Jayaのお宅。彼女の描く情景は、我々の新居、旧居の随所を彩っている。勉強会(この日は作家のトークだった)が始まる...
2000年1月、父は末期の小細胞肺がんだと診断された。まだ62歳だった。民間医療も取り入れながら、抗がん剤治療を受け、一時期はかなり回復した。その後、再発、回復を繰り返し、2004年の今日、旅立った。 写真は2001年7月、わたしたちがニューデリーで結婚式を挙げたときのもの。一時的に回復していたころ...
わたしがホームページを立ち上げたのはニューヨーク在住時の2000年。メールマガジンを発行し、インターネット上にて発信をはじめた。そして、インド移住前の2005年にブログを開始した。以来、ほとんど毎日のように、何かしらの言葉を紡いでは、放ちてきた。 自分自身の在り方や関心や熱意の方向は、その時代時代に...
モンスーンにはまだ早い時節ながらも、大雨に見舞われているバンガロール。乾いた夏には水不足が叫ばれ、降れば降ったで道路が水没。街の随所が冠水し、いずれにしてもインフラストラクチャー不全の大都市だ。 仕方ない。なにしろ2001年の国勢調査では、約400万人だった人口が、25年後の現在は、東京都とほぼ同じ...
毎日が、目まぐるしく流れる。今年は旅も催しも減らしているのだが、このバンガロールを西へ東へ。 8月に大きなプロジェクトを控えている以外、今年は仕事を意識的に、思い切り、減らしている。その分、旧居の改築その他をやることになるので、結局は、あまりのんびりもしていられず。 ただ、本当に、ここ数年は体調管理...
数週間前、チェンナイにお住まいの日本人女性Aさんからご連絡があった。近々、ご帰任なさるとのことで、雛人形を引き取ってほしいという。わたしのブログをご覧になったうえで、活用してもらえるのではないかと思ったとのこと。 わたしの雛人形は、ガラスケース入りの小さなものだった。当時、若くて貧しかった両親が買っ...
バンガロールで二拠点生活を始めて、今月でちょうど3年になる。当初は1年以内に新居へ9割方、移る予定だったが、まだまだご近所さんの工事は現在進行形。4猫らは旧居で安住していることから、今だに新居はウィークエンドハウス状態だ。 「あの服はどっちの家?」「あの書類、ああ、忘れてきた!」「読みかけの本が……...
わたしが初めて「心理療法」という言葉に触れたのは、大学時代のことだ。わたしは文学部日本文学科を専攻していたが、中学や高校の授業では学ぶ機会のなかった「哲学」や「心理学」の世界を垣間見たいと、選択した。ユング心理学……中でも夢分析には強い関心を持ち、当時は毎日のように「夢日記」を記したものだ。そこには...
今週の月曜は、夕刻まで新居で過ごし、二組のゲストを迎えた。 午前中は、米国から旅行中の、夫のMIT(マサチューセッツ工科大学)アラムナイ(同窓生)の友人夫妻をお招きし、共にランチタイムを過ごす。インド系米国人のお二人は、インドにおけるMITアラムナイの活動にも尽力されている。 昨今の米国事情。トラン...
なぜ、インドとパキスタンは争っているのか。その背景を、5年前に制作したセミナー動画で説明しています。「パラレルワールドが共在するインドを紐解く」シリーズ全5本。本当は全部、見ていただきたいところですが、少なくとも②の 「広く浅く」インドの歴史(インド・パキスタン分離独立)の「6分30秒」あたりから3...
どういうことだろう。去年に比べると、旅も、仕事も、ミューズ・クリエイションの活動も、3割程度に抑えているはずなのに、気づけば5月も半ば。予定では、旧居の内装工事にかかっているころなのに。 ひとまずは、庭の柵の補強工事を終えた。向こう10年は安泰だろう。 翻って新居の広大な方の庭は、まだ、だだっ広いま...
わたしの夫は、北西インド、パンジャーブ州の出身だ。パンジャーブ州はパキスタンにもある。そもそもは、広大だった一つの州が、1947年のインド・パキスタン分離独立によって分断された。 1枚目の写真は、夫の母方の祖父母。夫の母方は、現在、パキスタン領となっているラホールの出自だ。祖母の両手首にあるバングル...
インドの伝統衣装であるサリーへの関心を端緒に、これまで20年余り、インドの伝統的なテキスタイルに親しんできた。あくまでも、「サリーが好き」だという嗜好の域だったテキスタイルへの関心。2年半前に「京友禅サリー」を通して日本の着物世界を垣間見、1年半前の一時帰国時に立ち寄った中古着物店で伝統的な着物のす...
先日、在ベンガルール日本国総領事館の中根総領事から晩餐のお招きを受けて、我々夫婦は総領事公邸へお伺いした。わたしは、先日の一時帰国時、自分のために購入し、「ナマステ福岡」でも着用した赤い京友禅サリーを選んだ。日本の色合いだな……と改めて思う。 昨年、わたしが急遽、コーディネートすることになったJWマ...
日曜の夜、バンガロール市街東部のホワイトフィールドへ赴いた。目的地は、和食レストラン「Hachi by Tenya」。新規開店前日の試食会に招かれたことから、浴衣姿で参上した。有松絞りのぶどう柄が気に入っている。 「Hachi by Tenya」というからには、日本の「天丼てんや」と関係があるのかし...
[SOCIAL MUSE] An afternoon with young entrepreneur Kunzang バンガロールに住んでいる人ならば、目にしたことがあるであろうHAPPY TOPIAの「ガチャガチャ (Gacha- Gacha)」。土曜日は、そのHAPPY TOPIAの創業者Kun...
When I recently attended the Mysure Literature Festival, I wore an Indian bandhani (tie-dyed) saree on the first day and a Japanese Arimatsu Shibori y...
マイソールに行く前日、短期修行生のチネケさんと二人で、慈善団体を訪れた。わたしが彼女と行動できる時間は限られている。当初はバンガロール中心部を巡りつつ、この街の歴史や特徴などを説明しようと思っていた。しかし前日になり、急遽ニューアーク・ミッションへ連れていこうと閃いた。 💝New Ark Missi...
昨日は、正午にマイソールのホテルをチェックアウトして、バンガロールへと戻った。すでに記した通り、マイソール=バンガロール間のハイウェイが数年前に完備し、わたしが前回訪れた2021年とは道中の情景が大きく異なっていた。更にいえば、2003年の来訪時とは雲泥の差。別世界の情景だ。 マイソール=バンガロー...
昨日は7月7日「日曜日」だった。わたしと夫が、ニューヨークのリンカーンセンター前にあった大型書店、Barnes & Noble4階のスターバックスカフェで出会ったのも、1996年7月7日の「日曜日」だった。七夕の夜に書店でインド人男性と出会った日本人女性が、28年後の同じ日、インドの文学祭に招かれて...
これまで、この地を「マイソール(Mysore)」と記してきたが、正式名称は「マイスール(Mysuru)」だ。ボンベイ(ムンバイ)、カルカッタ(コルカタ)、マドラス(チェンナイ)……と、インドの都市名は英国統治時代に改称された。しかし、独立後は徐々に旧称が復活している。たとえばバンガロールの場合。「ベ...
北インドの大地を潤すは、聖なるガンジス川。一方のカーヴェリー川は、南インドの尊き水源、聖なる川だ。ここカルナータカ州のコダクにあるTalakaveriを源泉とするこの川は、インドの南端を潤しながら、東のベンガル湾へと流れ出る。 南インドに暮らす我々にとって、カーヴェリー川は命綱。この川が干上がれば、...
🇮🇳"The Alchemy of Crossing Over" ignites a fireside chat with extraordinary women. Join these phenomenal women who crossed over to discover themselves after breaking conventions, turning into a fitness legend, someone finding a purpose by turning author and chronicling epic senior journeys. A yoga practitioner and author with a new book unravelling the secrets of better sleep, a seasoned hypnotherapist sharing her journey, and a Japanese national taking to India with an amalgamation of cultures, thoughts and gestures. Together, they share their thoughts on crossing over and discovering the wellspring of joy that awaits on the other side.
明日より開催される文学祭に参加すべく、マイソールに来ている。バンガロールに次いで、カルナータカ州第2の都市。かつてここは、マイソール王国及びマイソール藩王国の首都であった。 わたしが初めてマイソールを訪れたのは2003年。インド移住前、ワシントンD.C.に暮らしていときだ。夫の家族とともにバンガロー...
JACKが、庭のテーブルの下で、丸くなっている。 日本から届く猛暑の知らせが遥か遠い。 今日から3泊4日でマイソールへ。 なかなか体調が「本調子」ではないお年ごろ。 自分の具合を監視しながら、食べるものも選ばねば。 身体を温め、滋養をつけるべく、今朝はご飯を炊き、味噌汁を作る。 ドライヴの旅。いつも...
宙ぶらりんの身の上にも慣れてきた昨今。ライフとは、そういうものなのだと、このごろは言い聞かせつつ。新居と旧居の二拠点ライフについて。 新居が「ほぼ完成」して早くも2年が過ぎた。本当ならば、4猫らを連れて、新居に落ち着きたいところだが、コミュニティ全体の工事が遅れに遅れに遅れている。周辺のヴィラが工事...
昨日金曜は朝より新居入り。片付けなどをして、午後、来訪者を迎える。大学3年生のチネケ千慶(ちせ)さん。昨年末より大学を休学し、お父様の母国であるナイジェリアにて3カ月ほどインターン生をしていたという。その後、数カ月前に1週間インドに滞在した際、この国にも関心を持ったという。 日本への一時帰国から戻っ...
バンガロールは、モンスーンの時節。風が強く、朝晩は肌寒いほど。 巡り巡ってこの季節も19回目。なんということだ。 今日は午前と午後、2本のミーティング。どちらも、インドの人々に、日本を伝えることが主旨。 少なくとも、今のわたしの周囲には、「インドのことを深く知りたい」という日本人よりも、「日本のこと...
こどものころのわたしは、ノスタルジアに固執する性分だった。2、3歳のころから「郷愁」や「懐かしさ」に敏感だった。当時の記憶をかなり鮮明に思い出せるが故、そのときの心情も蘇る。それは多くの人が生まれ持っていたにも関わらず、年齢を重ねると共に忘れゆく「前世の記憶」に起因するものだったかもしれない。 日本...
一昨日の夜、友人のNamuが、夫のVivekと共に経営するアートギャラリー「KYNKYNY」が主催するAvijit Duttaの個展のオープニング・パーティに訪れた。今やバンガロールの風物詩となっている「Vegan Market」の主催者でもあるNamuのことは、これまでも幾度か紹介してきた。とても...
昨夜は、久しぶりにソーシャルな夜。YPO主催のイヴェントに出席した。会場は市街中心部の高層ビルディング最上階にあるレストラン&バーの「風KAZE」。これまで夜景しか見たことはなかったが、夕暮れの眺望はまた絶景だ。3月4月の盛夏は過ぎて、モンスーンシーズンに入ったバンガロール。まさに高原の涼しい「風」...
1枚目の写真は、昨日購入した果物。ジャックフルーツと、ジャムン。そしてライチー。いずれも今が旬の果物だ。 特にジャックフルーツとジャムンは健康にとてもよいことでも知られる。 「神々の果物」とまで言われているジャムンの味は、渋い。決しておいしいとはいえない。しかしながら、ヴィタミンA、Cを多く含み、血...
パンデミック明けの2022年6月、久しぶりに訪れた銀座で見つけたこのお店「青花堂」。京焼・清水焼専門店とあるが、他にも日本各地の伝統工芸品が多彩に展示されている。 以来、一時帰国時には毎回訪れ、何かしら、自分へのお土産に購入している。中でも愛用しているのは、雷神が描かれたぐい呑み(昨年購入前に撮影)...
日本の記録は、まだまだ、ぼちぼち、続くのだ。前回、前々回の投稿。本の表紙写真は、今ひとつ「映えて」おらず、文章を読まれる人は少ないだろう。そもそも、毎回、Instagram文字数限度の2000文字ぎりぎりまで、投稿しがちな我が投稿。短文が主流の昨今にあっては、時代に逆行していることは理解している。 ...
Wabi-Sabi for Artists, Designers, Poets & Philosophers (Leonard Koren) 福岡の実家に近い香椎のイオンにある未来屋書店で、たくさんの本を購入したことは[JAPAN 11] にて記した。 華やかな表紙の書籍が並ぶ中、地味に目立っていた...