先日、在ベンガルール日本国総領事館の中根総領事から晩餐のお招きを受けて、我々夫婦は総領事公邸へお伺いした。わたしは、先日の一時帰国時、自分のために購入し、「ナマステ福岡」でも着用した赤い京友禅サリーを選んだ。日本の色合いだな……と改めて思う。 昨年、わたしが急遽、コーディネートすることになったJWマ...
南インド🇮🇳バンガロール在住のライター、リサーチャー、セミナー講師など。MUSE CREATION (NGO) 主宰。Okaeri Ventures (Business)。
先日、在ベンガルール日本国総領事館の中根総領事から晩餐のお招きを受けて、我々夫婦は総領事公邸へお伺いした。わたしは、先日の一時帰国時、自分のために購入し、「ナマステ福岡」でも着用した赤い京友禅サリーを選んだ。日本の色合いだな……と改めて思う。 昨年、わたしが急遽、コーディネートすることになったJWマ...
🇯🇵「Hachi by Tenya」の開店に、またしてもロイヤルを巡る個人的な記憶など。
日曜の夜、バンガロール市街東部のホワイトフィールドへ赴いた。目的地は、和食レストラン「Hachi by Tenya」。新規開店前日の試食会に招かれたことから、浴衣姿で参上した。有松絞りのぶどう柄が気に入っている。 「Hachi by Tenya」というからには、日本の「天丼てんや」と関係があるのかし...
花は、咲いては枯れる。 木々は、芽生えては朽ちる。 人間も、生まれては、死ぬ。 我々を取り巻くすべてが、一瞬とて同じ姿はなく、常に変化を続ける。インドにおいては、そのサイクルが身近で、故に、そこに暮らす人間は、頻繁に手を加えねばならない。労力を使って。 インドに暮らし始めて以来、この20年というもの...
💝You are blessed. 日本で1カ月、母親と過ごせたあなたは、恵まれている。
日本からインドへ帰ってきて2週間余り。すでに、何人ものインドの友人知人らと言葉を交わす機会があった。 今回の長い一時帰国の理由を知る彼らの多くは、わたしが母のサポートのために帰国したことをして、「あなたは恵まれている」「いい機会だったわね」と、異口同音に、ポジティヴな言葉をくれる。 福岡の、家の中に...
不易流行。この国に住んでいると、古くて新しい場所が、益々好きになる。
旅人として初めてバンガロールを訪れたのは2003年12月。以来、20年余りのこの街の変貌の様子が、あたかも走馬灯のように脳裏を巡る昨今。ただ、誕生するだけではない。まさに躍るシヴァ神(ナタラージャ)の如く、破壊と創造が繰り返される景観。 新しいものが次々に誕生する一方で、古き良きものを守ろうとする動...
🎨シュルレアリズムの夜。DALI & GALAで友の誕生日を祝いつつ、カタルーニャ旅情に浸る
昨夜は、久しぶりに夜のチャーチストリート界隈へ繰り出した。遠い日のバンガローリアンがここを訪れたら、きっと驚くことだろう。20年前には想像もつかなかった、煌びやかに若々しい夜の街になっている。 かつては、おすすめのレストランを、簡単に選べたものだ。今となっては、すてきな飲食店が次々に誕生し、それと反...
ハッピー・イースター! 週末は市街北部、ヤラハンカの新居で過ごすことが多いが、今日の夜、街中が会場のパーティに招かれていることから、今週はコックスタウンの旧居にいる。しかし金曜日はわたし一人、新居に赴き、ゲストを迎えた。 デリーにて過去2回ほどお会いした彼女。これまでは簡単なご挨拶を交わすだけの「知...
まるで親戚のように。日本を語り合うランチ会にて、日本観光の未来を思う。
気づけば4月下旬。バンガロールの盛夏は終盤。これから雨が増えれば、気温は落ち着き過ごしやすい時節となるだろう。日本から戻り、しかし日本での出来事をもう少し書き残しておきたいと思いつつ、すでに10日が過ぎた。日々はやさしく、しかし確実に過ぎてゆく。 🇯🇵 パンデミック明けより、日本を旅するインドの友ら...
⏳『バガヴァッド・ギーター』。記憶は歪んで自由自在。時間は主観的なものである。すべては「自分中心」だった。
自分の人生経験を通して、学び得た事柄と、神々の教えとされる聖典や、先人らの知恵とが、合致して腑に落ちることが多くなった昨今。 若いときに買って目を通したときには、心に引っ掛からなかった漠然とした教え。今読み返せば「なるほど」と膝を打ち、大いに共感を覚える。つまりは、わたしがこれを書いたとしても、共感...
🌳南天竺の懐かしい場所。大地がやさしい気を放つ、ただいま我が家。瞑想の如く、掃除をする。
昨日は、1カ月ぶりに新居へ。ドアを閉めていてなお、隙間から入り込んでくる工事現場の埃。ウィークエンドハウスにつき、メイドを雇っていないので、未だ、自分で掃除をする。数カ月に一度、ディープクリーニングを依頼しているので、清潔は維持できている。 無論、日頃の掃除も、外部に依頼しようと思えば可能。しかしわ...
[Fukuoka 22] 桜を愛でつつ、香椎(かしい)の歴史の深さに心が震えた。椎の木を仰ぎ、不老水を飲む。
バンガロールに戻ったら、たちまち「胡蝶の夢」のごとく、福岡の4週間が遠くてパラレルワールドを行き交っているかのような心持ちにさせられる。 すでにインドでの日常は始まっているが、心はまだ、福岡の余韻。 書ききれていない記録も多々あり、まずは「ナマステ福岡」の前日に、一人訪れた「香椎宮」のことを残したい...
ただいま。 おかえり。 I’m home. Welcome home.
🇮🇳 I’m home. Welcome home. Earlier today, I finally returned home to my husband and four cats waiting for me. My cats are, as always, unsympathetic. T...
[Fukuoka 21] 🌸Namaste Fukuoka Day2 🇮🇳 ご縁にあふれた2日間をありがとう。
4週間の福岡滞在を経て、ようやく今日、バンガロールへ帰る。今、成田空港のラウンジにて、長大な記録を書き上げた。その直後、パソコンの妙な不具合で、全部消えた。驚いた。 今日のところは、多くを語るなということだろう。なにしろ今、やや酩酊状態につき。 ゆえに、ナマステ福岡2日目の写真だけを載せておく。バン...
[Fukuoka 20] Namaste Fukuoka Day1 🇮🇳出会いや再会がうれしい日。
4週間の日本滞在、最後の2日間を飾るのは、『ナマステ福岡』。一時帰国を決めた後に、このタイミングで開催されることを知り、参加することにした。 今回は、福岡一色に染まる、わが日本滞在だ。 かつてミューズ・クリエイションのメンバーだった友人も手伝ってくれたほか、懐かしき元バンガローリアンの友人たちも来訪...
[Fukuoka 19] いよいよ明日と明後日は『ナマステ福岡』! お会いできることを楽しみにしています💝
長いと思っていた4週間の一時帰国も、ついには残すところ数日となった。最後の週末、明日と明後日は、福岡市の中心地である天神で開催されるインドのイヴェント『ナマステ福岡』だ。 時間の合間を縫っての地道な準備も完了。インドでは、ミューズ・クリエイション、あるいは個人で幾度となくバザールや展示会をやってきた...
[Fukuoka 18] 福岡(市東区)最高! 30数年ぶり。家族で志賀島ドライヴ
昨日は、妹の運転で、母と3人、志賀島までドライヴした。 日本でも有数の陸繋(けい)島である志賀島。両側に海が迫る「海の中道」を通過して、島に至る。先日、バッグ作りを楽しんだ美砂さんのブティックがあるのは、志賀島に向かう途中の西戸崎だ。 志賀島を最後に訪れたのは、亡父の運転で、だった。日本に住んでいた...
[Fukuoka 17] 努力の上に花が咲く🌸千早小学校、50年後の桜が見事で感無量。
4月だ。 日本に戻って瞬く間の20日間が過ぎた。今週末の「ナマステ福岡」に参加してのち、来週の火曜日にはインドへ帰る。フライトを変更し、滞在を延長して、当初の予定通り生まれ故郷の熊本などを旅したいという気持ちと、早くインドに帰りたいという気持ちが交錯する。 Missing home. わたしの居場所...
[Fukuoka 16] 三寒四温で寒さが戻り、開花をためらう桜を愛でる
青空が広がった昨日の日曜日。しかし、少し暖かくなっていた気温が、再びぐっと落ちて、寒い。家のベランダから見下ろす多々良川沿いの桜並木は、まだ七分咲きといったところ。 名島神社へ桜を見に行くかどうか迷ったが、今日は母の眼科や歯科やわたしの整体もあり、そうこうしているうちに、瞬く間に日々は流れる。行ける...
[Fukuoka 15] ご先祖様の計らいに感謝。奇遇にも21年ぶりに従兄弟と再会!
当初は、「母の白内障手術に伴う1カ月の福岡滞在」だったはずが、日々、故郷再発見や大小の偶然が重なって、かつてない心の旅を楽しんでいる。 わたしの母は9人兄弟、父は4人兄弟。わたしには、いとこが20人いたのだが、ほとんどが離れて暮らしていることもあり、昔から疎遠だ。 そんななか、母の妹の長男であるタカ...
[Fukuoka 14] 花曇りの午後、桜が満開の霊園で、墓前に手を合わせる。
長いと思っていた1カ月も、すでに半分以上が過ぎた。もう少し日本にいて、一人旅に出かけたい。しかし、早くインドに帰りたいとも思う。複雑な気分だ。 昨日27日は、折しも亡父の月命日につき。約3年ぶりに、佐賀県の鳥栖まで、妹の運転で父の墓参りへと赴く。隣県とはいえ、鳥栖は福岡県との県境に近く、先日訪れた久...
[Fukuoka 13] 歴史深く、個人的なご縁もまた深く。名島界隈を散策し、咲き始めた桜を眺む夕暮れどき🙏一隅を照らす此れ則ち国の宝なり
今日は佐賀県の鳥栖まで、妹の運転で父の墓参りへ。そのことを書き記す前に、昨日の夕暮れ散歩の情景を。 丘の上に立つ家を出て、踏切を渡り、国道3号線を横切って、多々良川に並行して北へ歩く。その道をして、「飛行場道」という。この真っ直ぐに伸びる道は、かつて名島にあった「名島水上飛行場」に続く道だ。その途中...
[Fukuoka 12] ご近所での、食の記録の断片を。ここは本当に、便利な場所だ。
実家のある福岡市東区名島にほど近い千早や香椎が、福岡市で住みたい街ランキングの上位であることが、今回初めて、腑に落ちている。 本当に、住みやすい。便利。そして歴史豊か。自然も適度にある。非常によい。 思い返せば1984年、大学進学を機に故郷を離れて以来、こんなにもゆっくりと、この界隈で時を過ごすこと...
[Fukuoka 10] 🇯🇵🇮🇳福岡市&バンガロール(ベンガルール)「勝手に」姉妹都市計画/千早がマンハッタンに見える🗽
1カ月の福岡滞在期間中、生まれ故郷の熊本や、壱岐島や、あるいは一気に台湾まで、数泊でも旅ができればと思っていた。しかし、それは困難だと悟った。 眼科によっても異なるだろうが、白内障の手術前後の目薬の経緯を簡単に説明すると、手術前の4日間、目の周囲を洗浄綿で拭いた後、1日5回。手術後は、3種類の目薬を...
[Fukuoka 09] 懐かしき海辺。海の中道から西戸崎を経て、友が主催するワークショップへ
◎「人生はロールケーキ」の1周目を終えつつある昨今。かつてなく長い期間、故郷で過ごすことで、精神もまた、日々振り出しに戻りつつある。先日、図解した「人生はロールケーキ」だが、書き込んでいるうちに、思い至った肝心なポイント(記憶の歪み)を書き忘れていた。大切なことなので、後日、記したい。 ◎今日、母の...
[Fukuoka 08] 👘呉服店で西陣織の極みを眺める。触れる。そして学ぶ。愉しき着物世界!
1年半前の一時帰国時に着物に目覚めて以来、帰国のたびにリセール(中古)の着物を発掘すべく、福岡で、東京で、店舗や展示会を巡ってきた。 そして今回もまた、リサーチしていたところ、天神の「アクロス福岡」にある「銀座いち利」にて、リユースのバーゲンが開催されているのを見つけた。これは行かねばと、母の眼科&...
[Fukuoka 07] 🐌人生は、ロールケーキ、もしくはアンモナイトの如く。
福岡に戻って10日余り。ようやく風が春めいてきた。来週あたり、桜が開花し始めるようだ。4月の初旬には満開になるだろう。母の白内障手術第2弾は明後日の月曜日。桜が咲くころには、両目がだいぶ、くっきりと見えるようになっているに違いない。いいタイミングだった。 🌸 思えば、こんなにも長く、福岡だけに滞在す...
[Fukuoka 06] 🦋瞬く間に1週間あまり経過。人生は胡蝶の夢。ロールケーキの如く。
すべては、神の思し召し。人生はなるべくしてなるから、抗うなかれ……。 と、自分に言い聞かせつつも、心中で交錯する喜怒哀楽の、「怒哀」を手なずけることの難しさ。人生の修行は死ぬまで続くと再認識する毎日だ。 誰もが生まれて死んでいき、生きる限りは、年老いていく。母を見ながら自分の未来を重ねる。 🦋 母の...
[Fukuoka 04] 🚃絣(かすり)求めて久留米まで。気分転換に伝統工芸を楽しむ小旅行
福岡は超絶寒い。3月中旬だというのに、なんでこんなに寒いと?! さて本日、無事に母の白内障手術第一弾(左目)終了。第二弾(右目)は1週間後。まだまだ続く小さくて大切な不可欠ケア。ともあれ今日のところは昨日のことを記す。 一時帰国後の行動範囲は、連日ご近所周辺で地味。眼科やら整骨院の通院メインでは気...
[Fukuoka 03] 🌳ボストンの記憶蘇りし眼科。買い物&ランチの香椎参道。郷土の歴史と未来を語り合うガーデンズ千早。
昨日は、母の白内障手術に先駆けて、香椎駅前の中村眼科へ。朝一番から多くの患者さんが待合室を満たしている。何人もの看護師さんがカルテを片手に院内を歩き、患者さんを導いている。たいへんな忙しさだ。 壁に貼られていたドクター中村の略歴を読む。1992年九州大学医学部卒業。その後、複数の病院に勤務されたあと...
[Fukuoka 02] 🖋書記する人生。髪を切る。故郷を歩く。記憶は円環し、子供のころが、益々近い。
日本武尊(やまとたけるのみこと)の息子であり、第14代天皇である仲哀天皇は、香椎で他界した。 仲哀天皇と、その妻である神功皇后ゆかりの地である福岡市東区香椎、千早、名島……。我が故郷の歴史の面白さ、興味深さは、自分が歳を重ねて帰郷するにつけ、増してきた。そして昨年、壱岐島を訪れ、いよいよ、関心が高ま...
[Fukuoka 01] 🇯🇵ただいま福岡。またしても一時帰国で、約1カ月滞在のはじまり。
昨年秋の一時帰国を終えてから、まだ4カ月も経っていないのだが、再びの福岡。パンデミック明けからは、年に1回だった一時帰国を2回に増やしていたが、今回、半年を待たずに長期滞在するのは、母(86歳)の白内障の手術(両眼)に伴ってのこと。 今や白内障の手術といえば、あっというまに終わる簡単なもの……らしい...
金曜の日中は、終日、ミーティングで、少し疲れた。1カ月の不在を控えて、荷造りや雑事や仕事の残りを少しずつこなしているこのごろ。無理を避けるべく、夜の外出は控えていたが、このパーティは以前から参加を決めていたこともあり、夫と共に出かける。 着物かサリーを着ていくつもりだったが、着替えるのが面倒だ。そこ...
🌻昔日のバンガロールは遠く、暑さ加速する夏。ジャカランダの花が、目に涼を運んでくれる。
バンガロールの人口は、わたしが移住した20年の間にも、2倍、3倍と増え続け、現在は東京都と変わらぬ1400万人ほどもの人々が暮らす。 それだけ急速に人が増えれば、環境破壊は免れず。樹木は伐採され、住宅は立ち並び、かつては年中、肌寒かったというこの高原都市は、しばしば猛暑や水不足に晒されている。この地...
🌴ガーデンシティーの魅力あふれる緑豊かなレストランにて。麗しきサンデーブランチ🥂
20年前にバンガロールへ移住してからの数年間は、日本からのクライアントをお連れするお店の選択肢は、まだまだ少なかった。なにしろ短期間の視察旅行。それでなくても、世間では「インドに行ったらお腹を壊す」と言われがち。体調を崩されては困るから、高級ホテルのレストランを中心に、いくつかの名店を選んで巡回して...
【着物と京友禅サリー展示会③】「ご縁」を思う。出会えた人とのひとときを大切に。
わたしたち、遠いところまで、一緒によく来たね……。と、話しかけながら飾り付けた今年。 59年前に両親が買ってくれた雛人形。福岡、東京、ニューヨーク、ワシントンD.C.を経て、バンガロールにたどり着いた。歳月を刻んで、中には打撲や骨折、お肌の荒れが気になる人形もいるけれど、適宜、手当をしつつ、飾ってき...
【着物と京友禅サリー展示会②】着物に目覚めて1年半、その背景。学びながら伝えるも一期一会。
ニューヨーク在住時の2001年7月、わたしは初めてインドへ飛んだ。夫の故郷ニューデリーで自分たちの結婚式を挙げるためだ。サリーを着たのは、そのときが初めてだった。その2年後、ワシントンD.C.在住時にインドを旅した際、サリーの魅力に引き込まれ、何枚か購入。米国でのパーティでも着用した。 2005年に...
【着物と京友禅サリー展示会①】ファッションスクールの女学生40名を皮切りに、若き来訪者に語る
この2年間、京友禅サリーや着物の展示会を何度となく開催してきた。場所もコンセプトも、それぞれが、似て非なる。ブランド・アンバサダーとしてお手伝いをしている京友禅サリーにせよ、個人的に1年半前に目覚めた日本のヴィンテージ着物にせよ、1枚1枚に物語がある。 そして、インドと深い結びつきを持つ。 「テキス...
🌏民族の伝統や、愛国心や、地球愛がほとばしる究極の音楽。砂漠の、遊牧の、流浪の旋律、最高!
インドを代表する作曲家であり、環境保護活動家であり、国連親善大使でもあるRicky Kej。一昨日は、彼と彼の率いる魅力的なミュージシャンたちによるライヴを楽しんだ。 Rickyは、ラジャスターン州のマルワリと呼ばれるコミュニティ出自の父と、パンジャーブ州出身の母の間に、米国ノースカロライナ州で生ま...
🌍友人宅でランチパーティ。旅するような日常で、旅する我がライフを振り返る。
毎月のように国内外を旅していた昨年から転じて、今年は敢えて旅を控え、バンガロール滞在の時間を増やしている。時間にゆとりがあるので、友人たちとの集いやお誘いにも、積極的に参加している。 先日もまた、友人宅に招かれて華やかなランチ。既知の友、初めての友……。多様性の国インドでは、同じ地方の出自でも、宗教...
🇮🇳 Kimono & Kyoto Yuzen Sarees Exhibition/京友禅サリーと着物の展示会
I will be holding a three-day exhibition of “Vintage Kimono & Kyoto Yuzen Sarees Exhibition” on February 27th, 28th and March 1st. DM me if you are in...
🌳Roots & Route。ルーツとルート。ミュージアムで学ぶ、テキスタイルの歴史と現在
バンガロール中心部、UBシティのそばに数年前オープンしたミュージアムMAP (Museum of Art & Photography)。パンデミック時代の最中からオンラインでの催しが開始されていたが、開館後は常設、特設展示以外にも、さまざまなプログラムが企画されている。一昨日は、テキスタイルのシンポ...
✋A HUNDRED HANDSにて。福岡に連れて帰るお気に入りの手工芸品を仕入れる
バンガロールを拠点に、インド各地の職人たちによる多彩な手工芸品を販売するバザール、A HUNDRED HANDS。年に2、3回、催されるこのバザールには、これまで都合がつく限り訪れてきた。また、ミューズ・クリエイションで書道や折り紙のデモンストレーションをさせてもらったり、着物の展示をしたりと、関わ...
京友禅サリーに、和太鼓、茶道! 高知の魚もやってきて、楽しき日本の宴
先日、在ベンガルール日本国総領事館主催の天皇誕生日祝賀式典に招かれた。自分で撮影した写真はすでにシェアしたが、フォトグラファー&ヴィデオ・クリエイターのNikhilに依頼していた写真と動画が届いたので、ひとまず動画を最終編集し、Youtubeにアップロードした。 Nikhilに、初めて仕事を依頼した...
類は友を呼び、ご縁は続く。90年以上前の「新品」着物を着て、ランチの宴へ。
昨日は、年末のパーティで出会った韓国人女性Eunyoungのご自宅に招かれて、女性たちのランチ会。彼女はかつて、ソウルでシェフとしてケータリングのビジネスをされていた。フランスの外交官であるハズバンドがソウルに駐在されているとき、彼女が大使館でのパーティ料理を準備したことで出会ったというエピソードを...
【旅するテキスタイル】シルクロードとタゴールと。「絞り染め」ひとつをとっても、深い歴史が香るのだ。
記録するテーマを絞り込もうと思いつつ、やっぱりインドの日々は、伝えたいこと尽きず。過去、何度となく記してきたとはいえ、目にしていない人が大半であろうから、改めて説明したい思いに駆られる。 週に一度の女性の勉強会。昨日はトークではなく「懇親会」で、ドレスコードが「ピンク」だった。最初は手軽にピンクのド...
🇯🇵2685歳のお誕生日おめでとう、日本! 今日は紀元節、建国記念の日。
紀元前660年、神武天皇(初代天皇)が即位した日は、すなわち日本建国の日。今年で日本は2685歳。 写真は「日本国民の総氏神」とされる伊勢神宮(皇大神宮)。2018年11月に訪れたときのもの。天照大御神のお神札(神宮大麻)はその時に、購入した。
旅を重ねた昨年。翻って今年は意識的に、バンガロールで過ごす日常をも、大切にしようと心がけている。年を重ねるにつけ、一年がどんどん短くなっていく気がしてならない。5年前も、10年前も、30年前も、ついこの間のことのように。 📚 日曜日は、昨年末、デリーで開催されたIndia Japan Forumでお...
本日開幕! Aero India 2025🇮🇳 ヤラハンカ空軍基地の近所にある新居の屋根に上って観覧。最高!
英国統治時代から、空軍の拠点であり、航空宇宙産業の拠点でもあるバンガロール。ヤラハンカ(Yelahanka)の空軍基地では、2年に一度、航空ショー「Aero India」が開催される。 国際的な航空防衛見本市で、世界の航空宇宙産業が出展する大規模なイヴェントだ。2年前には70万人もの来場者があったと...
🇯🇵天皇誕生日の祝賀式典にて。京友禅サリーを展示して、日本とインドの友好を飾る。
2月23日の天皇誕生日に先駆けて、昨夜は在ベンガルール日本国総領事館主催のレセプションが開催された。わたしは来賓として招待されたのだが、それとは別に、京友禅サリーも展示させていただいた。 京友禅サリーについては、いつもわたしが主催する催しで写真&動画撮影を依頼している写真家Nikhilの仕上がりが届...
7姉妹と1弟。北東インドのライフを学んで、高まりし旅情……!
ほぼ毎週火曜日に開催されている女性たちによる勉強会。メンバーになって2年半、さまざまな学びを得てきた。 昨日のスピーカーは友人のJulie。北東インドはアッサム州の出身の彼女。伝統的なテキスタイルに精通、自らアーティスティックな織物を生むアーティストであり、ファッションデザイナーでもある。また、北東...
🌏旅と歴史と地球儀と。愉しき月光ライブラリ。ヒエログリフや朱印船に心躍りてシナプス連続発火の日曜
大人数で浅めに話すのではなく、小人数でじっくりと語り合う……にシフトしている今年。昨日の午後は、バンガロールで働く女性2人(日本人&インド人)をお招きして、コーヒーやお菓子を楽しみながら語り合う。 ご縁がある方とは本当に、ご縁があるものなのだ……ということを、昨日もまた実感。日本人の友人は、今年の4...
🌳バンガロールで最も好きな場所。歴史を刻んで由緒あるホテル、Taj West Endで過ごす1日
インド移住前の2004年、初めてこのホテルを訪れたとき、緑に満ち溢れた、コロニアル様式の建築物に、忽ち心を奪われた。「ガーデンシティ」の象徴のような場所だなと思った。 その一年後、今から20年前。バンガロール移住を決めたわたしたちは、住まいが見つかるまでの約1カ月をここで過ごした。だからこのホテルに...
⏳年が明けて、かつてなく、ライフを見直している。実践を始めている。
1月12日のジャパン・ハッバ(日本祭り)が終わるまでは、まだ切り替えが難しかった。しかし、終わってからは、じわじわと、しかし確実に、スイッチが、切り替わっている。今年やることを、削りつつ、優先順位を決めている。抱えるなかれ、欲張るなかれ。人生そのときどきのステージにあった生き方を選びたいとの思いを新...
150年前、福岡藩の武士の子息が日本人初の卒業生! MITを巡るインドの歴史、日本の歴史
先週は、我が夫の母校であるボストンのMIT(マサチューセッツ工科大学)の集いがあり、わたしも催しに同席した。2011年に、夫がバンガロールにおけるMITクラブを創設。我が家で開催した第一回会合を皮切りに、これまでもさまざまな催しに参加してきた。夫と出会って29年。互いの人生を取り込みながら、紆余曲折...
🍃新年睦月も忽ち過ぎて。アーユルヴェーダで心身の浄化からはじめる2025年
テクノロジーの超絶進化で、善きものをよりもむしろ、有象無象の情報に埋もれてしまいがちな日常。 利便性が高まって、人間の仕事は果たして減ったのか? 便利になった挙句、そこに余裕は生まれたのか? 人々は益々気忙しく、会うことを省き、語り合うを省き、理解し合うを省き、加速を尊び、なにもかも短時間に短縮...
昨年の終わり、日本のAmazonで注文していた写経のノート。あれこれと比較検討して選んだだけあり、紙質もよく、書きやすい。手本を見ながら書く。唱えながら、書く。 毎朝、10分程度の瞑想を続けていたが、邪念にまみれて心休まり難く。 写経であれば、自分に向き合ったひとときを、視覚的に確認できる。何より、...
🌺今を慈しむ。気長に待とう。長生きしよう。やがて、かならず、そのときが来る。
新居が完成したのは2022年5月。しかし、我が家の周辺のヴィラは永遠とも思えるほどに、工事中。ゆえに、平日は猫らのいる旧居、週末は新居で過ごすというライフが2年半、続いている。 新居と旧居の距離は車で45分程度。移動は特に問題ない。最初はこの小さな「二重生活」がややこしかったが、このサイクルにも慣れ...
Muse Creation (NGO) and Kyoto Yuzen Sarees contributed to the biggest Japan festival in India! 【音楽について】 バックグラウンド・ミュージックは、アニメ風味をも感じさせる松田聖子の『Kimono Beat...
🇯🇵怒涛の日本祭り! 1万5000人!の動員で、バンガロールに日本が満ち溢れた日曜日
2005年、ちょうどわたしがバンガロールに移住した年から、パンデミック時代を除き、毎年開催されてきた日本祭り「JAPAN HABBA」。HABBAとは、地元カンナダ語で「祭り」を意味する。 当初は、バンガロールで日本語を学ぶインド人学生有志らにより始められたこのイヴェント。日本にゆかりのある様々なヴ...
日本の匠「京友禅」とインドの民族衣装「サリー」の相性のよさは格別!
🇮🇳Fusion of traditional cultures. The harmony between the Japanese ‘Kyoto Yuzen’ and Indian ‘Saree’ is exceptional! Please check the video and the det...
1月12日開催の「日本祭り」を前にして。NORA(猫)の手を借りたい。
このところ、しきりに告知している「JAPAN HABBAジャパン・ハッバ2025」のご案内。ハッバとは、当地カルナータカ州の地元言語であるカンナダ語で「お祭り」を意味する。すなわち日本祭り。 2005年、ちょうどわたしがバンガロールに移住した年から、バンガロールで日本語を学ぶインド人学生有志らにより...
💝友人夫妻の結婚30周年パーティへ。旧友らとも再会で、賑やかにおいしいソーシャルの夜。
京友禅サリー展示会を間近に控え、土曜日はまたしてもサリー姿でパーティへ赴いた。友人Anjum夫妻の結婚30周年パーティがConrad Hotelで盛大に開催されたのだ。 会場には、「映える」スポットがいくつもあり、みな記念撮影に余念がない。 🥂 このところ、インドのパーティについて、その流れを記す機...
💝呼吸器感染症から多くの子どもの命を救うワクチンを開発。義兄の偉業を祝福する夜
金曜の夜、新年最初の外出は、シャングリラ・ホテルへ。年が明けてもクリスマス風味が残っているのは、インドに限らず欧米では一般的なので念のため。1月6日のエピファニー(公現祭)を終えて、ぼちぼち片付け始めるといった感じだ。 さて、久しぶりに同ホテルのダイニングへ赴く。バンガロールに暮らす義姉Sujata...
🇯🇵Japan Habba 2025 ~Kyoto Yuzen Sarees Exhibition~
🇯🇵Japan Habba 2025 ~Kyoto Yuzen Sarees Exhibition~ - Date: January 12, 2025 - Venue: Chamara Vajra, Bengaluru A wide variety of Kyoto Yuzen Sarees will be exhibited! Kyoto Yuzen is a traditional kimono textile, that is finely painted by highly skilled craftsmen on pure silk. *Federation of Kyoyuzen Cooperative Associations / Kyoto Cooperative Association of KOUGEISENSHO. *Miho Sakata Malhan is the brand ambassador of Kyoto Yuzen Sarees in India. 🎟Book your tickets now! Visit the website https://japanhabba.org/ 💝Special thanks to Tanya Mehta, Yashodhara Marar and Mrinalini Marar
今年もまた、友らと迎えた新年。大晦日の思い出も刻まれて、2025年の幕開け
ヒンドゥー教にイスラム教……多宗教のそれぞれの暦による新年や祝祭を大いに祝するせいもあり、年越しを賑やかに祝えども、年明けからは通常通り。特に青空広がるデカン高原バンガロールは新年の寒さを伴う情趣もなく、速やかに日常が始まる。 さて、昨日の大晦日。日中の数時間を、日本からインド旅行にいらしている方々...
2024年。仕事を納めて、パーティも納めた。最後の1日は……楽しく締めくくることに。
昨日、12月30日。京友禅サリーのプロモーション用写真と動画の撮影を新居で行った後、片付けをすませて、夫と猫らの待つ旧居へ。すでに年内のやるべきことはほぼ終わらせて、新年も数日間は、旧居でゆっくり過ごす予定だ。 昨夜は知人Manjushaのお宅で開かれるパーティへ赴いた。共通の友人たちが複数いて、久...
のんびりと過ごすクリスマスのあたり。ボヘミアン・グラスに、プラハ旅情が蘇る。
クリスマスの前後は、新居で過ごした。バンガロールのサグラダファミリア(新居コミュニティ)は、まだまだ完成に程遠く、しかし我が家に隣接する2軒の工事が急ピッチで進められており、少しずつ時の経過を感じさせる。 いつになったら4猫らをここに連れて来られるのだろう。小さなことから大きなことまで、未来はわから...
🇯🇵Japan Habba 2025 京友禅サリーの展示会とミューズ・クリエイション
◉ジャパン・ハッバ2025は、パレス・グラウンドの広大な会場で開催されます。京都の伝統工芸である染織物「京友禅」の技法で作られた、多彩な「京友禅サリー」が一堂に会します。ぜひ「京友禅サリー・パヴィリオン」へお立ち寄りください! チケットの購入をお忘れなく。コメント欄に購入先のリンクがあります。 *京...
🎄懐かしの音楽が降り注ぐ! 一足先に、2024年のクリスマス・パーティ愉し🥂
今年も残すところ10日足らず。年末年始のホリデーシーズンは、旅する人も多い中、夕べ開かれたクリスマスパーティ。会場はバンガロールの中心部、UBシティに隣接するJW Marriottだ。車窓からはUBシティのクリスマスデコレーションも見られて(最後の写真)、一気に年の瀬を実感する。 プールサイドのオー...
⏳〜Calling You〜 伸縮しながら時は流れる。時間どろぼうに翻弄されないように。
師走は敢えて、走らず歩こうと、デリーから戻ってのちは、丁寧に過ごす日々。 世界は概ね、加速していて、この時代。時間どろぼうに覆われた地球。 半世紀前に誕生した、ミヒャエル・エンデの『モモ』が見たら、多分、目を回すだろう。 「人間には時間を感じとるために心というものがある。」 年末年始は、旅をしない。...
🥻デリーを去る前に。大好きなパールシー刺繍のサリー専門店Ashdeenへ
最終日。時間に余裕ができたので、『Ashdeen』へ赴いた。わたしは2年前に、京友禅サリーのプロモーターをつとめた際、DASTKARの創始者であるLaila Tyabjiとデリーでお会いした。それがご縁で、オーナーのAshdeenともお会いする機会を得ていた。 その後も、わたしがデリーで京友禅サリー...
🍝ファッショナブルなエリアにて。「節目の友」とのランチで思い出すパンデミック時代のことなど
5泊6日のデリー滞在を終えて、昨夜、バンガロールへ帰ってきた。本来ならば、デリー宅の片付けなどを完全にすませるべく、そこそこ長期の滞在をしたいところ。しかし、冬は寒く、夏は暑いデリー。バンガロールの快適な気候に甘やかされてきた身にとって、この過酷な気象条件には、つい二の足を踏んでしまう。 2020年...
🇮🇳🇯🇵 INDIA JAPAN FORUM 2024 日本とインドの外交フォーラム②我が未来のヴィジョンが見えた日
2日間のフォーラムは、無事に終了した。メインのセッションもさることながら、このような場においては、参加者との出会いが貴重だ。人々との出会いは量より質だと、日頃から思っている。しかし、稀有な出会いを実現するためには、然るべき出会いの場に身を置く必要がある。 年齢を重ねるほどに、関わる人々の数は蓄積され...
🇮🇳🇯🇵THE INDIA JAPAN FORUM 2024 日本とインドの外交フォーラム①友好の証ともいうべく京友禅サリーを着用
今回のデリー訪問は、昨年7月に引き続き、インディア・ジャパン・フォーラムへの出席が目的だった。前回同様、2日間に亘ってインペリアル・ホテルで開催されたこの催し。米国のグローバル組織「アスペン・インスティテュート」のインドにおける関連組織「アナンタ・センター Ananta Centre」と、インド政府...
約10カ月ぶりのデリー。本来ならば、デリー宅にも長期滞在してやるべきことがあるのだが、今年は国内外の旅が多いのに加え、日本滞在を優先していたこともあり、すっかりご無沙汰してしまった。 前回の1月下旬来訪時はジャイプル旅が主目的で、その前に立ち寄った。今回は、明日と明後日に開催されるカンファレンスがメ...
苦境のなかにも祝福を🙏 抜本的な解決を模索中。微力でも種を蒔き続ければ……。
今年の8月下旬に、ミューズ・クリエイションの関係者とニューアーク・ミッション (New Ark Mission ~ Home of Hope~」を訪問した。そのときに、同団体が未曾有の危機に陥っていることを知った。 8月31日。折しもわたしの誕生日を祝うべく、旧居からバンガロール北部のナンディ・ヒル...
先月、韓国にて。わたしは、どこへ帰るのか。わたしは、なんなのか。
先週は本当に、のんびりと過ごした。週末は新居にて。久々の新居は、まだ周辺ヴィラの建築が遅々として進まず。クラブハウスも未完成。こちらメインのライフは、いつになったら実現するのだろう。 かつてはこのプロジェクトをして、「バンガロールのサグラダファミリア」などと冗談めかして言っていたが、バルセロナのリア...
旅から戻って数日後には、身体の帰還に心も追いついていた。しかしながら、福岡、韓国旅、壱岐旅、福岡と、濃厚なる玄界灘周辺の放浪を楽しんだ果てには、心身を十分に休めたかった。 火曜日に、毎週恒例の女性たちの勉強会へ行くために外出した以外は、今週はずっと引きこもり。オンラインミーティングとゲストをお招きす...
[Fukuoka 11] 🌈名島神社から伸びる虹に見送られて、また来年。
福岡を起点に、韓国、壱岐を旅した今回の一時帰国は、本当に豊かだった。 半年前の一時帰国時は、母の介護サーヴィスの開始に伴い、諸々の手続きやケアセンターの見学、ケアマネージャーはじめ関係者との打ち合わせなどを優先していた。 初日から咳が出て止まらず、肋骨や腰も痛み、3週間、ずっと体調が悪かった。自分が...
[Fukuoka 10] 大相撲九州場所。その音に、幼き日のお茶の間を思い出す。
夫が初めて日本を訪れたのはニューヨーク在住時、結婚前の1998年のこと。実家に連れて行った日の夕暮れどき、父と夫は二人で、相撲を見ていた。言葉は通じないのだが、なにかしら、盛り上がっていた。 夫は日本は来るたびに、「バショに行きたい」と言っていた。一方のわたしは相撲に関心がないうえ、チケットの購入も...
[Fukuoka 09] 灯台下暗し! 福岡市には歴史的に重要な見どころがたくさんある
この日、実家に帰らずに中洲川端のホテル・オークラに滞在したのには理由があった。それは、大相撲九州場所の観戦のためである。朝から開場しているらしいが、午後3時ごろに行けば十分だろうということで、界隈を散策することに。 ホテルに隣接する博多リバレインは、和のテイストが生かされた、すてきなブランドの店舗が...
[Fukuoka 08] 博多の屋台、初体験。中洲川端はクリスマスだった
最終のジェットフォイルで壱岐から博多埠頭に到着。この日の夜は、埠頭にほど近い中洲川端にあるホテル・オークラに予約を入れていた。チェックインをすませたあと、夜の中洲界隈を歩く。 途中「壱岐牛」の文字が目に飛び込んでくる。きっと今までも目にしていたであろうその文字が、今では浮かび上がって見える。 那珂川...
[Iki, Nagasaki 08] 過去現在未来……。インクレディブル壱岐の余韻を拾い集める。
27日間のインド不在を経て、本日未明、バンガロールに戻ってきた。1996年に海外生活を始めて以来、こんなに長期間、自宅を留守にするのは初めてのこと。特に猫らと暮らし始めてからは3週間が限度だった。不在中に、JACKとCANDYが取っ組み合いの喧嘩をしたらしく、双方、引っ掻き傷を負っている😿。今後は2...
[Iki, Nagasaki 07] 辰年の旅を締めくくる辰の島クルーズ。ほぼ無人の島に上陸で絶景に驚嘆!
想像を遥かに超えて、豊かな時間を過ごせた壱岐での3泊4日。壱岐の神々と人々へ感謝の気持ちを込めて、あと2回に亘り、記録を残す。 旅の最終日だった昨日。本当は午後2時発の船で博多埠頭に戻る予定だった。しかし、曇天で行けなかった辰の島クルーズに行きたいという未練が残る。結局、船を午後5時発に変更し、島の...
[Iki, Nagasaki 06] 夢心地の最終日。趣の異なる宿で、静かに過ごす。
昨日の朝。平山旅館をチェックアウトして、宿の車に荷物を詰め込む。女将が自ら、次なる宿「壱岐リトリート 海里村上」まで送ってくださるという。 「途中で熊野神社を通過しますか……?」と尋ね、返事を聞くか聞かないかのうちに、到着。なんと! 徒歩で1分もかからないほどの、斜向かいの宿だった! デフォルメされ...
[Iki, Nagasaki 05] 神功皇后ゆかりの千年の湯と、新鮮で豊かな山海の幸で満たされた2泊3日
2泊3日の平山旅館滞在を経て、壱岐最後の1泊は、平山旅館にほど近い、海辺のリゾートにチェックインする。本当は、今朝、島の北部の辰野島の周辺を遊覧する予定だったが、あいにくの曇天と強風につき、様子を見ることにした。 🌊 バンガロールで旅の情報を収集すべく、ネットで壱岐の旅館を検索していたときに目にとま...
[Iki, Nagasaki 04] 壱岐のモンサンミッシェル? 干潮を見計らって島の東へ。
今回、わたしたちが滞在しているのは、島の西側。サイクリングを終えて旅館へ戻り、ひと段落した後、タクシーを呼んで島の東側を目指した。内海湾(うちめわん)に浮かぶ小島神社を訪れるためだ。 ここは壱岐で最も人気のあるパワースポットのひとつ。普段は海に浮かぶ島だが、干潮時の前後1時間ほどは、参道が現れて島ま...
[Iki, Nagasaki 03] Incredible Iki! 国生みの神々が島の至る所で祀られている。想像をはるかに凌ぐ、豊かな壱岐の島。
わたしは大学時代、文学部日本文学科を専攻していた。古事記や日本書紀、万葉集などの授業も受けていた。受けていたはずなのに、何一つ、大切なことを覚えていない。なにをやっていたんだか。 しかし、今のわたしが大学生に戻ったとしても、多分、積極的に勉強しないだろう。やはり、今世と同じように、遥か彼方の海外へ旅...
[Iki, Nagasaki 02] 開湯は1500年以上前。良質の温泉と上質の料理にひかれて決めた平山旅館
3泊の壱岐滞在のうち、最初の2泊を平山旅館に決めたのは、その温泉の歴史の深さと、料理のおいしさの評判を目にしたからだった。 壱岐の「湯本」にある温泉は、5世紀に神功皇后が三韓出兵の折に発見、応神天皇を出産後、産湯に使わせたという伝説がある。1500年以上の歴史を誇る日本屈指の古湯であり、さらには平山...
[Iki, Nagasaki 01] そして玄界灘を渡り、神々が宿る歴史濃き島、壱岐(一支国)に上陸
今回、夫が日本に来ると決めたとき、東京へは行かず、福岡周辺を旅することは決めていた。とはいえ、九州とて、広い。どこを旅するか少し悩んだ。かつて九州一周旅で、熊本に宮崎、大分、鹿児島、長崎、佐賀……と、一通りをざっと踏破しているが、圧倒的に魅力ある未踏の土地は多い。 どこを目指すかと地図を眺めていたと...
[Fukuoka 07] 身近に幽玄。夕暮れの多々良川。河畔の情景。
ここはいい場所ですよ。 もっと帰って来なさいよ。 故郷が静かに、そう告げる。
[Fukuoka 6] 一時帰国三部作。最終話は「バンガロールの夫、1年ぶりに福岡へ」
今回は、本州へは上陸せず、九州界隈を旅し、最終日は、福岡から成田経由でバンガロールに戻る。 今日は、香椎浜にあるイオンモール(かつては海だった場所)へ出かけ、天ぷらなどを食べ、ちょっとした買い物をした。母はもう、あまり距離を歩けない。一人で天神に出かけることも難しくなった。 このイオンモールには、小...
[Fukuoka 6] 旅、音楽、ダンス、ファッション、語学、食……。インドと世界を語らうディープな夕べ。
長いと思っていた約1カ月弱の日本&韓国旅も、半分以上が流れ去った。韓国では、心が浮き草のように揺蕩い、自分の帰る場所はどこだろうかと心許なくなる瞬間があった。福岡に戻ってひと段落。この2、3日は、主には母と自宅で過ごし、片付けや仕事などをしていた。 昨日の夜は、旅の初旬に実施した「旅する朝活セミナー...
[Korea 12] 韓国旅の名残を集めて。気づけばインド生活19周年を迎えていた。
2024年11月10日は、インド生活19周年だった。つまり、20年目に突入した。来年は、我が人生の節目祭りだ。そんな最中に韓国旅ができたことは、自分の原点である九州と隣国との関わりを見つめる上で、とても意義深いことだった。 隣国ながらも、未踏の地だった韓国。今回の旅は、我々夫婦が属するニューヨーク発...
[Korea 10] 最終日の一人歩き② 学生らの卒業展や、アートギャラリー展示会などを巡る
季節外れの好天に恵まれてはいたものの、ソウルもまた、暦は晩秋。陽が暮れるのは早く、午後3時を回ったころには、すでに夕暮れの気配だ。日没前にできるだけ、街の情景を脳裏に刻んでおきたく、仁寺道ギル(道)を歩く。ここは昔ながらの骨董品店や茶具店、陶磁器店などと、現代的なブティックやアートギャラリー、飲食店...
[Korea 09] 最終日の一人歩き① 新旧が共在する街で、伝統と芸術を楽しむ。
昨日、ソウルを離れ、福岡へ戻ってきた。わずか1時間半のフライト。バンガロールからムンバイへ飛ぶような気軽さで、出入国も速やかに、5泊6日の韓国旅は幕を閉じた。 旅の最終日だった一昨日。わたしはグループを離れて自由行動をした。 旅の2日目に、みなで訪れた景福宮の東側のエリア、すなわち三清洞(サムチョン...
「ブログリーダー」を活用して、MIHO S. MALHAN * 坂田マルハン美穂さんをフォローしませんか?
先日、在ベンガルール日本国総領事館の中根総領事から晩餐のお招きを受けて、我々夫婦は総領事公邸へお伺いした。わたしは、先日の一時帰国時、自分のために購入し、「ナマステ福岡」でも着用した赤い京友禅サリーを選んだ。日本の色合いだな……と改めて思う。 昨年、わたしが急遽、コーディネートすることになったJWマ...
日曜の夜、バンガロール市街東部のホワイトフィールドへ赴いた。目的地は、和食レストラン「Hachi by Tenya」。新規開店前日の試食会に招かれたことから、浴衣姿で参上した。有松絞りのぶどう柄が気に入っている。 「Hachi by Tenya」というからには、日本の「天丼てんや」と関係があるのかし...
花は、咲いては枯れる。 木々は、芽生えては朽ちる。 人間も、生まれては、死ぬ。 我々を取り巻くすべてが、一瞬とて同じ姿はなく、常に変化を続ける。インドにおいては、そのサイクルが身近で、故に、そこに暮らす人間は、頻繁に手を加えねばならない。労力を使って。 インドに暮らし始めて以来、この20年というもの...
日本からインドへ帰ってきて2週間余り。すでに、何人ものインドの友人知人らと言葉を交わす機会があった。 今回の長い一時帰国の理由を知る彼らの多くは、わたしが母のサポートのために帰国したことをして、「あなたは恵まれている」「いい機会だったわね」と、異口同音に、ポジティヴな言葉をくれる。 福岡の、家の中に...
旅人として初めてバンガロールを訪れたのは2003年12月。以来、20年余りのこの街の変貌の様子が、あたかも走馬灯のように脳裏を巡る昨今。ただ、誕生するだけではない。まさに躍るシヴァ神(ナタラージャ)の如く、破壊と創造が繰り返される景観。 新しいものが次々に誕生する一方で、古き良きものを守ろうとする動...
昨夜は、久しぶりに夜のチャーチストリート界隈へ繰り出した。遠い日のバンガローリアンがここを訪れたら、きっと驚くことだろう。20年前には想像もつかなかった、煌びやかに若々しい夜の街になっている。 かつては、おすすめのレストランを、簡単に選べたものだ。今となっては、すてきな飲食店が次々に誕生し、それと反...
ハッピー・イースター! 週末は市街北部、ヤラハンカの新居で過ごすことが多いが、今日の夜、街中が会場のパーティに招かれていることから、今週はコックスタウンの旧居にいる。しかし金曜日はわたし一人、新居に赴き、ゲストを迎えた。 デリーにて過去2回ほどお会いした彼女。これまでは簡単なご挨拶を交わすだけの「知...
気づけば4月下旬。バンガロールの盛夏は終盤。これから雨が増えれば、気温は落ち着き過ごしやすい時節となるだろう。日本から戻り、しかし日本での出来事をもう少し書き残しておきたいと思いつつ、すでに10日が過ぎた。日々はやさしく、しかし確実に過ぎてゆく。 🇯🇵 パンデミック明けより、日本を旅するインドの友ら...
自分の人生経験を通して、学び得た事柄と、神々の教えとされる聖典や、先人らの知恵とが、合致して腑に落ちることが多くなった昨今。 若いときに買って目を通したときには、心に引っ掛からなかった漠然とした教え。今読み返せば「なるほど」と膝を打ち、大いに共感を覚える。つまりは、わたしがこれを書いたとしても、共感...
昨日は、1カ月ぶりに新居へ。ドアを閉めていてなお、隙間から入り込んでくる工事現場の埃。ウィークエンドハウスにつき、メイドを雇っていないので、未だ、自分で掃除をする。数カ月に一度、ディープクリーニングを依頼しているので、清潔は維持できている。 無論、日頃の掃除も、外部に依頼しようと思えば可能。しかしわ...
バンガロールに戻ったら、たちまち「胡蝶の夢」のごとく、福岡の4週間が遠くてパラレルワールドを行き交っているかのような心持ちにさせられる。 すでにインドでの日常は始まっているが、心はまだ、福岡の余韻。 書ききれていない記録も多々あり、まずは「ナマステ福岡」の前日に、一人訪れた「香椎宮」のことを残したい...
🇮🇳 I’m home. Welcome home. Earlier today, I finally returned home to my husband and four cats waiting for me. My cats are, as always, unsympathetic. T...
4週間の福岡滞在を経て、ようやく今日、バンガロールへ帰る。今、成田空港のラウンジにて、長大な記録を書き上げた。その直後、パソコンの妙な不具合で、全部消えた。驚いた。 今日のところは、多くを語るなということだろう。なにしろ今、やや酩酊状態につき。 ゆえに、ナマステ福岡2日目の写真だけを載せておく。バン...
4週間の日本滞在、最後の2日間を飾るのは、『ナマステ福岡』。一時帰国を決めた後に、このタイミングで開催されることを知り、参加することにした。 今回は、福岡一色に染まる、わが日本滞在だ。 かつてミューズ・クリエイションのメンバーだった友人も手伝ってくれたほか、懐かしき元バンガローリアンの友人たちも来訪...
長いと思っていた4週間の一時帰国も、ついには残すところ数日となった。最後の週末、明日と明後日は、福岡市の中心地である天神で開催されるインドのイヴェント『ナマステ福岡』だ。 時間の合間を縫っての地道な準備も完了。インドでは、ミューズ・クリエイション、あるいは個人で幾度となくバザールや展示会をやってきた...
昨日は、妹の運転で、母と3人、志賀島までドライヴした。 日本でも有数の陸繋(けい)島である志賀島。両側に海が迫る「海の中道」を通過して、島に至る。先日、バッグ作りを楽しんだ美砂さんのブティックがあるのは、志賀島に向かう途中の西戸崎だ。 志賀島を最後に訪れたのは、亡父の運転で、だった。日本に住んでいた...
4月だ。 日本に戻って瞬く間の20日間が過ぎた。今週末の「ナマステ福岡」に参加してのち、来週の火曜日にはインドへ帰る。フライトを変更し、滞在を延長して、当初の予定通り生まれ故郷の熊本などを旅したいという気持ちと、早くインドに帰りたいという気持ちが交錯する。 Missing home. わたしの居場所...
青空が広がった昨日の日曜日。しかし、少し暖かくなっていた気温が、再びぐっと落ちて、寒い。家のベランダから見下ろす多々良川沿いの桜並木は、まだ七分咲きといったところ。 名島神社へ桜を見に行くかどうか迷ったが、今日は母の眼科や歯科やわたしの整体もあり、そうこうしているうちに、瞬く間に日々は流れる。行ける...
当初は、「母の白内障手術に伴う1カ月の福岡滞在」だったはずが、日々、故郷再発見や大小の偶然が重なって、かつてない心の旅を楽しんでいる。 わたしの母は9人兄弟、父は4人兄弟。わたしには、いとこが20人いたのだが、ほとんどが離れて暮らしていることもあり、昔から疎遠だ。 そんななか、母の妹の長男であるタカ...
金曜日は、非常に有意義な1日だった。バンガロールの老舗ジュエリーショップ「C Krishniah Chetty & Sons」が運営するクリスタル・ミュージアムサロンにて、日本に関するプレゼンテーションをする好機に恵まれたのだ。 オーナー夫妻が友人だということもあり、以前もクリスタル・ミュージアムの...
🇯🇵明日、インドの人たちに向けて、日本の伝統や文化を語る。本来は、昨年の師走に開催した着物とサリーの比較展示会に加えて、雛人形や漆器など、日本的なものを展示しつつ、文化背景を説明するにとどめる予定だった。 しかしながら、せっかくの機会。主催者側もとても楽しみにしてくれているので、どこを切り取ってもい...
一昨日の夜、夫とともに、5月1日にオープンしたばかりの日本料理店「イザナギ」を訪れた。インディラナガールの100フィートロード沿い、TOITの北という便利な場所だ。 来週、某所で開催される、わたしの日本の伝統文化などに関するトーク・イヴェントにて、「イザナギ」がプロモーションを兼ねて、軽食を提供して...
***************************** “Poonam Bir Kasturi who transformed waste management in Bengaluru dies at 61” Concerned about the environmental impact o...
南インドとはいえ、標高900メートル超えの高原に位置するバンガロール。一年中、過ごしやすい気候だが、4月5月の盛夏はなかなかに暑い。その年によって暑さの度合いは異なるのだが、今年は格別に暑かった。普段であれば4月ごろ、マンゴー・レイン、もしくはマンゴー・シャワーと呼ばれる雨が降るのだが、今年はそれが...
金曜の未明にバンガロールへ戻って2日余り経つ。しかしまだ、正体定まらぬ心境でいる。肉体は、飛行機に乗ってバンガロールに戻ってきたけれど。エジプトで揺さぶられた続けた魂。そのひとかけらを、ナイル川の西に落としてきたようだ。 ギザのピラミッドの記録を書き終えて、今日はエジプトにおけるキリスト教徒「コプト...
2024年4月23日未明、バンガロール発ガルフ航空 (Gulf Air) のフライトで、バーレーンを経由しエジプトのカイロへ。そこからアスワンに飛んで始まった、わたしたちのエジプト旅。 本当に、濃密な時間だった。それは、心身魂ひっくるめての、時間旅行でもあった。 クルーズ旅などを経てカイロに戻り、5...
実質9日間のエジプト旅。今回は主に観光名所を訪れるにとどまったが、本来であれば、ゆっくりとカイロの街を散策したかった。ガイドツアーを終えて夕刻。ホテルで一息ついた後、夕食までのひととき、カイロ市外の西、ザマーレク (Zamalek) を歩いた。 友人に勧められたブティックで綿製品を購入したり、ふと目...
壮大なるガーマ(モスク)でコーランの響きに聞き入ったあと、今度はしばし車を走らせて、別のガーマへ。道中の光景が、まだ高層ビルディングの少なかったころのムンバイのそれに酷似していて見入る。ムンバイを知っている人なら、納得されることだろう。 さて、次にガイド女性が案内してくれたのは、エジプトのイスラム教...
イスラム教徒が大多数を占めるエジプト。当然のことながら、街の随所にガーマが見られる。午前中に訪れたコプト地区と同様、カイロのイスラム地区にある建築群もまた、その多くが世界遺産に指定されている。 時間的にも体力的にも、多くを巡る余裕はなかったので、ガイドの案内に従い2箇所のモスクを訪れた。最初に訪れた...
4月30日の最終日は、コプト地区で教会を訪問した後、今度はイスラム地区へ赴き、ガーマ(モスク)を訪れた。その記録を残す前に、気分を変えて、ヒエログリフの話題を。 ヒエログリフとは、古代エジプト語の象形文字(アルファベット)のこと。ギリシア語で「神聖」を意味するヒエロスと、「刻む」を意味するグリュペイ...
1枚目の写真は、聖ジョージ教会の外観。2枚目以降は引き続き、聖セルジウス教会(アブ・サルガ)の写真。 なお、コプト地区では、シナゴーグ(ユダヤ教会)などにも立ち寄った。最後の写真がその入り口あたり。シナゴーグ内部の写真は撮影禁止だったが、そこもまた、非常に見応えのある場所であった。
エル・ムアッラカ教会を訪れたあとは、徒歩圏内にある聖セルジウス教会(アブ・サルガ)へ。5世紀創建の、エジプトで最も古いコプト教会の一つだ。ローマ帝国マクシミヌス帝の治世下、303年にシリアで殉教した聖セルジウスと聖バッカスに捧げられた教会だという。 この教会が立つ場所は、聖家族と深い関わりを持ってい...
コプト地区で最も有名なエル・ムアッラカ教会。ローマ時代に建造されたバビロン城の南門の上に建立されていることから「吊るされた」という意味のアラビア語「ムアッラカ」と呼ばれるようになったという。英語名はハンギング・チャーチ。7世紀に創建されたのち、破壊、再建、改修を繰り返したとのことで、かなり複雑な構造...
4月30日。グループツアーの5日目にして最終日でもあった。ナイル川を挟んで首都カイロの西側に隣接するギザの町にあるピラミッドやスフィンクスを見学したあと、ホテルに戻る。 友人らとともに、ホテルのジュエリーショップで買い物などをし(この話題は別途記す)、最後のパーティで主催者やスタッフらを労い、またし...
実質わずか9日間のエジプト旅なのに、すでに33回目の投稿。そしてまだ、あと10回以上は続きそうな勢いだ。時間的な制約もあり、わたしにしては文章量をかなり抑えて記しているが、本当は掘り下げて調べ綴りたいことが無尽蔵。なにしろ歴史が濃すぎる深すぎる! 旅の数日前までは、エジプトのことをほとんど知らなかっ...
サッカラには、ジェセルの階段ピラミッドの周辺に複数の遺跡が点在している。中には、腰を屈めて歩かなければ頭をぶつけてしまう低い通路もある。腰痛を気にしつつも、さほど長い距離ではないので、潜ってみる。得も言われぬ地球のエナジーが、しんしんと、静かに染み渡ってくるような石の静謐。 中でも印象的だったのは、...
ピラミッドといえば、巨大な四角錐の建造物を思い浮かべる。中でもスフィンクスと調和するギザの三大ピラミッドが有名だ。しかしながらエジプトには、ナイル川に沿い1500km以上もの広範囲に亘り、形状が異なる大小のピラミッドが130以上も点在しているという。 我々グループは、早朝、ナイル川の東岸に位置するカ...
バンガロールに戻り、ネットで復習するにつけ、エジプト考古学博物館を貸し切りで見学させてもらえたことが、どれほどに有難いことかを改めて実感している。それに加えて翌朝もまた、極めて稀な幸運を享受できたのだった。 今回、グループでの旅行は、アスワン発ルクソール着のクルーズ旅3日間とカイロ2日間、つまり実質...
ナイル川の西は彼岸。ナイル川の東は此岸。 黄泉の国。黄泉還り、蘇る。 メメントモリ。死を意識する生。 生きた証を誰がために残す。 石に刻むライフの証。執拗なまでの。 永遠ほどにも残るレリーフ、ヒエログリフ。 永遠ほどにも残る金銀財宝。 忘却。薄らぎゆく記憶は魂の死の過程か。ゆえに残すか。 肉体は在れ...