chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
米騒動 https://komesoudou.com/

創作BL小説を書いています。うっすらしたゆるBL/青春ブロマンス/たまにR18/美形×平凡/長編BL小説

はいじ
フォロー
住所
未設定
出身
未設定
ブログ村参加

2022/11/13

arrow_drop_down
  • 175:待つのも王の仕事

    マティックは自らが賢い事を、幼い頃から十分理解していた。「父上、少しいいですか?」「なんだ、マティック」 だからこそ、自分の影響の及ぶ範囲外について、思い悩む時間は無駄であると心の底から思っている。自分にはどうする事も出来ない範囲に対する

  • 174:到着早々イベント発生!

    「ねぇ、サトシ。ひとまず宿取ろう。エイダとの約束は明日でしょ?」「そうだな。一旦落ち着ける場所を探す必要がある」「わかった」 ゲットー出身のエーイチが、率先して前を歩く。良かった。もし一人で来ていたら、俺はゲットーで何をどうして良いのか分か

  • 173:新しいマップが解禁しました!

    ここに来て、新しいマップが解禁されるなんて思ってもみなかった。「へー、ここがゲットーかぁ。なんか、窮屈そうな街だな」「え?サトシ、ちょっといい?」「ん?」 隣から聞こえてきた丸みを帯びた声に、俺は鞄を掛け直しながら顔を向ける。ヤバイ、少し

  • 幕間15:クリアデータ7 5:15

    「良かったー。私、選択肢選び間違えたかと思ったー」 栞は、やっと画面の中から消えて無くなった妖艶な雰囲気に、ホッと胸を撫で下ろした。今は寝ながら、ゲーム内の会話に耳を傾けているところである。-----------【ソラナ】あら、ダメなお口ね

  • 172:似た者同士

    「まさか、会った事もないヴィタリックの息子と自分を比べて……ビビッてるんじゃないよな!?」「……ビビッてなんかいない。ただ、あの賢王と呼ばれる男の息子だ。きっとタダ者ではないのだろうと思っているだけだ」「うわ、完全にビビッてる」「ビビッてな

  • 171:ジェローム・ボルカ―の憂鬱

    その日、ジェローム・ボルカ―は声明を発した。「……神の加護が我々とともにあらんことを」固くワックスで固めた茶色の髪の毛を手で撫でつけ、深く息を吸い込む。目の前にあるのは小型マイク。そこで、ジェロームが一言声を発するだけで、国中の人間に伝わ

  • 170:その誰かは、俺じゃなきゃダメだろ?

    「こわい」 イーサの眉が情けなくハの字になる。重なり合った掌は、圧倒的にイーサの方が大きいのに、俺にはまるで小さいボロボロの子供の手に見えて仕方がなかった。「イーサは、戦争なんかしたことがない。分からない事があったら、一体誰に聞けばいい?イ

  • 169:おちゃらか

    いつの頃からか、金弥は自分の指を食べるようになった。 食べる、と言うと語弊があるかもしれない。実際には“噛んで”いたのだろうが、幼い俺には、金弥が自分の指を食べているように見えたのである。『ぁぅ、む、んぐ』『……』 また食べてる。 そのせ

  • 番外編2:あられのおれ(決定版)

    【前書き】ゴウキが大ハッスルし過ぎて、色々とやらかす話。ともかく二人がヤっちらかしています。もちろんR18。ゴウキはあられが大好き。愛している。あられしか見えていない。ただ、思春期故の性欲と弾け飛んだ理性のせいで、当のあられすら見えなくなっ

  • 168:王様の中に隠れる“イーサ”を探せ!

    「……なんだよ、キン」お前のこんな声、俺は知らない。いつの間にこんな演技出来るようになったんだよ。勝手にどんどん先に行きやがって。「俺は、キンの事も、イーサの事も……何も分かってなかった。そう、仲本聡志は静かに拳を握りしめた」 淡々と紡がれ

  • 167:戦争が、始まる

    「この国は、もうマナが殆ど残されていない。……戦争などしようモノならひとたまりもないだろうな」「ナンス鉱山だって……あと数回しか、“大いなる実り”が採掘出来ないのに」 ソラナ姫の言葉に、俺はテザー先輩がナンス鉱山に入る前に教えてくれた事が頭

  • 166:羊なのか、狼なのか

    「ちょっ、えっ」 俺は目の前で繰り広げられる美しいキスシーンに、完全に目を奪われていた。いや、これはこんな不躾に視線を向けたらダメだろ。だって、こんな。「んっ」「っふ」 他人のキスシーンだぞ!見るな見るな!失礼だ!ただ、目が離せない!更に、

  • 幕間14:クリアデータ4:55

    「え、えぇっ!?ナニコレ、どういう状態!?」 上白垣栞は戸惑っていた。そりゃあもう、心底戸惑っていた。「なんで、主人公はイーサとじゃなくて、お姫様と……キスを、してるの……?」 そう、その混乱の根源は、栞の視線の先にあるゲーム画面にあった。

  • 番外編8:初代様は、ひとりぼっち!

    【前書き】 犬が居なくなった後の初代様のお話。 犬が居なくて、そこそこヤバイテンションで病み散らかしている初代様が居ます。 直接的にヤっている訳ではないのですが、内容的にR18です。 短いお話ですが、どうぞ。 犬が犬が居なくなった。 それで

  • 番外編7:犬が逃げた!(初代×犬)

    ーーーー再会直後初代「おい、犬」犬「はい」初代「今日は少し外から客が来る」犬「は、はい。あ、あの。俺は何か、したほうが、いいですか?(知らない人…いやだな)」初代「いや、お前は何もしなくていい(明かに嫌そうな顔になったな)」犬「はい(良かっ

  • 番外編:俺はいつでも初代様の犬です(初代×犬)

    ※ワンクッション!こちらのお話。ガバガバファンタジーなので好き勝手色々しております。このお話の特殊タグ【時代逆行】【男性妊娠】ただし、Twitterお喋りなのでR18要素は皆無なのでご安心ください。もう少し、ネタが尽きるまで「初代様」のお喋

  • 165:人間のオス

    「お兄様!お兄様ったらお兄様!私の方を見て!私の話を聞いて!」「いやだ」「むーーーー!聞いて!マティックが大変な事を言ってたの!お兄様と国政について話さなきゃなの!」「あぁ、うるさい。それは後で聞いてやる。今は出て行け」「今じゃなきゃイヤ!

  • 164:名前で呼ばれたい

    俺は幼い頃からずっと声優になりたかった。≪それでは、一体どうして人類はここまで成長できたのか。その数億年に及ぶ、長い歴史を紐解いていきましょう≫『ん?この声、誰だ?』 テレビから聞こえてきたナレーションの声に、思わず顔を上げた。淀みのない

  • 番外編5:初代様、恐怖心を覚える!(初代様×犬)

    番外編5:初代様、恐怖心を覚える!(初代様×犬)※会話文のみ----過去/旅の途中初代(剣の精製石がねぇな)犬(剣の精製石が無いんだろうな。だとすると、そろそろ)初代『おい、犬』犬『はい、なんでしょう。初代様』初代『使いに行け。今から言うモ

  • 番外編4:時間間隔の差!(初代×犬)

    番外編4:時間間隔の差!(初代×犬)※会話文のみ------本編直後(無事一夜を明かした後)初代「おい」犬「はい!」初代「犬、お前」犬「はい(どうしたんだろう。初代様が陰キャの俺みたいにモゴモゴするなんて)」初代「お前、昔は別の男のぱ……?

  • 番外編3:初代様の子供は(初代×犬)

    番外編3:初代様の子供は(初代×犬)※会話文のみーーーー本編から100年後くらい犬「初代様」初代「どうした?」犬「最近、このお城に勝手に入ってくる人間が居ます」初代「そうか」犬「あの、見かけたら追い払うようにしているんですけど」初代「別にそ

  • 番外編1:あられのあげられるモノ

    【前書き】親の居ないゴウキの家にあられが家に泊まるお話。もちろんR18。あられはゴウキが大好き。いつも貰ってばっかりで何かお返しがしたいけど、自分には何もないからなぁと悩みつつ、ゴウキを喜ばそうとする。あられ視点です。 俺は、ゴウキが大好き

  • 163:唯一の自由

    「そう、教わってきた」「え」 イーサの声から、感情が消えた。なんだ、この声は。イーサの、金弥のこんな声は初めて聞く。「王になる者は、そのように思っていなければならない、と。何故なら、実際に王には、全てを動かす力が手に入るからだ。しかし、国家

  • 162:顔にかける

    『……さとし、さとし。ごめん、ごめんって。ゆるして。きん君、なんでもするから』『……』 一週間、金弥と口を利かなかったあの時。金弥が余りにも憔悴するもんだから、きっちり一週間目で、俺は金弥を許してやる事にした。いや、まぁ偉そうな事を言ってい

  • 161:掌で転がされているのは、

    マティックの言葉に、イーサの表情が一気に明るくなる。ついでに、俺を抱き締める腕にも、更に力が籠った。「っ!あぁ!」「本当はこの後も、びっしりとスケジュールは埋まっていますが、私が一刻分は調整しましょう。この後、全ての業務に癇癪を起さないで

  • 160:喪に服す

    「……はぁ」 あの楽しかった打ち上げから三日が経過した。弾けるような笑い声と、酒場の中の喧騒が今も目を瞑ると耳の奥に蘇ってくる。 楽しかった。本当に、楽しくて楽しくて。 しかし、今や、あの明るかった雰囲気は一切なくなってしまった。これは、打

  • 番外編2:不良と犬の変遷(不良×犬)

    1:不良と犬の変遷(不良×(?)犬)会話文のみです-----前世/現代(16歳/パシリ期)不良『おい、アイツ呼べ』クラスメイト『っひ!』不良『あ?ビビッてんじゃねぇよ。ウゼェな』犬『はい』タタタ不良『来い』犬『はい』不良『…(コイツだけは俺

  • 番外編1:犬、羞恥心を覚える!

    【前書き】本編直後。さて、これから久々にヤるぞ!というタイミングで、急に芽生えた羞恥心によって犬勇者が初代様の言う事を聞けなくなるお話。ヤれてないですが、一応R18という事で!短いお話ですが、どうぞ。 初代様は俺に会う為に、魔王になった。そ

  • 159:癇癪玉爆ぜる

    「ならば、イーサがたくさん頑張ったら、サトシに頑張れって言えるようになるということか?そうすれば、サトシはイーサに頑張れって言って欲しくなるか?」「は?なんだよ。それ」「イーサがアイツらよりも頑張れば、サトシはイーサの“頑張れ”が欲しくなる

  • 158:嘘の昔話

    -------お前良い声をしているな。ちょっと俺に付いて来い。お前にピッタリの役をくれてやる。 そう、出会いなんて、いつも突然だ。飯塚さんと、中里さんがそうであったように。そして、--------ねぇ、なまえ。なんていうの? 俺と金弥が、そ

  • 157:サトシは何者、

    「あのっ!『頑張れ、サトシ君』って言って貰っていいですかっ!」「は?」 ベッドの上で、ほぼ土下座のような体勢で頭を下げる俺に対し、頭上からは中里さんの、いや、カナニ様の呆けたような声が降ってきた。明らかに戸惑っている。そりゃあ、初対面の俺に

  • エピローグ:初代様には俺しか居ない!

    「おい、犬。こっちに来い」「はい!」 初代様が俺を呼ぶ。俺はそれに「はい」と返事をする。 俺達の旅は、完全に終わりを迎えたのだ。 〇 結局、俺達勇者一行は魔王を倒す事が出来なかった。仲間は全員地に伏し、勇者の俺に至っては、魔王

  • 10:初代様は幸せになれない!

    -----------------------「え」 目の前に現れた光景に、俺は思わず呆けた声を上げた。「あれ?勇者?まだ、此処に居たのか?え?まさか、俺が何か失敗したのか?いや、待て。そんな事はない。マナはきちんと減っている。じゃあ、なぜ

  • 9:愚図な犬には、俺しか居ない!(と思っていた)

    「は?」 俺の犬が勝手にどこかへ行ってしまった。「今朝、お部屋に食事をお持ちした時には、既にいらっしゃいませんでした」「なん、だと」 その日は、俺とお節介女の結婚式当日だった。本当なら、俺はこんな犬の部屋になど寄っている暇などないのだが、昨

  • 8:初代様には、敵が居ない!リターンズ!

    その後、俺達は無事に姫を城まで送り届ける事に成功した。あぁ、これで一軍女子との旅は無事に幕を閉じたワケだ。 ひゃっほう!サイコー!「勇者様、御武運をお祈りしております」「ええ。姫も、ご健勝であられますよう」「必ず……帰って来てくださいね」

  • 7:初代様には、手は出させない!

    その瞬間、息が止まるかと思った。「う、うわ」 次いで漏れたのは、悲鳴にすらならない震えた声。そう、目の前には、乱れたドレスに身を包むお姫様と深い口付けを交わす初代様の姿があった。「っきゃぁぁぁぁっ!」「……お前」「っっっっ!!」 やってし

  • 6:初代様には、野望がある!

    あの日から、少しずつだが初代様から命令される事の種類が増えた。「おいっ!犬!あの岩肌から、セレーヌの花を取って来い!今すぐにだ!」「はい!」「おい!犬!ここのモンスター一掃して、バグベアの肉集めとけ!」「はい!」「おい!犬!ちょっと聖王都

  • 5:初代様には、殺せない!

    「っおら!」「ヒール!」 今日も今日とて、俺は初代様の魔王討伐にくっ付いて回り、闇落ちを阻止すべく「ヒール」の詠唱を行っている。最近、初級回復魔法の「ヒール」だけは完璧にマスターした。だから、何かにつけて「ヒール」をする。なにせ、俺に許可さ

  • 4:初代様には、クズが似合う!

    目の前のコレは、一体誰だろうか。「そうなんですね。森にモンスターが急に増えてしまった、と。それは大変だ。俺にまかせて下さい」「あぁ、勇者様。ありがとうございます」「私どもじゃ、どうしようもなくて」「いいえ。勇者として倒すべきモノは、決して

  • 3:初代様には、手が出せない!

    RPGに戦闘は付き物だ。「っち、囲まれたか!」「初代様!」 ボッチで陰キャでも、俺だって勇者だ。 最初は、戦闘でも初代様の役に立とうとした。そうすれば、初代様の異様な強さも、俺というパーティメンバーに依存して、少しは弱まるかも、なんて期待

  • 2:初代様には、慈悲がない!

    「おい、犬。野営の準備をしろ」「……う、うぅ。なんで、俺だけ」 あれ?俺って初代様を闇落ちから救うために、この時代に来たんだったよな?なのに、なんだ?この状況。「口答えか?いいんだぞ。俺は、一人でも。お前なんか居なくても旅は続けられる」「ご

  • 156:ちょっとマニアックなお願い

    ------------------------『飯塚さんの時も思ったけどさぁ。結構マニアックなこと聞くよな。サトシって』 中里さんが講師としてやって来た“あの日”の事だ。金弥は、俺の質問ノートを上から下まで眺め、呆れたような声を上げた。『

  • 155:憧れの人

    「――な、――か」「――だ!――い――!!」 うぅ、うるさい。それに、なんかあつぃ。みず。みず飲みたい……。 なんだか、妙に周囲が騒がしい。ぼんやりする意識の中、瞼の上から感じる光に身をよじる。体中が熱くて仕方がない。喉が渇いた。水が欲しい

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、はいじさんをフォローしませんか?

ハンドル名
はいじさん
ブログタイトル
米騒動
フォロー
米騒動

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用