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2022/05/16

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  • PiDP-11を使う その21 小さな機械語ローダの巻

    今回は、機械語ローダについてです。機械語ローダとは、紙テープに打たれたプログラムをメモリに書き込むプログラムです。古いコンピュータは、搭載メモリが少ないため、OSなしのベアメタルで運用されていました。有名なところでは、世界で最初のプログラム内蔵式コンピュータであるEDSACのイニシャル・プログラム・ローダや、東大のパラメトロん計算機のPC1の和田英一さんのプログラムなどがあります。木村泉先生追悼文集別冊3の最後尾のセクションは、小さなローダについてです。作者は、当時、木村先生の研究室に在籍した久野靖氏と思います、この文集には、久野さんが2名関係しているので、確定できません)こんな感じでOHPが3枚掲載されています。このプログラムは、前回紹介したローダ語で書かれているので、これをメモリに格納するには、メモリ...PiDP-11を使うその21小さな機械語ローダの巻

  • PiDP-11を使う その20 一世風靡した BASICの巻

    記念すべき20回目になりました。今回は、Beginner'sAll-purposeSymbolicInstructionCode(BASIC)をに挑戦します。BASICとは、1964年に(第1回目の東京オリンピックの年)アメリカのダートマス大学(アイビー・リーグのメンバーで名門大学)でケメニーとカーツが開発したプログラミング言語です。1975年にマイクロソフトのビル・ゲーツとポール・アレンがインテルの8080マイクロプロセッサ(ALTAIR8800)用に移植してから、一世を風靡したのです。日本でも、多くのパーソナル・コンピュータに移植されて、1970年代後半から、1980年代前半の当時のBASICは、現在のOSの役割も担っていて、ファイルの管理、周辺機器の管理、プログラムのロード、保存なども、全てBASI...PiDP-11を使うその20一世風靡したBASICの巻

  • PiDP-11を使う その19 ブートストラップ・ローダの巻

    今回は、PDP-11のブートストラップについて解説します。そもそも、ブートストラップってなんでしょう。これです。ブーツの履き口についているリボン状のぶつです。ウエスタンスタイルのブーツでは、こんなのもあります。ブーツを履くとき、まず掴んで、履き口が動かないようにするものですね。Wikipediaによれば、「自分でブートストラップを引っ張って自分を引っ張り上げる(pulloneselfupbyone'sbootstraps)」という表現は19世紀に、不可能な動作の喩えとして存在した。」とのことでした。これが可能ならば、キリスト様のように、水の上も歩けますね。「コンピュータ、ソフトなければ、ただの箱」という言葉がありますが、コンピュータにソフトウエア(プログラム)ロードするには、悩ましい問題があります。電源を...PiDP-11を使うその19ブートストラップ・ローダの巻

  • PiDP-11を使う その18 紙テープを読むの巻

    紙テープを読むと言っても、アニメに出てくる鼻の大きな博士のことではありません。今回は、高速紙テープ・リーダ/パンチ装置の読み込みプログラムについて解説いたします。コントロール装置であるPC11のマニュアルに(http://www.bitsavers.org/pdf/dec/unibus/PC11_Reader-Punch_Manual.pdf)よれば、読み取りプログラムは以下の通りです。ーほぼ流れは、前回ご紹介したパンチのときと同じですが、リーダを起動する信号を送るINC命令を始めに発行してから、CSRを読みに行くところが異なっています。2では、紙テープを読むプログラムを書いてみましょう。紙テープの1フレームを読み込んで、8進数で、書き出して、対応するアスキーコードを打った後、改行するプログラムです。前回...PiDP-11を使うその18紙テープを読むの巻

  • PiDP-11を使う その17 紙テープに穴を開けるの巻

    では実際に、紙テープパンチ装置を使うプログラムを解説します。紙テープ・リーダ/パンチ装置(PC05)は、やはり、UNIBUSに接続されていて、メモリと同じようにアクセスします。PC05とUNIBUSを繋ぐにはPC11というコントロール装置が必要で、ソフトウェア的にはPC11を操作して、テープの読み書きをします。チューリング・マシンみたいでカッコいいですね。まず、パンチ装置の方ですが、CSRの番地は、177554番地、バッファは177556番地です。DECのマニュアル(http://www.bitsavers.org/pdf/dec/unibus/PC11_Reader-Punch_Manual.pdf)から引用します。制御用レジスタ(CSR)の番地は177554番地、バッファは、177556番地です。テレ...PiDP-11を使うその17紙テープに穴を開けるの巻

  • PiDP-11を使う その16 紙テープと高速紙テープ・リーダ/パンチ装置の巻

    今の若い人たちは、黒電話を見たことがない人が多いと思います。ましてや、中央のダイヤルを回して、電話番号を入力することを知らない人もいるかもしれません。黒電話の時代には、鑽孔(紙)テープというもので、コンピュータとデータをやり取りしていました。写真の左が5単位の電信用、右側がコンピュータで使われた8単位のテープです。鑽孔テープとはどんなものかというと、上質な紙でできたテープで、厚さは0.1mm(0.00394インチ)で、結構、腰がありました。テープの幅は25.4mm(1インチ)である。穴と穴の間隔はどちらの方向でも2.54mm(0.1インチ)です。データ用の穴の直径は1.83mm(0.072インチ)、テープを確実に送るように、フィード用の穴の直径は1.17mm(0.046インチ)穴が未使用のテープでも空いて...PiDP-11を使うその16紙テープと高速紙テープ・リーダ/パンチ装置の巻

  • PiDP-11を使う その15 5匹のカタツムリ サブルーチン版の巻

    ここまで来ると、プログラムを開発する準備が出来ましたが、なぜ、21世紀の今、PDP-11のような古いコンピュータを知ることが大切か、少し考えてみました。現在の主流は、X86アーキテクチャの流れを引くINTELCOREシリーズだと思われます。AMDの互換プロセッサもこの範疇に含まれるます。元をたどれば、インテルの8086マイクロプロセッサの命令に、その時々の必要性に応じる形で、拡張に拡張を重ねて、古い温泉旅館の新館、別館、別棟の大浴場のような初見では、何が、どこにあってどのように使うのか大変見通しの悪い構造になってしまいました。新たに、コンピュータアーキテクチャを学ぶ人は、どこから手をつければ良いのか、なぜこうなっているのか、迷える仔羊のようになっているのではないでしょうか。本当に同情いたします。以前に紹介...PiDP-11を使うその155匹のカタツムリサブルーチン版の巻

  • PiDP−11を使う その14 アドレッシング・モードの続きとサプルーチン・コール

    いきなりですが、PDP11のアドレシング・モードの説明のOHPです。PDP−11には八つのアドレアシングモードがあります。すでに、0n、27、37と解説しましたが、今回はもう少し系統的に説明します。いちどに、説明すると少しややこしいかもしれませんが、お付き合いお願いします。まず、間接モードです。これは、オペランドの指定する場所を、アドレスとして解釈するモードです。オペランドの高位3ビットで、アドレッシングを区別しますが、この一番下位の3ビット目が0を含む場合、すなわち、アドレシング指定が偶数の場合は、直接アドレッシング、奇数の場合(3ビット目が1)が、間接アドレシング・モードです。例えば、オペランドが0n(nは8進数で、0から7のレジスタを指定)の時は、レジスタnの内容が、オペレータの作用対象になります(...PiDP−11を使うその14アドレッシング・モードの続きとサプルーチン・コール

  • PiDP-11を使う その13 5匹のカタツムリの巻

    いよいよ、プログラムらしいプログラムに進みます。今回はカタツムリに見立てた@を5つターミナル・テレタイプに出力するプログラムを書いてみます。前回のテレタイプ出力命令に加えて、分岐命令を使ったループを見ていきましょう。プログラムの構造は次の通りです。1.繰り返しの回数5をR0レジスタに入れる。010200,0000052.テレタイプの状態レジスタをチェックします。132737,000200,1775643.テレタイプが出力可能(READY)になると上の命令を実行すると、Zフラグがリセットされます。それまで、ループします。XXは、戻るステップ数(オフセット)です。あとで計算します。0017XX、4.テレタイプに、@のアスキーコード100(8進数)を出力します。112737,000100,1775665.カウン...PiDP-11を使うその135匹のカタツムリの巻

  • PiDP-11 を使う その12 ターミナルテレタイプの入出力

    PDPー11は入出力命令を持ちません。周辺機器は、全て、メモリーの特定番地にマップされているので、メモリに、書き込んだり、読み取ったりすることによって、入出力を行います。メモリも、周辺機器もUNIBUSという同一バスに接続されています。メモリに比べて、反応速度が遅い周辺機器とデータをやり取りする場合の速度差をどのように調整するかというと、割り込みを使う場合と、制御レジスタを介する場合があります。オペレーティングシステムを介して入出力をする場合は割り込みを使っています。PDPー11は、初めて、UNIXを開発した時に使われた機械なので、割り込みは、もちろん可能ですが、今回はBareMetalで使うので、割り込みではなく、制御レジスタを使って、入出力を行います。入出力装置は、160000番地から177776番地...PiDP-11を使うその12ターミナルテレタイプの入出力

  • PiDP-11を使う その11 アドレッシングモードと分岐命令の巻

    あけまして、おめでとうございます。天変地異の大地震や、飛行機などの事故があり、素直に喜べない年明けになってしまいましたが、今回は、PDP−11のアドレッシング・モードと分岐命令について記します。PDP-11が、良いコンピュータだったと言われる一つの理由は、番地指定様式が、よく考えた設計になっていたということがあると思われます。PDP-11の番地指定方法は8種類あり、八つの内部レジスタと組合せで、64パターンの指定方法がありますが、いきなり、64パターンを理解するのは大変です。木村泉先生はとりあえず、3つの番地指定方式を覚えてくださいと書いています。主に、オペランドのところに、出てきますが、初めての機械語で出てきた37以外に、27、0nの方式を使えるようにしましょう。27ですが、イミーディエイト(immed...PiDP-11を使うその11アドレッシングモードと分岐命令の巻

  • PiDP-11を使う その10 機械語命令の観光地図の巻

    今年(2023年)最後の更新になります。では、はじめます。観光地に行くと、ホテルや、観光案内所で、観光地図を配っています。詳しいGoogleの地図よりもかえって、分かりやすかったりします。木村泉先生のOHPからの引用ですが、PDPー11の機械語命令形このようになっていたんだと認識を新たにしました。Balconが、勝手に信号機の絵と色をつけています。信号機は通常、“青、黄、赤“の順で並んでいます。この表にある数字を、この順に並べると、機械語の命令になります。例えばADD命令は青が0黄色が6のところにあるので、06が機械語命令の、オペレータ(オペコード)です。同様にSUBは、青が、1、黄色が6なので、16がオペコードになります。赤はどうなるかというと、オペランドを二つ取る命令は、8進二桁で済むので、赤は関係あ...PiDP-11を使うその10機械語命令の観光地図の巻

  • PiDP-11を使う その9 引き算と負の整数の表現の巻

    前回、機械語で、足し算を紹介しました。今回は引き算の紹介です。引き算はニーモニックでSUB(struct)です。機械語では16****で、機械語命令の後の後の番地のデータから、機械語の後の番データを引き算して、機械語の後の後の番地にに格納しする場合は、163737と書きます。前回出てきたオペランドという言葉をを使うと、destination<-destination-sourceの操作をします。sourceは第一オペランド、destinationは第二オペランドに当たります。では実際に2−4の計算してみます。コンソールパネルで操作すると長くなるので、ターミナルで見てみます。コンソール・パネルで見るとこんな感じに。最上位の15ビットが1だと負の数です。引き算の結果が負の数になると、PDP-11では負の整数は...PiDP-11を使うその9引き算と負の整数の表現の巻

  • PiDP-11 を使う その8 初めての機械語の巻

    初めにお話すると、Balconは、PDP-11のFORTRANとアッセンブラのプログラミングはしたことありますが、機械語は使ったことはありません。ではなぜ機械語なのかというと、よく言及されるPDP-11のアーキテクチャは16ビットマシンの完成形だとか、命令の直交性だとかを味わえるのは、やはり機械語で見ていくのが、一番じゃないかと思われるからです。当時は、実験で一杯、一杯だったので、プログラミングにしても、PDP-11の凄さを味わう余裕はありませんでした。世界で初めてのデータを取るということで、測定機器の設計、制作、PDP-11との接続、プログラムの開発と、ハンダ付け、配線のラッピング、プログラムのデバック、実験データの取り込み全てに関わっていました。ラッピングとは、裸にみむいた、テフロン線を、生花の剣山よ...PiDP-11を使うその8初めての機械語の巻

  • PiDP-11を使う その7 ターミナルを繋ぐの巻

    では、PiDP-11に、ターミナルを接続しましょう。オペレータ・コーンソールを持っていない方も、ターミナル接続で、ラズペリーパイにインストールしたPiDP-11を試すことができるので、マニュアルの通りインストールして、繋いでみてください。ターミナルについての小歴史PDP-11の時代の初期のミニコンピュータの入出力装置といえば、テレタイプという時代がありました。テレタイプと言っても、見たこともない人がほとんどでしょう。これです。ドン。これがテレタイプの代表、その名もテレタイプ社製ASR-33です。電動タイプライタに紙テープ読み取り装置と、紙テープ鑽孔装置(紙テープに穴を開ける装置)がついたものです。21世紀の現在でも、端末をttyと略すのは、テレタイプ時代の名残です。紙テープとは、こんな感じのもので、穴の位...PiDP-11を使うその7ターミナルを繋ぐの巻

  • PiDP-11を使う その6 コンソール・オペレーションの巻

    いよいよ、コンソール・オペレーションに入ります。正面の存在感のあるスイッチ群は左側の0から21の番号がついていて、データをセットするとために使用します。3個づつが一纏めになって、8進数の一桁を表しています。8進7桁と1ビットを入力できます。例えば8進数4桁の1234は上のようにセットします。各スイッチは4、2、1と重みがついているので、3個づつのスイッチの上にセットされているものの重みを合計して0から7の数を表すことができます。次にコントロールスイッチ群の説明をします。これらは、右手で操作しやすいように右端に配置されています。左から説明すると、白いスイッチは、ランプテストスイッチで、押し上げると、すべてのランプが点灯します。当時のCPUはインジケータに豆電球を使っていました。これが、時々切れて点灯しないこ...PiDP-11を使うその6コンソール・オペレーションの巻

  • PiDP-11を使う その5 表の顔ーコンソールの巻

    いよいよ、オペレータコンソールです。これを操作したいために、わざわざPiDP-11を組み立てました。フロントパネル全体はこんな感じです。見渡すと、表示部は三段に分かれて、その下に30個のスイッチ、右横に二つのノブがついています。右横の切り替えノブはメモリとバスの切り替えスイッチで、表示ランプがついていますが、Baremetalで使う分にはConsPHY(コンソール・物理メモリ)とDataPathが点灯するようにセットすれば、問題ありません。表示ランプは三段に分かれていて、上から、CPUのステータス表示、アドレス表示、データ表示に分かれています。CPUのステータス表示は、左から、エラー関係(メモリのパリティ不一致、アドレスエラー)で、これらは、通常点灯しません。次のRUNランプはCPUが命令実行中に点灯しま...PiDP-11を使うその5表の顔ーコンソールの巻

  • PiDP-11 を使う その4 -裏の顔 表の顔の巻-

    いよいよ各論に入ります。PDP-11の裏の顔と言っても、怪しいものではありません。一目で見ることができない顔ということです。表の顔をオペレータ・コンソールとすると、裏の顔は、PDP−11の最上層の構造とでもいうことでしでしょうか。PDPー11の構造の特徴をよくまとめた図がありました。木村泉先生が東京工業大学のプログラミングの講義に使ったOHP(Powerpointない時代のプレゼン手段)です。とても簡潔に纏まっているので拝借させていただきます。木村先生は、1980年代に共立出版のbitという雑誌に寄稿していて、Balconも毎月楽しみに愛読していました。残念ながら、お弟子さん達編集の追悼文集からの引用になります。木村先生のOHPに若干の改変をさせてもらいました。PDPの記憶領域は、八個の16ビットのレジス...PiDP-11を使うその4-裏の顔表の顔の巻-

  • PiDP-11を使う -Bare Metal で行こう- その3

    ベアメタルというと、航空機業界では、塗装なしで、ジュラルミンの地肌剥き出しの運航をすることを指しますが、コンピュータの世界では、OSなしで、コンピュータを使う意味で使われます。PCでは、WindowsOSをインストールしないで使う人は、ほとんどいないでしょうが、組み込み用途のコンピュータ(たとえば、車載システムとかは、ベアメタルがほとんどではないでしようか。Wikipediaでベアメタルを検索すると、ベアメタル(英:baremetal)とは、計算機科学では、オペレーティングシステム(OS)を介さずに、ロジックハードウェア上で直接命令を実行するコンピュータを指す。ベアマシン(英:baremachine)とも呼ばれる。bareとは「裸」のことで、OS等の「衣」を纏っていない、という意味。<中略>PDP-11な...PiDP-11を使う-BareMetalで行こう-その3

  • PiDP-11を使う その2

    PiDP-11と仮想TU-56磁気テープ装置です。オンラインにしてアクセスするとクルクル回わります。データの読み書きもできます。こういうギミックがあると、何だか楽しいです。実際、これらの機器は、19インチ標準ラックにマウントされていました。こんな感じ。ドン。我が家に19インチ(約50cm)幅で、高さ6フィートのラックなんか置いたら、天の声の雷が落ちることになるので、PiDP−11は、PDPー11の60%の大きさに縮小されています。したがって、机の上に置いて操作できるぐらいの大きさになります。実はこれ、本物よりも操作性は上じゃないかと思います。前振りは、このぐらいにして、PiDP−11のシステム構成についてお話すると、PiDP−11は、ラズベリーパイという、シングルボードコンピュータの上に構成されています。...PiDP-11を使うその2

  • 久しぶりの更新

    新しいブツを手に入れましたので、しばらくぶりに更新します。天文ネタからからは、しばらく離れるのでご了承ください。ブツとはこれです。これは、21世紀に蘇ったPDP-11です。PDP-11といっても何のことだかわからないという方がほとんどだと思いますが、簡単に説明すると、1970〜1990年ごろまで、一世を風靡したミニコンピューターで、この私も、大学院生の頃実験でお世話になりました。当時大ベストセラーで、理科系の学生だったら、どこかで、お目にかかったことがあると思います。プログラムもゴリゴリ書きました。21世紀になって、忘れ去られていたブツですが、これを再生してキットで販売している方がいます。詳細は以下リンクをPiDP-11 obsolescence一目見た途端に、「懐かしい〜欲しい〜」となって予約してしまい...久しぶりの更新

  • グリニッジ天文台再訪の巻 その1

    新型コロナ感染の第7波の到来の対応に多忙きたしたため、更新がグリニッジ天文台を3年ぶりで再訪しました。前回は、まだ、新型コロナ感染が深刻化する前でしたが、日本では、第七波の真っ只8月でしたが、ロンドンでは流行は終息したようで、マスクをしている人もほとんどいないし、英国入国もフリーパスで、日本とはだいぶ違う雰囲気でした。グリニッジの思い出の巻-蒼天在眼(そうてんまなこにあり)ーベランダで星を見るまだコロナ禍が起こる前の2019年、ロンドンの外れのグリニッジ天文台(RoyalObservatory,Greenwich)を観光してきました。Wikipediaによれば、ロンドン中心部から5km離れてい...gooblog前回紹介出来なかったものを紹介します。まず、ウイリアム・ハーシェルの望遠鏡の一部、天文台に入っ...グリニッジ天文台再訪の巻その1

  • R200ssに電動フォカッサ(EAF)を取り付ける の巻

    上海のコロナ騒ぎで遅れていたZWO社のEAF(電動フォカッサ)が届きました。今回は電動フォカッサ以外に同時発注した。オプションの温度センサに星見屋さん特製のR200ss用取り付け金具が同梱されています。内容物は、こんな感じ。丸で囲われたアルミの板と六角ネジが2本が星見屋さんの取り付け金具です。残りは、ZWO社の純正部品になります。ラックアンドピニオン軸に接続するアダプタは軸径に合わせて、4種類入っていますが、取り付け金具は、ひとつで済ませるようになっています。あとは、ネジ、ワッシャー、六角レンチなどが含まれています。自前で用意するものは、十字ドライバと星見屋さんのネジ用の六角レンチが必要です。R200ssに電動フォカッサ(EAF)を取り付けるの巻

  • R200ssの星像テスト の巻

    6/24の晩は、薄曇りで、風が強い晩でしたが、帰る途中で空を見上げるとスピカが見えたので、新しく購入したビクセンR200ss反射望遠鏡の星像を、見てみました。家に戻ると早速、ベランダの赤道儀に、R200ssを搭載して、主鏡の温度順応をします。鏡筒全体にアルミ蒸着フィルムが巻いてありますが、温度順応中は、後端の部分を、開放して、主鏡の部分を露出しています。カメラの固定は、コマコレクターPHにビクセンの直焦アダプター60を結合して、ASI294mcproに、ZWOのカメラアダプターを付けて結合しています。このままでは、僅かに合焦しないので、ZWOのカメラアダプターとCMOSカメラの間に、カメラ付属の42mmの延長筒を挿入して合焦を得ています。フィルターは、Marumiのステップダウンリング(52->48mm)...R200ssの星像テストの巻

  • 中華レーザコリメータをコリメートする の巻

    梅雨で、ベランダ観測ができません。その間、機材をチェックして、梅雨明けに備えたいと思います。初めての反射望遠鏡望遠鏡R200ssを購入したので、いつかはしなけれならないニュートン反射望遠鏡の光軸調整の準備をぼちぼちすることにします。手始めに、レーザコリメータを導入しました。SVbonyという中華のメーカーです。コリメータ外径は、31.5mmで、2インチのアダプターが付いています。さすが、中華製だけあって価格は、戦闘的ですが、評判は、2つに分かれます。良品にあたっったって方は安くて、役に立つという評価なのですが、そうでない品物にあたった方は、光軸がズレていて、使い物にならないゴミという散々な評価のようです。Balconには良品が当たったのでしょうか?早速、テストして見ます。我が家で、一番距離が取れる。廊下の...中華レーザコリメータをコリメートするの巻

  • 月明かりのベランダで、 銀河を撮影する の巻

    関東地方は、梅雨入りに入って、このところ曇り空が続いていましたが、昨日は、嘘のような晴れ間が覗きました。2日後には、満月を迎える月明かりのベランダで、近赤外線撮影で、銀河をとってみました。梅雨時期の貴重な晴れ間ですから無駄にはできません。近赤外線フィルターは、以前記事にしたMarumiR2を使います。ベランダから、お気楽近赤外線フィルタ?で銀河を撮るの巻-蒼天在眼(そうてんまなこにあり)ーベランダで星を見る前回、いつかは、近赤外線で、銀河を撮ってみたいと書きましたが、ネットサーフィンしていて、偶然に視聴した天文リフレクションさんの「ゲリラライブ・R2フィルターでベラ...gooblog対象は、おとめ座銀河団のNGC5364、明るさは、10.4等、月が真上で光っています。この条件では、かなり厳しい感じですが...月明かりのベランダで、銀河を撮影するの巻

  • 梅雨入り直前に、球状星団を見る の巻

    今年も、うっとしい梅雨の季節になりました。この時期の高温多湿は、単に、雲で、天体が見えないだけでなく、機材も、カビ、サビなどの害に侵される頭の痛い季節です。梅雨に入る直前の束の間晴れ間に、ベランダで球状星団星団を撮影しました。球状星団とは、数十万個の恒星がお互いの重力で球状に集まって、銀河の中心の周りを周回していおり、多くの球状星団は、銀河のバルジのように古い恒星から構成されていることから、かって、伴銀河だったものが、潮汐力で、周辺の星が剥ぎ取られて、中心部が残ったものと考えられているそうです。今まで、Balconは、球状星団は、地味な天体だなと思っていましたが、古い過去に、天の川銀河の近くにあって、小さな銀河だったと思うと、少し見方が変わって来ました。今回は、高橋のミューロン180cにレディーサをつけて...梅雨入り直前に、球状星団を見るの巻

  • R200ssのフードを作る の巻

    R200ssがBalconのベランダにやってきました。R200ssは、ビクセンのベストセラーのニュートン式反射望遠鏡望遠鏡です。Balconが、天文少年時代は、反射望遠鏡は、少年には向いていないと教えられ、天文部も、主力は、五藤光学の15cm屈折赤道儀でしたので、今日のこの日まで、ニュートン反射望遠鏡望遠鏡には触ったことはございません。もちろん、煩わしいと言われている光軸合わせもしたことはありません。では、どうしてR200ssを入手したかというと、2022年4月から価格改定で値上げされてしまったからなのです。値上げ前の価格で在庫限りで、アイベルさんが販売していたので飛びついてしまいました。なぜ20cmの反射望遠鏡かというと、Balconが天文少年の頃は、いつかは、8cm屈折赤道儀か、20cmの反射赤道を手に入れ...R200ssのフードを作るの巻

  • ネットでプレートソルビング の巻

    そろそろ梅雨が近づいてきました。天文愛好家にとっては、最悪の季節です。観測は出来ないや、機材のカビの心配もしなければならないやで、踏んだり、蹴ったりです。仕方がないので、前に撮影した写真を整理しようとすると、何を写したのかわからない画像が出てきたりします。PCがあれば、自前でプレートソルビングして、解決できるのでしょうが、PCでプレートソルビングができる環境を整えるのは、結構大変です。インターネット上で、気軽にプレートソルビングをやってくれるサイトがあるので、こちらを使ってプレートソルビングをお気楽にやって見ました。サイトのurlはhttps://nova.astrometry.net/です。写真をアップロードするだけで、プレートソルビングをやってアノーティションまでしてくれます。このサイトのトップページを開く...ネットでプレートソルビングの巻

  • 遠征2日目 マルカリアンの鎖 の巻

    遠征第一日は、気温が2℃まで、下がって初めての鏡筒ヒーターの出番となりました。SVbony製の野菜たっぷり塩タンメン3杯分で購入したもので3段階切り替え付きですが、弱で、鏡筒に触るとほんのりと温かく感じます。今日は第二日です。晴れているので、期待できますが、山の天気はは変わりやすいので油断はできません。昨日は、フィルターなしで、系外銀河を撮影することができたので、この辺りの光害マップを参照してみます。Lightpollutionmap普段、観測している場所は、ブルーの丸で表されている都内ですが、都心よりややマシの光害地です。今回の遠征地は赤丸の場所で、車で約3時間ほどの移動になります。甲府から松本にかけて、中央高速沿いに明るいベルトが走っていますが、高速を降りてから、30分ほど八ヶ岳方向に登っているので、このマ...遠征2日目マルカリアンの鎖の巻

  • 新赤道儀を持って初遠征と言ってもベランダですが の巻

    5月の連休中に初遠征してきました。遠征先は、長野県の茅野市でいわゆる蓼科高原です。星祭りで有名な原村の隣町に当たります。赤道儀の設置場所は、やはり、ベランダです。このベランダ、標高1600mで、東は八ヶ岳、南は南アルプス、西は雑木林、北側は建物があって、北極星は建物の陰で、ぎりぎり、見えません。赤道儀は、明るいうちに、iPhoneの"PSallgnpro"を使って大体の位置を合わせて、星が見えるようになってから、ASIAIRアプリ1.9に実験的に実装された全天極軸合わせの機能を使うことにします。今回の赤道儀は、遠征用に入手したiOpteronのGEM45ECです。専用のケースが付属して、三脚とカウンターウエイト以外の全てが、収まっています。赤道儀についても、別な機会があれば紹介していきたいと思います。日が暮れて...新赤道儀を持って初遠征と言ってもベランダですがの巻

  • 中華ポータブル電源の謎 の巻

    ASIAIR plusを使うようになってから、あることに気づきました。Balconは、中華製(中華人民共和国)製のポータブル電源から、赤道儀と、ASIAIR plusの電源をとっています。EENOURというこの機種にした理由は、12Vのアウトレットが、シガーソケットを含めて5個あるという理由で、なんとなく選びました。2台あるのは、交互に使って、内蔵バッテリーの寿命を延ばすためと、観測中のバッテリー切れで、悔しい思いをしないようにするためです。ASIAIRpro(旧モデル)で、運用中は、特に問題なく使えていたのですが、ASIAIR plus(新モデル)を使うようになってから、一方のポータブル電源では、赤道儀は問題なく動くのに、ASI AIRplusが起動しないことに気づきました。手元にあるテスターで、開放端子電圧...中華ポータブル電源の謎の巻

  • ASIAIR plus がやって来た の巻

    「来た。見た。勝った。」と書いたシーザーを真似すると、「来た。見た。使った。」になるのでしょうか。新型コロナの第六波襲来があったり、確定申告があったりして、Balconにとって、一年で一番忙しい時期が過ぎて行ったので、ぼちぼち、ブログを更新していきます。2022年2月に共栄産業さんから新型のASIAIRであるplusが入荷したとのメールが届いていたのですが、日本の技適が取れていないとのことで、しばらく、共栄さんに預かってもらっていたのですが、2ヶ月経って、当分、技適は通る見通しが立たないので、注文をキャンセルするか、自分で手続きをするかとの最後通牒が来てしまいました。2021年秋に注文して、半導体危機のせいか、ずっと待たされていたので、キャンセルは勿体無いので、自分で手続きをすることにして、送ってもらいました。...ASIAIRplusがやって来たの巻

  • 天文台日記 の 巻

    ここのところ、本業がとても忙しくなって、なかなか更新ができません。時間が取れないこともさりながら、ウィルス感染予防の要、免疫力の大敵である睡眠不足、寒冷は、ベランダでの天体観測に大逆風となっています。ということで、部屋の中でヌクヌクと読書三昧の日々を送っています。天文関係では、kindleで、石田五郎さんの「天文台日記」を読了しました。東京大学東京天文台(現国立天文台)岡山天体物理観測所に長く勤務された石田さんが1960年代の観測の日々を、日記形式で綴っっています。Balconが天文に興味を抱いた頃、プロの天文学者の日常が垣間見られて、興味深かったです。当時は、CCDもなく、感光剤を塗った4x11cmのガラス乾板に、スペクトルを記録する毎日だったようです。自動導入はできたようですが、ガイドは手動で行っていたよう...天文台日記の巻

  • ベランダで、本当のメトカーフ追尾 の巻

    メトカーフ追尾に挑戦してみました。Leonard彗星の近日点を挟んだ1月2日、1月4日の2日メトカーフ追尾で、この彗星を撮影しました。忘れないうちに、記事にします。Leonard彗星の近日点通過は、2022年1月3日だったのですが、近日点通過付近はでは、速度が65km/secと一番早くなります。この速度だと、10分ちょっとで、地球を一周するぐらい早さです。もちろん天球上を、異様な方向と速度で横切りますから、赤道儀の通常の追尾では、対応できません。20世紀の銀塩写真時代にでは、ガイド鏡を覗いて、十字線にコマを捉えて、手動追尾するか、後付けの「コメットトラッカー」という装置に赤緯、赤経、の移動量をセットして、自動追尾したようですが、この装置、価格が赤道儀並みに高価でしたので、Balconは現物を見たことがありません...ベランダで、本当のメトカーフ追尾の巻

  • FSQ レデューサのファースト・ライト の巻

    今年最後の投稿になります。高橋製作所のFSQ85edpと同時購入したレデューサを使ってみました。FSQ85は、別売りのレンズを組み合わせると3種類の焦点距離を使うことができます。素の状態では、450㎜(F5.3)、レデューサを組み合わせて、327mm(F3.8)、エクステンダを使えば、680mm(F8.0)となります。レデューサは、カメラ回転装置のすぐ後に取り付け、短い延長筒(CA-35)を介してカメラマウント(DX-WR)に接続します。焦点の位置は、焦点距離450mmのときと、ほぼ同じか、やや、後方に来ます。今回は、オリオン大星雲を撮影しました。印象としては、かなり明るくなり、撮影時間を短縮できます。露出は、0.2秒を400枚スタックに5秒を100枚スタックして総露出時間580秒(9分40秒)でこんな感じにな...FSQレデューサのファースト・ライトの巻

  • Leonard 彗星 と なんちゃってメトカーフ法 の巻

    北海道出張の飛行機の待ち時間時に書いています。年末が迫って、ベランダから星を見る時間がなかなか取れません。とほほ。ここ羽田は、家族連れなどで、かなり混雑しています。新型コロナの感染が増えてきているので、少し心配です。Balconは、仕事でなければ、飛行機には、乗りたくないです。とほほ。12月18日、19日の日没後にLeonard彗星をベランダから撮影しました。18日の経験で、薄明時には、ある程度F値の大きな鏡筒の方が、コントラストがつきやすいのではないかと考え、19日には、F5.3の、FSQ85edpで撮影することとしました。赤道儀は、極軸を合わせたまま、ベランダに置きっぱなしですから、自動導入で、前回同様、すぐに中心に入りました。今回は、彗星が見える15分間の間に、30秒の露出で、14枚撮影しました。彗星を撮...Leonard彗星となんちゃってメトカーフ法の巻

  • ベランダから、Leonard彗星を窺(うかが)う の巻

    先達の殿ばらすなる彗星撮影といふものを我もしてみむとてするなりということで、Leonard彗星(C/2021A1)の撮影に挑戦します。尾を引く彗星は、太陽の近くにあるので、明け方の東の空か、日没後の西の空に出没しますが、バルコンのベランダは、彗星を見るのには全く向いていない作りです。東はお隣との仕切り板があって、まったく見えません。西は、開けているのですが、近くの雑木林が迫っていて、地平高度が低くなると、武蔵野の林の向こうに早々と沈んでしまいます。今回のLeonard彗星は、地平高度が低いため観測は困難だと思っていました。さらに平日は仕事から戻るのは18時すぎになってしまうので、土曜、日曜日しか、日没時に、観測できないというおまけつきです。このような制約があるのですが、ある方に背中を押されたこともあり、12月1...ベランダから、Leonard彗星を窺(うかが)うの巻

  • 星の像はどこまで小さくなるのか の巻

    ZWO社のEAFのオートフォーカスを使うようになって、星像の大きさに俄然興味が出てきました。FSQ85edのウリは、針で刺したような星像です。では、その針の太さはどのぐらいなんでしょうか。星像というと、真っ先に思い浮かぶのはエアリーディスクです。サー・ジョージ・ビドル・エアリー(1801-1892)は、グリニッジ天体台長として位置天文学と光学分野に業績を残しました。位置天文学上の功績は、経度0°の本初子午線を決定し、星々の位置を測定したことでしょう。OGPイメージグリニッジの思い出の巻-蒼天在眼(そうてんまなこにあり)ーベランダで星を見るまだコロナ禍が起こる前の2019年、ロンドンの外れのグリニッジ天文台(RoyalObservatory,Greenwich)を観光してきまし...グリニッジの思い出の巻-蒼天在...星の像はどこまで小さくなるのかの巻

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