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  • お久しぶりです

    遅ればせながら、新年明けましておめでとうございます。今、多方面(XやInstagram)に手を出しすぎて、こちらの投稿が出来ていません。創作活動はがっつり続け…

  • 無意味

    『使』使用済みコンドームの中に泳ぐ精子の様だ 大人に成れない『焦』優しさのつもりでしょうか 執拗にあなたが撫でる背中が焦げる『百舌鳥』焼き鳥を齧りつつ見る百舌…

  • ちくしょう!

    『でしょ』生きようが死のうがどこへ向かおうがあたしの勝手でしょ ほっとけよ『事』良い事と悪い事とを順番に並べたらさあぶっ壊しちゃえ!『カロリー』メンタルに必要…

  • 発狂

    自分が誰だか解らないのです、だから私は、だから私を肩甲骨の下で翼が疼き出す屋上から見下ろした青空生きたくて死にたくて生きたくなくてああああああああああああああ…

  • 虚無

    ここはそう楽園に似てなにもない地獄にも似てなにもない反対の概念がなきゃなにもかも定義出来ない 無って、なに?なんにもないよ なんにもないよ なんにもないよわた…

  • 凶器

    『狂』わたくしは至って正気 左手に鈍く煌めく真白のひかり『劣』劣等感 君が真っ直ぐわたくしに差し伸べた手の白い暴力『七七』死が怖いなら死んでしまえよ『資』資源…

  • 愛は暴力

    『巣』優しさは暴力だろう 巣から落ちた雛を一思いに踏み殺す『塩』傷口に塗る塩に似た口づけを貴方に落とす 愛していたよ『潰』白い蛾を黒いヒールで踏み潰す醜いもの…

  • 灼熱

    『赤』腸が煮えて視界が赤くなる嗚呼、地獄なら身の内に在る『糸』蜘蛛の糸 たとえば此処が地獄だとしても掴みはしないよ 失せろ『染』血の色に染まったままのまなうら…

  • ただ道を往く

    人間を辞めてもいいよ 君となら何処でも行ける何でも成れる残り香を追いかけてゆく夕暮れに辿り着くのは知らない街で間違えて転んで逃げて這いずってそれでも生きるそれ…

  • 白骨

    『なごり雪』ひとかけら貰った骨を飲み込んで此処が墓場よ嗚呼、なごり雪『頭』頭から芽吹いた蔦が真っ白な花を咲かせて私に成った『午睡』わたくしの膝で午睡をするきみ…

  • 撃て!

    『得』得るものと失うものを天秤にかけてる暇があるなら殴れ『鉄砲』水鉄砲 赤いインクを混ぜ込んで君の頭を撃ち抜いてやる『自由詠』言葉とは装填前の鉛玉言いたい事が…

  • イカロスの羽

    いつの間に見られる事に慣れていてさりげなく取り出した口紅フィルターを通さなければ見えなくてホントの君を僕は知らないいつだって太陽と死は直視出来ないのだという …

  • どうする?

    『呑気』呑気症 呑み込むクセがついちゃってゴム風船のように死にたい『どう』どうせなら有給使ってあの世まで行ってこようと思うけど、どう?『命』惜しんでもたかが命…

  • かなしみ

    『勿』その草を勿忘草と呼んでいたあなたが死んだあなたが、死んだ『中』わたくしの一時間より価値があるらしい死肉を中に取り込む『日本海』日本海 見知らぬ人の悲しみ…

  • 狂ってしまえよ

    刺し違えた相手の顔は見ないままいつかあの世で会おう 殺せよ古傷を勝手に撫でる君の指優しいね だからとっとと失せろくだらないラジオ番組、飲み干したいいちこ、全て…

  • 秘密

    『癌』正しさは悪性腫瘍 間違えただけの誰かを喰らって増える『猫』道端で猫が死んでる 公然の秘密としてただ猫が死んでる『紙』偶像がいちばんこわい たかが紙切れ数…

  • あそび

    『楽観』落花生からから落下してしまう楽観主義のあなたの手から『◯◯じゃ』春雨じゃ濡れて参ろう最期までやがて腐って土に成るまで『るるる』興奮のるつぼでるるる恋を…

  • 殺人罪

    『来』待ち合わせに来ぬ人がいてもう既に頭の中では前科六犯『銀』本当は殺したかった 銀色に鈍く煌めく爪が疼いて『側』側面としてある笑みは優しくてあなたは昔ひとを…

  • 喧嘩上等

    左手で叩く要らない歯を選べ痛むが価値殴った方が早い素手は敬意生かすつもりだった血の色は平等暴力で解決しましょうよ。

  • 内臓感情

    『肥』恋ばかり喰らって肥えた肉塊は性感帯が鈍くなってる 『蠢』唇の下で蠢く蛇舌が喰らい付けよと嘯いて居る『但し』但し書きは御食事代となるのだらう腹で死骸が暴れ…

  • 日々

    『ことのない』散ることのない花を買う 永遠の命あるいは愛が欲しくて『勇』友達はいなくてもいい 私には愛と勇気と諭吉がいるし『息』この息がいつ止まるかも知らぬま…

  • 暴熱

    煮え立った脳脊髄液が吹き出しているのかいないのか 視界が赤い腹の中で炎がゆらゆら揺らめいている燃えている身体ごと燃えている爪の先から火が点いて導火線いたいいた…

  • 死火

    ふわふわと尽きた炎が心臓を揺らす、いたい、いたい、揺らす冷えた手で君に触れる気もなくてただ持ち上げてぽとり 落とす蠅が目に止まる死んでいるのだろうならば、これ…

  • 青春ごっこ

    『ロケット』ロケットであの世へ行こうと笑い合うクドリャフカにはなれない僕ら『梅』梅味のキャンディを買う 好きだって言わない事を決めた初恋『ええねん』どうだって…

  • 食罪

    『ムーン』せめてもの慰めとして齧りつくムーンライトはあまりに柔い 『異端児』異端児として生きている白米にピザソースをかけて生きている『マクドナルド』正体のわか…

  • 明日死ぬ ten

    プライドの高い女で寒椿首からぼとり墜ちてもをんな昨夏に死んだ祖父の肉と同じ早さで湯冷めしてゆく身体気だるさに押し潰されて冬至の日明るいだけがしあわせですかゆっ…

  • 許して

    『許』殺したい程に愛した人がいて出刃包丁を撫でる 許して『踊』常識という名の焼けた鉄の靴履いて踊れよ死ぬまで踊れ『九』生きるのも死ぬのも罪なら大罪は九つだろう…

  • いまさら

    『入』わたくしの悲しみを抱き入水した小石を未だ追えずに生きる『ごちそうさま』「ごちそうさまでした」綺麗に飾られたパフェによく似た女性でしたね『二』あの時に踏ん…

  • 明日死ぬ nine

    生ぬるい右手が握り締めている氷柱が溶け出すまでの殺意情けなど知らぬ顔して凍蝶がただ片翅を持ち上げて居る人の世の儚さに似た短日に恨みが溶けているアフォガード揺ら…

  • 走光性

    『向』走光性 光に向かう本能に傷つけられて尚ひた走る『故郷』美しい場面ばかりがよみがえり時折首を締めるふるさと『自由詠』蛾であった走光性の蛾であった貴方が好き…

  • 夜のうちに

    『カシオペア』押し込めた感情はカシオペア座の形になって夜空に還る『リズム』心臓と雨のリズムは呼応して私も朝には死ぬのでしょうか『藍』藍色をした哀しみが爪の先か…

  • 明日死ぬ eight

    いたずらに待ちぼうけては雪迎え同情ならば有り余っているくだらないルーチンワークが広がって薄まってゆく冬隣の日新雪は何度でも踏み荒らしたい優しいだけの愛はいらな…

  • 華として

    『茎』美しい花は花のままで落ちて茎だけ残る茎だけ腐る『治』治りかけた傷に何度も爪を立て痛いからこそ生きていられる『々』花々に括られたとてその華は何も言わずにぼ…

  • いかないで

    『結論』結論として告げられたさよならに異論がありますお願い、待って『筋肉』亡骸を抱えた筋肉だけがまだ泣いてる様に痛み続ける『俄』俄には信じられないお別れが突き…

  • 明日死ぬ seven

    この肉の器はきっと欠けていて夜食のカップラーメンは罪「死にたい」を宵闇に隠して眠る夢の中まで迫る寂寞穴窓ひお前も帰る場所がないならば一緒に土に還ろう眠剤をコー…

  • ふふふ

    『った』言っちゃった言っちゃいけない事だって知っていたのに言っちゃった、ふふ『肉』そのあつい唇に吸い込まれてく死肉さえうらやましいの、すき『うち』てふてふのう…

  • らしさ

    『誤字』「らしいね」と言われた誤字を塗り潰す私は強く生きねばならない『折り紙』折り紙を裏紙にする生き方をぐしゃり丸めてごみの日に出す『スカート』スカートを履く…

  • 明日死ぬ six

    傘越しに見る雨の月幸せは自分で決めるからほっといて消えた人憎んでもただ天高し汚そうと伸ばした手が墜ちる涙など枯れて泣けない泣きたくもない夜なのに地虫が鳴いて優…

  • 赤装束

    『武器』涙など武器にするかよ 赤色の爪で殴ってヒールで蹴って『怨恨』怨恨は声に出すには軽すぎて吊り上げた唇は赤色『猛』猛犬は口輪の下に血の色のルージュを引いて…

  • 愛と侮蔑

    『犬』軽蔑と好意は近い 尻尾振るワンコみたいなきみが好きだよ『ままごと』ままごとの手付きで君の首を落とす夫婦の役が良かったのにな『メダカ』メダカにも序列があっ…

  • 烈夏 夏

    トマトならカリギュラ効果として落ちる蓮の花こぞって素知らぬ顔で咲く腸が煮え立つ様にソーダ水脱ぎ捨てられた空蝉ぐしゃり潰れ人混みの中で溺れて夏の果下火。

  • 烈夏 晩

    熱帯夜背中からじわりと溶けてゆらゆらと揺れる金魚玉や命溜め息も絶えて風死す日を凌ぐ目纏を引き連れ獣道を行く火蛾舞うや弾ける生と死の狭間猛火。

  • やけにあつい

    髪を切ったくらいじゃ人間の融点と沸点視界か景色が揺れている肌から涙喪服を着るにはやけにサングリアより氷水多分腐っているなつはひとがしにますね。

  • 烈夏 仲

    おしなべて赤く燃え立つ夕焼に気が触れた様に踊って夏の蝶完全な家族写真を紙魚が食む欠けている身体は汗ばかりを吹く現身が烈火のごとく燃えて夏炎上。

  • 烈夏 初

    炎昼や影さえも死に絶えて尚土用凪二人という孤独を知る車窓からスコールを眺める魚公然の秘密のように蛆がわくまっさらな項を舐めている溽暑着火。

  • 存在証明

    毎年、この日くらいは普通にブログを書こうと思っている日があります。それが今日、自分の誕生日です(笑)毎年、この日がくると。「よくもまあ生き延びたものだ」と思い…

  • 毒華

    『意』意外にも真白の指が血の色の林檎を選ぶ「おそろしい、ね」『ムカデ』首筋のムカデはやがて肋骨に成る 猛毒にご注意ください『鎖』迸る熱き血潮をひた隠し浮き出た…

  • 明日死ぬ five

    何もかも死に絶えている炎昼に焔を上げるわたくしの影熱帯夜 愛と情とが煮詰まってどろどろになるまで抱いていて火蛾が舞うただ火蛾が舞う火蛾が舞う生きるとは死に至る…

  • リセット

    『忘』忘れたくない事ばかり詰まってるアルバムならば燃やして、行こう『痛快』痛快な一撃でした サヨナラの痛みを忘れる程の平手『リセット』リセットだ 今日までの私…

  • 盛火地獄

    『夏』吹き出てる汗と溽暑があの夏の記憶と混ざる 溺れてしまう『蚊』蚊を打った手に赤い血が付いていて私いのちを奪ったようだ『スイカ』あえて目を隠して叩くまん丸の…

  • 明日死ぬ four

    登山道交互に足を踏み出して自己満足でわたしは生きる其処でしか生きられぬ命が燃えて金魚玉ならゆらゆら揺れる言の葉を紡ぐことさえ諦めた僕はいらない蚕蛾は飛べない沈…

  • 火が咲く

    『ボケ』冬ざれに立ち尽くして居る足元を木瓜の花なら静かに燃やす『自動詞』雨が咲くやうに花が降つていて眩暈が起きる火が点いてしまふ『なのに』咲くことを諦めなけれ…

  • 別れよう

    『残業』十二時を越えても続く残業の様だ 泣いてる君にキスする『薬湯』薬湯でも落ち葉は腐る 誰にでも優しい君が嫌いだったよ『ない』そこにないならないですよ愛なん…

  • 明日死ぬ three

    風光る 希望を持てと責められているような日に着る黒い服苦笑いして夏隣 君のそばどちらか先に死ぬと知ってる押し殺しても疼き出す激情を芒種を言い訳にして埋めるしあ…

  • 見るな

    『刺』耳を刺す手を刺す目を刺す胸を刺す君の言葉が刺繍みたいに『肩』ああ君の肩越しに見る鏡には母によく似た雌猫 死ねよ『~きった』やりきった顔して死んだ彼の人の…

  • 架空現実

    『たら』たらればはドーナツの穴 現実は胃もたれする程重くて甘い『狭』明日との狭間だろうか真夜中のコンビニで引き延ばす記念日『壁』壁越しに誰かの生きている音がし…

  • 明日死ぬ two

    抱き締めて蹴って殴ってキスをして首に手を掛けたら猫の恋よく晴れた啓蟄ならば少しだけ疼く君への恋慕と殺意死んだ人ばかりを追い求めている藤棚の下に堕ちた花びらサヨ…

  • 低体温症

    燃え盛る怒りを消したふりをして余熱で焦げる我が身のにおい撫でようと触れた手が折る白い花持て余しただぐしゃりと潰す逆剥けを剥いたところで中身など無いと知ってるマ…

  • 弔辞

    『んだ』誰からも愛されていた彼の人は死んだ、死んだよ、ひとりで死んだ『おやすみなさい』「おやすみなさい」あれ程に憎かった貴方の顔にくちづけ 弔辞『定食』「ごち…

  • 明日死ぬ one

    何一つ変わりもしない永き日に飲んだコメダのミルクコーヒー初雷に誘われて右目から芽が出ている気がして飲む安定剤手の甲にあって何度も剥がされる瘡蓋によく似て忘れ霜…

  • 掠り傷

    悔しさで噛んだ唇あふれた血紅の代わりに差して笑って触れたなら肌から溶けてゆく様な嘘をついてた恋をしていたいつからかずっと握っている刃いずれ私の手だけ切り裂くい…

  • トンチキたんか

    快速が一番線を通過します線路の中でお待ちください皆様の温かい声援により腐った大人をさあ召し上がれ外出の際は必ず熊鈴をお付けください殺されますよ敵ならば二百六十…

  • 孤独と自由

    『寂』寂しさは薄れていって一人でもホールケーキはちゃんと美味しい『自由詠』片付いた師走の部屋に佇んで捨ててしまいたい人のいること『縁』縁とは重石にも似て方舟に…

  • やまのみち

    美醜は問わない後ろ髪を引く小枝熊鈴が鳴かない足首を掴む枯葉登ったら下りるはてしなく山。

  • 幻生痛

    疼痛が背骨に住み着いて私あなただけには成れそうもない安穏と苦痛に喘ぐだけでほら生きてる事を赦してくれよ何時からか腹に巣食っている無痛いたくないならもう居たくな…

  • 起立性低血圧

    君の重さに似ている乾いたまなうら朝日はひとりで見る共寝したふとん立ち眩むと知っている彼の世と此の世の真ん中。

  • 幻肢痛

    上脚が痒くて仕方ないのです掻きたいけれど下にしか腕がない言の葉は胃を終の棲家に決めたらしい勝手にリフォームし始めているグリコーゲン身体を端から喰らっては増殖、…

  • 無痛症

    柔肌は温い死肉は冷やっこいその差を知らないから おなじ「オマエハシアワセダ」と、君が言うだから私はきっと幸せ激痛と性感は近いのだろう滲む雫がぽと、ぽと、ぽと、…

  • 情と欲 捌

    霜柱好きなものほど壊したい着ぶくれた下バウムクーヘンの穴君が天狼であるなら抱かぬのにマフラーで隠せと言うなら付けるなよ鮫よりも愛されてみてから死にたい其れなら…

  • ラブホテル

    『から』身体から始まる情がからからと空回りしているから恋だ『天秤座』銀色が煌めいている左手で私を抱いた天秤座の人『廃』貴方とは何処にも行けないと知って廃れたラ…

  • 情と欲 漆

    君だけは綿虫のように触れたい内腿の痕を隠して紅葉散る新雪を踏み荒らしてみたい女執拗に剥かれる蜜柑のようにただゆっくりと目蓋を閉じて冬の蝶隠さない素肌湯ざめを嘯…

  • どこまでが手

    食んだ母趾球は柔い肉ベースコートは塗り直せない第二関節に目があるよね?小さな手だと思う鋭い人も殺せない爪に塗る色は赤握り締めた拳がさして硬くないことに五本も要…

  • 情と欲 陸

    背後から抱いて無月を知る夜半可愛げのない蟷螂に恋をして咀嚼する熟柿どろどろと溶けるキスだけはダメとか言いやがる檸檬真向かいで抱かれて鵙の贄になる粘膜によく似た…

  • 情欲

    同じ肌喰らい付いたら同じ夜惰性で嚙んだ味のないガム嫌いだと言えないだけの舌先が君の素肌をゆっくりなぞる濡れそぼる頬と身体とうらはらに渇く心に水をくださいへばり…

  • 情と欲 伍

    飛び散った西瓜と甘い液体とまなうらの柔肌が残暑に溶けて乾かない身体もあって秋渇き吾亦紅使わぬラブホのアメニティ宵闇のふりして忍び寄る右手長き夜や服を脱いだまま…

  • 不感症

    食べ物ではないあじたぶん見えていない聞こえないふりをしていた痛くないから構わない生き物ではないにおいたぶん生きてはいない。

  • 情と欲 肆

    帯紐に小指をかけて半夏生何度でも山蛭が這う白い脚その声が溶け出している梅雨の闇塗り替えるように日焼け止めの白濁快楽と嘘と殺意と熱帯夜誘蛾灯よりも明るいうなじな…

  • 幻覚

    三原色は赤と黄色と緑と青と白と茶色と黒色と、あれ?橋の下に棄てた弱みが腹の中に戻って来ている膨らむ裂ける君と月だけは綺麗でしたねそれ以外全て醜い「死んでもいい…

  • 盲目

    見たくないものは見ない目が痛い何故君が泣くかがわからない私には私の世界が全てで誰も、いない私もいない手探りで触れた首が手か足か頚かわからないまま 手折る自他、…

  • 情と欲 弎

    明易し縛っただけのコンドーム鮮やかな涙に溺れ水中花ぐちゃぐちゃに潰す苺ミルクと情左手でへし折る紫陽花の極彩真っ白な肩甲骨に貼りつく蛾ワインゼリーあなたの舌の色…

  • 裂く

    深緑裂いて若竹青に成る冬の蚊にミゼリコルドや細い指気紛れに羽を一枚草蜉蝣骨盤の上でどくろを巻いて蛇炎天や墨染衣剥いで蝶中から溢れる。

  • 情と欲 弍

    其の下に幻を見て藤の花こめかみに滲み出す熱風光るコンタクト棄てて裸体や朧月艶やかな吐息ゴム風船に詰め花筏盛者必衰載せて逝く隙間からうなじ覗いて夏隣宵闇の瞳。

  • 懐旧

    瞬きに似て君夏の暁に発つ一つだけ残るキャラメル溶けて夏至勿忘草呼び名教えた人が去る紫陽花が溶けて濃くなる梅雨の闇覚えていますか。

  • 情と欲 壱

    春の夜なにもしらない君の肌暮遅し曖昧な色つきリップ頂に達して胡蝶の夢が醒め三秒で弾けるキスと石鹸玉咲いて散るだけのソメイヨシノならば触れられぬ君の手獣交むそば…

  • 無痛症

    生きるとは祝福なのか罪なのか鎮痛剤をガリリと齧る痛いから生きていられる痛いから生きていられる 腸を裂く無痛症 何故こぼれるか解らない涙を止めたくて目を抉る痛み…

  • 永き日

    心臓が動く胡蝶の夢を見る薄氷を挟んで見てる孤独かな永き日やいつかは死ぬと知りながらぼとぼとと白木蓮が墜ちてくる果たせない約束をして夏近し寂しさを抱いて往く。

  • わかれうた

    『自由詠』小指だけネイルが剥げる赤色のネイルが剥げる もうさよならだ『って』これ以上話すことはないと言って君は見知らぬ他人になった『前』明日は雨なので別れの相…

  • 啓蟄

    望まれぬ命だとして蝶生る指一本触れないままで猫の恋啓蟄や血色の蕾が綻んで長髪や花盗人の心かなデストルドー吐き出した胃に蜆汁激情は独りでも咲く。

  • 自己恋

    好きだよと嘘をついたの君がほら、私の事を好きだと言うから持て余す若さと恋と甘いパフェどろどろ溶けて見るかたもなく恋患い痛みに悶え逃げ出すを愛と騙って刺したサヨ…

  • 春愁

    梅が香や見えないものは見えなくて死顔とよく似て眠る蝶一羽睫毛からはらりと春愁に堕ちて花筏意味のある死に方がいい醜くも美しくもあり涅槃雪美しさは陰影を孕む。

  • 制御服

    『自由詠』誰からも愛されたら幸せらしい地雷メイクで睨んだ桜『賽』賽は投げられた退路は無くなった最大六歩死ぬまで進め『制服』わたくしを制服の下に押し込めて個性と…

  • 春一番

    春めいて平熱で燃え上がる恋朧夜や好きも嫌いも同じこと春一番明日には死んでしまうだろうバタフライエフェクトとして狂う蝶白藤に埋もれるように命かな生命は刹那を駆け…

  • 自意識

    『オブ』何もないところで転ぶ オブジェさえ私を笑う気がして立てない『秋分の日』誰だって闇を持ってる 愛されるための化粧を落として秋分『らしく』「君らしくない」…

  • 個性

    『秋色』秋色は何色ですか君の見る世界は私とおんなじですか『才』才能を言い訳にしてわたくしが殺したあたしに睨まれている『さつまいも』万人に愛されたって意味はない…

  • 冬死(下)

    溶け出した氷柱と白い指先と美しく死ぬために凍蝶が舞う血の様な寒紅を死体に指して花のままで落ちろよ冬椿の赤息絶えた私の傍で春を待つ死に絶える冬。

  • 後悔

    サヨナラも言えないままの終わりなら君に好きだと言えば良かった弱さ故に飲み込めなかった言の葉を掻き消していく蝉時雨の音果てた恋桜の元に隠してもまた春を告げる薄紅…

  • 冬死(上)

    ひっそりと最期を告げて冬の朝重ね着の中からは泥が溢れる天狼や届かないからこその恋柔肌が散る様に似て紅葉散る柔らかなマフラーだけが首を締める凍てつく命が。

  • 突然に寒い

    コートまでもが赤いこんな寒い日にわざわざ白い息が呑み込めない防寒着ばかりが歩いている向かい風なら冷たいきっと死ぬ日も突然。

  • 哀秋(下)

    所詮ただ虫籠の中で鳴く命夜顔として息をするだけならば宵闇は伽藍堂を孕んで居る初恋や林檎は落ちて腐りゆく ひとりでは逝けないままで冬隣哀しく歩む秋。

  • 生感

    君のその大きな口に寄せられて丸呑みされた柔い初恋地に落ちた蛾を踏みつけた足裏に残る感触もう痛くない吐く程に飲めど喰らえど癒えぬ飢え君の二の腕食んだ夜から許せな…

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