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この深い森の中で。 http://masan3337.blog.fc2.com/

自作小説(BL中心、一般ファンタジーなど)を連載しています。 kindle作家天瀬由美子の個人ブログになります。 june世代の作風で、長編が得意です。 よろしくお願いします。

天瀬由美子
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2022/04/09

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  • 第3章-----(6)

    アルシュは犯された。 塔のような樹木の枝の先端にあらわれた巨大なペニスに貫かれ、何度も出し入れを繰り返され、あまり強くないその部分の肉が破れても、さらに犯された。「あっ――うっ――ウッ――ハァッ!」 かれは痛みに耐えかねて、狂ったように身をねじった。だが、四肢は枝に押さえられていて、びくともしない。唐突に巨大なペニスが抜かれると、今度は周囲の枝先の先端が、開ききって閉じることができないアルシュのそこに...

  • 第3章-----(5)

    (5) あまりに一方的な破壊だった。 結界をこじ開け、ガウラの手先の化け物どもがなだれ込んでくる。その中には先刻、アルシュを追いかけまわした幽鬼たちよりもっと邪悪そうな、異質で恐ろしい怪物が何体もいた。「なぜ、ここが――」「こんな……あり得ない」「怯むな。やつらを焼き払うのだ! 地獄の化け物どもは火に弱い!」 白魔法使いたちは恐慌に陥りかけたが、声を張りあげた。地上では、魔法使いと名乗るほどの...

  • 第3章-----(4)

    その場所に下り立って、アルシュは両手と膝を地面についた。「……ここは」 絞りだすように言う。 奇妙な夢にさまよいこんでしまった感覚で、あまり助かった気分ではなかった。なぜなら霊界の、地獄であるはずのこの場所に、地上の魔法使いたちの里と同じ建物と森がある。 もっともそれは初めに見た風光明媚なものではなく、アルシュたち一行が立ち去った後の、寂れたほうの景色に似ていた。 分かるのは、ここが現実でないこと...

  • 第3章-----(3)

    「やめろ、俺に近づくな!」 はじめのうち、アルシュは幽鬼を一人ずつ剣で倒していたのだが、幽鬼どもは胴を真っ二つにされても、足を切られても、しばらく経つと切られた部分を再生して、起き上がってくる。しかも新手が土の中から現れはじめた。(キリがない) アルシュは戦うのをやめて、逃げ出した。 幽鬼の動きは鈍い。全力で走れば追いつかれることはない。が、幽鬼たちは疲れを知らないようだった。動きは遅いが、同じペ...

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