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この深い森の中で。 http://masan3337.blog.fc2.com/

自作小説(BL中心、一般ファンタジーなど)を連載しています。 kindle作家天瀬由美子の個人ブログになります。 june世代の作風で、長編が得意です。 よろしくお願いします。

天瀬由美子
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2022/04/09

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  • 第3章-----(9)

    霊界の、明るい不思議な部屋で彼らは心ゆくまで愛し合った。 雲のベッドで絡みあうふたつの体から、切なげな溜息がもれる。ウーディはアルシュの再生された体を確かめるように何度もその部分をさすったり、撫でたりしながら、ゆっくりアルシュを貫いていた。「あっ……アァン、くふっ……ん――あ……」「アルシュ、俺の――」 ウーディがひときわ大きく突いた。アルシュの背中が弓なりになった。ウーディを受け入れたアルシュのそこは淫...

  • 第3章-----(8)

    「アルシュ、帰ったぞ。村で食料をたっぷり貰ってきた」 明るいウーディの声が聞こえてきて、アルシュは心地よい微睡から覚めた。かれは雲のベッドから上体を起こすと、再生したばかりの両足を慎重に動かした。「おかえり。そっちに行くよ」「いや、俺から行こう。お前の体はまだ不完全だ」 ウーディが白い部屋のドアを開けた。すると、部屋の中がキラキラ輝き、一斉に床や壁などが現れ、色づきはじめる。いつ見ても、不思議な光...

  • 第3章-----(7)

    アルシュは深い眠りから覚めた。かれは明るい、心地よい世界にいた。(あ……) やさしい陽光がエラルド王宮の庭の木漏れ日に似ていて、一瞬、現実の世界に戻ったのかと思ったが、そうではなかった。(ここは――……) あたりは真っ白だった。ガウラの深淵の底が漆黒の闇しかなかったように、この場所には白いものしかない。かれはその白いものが凝り固まったベッドのようなものに包み込まれていた。じんわり温められ、栄養を与えら...

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