『「人口減少」社会とマルクス経済学』(友寄英隆 新日本出版社)を読了した。マルクス経済学に興味があり、読んだが、人口減少にはあまり関心がない。しかしどう考えても、人口が減少していく日本の未来は、暗いだろう。人口減少するのも悪くないかもしれない、と思っていたが、もしかしたら資本主義が終わるのかも……。しかし社会主義国にはならないだろう。この本は著者の力作だが、個人的にはテーマに、あまり興味が湧かなかった。日本共産党の中央委員には、さすがに優れた人がいるのだなあ……、と感心した。
日々我人間3 [ 桜 玉吉 ]価格: 1100 円楽天で詳細を見る 『日々我人間3』(桜玉吉 文藝春秋)を読了した。さすがに本体1000円+税は高いと思うが、しょうがなのだろうか? 伊豆の山奥で暮らしている漫画家・桜玉吉さんだが、無性に羨ましくなってしまう。おそらく隠遁生活に対して憧れがあるからだろう。伊豆はリタイアして住むにはうってつけだと思うが、どうなのだろう。『週刊文春』で連載されているようなので、時折読んでみよう。マニアックな漫画だが、桜玉吉さんのファンにはおすすめだ。
ペットショップ無惨 池袋ウエストゲートパーク108 [ 石田 衣良 ]価格: 1760 円楽天で詳細を見る 『ペットショップ無惨 池袋ウエストゲートパーク18』(石田衣良 文藝春秋)、を読了した。I.W.G.Pシリーズはすべて読んでいる。「常盤台ヤングケアラー」(7ページ)はヤングケアラー、「神様のポケット」(53ページ)は外国人労働者、「魂マッチング」(99ページ)はマッチングサイト、と話題のテーマがそれぞれ物語になっている。「ペットショップ無惨」(141ページ)は重いテーマで、ペットビジネスについて考えさせられるだろう。相変わらず文体がスタイリッシュだし、すぐに読めるはずだ。
危機の時代の精神医療 変革の思想と実践 [ 高木 俊介 ]価格: 2420 円楽天で詳細を見る 『危機の時代の精神医療 変革の思想と実践』(高木俊介 日本評論社)、を読了した。高木先生のファンなので、とりあえず読んでみた。第1部、第2部、第3部から構成されている。「第1部 精神医学の思想」(1ページ)は、抗精神病薬の勉強になるし、なかなか面白い。しかし興味がない人には難しいかもしれない。この本を読むと、臨床の現場のリアリティーが伝わってくる。精神科医の生の声を聞くことができるだろう。説得力があるのは当たり前だ。「第2部 こころ・からだ・社会の対話」(125ページ)は、コラムだ。コラムのほうの文…
R.D.レインと反精神医学の道 [ ズビグニェフ・コトヴィチ ]価格: 3520 円楽天で詳細を見る 『R.D.レインと反精神医学の道』(ズビグニェフ・コトヴィチ 細澤仁・筒井亮太訳 日本評論社)を読了した。個人的にミシェル・フーコーが好きだが、ロナルド・D・レインも好きで、とりあえず読んでみた。20年以上前に読んだので、内容もあまり覚えていないが、『引き裂かれた自己』は確かに読んだ記憶がある。この本を読み、レインのことを知ることができたし、参考になった。もともと反精神医学が好きだったが、おかげでもっと好きになった。専門書かもしれないが、そんなに難しくないと思う。反精神医学に興味がある人におす…
監視資本主義 人類の未来を賭けた闘い [ ショシャナ・ズボフ ]価格: 6160 円楽天で詳細を見る 『監視資本主義 人類の未来を賭けた闘い』(ショシャナ・ズボフ 野中香方子[訳] 東洋経済新報社)を読了した。ショシャナ・ズボフは、ハーバード・ビジネススクール名誉教授だ。この本を読むと、Surveillance Capitalismのことがよく分かるだろう。いかんせん606ページ+148ページある分厚い本なので、読むのに疲れてしまうかもしれない。本の価格は高く、¥6160もする。この本は、第1部~第3部、第1章~第18章から構成されている。とりあえず読んだが、あまり頭に入っていない。グーグルは…
実力も運のうち 能力主義は正義か? [ マイケル・サンデル ]価格: 2420 円楽天で詳細を見る 『実力も運のうち 能力主義は正義か?』(マイケル・サンデル 鬼澤忍訳 早川書房)を読了した。この本はハーバード大学教授のマイケル・J・サンデルの著作だが、解説は本田由紀(東京大学大学院教育学研究科教授)さんだ。果たして能力主義はいいのだろうか? 悪いのだろうか? 学歴偏重主義なのは日本も同じだろう。もしかしたら意図的に分割統治されているのかもしれない。そう考えると恐ろしい。ある意味タブーなテーマなのだが、読んでみると面白いかも?
FIRE 最速で経済的自立を実現する方法 [ グラント・サバティエ ]価格: 2530 円楽天で詳細を見る 『FIRE 最速で経済的自立を実現する方法』(グラント・サバティエ 朝日新聞出版)を読了した。FIREは、「Financial Independence(経済的自立)とRetire Early(早期リタイア)の頭文字。」(3ページより引用)らしい。グラント・サバティエは日本人ではないので、日本には合わない箇所もあるだろう。日本でもFIRE関連の本がたくさん出版されているが、こういうバイブル(?)を読んだほうが有意義だと思う。嫌いな仕事をしている時間は、短いほうがいい。何よりも人生の無駄だ…
『はじめてのブログをワードプレスで作るための本 [第3版]』
はじめてのブログをワードプレスで作るための本[第3版] [ じぇみじぇみ子 ]価格: 1980 円楽天で詳細を見る 『はじめてのブログをワードプレスで作るための本[第3版]』(じぇみじぇみ子[著] 染谷昌利[監・著] 秀和システム)を読了した。ドメインやサーバーをレンタルし、ワードプレスをインストールしてブログをスタートしたい人は、読んでみてはどうだろう。ワードプレスの使い方もよく分かるだろう。ただしあくまで入門書なので、物足りない人もいるだろう。お金を稼ぐ情報は、ほとんど掲載されていないのも残念だ。定価1980円もやや高めかもしれない。この本が初心者向けなのは間違いない。無料特典もあり。
心をつなぐエッセイ集 [ 一般社団法人人権問題研究協議会 ]価格: 1100 円楽天で詳細を見る 『心をつなぐ エッセイ集』(編著 一般社団法人人権問題研究協議会 牧歌舎)を読了した。一般社団法人人権問題研究協議会が公募したエッセイコンテストがある。この本は優秀な作品を集めたエッセイ集だが、なかなか読み応えがある。個人的には、「第1章 障害者・難病者の人権問題篇」(11ページ)、「第2章 生活保護受給者の人権問題篇」(67ページ)がよかった。薄い本なのだが、ずしりと重い内容だ。定価1100円だし、損はしないと思う。
マンガでわかる資本論 [ 的場 昭弘 ]価格: 1650 円楽天で詳細を見る 『マンガでわかる資本論』(的場昭弘監修 ユリガオカ・サイドランチマンガ 池田書店)を読了した。本は比較的薄いが、内容は文句ないだろう。マンガがあるから取っつきやすいと思う。マンガも絵柄が個人的には好みだし、可愛いくてよいのではないか? おそらく本文デザインがいいのだろう。見やすいし、用語の説明もあり、初心者に親切だと思う。しかしカバーデザインが紫色なので、やや驚いてしまう。資本主義について考えてみてはどうだろう。
『マンガでわかる! 100分でde名著 「マルクス資本論」に脱成長のヒントを学ぶ』
マンガでわかる! 100分de名著 マルクス「資本論」に脱成長のヒントを学ぶ [ 斎藤 幸平 ]価格: 1320 円楽天で詳細を見る 『マンガでわかる! 100分でde名著 「マルクス資本論」に脱成長のヒントを学ぶ』(【監修】斎藤幸平+NHK制作「100分で名著」制作班 【マンガ】前山三都里 宝島社)を読了した。内容は平易だが、取り立ててマンガが多いわけでもなく、文章も多い。もしかしたら『資本論』を読む取っ掛りになるかもしれない。個人的にはすぐに読んでしまい、物足りないのだが、入門書としてはよいのではないか? 文字も大きく、分かりやすい。
「ブログリーダー」を活用して、okaimonoUXさんをフォローしませんか?
指定した記事をブログ村の中で非表示にしたり、削除したりできます。非表示の場合は、再度表示に戻せます。
画像が取得されていないときは、ブログ側にOGP(メタタグ)の設置が必要になる場合があります。
『「人口減少」社会とマルクス経済学』(友寄英隆 新日本出版社)を読了した。マルクス経済学に興味があり、読んだが、人口減少にはあまり関心がない。しかしどう考えても、人口が減少していく日本の未来は、暗いだろう。人口減少するのも悪くないかもしれない、と思っていたが、もしかしたら資本主義が終わるのかも……。しかし社会主義国にはならないだろう。この本は著者の力作だが、個人的にはテーマに、あまり興味が湧かなかった。日本共産党の中央委員には、さすがに優れた人がいるのだなあ……、と感心した。
資本論を読破する [ 鎌倉 孝夫 ]価格: 7700 円楽天で詳細を見る 『資本論を読破する』(鎌倉孝夫 佐藤優 文藝春秋)を読了した。やたら分厚い本で、驚いてしまう。本当に読めるのだろうか? と心配になるが、内容は思っているよりも平易だし、読みやすいと思う。文藝春秋が発行しているのは意外かもしれない。本体7000円+税は、やっぱり高いだろう。個人的には鎌倉孝夫先生が好きなので。『資本論』について勉強したい人はどうぞ。
現代用語の基礎知識 2024 [ 小泉 悠 ]価格: 1760 円楽天で詳細を見る 『現代用語の基礎知識2024』(編集・発行 自由国民社)を読了した。私は『現代用語の基礎知識』を毎年購入している。今年は購入しようかどうか迷っていたが、結局書店で購入した。個人的には、以前の分厚い『現代用語の基礎知識』のほうがよかったような気がする。値段は高くてもいいのだが……。「科学・医療」(209ページ)、「情報・社会」(242ページ)あたりは、よく読む。
【文庫版】ゴーマニズム宣言SPECIAL コロナ論05 (扶桑社文庫) [ 小林よしのり ]価格: 935 円楽天で詳細を見る 『ゴーマニズム宣言SPECIAL コロナ論05Final』(小林よしのり 扶桑社文庫)を読了した。単行本は購入していたが、文庫になったので、改めて購入した。コンパクトになって、読みやすいのはよい。「第11章 製薬会社の闇1」(219ページ)、「第12章 製薬会社の闇2」(229ページ)は、読んで怖くなったが、納得した。まだ購入していないが、『ゴーマニズム宣言SPECIAL コロナ論総括編 コロナと敗戦/失敗の本質』(小林よしのり 扶桑社)も、機会があれば読んでみよう。
日没 (岩波現代文庫 文芸352) [ 桐野 夏生 ]価格: 990 円楽天で詳細を見る 『日没』(桐野夏生 岩波現代文庫 文芸352)を読了した。単行本は購入したが、文庫になったので購入した。この本はディストピア小説らしいが、いかにも岩波書店らしい、と観じてしまうのは私だけだろうか? 主人公はマッツ夢井という作家だが、療養所に収容されてしまう。それにしても「文化文芸倫理向上委員会」というのは、すごい名称だ。岩波現代文庫のラインナップにあるべき作品だろう。
同和のドン 上田藤兵衞 「人権」と「暴力」の戦後史 [ 伊藤 博敏 ]価格: 1980 円楽天で詳細を見る 『同和のドン 上田藤兵衛「人権」と「暴力」の戦後史』(伊藤博敏 講談社)を読了した。めちゃくちゃ面白い本なので、ぜひ読んでみてほしい。情報量も圧倒的だし、著者の取材力はすごい。上田藤兵衛は、部落解放同盟ではなく、自由同和会の人間だ。いわゆる「同和のドン」と呼ばれている。とはいえ、差別を解消しようとしているのは間違いなく、否定できないのではないか? もちろん同和利権の問題もある。同和問題について、嫌でも考えさせられてしまう。
ブラック支援 狙われるひきこもり (角川新書) [ 高橋 淳 ]価格: 1034 円楽天で詳細を見る 『ブラック支援 狙われるひきこもり』(高橋淳 角川新書)を読了した。「8050問題」は社会問題だが、やはり引き出し業者は利用しないほうが安全だ。あまりテレビ番組は、信用しないほうがいいのだろう。ひきこもり支援もビジネスなのだろう。ひきこもりは、かもとして狙われているのかもしれない。結局、資本主義社会ということなのか?
負けへんで! 東証一部上場企業社長vs地検特捜部 [ 山岸 忍 ]価格: 1870 円楽天で詳細を見る 『負けへんで! 東証一部上場企業社長 VS 地検特捜部』(山岸忍 文藝春秋)を読了した。やはり検察は恐ろしい。著者はプレサンスコーポレーションの創業者だが、そもそも東証一部上場の社長でないと、優秀な弁護団も結成できないし、地検特捜部に対抗できないだろう。一般人だと、免罪を晴らすことができないのではないか? この本を読むと、拘置所がつらいこともよく分かるだろう。当たり前だが、弁護士を信用することが大事だ。
被差別部落に生まれて 石川一雄が語る狭山事件 [ 黒川 みどり ]価格: 2750 円楽天で詳細を見る 『被差別部落に生まれて 石川一雄が語る狭山事件』(黒川みどり 岩波書店)を読了した。思わず3回も読んでしまった。私は狭山事件のことは、ほとんど知らなかった。マスコミは、表面的なことしか伝えていないと思う。石川一雄さん冤罪なのだが、32年も獄中生活を送ることになる。原因には部落差別があり、国家権力の恐ろしさを思い知らされる。抗うためには、やはり部落解放同盟、部落解放運動も必要なのだろう。著者の黒川みどりさんは、すごいと思う。
マルクスの名言力 パンチラインで読むマルクス入門 (犀の教室) [ 田上孝一 ]価格: 2090 円楽天で詳細を見る 『犀の教室 マルクスの名言力 パンチラインで読むマルクス入門』(田上孝一 晶文社)を読了した。マルクス入門として最適だろう。20節のマルクスの言葉が掲載されている。「9 哲学者たちは世界を様々に解釈してきただけだが、大切なのはそれを変えることである。『フォイエルバッハ・テーゼ』」(129ページ)は、あまりにも有名な言葉だが、やはり格好いい。『共産党宣言』、『資本論』、『経済学・哲学草稿』などの著作から、マルクスの名言が引用されており、解説されている。『99%のためのマルクス入門…
神の呪われた子 池袋ウエストゲートパークXIX [ 石田 衣良 ]価格: 1870 円楽天で詳細を見る 『池袋ウエストゲートパーク19 神の呪われた子』(石田衣良 文藝春秋)を読了した。「大塚ウヰスキーバブル」、「〈私生〉流出」、「フェイスタトゥーの男」、「神の呪われた子」が収録されている。表題作は、おそらく旧統一教会のいわゆる宗教2世の問題がモチーフなのだろう。相変わらず文体はスタイリッシュで、読みやすいのはよい。しかし単行本だと間が持たないので、コスパが悪いと感じてしまう。それでも石田衣良さんの作品で、「池袋ウエストゲートパーク」シリーズだけは、これからも読むのだろう。
「ひきこもり」の30年を振り返る (岩波ブックレット 1081) [ 石川 良子 ]価格: 792 円楽天で詳細を見る 『「ひきこもり」の30年を振り返る』岩波ブックレットNo.1081(石川良子・林恭子・齋藤環 岩波書店)を読了した。ひきこもりについてよくまとめてある。岩波ブックレットは薄いので、すぐに読めるだろう。個人的には、「第1章 「ひきこもり」の三〇年を振り返る」「1 「ひきこもり」史を振り返る 林恭子」(6ページ)が、マニアックでよかった。「不登校・「ひきこもり」の年表」も、30年を振り返ることができるので、役立つだろう。
私の夢はスイスで安楽死 [ くらんけ ]価格: 1540 円楽天で詳細を見る 『私の夢はスイスで安楽死 難病に侵された私が死に救いを求めた三十年』(くらんけ著 彩図社)を読了した。この本の著者・くらんけさんは、CIDP(慢性炎症性脱髄性多発神経炎)だが、もし自分がくらんけさんだったら、どうするだろう? と、考えてしまう。個人的には、人間には死ぬ権利はあると思うし、安楽死は悪くないのではないか? 「父のことば」(172ページ)、「母のことば」(189ページ)は、涙なくしては読めないだろう。
甦る『資本論』 若者よ、マルクスを読もう 最終巻 [ 内田 樹 ]価格: 1980 円楽天で詳細を見る 「蘇る『資本論』 若者よ、マルクスを読もう 最終巻」(内田樹 石川康宏 かもがわ出版)を読了した。この本で、『若者よ、マルクスを読もう』は、最終巻だ。『若者よ、マルクスを読もう』(『若マル』)の1、2、3冊目と番外編も、読んでみようと思う。この本には、内田樹さんと石川康宏さんの往復書簡が収録されている。この本を読んで、『共産党宣言』、『資本論』などの本を、ぜひ読んでほしい。しかしマルクシアン、もしくはマルキストを名乗るのは、勇気がいる。
もっと悪い妻 [ 桐野 夏生 ]価格: 1760 円楽天で詳細を見る 『もっと悪い妻』(桐野夏生 文藝春秋)を読了した。この本には、「悪い妻」、「武蔵野線」、「みなしご」、「残念」、「オールドボーイズ」、「もっと悪い妻」、が収録されている。桐野さんのファンは、『OUT』、『柔らかな頬』などの、短編ではない作品が好きなのかもしれない。個人的には桐野さんの作品は、やはり長編が好きだ。ファンなら読んでみてもいいかもしれない。
六十一歳、免許をとって山暮らし [ 平野 恵理子 ]価格: 1870 円楽天で詳細を見る 『六十一歳、免許をとって山暮らし』(平野恵理子 亜紀書房)を読了した。『五十八歳、山の家で猫と暮らす』(平野恵理子 亜紀書房)の続編だ。平野さんはイラストレーター、エッセイストであり、山暮らししている。とうとう自動車運転免許を取得したようだ。イラストも素敵だし、エッセイも面白い。山暮らしに憧れる人は、読んでみたらいいと思う。リアルな山の暮らしが分かるだろう。
フーコーの〈哲学〉 真理の政治史へ [ 市田 良彦 ]価格: 5940 円楽天で詳細を見る 『フーコーの〈哲学〉 真理の政治史へ』(市田良彦 岩波書店)を読了した。フーコーに興味があり、挑戦してみたが、あまりにも難しすぎる……。難解すぎて、ほとんど理解できなかった。ミシェル・フーコーは、やっぱり入門書から読まねばならないのかもしれない。とりあえず『ミシェル・フーコー ―自己から脱け出すための哲学―』(慎改康之 岩波新書)を、読んでみようと思う。
「寝た子」はネットで起こされる!? ネット人権侵害と部落差別 [ 川口 泰司 ]価格: 1650 円楽天で詳細を見る 『寝た子はネットで起こされる!? ネット人権侵害と部落差別』(川口泰司 公益社団法人福岡県人権研究所)を読了した。この本を読めば、部落差別の実態を知ることができるだろう。インターネット上の差別について、考えさせられるのではないか? 部落差別解消推進法ができたが、インタ-ネットによる人権侵害はひどいものがある。やっぱり信頼できる本を読むことが大事なのだろう。
ハマのドン 横浜カジノ阻止をめぐる闘いの記録 (集英社新書) [ 松原 文枝 ]価格: 1056 円楽天で詳細を見る 『ハマのドン 横浜カジノ阻止をめぐる闘いの記録』(松原文枝 集英社新書)を読了した。どうしても「ハマのドン」藤木幸夫さんに、魅せられてしまう。人格の陶冶など、死語かもしれないが、藤木さんには人間的魅力があるし、読書家でもある。なぜカジノ阻止にこだわるのか? 菅官房長官との闘いなど、興味がある人はぜひ一読してほしい。「第三章 藤木幸夫とは何者か?」(117ページ)が、個人的には興味深かった。私はテレビ朝日で放送された「テレメンタリー」、「民教協スペシャル」は、視聴しておらず、ぜひ…
真珠とダイヤモンド 下 [ 桐野 夏生 ]価格: 1650 円楽天で詳細を見る 『真珠とダイヤモンド 下』(桐野夏生 毎日新聞出版)を読了した。「第三章 ドリーム」(5ページ)、「第四章 フェイク」(141ページ)、「エピローグ」(274ページ)という構成だ。望月、佳那、須藤、山鼻、水矢子などの登場人物は、バブルの時代を生き、人生を狂わされてしまう。「それがよか。証券会社は男の世界ばい。女の出る幕はなかとよ」(11ページ)、という浅尾瞳の言葉が印象的だ。この作品は、テレビドラマに向いているかもしれない。最近の桐野夏生さんの作品の中では、抜群に面白かった。
『「人口減少」社会とマルクス経済学』(友寄英隆 新日本出版社)を読了した。マルクス経済学に興味があり、読んだが、人口減少にはあまり関心がない。しかしどう考えても、人口が減少していく日本の未来は、暗いだろう。人口減少するのも悪くないかもしれない、と思っていたが、もしかしたら資本主義が終わるのかも……。しかし社会主義国にはならないだろう。この本は著者の力作だが、個人的にはテーマに、あまり興味が湧かなかった。日本共産党の中央委員には、さすがに優れた人がいるのだなあ……、と感心した。
資本論を読破する [ 鎌倉 孝夫 ]価格: 7700 円楽天で詳細を見る 『資本論を読破する』(鎌倉孝夫 佐藤優 文藝春秋)を読了した。やたら分厚い本で、驚いてしまう。本当に読めるのだろうか? と心配になるが、内容は思っているよりも平易だし、読みやすいと思う。文藝春秋が発行しているのは意外かもしれない。本体7000円+税は、やっぱり高いだろう。個人的には鎌倉孝夫先生が好きなので。『資本論』について勉強したい人はどうぞ。
現代用語の基礎知識 2024 [ 小泉 悠 ]価格: 1760 円楽天で詳細を見る 『現代用語の基礎知識2024』(編集・発行 自由国民社)を読了した。私は『現代用語の基礎知識』を毎年購入している。今年は購入しようかどうか迷っていたが、結局書店で購入した。個人的には、以前の分厚い『現代用語の基礎知識』のほうがよかったような気がする。値段は高くてもいいのだが……。「科学・医療」(209ページ)、「情報・社会」(242ページ)あたりは、よく読む。
【文庫版】ゴーマニズム宣言SPECIAL コロナ論05 (扶桑社文庫) [ 小林よしのり ]価格: 935 円楽天で詳細を見る 『ゴーマニズム宣言SPECIAL コロナ論05Final』(小林よしのり 扶桑社文庫)を読了した。単行本は購入していたが、文庫になったので、改めて購入した。コンパクトになって、読みやすいのはよい。「第11章 製薬会社の闇1」(219ページ)、「第12章 製薬会社の闇2」(229ページ)は、読んで怖くなったが、納得した。まだ購入していないが、『ゴーマニズム宣言SPECIAL コロナ論総括編 コロナと敗戦/失敗の本質』(小林よしのり 扶桑社)も、機会があれば読んでみよう。
日没 (岩波現代文庫 文芸352) [ 桐野 夏生 ]価格: 990 円楽天で詳細を見る 『日没』(桐野夏生 岩波現代文庫 文芸352)を読了した。単行本は購入したが、文庫になったので購入した。この本はディストピア小説らしいが、いかにも岩波書店らしい、と観じてしまうのは私だけだろうか? 主人公はマッツ夢井という作家だが、療養所に収容されてしまう。それにしても「文化文芸倫理向上委員会」というのは、すごい名称だ。岩波現代文庫のラインナップにあるべき作品だろう。