【仕末】端末を納まり良く処理し仕上げること。物事には始めがあり、終わりがある。工作物には、仕事の終末に必ず納まりの良し悪しがある。万事ことの終わりが不手際であっては、納まりが悪いということになり、仕事は不首尾に終わる。当県の前知事の県政は、不首尾に終わったということになるだろう。多年県政に尽力しても、仕末が雑だと、それ以前の治政までもが不出来に映るのは否めない。首尾よく仕上げるということは、万事に目配り気配りが効かなくてはいけない。政治というものは、それができるような傑出した人物にしか向かない仕事である。選挙という制度で選出されたことをもって、政治家に成れたなどと思う軽率な輩は、早晩無能の馬脚を露わすだろう。しかし、それを糾弾しても始まらない。私たちは、民主主義というものが、極めて大きな無駄を伴う制度であ...仕末の良し悪し