『私この度、王国騎士団独身寮の家政婦をすることになりました』(WEB版)の二次小説。原作のWEB版の設定をお借りし推しの幸せの為に私の好みに改変した≪R18では無い≫物語です。原作のWEB版や原作者さまを否定するものではございません。
「私の命を救う為に、身代わりに…」「…身代わり?」思いも寄らず、驚くのような単語がカイルの口から飛び出してきた。「お話した通り、体がとても弱かった私は祖…
こちらのSSは原作と違い、カイルは梓紗付きの護衛という設定になっております。 カイルが梓紗付きの護衛であるにも関わらず、梓紗は街へ行きたいあまりカイルに黙って…
その頃、アーカンソー医師に連れられて行ったカイルとベルトランの様子を見てみよう。アーカンソー医師は先ほどの場所から離れた家屋に辿り着くと足を止める。と同時にカ…
鍛え上げられた胸に寄りかかる重みが増したことに気付いたデラージがその胸元を確認する為に視線を下げると、梓紗は穏やかな表情を浮かべ安心した子どものように眠りこけ…
梓紗を警護する為に傍らに居るデラージは身を屈め蹲るように身を小さくしていく梓紗を目の当たりにしていた。すると『渡り人』様として敬うべき存在と見ていた乙女が、急…
ふたりの騎士が梓紗の元まで近づくと礼儀正しく挨拶を行う。「王陛下クレマンテ様とお会いになられる『渡り人』様へ随行し、王都までお供させて頂ける栄誉に預かり光栄に…
前方を先導する様にアーカンソー医師が進み、その背後をふたり並ぶようにカイルとベルトランは歩んでいく。熱い責任感に燃えるカイルを見詰めるベルトランのヘイゼルの瞳…
ようやく話がひと段落ついたのだろう。アーカンソー医師が此方を振り返り声を掛けてきた。「待たせて申し訳ない。それから…団長と副団長には大切な話があるから此方に来…
治療を終えた後も長らく話し込む、ふたりをモヤモヤとした思いでカイルは見詰めている。「なあ、カイル。アズサを王都へ連れて行くなら王族である私は外せないとして…他…
腰掛けている梓紗の傍らにはアーカンソー医師だけになった。歳の頃は40歳過ぎだろうか、白いものが髪に混じる白衣を着た男性だ。梓紗の膝の具合を確かめ、丁寧に消毒を…
「…この世界ではない?」ーー梓紗は愕然とした。目の前の景色が遠ざかり色を失う。外に向かっていた意識が梓紗の内側へと流れこんでいく。頭の中に浮かんでいた幾つもの…
「そうだ、カイル!お連れしたぞ。」「ああ、ありがとう。ベルトラン。アーカンソー医師も急にすまない。」カイルの言葉にアーカンソー医師は穏やかな表情で頷き返した。…
「………えっ!?えええええぇぇ!!!!…私が…『渡り人』様っっ!?!?」「驚かれるのも御無理はないこと。ですが、これは紛れもない事実なのです。」「でも…でも……
声を掛けたものの暫く無言の間が続き、溜息をついた後もどこか呆然としている梓紗が気になったカイルは言葉を重ねる。「いかがされましたか、『渡り人』様。」「……へっ…
腰掛ける場所のある少し離れた家屋の軒先へ辿り着くと、カイルは跪いて梓紗をそっと腕から下ろした。「こちらでお待ちになってください。…寒くはありませんか?掛けるも…
…ドス、ドサッ、バタリ、バタリと大きな音が周囲から聞こえてくる。何が起こったのかわからない恐怖が梓紗を竦み上らせる。次の瞬間、ふわりと清廉な花のような香りに梓…
銀色の髪をたなびかせ飛び上がったカイルの剣を持つ右手は目にも止まらぬ速さで男の後頭部を鞘で突き下ろすかと思えば、横に薙ぎ払うようにして隣の男を気絶させる。突然…
梓紗は眼前に広がる血の海と下卑た笑いを浮かべる薄汚れた姿の大きな男達に取り囲まれ、言い知れぬ恐怖に固まっていた。血の海と死体の山を作り上げたのは、この薄…
「ーー団長!!火の手が上がっております!」深い藍色に染まった夜空を照らすかのように燃え上がる炎辺境の村にぽつりぽつりと立ち並ぶ家々を焼く炎が夜空を染めていく。…
こちらは、 小説家になろう 様の R18サイト ムーンライトノベルズ 様にございます 『私この度、王国騎士団独身寮の家政婦をすることになりました』(WE…
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