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読書馬鹿力 http://dokushobaka.seesaa.net/

主に翻訳本の読書ブログです。 ありきたりは嫌いです。 奇をてらうつもりはなく、感じたままを書いていきたいと思います。

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2021/10/12

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  • 書いてはいけない 森永卓郎

    第1章 ジャニーズ事務所 第2章 ザイム真理教 第3章 日航123便はなぜ墜落したのか 100%信じるかどうかはおいといて、 もしこうなのだとしたら、日本人の生活はしばらく向上しない。 いい大学に入れるなら、他人の気持ちは考えなくていい、 という育て方をする親が撲滅されたらいい。 自分で考えて、意見を持とう。 考えたつもりでも、実は受け売りではないか、絶えず疑問を持とう。 旅に出よう。 チャ…

  • P分署捜査班 寒波 マウリツィオ・デ・ジョバンニ

    まあまあ好きなシリーズではあるものの、二番煎じ感。 ろくでなしのかきあつめ分署が実は有能者の集まり。 メインとサブの2つの事件が起こる。 犯人のモノローグがはさまる。 厳格な父親を恐れる娘が同性愛者、等。 イタリアらしいのか、くっついたり離れたりが多め。 謎解きも驚きがなく。 もっとも興味深い、こっそり行われている連続殺人についての追求が薄いのも残念。 https://amzn.to/3U0l5vl

  • 常識のない喫茶店 僕のマリ

    お客をときに出禁にする、痛快な喫茶店でのあれこれ。 こういう店がもっとあってもいいのでは。 こだまが憧れの人だとあとがきにあった。 氏と名ではないペンネームの人に通じるなにかが、けっこう好き。 https://amzn.to/4cRqvRM

  • ブッダのお弟子さんにっぽん哀楽遊行 笹倉明

    タイ僧侶と、同じ寺で修行する同じく僧侶の筆者との日本旅など。 など、が曲者。 旅部は興味深く、ときに感動した。 その他の筆者の身の上話や内省が、ギッチリ書かれすぎて重い。 これが筆者の書きたかったことだろうと思われるが、 あえてそれらを割愛して、旅だけにすればよかった。 語らず、作品に昇華させることにより名著が生まれる。 堅苦しいノンフィクションのほうが上等だと思われがちだが、 あえて…

  • アジア多情食堂 森まゆみ

    文人草の根交友記という感じ。 2008から2019年の記録。 安宿に泊まり、屋台で食べ、でこぼこ道を行く。 そこらへんはバックパッカーあがりのわたしとしても想像つくが、 ほぼすべて知り合いつながりだから、旅のあり方がかなり違う。 現地に知り合いがいると強いよね。 https://amzn.to/3VFmzh6

  • 吹きさらう風 セルバ・アルマダ

    アルゼンチンの辺境、ただ暑くなにもない。 布教に人生をかけて流浪する宣教師、家も友だちもないその娘、 自然とともに生きる整備工、そこに預けられた少年、犬たち。 嵐が去ったそのとき、4人はなにをおもうのか。 作家の性別なぞどうでもいいのでは。 https://amzn.to/4afCJSm

  • ミルク・ブラッド・ヒート ダンティール・W・モニーズ

    読みはじめからわかる、まさにライティングスクール。 あとがきを読んだら、予想通りすぎた。 少女の儚さ、中年の憂い、夫婦、母娘、ジェンダー、アフリカ系、 主題プロット構成、そつがない。 日本にもバンバン、作家が教える本格的なライティングコースができたらいいのに。 成り下がった貧乏国でもできる、お金のかからない芸術。 単一民族島国根性の凡庸さから抜けだしつつある今こそ、 広がりある作品を創りだ…

  • インドの聖地タワンへ瞑想ツアー 銀色夏生

    以前エッセイを読んで、あまりの退屈さに驚いた、あの人か。 インドだしあまり人のいかないところだし、もっとなにかがあると思ったのだが。 誰かが落ち葉を拾うと筆者も拾う。 誰かがなにかを買うと筆者もそれを買う。 いるいる、こういう人。 旅先でよく出会うのは、写真を撮っていると、同じところから真似して撮る人。 主体性がないことに気づいていない。 ツアー旅だし、求めているものはなにもなかった。 …

  • 黒い錠剤 パスカル・エングマン

    日光の少ないところの作品は暗いね。 暗い作品が嫌いというわけではない。 登場人物が多く、肉づけが少なく、把握しにくい。 場面がどんどんかわり、サブストーリーのつながりで進行するようだが、 進むにつれて読みたい気持ちが薄くなり、半分で挫折。 あとがきより 「自分がインセルだと自覚することを、ブラックピルを飲むと表現する」 https://amzn.to/48gtXly

  • いかれた慕情 僕のマリ

    よかった。 気持ちを表現することがとてもうまい。 エッセイだからこその、迫りくる感情。 これがフィクションだったら、芸術的ななにかを求めていただろう。 人間関係に難ありなわりに、部長だったり文化祭実行委員だったり、 たくさん恋愛したり。 そしてちゃんと愛する人を見つける。 不得意なりに頑張ることはなにかにつながるものなんだ。 https://amzn.to/49ffFCW

  • 疑惑の入会者 アリスン・モントクレア

    ああ、こちらも邦訳に追いついてしまった。 アイリスとグウェンがいる空間に浸る幸せな時間。 筆者が最も楽しんでいるだろう。 グウェンが護身術を習いはじめるくだりや、 おまけの『机の秘密』など、 シリーズを広く深く構成していく術があちこちにあり、 懐の深さを感じる。 物語を紡ぐ者として生まれた才能、計りしれず。 -------------------------------------------- 私的評価:★★★★★ 読んでよかっ…

  • 薬屋の秘密 サラ・ペナー

    18世紀と現代のロンドンの話が交互に。 複雑ではない。 こんな薬屋があったらどうだろう、という思いつきと、 よくある現代女性の悩みのクロス。 ただ暗い。 書ける、と書かずにはいられない、の差がここにも。 今後も作家として長く活動していけるのか甚だ疑問。 https://amzn.to/3HEO6qF

  • 素晴らしき世界 ~もう一度旅へ 吉田 修一

    翼の王国連載の文庫化。 タイトルが陳腐じゃない? 日本の作家に疎く、どうもこの人はたいへん著名らしいぞ、と思った次第。 至極真っ当で読みやすかった。 むりやり笑いをとろうとするエッセイ撲滅派として、 寒さを感じないだけで安心する。 あまり旅エッセイはなかった。 コロナ中に書かれたものだからやむを得ずか。 https://amzn.to/427JB10

  • 素晴らしき世界 ~もう一度旅へ 吉田 修一

    翼の王国連載の文庫化。 タイトルが陳腐じゃない? 日本の作家に疎く、どうもこの人はたいへん著名な人らしいぞ、と思った次第。 至極真っ当で読みやすかった。 むりやり笑いをとろうとするエッセイ撲滅派として、 寒さを感じないだけで安心する。 あまり旅エッセイはなかった。 コロナ中に書かれたものだからやむを得ずか。 https://amzn.to/427JB10

  • 素晴らしき世界 ~もう一度旅へ 吉田 修一

    翼の王国連載の文庫化。 日本の作家に疎く、どうもこの人はたいへん著名な人らしいぞ、と思った次第。 至極真っ当で読みやすかった。 むりやり笑いをとろうとするエッセイ撲滅派として、 寒さを感じないだけで安心する。 あまり旅エッセイはなかった。 コロナ中に書かれたものだからやむを得ずか。 https://amzn.to/427JB10

  • 死者を侮るなかれ ボストン・テラン

    また以前の感想を見直すと、2011年にボストン・テランを2作読んでいて、 『神は銃弾』は◯、 『音もなく少女は』では「邦訳されてる残り2冊はしばらく読まなくていいや」とある。 そういうことね。 強い女たちがダークな環境でガチャガチャやるのが基本。 そのガチャガチャ具合が肌に合うかどうか。 半分で挫折。 もういいかな。 https://amzn.to/3HpBX8R

  • 父親たちにまつわる疑問 マイクル・Z・リューイン

    アルバート・サムスン! いつぶりかと記録をみたら、2006年に『眼を開く』を読んでいて、そのときの感想が「久しぶりすぎて前の話をすっかり忘れた」。 本作も2011-2014年に書かれたものだから、新作というわけでもなく。 探偵ものにしてはめずらしく、ゆったりほのぼの。 宇宙人ハーフにまつわる話が続くのが、らしくもあり、古めかしくもある。 マイクル・Z・リューインはだんぜんリーロイ・パウダーシリーズが…

  • 母の日に死んだ ネレ・ノイハウス

    少々おかしなタイトル。 原題はもちろん『母の日』。 ついに邦訳に追いついてしまった。 こともなげに量産し、読みやすいから気づきにくいが、この人は天才。 使い古された筋、表現がない。 主語が大きいのは承知の上で、模倣と改良に優れている日本と、 自我を消さないその他多くの国との違いをありありと感じる。 人物設定にブレがないのもいい。 あっさりオリヴァーが復帰&結婚していた。 そこまで書いて…

  • レンブラントをとり返せ ジェフリー・アーチャー

    将来有望な主人公、魅力的な彼女、地位も実力もある父親、理解ある母、有能な姉。 いかにもエンタメ、前半は楽しく読んでいたが、ムダが多く読み飛ばし。 どうせ想像通りの結末になるんだろうし。 暇つぶしにはいいだろう。 -------------------------------------------- 私的評価:☆☆☆☆☆ 読んでよかったか:すぐ読めるからよしとする ☆読書中:あまりにお決まり ☆お楽しみ度(行間はあるか、筆者とのか…

  • スノウ・クラッシュ ニール・スティーヴンスン

    上巻半分で挫折。 今さら、だったか。 SF界には天才が多数いて、それらは世界・言語・概念すべてを創造しえる。 それに比べて。 主人公がカッコつけたゲームキャラのようだし、 出てくる単語はすべて想像できうる範囲だし、 メタバースはこの当時はまだまだだったとしても。 人物設定も甘く共感できない。

  • 森の中に埋めた ネレ・ノイハウス

    毎回同じことを書いているのだが、やはり登場人物が多い。 本作はページ数も多く、筆が乗りすぎだろう。 ただこれだけのボリュームにしてはムダが少なく、楽しく読み進められる。 人の名前さえ覚えられれば。 内容は狭い村社会の闇が陰湿で楽しくない。 なぜオリヴァーはインカとつきあっていたのだろう。 -------------------------------------------- 私的評価:★★★★☆ 読んでよかったか:当然 ★読書中…

  • ロンドン・アイの謎 シヴォーン・ダウド

    たいへんまとまりがよく、優等生的ミステリー。 大人でも楽しめる。 -------------------------------------------- 私的評価:★★★☆☆ 読んでよかったか:はい ★読書中:具象的で光景が想像しやすい ★お楽しみ度(行間はあるか、筆者とのかけひきはあるか、など):んんん ☆読了直後:アスペな少年がこんなに上手に嘘をつけるもの? ☆あとひき度:なし ★独自性:アスペ少年と思春期少女 ----------------…

  • ロンドン・アイの謎 シヴォーン・ダウド

    たいへんまとまりがよく、優等生的ミステリー。 大人でも楽しめる。 -------------------------------------------- 私的評価:★★☆☆☆ 読んでよかったか:はい ★読書中:具象的で光景が想像しやすい ★お楽しみ度(行間はあるか、筆者とのかけひきはあるか、など):んんん ☆読了直後:アスペな人がこんなに上手に嘘をつけるもの? ☆あとひき度:なし ★独自性:アスペ少年と思春期少女 ------------------…

  • インヴェンション・オブ・サウンド チャック・パラニューク

    パラニュークであるというバイアスを入れずに。 舞台がハリウッドのサイコなノアール、といえばなんとなく雰囲気がつかめるか。 感覚先行で計算が足りず、説明不足のところがあまり効果的ではない。 それが彼だよといってしまえばそれまで。 もっとサイコであってほしいし、もっと複雑な構造と後味の悪さがほしかった。 https://amzn.to/3MIqbtd

  • 私の「医学的」介護 101歳で亡くなるまで母を介護した27年間 押田 賢二

    非常に薄く、字が大きいから、すぐ読める。 27年間仕事をしないで親の介護をしたという。 なぜどうやって、など著者の人間性はなにもみえない。 もう少し深掘りしてほしかった。 この経験をぜひ役に立てていただきたい。

  • 思い出すこと ジュンパ・ラヒリ

    詩集はちょっと。 詩は読まないということではない。

  • メインテーマは殺人 アンソニー・ホロヴィッツ

    後半までまったく楽しくなかった。 一人称のわたし=筆者は頼りなく、相方のホーソーンはとにかく嫌なやつ。 嫌なやつでも隠れた魅力があるとかではない。 あえてそういう設定にしたのだろうが、そうする必要があるのだろうか。 ラストで、もしやこれから?という展開になったから、次作も読んでみるかも。 筆力は高い。 -------------------------------------------- 私的評価:★☆☆☆☆ 読んでよかったか…

  • ラオスにいったい何があるというんですか? 村上春樹

    もっともあたらしいものでも2016年初出の、旅行記集。 思い出の地への再訪多め。 旅行記にありがちなハプニング集ではなく、至極まっとう。 ボストン、アイスランド、東西ポートランド、ミコノス島・スペッツェス島、NYのジャズクラブ、フィンランド、ルアンプラバン、トスカナ、熊本

  • きょうはそういう感じじゃない 宮沢章夫

    オヤジエッセイ構文がすぎる。 むかしながらの脱力系がすきで、変化をのぞまない人むき。 もう読まない。

  • 木曜殺人クラブ 逸れた銃弾 リチャード・オスマン

    幸せな時間だった。 もはやミステリーにしなくていい。 クーパーズ・チェイスの人々をのべつまくなし書き連ねてほしい。 このシリーズが現実とかけ離れている点は、 登場人物たちのスキルの高さだけではなく、 コミュニケーション能力が異様に高いこと。 こんなに誰もが言外の意味を即座にくみとることができることは通常ない。 今回は例外が1人だけいて、こちらのほうが特に日本にざらにいそうなタイプだった。 …

  • ミダック横町 ナギーブ・マフフーズ

    3/35章まで。 時間とそういう雰囲気があったら読みたかった。

  • 私たちが記したもの チョ・ナムジュ

    ネガティブな話がつまったエッセイを期待していたら、短編集だった。 三話読んでやめた。 この手はアリス・マンローに近いレベルじゃないと読めない。

  • どうやら僕の日常生活はまちがっている 岩井勇気

    妄想力豊かな人はいい書き手になるね。 ラストの小説、オチがわからない人がいそうな昨今。

  • どうやら僕の日常生活はまちがっている 岩井勇気

    妄想力豊かな人はいい書き手になるね。

  • 天使の傷 マイケル・ロボサム

    一作目につづき二作目を。 一作目ほどでは。 この手の犯罪がすきではない、 すべてがうまいぐあいに周辺でおこる、 有能な脇役がひょっこり現れる、 ラストの匂わせがわかりやすすぎる&できすぎ。 謎を回収してしまった。 このあと二人はどういう活躍をするのだろう。 -------------------------------------------- 私的評価:★☆☆☆☆ 読んでよかったか:まあ ☆読書中:後半読み飛ばしたくなるところ…

  • 天使と嘘 マイケル・ロボサム

    ミステリの先輩にすすめられた。 謎解きより人物描写が重要かつ、 クセの強いキャラ必須という好みが一緒。 案の定おもしろかった。 主人公の二人はともに凄惨な過去をもつ。 そのうち一人は謎解きにほぼ関わらないのが新しい。 つまりこの二人を縦軸にシリーズを組み立てるという長い目をもっているということだ。 たいへん楽しみ。 -------------------------------------------- 私的評価:★★★★★ 読…

  • チョプラ警部の思いがけない相続 ヴァシーム・カーン

    インド感満載。 汚さとか臭さとかいい加減さとか、 詐欺師ばかりとか、 ヒジュラにはみんなバクシーシしてたなとか、 そんなこんなをおもいだしながら。 スマホ決済などがでてこないのは興味ないから? インドに興味ない人でもおもしろいのかどうか不明。 内容はかなりできすぎ。 -------------------------------------------- 私的評価:★★☆☆☆ 読んでよかったか:やや ★読書中:ムンバイだぁ。え…

  • 青の国、うたの国 俵万智

    日常を書いているだけでも、日々が濃ければ内容も濃くなる。 宮崎出身の親友がいるので知り合いも多く、 話もよくきくのだが、 ほんとうに同じ場所?というくらい、嫌味のない意識高い系だった。 歌もあり、充実したおすそ分けをもらえた。

  • 木曜殺人クラブ 二度死んだ男 リチャード・オスマン

    いま最も推したいシリーズ。 個性的な4人の高齢者が難題を解決する。 あとがきによると特攻野郎Aチームがモデルだとか。 といっても決してスーパーな4人ではない。 高齢者ならではの悩み、 世代間ギャップ、 進歩していく技術、 あれやこれやを盛り込み巻き込みながら、 2つの事件が解決へと向かう。 脇役もみな魅力的、 ユーモラスで、こんな作品があってたいそう幸せだ。 最も気に入ったフレーズはこちら…

  • 97歳母と75歳娘 ひとり暮らしが一番幸せ 松原かね子、松原惇子

    自立している母娘が高齢になったらどうなるのか。 たいへん参考になったから、母に購入。 参考といっても、介護論などではない。 晩年をどう生きるか、について。

  • スウェーディッシュ・ブーツ ヘニング・マンケル

    イタリアン・ブーツ(既述)の続編。 嘘つき人生からぬけ出すのか、 人とのつながりに積極的になるのか、 迫りくる死に抗うのか受け入れるのか。 老いた主人公が周囲との関わりにより変化していくさまが淡々と描かれる。 ミステリー要素も少しあって、面白く読めた。

  • 見知らぬ人 エリー・グリフィス

    ハービンダー・カーシリーズ一作目。 二作目『窓辺の愛書家』を先に読んでしまったのであともどり。 ハービンダーが主人公じゃないし、 とりたててここから読まなくてもよかった。 解説には、ゴシックスリラーと現代的殺人ミステリと人間ドラマが融合しているとあるが、 あれこれ取り入れすぎて、逆にまとまりに欠けている気が。 -------------------------------------------- 私的評価:☆☆☆☆☆(ゼロ) 読…

  • 帝国の亡霊、そして殺人 ヴァシーム・カーン

    イギリスから独立したてのインド、ボンベイ。 主人公はインド初の女性警官。 ということで、当時のインドや性差別についての記述多め。 プロットに沿って書き進めることに専念するあまり、 人物描写がおろそかで深みがない。 なぜ警官に? なぜこのひとはこう? しっくりこないことが多い。 そもそもクソ真面目な主人公に魅力がなくて、 シリーズを読み進める気になれない。 インドを知りたかったら行けばよ…

  • イタリアン・シューズ ヘニング・マンケル

    ミステリーじゃない。 嘘つきで煮えきらなくて逃げ腰で盗み見癖のある主人公の晩年。 現実逃避ばかりの人はけっこういるが、 登場人物の設定がありそうになくて、突飛な関係性に頼った文章は好まない。 とはいえ続編も読むだろう。 ヘニング・マンケルは当たりも外れもない、という感想維持だった。

  • 無敵の老後 勢古浩爾

    こりゃひどい。 欲や集団や新しいものといった、好まないものを全否定。 やたら怒っている。 自分のようになにも欲しがらず生きればいいんだ、という。 どう生きようといいじゃない。 小うるさいじじいの戯言。

  • メアリ・ジキルと怪物淑女たちの欧州旅行1 ウィーン篇 シオドラ・ゴス

    一番楽しんでいるのは筆者で、書きすぎ。 1の半分で挫折。

  • メアリ・ジキルと怪物淑女たちの欧州旅行 1ウィーン篇 シオドラ・ゴス

    一番楽しんでいるのは筆者で、書きすぎ。 1の半分で挫折。

  • 輝石の空 N・K・ジェミシン

    三部作やっと読了。 「フーッ。なかなか手強かったでしょう?」 筆者謝辞冒頭。 そのとおり。 いま語っているのが誰なのか、その言葉はどんな意味なのか、 いまどの時代なのか、そもそも誰が誰なのか。 探りながら読まなくてはいけなくて疲れた。 こういう本をより楽しめるように日々読書している。 多くのエンタメと貴重なアート、どちらも必要。

  • メアリ・ジキルとマッド・サイエンティストの娘たち シオドラ・ゴス

    ホームズものぽい雰囲気がでている。 といっても主役はホームズではない。 ジキル、ハイド、フランケンシュタインなど、 そうそうたる奇人の娘たちの活躍。 気軽に読める。 途中にはさまれる登場人物たちのちゃちゃを、 楽しいととるか不要ととるかは人それぞれ。 -------------------------------------------- 私的評価:★★☆☆☆ 読んでよかったか:ぼちぼち ★読書中:ヴィクトリア朝ロンドンの混沌を…

  • メナハウス・ホテルの殺人 エリカ・ルース・ノイバウアー

    1926年のカイロ。 ピラミッドに近い豪華ホテルでの殺人事件。 どの人も怪しげにみえる、古風なスタイル。 旅が好きなら楽しめるだろう。 -------------------------------------------- 私的評価:★★☆☆☆ 読んでよかったか:まあまあ ★読書中:旅気分 ☆お楽しみ度(行間はあるか、筆者とのかけひきはあるか、など):なし ☆読了直後:メナハウスを検索した。次作は英国かぁ。また旅気分が味わえるなら読…

  • 深夜、生命線をそっと足す 燃え殻、二村ヒトシ

    2人でやっていた配信ラジオ番組の書籍化。 対談本は苦手だが、楽しく読めた。 あいかわらず生きにくそうな燃え殻のお悩みを、そつがない二村が聞く、という形になりがち。 つげ義春とか阿佐田哲也とか(大槻ケンヂはそうでもない)通ってきた道が同系統で、違和感がなかった。 おすすめの映画『愛しのアイリーン』みたら、胸くそ悪くて草。

  • 多文化都市ニューヨークを生きる 神舘美会子、 リョウ和田

    多民族、貧富、暴力、ドラッグ。 日本ではそうそう出会わない、ニューヨークて感じの日々。 とりとめがなく少々読みづらい。 こんな日々じゃ寿命も短くなるわ。

  • 多文化都市ニューヨークを生きる 神舘美会子、 リョウ和田

    人種、貧富、暴力、ドラッグ。 日本ではそうそう出会わない、ニューヨークて感じの日々。 とりとめがなく少々読みづらい。 こんな日々じゃ寿命も短くなるわ。

  • ひとりだから楽しい仕事 クォン・ナミ

    こなれたエッセイでよかった。 人気翻訳家さんだそうで、経験知見もろもろ揃っているのだろう。 どんどん邦訳されてほしい。

  • オベリスクの門 N・K・ジェミシン

    三がでる前に二を読むと、すべてを忘れてしまいそうだから、 三の邦訳がでてから。 とはいえ一と二の間があいたからモロモロ忘れていた。 1日30分では進みが遅いので、ネットマージャン時間を削って。 読んでいないときも、頭のどこかに<季節>があった。 これだけ複雑な構造を創り出し、 齟齬がないようにするのは大変なことだろう。 各章の最後にある古の言葉がすき。 壮大な未来歴史ファンタジーの世界に…

  • 精霊たちの迷宮 カルロス・ルイス・サフォン

    あうう、『風の影』『天使のゲーム』を読んだあと、だいぶ時間がたってしまったから、 うっかり『天国の囚人』をぬかしてしまった。 これじゃ意味がないぃ。 本作はミステリー仕立て。 新たな主人公アリシアが美人じゃなかったらとか、 その師レアンドロにもう少し心があったらとか、 各ピースはかなりお決まりだから、ひねりが欲しかったなと思ったり。 この正統派ストーリーテリングがサフォンのよさ。 3作…

  • 精霊たちの迷宮 カルロス・ルイス・サフォン

    あうう、『風の影』『天使のゲーム』を読んだあと、だいぶ時間がたってしまったから、 うっかり『天国の囚人』をぬかしてしまった。 これじゃ意味がないぃ。 本作はミステリー仕立て。 新たな主人公アリシアが美人じゃなかったらとか、 その師レアンドロにもう少し心があったらとか、 各ピースはかなりお決まりだから、ひねりが欲しかったなと思ったり。 この正統派ストーリーテリングがサフォンのよさ。 3作…

  • 生者と死者に告ぐ ネレ・ノイハウス

    シリーズ第7作。 書けすぎてしまうが上の長さ。 もう少しスリムにしてもいいのでは。 編集者があまり介入していないのだろうか。 オリヴァーとピアの私生活、新たなクソ野郎やピアの妹の登場など、 枝葉もたっぷり。たっぷりすぎ。 -------------------------------------------- 私的評価:★☆☆☆☆ 読んでよかったか:はい ☆読書中:事件の背景が見えてきて、まだ半分 ☆お楽しみ度(行間はあるか、筆者…

  • 王女に捧ぐ身辺調査 アリスン・モントクレア

    筆が乗っている。 前作に続いてたいへん面白かった。 軽快な会話が魅力。 説明なしのいいっぱなしユーモアがいい。 フィリップ王配てこんな人生だったのね。 -------------------------------------------- 私的評価:★★★★☆ 読んでよかったか:はい ★読書中:主人公2人のかけあいが楽しい。これぞ友情 ★お楽しみ度(行間はあるか、筆者とのかけひきはあるか、など):随所に ★読了直後:素敵な最終章…

  • 死体狂躁曲 パミラ・ブランチ

    古めかしい文体でムリ。 早々に挫折した。 ケラや大人計画に慣れている人間が、 もったいぶったお芝居を見たときのよう。

  • 木曜殺人クラブ リチャード・オスマン

    面白かった、すばらしかった。 才能ある作家と優秀スタッフの協業。 どちらかというと女性的、ムダな会話が多いと思う人も多そうで、 これを冗長ととらえるか、楽しいととらえるか、二分しそう。 日ごろコミュニケーションを重要視している人なら楽しめると思う。 合理主義の方はほかへどうぞ。 -------------------------------------------- 私的評価:★★★★☆ 読んでよかったか:はい ★読書中:一人称と…

  • 機微なんて死語になる?

    これが日本文学の冗長の原因? こうなるとスムーズで楽しいコミュニケーションが失われ、ひいてはさらなる少子化へ。 金じゃなくて人が…

  • あっという間 南伸坊

    違った意味でつらかった。 途中でやめようかと思ったが、速攻読めるから渋続行。 やたらとでてくる妻を「ツマ」などカタカナ量産、 ボクっておもしろいでしょ演出が寒く、 おやじエッセイ構文が過ぎる。 はやく岩井勇気などで解毒したい。

  • 死にそうだけど生きてます ヒオカ

    つらかった。 生殖機能さえあれば親になれてしまい、 責任能力なんて問われない。 そのしわ寄せが子どもにいく。 ままならないことが多すぎる。

  • WIN ハーラン・コーベン

    ウィンが主役! 読むっきゃないでしょ! ウキウキ読みはじめたものの、マイロンあってのウィンだったんだな。 どんどんテンションがさがった。 読み飛ばして筋だけ追った。 マイロンシリーズが続いていることにショックを受けた。 もう邦訳されないのかな。 -------------------------------------------- 私的評価:★☆☆☆☆ 読んでよかったか:好きなシリーズだから読まないわけにはいかなかった ☆読書…

  • 水の葬送 アン・クリーヴス

    だいぶ昔のことだが、シェトランド四重奏がどれもピンとこない作品だったことは覚えている。 そしてしばらくぶりに読んでみて、やはりだめだった。 ジョー・ペレスがどんな人物なのかあいかわらずつかめないし、 ストーリーも魅力に乏しい。 島外からやってきたウィローにやや個性が見えるのが救いだった。 もうこのシリーズはいいかな。 -------------------------------------------- 私的評価:☆☆☆☆☆(…

  • ロンドン謎解き結婚相談所 アリスン・モントクレア

    たいへん楽しかった。 こじゃれた会話の応酬。 これを「なぜ(主に女性は)いみのない会話をグダグダつづけられるのか」と日ごろ思っている御仁にはムダに思えるだろうから、読み手を選ぶだろう。 -------------------------------------------- 私的評価:★★★☆☆ 読んでよかったか:はい ★読書中:凸凹コンビに違いがありすぎるところがいい ☆お楽しみ度(行間はあるか、筆者とのかけひきはあるか、など)…

  • 過ちの雨が止む アレン・エスケンス

    前作の感想がいまひとつだったのに続編を読んでみて、考えがかわった。 なかなかよかった。 あいかわらずできすぎだし、どこかで読んだようなものの切り貼りだが、 ここまでまとめる力量はすごい。 主人公が腕っぷしが強いのに違和感。 彼女ができすぎ。 などなどいいたいことは多々ある。 とはいえ水戸黄門だって見方によってはおもしろいからね。 あと邦題はまったくセンスがない。 ----------------------…

  • ずっと、おしまいの地 こだま

    おしまいの地シリーズ完結らしい。 3作でおわらせる意味はなに? 周囲の人見知りを観察してみると、みなさん人の心が読めない。 わからないものは恐怖。 人の心が読めないとは、他人の立場に立つことが苦手ということで、 そういうのは成長過程で得る能力だから、まぁきっとそういうことかなと。 主観で語る分にはたいへんおもしろいから、 第三者が主人公の物語は紡がず、このままいってほしい。

  • ネットワーク・エフェクト マーサ・ウェルズ

    ものすごく読みにくくて、途中で挫折。 なぜ読みにくいのかの説明が難しい。 スタートレックで例えると、私は(不敬罪に問わないでいただきたい)TOS(日本では「宇宙大作戦」)が苦手。 もっとも好きなのはDS9(「ディープ・スペース・ナイン」)。 ただ起こることが描写されるのではなく、 行間や機微がないと気持ちが乗らない。 たまにデータ(アンドロイド)がスパイスを加えるくらいならいいけど、 主役だった…

  • 更年期障害だと思ってたら重病だった話 村井理子

    重い心臓病の闘病記。 競技麻雀界でいうと独歩さんがこんな感じだったのかも。 子&犬育てやら仕事やらで自分のことをないがしろにしていたら、ということで、 そうなりがちな真面目な人は要注意。

  • 窓辺の愛書家 エリー・グリフィス

    今年最後がこれでよかった。 内容も表現もありきたりではなく、読書の楽しみがつまっていた。 目の前でゆっくり食べられてイライラするとか、 インド人の母親がなにかとやりすぎるとか、 細かい描写の積み重ねが外堀を埋めながら、着実に結末に向かっていく。 読書友におもしろかったと伝えると、 文春ランクインはまだ1冊も読んでないといわれ、 そういえばそういうものがあったなと。 これが十位。 なるほど。…

  • 野原 ローベルト・ゼーターラー

    陳腐な短編集だった。 死者に自分語りをさせる、という企画ありきな。 人生なんてこんなもの、といいたいのか。 だとしてもなにかしらかはある。 “書ける”と“書かずにはいられない”の違いがありありと。 この人の作品はもう読まない。

  • 秘密にしていたこと セレステ・イング

    原題『Everything I Never Told You』 ”語らなかった”と”秘密”はやや違うかなぁ。 全員が不満を抱えギクシャクしている。 時すでに遅しだが、それでもなんとかやっていこうとあがく人々。 辛い内容だった。

  • 翼っていうのは嘘だけど フランチェスカ・セラ

    主人公を青少年にするのは、 あえてそうする場合と、大人がかけない場合がある。 本著は後者かな。 読む気がおきなかったからパラパラしたところ、 前半はZ世代の青いあれこれ、 後半は一転、主人公が山中をうろうろしていた。 時系列がいったりきたりするのもそうだし、 イミフたくさんで苦手な類。 思いつきは美しければ芸術に、 そうでなければやめたほうがいい。

  • 鏡の迷宮 パリ警視庁怪事件捜査室 エリック・フアシエ

    歴史ミステリだから格調高くしたかったのか。 もったいぶった感じでムダが多く、 そもそも歴史モノは苦手だから楽しくなかった。 肩に力が入りすぎ。 -------------------------------------------- 私的評価:★☆☆☆☆ 読んでよかったか:non ☆読書中:かなり読み飛ばしてもストーリーが追える ☆お楽しみ度(行間はあるか、筆者とのかけひきはあるか、など):なし ☆読了直後:計算しすぎ。続編はパス …

  • サスペンス作家が人をうまく殺すには エル・コシマノ

    いかにもアメリカで受けそうなノリがムリ。

  • ガラスの顔 フランシス・ハーディング

    すばらしかった。 1日30分の読書タイムを延長。 読み終わったとき、ちょっと涙した。 世界を手にしようとする男=策略 vs 表情をもつ少女=素直 感情をもっていても、それを表現する面をもたなければ、 その感情はないものとなる。 深い。 このような世界を創造するだけでなく、 策略や作戦が巧妙で、 欲望や愛情もちゃんと表現されていて、 どれほど頭が切れるのか。 お花畑的ではなく闇が深いが、フ…

  • かくて彼女はヘレンとなった キャロライン・B・クーニー

    シニアタウンに住む“ヘレン”ことクレミーの話。 辛い過去とミステリー仕立ての現在の二本立て。 スリルもほほえましさもあって、なかなかできたストーリーなのだが、 できすぎで読まされた感が。 ベテラン作家&編集のなせる技。

  • 32歳。いきなり介護がやってきた。 あまのさくや

    父親の認知症に母親のがん。 たいへん。 天涯孤独な人を除いて、こういうことが起こる可能性がある。 杞憂にならない程度に考えておこう。

  • 夜に星を放つ 窪美澄

    決して日本作家を否定するつもりはなく、 いつも今度こそはと期待している。 そしてまた失望する。 読解力不要、精神年齢若め。 この2語で尽きない作品はいずこ。 国語の授業で創作させたほうがいい。

  • 魔術師の匣 カミラ・レックバリ、ヘンリック・フェキセウス

    読書より楽しいことが多々あり、なかなかはかどらない。 とはいえ、本作はたいそうおもしろかった。 カミラ・レックバリは8年ぶり。 記録を見返すと決して好みではなかった模様。 スウェーデン作家は2人になるとパワーアップする仕様なのだろうか。 クセの強い登場人物たち、 残酷な連続殺人、 謎解き、 様々な要素がからみあっている。 後半、犯人が読めるが、それでもダレなかった。 ----------------------…

  • 万感のおもい 万城目学

    エッセイ集。 文章がうまかった。 とても丁寧に推敲されているのでは。

  • その少年は語れない ベン・H・ウィンタース

    地上最後の刑事三部作がよかったから読んでみた。 主人公がハイエナ系民事弁護士だから、裁判小説かと思えばそうではなく、 殺人が起こるからミステリかと思えばそうでもなく。 不思議だった。 なにかの枠にはめる必要はないし、 創作て感じではあるが、 ストーリーがおもしろくない。

  • レイン・ドッグズ エイドリアン・マッキンティ

    基本はフーダニット・ハウダニットでオーソドックス。 ただやはりこのシリーズの読みどころは、 ダフィの私生活の変化と、細かい表現のうまさ。 音楽がちりばめられている作品はたいがい好き。 サブプロットに興味のない人には、 この楽しさは伝わらないだろう。 筆が乗っている作家の作品は読んでいてストレスがない。 -------------------------------------------- 私的評価:★★★★☆ 読んでよかったか…

  • 緑の天幕 リュドミラ・ウリツカヤ

    長かった。 左手が腱鞘炎になりそう。 登場人物が多く、時系列でもなく、 エピソードの折り重なりがソ連とはどういう国だったのかをあぶりだしていく。 大作ではあるが、仰々しくはない。 根性と時間があれば読めると思う。 ノーベル賞とるかしら。

  • 緑の天幕 リュドミラ・ウリツカヤ

    長かった。 左手が腱鞘炎になりそう。 登場人物が多く、時系列でもなく、 エピソードの折り重なりがソ連とはどういう国だったのかをあぶりだしていく。 大作ではあるが、仰々しくはない。 根性と時間があれば読めると思う。 ノーベル賞とるかしら。

  • 女に産土はいらない 三砂ちづる

    ジェンダーにまつわるエッセイということになるのだろうか。 身近な出来事をつれづれ書くのではなく、 極めて“理系”。 エモーショナルなものが好みの私には、恐れ多い感じが強い。 理解できないということではなく、 思考形態の違いがありありと。

  • 償いの雪が降る アレン・エスケンス

    読みやすい。 なにも残らない。 あまりにできすぎで、量産型職業作家の匂い。 続編もこんな感じなら、もう読まない。 -------------------------------------------- 私的評価:★☆☆☆☆ 読んでよかったか:うーん ★読書中:サクサク ☆お楽しみ度(行間はあるか、筆者とのかけひきはあるか、など):なし ☆読了直後:安定着地 ☆あとひき度:なし ☆独自性:ここまでありきたりだとある意味すごい ------…

  • ボンベイのシャーロック ネヴ・マーチ

    マッチョな主人公が大活躍するのだが、恋バナ感が強い。 ミステリーというより、パールシーのお話。 パールシーといえばタタ。 パールシーとシクが成功しているのは、いい加減がマジョリティのインドにおいて、真面目で誠実で勤勉だからだろうか。 禁じられた恋話で、まずはつかんでいこう作戦か。 -------------------------------------------- 私的評価:★☆☆☆☆ 読んでよかったか:はい ☆読書中:読ん…

  • 優雅さとミステリー 銀色夏生

    宮崎にUターンしたあとの生活記。 「外的要因に左右されない個人的幸福を追求する」とのことで、 畑、庭、畑で採れた野菜、将棋観戦、温泉とサウナ、ほんのすこしの人間関係、の繰り返し。 HSPなのかしら。 ずいぶん人生に疲れたようで。 淡々としすぎていて、これが楽しめるのはファンだけなのでは。

  • 読書セラピスト ファビオ・スタッシ

    普通文学とミステリーの中間。 原題は「姿を消した女性読者」だそうで、ミステリー寄りで書いたのだろうか。 読書セラピーの場面もとりたてて面白くなく、 ミステリーとしては物足りず、 すべてにおいて中途半端。 文学に求めるものが満たされない。

  • これはただの夏 燃え殻

    できすぎ女子小学生とか謎あり風俗嬢とか、 現代日本文学にありがちな登場人物たちのゆるいつながり。 ありがちな設定でも燃え殻が読めるのは、 独特な言葉チョイスとエモさなのに、 それが弱くなるととたんに本当のありきたりになる。 すると文章力の拙さも目立つ。 お疲れでしょうが、もっと感性プリーズ。

  • 我らがパラダイス 林真理子

    母から借りた。 自分では絶対選ばない。 顔が広いから様々なエピソードを聞いているだろうし、 リサーチもしっかりされていそうで、 さもありなんな話が多々あった。 ただどうしても下世話さがにじみ出てしまうのは、そういう人だから? ドタバタエンタメではあるものの、 介護について考えさせられる本ではある。 有料施設は高く、 あるいは安いと質が不安で、 特養は待ち。 自宅介護は家族の負担大。 …

  • 赤い魚の夫婦 グアダルーペ・ネッテル

    久々に普通短編小説集を読んだ。 日常に潜む、主に負の感情の揺れ。 マジックなどはなく、まっとうな。 作家は内にあるものからしか創造できず、 まだまだ足りない。 これを読むくらいなら、アリス・マンローを読んだほうがと思うが、 好みは人それぞれ。 とりあえずこの人の作品は、十年くらいいいかな。

  • 猟犬 ヨルン・リーエル・ホルスト

    本邦初邦訳だが、シリーズ八作目だそうな。 ヴィスティング警部と、その娘で記者のリーネが、 大人な距離感で思い合い助け合いながら、事件を追う。 派手さがないのと、字数が多いわりに進展が遅いので読みにくい。 佳作。 -------------------------------------------- 私的評価:★☆☆☆☆ 読んでよかったか:まあまあ ☆読書中:半分まできちんと読んで、後半は飛ばし飛ばし ☆お楽しみ度(行間はあるか、…

  • 人生の旅をゆく 4 吉本ばなな

    有名人なのに、お金持ちかもなのに、 いい意味で普通なのが、 モロモロへのアンチテーゼなのか、 自然なのか、よくわからない。 女性であり、女流であり、二世であり、 とてもいろいろあるはずだから、 そんなこんなでこうなったのかどうか。 つまりは読みやすく、力がぬけている。 かしこい女性の真相は闇の中。 それにしても陳腐なタイトルだな。

  • 人生の旅をゆく 4 吉本ばなな

    有名人なのに、お金持ちかもなのに、 いい意味で普通なのが、 モロモロへのアンチテーゼなのか、 無意識なのか、よくわからない。 女性であり、女流であり、二世であり、 とてもいろいろあるはずだから、 そんなこんなでこうなったのかどうか。 つまりは読みやすく、力がぬけている。 頭がいい女性の真相は闇の中。

  • 天に焦がれて パオロ・ジョルダーノ

    長い駄作。 飛ばし飛ばしで最後まで読めたものの、なにもない。 なぜベルンが人々を魅せるのか、まったくわからない。 すべての登場人物の人物像がつかめないし、 心に残る表現がひとつもない。 エモい表現をあえて削ったのだとしても、 描写からなにかしらかを醸し出すのが作家というものだろう。

  • 僕の人生には事件が起きない 岩井勇気

    ほんとに起きない。 それでも読ませる。 最後の無の澤部。 こんなことまで書いちゃって、 かなりズバリという人なのね。 ハライチのターン毎週きいてます。

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