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読書馬鹿力 http://dokushobaka.seesaa.net/

主に翻訳本の読書ブログです。 ありきたりは嫌いです。 奇をてらうつもりはなく、感じたままを書いていきたいと思います。

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2021/10/12

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  • 旅は老母とともに 伊藤礼

    旅本だと思ったら違った。 読んだうちに入らない。 伊藤整を通ってこなかったのに、 その息子のエッセイに興味があるわけもなく。 伊藤整または、 作家を父にもった、とある男性の人生、 に興味があれば。 https://amzn.asia/d/0gx1NXwW

  • 瞬きすら許さない ジョー・キャラハン

    AIが警察の捜査に加わる。 あとがきにもあるように、決して色物ではない。 ワシントン・ポーシリーズのブラッドショーだって、 場が読めない、裏が読めないで、同じようなもの。 だったらAIのほうが、処理能力も速度も段違いだし、 実現性も高い。 本作の肝は失踪事件の内容と、 多様なキャラクター。 シリーズ化されていて、 AIもひとつのキャラとしていい味を出していきそう。 --------------------------…

  • ジェイムズ パーシヴァル・エヴァレット

    『ハックルベリー・フィンの冒険』を黒人奴隷ジムの視点で書いたもの。 マーク・トウェインを読んだことがなかったが、それでも読めた。 黒人言葉に"翻訳"する、 パッシング、など、 気づきはいろいろあったものの、 面白いわけではなく、かなり斜め読み。 人が人を飼うなんて、 知能がある同士なのに、なんと愚かで残酷な。 見た目で判断しないこと。 差別もここから。 といっても、そこに気づかない人間ば…

  • 午後 フェルディナント・フォン・シーラッハ

    創作かエッセイかあいまいな26篇。 いろいろな都市での話。 なんだかんだシーラッハは5作目。 毎作なんて淡々としているんだろうと思う。 たまに実体験に基づいていそうな話に、感情のゆらぎがみられるが、 基本は客観で達観。 機微の追求にさほど興味がないのかも。 人間なんてこんなもの、ですべて片づけられてしまうというか。 時代錯誤な表現といわれそうだが、 ドイツ男性かつ弁護士という感じ。 https…

  • 怪物を捕らえる者は ネレ・ノイハウス

    予想通りのボリューム。 登場人物リストが3ページ。 あいかわらず書いてますなあ。 このシリーズ、もう邦訳されないのかと思っていた。 しばらくぶりなのに、すんなり入りこめた。 面白さが安定していて、ほんとうにありがたい。 オリヴァーとピアの過去を知っていたほうが楽しみに厚みがでるが、 単作としても十分。 ひとつの殺人事件からひょっこり顔を出した、 でかいヤマ。 どちらの捜査も力が抜けず、 …

  • 絶滅の牙 レイ・ネイラー

    これがヒューゴー賞? Best Novellaだから中長編部門。 マンモスがいて、 その中の一頭に生物学者の意識が移植され、 密猟者と対峙する。 うーん。 これが? 感動的に感じられるエンディングにしてやられた? https://amzn.asia/d/0ipzPEsb

  • 邪悪なる大蛇 ピエール・ルメートル

    ピエール・ルメートル、もう犯罪小説書いてなかったのね。 本作は1985年にはじめて書いた犯罪小説で、 これをもってこのジャンルは終わりにするらしい。 はじめてにしてはよく書けている。 ただし中身はスカスカ。 そもそもぶっ飛んでいた殺し屋が、 認知機能が衰えてさらに手がつけられなくなる、というだけ。 終わらせ方はよかった。 https://amzn.asia/d/03KF48RJ

  • 死が内覧にやってくる アンデシュ・デ・ラ・モッツ&モンス・ニルソン

    都会の潔癖ぎみ刑事と田舎の土くさい捜査官が、 不本意ながら協力する。 イベントが多く、登場人物はクセが強く、 やや雑然としているが、 最後にはきっちり収穫する。 スウェーデンの田舎暮らしが垣間見られる。 南部スコーネ地方エステリエンがなにしろ美しそうで、 行ってみたくなった。 A guide to Österlen, Sweden’s summer paradise https://www.farandclose.com/posts/osterlen 翻訳した久山葉子…

  • 私の最後の羊が死んだ 河崎秋子

    この人の小説は読んだことがない。 というかはじめて名前を知った。 すみません。 北海道の酪農家に生まれると、こういう選択肢が生まれるのか。 羊飼いになりたい、羊飼いになる、作家になりたい、羊飼いをやめる。 想像外のことで、 筆者も書いているように、 こういう経験が作品にどう作用するのだろうか。 https://amzn.asia/d/095CNpbv

  • 祖母姫、ロンドンへ行く! 椹野道流

    たしかに祖母で姫だった。 高級ホテルにも高級店にも臆することなく、 自分を貫く祖母姫さん、すごい。 ホテルのスタッフに孫だと気づかれていないのが、 うまく作用する様も微笑ましかった。 ほんとうに高級なホテルのサービスってすごいんだなー。 読みにくいペンネームって損じゃないのかな。 https://amzn.asia/d/0g8EayW7

  • 血痕の記憶 ジェニファー・コーディー・エプスタイン

    世界観がむりだった。 https://amzn.asia/d/00BUXS1k

  • イン・ザ・メガチャーチ 朝井リョウ

    まず、日本文学をはなから否定するつもりはまったくない。 常にオープンマインド、あまねくいい作家を探している。 さて本作は斜め読みで十分だった。 スキミングと呼ぶんですかね。 ハーゲンダッツがどうシャワーがどうといったミクロな日常はワシにとっては無用。 いまさらな人生感と社会構造は浅い。 設定されたエンディングに向けて、 ひたすら突っ走ればそれなりに面白かっただろうに、 人とは社会とはを語り…

  • 反転領域 アレステア・レナルズ

    最初の帆船時代で挫折。 最後まで読めば面白いのに、といわれても、 登場人物、書き方、なんだかムリだった。 https://amzn.asia/d/0inA2aLF

  • 暗黒の瞬間 エリーザ・ホーフェン

    刑事弁護士が主人公の短編集。 仕事柄、毎回事件が起こるわけだが、 ミステリーファンだけではなく、 短編好きなら楽しめるだろう。 各編それぞれ、それなりの長さがあって、 しっかり物語になっている。 そのつながりから主人公がなぜ、どう、 が見えてくる。 出版社の力の入れ方に本気が見えて、 飾り文句じゃなさそうだった。 なるほどね。 次作も読みます。 https://amzn.asia/d/05zkVc0h

  • 空に浮かぶ密室 トム・ミード

    みごとに正統派ハウダニット。 最近のミステリーは人を描きすぎ、 というオールドスタイルファンにはたまらないのでは。 -------------------------------------------- 私的評価:★★☆☆☆ 読んでよかったか:たまにはこういうものも ★読書中:すんなり読めるということは、かなり練り込んだはず ☆お楽しみ度(行間はあるか、筆者とのかけひきはあるか、など):この手はあるのが当然で ☆読了直後:ハウダニ…

  • 秘儀 マリアーナ・エンケリス

    ホラー? ラテンアメリカらしいマジック・リアリズムなのでは? 政情不安定なアルゼンチンにおいて、 闇を支配しようとする教団と、 その力に翻弄される父と子。 青春部でダレた。 後半のガスパルも、うーん。 長かったけれど、読んでいるあいだは、この世界に浸るのも悪くなかった。 終わってみると、さほどたいした作品でもないなと。 https://amzn.asia/d/09dPygIK

  • 夜明けまでに誰かが ホリー・ジャクソン

    主人公の年齢設定は著者の精神年齢に近いのでは、と思うところがあり、 いままで避けてきた。 前半の道に迷うところがムダに長い。 全体にガチャガチャしていて、 ななめ読みで筋を追えばそれでよかった。 たかがミステリーといえど、 なにかしらか得るものや光るものがほしい。 ホリー・ジャクソンはもうナシ。 https://amzn.asia/d/07AKc4rj

  • わたしたちの不完全な人生へ ヴェロニク・オヴァルデ

    サブキャラが次にメインになるといった、 ゆるくつながっていく短編集。 物語をつむぐことが主で、 お茶を飲みながらのんびり楽しむタイプ。 そろそろ人間の真理を追求する作品が読みたくなってきたので、 イラクサでも読み返してみようかな。 https://amzn.asia/d/8d2YRvn

  • ミゼレーレ ジャン=クリストフ・グランジェ

    怒涛のバディもの。 謎多き連続殺人、 それを追うのが引退刑事とヤク中休職刑事。 音楽と子ども、ナチ、カルトがからむ事件の内容も、 捜査方法も既存のものとは大違いで、 読みなれていないと面食らう。 これでもかと自分を追いこむ二人の勢いがこの本の肝であり、 オチも独特で読み手を選ぶ。 -------------------------------------------- 私的評価:★☆☆☆☆ 読んでよかったか:うーん ☆読書中:何…

  • 哀惜 アン・クリーヴス

    読むのをやめていたアン・クリーヴスの、 新しいシリーズはどんなものかと思い。 主人公がどういう人間なのかつかめない。 どうしてこの二人がカップルなのかもわからないまま。 一文ですむところを短い文章にわけて倒置したり、 余計な心情の説明があったり、 気になる点が多々あった。 今さら感のオチながら、ストーリーはまあ。 -------------------------------------------- 私的評価:★★☆☆☆ 読んで…

  • 独身獄中記 絶望ライン工

    配信をみていないと楽しめないので、 そちらからどうぞ。 現実と虚構の使い分けがうまい。 出会い系サイトの話(後編)でウッとなった。 嘘か真かはどうでもよく、 すべての面が彼である、という受け止め方で。 ずいぶん前のことだが、J-Waveの突発コーナーがたいへんよかった。 もうないのかな。 よき夫、よきパパになると思うんだけどねぇ。 https://amzn.to/49QBaLR

  • 果てしない残響 シャーロット・ヴァッセル

    お、これは。 追いたいシリーズを見つけたかも。 シリーズ2作目が初邦訳という、たまにあるパターンで、 前作にまつわる部分が理解できない。 まっすぐ真面目に捜査する主人公、 彼と仲よし刑事2人、 素敵な彼女、 中核はまともなのに、 周囲の奇人たちから不安定な状況に追いやられる。 バランスとアンバランス、 上流階級と庶民、 白と有色、 いろいろ盛り込みながら、意外な展開へ。 ------------------…

  • スパイたちの遺灰 マシュー・リチャードソン

    いわゆるスパイものではない。 スパイ史に興味がなく、半分で挫折。 残りをパラパラみたら、予想通り。 https://amzn.to/3Nw3BY4

  • アイム・トラベリング・アローン サムエル・ビョルク

    北欧ミステリーはおおむね読める。 説明しすぎないところもいい。 ただどんな作品だったか考えてみると、 散らかっていてまとめられない。 登場人物が多くて、またしても一覧を作らなければならなかった。 いまのところ本シリーズは6作でているようだが、 邦訳されているのは2作まで。 今後の出版は期待できるのだろうか。 Samuel Bjørk https://palomaagency.se/authors/samuel-bjork/ ----------------…

  • 裏切り シャルロッテ・リンク

    新しいミステリーシリーズを求めて。 やや時代遅れ、かつ暗めで、これは追わないかな。 登場人物一覧がなく、自作しなければならなかった。 -------------------------------------------- 私的評価:★☆☆☆☆ 読んでよかったか:うーん ☆読書中:形容詞を使わなくてもわかるのに ☆お楽しみ度(行間はあるか、筆者とのかけひきはあるか、など):なし ☆読了直後:この手のトリックは飽きた ☆あとひき度:な…

  • 声を出して、呼びかけて、話せばいいの イ・ラン

    毒親、自殺、病気、つらい。 無条件の愛を与えてくれるものはペットだけだとするなら、 そんな人の世を生きぬく底力が必要で、 それが枯れているとつらい。 https://amzn.to/4jzQrVU

  • 極夜の灰 サイモン・モックラー

    タイトル、表紙、小島秀夫の推薦コメント、CIAなどから、 苦手なジャンルを買ってしまったかと懸念したが、 逆に静かすぎるくらい。 極寒の秘密基地に残された3人のうち2人が焼死。 なにがおこったのかを精神科医が解き明かしていく、 地味目な作品。 アクションはほぼない。 -------------------------------------------- 私的評価:★☆☆☆☆ 読んでよかったか:微妙 ☆読書中:途中からいろいろ気づい…

  • 9人はなぜ殺される ピーター・スワンソン

    タイトルの通り。 こなれていて、すんなり読める。 それ以上でも以下でもない、ともいえる。 -------------------------------------------- 私的評価:★☆☆☆☆ 読んでよかったか:ストレスないからまあ ☆読書中:誰が誰だったかメモを書かないとつらい ☆お楽しみ度(行間はあるか、筆者とのかけひきはあるか、など):なし ☆読了直後:なにも読むものがないときにこの人を選ぼう ☆あとひき度:なし ★…

  • 2026年

    あけましておめでとうございます。 2025年後半はやや走りすぎたので、 今年はなんどりと読書していきたいです。 2025年のベストは、 プロジェクト・ヘイル・メアリー 2021年刊行。映画公開たのしみ。 https://amzn.to/3YXWhH7 僅差の2位が、 奇妙な花嫁候補 通常の好みとしてはこちら。 https://amzn.to/49Gdnzp 早川と創元のミステリ出版案内が出ています。 早川 https://www.hayakawabooks.com/n/nf…

  • 真犯人はこの列車のなかにいる ベンジャミン・スティーヴンソン

    もうこの余分な語りの多さには目をつぶることにした。 コメディアンとして、こういう書き方が止められないのだろう。 長距離列車の中で事件がおこるので、 ある意味密室フーダニット。 誰が犯人かというより、 こういう列車があることとか、 文学イベントというものとか、 作家と出版社とエージェントのありかたとか、 そういうものが興味深かった。 著者は音楽スタンダップコメディアン双子デュオの片割れ。 「…

  • 真実の眠る川 ウィリアム・ケント・クルーガー

    『ありふれた祈り』をいつか読もうと思いながら、 こちらを先に読んでしまった。 スー族の言葉で“紺碧の水”を意味するミネソタ。 ネイティブアメリカンから奪った土地。 第二次大戦の戦禍が残る町ジュウェルに流れる川の中で、 嫌われ者の地主が死んでいた。 この死が、隠されていた真実を次々とあぶり出す。 ミステリーではなく、 スタインベック的な作品。 https://amzn.to/3YSyus5

  • 小路の奥の死 エリー・グリフィス

    ハービンダー・カー三作目。 といっても一作目はシリーズ化するつもりはなかったようなので、 まだまだこれから。 前作の記憶はあまりなく、 お母さんの作るインド料理がたいへんおいしそうだったような。 実家からロンドンに出て、 警部に昇進、 環境がかなり変わっている。 部下から煙たがられることもなく、 クソ上司がいるわけでもなく、 セクシャリティに関するハードルも低く、 よくあるパターンと違って…

  • ウエハース君 イ・ユリ

    短編集の楽しみってこうだった。 温かかったり毒があったりな、 「イ・ユリ・ユニバース」。 https://amzn.to/4sf1sjz

  • バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 R・F・クァン

    帝国を倒そうとする地下組織のおはなし、てことになるのかな。 メッセージが強くて、おもしろくなかった。 言語について、 人種について、 帝国主義について、 友情とは、 架空の塔バベル、 銀の力、 19世紀のオックスフォード、 濃い内容なのだが、 ストーリーに引き込まれない。 刺さるのは、 言語に携わっている人、 搾取されている人、 ダークファンタジー、ダークアカデミアファン、 英国好き、 あと…

  • ぼくの家族はみんな誰かを殺してる ベンジャミン・スティーヴンソン

    あちこちにミステリーについてやら本書についてやら、 ヒントというかなんというか、 余計な情報が織り込まれる。 個性を出すつもりか、 多くを語りたくなってしまうオタク気質なのか、 いずれにしろ逆効果で、 普通に書けばよかったと思う。 青臭さをなくすように、 ブラッシュアップされればよくなったはず。 "伏線だらけ"なんてことはないから、 期待しないように。 ------------------------------------…

  • 対立 マウリツィオ・デ・ジョバンニ

    P分署捜査班シリーズ第五作。 彼らとの時間が名残惜しくて、 読み終わってすぐには感想が書きたくなかった。 例によって大小2つの事件と、 P分署みんなの変化。 1人を除いてみなさん地味め暗め。 イタリア人なのに、というのは偏見かしら。 -------------------------------------------- 私的評価:★★★★☆ 読んでよかったか:それはもう ★読書中:ミステリーと人物描写のバランスがとてもよい。それ…

  • ロング・プレイス、ロング・タイム ジリアン・マカリスター

    タイムリープ×ミステリ×家族小説。 まあそうではある。 仕組みに納得できない。 感動させよう家族小説で、 読まなくてもよかった。 原題 Wrong Place Wrong Time https://amzn.to/496R3Pb

  • 裁きのメス リツ・ムケルジ

    1850年に設立されたペンシルヴェニア女子医学校。 ここの医師であり教師でもある主人公が、殺人事件捜査に協力する。 女性医師が珍しかった時代の背景を織り込みながら、 ミステリーとしてしっかりとした造り。 著者も医師だそうで、 あとがきにある「臨床診断学と推理小説における犯人探しとは、全く同じプロセス」に納得。 さほどインド色はなく、 1870年代のフィラデルフィアを感じられる。 ----------------…

  • 奇妙な花嫁候補 アリスン・モントクレア

    今年のNO.1候補がもうひとつあらわれた。 アイリス&グウェン、結婚相談所シリーズ第5弾。 シリーズを通して読まないと楽しめない。 いまからでも遅くないよ! またしても事件と、 グウェンの裁判の二本立て。 主人公ふたりの友情は、 あけすけな現代とは違い、少々よそよそしい。 そこには位置情報まで共有してしまう共依存とは違った、 大人の自立がある。 ご親切な本が増えた昨今、 しっかり行間を残…

  • 踊り場に立ち尽くす君と日比谷で陽に焼かれる君 金原ひとみ

    ”作家生活20年にわたって書き継がれたエッセイ&掌編小説を完全収録” とあるが、「これはちょっと……」は弾いたと書かれている。 2004年から2025年までの魂の遍歴は、なかなか重い。 恋愛の比重がかなり高い。 作品を読んだことがないのに、 いきなり舞台裏をのぞいてしまった。 https://amzn.to/3KN2fXV

  • イーストレップス連続殺人 フランシス・ビーディング

    古めかしく書かれたのではない。 1931年に書かれた作品。 サーの称号をもつものが警察上層部にいて、 殺人犯は絞首刑になる時代。 現代ミステリーに慣れすぎて、 つい邪推してしまう自分に気づく。 -------------------------------------------- 私的評価:★☆☆☆☆ 読んでよかったか:どちらでも ☆読書中:途中からかったるくなった ☆お楽しみ度(行間はあるか、筆者とのかけひきはあるか、など):なし…

  • ホワイトハートの殺人 クリス・チブナル

    著者はクライムサスペンスドラマ『ブロードチャーチ』で脚本、製作総指揮をつとめたとのこと。 さすがのまとまり。 主人公はリバプールからUターンしてきた刑事。 家族のきずなの再構築を求め、のどかな村に戻ってきたのに、 猟奇殺人が起こってしまう。 閉鎖的な村に生きる人々、 少人数で奮闘する刑事たち。 英国らしさ、ミステリーらしさがあってよい。 -------------------------------------------- 私…

  • これはいつかのあなたとわたし 燃え殻

    燃え殻Lite版。 もはや安定の。 https://amzn.to/4pISzMY

  • デスチェアの殺人 M・W・クレイヴン

    ワシントン・ポー六作目。 帯がネタバレ! 無配慮すぎる。 ポーがトラウマ療法士ドクター・ラングのカウンセリングを受けるところから。 あのポーがあっさりカウンセリングを受ける? カウンセリングの章と、 通常のミステリーの章とが短く交互し、 内容が把握しやすい。 といってもこれまでより数段暗澹としているので注意。 -------------------------------------------- 私的評価:★★★★★ 読んでよ…

  • 暗黒空間 ロブ・ハート&アレックス・セグラ

    どこまで書いたらネタバレになるのやら。 新天地を求め、人類初の太陽系外へ向かう探査船モザイク。 船内トラブルに疑問を感じた操縦士と、 同じく疑念を抱いた地上側の元諜報員が、 おのおの独自にがんばる。 スタートレックとル・カレをあわせたような、というのはわからなくもない。 国際政治色が強く、 暗く、 人類は愚かだ、というメッセージが強く、 楽しくはない。 https://amzn.to/48n3GnM

  • ハウスメイド フリーダ・マクファデン

    P20「この部屋にはほかに何かある。わたしを落ち着かなくさせる何かが。」 こう書かずに描写でゾクッとさせなければ。 すぐ読めて、うまくできているのだが、 アイデアだけ、かつ既視感が。 どうにもすんなり受け入れられないなにかがあり、 普段はしない検索をかけてみた。 reddit https://www.reddit.com/r/books/comments/1j7bsjh/how_does_frieda_mcfadden_get_away_with_copying/?tl=ja NEWSWEEK日本版(…

  • しんがりで寝ています 三浦しをん

    この人はエッセイのみ。 フッと笑えて気軽に読めるのだが、 カッコ書きのひと言追加がとても多く、 たいへん気になる。 こういう意見を丸呑みするわけではないけれど。 https://note.com/mmk047g/n/n58b5c4e25bc6 人の内面には踏み込まず、 表面をさっとなでていく。 共感できない、異ジャンルの人。 https://amzn.to/4ieTySF

  • クオリティランド マルク=ウヴェ・クリング

    展開の速いSFを読んだあとに、 じっとりしたミステリーは辛かった。 ということで、過去のSF作品なぞ。 2017年ドイツSF大賞第1位。 奇抜さで勝負の作品かなと構えたが、 ある意味オーソドックスかつユーモアたっぷりだった。 https://amzn.to/4oS1ATL -----ネタバレなしは難しいので----- デジタルな監視でがんじがらめなクオリティランド。 個性はアルゴに押し切ら…

  • イヴリン嬢は七回殺される スチュアート・タートン

    ネタバレちっくではあるが、 タイトルにそうあるからこれだけ書くと、 イヴリンが七回殺される間に犯人を探す。 時と視点の双方を把握しなければならない。 文才と、 筆力の高さは、ときに異なる。 綿密に練られているのだろうが、 読み切るのはムリだった。 https://amzn.to/47UqWJy

  • プロジェクト・ヘイル・メアリー アンディ・ウィアー

    今年暫定首位。 読みたいと、読んだら終わってしまうの間。 ワクワクが止まらなかった。 超理系は苦手なはずなのに、 ほとんど科学な話なのに、 知識と技術がもたらす力を見せつけられた。 最後泣いて、ふっと消えた。 そんな軽快なSF。 来年公開の映画もみるどー。 https://amzn.to/3LGj3Qv

  • 獄門橋 エイミー・チュア

    原題 THE GOLDEN GATE。 第二次大戦中のカリフォルニア州バークレーが舞台。 身分の高い人々の狂気と放蕩と気まぐれに振り回される刑事。 殺人事件の犯人探しが主ではあるが、 米中、日米、米メキシコといった国際関係、 それらがもたらす差別、 もちろん貧富の差、 問題てんこもりの社会小説でもある。 おかたい現代米国史&ミステリーに興味があれば。 -------------------------------------------- 私的評…

  • ここで唐揚げ弁当を食べないでください 小原晩

    自費出版プラスアルファ。 詩的、句的な表現は感性がみずみずしくないとでてこない。 汚れずくたびれず保ってほしい。 https://amzn.to/47MEwyu

  • システム・クラッシュ マーサ・ウェルズ

    マーダーボット・ダイアリー・シリーズ その4。 『ネットワーク・エフェクト』の続編となる、 汚染されている惑星の話。 こちらをNEのあとすぐ読んでも問題ない。 ----ネタバレ書いてます注意---- 人道的なプリザベーションと、 利己的なBE社が、 惑星に取り残されている人々を確保しようとする。 かたや保護しようとし、 かたや搾取しようとし、 しかし住民からすると、どちらが善なの…

  • これが生活なのかしらん 小原晩

    唐揚げ弁当より先に読んでしまった。 青春以降大人未満、 不安定な感じ。 人に合わせて我慢している印象で、 もっとうまく立ち回り、自分勝手な恋愛したらいいのにな、というおせっかいな感想。 それができてたらこういうエッセイは生まれていなくもある。 https://amzn.to/4ohWyQ6

  • 逃亡テレメトリー マーサ・ウェルズ

    マーダーボット・ダイアリー・シリーズ その3。 お金がすべての企業リムと対象的に、 人道的なプリザベーション連合に落ち着いているマーダーボット。 本作はミステリー仕立てで、殺人事件の捜査に協力する。 少数の身近な人以外から、 いつかまた暴走するのではと懸念されている"弊機"が、 猜疑心と相対しながら尽力する。 『ネットワーク・エフェクト(前述)』あとがきにて、 筆者が大事にしていることは、 …

  • ネットワーク・エフェクト マーサ・ウェルズ

    マーダーボット・ダイアリー・シリーズ その2。 その1『マーダーボット・ダイアリー』は、 上巻2作、下巻2作の中編からなり、 マーダーボットとはどんなヤツかがわかる構成。 本作は長編で、エンタメに振れている。 わかりやすく説明すれば、スターウォーズではなくスタートレックのほう。 ということで、好き嫌いがわかれそう。 惑星探査いきました。 なぜか攻撃されました。 地表には未知の文明遺物がありま…

  • 夜を駆ける女たち ジェシカ・ノール

    たいへん読みにくい。 主語、背景、いいたいこと等、 わざとわかりにくくしているのかと疑うほど。 実際にあった事件を元に書かれている、という知識だけで読みはじめたが、 米国の読者のほぼすべてが、どの事件が元なのかを知っていて読んだだろう。 筆者もその前提で、数ある犯人側からの作品ではなく、 被害者女性視点で書いたことに意義があるわけで、 あまりに前知識がないと置いていかれる。 主な登場人物は…

  • マーダーボット・ダイアリー マーサ・ウェルズ

    あと3冊つづくので、途中までの感想。 マーダーボットと自虐的に呼ぶ、ロボット+有機体の警備ユニットが主人公。 一人称が「弊機」、原作ではどう表現されているのだろう。 誤作動によって大量殺人をした過去をもつからか、 元からなのか、たいへんシャイで、 ドラマ鑑賞に耽溺し、 愛玩ボットに嫉妬し、 ほほえましく、もどかしい。 なにがしたいのかを求めるために旅にでて、 先々で結局人間を救い、 それでも…

  • 今夜はジビエ 小川糸

    人には街派と自然派がいて、著者は後者。 長野の山小屋に半移住する。 ていねいな暮らしという感じ。 実践しはじめると、苦もなくできるようになるのだろう。 クマはだいじょうぶなのだろうか。 https://amzn.to/4hhztKV

  • 地中海クルーズにうってつけの謎解き ドーン・ブルックス

    コージーになるのかな。 大型クルーズ船が舞台。 トラブルが起きるまでが長く、 クルージングのあれこれを教えてくれる。 たえず揺れている。 酔って体調が悪い人がいる。 ということで、このシリーズも船旅も結構。 https://amzn.to/4mOlEEG

  • この味もまたいつか恋しくなる 燃え殻

    すっごく上手になっちゃって。 本質はかわっていないとしても、 エモさが薄れた。 今後、ネタづくりが優先されることがないよう願う。 https://amzn.to/42UDbnE

  • フーテンのマハ 原田マハ

    2018年初版の旅行記。 ブログはじめたばかりの人のような。 ムダでサムい箇所が多々。 方向性、金銭感覚、味覚が合う旅仲間がいるって、稀で幸せなこと。 https://amzn.to/4np6R4H

  • コードブッダ 円城塔

    ブッダ・チャットボット・オリジナルが生まれましたとさ、というお話、かな? 即挫折でパラパラしてみた。 なんというんだろう。 共感がしづらい、ただ書かれたもの、はたいそう苦手。 https://amzn.to/46myns4

  • 義父母の介護 村井理子

    ある翻訳家の取り憑かれた日常の、 介護部分を詳しく書いたもの。 興味本位とネタとしてのうまみ、 これでなんとか持たせている。 嫁による介護はむずかしい。 https://amzn.to/4maLAtO

  • 帰らざる故郷 ジョン・ハート

    かつてトライして挫折した作品。 ポケミスだし登場人物一覧あるし、 ミステリーかなと思いきや、 ファミリーベトナム戦争小説。 家族愛、子どもから大人へ、ベトナム戦争、サイコパス。 うまくまとめてあるものの、 感想はまとめることができない。 ジョン・ハートは上手に佳作を書く作家という認識に至った。 「川は静かに流れ」は良かったような淡い記憶があるものの、 読書ログにみあたらず。 https:…

  • ある翻訳家の取り憑かれた日常2 村井理子

    翻訳・執筆、 家事、 介護、 愛犬の死、 メンタル、 通院、 イベント、 あいかわらずすぎる。 家事さえなければ、が何度もでてきて、 すべての人の家事スキル向上および、 やればできるけどやってもらうほうが楽な人間に抗う力、 が女性の社会進出に不可欠だなと。 わたしもキーボードは一貫してREALFORCE。 https://amzn.to/3UIF8ze

  • 壁から死体? ジジ・パンディアン

    なにやら無理。 インド系イリュージョニスト一家に魅力を感じない。 ちょっとバタバタしているノリも苦手。 軽いミステリーで時間をつぶす必要なし。 https://amzn.to/47C2HBi

  • 罪の水際 ウィリアム・ショー

    初邦訳がシリーズ5作目。 よくあるパターン。 なので、なぜ主人公がPTSDで休職中なのかわからない。 主人公アレックスはイングランド、ダンジェネスに住んでいる。 荒涼とした場所のようで、土地柄なりの雰囲気。 各種の謎を休職中の刑事アレックスが結局解いていくわけだが、 いつものミステリーの形とはどこか違う。 人との絡みがメインだからか。 登場人物たちのキャラ付けがしっかりしていて、 シリーズと…

  • 時をかけるゆとり、風と共にゆとりぬ、そして誰もゆとらなくなった 朝井リョウ

    ゆとり三部作。 職業エッセイストにはない、自己中な新ネタ満載。 こんなに腸が弱い人っているんだ。 ツッコミどころ満載なれど、 結局排便にまつわる話に帰結する。 https://amzn.to/3IZe2kC https://amzn.to/4m2hU34 https://amzn.to/3IVT7Pz

  • ババヤガの夜 王谷晶

    話題作なので。 えっと、ダガー賞て、こんな感じだったっけ。 過去の受賞作、ただしゴールド、をみてみると、 わたしをミステリー世界へと導いてくれたルース・レンデルほか、 正統派が多い気がするが。 翻訳部門は毛色が違うのか、Crimeならいいのか。 著者があとがきでエンタメといいきっているから、 本作品についてどうこうは取り立ててない。 小説初心者でもすぐ読める。 2025年翻訳部門のエントリー作…

  • 至上の幸福をつかさどる家 アルンダティ・ロイ

    無理だった。 ヒンドゥー、ムスリム、上のほうの人、路上の人、 もちろんヒジュラーも見たことはあるが、 旅をしたくらいでは、インドの真相はつかめない。 詩的であいまいな表現、 複雑なバックボーン、 当事者ではないと理解するのは不可能ではないか。 https://amzn.to/4omtGXJ

  • そしてミランダを殺す ピーター・スワンソン

    読んでなかったようで。 お上手。 遅まきながら追いついていきます。 https://amzn.to/46kSGbg

  • 世界99 村田沙耶香

    『コンビニ人間』が好き、という人とは仲よくなれない。 だったらまだ本を読まない人のほうがいい。 とはいえ食わず嫌いはよくないので。 斜め読みをしても筋が追えるから、分厚いわりに読める。 上巻後半まで、空虚な主人公空子の日常が、 むだに細かく書かれていてつまらないし、胸糞悪い。 ここを超えると動き出す。 ミソジニー、差別、虐待、 性格とは、正義とは、結婚とは、性愛とは等、 読み終わったあと…

  • 頂点都市 ラヴァンヤ・ラクシュミナラヤン

    技術より人に興味があるから、三体よりずっとすき。 右脳派SF。 頂点都市(旧ベンガルール)を舞台にした短編で構成されている。 ミクロの積み重ねが世界を物語る、 すばらしい構成。 ヴァーチャル民、つまりデジタル管理された上位層と、 そこから見捨てられたアナログ民が存在する。 厳しいヒエラルキー社会なのは、インド作家らしさか。 残酷な話が多いが、 インド映画同様、それだけではおわらない。 女…

  • 悪魔が唾棄する街 アラン・パークス

    ハリー・マッコイ第三弾。 二作目を引きずるのかと思いきや、トラウマはどこかに消え失せ。 マレー、クーパー、ワッティーの後ろ盾を削がれ、 ハリーは孤立する。 少女失踪事件、銀行強盗、マレーの姪の失踪、ロックスターの死、 クソ刑事レイバーンとの確執、 あいかわらずあっちでもこっちでも忙しく、痛々しい。 クセも性格も強い女性たちがスパイシー。 -------------------------------------------- 私…

  • 漂着物、または見捨てられたものたち ルーシー・ウッド

    『潜水鐘に乗って』はコーンウォールの伝承を下敷きにしていた。 本作はもっといわゆる短編集。 ときに殺伐としたコーンウォールという土地と、 そこに暮らす人々の物悲しい十三編。 文学を読んでるぞ、という気持ちが全身にしみる。 このまま書き続ければ、ノーベル文学賞をとるのでは。 https://amzn.to/40c7lkR

  • 闇夜に惑う二月 アラン・パークス

    ハリー・マッコイ第二弾。 一作目を読んでいないと難しい。 ハリーとクーパーの傷がたえないハードボイルドであり、 いやでも成長せざるをえないワッティー、 上司であり親がわりであるマレーとの関係性は警察小説であり、 過去はノワール。 忌まわしい過去が交錯し、 ハリーは一線を。 -------------------------------------------- 私的評価:★★★☆☆ 読んでよかったか:はい ★読書中:わざと言葉足ら…

  • サリー・ダイヤモンドの数奇な人生 リズ・ニュージェント

    サリーの人生は数奇というより悲惨@アイルランド 封じ込められていた事実が表面化するとともに、 サリーが変化し、周囲が変化し、 謎も解かれていく。 差別、偏見、虐待といった負の行為がてんこ盛りで、 不快にさせることによって考えさせる、ということか。 中でもミソジニーといったジェンダーに関わるあれこれが多い。 https://amzn.to/3ZkgHuI

  • ベストSF2021 大森望編

    なぜこれを読もうと思ったのか、失念してしまった。 11のSF短編が収録されている。 習作ばかりとしかいいようがなく、これがベストなのかと。 そもそもSFとはなんだろう。 普通小説の範疇じゃない?と思われるものもあり、 SFだといえばそうなる、といった感じ。 新しいアイデアを思いつかないといけないのか。 それが一周回ってこんなことになっているのか。 私は言葉を削って、あるべき形に収斂させた作品が好…

  • 銃と助手席の歌 エマ・スタイルズ

    すいません。 むりでした。 17歳チャーリーは絶えず怒っている。 ものも知らない。 偶然バディとなるナオはアボリジニの血をひく大学生。 なにものかから逃げている。 西オーストラリアのロード、クライム。 登場人物に感情移入できなすぎた。 https://amzn.to/3SvhFR2

  • 雪山書店と嘘つきな死体 アン・クレア

    スキーリゾートにある書店を切り盛りするエリーは本の虫。 名字はクリスティ、 飼い猫の名はアガサ。 ともに書店員の姉と賢そうなその娘、 おしゃべりと料理が得意なグランマ、 本好きの大女優、 カウボーイ吟遊詩人など、 書店に集う隣人たちと殺人事件を解決する。 書きすぎで遅々として進まないわりに、 中身はあまりない。 筋にからまない細かい描写はやや滑稽でうまい。 てなわけで、これはコージー?…

  • おいしいごはんが食べられますように 高瀬隼子

    ムダな時間を過ごしてしまった。 このような超ドメスティックで些細すぎる文章が台頭している限り、 日本文学を面白いと思えることはない。 とりあえず、そんな結婚はしないほうがいいよ。 https://amzn.to/43pLpVt

  • 灰色のミツバチ アンドレイ・クルコフ

    2017年、ウクライナ軍と親ロシア分離主義勢力との戦闘が行われている。 ウクライナ東部、「ドンバス」(ドネツク州とルガンスク州)に住む主人公の村には、 主人公と隣人の2人しか住んでいない。 たまに砲撃があり、電気は3年通っておらず、もちろん店などない。 自然は豊かだが地雷と砲撃の危険があり、うかうか外にも出られない。 前半は2人のあまりに静かな日々。 主人公は養蜂家であり、ミツバチたちのために…

  • 世界の終わりの最後の殺人 スチュアート・タートン

    すごい作家。 内容はSF基盤のミステリーで、 SFを読みつけていないとムリかもしれない。 世界が滅び、生存するのは島に残る人々のみ。 この人々がなにかおかしい。 人々がなぜ同じ時間に寝て起きて、60歳で死ぬのか。 それに対してなぜ長老3人は長寿なのか。 いろいろ推測しているところで、もっとも慕われている長老が殺される。 誰が殺したのかがわかれば島が救われるという。 人々の脳とつながっているAI…

  • 金庫破りとスパイの鍵 アシュリー・ウィーバー

    金庫破りシリーズ第二弾。 第二次大戦下のロンドン、ついにドイツが攻めてくる。 ということで本作もドイツスパイとの攻防。 明確な敵がいるとシリーズ化しやすい。 金庫破り一家とその周辺がスキルフル、 主人公エリーは美人で、彼女を取り合う男性2人はイケメン、 戦時下でありながらみなさん明るく前向き。 さらにやはり行間などまったく存在しない、 懇切丁寧なご説明。 読みやすいこと甚だしい。 本格…

  • 水曜生まれの子 イーユン・リー

    短編集。 以前はもっと中国中国していた気がする。 今回もほぼ主人公は中華系だが、米国生活の中の違和感。 そして最も多く出現するのが、死。 実生活で息子を亡くしたようで、求めても得られない答え。 自分のことなのに他人事のような、 こんなつまらない自分でいいのだろうか、 いやみんなこんなものだろう、といった冷めたメタ視点。 ストーリーテラーとしての才能を持ってこなかった自分を諦めている作家、…

  • 金庫破りときどきスパイ アシュリー・ウィーヴァー

    タイトルといい表紙といい、 コージーですよといっている。 あとがきにもそうある。 コージーとはなんぞや。 もっとお気軽なものではないのか。 第二次大戦中のロンドンで、 金庫破り家族がスパイになるという、 まんまな内容なのだが、 状況が状況だけにcozyではない。 地の文が親切でミステリー初心者向けともいえる。 ただし名前が覚えにくい。 -------------------------------------------- 私的評価:…

  • 潜水鐘に乗って ルーシー・ウッド

    風変わりな十二の短編。 読みきれないと思っていたが、最後まで読めた。 なかなかよかった。 イギリス、コーンウォール地方ではかつて、語り部が各地をまわって伝説を語り伝えていたらしい。 精霊がいそうな、そんな土地に根づいた物語が下敷きにされているらしい。 https://amzn.to/4ckKbO4

  • 19号室 マルク・ラーベ

    見つけだしてくれて、邦訳してくれて、ありがとう。 前作今作ともに東ドイツ時代の大掛かりな闇組織がでてきて、 この手がさらに続くのは無理がある気もする。 あと身近な人間だけで完結しすぎでもある。 主役トムの肉づけがいまひとつだが、 今回はジータが深堀りされていて興味深い。 さらにベネ! 解決されていない謎が散在、 シリーズならではの楽しみは続く。 ----------------------------------------…

  • 17の鍵 マルク・ラーベ

    映像畑出身だからか、人や光景をしっかり描いてくれるから入りやすい。 どんな外見でどんなところに住んでいるのか、そういう詳細が必要で、 行動と情景がすべてを語る。 村田沙耶香が登場人物のスケッチからはじめるといっていた。 筆者の脳内にイメージがあると、読者もつかみやすい。 朝の大聖堂、元修道院、廃サナトリウム、東ドイツ時代のあれこれ、 全体にダーク。 過去と現在にいったりきたりなのと、 登場…

  • ハンティング カリン・スローター

    ミステリー仲間が貸してくれた。 アマゾンにはウィル・トレントシリーズ第1巻と出るが、 この前に『三連の殺意』『砕かれた少女』がある。 このほかにサラシリーズがあり、 ウィルシリーズにサラを登場させて一本化しているようだ。 残忍な拉致もので、既読感満載。 さほど登場人物が多くないのに覚えにくく、 人の描き方も事件の描き方も甘い。 さらに読めば、ウィルがなぜ煮えきらない性格なのかわかるのだろ…

  • ボストン図書館の推理作家 サラーリ・ジェンティル

    売りは構成。 オーストラリア在住ミステリー作家が書き進める作品と、 それをなぜか逐一メールで講評するボストン在住の作家志望者。 メールのやりとりと作品の内容、 どちらも不穏で、 後表紙にあるように手に汗握るメタミステリなわけだが。 私が望む人物描写の妙がまるでなく、 読んでも読まなくても、という時間泥棒。 -------------------------------------------- 私的評価:★☆☆☆☆ 読んでよかった…

  • 好きになってしまいました 三浦しをん

    エッセイだけが好きな作家の一人。 あいかわらず笑える箇所が多々あるものの、 いい年こいてこれはどうなの、が増えてくると、 軽いストレスが蓄積する。 実は恋人がいるのかもしれないが、 内容を信じてみると、 プレセント下手な人が恋愛上手なわけはなく。 オタで美形好みは、一生それでよいのでは。 人をまず外見からみている限り、その先はないと思われる。 などと普通の意見を述べてみたり。 カッコ注釈…

  • 正直申し上げて 能町みね子

    週刊文春連載の文庫化。 著者の視点は独自かつ共感できて好ましいものの、 旬を過ぎたネタには勢いがない。 この手のエッセイの文庫化はたいがいこんなもの。 ということで途中で断念。 楽天マガジンの値上げポイント制度改悪で解約したから、 なかなかリアタイできず申し訳ない。 https://amzn.to/4kMc8Cz

  • ごめん買っちゃった 吉田戦車

    とても日常の、買ったものについて。 マンガから想像するより普通の人で、 買い物が下手というか、詰めが甘い。 大失敗ではないものの、あまり使わないものや、 びみょーなものを買ってしまう。 こういう人は株取引しないほうがいいな、などと、 日々投資しているので思った次第。 第2、3巻はもういいかな。 https://amzn.to/4hCR7qO

  • トゥルー・クライム・ストーリー ジョセフ・ノックス

    ほぼインタヴュー、たまにメール 対談形式は苦手だからムリだった https://amzn.to/4bFbZwj

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