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読書馬鹿力 http://dokushobaka.seesaa.net/

主に翻訳本の読書ブログです。 ありきたりは嫌いです。 奇をてらうつもりはなく、感じたままを書いていきたいと思います。

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2021/10/12

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  • 金庫破りときどきスパイ アシュリー・ウィーヴァー

    タイトルといい表紙といい、 コージーですよといっている。 あとがきにもそうある。 コージーとはなんぞや。 もっとお気軽なものではないのか。 第二次大戦中のロンドンで、 金庫破り家族がスパイになるという、 まんまな内容なのだが、 状況が状況だけにcozyではない。 地の文が親切でミステリー初心者向けともいえる。 ただし名前が覚えにくい。 -------------------------------------------- 私的評価:…

  • 潜水鐘に乗って ルーシー・ウッド

    風変わりな十二の短編。 読みきれないと思っていたが、最後まで読めた。 なかなかよかった。 イギリス、コーンウォール地方ではかつて、語り部が各地をまわって伝説を語り伝えていたらしい。 精霊がいそうな、そんな土地に根づいた物語が下敷きにされているらしい。 https://amzn.to/4ckKbO4

  • 19号室 マルク・ラーベ

    見つけだしてくれて、邦訳してくれて、ありがとう。 前作今作ともに東ドイツ時代の大掛かりな闇組織がでてきて、 この手がさらに続くのは無理がある気もする。 あと身近な人間だけで完結しすぎでもある。 主役トムの肉づけがいまひとつだが、 今回はジータが深堀りされていて興味深い。 さらにベネ! 解決されていない謎が散在、 シリーズならではの楽しみは続く。 ----------------------------------------…

  • 17の鍵 マルク・ラーベ

    映像畑出身だからか、人や光景をしっかり描いてくれるから入りやすい。 どんな外見でどんなところに住んでいるのか、そういう詳細が必要で、 行動と情景がすべてを語る。 村田沙耶香が登場人物のスケッチからはじめるといっていた。 筆者の脳内にイメージがあると、読者もつかみやすい。 朝の大聖堂、元修道院、廃サナトリウム、東ドイツ時代のあれこれ、 全体にダーク。 過去と現在にいったりきたりなのと、 登場…

  • ハンティング カリン・スローター

    ミステリー仲間が貸してくれた。 アマゾンにはウィル・トレントシリーズ第1巻と出るが、 この前に『三連の殺意』『砕かれた少女』がある。 このほかにサラシリーズがあり、 ウィルシリーズにサラを登場させて一本化しているようだ。 残忍な拉致もので、既読感満載。 さほど登場人物が多くないのに覚えにくく、 人の描き方も事件の描き方も甘い。 さらに読めば、ウィルがなぜ煮えきらない性格なのかわかるのだろ…

  • ボストン図書館の推理作家 サラーリ・ジェンティル

    売りは構成。 オーストラリア在住ミステリー作家が書き進める作品と、 それをなぜか逐一メールで講評するボストン在住の作家志望者。 メールのやりとりと作品の内容、 どちらも不穏で、 後表紙にあるように手に汗握るメタミステリなわけだが。 私が望む人物描写の妙がまるでなく、 読んでも読まなくても、という時間泥棒。 -------------------------------------------- 私的評価:★☆☆☆☆ 読んでよかった…

  • 好きになってしまいました 三浦しをん

    エッセイだけが好きな作家の一人。 あいかわらず笑える箇所が多々あるものの、 いい年こいてこれはどうなの、が増えてくると、 軽いストレスが蓄積する。 実は恋人がいるのかもしれないが、 内容を信じてみると、 プレセント下手な人が恋愛上手なわけはなく。 オタで美形好みは、一生それでよいのでは。 人をまず外見からみている限り、その先はないと思われる。 などと普通の意見を述べてみたり。 カッコ注釈…

  • 正直申し上げて 能町みね子

    週刊文春連載の文庫化。 著者の視点は独自かつ共感できて好ましいものの、 旬を過ぎたネタには勢いがない。 この手のエッセイの文庫化はたいがいこんなもの。 ということで途中で断念。 楽天マガジンの値上げポイント制度改悪で解約したから、 なかなかリアタイできず申し訳ない。 https://amzn.to/4kMc8Cz

  • ごめん買っちゃった 吉田戦車

    とても日常の、買ったものについて。 マンガから想像するより普通の人で、 買い物が下手というか、詰めが甘い。 大失敗ではないものの、あまり使わないものや、 びみょーなものを買ってしまう。 こういう人は株取引しないほうがいいな、などと、 日々投資しているので思った次第。 第2、3巻はもういいかな。 https://amzn.to/4hCR7qO

  • トゥルー・クライム・ストーリー ジョセフ・ノックス

    ほぼインタヴュー、たまにメール 対談形式は苦手だからムリだった https://amzn.to/4bFbZwj

  • おやじはニーチェ 高橋秀実

    著者が認知症の父親と過ごした1年強。 理屈ぽい人がはじめて認知症に遭遇すると、こんなことになるんだね。 理解しようとがんばり、 真正面から対峙する。 奥さんの対応のほうがさすがという感じ。 くどくど考えすぎなので、斜め読み。 配偶者や子どもを甘やかし、自立させないと後がやっかい。 ただこの父親は、そもそもなにかしらかの障がいチックなものがあったような? わたしは在宅介護経験者で介護福…

  • 明けないで夜 燃え殻

    もう若くもないのに、こういう詩的な脳を持ち続けられるって素敵。 P36『大自然の中での森林浴のように、伊勢佐木町の妖しい灯りを全身に浴びながら路地を歩いていると、魂が回復していくのがわかった。』 私も横浜出身なので、野毛伊勢佐木あたりのような、 気取らなさといかがわしさと侘しさとギラギラと、 そんなこんなが混じった場所に行くとホッとする。 だからインドも好き。 自然より人混み。 というか、自…

  • どこまでも食いついて ジャナ・デリオン

    ワニ町シリーズ第5弾。 ワニ町と名づけているのはたぶん日本だけで、 米アマゾンなどでは”A Miss Fortune Mystery”。 missとわざわざつけているのは、ダブルミーニング? 笑えるシーンはこれでもかと細かく描かれ、映像が浮かぶ。 こういうクライマックスシーンがどの作品にも数か所ある。 過度なドタバタが苦手な人は当シリーズはムリ。 フォーチュンがシンフルに来て1ヶ月で、もう5作分のトラブルが。 原作は…

  • 愛と忘却の日々 燃え殻

    たぶん誰の周りにもこんなネタが転がっているはずなのだ。 ただ拾い方がこれほどうまくない。 https://amzn.to/4hvxDp2

  • ホーボー・インド 蔵前仁一

    名著『食べ歩くインド』(既述)を片手に「南インドを食べ歩く」のが最初の章。 2024年。 食に興味のない人の食レポには具体性がない。 「おいしい」ばかりで、なにがわかるというのだ。 だとしても、とても行きたくなった。 次章「天空の国ラダックへ」も2023年と最近のものだが、 あとの章は古い記録で、1冊にするためのネタかきあ…

  • ホーボー・インド 蔵前仁一

    名著『食べ歩くインド』(前述)を片手に「南インドを食べ歩く」のが最初の章。 2024年。 食に興味のない人の食レポには具体性がない。 「おいしい」ばかりで、なにがわかるというのだ。 だとしても、とても行きたくなった。 次章「天空の国ラダックへ」も2023年と最近のものだが、 あとの章は古い記録で、1冊にするためのネタかきあ…

  • DTOPIA 安堂ホセ

    たまには話題作も。 おまえ=キース 私=モモ 恋愛リアリティショー「デートピア」 おまえと私のこれまで またデートピア の3構成。 デートピア部の、話が必ずしも順番を追っていないところや、 番組から派生するアレコレ、 虚と実、 今ぽくてよかった。 『』が連なる書き方も、頭に入りやすい。 排斥された(”野晒”)と感じてしまった2人が、 セクシャリティ、国籍、善悪等、 すべての括りから逃れ…

  • DTOPIA 安堂ホセ

    たまには話題作も。 おまえ=キース 私=モモ 恋愛リアリティショー「デートピア」 おまえと私のこれまで またデートピア の3構成。 デートピア部の、話が必ずしも順番を追っていないところや、 番組から派生するアレコレ、 虚と実、 今ぽくてよかった。 『』が連なる書き方も、頭に入りやすい。 排斥された(”野晒”)と感じてしまった2人が、 セクシャリティ、国籍、善悪等、 すべての括りから逃れ…

  • DTOPIA 安堂ホセ

    たまには話題作も。 おまえ=キース 私=モモ 恋愛リアリティショー「デートピア」 おまえと私のこれまで またデートピア の3構成。 デートピア部の、話が必ずしも順番を追っていないところや、 番組から派生するアレコレ、 虚と実、 今ぽくてよかった。 『』が連なる書き方も、頭に入りやすい。 排斥された(と感じてしまった)2人が、 セクシャリティ、国籍、善悪等、 すべての括りから逃れようとし…

  • 頬に哀しみを刻め S・A コスビー

    苦手なタイプが連続した。 息子たちを殺された親父二人が復讐を決意する。 細かい内容はわからなくても、どっち方向かは読める。 ミステリー要素のないクライムとハードボイルドが苦手。 クソな状態の連続でボロボロになりながら、 最後は愛でしめる、あるいはクソのまま、なたぐい。 この手が好きな人が一定数いるから、 そちらにおまかせする。 -------------------------------------------- 私的評価:…

  • 犯罪者 太田愛

    図書館で受け取ったとき、あ、日本作家なのか、と。 借りたからには全力で読んでみるわけだが。 やっぱり合わない。 あまりに真面目で、緻密に書きすぎて、息がつまる。 しかも上巻半分でたいがいのことが予測できる。 そこに向かって進むだけなら、勧善懲悪の水戸黄門と同質。 ということで上巻後半から流し読み。 こういう作品がベストセラーなら、 国民性と合わないことの再確認作業。 さて日本は巨大権力…

  • モルグ館の客人 マーティン・エドワーズ

    謎の女レイチェル・サヴァナクシリーズ第2弾。 今回レイチェルは一歩下がり、多くの登場人物たちが怪しい行動をする。 一人をのぞき、誰が悪なのかわかりにくく、 そもそもどの事件が中心なのかも見えず、 どんどん広がり続ける話が、一気に収束する。 このパターン、オーソドックスながら久しぶり。 書ける作家はこうなるよね。 つまり、ついていくのが大変。 名前が覚えにくい人は特に。 -------------------…

  • 生きるか死ぬかの町長選挙、ハートに火をつけないで ジャナ・デリオン

    2冊まとめて。 まず、こんな小さな町にこれほど殺人が起こるのか、という当然の問には、 町が悪いほうに変わってきている、という表現でごまかしている。 シリーズなのだから、そんなことは置いておこう。 結局、フーダニットが焦点ではなく、 “湿地三人組” Swamp Team 3、『ハートに火をつけないで』の原題、 がどんな奇行に走るのか、 フォーチュンとカーターの恋のゆくえ、 フォーチュンの変化と今後、 を追う…

  • 処刑台広場の女 マーティン・エドワーズ

    これよこれ。 ミステリー読みになじんだ形態。 最初、文章がうまくて喜んだが、 プロットが複雑で、ストーリーの組み立てに追い立てられ、 妙がなくなった。 主人公は悪女なのかそれとも。 といっても、もろもろ鑑みれば見えるものが多い。 そんなこんなを含め、たいへんまとまったミステリー。 主人公がダークだし、 今後も出てくるであろうバディが情けないし、 決して心地よい内容ではないし、 万人受けは…

  • 三体X 観想之宙 宝樹

    三体読んだらこれも読むでしょう。 三体読者の二次創作。 --- ネタバレ注意 --- 前半は例の2組のその後などで、文系脳でも理解できる。 後半だんだんらしくなり、かっ飛んでくる。 描かれなかったことの補足にとどまらず、 新たな戦いがはじまり、 またしても次元と光速、に加え時間のお話に。 メインキャラは本編から引き継ぐものの、 新キャラは無味なものが増える。 伏線をき…

  • ミスコン女王が殺された ジャナ・デリオン

    ワニの町シリーズ第2弾。 空き時間にチョイチョイ読むのにいい。 前作よりドタバタが増えて、ここがギリ。 スーパー高齢者ものとして、リチャード・オスマンの木曜殺人クラブシリーズがある。 木曜〜は小洒落ていて、ニヤリとする。 ワニの町はプーッと吹き出す。 どちらが好みかといえば圧倒的にリチャード・オスマンで、 本シリーズがこれ以上悪ふざけに走らないことを願う。 -----------------------------…

  • 三体 劉慈欣

    ついに読んだ。 読み終わったからには、なにか書かなきゃいけない。 大作だからと臆することなく。 --- ネタバレ注意 --- 三体が地球に攻めてくるよ、さあどうする、からはじまり、 想像を絶する時が流れ。 SFの可能性をすこぶる広げた、すごい作品、 な割には、たいして面白くなかった。 人々が冬眠するので、バンバン時が進み、技術も進む。 といっても暗黒森林からしたら子ども以下。…

  • 三体 ⅠⅡⅢ 劉慈欣

    ついに読んだ。 読み終わったからには、なにか書かなきゃいけない。 大作だからと臆することなく。 --- ネタバレ注意 --- 三体が地球に攻めてくるよ、さあどうする、からはじまり、 想像を絶する時が流れ。 SFの可能性をすこぶる広げた、すごい作品、 な割には、たいして面白くなかった。 人々が冬眠するので、バンバン時が進み、技術も進む。 といっても暗黒森林からしたら子ども以下。…

  • 隆明だもの ハルノ宵子

    吉本さんちの話。 偉大なる思想家も娘2人にとっては父親でしかなく、 信者たちを疎ましく思うくだりがたびたびでてくる。 母親のほうが娘たちにとっては脅威であり、 影響が大きかったようだ。 ぶつかりあいながら、結局そいとげるしかなかった両親との関係はときに地獄だったようで、 そんなこんなな家族の裏側。 https://amzn.to/3ZduBh5

  • その子どもはなぜ、おかゆのなかで煮えているのか アグラヤ・ヴェテラニー

    亡命、サーカス興行で転々とした生活、母への気遣い、父と義姉の関係、 異国の施設、無教育、キャバレー舞台…… 意識化の重圧いくばくだったか。 https://amzn.to/3YTSn1J

  • 傷ついた世界の歩き方 イラン縦断記 フランソワ=アンリ・デゼラブル

    タイトルと目次から、ブーヴィエだな、とすぐわかった。 ということはそういうものを期待するというもの。 そしてなんら味わいがない記録にとどまっていて落胆した。 現在のイランを旅したというだけで、たいへんだったのだと思う。 たしかに傷ついた国だった。 https://amzn.to/4fICVfF

  • 家から5分の旅館に泊まる スズキナオ

    旅本が好きなのに、こんなに刺さらないことがあるのかと。 関西が多い、酒場が多いなど、興味なし方面であることに加え、 ありきたりな表現であふれている。 あとがきより。 「おにぎり弁当」 ”毎日でも食べられるようなバランスのとれた味わいとしっかりとした食べごたえとが両立” どういうことやねん。 感想やまとめを書かないといけないと思い込んでいるのだろう。 それは作文ですよ。 つげ(義春)やら鄙…

  • P分署捜査班 鼓動 マウリツィオ・デ・ジョバンニ

    P分署シリーズ4作目。 ピッツォファルコーネ署のろくでなしたちは個性的ではあるものの、 どうにも名前が覚えられない。 ロマーノとロヤコーノ、ジョルジョとジョルジャなど、似たような名前だったり、 ファーストネーム、ラストネーム、あだ名が入り混じったり。 愛すべきお馬鹿さんアラゴーナが成長のきざしをみせる。 各自私生活にも徐々に変化がみられ、追わずにはいられない。 とはいえ暗さがまとい、おもし…

  • 静かに生きて考える 森博嗣

    たいへん申し訳ない。 この作家の本もこれがはじめて。 コアなファンがいそうなことはよくわかった。 とても静かに生きている。 そしてすこぶる楽しそうだ。 人とのつきあいを極力絶ち、自分のやりたいことをやり、それで十分な著者からすると、 そういう生き方ができない人が理解できない模様。 問題が起こったときに謝罪など不要、早く手を打て。 店で「〇〇ありますか?」はあるかどうかを訪ねているだけで、買…

  • 静かに生きて考える 森博嗣

    たいへん申し訳ない。 この作家の本もこれがはじめて。 コアなファンがいそうなことがよくわかった。 とても静かに生きている。 そしてすこぶる楽しそうだ。 人とのつきあいを極力絶ち、自分のやりたいことをやり、それで十分な著者からすると、 そういう生き方ができない人が理解できない模様。 問題が起こったときに謝罪など不要、早く手を打て。 店で「〇〇ありますか?」はあるかどうかを訪ねているだけで、買…

  • ワニの町へ来たスパイ ジャナ・デリオン

    まだ読んでなかったの?といわれそう。 もっとガチャガチャしているのかと思って敬遠していた。 クセのある高齢レディたちがでてくるのは好き。 アメリカ南部に対してなんのイメージももっていないのが残念なところ。 -------------------------------------------- 私的評価:★★★☆☆ 読んでよかったか:はい ★読書中:たのしく読める、という普通の感想 ☆お楽しみ度(行間はあるか、筆者とのかけひきはあ…

  • シニカケ日記 花房観音

    この人の本をはじめて読んだ。 つまらないを通り越して、モヤモヤした。 SNSの反応を気に病む場面がでてくるが、 誹謗ではなく批判だと、やむを得ないかな。 ちょくちょくでてくる太字が強く伝えたいことだとしたら、 ありていで薄い。 五十超にしては世間知らずがすぎる。 「無知の知」について考えてみたりなど。 https://amzn.to/3zR7S1N

  • 棺の女 リサ・ガードナー

    D・Dシリーズ邦訳2作目(この前にも脇役で登場しているらしい)。 遅れて追いかけると、あとから出たシリーズさかのぼり訳本が読める。 なのでDDが怪我をした理由を知っていた。 極悪犯ものには古めかしさを感じる。 このあとシリーズらしさがでるのかどうか。 -------------------------------------------- 私的評価:☆☆☆☆☆(ゼロ) 読んでよかったか:まーまー ☆読書中:監禁ものにしては悲惨すぎない …

  • 食べ歩くインド 増補改訂版 小林真樹

    すばらしいとしかいいようがない。 よくもここまで彼の国を食べ歩いたものだ。 わたしも旅をはじめた当時、当然旅行人を読んでいたので、 あそこからというだけで仲間意識を感じる。 あまりに分厚くてこれをインドに持っていくのはなかなか。 こういう本こそがんばって電子化していただきたい。 https://amzn.to/3XHqUQ1

  • サカナ・レッスン 美味しい日本で寿司に死す キャスリーン・フリン

    サブタイトルの釣り具合が死。 米国人料理家が日本料理沼に沈んでいく。 日本料理、とくに魚、に興味あるならおもしろいだろう。 魚丸ごと買うなんて、サンマしかないなぁ。 原語では出版されていないようで残念。 友だちにあげたいのに。 https://amzn.to/4eD0AgK

  • わからない 岸本佐知子

    連続して翻訳家エッセイ。 あちこちに書かれた、単行本未収録文の寄せ集め。 こちらからしても、わからなかった。 妄想、非社会性、不器用さなど、相容れないものが大量。 後半はパラパラ読み。 フリーランスとして成功できる技能があってよかった。 集団の一員として苦労している人はおしなべて、このような生き方をしたらいいと思う。 https://amzn.to/4dgoGgv

  • <刑事ワシントン・ポー>シリーズ著者M・W・クレイヴンさんから日本の読者へメッセージ!

    日本では講演会してもね https://www.youtube.com/watch?v=i0Ze3WNZN0c

  • ある翻訳家の取り憑かれた日常 村井理子

    翻訳翻訳翻訳。 あいまに義両親のお世話、家事、イベント。 さらにしばしばメンタルの降下。 あまりに家族が家事をしなすぎることに疑問を覚えた。 やってるけど書いてないだけ? あと夫の共感力の乏しさ。 妻のみなさん、やりすぎには注意しよう。 家族教育も必要。 https://amzn.to/3XvZY5U

  • 煩悩ディスタンス 辛酸なめ子

    あいかわらずニッチなところをゆるく攻める。 改行が少なく文字ギッチリ。 たぶん著者の中には主旨があるのだろうが、 なにをいわんとしているのか掴みづらい。 わざとはずしているのか、 そもそもこういう人だからと、編集さんも投げているのか。 大改革しないと、読み手が増えなそう。 https://amzn.to/4eo1XA4

  • 無痛の子 リサ・ガードナー

    リサ・ガードナー読んでなかったから。 D・D・ウォレンシリーズの邦訳作をみると、どうもこれが一発目のようだが、 シリーズとしては7(8?)作目のようで。 しかたない。 設定にかなりムリがある、 痛い暗い、でも読める。 読める作品は、むりくりひねり出してる感じがない。 -------------------------------------------- 私的評価:★★★☆☆ 読んでよかったか:はい ★読書中:キャラが立ってる登場人…

  • 世界最強の商人 オグ・マンディーノ

    よくわからなかった。 なぜこれが名著なのかも含め。 あざとさを感じるというか、 名著にしようと仕組まれた気がするというか。 特にエンディングには、キリスト教者を感動させるぞ、という。 パウロ・コエーリョ『アルケミスト』(既出)と雲泥の差。 https://amzn.to/3TcPNBX

  • 世界最強の商人 オグ・マンディーノ

    よくわからなかった。 なぜこれが名著なのかも含め。 あざとさを感じるというか、 名著にしようと仕組まれた気がするというか。 特にエンディングには、キリスト教者を感動させるぞ、という。 パウロ・コエーリョ『アルケミスト』(既出)と雲泥の差。 https://amzn.to/3TcPNBX

  • すべての罪は血を流す S・A コスビー

    思い入れが強いというか、演説ぽいというか、 肩に力が入りすぎて読めなかった。 こなれてる作品が好み。 https://amzn.to/3XaJmjI

  • グレイラットの殺人 M・W・クレイヴン

    ワシントン・ポー4作目。 ひたすら長い。 かといって読めなくはない。 とても緻密に練られたプロットではあるが、 ティリー・ブラッドショーのスキルに頼りすぎ。 優秀すぎるITオタにおんぶにだっこ作品、以前もあった。 章の終わりを匂わせで次へ引っ張るクセがあり、 頻繁だとうんざりする。 -------------------------------------------- 私的評価:★★★☆☆ 読んでよかったか:ぼちぼち ★読書中…

  • ワインレッドの追跡者 アリスン・モントクレア

    やはりこのシリーズは読ませる。 Xで「小説は感情を書いちゃだめで、行動を書くものらしい」がバズっていた。 まさに。 自前の表現だし、書きすぎることもないし、読書の喜びを与えてくれる。 P273「アメリカ人があの新しい爆弾を持ったからには」 こういうちょっとしたひねりが好き。 アイリスとグウェンが各々の問題をどうクリアしていくのか、 第二次大戦後のイギリスはどうだったのか、 狭くもあり広くもあ…

  • 血塗られた一月 アラン・パークス

    ミステリーというよりノワールあるいはハードボイルド。 つまりクソな状況が多くでてくる。 痛めつけられまくる主人公と、キチガイじみたダークサイドの旧友という、 たいへん正統なペアがたまらない人も多そう。 -------------------------------------------- 私的評価:★★★☆☆ 読んでよかったか:まあまあ ★読書中:こういうの懐かしい ☆お楽しみ度(行間はあるか、筆者とのかけひきはあるか、など):な…

  • いずれすべては海の中に サラ・ピンスカー

    SF短編集。 短編が苦手なのは、話が広がっていかないから。 収束しようとする切なさが美しさともいえるが。 ジェイムズ・ティプトリー・ジュニアとアリス・マンロー(RIP)は大好き。 正統で、アリではあるが、ほかに読みたいものがたくさんあるから半分まで。 https://amzn.to/3AcRU21

  • あの夏が教えてくれた アレン・エスケンス

    YAぽい作品は苦手。 半分くらいで読みたくなくなり、あとはパラパラ。 なんともいえないまとまりのなさと、どの人物も実態が見えない感じに萎えた。 https://amzn.to/3SFtZhR

  • 【参考】New York Timesが選ぶ21世紀の100冊の邦訳リスト

    https://yamdas.hatenablog.com/entry/20240716/best-books-21st-century 1. エレナ・フェッランテ『リラとわたし』(asin:4152096985、asin:B073S4BSRG) 3. ヒラリー・マンテル『ウルフ・ホール』(asin:415209205X、asin:4152092068) 4. エドワード・P・ジョーンズ『地図になかった世界』(asin:456009019X) 5. ジョナサン・フランゼン『コレクションズ』(asin:4151200649、asin:4151200657) 6. ロベルト・ボラー…

  • 車椅子探偵の幸運な日々 ウィル・リーチ

    SMAを患いながら、一人暮らしをしている主人公が、事件を目撃。 さてどうなる、というミステリーぽい作りではある。 大部分が親友と介護士との日々の描写で、SMAについて知ってもらいたい、が主旨のよう。 原題のHOW LUCKYは、幸福な日々、てことではないとおもうのだが。 -------------------------------------------- 私的評価:★☆☆☆☆ 読んでよかったか:ある意味 ☆読書中:日々の描写が多くて読み飛ば…

  • ポケミス読者よ信ずるなかれ ダン・マクドーマン

    まずタイトル。 いままでのミステリとは違いますよ、のアピールだろう。 登場人物一覧に黒塗りがあったり、 文章問題やアンケートがあったり、 著者のミステリうんちくが語られたり、 しまいには読者が登場したり。 実験的ではあるが、ストーリーがつまらない。 古くから続く狩猟クラブで事件が複数起こる。 朽ちていくクラブ、因習、金銭、人間関係、 よくある形。 記憶に残るのは内容で、手法は枝葉でしかな…

  • 老いと創造 朦朧人生相談 横尾忠則

    現在88歳かぁ。 こうあるべき、がなくて、 わからないことはわからないとハッキリ。 力がぬけていてよかった。 ただ著者の絵画がもともと好きじゃないのに、各問ごとに挿まれているのが辛い。 豊島の美術館にももう行かない。 高名画家の死後、作品を燃やす遺族の話に驚いた。 日本の税制はなにかとおかしい。 https://amzn.to/45OUdUu

  • ヴァイオレットだけが知っている メリーナ・マーケッタ

    訳者あとがきより 「バスを爆破したのは誰か、その狙いは何かという謎を解明していく面白さはもちろん、人種とテロの問題、家族の物語、ティーンエイジャーの悩みと冒険と友情、会話の妙などに加え、シリアスな内容にユーモアがほどよく混ざっているところも読みどころと言えます」 いいたかったことがうまくまとめられていたので、これにて感想にかえさせてもらう。 筆者はこれが書きかったのだろうか。 それともただ大…

  • 検察官の遺言 紫金陳

    社会派にも、中国の腐敗政治にも興味がない。 まっすぐストーリーを進めることだけに集中しすぎる作品にも。 ということで中途挫折。 https://amzn.to/3RErJH6

  • タイムトラベル世界あちこち旅日記 益田ミリ

    こんな内容でも本になるのか、 こんな内容でも本にせざるをえないのか、 二重の驚き。 ほぼツアー旅。 ツアー旅本でもおもしろいものがあるのかもしれないが、 ありきたりな行き先、ありきたりな内容、 しかもほぼ記憶にない古い旅で、そのときのメモ書きを写しただけなど。 著者がいい人なのが救い。 https://amzn.to/4aQgulO

  • ポリス・アット・ザ・ステーション エイドリアン・マッキンティ

    ショーン・ダフィ第六弾。 こんなだったっけ? なんだか崩壊している感じが。 結局、ダフィはどういう人なのか。 ダフィに限らず、すべての人物をよくある形に当てはめているだけのようで、 その先になにも見えない。 -------------------------------------------- 私的評価:☆☆☆☆☆ 読んでよかったか:雲行きが怪しい ☆読書中:ダフィをいじめているだけのような ☆お楽しみ度(行間はあるか、筆者と…

  • 書きたい生活 僕のマリ

    例の喫茶店を辞めたあとの話。 やっぱりうまい。 書きたくてしかたないのが伝わってくるのもいい。 才能に気づき、才能を活かす場に巡り会えてよかった。 対人関係が苦手な人は、無理してがんばらず、 生きやすい場所を求めていくのがいいということがわかる。 それはわがままでもなんでもない。 よさげな伴侶にも出会えたようだし、 ずっと自分に正直に生きてほしい。 https://amzn.to/4bORRXx

  • キュレーターの殺人 M・W・クレイヴン

    ワシントン・ポーシリーズ第三作。 これまでも読んでいるはずなのに。 犯罪の内容が突飛だからか、 あちこち飛びすぎるからか、 読み進めるのは苦ではないのに、 面白かったという感想にはならない。 アイデアありきで軸がない。 ポーのバディといえるブラッドショーのキャラクターは味がある。 -------------------------------------------- 私的評価:☆☆☆☆☆ 読んでよかったか:かろうじて ☆読書…

  • 友情よここで終われ ネレ・ノイハウス

    勢いありまくりのオリヴァー&ピアシリーズ。 今回もページ数、登場人物ともに多かった。 誰もが犯人に思えるという典型的ミステリー手法で、 極めてエンタメ。 オリヴァーの女性趣味はあいかわらずひどく、 ヘニングはベストセラー作家になり、等々、 シリーズならではのお楽しみのほうがあとに残る。 -------------------------------------------- 私的評価:★★★☆☆ 読んでよかったか:はい ★読書中…

  • 罪人たちの暗号 カミラ・レックバリ、ヘンリック・フェキセウス

    ミーナ&ヴィンセント第二作。 このシリーズはまあまあ。 邦題はひどい。 結末の方向性はある程度予想できる。 どう収束するのかを見届けるのがミステリーのひとつのたのしみ、時に苦しみ。 もうひとつのたのしみ(時に、、、)が、人物描写と関係の変化。 本シリーズはこちらの情報量が膨大で、ちょっと盛り込みすぎじゃない、というくらい。 かなり切ない終わり方だった。 ----------------------------------…

  • 死と奇術師 トム・ミード

    袋とじポケミス。 オーソドックスなミステリであるといわんばかり。 その通り、みごとに古典的密室ミステリであり、 それ以上でも以下でもない。 袋とじにするほど意外な展開ではなかったが、 たまにはこういう作品も原点回帰でいい。 https://amzn.to/3Qngu5n

  • 書いてはいけない 森永卓郎

    第1章 ジャニーズ事務所 第2章 ザイム真理教 第3章 日航123便はなぜ墜落したのか 100%信じるかどうかはおいといて、 もしこうなのだとしたら、日本人の生活はしばらく向上しない。 いい大学に入れるなら、他人の気持ちは考えなくていい、 という育て方をする親が撲滅されたらいい。 自分で考えて、意見を持とう。 考えたつもりでも、実は受け売りではないか、絶えず疑問を持とう。 旅に出よう。 チャ…

  • P分署捜査班 寒波 マウリツィオ・デ・ジョバンニ

    まあまあ好きなシリーズではあるものの、二番煎じ感。 ろくでなしのかきあつめ分署が実は有能者の集まり。 メインとサブの2つの事件が起こる。 犯人のモノローグがはさまる。 厳格な父親を恐れる娘が同性愛者、等。 イタリアらしいのか、くっついたり離れたりが多め。 謎解きも驚きがなく。 もっとも興味深い、こっそり行われている連続殺人についての追求が薄いのも残念。 https://amzn.to/3U0l5vl

  • 常識のない喫茶店 僕のマリ

    お客をときに出禁にする、痛快な喫茶店でのあれこれ。 こういう店がもっとあってもいいのでは。 こだまが憧れの人だとあとがきにあった。 氏と名ではないペンネームの人に通じるなにかが、けっこう好き。 https://amzn.to/4cRqvRM

  • ブッダのお弟子さんにっぽん哀楽遊行 笹倉明

    タイ僧侶と、同じ寺で修行する同じく僧侶の筆者との日本旅など。 など、が曲者。 旅部は興味深く、ときに感動した。 その他の筆者の身の上話や内省が、ギッチリ書かれすぎて重い。 これが筆者の書きたかったことだろうと思われるが、 あえてそれらを割愛して、旅だけにすればよかった。 語らず、作品に昇華させることにより名著が生まれる。 堅苦しいノンフィクションのほうが上等だと思われがちだが、 あえて…

  • アジア多情食堂 森まゆみ

    文人草の根交友記という感じ。 2008から2019年の記録。 安宿に泊まり、屋台で食べ、でこぼこ道を行く。 そこらへんはバックパッカーあがりのわたしとしても想像つくが、 ほぼすべて知り合いつながりだから、旅のあり方がかなり違う。 現地に知り合いがいると強いよね。 https://amzn.to/3VFmzh6

  • 吹きさらう風 セルバ・アルマダ

    アルゼンチンの辺境、ただ暑くなにもない。 布教に人生をかけて流浪する宣教師、家も友だちもないその娘、 自然とともに生きる整備工、そこに預けられた少年、犬たち。 嵐が去ったそのとき、4人はなにをおもうのか。 作家の性別なぞどうでもいいのでは。 https://amzn.to/4afCJSm

  • ミルク・ブラッド・ヒート ダンティール・W・モニーズ

    読みはじめからわかる、まさにライティングスクール。 あとがきを読んだら、予想通りすぎた。 少女の儚さ、中年の憂い、夫婦、母娘、ジェンダー、アフリカ系、 主題プロット構成、そつがない。 日本にもバンバン、作家が教える本格的なライティングコースができたらいいのに。 成り下がった貧乏国でもできる、お金のかからない芸術。 単一民族島国根性の凡庸さから抜けだしつつある今こそ、 広がりある作品を創りだ…

  • インドの聖地タワンへ瞑想ツアー 銀色夏生

    以前エッセイを読んで、あまりの退屈さに驚いた、あの人か。 インドだしあまり人のいかないところだし、もっとなにかがあると思ったのだが。 誰かが落ち葉を拾うと筆者も拾う。 誰かがなにかを買うと筆者もそれを買う。 いるいる、こういう人。 旅先でよく出会うのは、写真を撮っていると、同じところから真似して撮る人。 主体性がないことに気づいていない。 ツアー旅だし、求めているものはなにもなかった。 …

  • 黒い錠剤 パスカル・エングマン

    日光の少ないところの作品は暗いね。 暗い作品が嫌いというわけではない。 登場人物が多く、肉づけが少なく、把握しにくい。 場面がどんどんかわり、サブストーリーのつながりで進行するようだが、 進むにつれて読みたい気持ちが薄くなり、半分で挫折。 あとがきより 「自分がインセルだと自覚することを、ブラックピルを飲むと表現する」 https://amzn.to/48gtXly

  • いかれた慕情 僕のマリ

    よかった。 気持ちを表現することがとてもうまい。 エッセイだからこその、迫りくる感情。 これがフィクションだったら、芸術的ななにかを求めていただろう。 人間関係に難ありなわりに、部長だったり文化祭実行委員だったり、 たくさん恋愛したり。 そしてちゃんと愛する人を見つける。 不得意なりに頑張ることはなにかにつながるものなんだ。 https://amzn.to/49ffFCW

  • 疑惑の入会者 アリスン・モントクレア

    ああ、こちらも邦訳に追いついてしまった。 アイリスとグウェンがいる空間に浸る幸せな時間。 筆者が最も楽しんでいるだろう。 グウェンが護身術を習いはじめるくだりや、 おまけの『机の秘密』など、 シリーズを広く深く構成していく術があちこちにあり、 懐の深さを感じる。 物語を紡ぐ者として生まれた才能、計りしれず。 -------------------------------------------- 私的評価:★★★★★ 読んでよかっ…

  • 薬屋の秘密 サラ・ペナー

    18世紀と現代のロンドンの話が交互に。 複雑ではない。 こんな薬屋があったらどうだろう、という思いつきと、 よくある現代女性の悩みのクロス。 ただ暗い。 書ける、と書かずにはいられない、の差がここにも。 今後も作家として長く活動していけるのか甚だ疑問。 https://amzn.to/3HEO6qF

  • 素晴らしき世界 ~もう一度旅へ 吉田 修一

    翼の王国連載の文庫化。 タイトルが陳腐じゃない? 日本の作家に疎く、どうもこの人はたいへん著名らしいぞ、と思った次第。 至極真っ当で読みやすかった。 むりやり笑いをとろうとするエッセイ撲滅派として、 寒さを感じないだけで安心する。 あまり旅エッセイはなかった。 コロナ中に書かれたものだからやむを得ずか。 https://amzn.to/427JB10

  • 素晴らしき世界 ~もう一度旅へ 吉田 修一

    翼の王国連載の文庫化。 タイトルが陳腐じゃない? 日本の作家に疎く、どうもこの人はたいへん著名な人らしいぞ、と思った次第。 至極真っ当で読みやすかった。 むりやり笑いをとろうとするエッセイ撲滅派として、 寒さを感じないだけで安心する。 あまり旅エッセイはなかった。 コロナ中に書かれたものだからやむを得ずか。 https://amzn.to/427JB10

  • 素晴らしき世界 ~もう一度旅へ 吉田 修一

    翼の王国連載の文庫化。 日本の作家に疎く、どうもこの人はたいへん著名な人らしいぞ、と思った次第。 至極真っ当で読みやすかった。 むりやり笑いをとろうとするエッセイ撲滅派として、 寒さを感じないだけで安心する。 あまり旅エッセイはなかった。 コロナ中に書かれたものだからやむを得ずか。 https://amzn.to/427JB10

  • 死者を侮るなかれ ボストン・テラン

    また以前の感想を見直すと、2011年にボストン・テランを2作読んでいて、 『神は銃弾』は◯、 『音もなく少女は』では「邦訳されてる残り2冊はしばらく読まなくていいや」とある。 そういうことね。 強い女たちがダークな環境でガチャガチャやるのが基本。 そのガチャガチャ具合が肌に合うかどうか。 半分で挫折。 もういいかな。 https://amzn.to/3HpBX8R

  • 父親たちにまつわる疑問 マイクル・Z・リューイン

    アルバート・サムスン! いつぶりかと記録をみたら、2006年に『眼を開く』を読んでいて、そのときの感想が「久しぶりすぎて前の話をすっかり忘れた」。 本作も2011-2014年に書かれたものだから、新作というわけでもなく。 探偵ものにしてはめずらしく、ゆったりほのぼの。 宇宙人ハーフにまつわる話が続くのが、らしくもあり、古めかしくもある。 マイクル・Z・リューインはだんぜんリーロイ・パウダーシリーズが…

  • 母の日に死んだ ネレ・ノイハウス

    少々おかしなタイトル。 原題はもちろん『母の日』。 ついに邦訳に追いついてしまった。 こともなげに量産し、読みやすいから気づきにくいが、この人は天才。 使い古された筋、表現がない。 主語が大きいのは承知の上で、模倣と改良に優れている日本と、 自我を消さないその他多くの国との違いをありありと感じる。 人物設定にブレがないのもいい。 あっさりオリヴァーが復帰&結婚していた。 そこまで書いて…

  • レンブラントをとり返せ ジェフリー・アーチャー

    将来有望な主人公、魅力的な彼女、地位も実力もある父親、理解ある母、有能な姉。 いかにもエンタメ、前半は楽しく読んでいたが、ムダが多く読み飛ばし。 どうせ想像通りの結末になるんだろうし。 暇つぶしにはいいだろう。 -------------------------------------------- 私的評価:☆☆☆☆☆ 読んでよかったか:すぐ読めるからよしとする ☆読書中:あまりにお決まり ☆お楽しみ度(行間はあるか、筆者とのか…

  • スノウ・クラッシュ ニール・スティーヴンスン

    上巻半分で挫折。 今さら、だったか。 SF界には天才が多数いて、それらは世界・言語・概念すべてを創造しえる。 それに比べて。 主人公がカッコつけたゲームキャラのようだし、 出てくる単語はすべて想像できうる範囲だし、 メタバースはこの当時はまだまだだったとしても。 人物設定も甘く共感できない。

  • 森の中に埋めた ネレ・ノイハウス

    毎回同じことを書いているのだが、やはり登場人物が多い。 本作はページ数も多く、筆が乗りすぎだろう。 ただこれだけのボリュームにしてはムダが少なく、楽しく読み進められる。 人の名前さえ覚えられれば。 内容は狭い村社会の闇が陰湿で楽しくない。 なぜオリヴァーはインカとつきあっていたのだろう。 -------------------------------------------- 私的評価:★★★★☆ 読んでよかったか:当然 ★読書中…

  • ロンドン・アイの謎 シヴォーン・ダウド

    たいへんまとまりがよく、優等生的ミステリー。 大人でも楽しめる。 -------------------------------------------- 私的評価:★★★☆☆ 読んでよかったか:はい ★読書中:具象的で光景が想像しやすい ★お楽しみ度(行間はあるか、筆者とのかけひきはあるか、など):んんん ☆読了直後:アスペな少年がこんなに上手に嘘をつけるもの? ☆あとひき度:なし ★独自性:アスペ少年と思春期少女 ----------------…

  • ロンドン・アイの謎 シヴォーン・ダウド

    たいへんまとまりがよく、優等生的ミステリー。 大人でも楽しめる。 -------------------------------------------- 私的評価:★★☆☆☆ 読んでよかったか:はい ★読書中:具象的で光景が想像しやすい ★お楽しみ度(行間はあるか、筆者とのかけひきはあるか、など):んんん ☆読了直後:アスペな人がこんなに上手に嘘をつけるもの? ☆あとひき度:なし ★独自性:アスペ少年と思春期少女 ------------------…

  • インヴェンション・オブ・サウンド チャック・パラニューク

    パラニュークであるというバイアスを入れずに。 舞台がハリウッドのサイコなノアール、といえばなんとなく雰囲気がつかめるか。 感覚先行で計算が足りず、説明不足のところがあまり効果的ではない。 それが彼だよといってしまえばそれまで。 もっとサイコであってほしいし、もっと複雑な構造と後味の悪さがほしかった。 https://amzn.to/3MIqbtd

  • 私の「医学的」介護 101歳で亡くなるまで母を介護した27年間 押田 賢二

    非常に薄く、字が大きいから、すぐ読める。 27年間仕事をしないで親の介護をしたという。 なぜどうやって、など著者の人間性はなにもみえない。 もう少し深掘りしてほしかった。 この経験をぜひ役に立てていただきたい。

  • 思い出すこと ジュンパ・ラヒリ

    詩集はちょっと。 詩は読まないということではない。

  • メインテーマは殺人 アンソニー・ホロヴィッツ

    後半までまったく楽しくなかった。 一人称のわたし=筆者は頼りなく、相方のホーソーンはとにかく嫌なやつ。 嫌なやつでも隠れた魅力があるとかではない。 あえてそういう設定にしたのだろうが、そうする必要があるのだろうか。 ラストで、もしやこれから?という展開になったから、次作も読んでみるかも。 筆力は高い。 -------------------------------------------- 私的評価:★☆☆☆☆ 読んでよかったか…

  • ラオスにいったい何があるというんですか? 村上春樹

    もっともあたらしいものでも2016年初出の、旅行記集。 思い出の地への再訪多め。 旅行記にありがちなハプニング集ではなく、至極まっとう。 ボストン、アイスランド、東西ポートランド、ミコノス島・スペッツェス島、NYのジャズクラブ、フィンランド、ルアンプラバン、トスカナ、熊本

  • きょうはそういう感じじゃない 宮沢章夫

    オヤジエッセイ構文がすぎる。 むかしながらの脱力系がすきで、変化をのぞまない人むき。 もう読まない。

  • 木曜殺人クラブ 逸れた銃弾 リチャード・オスマン

    幸せな時間だった。 もはやミステリーにしなくていい。 クーパーズ・チェイスの人々をのべつまくなし書き連ねてほしい。 このシリーズが現実とかけ離れている点は、 登場人物たちのスキルの高さだけではなく、 コミュニケーション能力が異様に高いこと。 こんなに誰もが言外の意味を即座にくみとることができることは通常ない。 今回は例外が1人だけいて、こちらのほうが特に日本にざらにいそうなタイプだった。 …

  • ミダック横町 ナギーブ・マフフーズ

    3/35章まで。 時間とそういう雰囲気があったら読みたかった。

  • 私たちが記したもの チョ・ナムジュ

    ネガティブな話がつまったエッセイを期待していたら、短編集だった。 三話読んでやめた。 この手はアリス・マンローに近いレベルじゃないと読めない。

  • どうやら僕の日常生活はまちがっている 岩井勇気

    妄想力豊かな人はいい書き手になるね。 ラストの小説、オチがわからない人がいそうな昨今。

  • どうやら僕の日常生活はまちがっている 岩井勇気

    妄想力豊かな人はいい書き手になるね。

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