昨年から都内の大学に通い始めた二階堂は最近気になって仕方がないことがあった。深夜、居酒屋のアルバイトを終えて帰る途中にあるアパートの窓から星を眺めている少女がいるのだ。その少女は飽きることなくいつも星を眺めている。最初はそれほど気にも留めていなかった。「
「今思い出しても怖くなるね」本格的な真夏を迎えた8月上旬。友人たちと旅行に向かった先の宿で怖い話をすることになりその手の話に詳しい浅倉が静かに話し始めた・・・・。場所は定かじゃないが確か神奈川県だったと思う。中学生くらいの男の子とその母親が信号待ちをしてい
保科はファイル共有ソフトで遊ぶのが好きだった。いろんな人が見ているファイルを見ることでどんなファイルが今一番見られているのか、それを知るのが楽しかったのだ。その日も仕事を終えて家に帰ると早速パソコンを開いてファイルを眺めていた。「ん?なんだこのファイル」
真田は仕事から家に帰ると いつもネットサーフィンをするのが日課だった。 どこを見るともなく、当てのないネットの世界を徘徊する。 そしてそこで様々な情報を得る。 この話もそんなネットサーフィンをしていた時の話。 「怪我をしたかわいそうな動物に寄付を」 そん
電話が鳴った。 柳原は親指で通話ボタンを押し受話器を耳に当てた。 「もしもし」 「波多野さん?」 「いえ、違いますけど」 「じゃあ誰?」 柳原は苛立ちを覚えた。 相手はどうやら中年の女性のようだが 会ったことも無い相手に「じゃあ誰?」なんて普通聞くだろう
「ああ、主よ。何故、何故に私を見捨てたのですか?」目の前にあるキリスト像は何も答えない。「私から家族を奪い、友を死なせ、財産を全て奪って行った。何故このような現実が私に舞い降りるのでしょう」傍らに居た男が言う。「神があんたを救うなんて有り得ないね。そんな
「ようやく、ようやく貴方に会えたわ・・・ずっと、ずっと会いたかった・・・」「久しぶりだね、僕もだよ・・・君はあの頃のまま変らないね」「その胸に飛び込んでも良いかしら?」「勿論だよ、さあ・・・」女は感激の涙を流しながら男の胸に飛び込んだ。だがその瞬間、腹部
「最近はいろいろな偽造が明らかになっているが、まさか食肉まで偽造とはな」「ホントね。何を信じて良いのか分からないわね」「そうだな。この肉も偽造でなければ良いが」男は笑いながら出てきた肉を口にした。「おっ!こりゃ美味いな。脂が乗ってて良い感じだ。何の肉だい
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