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書にいたる病 https://rukoo.hatenablog.com/

ものがたりジャンキーの主婦が今まで読んだなかで面白かった小説だけ紹介します。多少乱読気味。特に食べ物が出てくる小説が好きです。毎日更新がんばります。

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2021/04/22

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  • 『平家物語』古川日出男訳 【感想・ネタバレなし】無数の死者の声がこだまする日本屈指のギガノベルが現代の”声”で甦る

    今日読んだのは、古川日出男訳『平家物語 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集09)』です。 古川日出男のファンである私ですが、2016年に出版されたこちらは未読でした。 ”古川日出男オリジナル”じゃないしな~、という思いと、『平家物語』という合戦もの=固そう・退屈そうというぼんやりイメージ、かつ「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」という一連のなかの9巻ということもあって、なんとなく手に入れずらいと感じていました。 そんなとき、なんとこの古川日出男訳『平家物語』が2022年1月よりアニメ化!というニュースが入り、すわ!一大事!と急遽手に入れ読み始めました。 heike-anime.asmik-ac…

  • 『もう泣かない電気毛布は裏切らない』神野紗希 【感想・ネタバレなし】俳人であり新妻であり母であり…他愛のない日常がきらめく今を生きる俳人のエッセイ集

    今日読んだのは、神野紗希『もう泣かない電気毛布は裏切らない』です。 1983年生まれの現代に生きる女性であり、妻であり母であり、俳人でもある著者がどのように日々を綴るかに興味を惹かれ、読み始めました。 結婚、夫との日々、幼い息子の眼差し、俳句への想い、他愛のない日常が、要所要所で引用される俳句と共にみずみずしく綴られており、”俳人”と聞いてちょっと身構えていた心が解きほぐされていくようでした。 それでは、感想を書いていきます。 あらすじ おすすめポイント 母として 子どもについて 今回ご紹介した本はこちら 他のおすすめのエッセイ あらすじ ー新妻として菜の花を茹でこぼす幼い息子の透明な眼差し、…

  • 『風のベーコンサンド 高原カフェ日誌』柴田よしき 【感想・ネタバレなし】爽やかな高原の風と、美味しい料理と共に描かれるちょっとほろ苦い人生模様

    今日読んだのは、柴田よしき『風のベーコンサンド 高原カフェ日誌』です。 サスペンスに定評のある著者ですが、本書は高原のカフェを舞台とした穏やかな食べ物系小説です。 食べ物がテーマの話はなんでこんなに魅力があるんでしょうか。 高原にカフェをオープンした女性店主を主人公に、良くも悪くも田舎の濃い人間関係とほろ苦い人生の1ページが爽やかな風景と美味しそうな料理と共に描かれる”美味しい”一冊です。 ちなみに表題のベーコンサンドは、ある有名な英児童文学から来ているのですが、子供のときに読んだきりの私は、「え?そんなシーンあったっけ?」と読み返したくなりました。 それでは、あらすじと感想を書いていきます。…

  • 『自転車泥棒』呉明益 【感想・ネタバレなし】あの自転車はどこに消えたのか、父の自転車を追う旅はあの戦争の密林の奥地へと入っていく

    今日読んだのは、呉明益『自転車泥棒』です。 2018年国際ブッカー賞候補作となった作品らしく、多言語的で幻想的な独特の読み応えがありました。 私は文庫で購入したのですが、挿入される自転車の精緻なイラストが美しく、これだけでも購入の価値があると思います。 それでは、あらすじと感想を書いていきます。 あらすじ おすすめポイント 私たちが経験し得ぬ時代に 自転車と深い森と言語について 今回ご紹介した本はこちら 他のおすすめ作品 あらすじ 父の失踪と共に消えた自転車。その行方を追う「ぼく」の旅はいつしか時空を超え、戦時下の台湾から盗難アジアの密林へと分け入っていく。台湾の商場ですごした幼少期、自転車で…

  • 『ボーンヤードは語らない』市川憂人 【感想・ネタバレなし】人気シリーズ4弾は初の短編集。マリアと漣それぞれの過去の事件とは

    今回ご紹介するのは、市川憂人『ボーンヤードは語らない』です。 21世紀の『そして誰もいなくなった』と選考委員に絶賛された第26回鮎川哲也賞受賞作『ジェリーフィッシュは凍らない』から続くマリア&漣シリーズ待望の第4作目です。 シリーズ第4作目は初の短編集で、これまでの主要登場人物の過去が少しだけ明かされる、という点でシリーズのファンとっては嬉しい一冊といえるかもしれません。 それでは、各短編の感想を書いていきます。 あらすじ おすすめポイント ボーンヤードは語らない 赤鉛筆はいらない レッドデビルは知らない スケープシープは笑わない 今回ご紹介した本はこちら 第1作目の感想はこちら 第2作目の感…

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