2021年12月
▶あらすじ あのH・P・ラヴクラフトが多大な影響を受けた鬼才ホジスンは、異界への憧憬と恐怖を大海原に求めた。本書には、闇の海から聞こえる奇妙な声が、キノコに覆われたとある島の怪異を語る傑作「夜の声」をはじめ、死の海サルガッソーや海に浮かぶ石の船、さらにはカビに呑みこまれた廃船などにまつわる海洋奇譚全七編に、<カーナッキ>シリーズの先駆「水槽の恐怖」を収録した。 (個人的な)点数 8/10 バミューダ海域やマリー・セレスト号の謎・・・大海原では説明のできない不思議なことがたくさん起こります。 本作は、海にまつわる怪異がつめこまれた怪奇短編集。船乗りだった作者の、海に対する畏怖の念が感じられる作…
53 招かれざる客たちのビュッフェ クリスチアナ・ブランド 【古典ミステリフェア】
▶あらすじ 英国ミステリ史上、ひときわ異彩を放つ重鎮のブランド。本書には、その独特の調理法にもとづく16の逸品を収めた。コックリル警部登場の重厚な本格物「婚姻飛翔」、スリルに満ちた謎解きゲームの顛末を描く名作「ジェミニ―・クリケット事件」、あまりにもブラックなクリスマス・ストーリー「この家に祝福あれ」など、ミステリの神髄を伝える傑作短編集。 (個人的な)点数 8/10 昨年読んだブランドの「はなれわざ」が年間ベストにはいるくらいおもしろかったので、今回は傑作短編集と名高い本作をチョイスしてみました。 16篇が収録されていて、500ページ超えとボリューム満点。 前評判からハードルは上がっていまし…
2021年12月
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