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2021/02/14

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  • 引っ越しのお知らせ

    このブログを読んでくださったみなさま,こんにちは. このブログはnoteのほうにお引越しすることになりました.もし続けて私の書いたものを読んでくださるのであれば,ぜひそちらの方におこしくださいませ.よろしくお願いいたします. https:/

  • あなたが最後に暇だったのはいつか

    思い返せば,小学生のころ,私は毎日のように「暇だなあ」と思っていた.学校の宿題もそんな多くはないし,予習も復習もしたことがない.本も病気で寝込んでいるとき以外は読まなかった.当時からテレビはつまらないと思っていたし,YouTubeは今とは全

  • あなたが最後に暇だったのはいつか

    思い返せば,小学生のころ,私は毎日のように「暇だなあ」と思っていた.学校の宿題もそんな多くはないし,予習も復習もしたことがない.本も病気で寝込んでいるとき以外は読まなかった.当時からテレビはつまらないと思っていたし,YouTubeは今とは全

  • 書くことと考えること

    ものを書く人はみな知っていることだが,われわれは書くことによって考える.逆に言えば,われわれは書くことなしにたいした思考を展開することができない.神経科学の入門書にもそういった旨のことが書いてあった気がする. あるいは,ファインマンにまつわ

  • 書くことと考えること

    ものを書く人はみな知っていることだが,われわれは書くことによって考える.逆に言えば,われわれは書くことなしにたいした思考を展開することができない.神経科学の入門書にもそういった旨のことが書いてあった気がする. あるいは,ファインマンにまつわ

  • のどが赤ちゃん

    基本的に私の人生は一目置かれる人生である。幼稚園のときからすでに担任の先生には小学受験を勧められていたようだし、小学校に入ってからも常に一目置かれていた(二目目)。中学に入るころには、母親の方も自分の息子が一目置かれることに慣れていた(三目

  • のどが赤ちゃん

    基本的に私の人生は一目置かれる人生である。幼稚園のときからすでに担任の先生には小学受験を勧められていたようだし、小学校に入ってからも常に一目置かれていた(二目目)。中学に入るころには、母親の方も自分の息子が一目置かれることに慣れていた(三目

  • 西陽が雲を切り裂きその身体は鮮血に染まる地上の人々はその惨劇に拍手を送っている 雲が大地を模倣し世界は隠される地上の人々はその狂劇に呪いの言葉を降らせている 雲はいつも嘆いていた存在の軽さを荘重な大地その上を闊歩する人間にあこがれて しかし

  • 西陽が雲を切り裂きその身体は鮮血に染まる地上の人々はその惨劇に拍手を送っている 雲が大地を模倣し世界は隠される地上の人々はその狂劇に呪いの言葉を降らせている 雲はいつも嘆いていた存在の軽さを荘重な大地その上を闊歩する人間にあこがれて しかし

  • 日本語バグ

    私のポッドキャストを聴いてくださっている方ならご存じだとは思うが、私の日本語はたまにバグる。よくある誤用だとか、そういう次元のミスではない(もちろんそういったミスもあるだろうが)。「普通はそうはならんやろ」というようなミスが、なぜが頻発する

  • 日本語バグ

    私のポッドキャストを聴いてくださっている方ならご存じだとは思うが、私の日本語はたまにバグる。よくある誤用だとか、そういう次元のミスではない(もちろんそういったミスもあるだろうが)。「普通はそうはならんやろ」というようなミスが、なぜが頻発する

  • 誰もが誰かにやさしい

    みなさま、お久しぶりでございます。ご無沙汰しておりました。 「もうブログなんて書きたくない!」という気持ちになったわけではない。ただ、ここでは公開しない文章をしこしこと書いていたので、ここに投稿するための文章を書く時間がなかっただけである。

  • 誰もが誰かにやさしい

    みなさま、お久しぶりでございます。ご無沙汰しておりました。 「もうブログなんて書きたくない!」という気持ちになったわけではない。ただ、ここでは公開しない文章をしこしこと書いていたので、ここに投稿するための文章を書く時間がなかっただけである。

  • ハンマーの使い方を知らなければ、釘はゴミにしか見えない

    「ハンマーしか持っていなければ、すべてが釘に見える」 これはマズローの言葉に由来することわざである。この言葉は次のようなことを意味しているらしい。つまり、もしもあなたが限られた数の道具・手段しかもっていないのならば、あなたはその少ない手段で

  • ハンマーの使い方を知らなければ、釘はゴミにしか見えない

    「ハンマーしか持っていなければ、すべてが釘に見える」 これはマズローの言葉に由来することわざである。この言葉は次のようなことを意味しているらしい。つまり、もしもあなたが限られた数の道具・手段しかもっていないのならば、あなたはその少ない手段で

  • ミミズはどのようにして私を天国へと連れてゆくか

    先日家の周りを散歩していたとき、歩道の真ん中でくねくねしているミミズを発見した。天気は晴れ。それゆえ、ミミズは日光に照らされていた。このままではだれかに踏まれるか、やがて干からびて死ぬことになるだろうと思うと、どうもこのミミズが不憫に思われ

  • ミミズはどのようにして私を天国へと連れてゆくか

    先日家の周りを散歩していたとき、歩道の真ん中でくねくねしているミミズを発見した。天気は晴れ。それゆえ、ミミズは日光に照らされていた。このままではだれかに踏まれるか、やがて干からびて死ぬことになるだろうと思うと、どうもこのミミズが不憫に思われ

  • 他人を信用することの難しさ

    私はあまり他人を信用しないタイプの人間である。思い返してみれば、小さいころからそうだった。放課後にだれかと遊ぶ約束をしていても、きっと彼は時間通りにこないだろうと思っていた。そして実際、一時間や二時間待たされることはしばしばであった。ひとり

  • 自我が世界から溢れ出す

    先日、昔の恋人の夢をみた。彼女は妊娠していて、お腹が大きくなっていた。「あ、蹴った!」などと言うので見てみたら、彼女の喉のあたりがベコンベコンなっていて怖かった。胎児よ、いったいどこを蹴っているというのか。 昔の知り合いがなんの因果で夢に出

  • 自我が世界から溢れ出す

    先日、昔の恋人の夢をみた。彼女は妊娠していて、お腹が大きくなっていた。「あ、蹴った!」などと言うので見てみたら、彼女の喉のあたりがベコンベコンなっていて怖かった。胎児よ、いったいどこを蹴っているというのか。 昔の知り合いがなんの因果で夢に出

  • 宝の石

    あるひとにとってのあるものの価値とは、必ずしもその値段に反映されるわけではない。物の価格が需要によって決まるものであるとするならば、そして、その需要とやらが「人々一般がそれをどれくらい欲しがっているか」ということを意味するのならば、これは当

  • 宝の石

    あるひとにとってのあるものの価値とは、必ずしもその値段に反映されるわけではない。物の価格が需要によって決まるものであるとするならば、そして、その需要とやらが「人々一般がそれをどれくらい欲しがっているか」ということを意味するのならば、これは当

  • 愛と道徳

    最近(でもないのかもしれないが)芸能人の不倫やらなんやらが報道されすぎて、ひとびとはもはやそうしたものにうんざりしている。そして中には他人の不倫について他人がやかましく言うべきではないとまで言うひとまでいる。 そういった人が具体的にどういう

  • 小学生運び屋

    私はかつて運び屋の仕事をしたことがある。小学生のころの話だ。私のクラスメイトに私が「わっさん」と呼んでいた人がいた。われわれは別々の中学に進学したため、私の頭の中のわっさんは小学生のままである。彼について覚えていることといえば、私がかれを「

  • もし明日死ぬならば

    先日、ツイッターで次のようなツイートを見かけた(大意): 「明日死ぬかのように生きろ」ってよく言われてるけど、明日死ぬんだったら、俺はなにもせずに今日を生きるよ。 私がこのツイートを目にしたとき、「なんと自己中心的な考え方なのだろう」と思っ

  • もし明日死ぬならば

    先日、ツイッターで次のようなツイートを見かけた(大意): 「明日死ぬかのように生きろ」ってよく言われてるけど、明日死ぬんだったら、俺はなにもせずに今日を生きるよ。 私がこのツイートを目にしたとき、「なんと自己中心的な考え方なのだろう」と思っ

  • ゲームは1日1時間

    ブログのネタを探すために記憶の襞のあちこちを探索していたら、病弱だった昔のことを思い出した。そう、私はしょっちゅう病気になっていたのである。信じてもらえないかもしれないが、そのうちの多くは仮病ではなかった。どうか信じてほしい。 詳細について

  • 恵まれている

    最近私はオンライン英会話を始めた。先生はネイティブではないので、必ずしも上手な英語を話す訳ではないが、私が英語を話す練習にはなるので特に文句はない。 普段人間と話をすることが滅多にないのでよく知らなかったのだが、毎日違う人とお話をすることで

  • 恵まれている

    最近私はオンライン英会話を始めた。先生はネイティブではないので、必ずしも上手な英語を話す訳ではないが、私が英語を話す練習にはなるので特に文句はない。 普段人間と話をすることが滅多にないのでよく知らなかったのだが、毎日違う人とお話をすることで

  • タイムカプセル

    小学生のときに、クラスのみんなでタイムカプセルを作った記憶がある。カプセルの中身は多分将来の自分に宛てた手紙だったと記憶しているが、なにせ私の記憶は頼りないものなので、ひょっとすると何か全く別のものをカプセルに入れたのかもしれない。 担任の

  • 彼に口内炎はない

    私が実家を出るまでの十八年間で近しい人の葬式に5回ほど参列したことがある。これが世間一般と比べて多いのか少ないのかはわからない。今回はそのうちの一つについて記録しておこうと思う。 *** あれは私が中学生くらいの頃だったように思う。その日は

  • 彼に口内炎はない

    私が実家を出るまでの十八年間で近しい人の葬式に5回ほど参列したことがある。これが世間一般と比べて多いのか少ないのかはわからない。今回はそのうちの一つについて記録しておこうと思う。 *** あれは私が中学生くらいの頃だったように思う。その日は

  • 会いたい人

    会いたい人、私をとりあげた助産師会えない人、死んでしまったあの人 知りたいこと、私の妊娠がわかったときの両親の気持ち知ることのできないこと、私が死んだことを知った人々の反応 助けたい人、苦しんでいる人みんな助けることのできない人、もう死んで

  • 物に罪はない?

    昔の恋人からもらったプレゼントを使い続けるかどうかという話になると、一方の陣営の人々が決まって持ち出すのが「物に罪はない」という論法である。つまり、恋人と別れたからといって必ずしもその人からもらったものを捨てるのは、その物に対して悪いのでは

  • はじめての自傷行為

    子どもは好奇心の塊である。私もかつては子どもであった。したがって、私はかつて好奇心の塊であった。 いきなり素敵な三段論法を披露してしまった。 残念ながら私は全く覚えていないのだが、母から聞いたところによると、私が生まれたてホヤホヤのとき、私

  • なめくじを更なる高みへ

    私に友達がいないのはいつからなのだろうか。ふとこう思って、私がまだ素晴らしかったころのことを思い出そうとしてみた。つまり、幼稚園児の頃である。 しかしすぐに思い出したのだが、幼稚園児の夜さんは、周りの子どもたちと遊ぶことよりも先生と遊ぶこと

  • 肝試し必勝法?

    私の通っていた小学校では、5年生になると児童たちは「自然教室」というものに駆り出されることになる。簡単に言えば自然に囲まれた施設で一泊するというものである。 私の為人(ひととなり)をご存じのみなさまであれば想像に難くないであろうが、私はこれ

  • 老犬を散歩させる幼い子ども

    私は散歩が趣味なのだが、同じく散歩を趣味としているものとして犬を挙げることができる。奴らは散歩に関しては抜かりない。私が散歩をするとき、犬たちもまた散歩をしているのだ(ニーチェ)。 人間に個性があるように、犬にも当然個性はあり、そうした個体

  • 置き配シート

    「隣人トラブルで引っ越した話」という記事にすでに書いたことなのだが、私はあの一件依頼、インターホンの音が苦手になっている。 トラウマというほどではないと思うのだが、インターホンが鳴ると不快な気持ちになる。みなさんも黒板を引っ掻く音を聞くと不

  • 隣人トラブルで引っ越した話④

    本記事は、私が2018年頃に書いたもの(現在は非公開)に加筆修正を加えたものである。 本記事は前回からの続きになっておりますので、まだお読みでない方はそちらからお読みくださいませ。 ヤツが呼んだ二名の警察官がうちにやってきた。あいつ、本当に

  • 隣人トラブルで引っ越した話④

    本記事は、私が2018年頃に書いたもの(現在は非公開)に加筆修正を加えたものである。 本記事は前回からの続きになっておりますので、まだお読みでない方はそちらからお読みくださいませ。 ヤツが呼んだ二名の警察官がうちにやってきた。あいつ、本当に

  • 隣人トラブルで引っ越した話③

    本記事は、私が2018年頃に書いたもの(現在は非公開)に加筆修正を加えたものである。 本記事はシリーズものの第3回となっておりますので、まだお読みでない方はそちらからどうぞ: ある日の夜中のことである。 やつは再びやってきたのだ。本当に人知

  • 隣人トラブルで引っ越した話③

    本記事は、私が2018年頃に書いたもの(現在は非公開)に加筆修正を加えたものである。 本記事はシリーズものの第3回となっておりますので、まだお読みでない方はそちらからどうぞ: ある日の夜中のことである。 やつは再びやってきたのだ。本当に人知

  • 2022/04/17

    今日は私の誕生日である。26にもなると一つ歳を重ねること自体に喜ぶこともないのだが、しかし、自分の誕生日を祝ってくれる人がいるというのは幸せなことである。今日は、恋人に色々なところに連れて行ってもらったので、そのことについてここに記しておこ

  • 隣人トラブルで引っ越した話②

    本記事は、私が2018年頃に書いたもの(現在は非公開)に加筆修正を加えたものである。 本記事は前回からの続きとなっております。まだお読みでない方はそちらからぜひお読みいただければと思います。 夜中にまたヤツがやってきた。  私には、過去に彼

  • 隣人トラブルで引っ越した話①

    本記事は、私が2018年頃に書いたもの(現在は非公開)に加筆修正を加えたものである。 1年間の休学をしたのち、2018年の4月に実家がある福岡から、大学がある東京に引っ越してきた。 それから1ヶ月がたった5月のある日に、管理会社から私の携帯

  • 隣人トラブルで引っ越した話①

    本記事は、私が2018年頃に書いたもの(現在は非公開)に加筆修正を加えたものである。 1年間の休学をしたのち、2018年の4月に実家がある福岡から、大学がある東京に引っ越してきた。 それから1ヶ月がたった5月のある日に、管理会社から私の携帯

  • 冬、人工的

    春がやってきた。私の嫌いな季節である。 それは一つには、春が私の好きな冬を殺す季節であるからであり、また新年度ということで諸々の事務的な手続きが私を殺しにやってくるからである(私が書類に対して並々ならぬ憎悪を持っているということは、このブロ

  • 余命50年

    本記事には映画『余命10年』のネタバレが含まれますのでご注意ください。 先日、恋人に連れられて久しぶりに映画館に行ってきた。そこで観たのが『余命10年』である。正直言って、自分では観ようとは思わないような映画である。しかし、(長時間座ってい

  • 【連載】吾輩は田中太郎である。名前はまだない。【8日目】

    この連載についての説明は以下の記事を参照してほしい: 前回はこちら: 久しぶり 吾輩は田中太郎である。名前はまだない。 読者諸君、久しぶりだな。随分と日が空いてしまったようだ。諸君はきっとこう考えていたに違いない。「あいつはきっとホクロに自

  • 【連載】吾輩は田中太郎である。名前はまだない。【8日目】

    この連載についての説明は以下の記事を参照してほしい: 前回はこちら: 久しぶり 吾輩は田中太郎である。名前はまだない。 読者諸君、久しぶりだな。随分と日が空いてしまったようだ。諸君はきっとこう考えていたに違いない。「あいつはきっとホクロに自

  • 顔で配偶者を選ぶことについて

    先日、私は「人間関係に合理性を持ち込むことの不合理」という些か不穏な雰囲気を湛えた記事を公開した。その記事に対して、ありがたいことに読者の方からご批判(「悪口」という通俗的な意味ではなく、正しい意味での「批判」)をいただいたので、今回はそれ

  • 顔で配偶者を選ぶことについて

    先日、私は「人間関係に合理性を持ち込むことの不合理」という些か不穏な雰囲気を湛えた記事を公開した。その記事に対して、ありがたいことに読者の方からご批判(「悪口」という通俗的な意味ではなく、正しい意味での「批判」)をいただいたので、今回はそれ

  • 私たちはどこ

    「ついに成功だ」 科学者は震える声で言う コンピューターの中の住人に 意識を持たせることに成功したのだ 「文明がどう発展するのかを見てみよう」 科学者は震える指でシステムを作動させる コンピューターの中の住人は われわれの足跡を辿り直してい

  • 人間関係に合理性を持ち込むことの不合理

    ツイッターをやっていると、日常生活では関わらないような人々の意見に触れることで、自分の普段の環境がいかに特殊なものであるのかということをことを学ぶことができる。いい意味でも悪い意味でも。今回はしかし、その悪い側面——少なくとも私の目にはそう

  • 愛を語ってはならない

    ウィリアム・ブレイクの未刊の詩に、"Never seek to tell thy love"として知られるものがある。いくつかのヴァージョンが存在するが、そのうちの一つが以下である。 Never seek to tell thy love,

  • 目の中の太陽

    つい最近までは——具体的に言うならばコロナ以前は——私は小さな子どもが嫌いだった。大した理由があるわけではない。泣けばどうにかなると思って疑うことのない自尊心、知り合いでもないのにこちらの顔をジロジロ見てくる図々しさ。私は彼ら・彼女らに対し

  • 物語とは

    物語ってなに?——幼子が尋ねる 物語とは、夜の帳に包まれた孤独な祈りだ物語とは、桜に積もる雪だ物語とは、打ち捨てられた花束だ物語とは、朝日に罪悪感を感じることだ物語とは、語らないことだ 君にはまだ分からないだろう、だからひとことで言おう 物

  • 反オナラ教

    本記事には下品な描写が多く含まれますので、お食事中の方・下品な描写が苦手な方はご注意くださいませ。 私はこれまでオナラを素晴らしいもの、神がわれわれのために創りたもうた最上のものの一つだと思っていた。あのコミカルな音、そして必ずしも万人向け

  • 7年越しの転入届・転出届

    諸々の必要性に駆られて、先日、仕方なく転出届・転入届を提出した。本来は引っ越しから二週間くらいで済ませてしまわないといけないものであるようなのだが(初めて知った)、私は実に7年の時を経てようやく東京都民となったのである。 こういう事務的な手

  • 子どものこだわり

    私がバイトに行くときには、各駅停車の電車に乗っていくことが習慣となっている。これは一つには乗り換えてまで早く行きたくないからであり、また、電車の中というのは他人を観察するのによい場所であるからである。普段は人と接することがないので、私はこの

  • 好きなだけ恥をかくことができるという幸せ

    長らく塾講師をやってきて、伸びる生徒と伸びない生徒の違いがだんだんとわかってきた。素直な生徒の方が伸びる。素直でない生徒はなかなか伸びない。では、素直な生徒とはどのような生徒のことか?それは例えば自分ができないということを知っている生徒であ

  • 母2

    以前の記事でなんだか私が母を嫌っているかの印象を与えてしまったような気がするので、今回の記事では本当はそうではないということ、つまり、私が人並みには母のことを愛しているということを示そうと思う。 とは言っても、どうやってそれを示すかが問題で

  • 2022/03/04

    先日、フィルムカメラの写真を現像するためにビックカメラへと行った。まずは入口の検温を難なく切り抜ける。ちなみに私の体温は35.8℃と表示されていた。ゾンビなのかもしれない。「ゾンビは嘘つかない」と思いながら入店する。フロアマップを見ると、写

  • こんな人生嫌! これが母の口癖だった。私が物心ついた頃からそう言っていた記憶がある。ということは、私が物心つく前から自分の人生を嫌悪していたのか、それとも私が生まれることによって自分の人生を嫌悪するようになったかのどちらかである。まあ、どっ

  • ドッキリ

    私はドッキリが嫌いだ。というより、どうしても見ることができないと言った方が正しい。ドッキリを見る側としては、ドッキリをかけられる側にどのようなドッキリが降り掛かろうとしているのかがわかっている状態であるから、どうにも落ち着かない。うわあああ

  • iPod

    先日、生徒と雑談をしていると「iPod」という懐かしのワードが登場した。小学生の頃にiPodを持って川遊びをしていると、iPodが手からスルリと落ちて水没した、とかいう総じて意味が分からない話だった。音楽を聞いていたわけではないらしい。ただ

  • 生まれる前、死んだ後

    What man has bent o’er his son’s sleep to brood, How that face shall watch his when cold it lies? —— Or thought, as his

  • 人生の問いが過去形になる前に

    執筆において最も重要なのは毎日取り組むことだと思っているので、私は毎日30分をブログ用の文章を書くことに充てている。何について書けばいいか分からない場合でも、スマホをいじったり音楽を聞いたりなど、他のことをせずにただ「何について書こうかな」

  • 永遠に生きる亀

    私は小さい頃から亀という生き物を好いている。子どもの頃の愛読書、爬虫類・両生類図鑑を毎日開いては、世界の亀たちを愛でていた。年寄りのような顔、荘厳な甲羅、鷹揚とした振る舞いなど、亀の全てに魅力を感じていた。 「亀は万年鶴は千年」と言われるよ

  • 先延ばし防止についての一つの学び

    みなさんはやるべきことを先延ばしにしたり、それに悩んだりするだろうか。この質問に「はい」と答えた方には、今回の記事はきっと少しくらいは役に立つだろうから、このまま読み進めてもらいたい。「いいえ」と答えた方は嘘つきなので、罰としてこのまま読み

  • 親子はお互いのことをどれだけ知っているのか

    18で一人暮らしを始めてからというもの、テレビは全く見なくなった私だが、実家にいるときは毎日テレビを見ていた。というより、リビングのテレビが一日中ついていたので、自然と目や耳に入ってきた。(妹は一度見たCMを完璧に暗記できるという無駄すぎる

  • すべてこの世は舞台

    すべてこの世は舞台 男も女もみな役者に他ならない 広く知られたこの言葉は、シェイクスピアの『お気に召すまま』に登場するものである。彼は『ヴェニスの商人』や『マクベス』でも、似たような比喩を用いている。 しかし、この世を舞台や劇場として捉える

  • 鼻血

    小さい頃、私はよく鼻血を出していた。「出していた」と言うと何やらわざとやっているように聞こえるかもしれないが、断じてわざとではない。信じてくれ。 何の前触れもなく、急に鼻から鮮血が流れ落ちてくるのである。私の場合、鼻血はなかなか止まらなかっ

  • 院試(博士課程)の面接を受けてきた

    今日院試の面接を受けてきたので、その記録をここに記しておく。といっても、これから院試の面接を受ける方の助けになるようなことは何もないので、その点はあらかじめご了承いただければと思う。 昨日、私は2年前の自分の日記を読み返した。私が修士課程の

  • 【連載】吾輩は田中太郎である。名前はまだない。【7日目】

    この連載については: 前回の日記は: 幼稚園に潜入 吾輩は田中太郎である。名前はまだない。 いや、名前はあるのだが、それはこのノートに書き記していないのである。書き記すほどの価値はないのだけれどね。ああ。それにしてもお腹が空いて仕方がないよ

  • 踏切、母、子

    私は踏切が好きだ。踏切それ自体というより、踏切と人とのその関わりが好きだといった方がより精確だろうと思う。とはいっても、昔からそうだったわけではない。いいなあと思うようになったのはごく最近のことである。 自宅から駅に行くまでに踏切を渡らなけ

  • 【連載】吾輩は田中太郎である。名前はまだない。【6日目】

    この連載の説明については: 前回の日記は: 肉りんごと人間の狭間 吾輩は田中太郎である。名前はまだない。 昨日の日記を読み返してびっくりしたのだが、佐藤太郎って誰だよ。俺は田中太郎だ。何度間違えるんだこの馬鹿。お前の名前は山田太郎だろう。

  • マラソン大会必勝法

    マラソン大会 子どもの住む世界は、おそらくわれわれ大人が住んでいる世界とは別の世界なのだと思う。子どもたちの世界では、大人の世界で成り立っている法則は成り立たないし、そこには大人の世界には存在しないものも存在している。普段子どもたちをみてい

  • 【連載】吾輩は田中太郎である。名前はまだない。【5日目】

    この連載の説明については: 前回の日記はこちら: ミミズと握手したい 吾輩は田中太郎である。名前はまだない。 この日記は俺が生きた証だ。これから、毎日書いてやる。 今日はいい天気だった。布団を干した。ふかふかになった。最高だった。しかし、俺

  • 【連載】吾輩は田中太郎である。名前はまだない。【4日目】

    連載の説明については: 前回の日記はこちら: 完全な生命体へ 吾輩は田中太郎である。名前はまだない。 俺は左肘のほくろに自我を乗っ取られないように、数日前からこうして日記を書いている。 この文章は俺の日記ではなくて田中太郎が日記を書いている

  • しゃっくり工場

    以前、とあるポッドキャスト番組にお便りしたことなのだが、私という人間にはいくつかの共感してもらいづらい習性がある。 着ぐるみ恐怖症まずいものを摂取しなければならないという衝動しゃっくり工場 などなど。 今回は、これらについて説明したいと思う

  • 【連載】吾輩は田中太郎である。名前はまだない。【3日目】

    連載の説明については1日目: 前回の日記はこちら: ミミズを求めて 2022年2月4日 吾輩は田中太郎である。名前はまだない。 ただの太郎ではない、田中太郎だ。2月になっちまったよ。今日は寒いね。朝起きたら歯磨きして顔を洗って服を着替えて、

  • Wordle:最初に選ぶと良い単語

    2022年になってからというもの、Twitter上で毎日のように緑色のよくわからないアレをみるようになった。緑星人や黄色星人に侵略された京都の街並みようなアレである。 一体これは何ですかと思って調べてみると、どうやらWordleという名前の

  • 【連載】吾輩は田中太郎である。名前はまだない。【2日目】

    前回の日記はこちら: 右腕、死す 2022年2月3日 吾輩は田中太郎である。名前はまだない。 本日の献立は、大豆と大豆、それから大豆。あと大豆である。「おとうさん!なんでお豆さんばっかりたべるの?」5歳になる我が愛娘の問いかけ。しかしお父さ

  • 恐怖のレントゲン

    私は諸々の健康診断をずっとサボり続けてきたため、最後に色々と診断してもらったのがもう6,7年前だということになる。本当は定期的に色々と身体の具合をみてもらった方が良いのだろうが、どうも私の中の怠惰の虫がそうさせてはくれない。いつか自分のこう

  • 【連載】吾輩は田中太郎である。名前はまだない。【1日目】

    先日、AIのべりすとという最高に素敵なサイトを発見した。あまりに気に入ってしまったので、有料会員になってしまったほどである。簡単に言えば、数行の文章を入力すれば、AIが続きを書いてくれるというものなのだが、これが本当に面白い。いや、多くの人

  • 弔事

    Kindle Oasisくん。私がこう呼びかけると、きみはすぐに反応して、いつでもどこでも私を本の世界に連れて行ってくれましたね。そう、昨日の昼までは。 昨日の夜、私はいつものようにきみを抱いて布団に入りました。寝る前の2人きりの時間を楽し

  • 2022/01/31

    最近毎日何かしらの文章を投稿しており、ネタ帳に残されているテーマが真面目なものばかりになってきたので——そして、真面目なテーマはエッセイのように一瞬で書き上げられるものではないので——今回は私の一日を振り返る文章を公開しようと思う。需要があ

  • ガンバリズム批判

    最近では,他人に対して気楽に「頑張ってね」だとか「頑張れ」など言って,頑張りを強要することは慎むべきだと声高に主張されている.ガンバリズムへの批判である.言われる側としては,「すでに頑張っているのに,それでもまだ頑張らなければならないのか?

  • 孤独:solitudeとloneliness

    とあることがきっかけで,自分のスマホの中にあるメモをいろいろ見返していると,この記事のリンクを発見した. Kodoku: The fine line between solitude and loneliness in Japan 読み返し

  • 孤独:solitudeとloneliness

    とあることがきっかけで,自分のスマホの中にあるメモをいろいろ見返していると,この記事のリンクを発見した. Kodoku: The fine line between solitude and loneliness in Japan 読み返し

  • 刹那主義

    先日,バイト先の塾の生徒が「受験勉強しなくちゃいけないのに,卒業文集のために何か書かないといけなくてウザすぎる」と言っていた. 高校で卒業文集なんかあったか?と思い,私の広大無辺の脳内を駆け巡ってみたところ,卒業文集という制度は小学校と中学

  • 世間の隙間

    「フリーターとして生きるとはどういう感じですか」 同じ大学を卒業し,そして今,同じ塾でアルバイトをしているフリーターの知り合いに,つい先日こう聞いてみた.彼がどうしてフリーターをしているのかは分からないが,おそらく彼が「普通」に就職ができる

  • 靴を失くしてセグウェイで帰る

    私は長らく塾講師のバイトをしている.私が教えた生徒の中にはもう大学を卒業して立派に働いている人もいる.私はまだ同じところでアルバイトをしているというのに…とほほ… 生徒の中には,大学受験を終えた後,バイトとしてその塾で講師になる人もいる.今

  • レタス三個分の食物繊維

    東京ドーム十個分の広さ! 私は東京出身のシティボーイではないので,この種の表現にたびたび困惑させられてきた.東京ドーム何個分とか知らんわ,スペースワールドで換算したら何個分ですか,といつも思っていた.まあ,「スペースワールド五個分です!」と

  • 忌まわしき遺伝子

    私の好きな季節は冬である.一番嫌いなのが春.次に嫌いなのが夏で,秋はどうでもいい.これを読んでいる方の中に秋がいらっしゃったら,どうか気分を害さないで欲しい.悪意はないのだ.ただどうでもいいだけである. なぜ冬が好きなのかと言えば,まず第一

  • 純度100%の暗闇

    みなさまは完全な暗闇を経験されたことがあるだろうか.寝室の暗さなどとは比較にならないような,真っ暗闇である.われわれの目はよくできていて,たいていの場合には,時間が経てば暗さに目が慣れる(私の記憶が正しければ,これは暗順応と呼ばれる).しか

  • 名前も知らないひと

    大学生の頃,大学の近くにある居酒屋に足繁く通っていた.今ではその居酒屋はなくなってしまったようだ.その理由はコロナとは関係がない.もう店を閉めるという噂を聞いた私は,店のおばちゃんに直接聞いてみた.もう年寄りだからやめる,ということらしい.

  • ヘンゼルとグレーテル

    そして日々,昼間はいつも呆然とすごし 夜はいつも夢にみちていて,その夢ではあなたのやさしい瞳がそそがれ あなたの歩みが小さく輝く——天上の踊りのなかで永遠の水の流れのかたわらで 大きな森のすぐ近くに,きこりの一家が住んでいた.きこりとその妻

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