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十七音のとびら https://junanaonno.blogspot.com/

いろいろな人の俳句を自分なりに味わっていきます。

ポエムブログ / 俳句

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2021/01/29

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  • 冬の蠅(ふゆのはえ)

    三冬・動物/冬になっても生き残っている蠅。動作が鈍くなってもまだ生きている姿にあわれを感じる。 バチカンの大聖堂に冬の蠅 久保倉三 冬の蠅といえば梶井基次郎の小説を思い出す。あれは温泉地の宿が舞台だったが、この句はなんとバチカンである。 私がサン・ピエトロ大聖堂を訪れたのは観光...

  • 花八手(はなやつで)

    初冬・植物/八つ手は暖地の海岸近くに自生するウコギ科の常緑低木。庭木としても植えられる。初冬、花茎の先に白い小さな花が球状に集まってたくさん咲く。ほのかな香りと甘い蜜があり、蠅などが花粉を媒介する。切れ込みのある濃緑色の大きな葉は冬でも生命力を感じさせる。 写真師のたつきひそかに...

  • 木の葉髪(このはがみ)

    初冬・人事/晩秋から初冬にかけて頭髪がよく抜けることを、木の葉が落ちるのにたとえていう。冬に向かってわびしさをおぼえる。 鞄のもの毎日同じ木の葉髪 富安風生 毎日同じ時刻に家を出て、同じ鞄をぶら下げ、同じ道をたどって同じ駅に着き、同じ電車に乗って同じ駅で降り、同じ会社の同じ机に...

  • 初時雨(はつしぐれ)

    初冬・天文/その年の冬初めにふる時雨。晴れていたかと思うと一時的にふったりやんだりする天気雨・通り雨のこと。いよいよ冬に入ったという思いがこもる。 初時雨煮鍋の音の静かなり 木下ひでを ふいに台所の窓がぱらぱらと音をたてた。雨つぶと雨つぶとがくっついて、ガラスをつーッと伝い落...

  • 隙間風(すきまかぜ)

    三冬・天文/障子や戸、壁などのわずかな隙間から吹きこむ冷たい風のこと。目貼りをして防いだりする。 隙間風終生借家びととして 石塚友二 なんともわびしい一句だが、こういう妙に生活臭のつよい実感のこもった句はけっこう好きだ。 うまいことやって出世して隙間風のすの字も吹きこまぬような...

  • 冬に入る(ふゆにいる)

    初冬・時候/二十四節気の一つ。11月8日頃。まださほど寒くはないが、冬の季節風が吹きはじめ、日暮れも早くなり、冬を迎える緊張感をおぼえる。 昆虫館音なく冬に入らんとす 橋本鶏二 子供のころはさんざん捕まえたり、観察したりしていたにもかかわらず、大人になるとなんとなく虫を遠ざけた...

  • 紅葉狩(もみじがり)

    晩秋・人事/山野に出かけ、紅葉を愛でること。 こどもの手いつもあたたか紅葉狩 岡田日郎 やさしくて平和な光景に心底ほっとする一句。 子供の手は本当に不思議なくらい、いつもあたたかくて心地いい。 手をつないで歌でもうたいながら紅葉の下をゆく父子。 そういえば、真っ赤なもみじの葉を...

  • 冬近し(ふゆちかし)

    晩秋・時候/すぐそこまで冬がきている気配をさす。冬のきびしい寒さ、暗さが迫り、どこか緊張感が感じられる。 冬近し厚きプラトン書の余白 有馬朗人 思いきって、読書の秋から読みはじめたプラトン。朝晩は冷えるようになり、季節は冬へと移ろうころというのに、まだ読み終わらない。 自分なり...

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