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勝鬨美樹
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2020/12/27

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  • カスティヨン村最後の夜/サンテミリオン村歩き#60~おわり

    ホテルLa maison botaniqueに到着したのは夕方6時を大きく過ぎていた。チェックアウトが終わると、M氏は笑顔を浮かべた。そしてレセプションの女性に我々がサルラ・カネダから数日かけて西進する旅をしたことを話してくれた。レセプションの女性は驚嘆していた。 「また是非いらしたときはお声かけください。次回はワインではなく。カスティヨンの戦いの故事を追ってみましょう。ご案内いたします」とM氏は熱い約束を交わしたのち、去った。 「夕食はどちらかに予約されていますか?」とレセプションの女性が言った。Le Chaudron du Père Marches(18 All. de la R

  • カスティヨン07/サンテミリオン村歩き#59

    https://www.youtube.com/watch?v=ULBANDQOABs Château d’Aiguilheを出たのが16時過ぎになった。M氏のVTCは南進しD123へ向かった。 「時間が有れば近くにサン・フィリップ・デギュイユSaint-Philippe-d'Aiguille村がございますが、今日はあきらめましょう」M氏が言った。 「シャトー・デギュイユのデギュイユもサン・フィリップ・デギュイユという聖人の名前なのね。カスティヨンの村って聖人の名前が多いのね」嫁さんが言った 「そうです。使徒フィリポのことです。村の中央には聖フィリポ教会Église Saint-

  • カスティヨン06/サンテミリオン村歩き#58

    M氏が紹介してくれたレストランLa Fontaine de Manonでの昼食後、M氏は車でぐるりと工業団地の中を回った。 「此処は農業機器の団地なんですが、地ビール工場がございます。すこぶる出来が良いので、ビール党には評判です」M氏が建物を指しながら言った。「パブを併設してるので、団地で働く方が夕方から集まりますよ」 Le Bercail Bières(9 Rue de la Rhode, 33350 Saint-Magne-de-Castillon) https://lebercail-wub.fr/ 「あ。今夜ホテルで飲みたいので、買いたいです」と僕が言うと、M氏が哄笑した。 「

  • カスティヨン05/サンテミリオン村歩き#57

    https://www.youtube.com/watch?v=d1XzX1ZPDAY 農園を出て農道ベナ通りを西へ進むとサン=マーニュ=ド=カスティリョン村Saint-Magne-de-Castillonにぶつかる。道が村道へ繋がる角にサンマーニュ教会Église Saint-Magne(3 Rue de l'Église, 33350 Saint-Magne-de-Castillon)フランスが有った。 「サンマーニュ教会です。もともとは修道院で葡萄畑を守っていたようです」M氏が言った。 「サンマーニュ?聖人の名前ですよね?」 「はい。ローマ時代の殉教者のようです。アナーニに

  • カスティヨン04/サンテミリオン村歩き#56

    https://www.youtube.com/watch?v=beGEpBIkUwE Ḿ氏はそのままD936E3を北へ進んだ。ロンドル通りD936を越えて駅へ向かった。1kmくらい先の右側にLa maison botaniqueの建物が見つかった。 「民家なのかしら?ホテルの看板は無いわね」嫁さんが言った。 「昨日電話で今日の夕方には着くと話してあるんだ。到着直前にもう一度電話することになってる」 「ああそう・・」 カステリオン駅は、その先すぐそこに有った。M氏はここでも一度停まった。 「駅もお分かりですね。では、ここからChâteau Beynatへ向かいます」 クルマは駅前

  • カスティヨン03/サンテミリオン村歩き#55

    VTCのドライバーは連日M氏が担当。事前に散策コースをメールで渡すようにしている。 30分ほど前にロビーで彼とスケジュールの相談をした。 カスティヨン・ラ・バタイユCastillon-la-Batailleの村を一巡した後、サン=マーニュ=ド=カスティリョンSaint-Magne-de-CastillonにあるChâteau Beynatを訪ねる予定だ。そのあとはベルェス=ド=カスティヨンBelvès-de-CastillonにあるClos Puy Arnaudを訪ねたい。そのあいだに、食事をしたいという相談をしたら、M氏はLa Fontaine de Manonをお勧めしてくれた。

  • カスティヨン02/サンテミリオン村歩き#54

    https://www.youtube.com/watch?v=KUgv3ldRFbY カスティヨンの主なワイナリーは以下の通り Château Blanzac(33350 Saint Magne de Castillon) https://chateaublanzac.com/ Château d’Anvichar(33350 Saint Genès de Castillon) https://www.anvichar.com/ Château les Armes de Brandeau(33350 Les Salles-de-Castillon) https://www.ma

  • カスティヨン01/サンテミリオン村歩き#53

    ホテル・エピクリアルへ到着したのは18時を過ぎていた。 Logis Hôtel l'Epicurial(24 Av. de la Mairie, 33350 Saint-Pey-de-Castets) https://www.hotelrestaurantlepicurial.com/ 夕食をお願いしていたので、それを楽しんだ。大上段に構えない自然の美味しさで、大満足した。シェフが挨拶に出てくれたので、嫁さんが感激していた。食後のフロマージュとワインを楽しみながら嫁さんが言った。 「今日は、ずっとドルドーニュ川に沿ってボルドーへ向かって走ってきたんでしょ?」 「ん。ひたすら続く緩やか

  • ベルジュラック12/サンテミリオン村歩き#53

    https://www.youtube.com/watch?v=VlQoUj2Mg1Y ベルジュラックの長く広い丘は、右側にドルドーニュ渓谷を見据えて長く緩やかな斜面が続く。M氏が運転するVTCは面々と続く葡萄畑の間を抜ける狭い国道を走った。土曜日の遅い午後だ。 「ベルジュラックのAOCは、町を大きく囲ってペシャルマンpesharmantずあります。ここが一番大きいのです。そしてソーシニャックsaussugnacとモンバジャックmonbazllacがあります。何れもドルドーニュ川をわたった向こう側で、monbazllacは市内からだと南へ7km進んだところです。いまこれから向かう

  • ベルジュラック11/サンテミリオン村歩き#52

    La Tour des Vents(D933, Lieu dit, 24240 Monbazillac)のランチ食後、ガルソンにお願いしてフロマージュとシャトー・モンバジャクの白をお願いした。 「あら、珍しいわね。デザートワイン?いつも蛇足だとか、馬から落馬したようなもンだという癖に」 「そんなこたない。モンバジャック城をフランス革命から守ってくれたバカラン家に感謝して献杯しよう」 「パネルに有った人ね」 「ん。1777年にフランソワ・イレール・ド・バカランFrançois Hilaire de Bacalanがあそこを買った。彼は子爵だった。モンバジャックの市長にもなった。フランス革

  • ベルジュラック10/サンテミリオン村歩き#55

    シャトー・ド・モンバジヤックを回るのに2時間ほどかかった。ランチは少し離れたラ・トゥール・デ・ヴァンLa Tour des Ventsを一時から予約していたので、大慌てで城を出たのだが、村の中に観光センターTourism House and Wine Monbazillac(Mairie - Le Bourg, 24240 Monbazillac)が有ったので、ムリして寄ってみることにした。ホールに入ってみると、地元の生産者24人の作品がずらりと並んでいたので、とても興味深かった。いくつか試飲してみたが、素晴らしいものが多かった。 「白が多いのね」嫁さんが言った。 「モンバジャックは甘

  • ベルジュラック09/サンテミリオン村歩き#54

    https://www.youtube.com/watch?v=yQebJ417b7Y 早い朝食を済ませて町へ出た。昨日のベルジュラック市場Halle de Bergerac(14 Pl. Louis de la Bardonnie, 24100 Bergerac)へ、もう一度行ってみようと思ったからだ。土曜日は朝7時からやっているとのこと。ついでにその先にあるノートルダム教会Notre-Dame de Bergerac(4 Rue des Faures, 24100 Bergerac)の前で土曜日に開催されているマルシェMarché Bergerac(2 Rue des Fau

  • ベルジュラック08/サンテミリオン村歩き#53

    ベルジュラックの主たる生産者の名前を挙げよう ★はお奨めに付けた。 Clos de Noël(Noël, 24560 Faurilles) https://closdenoel.wixsite.com/closdenoel Clos le Joncal(Le Bourg, 24500 Saint-Julien-d’Eymet) http://www.closlejoncal.com/ Domaine de Bonvin(Lieu-dit Bonvin, 24240 Pomport) http://domainebonvin.fr/ ★★Domaine de Combet(24240 M

  • ベルジュラック07/サンテミリオン村歩き#52

    https://www.youtube.com/watch?v=yXaVo4euU_M レセプションで紹介してくれたRestaurant Le Vin'Quatre(14 Rue Saint-Clar, 24100 Bergerac)は、ホテルを出て教会の横のドクター・ケーラー広場Pl.du Dr Caylaを進んでアルブ通りRue d'Albretの少し先サン・クラー通りRue Saint-Clarを左折したところに有った。歩いて5分くらい。タバコ博物館のすぐあたりである。 https://www.facebook.com/levinquatre/ 若い新しい感性のフレンチだっ

  • ベルジュラック06/サンテミリオン村歩き#51

    https://www.youtube.com/watch?v=h_QKgYuSa40 タバコ博物館を出た後はアルブレ通りを歩いた。ホテルまでは5分もない。部屋に荷物を置いた後、レセプションにランチが素敵だったことを報告し、ディナーのことも相談した。彼はRestaurant Le Vin'Quatreという名前を即答した。 Restaurant Le Vin'Quatre(14 Rue Saint-Clar, 24100 Bergerac) https://www.levinquatre-restaurant.fr/ 予約は問題なくとれるとのこと、安心した。同時に近くで海外にワイ

  • ベルジュラック05/サンテミリオン村歩き#50

    https://www.youtube.com/watch?v=56Uf5jHXUFU 観光センターQuai Cyranoを出た後、川沿いのサルヴェット通りQuai Salvetteへ出ると、すぐ傍左側に公園が有った。現代作家の彫像があった。 「あら、なんか不思議な銅像ね」嫁さんが言った。 彫像の前にあるプレートを見た。 「ダニエル・ウルデという人の作品だそうだ」 「羽があるの?変な金色の仮面?神様??」 「ん。Désillusion Totaleという名前だ。完全なる幻滅?かな」 「へえ」嫁さんの興味はすぐに消えた。 「それより前のお店。小雨なのにテント出してカフェやってる

  • ベルジュラック04/サンテミリオン村歩き#49

    ランチをL'Imparfaitで済ませた後、ホテルのほうへ歩いた。すぐ目の前にフォアグラのMaison Godardの店舗があった。目敏く見つけた嫁さんがさっさと入った。 Maison Godard(29 Rue des Conférences, 24100 Bergerac) http://www.foie-gras-godard.fr/ 「すごいわね」 瓶詰されたアンズタケGirollesとガチョウの油で煮たリンゴ豆Haricots lingotsそしてアミガサ茸Morilles Séchéesに驚嘆していた。 「Maison Godardの取り扱い品が全部並んでいるわ!全部買って

  • ベルジュラック03/サンテミリオン村歩き#48

    https://www.youtube.com/watch?v=PymW7CvAow8 L'Imparfait(8 Rue des Fontaines, 24100 Bergerac)のランチが、あまりにもクオリティが高いので、思わずワインを頼んでしまった。 https://www.facebook.com/imparfaitlesfontaines お薦めはChateau VARIの白だったのでそれにした。爽やかなソーベニヨン・ブラン主体のワインだった。 「ベルジュラックって白も色々あるのね。このあたりまで来ると、サンテミリオンやポムローヌみたいに"土地のワインは赤だけ!"とい

  • ベルジュラック02/サンテミリオン村歩き#47

    ベルジュラックの駅には予約したTAXIがプレートを持って待っていてくれた。手を挙げると笑顔でクルマまで案内してくれた。 「わざわざプレートまで用意してくださったのね」嫁さんが言うとドライバーが笑った。他にも降車する方がいますからね。予約済をアピールするのが目的なんです」完全なイングリッシュスピーカーだった。 「もしよろしければ、明日、ホテルへお迎えに行くときも、コレを持ちますよ」と笑った。 予約したホテルはLe Colombier de Cyrano et Roxane(17 Rue du Grand Moulin, 24100 Bergerac)という。2kmほど先のドルドーニュ川に

  • ベルジュラック01/サンテミリオン村歩き#45

    https://www.youtube.com/watch?v=ulncL80SCuQ 翌日。朝食の後、ホテルをチェックアウトした。当初の目的ではSNCFサルラの駅まで徒歩のつもりだったが、昨夜から雨模様なので、急きょ昨日のタクシー会社へ連絡した。 サルラ駅出発を10:35分である。駅に着いたのは10分ほど前になった。 列車はTER865704。見慣れた列車で、嫁さんが喜んでいた。 「なんとなく安心するわね」 「ここから1時間の旅だ。ベルジュラックに着くのは11:35分になる」 「向こうも雨かしら?」 「ん。向こうも駅からホテルまではTAXIを予約したよ。明後日にワイナリー歩きを

  • サルラ・カネダ08/サンテミリオン村歩き#45

    https://www.youtube.com/watch?v=EK4L929O8Ag 思いの外、途中に時間をかけてしまって、レストランAuberge Lacombe(D47 Bénivet, 24200 Saint-André-d'Allas)に到着したのが14時近かった。 https://www.facebook.com/aubergelacombe/ 途中2回ほど延着の知らせをドライバーがしてくれたので、ようやくランチには有りつけたのだが、申し訳ないことをした。料理は地元の自家製食材を利用したペリゴール料理で、無暗に技に走らない素直なものだった。もちろんフォアグラは出る。こ

  • サルラ・カネダ07/サンテミリオン村歩き#44

    https://www.youtube.com/watch?v=07D514SjQWI D704をしばらく走ると、左へ向かうポン・ド・カンパニャック通りRte du Pont de Campagnacへ入った。そして少し走ると、さらに狭いシャトー・ド・カンパニャック通りRte du Château de Campagnacへ入った。幾つかの集落を抜けながら道はゆっくりな登り道になった。しばらく走ると、舗装はされているが林道になった。少し行くと小高い丘へ出た。 「もう少し先がシャトー・ド・カンパニャック城です」ドライバーが言った。 「あ・あそこね」嫁さんが言った。 しすし入口はロー

  • サルラ・カネダ06/サンテミリオン村歩き#43

    https://www.youtube.com/watch?v=KhY1ucwxsIM 翌日はマルシェの日だ。ホテルの朝食を早く済ませて町へ出た。フェヌロン通りを歩いた。サルラのマルシェは農作物が中心だ。買い物客も観光客より地元の人のほうが目立った。通りだけではなく教会のホールにまで店が並んでいた。嫁さんは大喜びだった。 フォアグラ、ポルチーニ、鴨の瓶詰め、そして鴨の胸肉の店が並んでいる。そしてトリュフ、クルミ、蜂蜜、ワインなどなど。「持って帰れれば全部買いたいのに~!」と目を輝かせていた。 僕は昨日帰りに寄ったManoir de Gisson(24 Pl. du Marché

  • サルラ・カネダ05/サンテミリオン村歩き#42

    https://www.youtube.com/watch?v=EsTykitaAhc 聖マリー教会の鐘楼を出ると、右前にCAFE BRASSERIE GLACIER LE PLAMON SARLAT(14 Rue des Consuls, 24200 Sarlat-la-Canéda)というカフェが有った。僕らは外のテーブルに座った。 店はコンシェル通りにテーブルを並べていた。 「この町でも、フランス革命軍は教会組織を解体し、貴族たちを追放した。でも狂乱した暴徒による悲惨な襲撃事件や破壊までには至らなかった」 「だから中世の趣きが残ったわけね」 「ん。たしかに貴族たちの屋敷など

  • サルラ・カネダ04/サンテミリオン村歩き#41

    https://www.youtube.com/watch?v=lIauIawIPAg 僕らはレビュリック通りを北へ向かって歩いた。通りは生活のための店舗と、典型的な観光客のための店舗が混然と並んでいた。少し行くとCOUTELLERIE LE SARLADAIS(18 Rue de la République, 24200 Sarlat-la-Canéda)という刃物を扱う店が有った。ラギオールが整然と並んでいる。隣が日用の衣料品だった。 僕らは観光センターで教えてもらったAscenseur Panoramique(Rue des Consuls, 24200 Sarlat-l

  • サルラ・カネダ03/サンテミリオン村歩き#40

    https://www.youtube.com/watch?v=pD0s35QgGdA 観光センターを出た後、目の前のルイ・ボネル通りを抜けてレビュリック通りRue de la Republiqueへ出た。周囲を見ながら嫁さんが言った。 「旧い建物がちゃんと守られているのね。まるでヴェニスの町を歩いているみたい。新旧が織り交ざっていないのはどうしてなの?そういう行政指令なの?新しい建物は作っちゃいけないの?」 「1962年にマルロー法というのが制定してね、サルラ・カネダはその最初の指定都市だったんだ」 「マルロー法?」 「上海へ行ったときに、フランスの作家アンドレ・マルローの話を

  • サルラ・カネダ02/サンテミリオン村歩き#39

    ホテルを出てフェヌロン通りを右へ歩いた。少し行くとリベルデ通りにぶつかる。4つ角がカフェで囲まれた通りだ。 「ここでランチできるわね」と嫁さんが言った。 「この先にVidal Foie Grasの本店がある。パリでよく見かける瓶詰めフォアグラのメーカーだ」 「あらま。寄ってみたいわ」 Vidal Foie Gras(1 Pl. de la Liberté, 24200 Sarlat-la-Canéda) https://www.vidal-foie-gras.com/ 店は思ったより大きかった。商品幅もいつも見ているモノばかりではなく各種に渡っていた。フォアグラを詰めた鴨首や脚、トリュ

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