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鑑三翁に学ぶ[死への準備教育] https://blog.goo.ne.jp/tsuguchan4497

内村鑑三翁の妻や娘の喪失体験に基づく「生と死の思想」の深化を「死への準備教育」の一環として探究してみたい。

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2020/12/12

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  • [Ⅺ 346] ヨブ記巡禮  (15) / 頑迷固陋の友

    鑑三翁の著書に『求安録』(初版明治26(1893)年、復刻岩波文庫版昭和14〈1939〉年)があります。鑑三翁は明治24年1月にいわゆる「第一高等中学校不敬事件」を引き起こしその直後4月には結婚して二年もたっていない妻かずを病気と心痛の中で亡くしています。この著書は鑑三翁も病中にあり失職し生活も困窮しているさ中に執筆されたもので、出版によって生活費捻出の必要もあったのでしょう。鑑三翁32歳の時でした。この前後の事に関しては私のこの連載でも何度か触れていますが、この『求安録』は鑑三翁の悲嘆心痛の深さが極まった時の執筆でもあり、私は「ヨブ記」を読むたびにこの著書のある箇所を思い起こし、鑑三翁とヨブが完全に共鳴共振している事実に思い至り感銘を受けます。該当する『求安録』の部分を現代語訳しながら読み進めてみます。...[Ⅺ346]ヨブ記巡禮 (15)/頑迷固陋の友

  • [Ⅺ 345] ヨブ記巡禮  (14) / 仲保者よ出でよ!

    〈第9章〉後半は「ヨブ記」の一つのピークを示していると私は考えています。それは今まで友人がヨブを慰撫するために訪ねてきてくれたのに、彼らの言葉はヨブの心を慰撫するどころか、彼らが神学の基本原則や教訓ばかりを繰り返したがために、かえって友人たちに対する反発とヨブの神に対する懐疑に火をつけたのでした。若き神学者ビルダテの言葉を遮ってまでしてヨブはその深みで抱いてきた神への懐疑を口にしました。それが〈第9章〉後半(9:25-35)になると、今度はヨブ自身の自省の言葉に転調します。私の解釈文です。【私の人生の日々は飛ぶように早く過ぎ去るので幸福に出会うことはないのです。その速さは葦船(※エジプトナイル川の水辺に生えた葦で作られた舟で一人か二人乗り、軽いため非常に早く川を移動できた。ここでは人生の早く過ぎ行くことに...[Ⅺ345]ヨブ記巡禮 (14)/仲保者よ出でよ!

  • [Ⅺ 344] ヨブ記巡禮  (13) / 懐疑を抱くは尊き事

    #急に強い腹痛と倦怠感と高熱に襲われた。車で30分ほどの大学病院で受診、直ちに緊急入院。それからは絶食1週間と抗生剤投与が続き危機を脱出、2週間で退院した。入院中しきりに「エッセンシャルワーカー」医療者のことを考えた。あのコロナ禍でよく耳にした言葉だ。病院では入院中医師・看護師・技師・薬剤師・看護助手・ヘルパー・クラーク・給食や清掃の人たちが24時間業務を絶えさせることなく情報を共有しながら傷み苦しむ患者の生命と生活を護る仕事を継続していた。どんな患者であれこれらの人たちは仕事への責任意識を堅持しながら業務を見事に遂行していた。尊い仕事である。大学病院のこととて頻繁に救急車が急患を運んで来ていた。ここでも医師、救急救命士や運転士らが24時間絶え間なく仕事を遂行していた。#入院中に新しいローマ教皇が選出され...[Ⅺ344]ヨブ記巡禮 (13)/懐疑を抱くは尊き事

  • [Ⅺ 343] ヨブ記巡禮 (12) / 世は悪人の手に‥

    大学時代私が所属していたサークルには、当時急速に信者数を増やし政治政党を立ち上げた新興宗教の学生たちがいました。彼らは宗教組織上部から細胞としてサークルに送り込まれたのでしょう、熱心に信者の獲得(折伏)に勤しんでいました。問答集のような分厚い冊子をいつも鞄に入れていましたね。彼らが学生たちに近づく際には”深い同情とか共感”を寄せるようにして学生のあらゆる悩みの相談に乗るような態度で近づき個別に呼び出し折伏を繰り返します。サタン悪魔は静かにそっと近づき粘着テープの如く離れません。言ってみれば典型的なストーカー行動です。私の印象では彼らは悉く”万能感/全能感”に浸っていて、”獲物”の相手とのやりとりの中では絶望的に引き下がらずヒタと相手に接着し相手を圧倒させようとします。そして入信後の因果応報や現世利益の至福...[Ⅺ343]ヨブ記巡禮(12)/世は悪人の手に‥

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