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鑑三翁に学ぶ[死への準備教育] https://blog.goo.ne.jp/tsuguchan4497

内村鑑三翁の妻や娘の喪失体験に基づく「生と死の思想」の深化を「死への準備教育」の一環として探究してみたい。

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2020/12/12

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  • [Ⅳ235] 日本人とか日本社会とか(15) / 安っぽい”安楽死論”  

    人間の生死は自由な航海のようなものだ。停泊地は定まってはいない。にもかかわらず無理に停泊地を選択せよと強制するのが日本の「安楽死の法制化議論」だ。この議論は日本では数十年もの間極細に続いている。過去には臓器移植法議論の過程でもこの問題が出てきた。往時は国民の議論がかなり沸騰して健全な議論が展開されたと記憶している。ところが最近大阪に根拠地を持つ維新なる政治集団の幹部が、発言の前後の事情は不詳なれども「安楽死法の制定を進めよう、皆が気づいていながら議論を進めないのはおかしいではないか、何なら私が議論をリードしたい」と言明し、彼の一部の取巻きと諂者、国会の議連の一部の者が「法制化」を急ぐべきだとこれに同調した。この大阪の団体幹部の言い分は一見もっともらしい。あたかも白馬の騎士のようだ。しかし事は「安楽死」の法...[Ⅳ235]日本人とか日本社会とか(15)/安っぽい”安楽死論”  

  • [Ⅳ234] 日本人とか日本社会とか(14) / 鑑三翁の気骨「不敬事件」  

    先述の君が代最高裁判決を読みながら、私は鑑三翁の不敬事件を思い起こしていた。鑑三翁は1891(明治24)年、当時勤務していた第一高等学校教育勅語奉読式典で、天皇真筆(のはずはないのだが)に奉拝(最敬礼)を為さなかった故に、同僚教師や生徒によって密告され批難された。この間マスコミは既に名の知られていた鑑三翁を指弾した論調を掲げ、自宅には汚物が撒かれ生徒が押しかけて暴言を続けるなどの暴力もあった。基督教会関係者も、ごく一部を除いて手のひらを返す如く鑑三翁と離反し政府寄りの主張を繰り返した。いずれも全ては明治政府及びこれに連なる”お上”への恭順を示す迎合だった。こうしたこともあって鑑三翁の妻・かずは健康を崩し病いを得て同年死去した。この妻の死は、鑑三翁にとって人生最大ともいえる深刻な危機となった。このことは明治...[Ⅳ234]日本人とか日本社会とか(14)/鑑三翁の気骨「不敬事件」 

  • [Ⅳ233] 日本人とか日本社会とか(13) / ”愛国”を叫ぶ者たちの虚ろ

    新型コロナウイルス感染拡大中の20年3月、東京都立学校全ての卒業式で「君が代」が斉唱されていた。全国一斉休校となり飛沫感染を懸念する学校で、合唱歌や校歌も歌わず卒業証書を手渡す際にも生徒の名前を読み上げることもしない中で、何故「君が代」が歌われたのか。それは東京都教育委員会の指示によるものだった。誠に珍奇で居心地の悪い記憶として残っている。私はこの時に思い出した記事があった。『卒業式などで「君が代」の斉唱時に起立しなかったため、再雇用を拒まれた東京都立高校の元教職員が、都に賠償を求めた訴訟の上告審判決が(2018年7月)19日、最高裁第一小法廷であった。一、二審判決は都に約5千万円の賠償を命じたが、山口厚裁判長は「都教委が裁量権を乱用したとはいえない」としてこれを破棄し、原告側の請求をすべて棄却した。君が...[Ⅳ233]日本人とか日本社会とか(13)/”愛国”を叫ぶ者たちの虚ろ

  • [Ⅳ232] 日本人とか日本社会とか(12) / 畸形の司法社会

    ロシアがルハンスク及びドネツクにおいてジェノサイド行為が発生しているとの「虚偽」の主張を行いウクライナに対する軍事行動を行っているとして、2023年2月26日ウクライナ政府はロシアをICJ(国際司法裁判所)に提訴した。ウクライナの要請に基づき、ICJはロシアが2022年2月24日にウクライナの領域内で開始した軍事作戦を直ちに停止することを求める暫定措置命令を発出した。またウクライナで行われた戦争犯罪を捜査してきたICC(国際刑事裁判所)は3月17日、ロシアのプーチン大統領及び子どもの権利を担当する大統領全権代表に対して、戦争犯罪の疑いで逮捕状を発出した。ロシアが侵略したウクライナの地域からは多くの子どもたちがロシア側に拉致移送されているという確たる報告がある。聖書にも戦闘で敗走した国の子どもたちが占領国に...[Ⅳ232]日本人とか日本社会とか(12)/畸形の司法社会

  • [Ⅳ231] 日本人とか日本社会とか(11) / 偽善/忖度/不法に満ちた日本の司法

    ※プーチンロシア軍がウクライナへの侵略を始めてから1年が経過した。未だにプーチンロシア軍の侵略と暴虐が続いている。プーチン大統領は侵略当初にはウクライナ全土の占領は72時間で完了すると見ていたらしい。が、悪魔の奸計は失敗した。ウクライナゼレンスキー大統領及び政権幹部、何よりもウクライナ国民はプーチンロシアの侵略に反抗し抵抗を続けている。ウクライナの多くの女性や子ども、老者たちは隣国ポーランド等に避難したが街に残っている者も数多いる。女性兵士を含めたウクライナ兵士たちの士気は高い。プーチンロシア軍兵士の士気は低く未熟なためロシア兵の犠牲者は極端に多い。国連加盟国の大半はウクライナを支持している。EU及び米国等は多くの戦車や武器供与、支援物資の提供をウクライナに続けている。これに対しプーチンロシアは日々数百以...[Ⅳ231]日本人とか日本社会とか(11)/偽善/忖度/不法に満ちた日本の司法

  • [Ⅳ230] 日本人とか日本社会とか(10) / 薩長政治の残滓が今も

    鑑三翁が明治から昭和に至るまで、「聖書」を通して往時の人たちに語りかけた物事は、神に遣わされた預言者的資質を有した人間と称するにふさわしい鑑三翁の天賦の才を示す。それらは鑑三翁の心のメッセージであり精神性の深さと高さを示していて「真理」を突いている。まさに石牟礼道子氏の言う「心の寺」を常に見ていたのが鑑三翁だった。それは世俗社会に役立ち実利的で”実学”を重んじて世間を上手に渡り懐に財を成すことを重視した先述の福澤諭吉には、どう転んでも表現しえない世界観であった。今鑑三翁が生きていて今日日の日本の世情を見たとしたら、これをどのように認識し言論を展開しただろうか‥ということに私は強い関心を抱く。先述のように鑑三翁の「社会改良」の考え方は単純なものである。個人の「改良」があって初めて社会や国家の改良が果たせると...[Ⅳ230]日本人とか日本社会とか(10)/薩長政治の残滓が今も

  • [Ⅳ229] 日本人とか日本社会とか(9) / 精神滅びて亡国の民なり

    【国が滅びるということは、山が崩れるとか、川が乾上るとか、土地が落込むといったことではない。例え日本という国が滅びたところで、富士山は変わらず青空にそぴえ、利根川も木曽川も今の通りに流れ、田畑には変わらず米や麦が育つであろう。‥‥国というものは土地でもなければ官職でもない。国はその国民の精神である。この精神さえあれば、その土地が他人の手に渡ることがあっても、その国が滅びることはない。あたかも今日のユダヤ人が、土地はトルコ人の手にあるにもかかわらず、有力な国民であるように、又アメリカ人がその州知事又は市長として外国のドイツ人やアイルランド人が就任しているにもかかわらず、立派な独立した国民であるがごときである。国民の精神が失せた時にその国は既に滅びたのである。国民に相愛の心がなく、人々が互いに猜疑心を持ち、同...[Ⅳ229]日本人とか日本社会とか(9)/精神滅びて亡国の民なり

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