例年に比べ やはり今年も寒暖差が激しく不安定な春に思える ただ 木々の花々も 野草の花々も 遅れ気味で、またばらつきがあるものの 今年もしっかりと咲いてくれた 春の盛りを迎えている www.youtube.com
琵琶湖の湖西、湖北地方を中心に、野草、樹木、花々、風景など四季の自然を、また、時折、県外のまた高山や海外の自然も取り上げていくこともあるかと思います。
例年に比べ やはり今年も寒暖差が激しく不安定な春に思える ただ 木々の花々も 野草の花々も 遅れ気味で、またばらつきがあるものの 今年もしっかりと咲いてくれた 春の盛りを迎えている www.youtube.com
有名な動物だが 直に野外で出会うと驚いてしまう ハクビシンやアライグマが野生化して各地で被害を起こしているのは 聞いていたが・・・ 最近は鹿やサルばかりが増え というか人間社会に関わりすぎてきて 大きな問題になってきているが 熊などは問題を起こしすぎて 狩猟法の変更まで国会で決定された 昔よく見かけた キツネやタヌキやウサギはあまり見かけなくなったように思う タヌキに体型や行動や習性が似ているといえば似ている www.youtube.com
動画の中で述べているが 十二代 垂仁天皇の皇女 倭姫が 八咫鏡を持ち 近畿各地を少なくとも十四ヶ所 多ければ二十数ヶ所廻って 天照大神にふさわしい場所を探したという よく元伊勢と呼ばれるところにあたる 元は三輪山の麓だったが 先代の斎宮にあたる豊鍬入姫の後を継いで 各地を廻ったとされる 倭姫宮は その倭姫を祀って比較的最近に創建されたが 瀧原宮や伊雑宮は 実際に住まわれた場所にあたる www.youtube.com
小学校以来かと思うが 外宮、内宮ともにその佇まいや正宮を まったく覚えていなかった よく内宮の正宮を石段の下から撮っている映像を見たことがあるが あぁ、ここがそうか・・くらいの感覚だった 当然だが 外宮、内宮とも正宮は写せない 正面から拝むと大きな絹の直垂が下がっていて 正宮を見ることは出来ないが 風の強い日だったので 外宮の場合は直垂が大きく吹き上がり しっかりと姿を見せてもらえた ありがたいものである ただ 内宮、外宮は願い事をする場ではないとある 日々の感謝をする場であると www.youtube.com
小学校以来かと思う 二見浦の大きな旅館に泊まったのを覚えている 二見興玉神社 猿田彦大神と宇迦御霊大神を祭神とする ただ 有名な夫婦岩は 本来は今は地盤が沈下してなくなった 沖合の興玉神石を祀る鳥居にあたる www.youtube.com
今年は木々も草本も開花が遅れているが ようやく早春を告げる花々も咲きそろい出した この時期の花々に出逢うと清々しい印象があり ちょうど高山で出逢う植物と同じような印象を受ける 本来の四季が巡りくるように 祈るばかりである www.youtube.com
梅の開花も2月下旬の寒波の影響で随分遅れた 今年は他の木々や野草の開花も遅れるだろう 東寺には何度か訪れたことはあるが 梅や桜を見に行ったことはない こじんまりとした梅林だったが やはり京都の造園の伝統だろう 見事に手入れされた枝垂れを中心とした梅は 一斉に満開を迎えていた 東寺は金堂や講堂、五重塔 そしてこの梅林などをみるには拝観料がいるが その他の境内は普通に入って散策できる 神社で拝観料を取るところは知らない 多くの寺も少なくとも東寺のようにすべきだろう 何のための寺、神社なのか 考えればわかる www.youtube.com
もとよりセツブンソウの名はあっても 節分の頃に咲くわけではないが 今年は二月下旬に訪れた強い寒波と雪の影響で ずいぶんと開花が遅れ、またバラついた 草本だけでなく 梅などの開花も遅れている 遅れるのは構わぬが 四季が不安定になるのはやめてほしい www.youtube.com
学生時代を神戸で過ごし ずいぶん年月を経てから 友人たちと久々に出会い 偶然にも・・・ 震災の前日に神戸に泊まり 夕方に皆と別れた・・ 翌朝早く震災は起こった・・ 震災三十年を経て 久々に神戸の街を歩いてみたが 街はすっかり復興して見えても 何かふっと寂しさを感じる 当たり前のことだが 三十歳以下の人たちはあの震災のことを知らないと聞いて 驚くばかりだった 三十年前・・・ そして東北の大震災が2011年3月11日だから ちょうど十四年前になる・・・ www.youtube.com RE KOBE・・・ ありがたい言葉に感じた・・・
ほぼ十日ほど強い寒波が列島を覆ったが 降雪の波があり 積もっては止み、日差しが出て また強い吹き降りになり そういうことを繰り返した日々だった ちょうど今月の初めの 「冬景色」で述べていたように 除雪をしていないところでは1mを越えている ようやく寒波は収まった・・ www.youtube.com
二月も下旬のこの時期になってこれほど強い寒波が長引くことはあまりない 日本海寒帯気団収束帯 線状降雪帯 次々と新しい気象用語を聞くようになった 地球温暖化は・・・雪が降らなくなるということではなく 熱波が訪れ、異常乾燥が続き、大洪水が起こり、異常な大きさの台風が生まれ・・ 気象の変動が不安定になり、さまざまな事象の波が大きくなることを引き起こしている 願わくば・・・ 今年の夏は三年続きの酷暑にならぬよう 子供達が 普通に外で遊べる夏休みを過ごせるよう www.youtube.com
今ちょうど第一級の寒波がおおっているが 湖西では10〜20センチほどでそれほどの積雪はない (多い時は1mを超える) またいつもなら湿気を含んだ重い雪が木々を化粧するが 気温が低いためかサラサラしている 今日は日中も降り続いている 流石に明朝は久々の積雪になるかもしれない 以下は睦月からの冬景色にあたる
今年は積雪がずいぶんと少ない いつか述べたようにいつもの冬の季節風 北西の季節風 が 西風に変わってきているように思う それゆえ 北陸や東北では大雪になっているところがあると聞く 時には1メートルを超える雪が降る湖西や湖北にとっては ありがたいことには違いないが どんなものかと思ったりもする 大寒を迎えた・・・ www.youtube.com
特定外来生物・・・ ヌートリア あまり歓迎される動物ではないのだが 湖岸を歩いていると ずっと以前から住んでいますよ・・ というような顔をして 人目を気にせずに岸辺を歩き回っていた 大きさはネズミが小振りの猫くらいになった感じといえばよいかと思う 牙や爪が鋭いわけでもなく 俊敏な動きができることもなく なにか自然のおおらかさを感じてしまう動物である www.youtube.com 湖北に毎年オオワシが飛来してくるが あのようなところではまず生息できないだろうとは思う スキがありすぎる!
薬師寺は やはり あの見事な東塔に魅了されて 若い頃から何度か訪れている 法隆寺とともに 宮大工 西岡常一さん や 小川三夫さん のこともよく聞いた 若い頃にはすでに金堂は再建されていたが 回廊もなく 東塔のみの伽藍配置だったように思う 今では西塔が再建され 東塔も二年前に解体修理を終えている 東塔(国宝) 天平時代から残る唯一の建築物 凍れる音楽 と称される 三重塔である 金堂 この日も若い坊さんが正月の説法をされていたが 若い頃に訪れた時の説法 「はた を楽にするから はたらく というんや!」 「自分ばっかり楽にしてもあかん!」 を今でもよく覚えている 今から思えば仏教の 利他 の本質を …
遠くに初詣に行くことはまずないのだが 初詣に関わらず 奈良に行ってみようということになって 昔三輪山を遥拝したと聞く鳥見山の等彌神社を詣ってから まず大神神社にと思っていたが あまりにも奈良のことを知らなさすぎた 昨春に行って広大な駐車場を知ってはいたが あらゆる方面からの渋滞で その参道に近づくことすらできない すぐに諦めて 葛城山麓のいくつかの神社へ詣ることにした 正月三日である 伏見稲荷が混雑するのは知っていたが 大神神社 恐るべし・・ 翌日 前日に通りかかった 當麻寺と 以前何度か行ったことがある 薬師寺を お詣りした 三日は神社 四日は仏閣である 當麻寺(たいまでら) 前日に通りかか…
穏やかなよい年でありますように・・ 慣例の新春の挨拶だが ここ数年、そのような年は訪れていないように思う 振り返ってみると なにか阪神淡路の大震災以来 それまでのものと変わってきたような気がする もう30年前になるという 人生の後半に これほど多くの しかも多種のことがらに出会うとは 思っても見なかった www.youtube.com
年末は特にどこへ出かけたわけでもないが、やはり例年に比べると時雨も少なく、 比較的暖かい日々が続いたように思う ありがたいには違いないが、逆に冬らしい景観にはあまり出会わなかった 特にこれと取り上げるほどのことがない中で 霜月から師走のかけての画像をまとめて見た 紅葉が中心になると思うが 今年度を振り返ってのものは新春にまとめる ヤマハンノキ(カバノキ科) オオモミジ(ムクロジ科) 岐阜県の揖斐川源流部に 徳山湖と呼ばれるダム湖がある 貯水量は日本一である やはり多くの集落が沈んでしまった 『ふるさと』という映画になっている アカメヤナギ(ヤナギ科) 琵琶湖畔 ミズメ(カバノキ科) ブナ(ブナ…
いいのか悪いのか 今年も晩秋の時雨は少なく暖かい日が多かったように思える 高い山は雪化粧をするようになったが まだ里までは降りてきていない ただ北陸や東北では警報が出ているところもあるようで あれほど暑かった夏だが やはり冬は来る というか全体に気候が崩れて不安定になっており むしろ大雪が降るのかもしれない 同時に緑と紅葉と雪が見られる景観を 三段染 というが 少しだが雰囲気が味わえる ツルウメモドキ(ニシキギ科) クリ(ブナ科) タカノツメ(ウコギ科) コウヤボウキ(キク科) オオモミジ(ムクロジ科) カエデドコロ(ヤマノイモ科) 寂しい時期には感じるが 植物が進化の中で身につけてきた 落葉…
たいへんな、ほんとうにたいへんな夏を経て 全体に遅れ、ばらついていた今年の紅葉も いよいよクライマックスに差し掛かってきた 毎年思うが あまりにもみごとな紅葉の姿は 感動する一方で 寂しさがつきまとう 祭りに それも 子供の頃から経験していた 秋祭りに似ているような気がする www.youtube.com
山麓の紅葉 としているが 今年は紅葉が全体に遅れ また場所によってばらついているように思える 毎年そうなのかもしれないが 平地では 湖畔や水辺のものは少し遅れ今が盛りかもしれない とりあえず 早めに紅葉したものを場所を限らず 集めてある YouTube としてすでに 11/30 にアップしているものにあたるが その後のものもあげてゆくと思う ツルウメモドキ(ニシキギ科) この実が好きな人は多い www.youtube.com
例年ならこの晩秋の時期は冷たい雨が降り続く気持ちも沈みがちな季節だが、いいのか悪いのか最近は暖かく穏やかな日々が多くなった 本来瀬戸内や太平洋側の地域がこのような気候なのかもしれない 昼間にも冷たい雨が降ってはあがるのを繰り返すため、よく虹が見られるのもこの時期だった この時期に湖北の湖岸からほとんど雲のない夕景を見るのはあまり記憶にない 夏が異常に暑かったからと言って、この冬の積雪が少なくて済むという保証はない ただあらゆる事象が不安定になり、熱波や乾燥や強風や大雨や大雪などが起こるようになってきたのが今の気候の変化のように思える www.youtube.com
山麓の紅葉まではまだ少しかかるが、先駆けて公園の木々が色付いていた 密に生える自然林よりも日差しをいっぱい受けて、 また寒暖の差も激しいために早まるのかとも思うが それほど樹々の葉は傷んでもいないように見える ユリノキ(モクレン科) ナンキンハゼ(トウダイグサ科) イチョウ(イチョウ科) モミジバフウ(フウ科) エノキ(アサ科) コブシ(モクレン科) アメリカハナミズキ(ミズキ科) サルスベリ(ミソハギ科) ヒメシャラ(ツバキ科) トウカエデ(ムクロジ科) ケヤキ(ニレ科)
遅れはしたものの 今年も木々の そして山々の紅葉は訪れた ただ 夏の暑さや乾燥で 多くの木々の葉は痛み 色づく以前に枯れたり 散ってしまったものもある 異常気象が増え かつてなかった規模の災害が起こるようになったが 木々や 山々や 森が 自然との関わりをもう一度見直すように シグナルを さらに言えば 警告を出しているようにも思える www.youtube.com
濃尾平野に三川公園というところが二ヶ所ある と思っていたら 調べてみると三ヶ所あった 三派川地区 中央水郷地帯 河口地区の三ヶ所で 正確には 木曽三川公園といい 岐阜県 愛知県 三重県の三県にわたって設けられた 国営の公園である 三川(さんせん)というのは 揖斐川 長良川 木曽川 を指す これら大きな河川は近畿から東へ行くときは 必ず渡る川で 関東平野を流れる利根川などもそうだろうが 濃尾平野を形作ってきたこれら河川の大きさにはいつも驚く このうち三派川地区というのは 名神高速から東海北陸自動車道に入ってしばらくのところに 川島SAがあり その周辺を指す いつも高山や上高地などに行くときの行き…
今年もみな開花に至るまで大変だったろうが 秋の花々が咲きそろってくれた やはり野菊が咲き出すと秋らしい景色になる さらにタデ科の花々が色を添えて なんとか秋らしい秋を迎えることができた www.youtube.com
秋も後半になってくると、 と言っても今年はほとんど前半がなかったようなものだが 野菊とタデ科の花々が目立つ季節になる この時期に田の畦や休耕田を見て回ると 思いもかけないきれいな色彩に出逢うことがある これら野の花々の多様性は 農耕の営みがあってこその宝物で それらがなくなれば消えていってしまう 遠い昔から人と共生してきた花々である 赤 オオイヌタデ(タデ科) 白 シロバナサクラタデ(タデ科) 黄 セイタカアワダチソウ(キク科) 淡黄 コツブキンエノコロ(イネ科) 緑 ダイズ(マメ科) 赤はオオイヌタデ(タデ科) このタデはいつもダイズ畑とセットのように生えている 赤 オオイヌタデ(タデ科) …
この夏の いやこの夏から秋だった日にかけての 異常な熱さで 多くの花々や木々が傷めつけられたが 一見弱々しいイメージのコスモスは 今年もなんとか咲いてくれていた 雨も少ない日が続いたが 地区の人が日々世話をされておられたのかもしれない 湖西にあるメタセコイア並木や ヒガンバナ群生地あるいは 白髭神社の湖中鳥居のように たくさんの人が押しかけるわけでもないが おかげで毎年多くの花々を咲かせてくれ ここではゆったりとした時間を過ごさせてもらえる コスモス(キク科) www.youtube.com
最近スズメが少なくなってきたという話を聞くが この日は偶然目の前でスズメが水浴びをしてくれた ほぼ同じ場所でほとんど逃げないキジバトに出逢った やはりカメラはいつも身近に持っておくべきだ いつもスマホで撮る若い人には当てはまらないが キジバト(ハト科) www.youtube.com
このまま秋になる保証はないが とりあえずあの残暑とも言えぬ酷暑はいったん落ち着いた 昨年に続いてのこの異常な暑さは、何度かの台風崩れの雨や前線の通過のおかげで 大気が入れ替わって少しは収まってくれたように思う 昨年もどこかに書いていると思うが 願わくば人々が 喉元過ぎれば熱さ忘れる・・ ということにならぬように なんとかせねば・・ とのきっかけになればと思う 長月を振り返って・・・ センニンソウ(キンポウゲ科) 琵琶湖ではプランクトンは春と秋に増える 夏場はプランクトンの量は減るため 水は比較的澄んでいる ただし富栄養化の進む南湖ではだめである エノコログサ(イネ科) コツブキンエノコロ(イネ…
年に2回 春分と秋分の日に 太陽は 伊吹山 の頂上から昇り 光の筋は 竹生島 を越えて 湖西の 王塚古墳 日置前神社 さらには 大山 出雲大社 へと伸びてゆく はるか昔 縄文時代の人々が崇めていた光の筋である www.youtube.com 現代は・・ あまりにも自然を忘れ・・ 自然から離れすぎた なおこの日の日の出は 秋分の日の翌日のものである それでもなお多くの人が他府県も含めて湖岸に詰めかけてきていた 前日の秋分の日は前線が通り過ぎて全国的に雨となり 今日は ようやくようやく 待ちに待った秋らしい日が訪れた また暑さが戻らぬという保証はないが・・・
伊吹山ドライブウェイの通行と頂上周遊は可能だが いわゆる表参道と呼ばれる登山道は崩壊のため登山禁止となっている 私自身はもとより体調面から山登りはできなくなって久しいが 伊吹山は頂上のお花畑だけでなく全山貴重な植物が生育している いや 生育していた 以前から三合目までは作業用の林道が通じている 以前は通行できたが十数年前ほどになるか通行禁止になった ただ今回は 伊吹山のユウスゲと貴重植物を守り育てる会 の活動に協調させてもらい 今回三合目の現状を見る機会が得られた 中央下に六合目避難小屋が見えるので 五合目から八合目くらいの登山道が見えている もちろんニホンジカの食害によって植生が崩壊したため…
今年も湖岸へ行って名月を眺めた 中天にかかる名月も趣があってよいが 月の出はまた独特のよさがある ただこの暑さばかりはそぐわしくない 本来 仲秋は 秋とみなされる 文月 葉月 長月 の真ん中 仲秋である葉月の まさに真ん中 十五夜の中秋を愛でる行事だろうに 動画の速度を早めてある www.youtube.com
この異常な暑さにも関わらず 今年はあまり発達した積乱雲を見なかった ここに来て盛夏とみまがうほどの暑さになり ほぼ東方向から南方向までを覆い尽くすほどの雲に覆われた この時期にこれほどの夕映えが見られるのが いいことか悪いことかよくわからないが 見事な景観には違いなかった 大きな積乱雲がいくつも並び その上に全体を覆い尽くすような雲が広がっていた 広角に写しているので感じにくいがかなり広範囲に広がっている 右上に月があるが 一番下の拡大した画像を見ればスケールがわかるかもしれない 上弦の月が南中していて この方向が南にあたる いつも思うが このような発達した雲を見ていると吸い込まれそうになる …
今から十五年ほど前、朽木(くつき)の山奥で 樹齢数百年のトチノキの巨木が業者によって切られていった 見かねた地元の有志が 巨木と水源の郷を守る会 を立ち上げ 県や業者、土地所有者に掛け合い それ以上の伐採を止めることができた 当時の嘉田知事に直訴したという 朽木(くつき)というのは地名で 枯れ木という意味ではない 広大な森を擁し自然が豊かな湖西にある村である トチノキ(ムクロジ科) 右下に人がいる 左下に人がいる 幹周り 807cm 近くに生えている別のトチノキ 幹が中空だが これとてずいぶん大きい トチの実 アクがあるが 木灰などでアク抜きをして食用となる 昔から山間部では貴重な食料のひとつ…
台風が近づいてきている湖岸からの夕景だが 風はほとんどなく、湖西の空は晴れていて 西の空には夕焼けも見られた 普段見たことのないロール状の雲が南北に伸び 東の空は赤みを帯びて湖面まで染めていた 伊吹鈴鹿山地の東側では豪雨なのかもしれず きれいとばかり言っておれないが 見たことのない景観だった・・・ www.youtube.com この夕景を見ていた時 まだ友人のことは聞いてはいなかった・・ この日の夜に知らせを受けている そんなことがあるのかもしれないと思う
薬用植物を見せてもらったので いくつかを紹介する コルクガシ(ブナ科) コルクの原料のコルクガシだが地中海沿岸に生え、栽培される 疎水性、弾力性、防音性、耐菌性、防火性・・ 自然の素材はすごい 日本ではアベマキの樹皮からコルクがとれるがやはり本家には劣る タバコ(ナス科) きれいなかわいい花だが短日植物の代表である 大きな葉で30センチ以上になり、もちろんニコチンを多く含む 今では専売でなくなり自己利用目的なら栽培できる チョウセンアサガオ(ナス科) 華岡青洲が手術の麻酔薬の原料の一つとして用いたので有名な毒草 アサガオの名があるが、ナス科 エンジェルトランペット(キダチチョウセンアサガオ)の…
十年ほど前になるか この湖岸にハスが広がり、花が咲き出した 年々広がっているように思える 今では多くの人が気付き 訪れるようになってきた 以前はここより少し南の早崎内湖(干拓地ビオトープ)に 一面のハスが広がっていた が、県の方針なのか重機が入り 今ではすっかりなくなってしまった jiroviolet.hatenablog.com もともと風光明媚なこの湖北の湖岸は 琵琶湖全体の中でも最も遠浅で ハスの生育に適しているのだろう 冬になると浅瀬の藻を求めて ハクチョウやガン、カモの仲間が集まるところでもある www.youtube.com 以前、これも十年ほど前になるか 南湖の烏丸半島の入江にハ…
七月初旬に ニイニイゼミが鳴き出し 間も無く ヒグラシが加わる 盛夏になると ミンミンゼミやアブラゼミが鳴き出し 最後に ツクツクボウシが夏の終わりを告げる 毎年このような感じでセミの声を聞くが 日本の夏にとっては恒例行事のようなものだろう 小さい頃から親しんでいると ないと不自然に感じるくらいのものになる スマホでもできるし 簡単な録音マイクのようなものも持っているので なんでも音をひらう気になればいつでもできる 今年の夏に録音したセミの声を集めてみた ツクツクボウシなどの画像がどこかにあるのだが見つからない 冬に色々整理できればと思う www.youtube.com 鳴き声で最も夏の暑さを…
十数年前になるか・・・ バイパスの法面に白いユリが咲いており 何だろうと思っていたが ずいぶんと増えたように思う 在来のユリとの交雑や 植物のウイルスの問題から侵入生物にされているが ほとんど花屋さんのテッポウユリと同じで 一般の人にとっては百合根ごと移植しておけば増えるため 魅力的な花だろう 高砂(タカサゴ)は台湾の古名で 戦前から園芸用に導入されたようだが テッポウユリは沖縄の原産である タカサゴユリがこのように増えてきたことを考えると なぜ以前からテッポウユリは増えてこなかったのかと思うが 両種の雑種は多いらしくシンテッポウユリと呼ばれている ゴジラと同じだろうか? (シンゴジラの名前の…
猛暑、酷暑と呼ばれる異常な日々が続くのは当たり前になった 気象予報の暑さを示す表示として黄、橙、赤が使われてきたが 紫が使われだし、最近ではどす黒いえんじ色を見かけるようになった・・・ 立秋を過ぎて幾分和らいだようにも思うが 予報ではまだまだこれから 十年に一度の異常な暑さになるという 子供達は夏にどんな想い出を持って大きくなるのだろう 賤ヶ岳山麓より葛籠尾崎 www.youtube.com 海津大崎
湖北にある集落の 奥まった谷間の棚田のハス畑 湖岸のハスはよくとりあげてきたが 栽培のものは小さな規模しか見たことがなかったので 近くに来た折に寄ってみた 3ヘクタール弱あるという ハス(ハス科) www.youtube.com
所用があったので、せっかく京都まで出てきたということで少しだけ寄ってみた 昨年カノコユリの写真を撮った覚えがあるので 夏にも来てはいる ただアラートの出ている酷暑の京都盆地に 長時間外出するのは危険極まりないとは認識しており 大きな木々の木陰になっている自然生態園を 時折木陰のベンチで休みながら また 一度冷房の効いた休息所でゆっくり休ませてもらいながら できるだけ短時間で廻ってきた たしか当日の気温は37度だったように思う 何日か前には39度を記録している 今年私が経験した最高気温だが 各地で高温のニュースを聞くが 皆さんどうしておられるのだろう 子供達もかわいそうに 夏休みなのにまともに遊…
ブログを始めてずいぶんと年月が経った 振り返ってみると 2017/05/09 からなので7年と少しになる 最近はよく YouTube の動画で編集することが多い 数多くの植物を紹介したり 湖や山々などの広大な風景 あるいは 川や滝の流れなどを表現するには動画の方がよいように思う YellowStone National Park Upper Fall 調べてみると 2016年 の7月に イエローストーン国立公園のアッパーフォールで 欄干にカメラを押し付けて撮った動画が初めての動画で あまりもの滝の迫力に 思わず初めて動画を撮り さらにその年の暮れに初めて YouTube にアップした 以下がそ…
稲風 と書いて いなせ と読む 田圃の稲の上を風が吹き渡る様を表す言葉だが 梅雨明けのこの時期がもっともみごとな頃かもしれない www.youtube.com 四年前に 稲風(いなせ)と麦浪(ばくろう)としてとりあげている jiroviolet.hatenablog.com 風や波や光や音や・・・ 自然が織りなす数多くの美しい姿を ややもすると気付かずにやり過ごしてしまうことが多い 歳を経た今になってなんとか気付き始めたが 振り返って 勿体無いと思う反面 仕方なかったのかもしれない ただおそらく昔の人々は普通の生活の中で これら多くの自然現象と出逢い 日々を過ごしていたように思う 雨が降る・・…
春は青春 夏は朱夏と表現されるが その言葉に合わせるように この時期には多くの朱色の花々が咲き出す もちろん朱夏はこれらの花々の色からつけられた言葉ではないが 朱色の花は 他の季節ではあまり見られない 多くはもともとユリ科に属していた花だが 新しい分類体系になって分かれてしまった ユリは初夏から盛夏にかけて咲くものが多い ヤマユリ、ササユリ、ヒメサユリ、オニユリ、コオニユリ・・・ この暑い時期によくもまあ! と思うが、ニッコウキスゲやユウスゲなどもこの時期に咲く 花の少なくなるこの時期に咲いていれば目立つが どこでも咲くものではない ただ 咲いていれば群生するものも多い オニユリ(ユリ科) w…
この変わった花はどこかでみられたことがおありかと思う 桜とはまた違った華やかさ、明るさを持っている 雨の多い梅雨末期から咲き出しせっかくの花が濡れそぼっていることも多いが たくさんの蕾を持っていてそんなことは気に掛けていないのだろう 湖岸や河岸あるいは山沿いのひらけた幾分湿ったところに生えるが ヌルデやアカメガシワなどと同じく 他の木々よりも早く生えてくる先駆植物でもある 成長は早く かなりの高木にもなるが 樹齢や生育周期は短く 世代交代が早いように思える 夏の似合う花 青空の似合う花である www.youtube.com ネムノキ(マメ科) なお 画像に出てくる クマバチ は タイワンタケク…
やはりすっきりと晴れわたった日は少ないので 雨が上がってもどんよりとした曇りが多いが 琵琶湖岸に行ってみると意外と鮮やかな色彩に出逢うことがある 青と緑の対比というか 曇り空の下でも湖面が淡い水色に見える場所があった 普段は植物や風景を意識して歩いたり移動したりしているが 色彩を意識しているとまた違った出逢いがある www.youtube.com
モジズリともいわれる もっとも身近なラン たいていは芝生や草地で見かける ラン科の植物は菌類と共生して生活しており キク科の植物とともに 種類も多く もっとも進化の進んだ植物にあたる ネジバナ(ラン科) www.youtube.com
ようやく梅雨に入った 早春から春本番の時期にかけての華やかさはなくとも この時期にも次々と花が咲き続けるものである やはり その時期 その時期の よさがある 水無月だが 以前から旧暦の話で取り上げている通り 水だらけの月である イワガラミ(アジサイ科) www.youtube.com
この時期の代表的な花 ヤマアジサイ 源流部や高所にゆけばエゾアジサイもあるが ほとんどはこの花である(近畿北部では) 飾り花をなくしたいさぎよいコアジサイとともに 山々を飾ってくれる ヤマアジサイ(アジサイ科) www.youtube.com なお一般的な手毬咲のセイヨウアジサイは ガクアジサイから日本で品種改良して作られていたホンアジサイを シーボルトなどがヨーロッパに持ち帰って改良されたもので 元々は日本の植物にあたる 飾り花ばかりになってしまっているが 花をかき分けて探してみると 両性花と呼ばれる小さな本来の花も見られる
安曇川(あどがわ)とよむ 多くの人は あずみ川 と読むのではないだろうか 古代の海洋族の安曇族が九州から全国に移動し 信州の安曇野なり ここ湖西の安曇川なりに住み着いた 昔 司馬遼太郎さんが安曇川の地名を聞いて 「ほぅ ここにもありましたか」 と言われたそうである この前何かを見ていて 渥美半島の渥美(あつみ)も 熱海の(あたみ)も 安曇族のあずみからきているとのことで なるほどなぁと感心する 琵琶湖にそそぐ河川の中でも 最も水量の多い川である 湖西は湖東と異なり 断層によって 比良山地 比叡山 野坂山地などの山々が 急激に琵琶湖から競り上がっている そのため比叡比良山地の西側に降った雨は 簡…
昨年は一本も咲かなかった 一昨年は全山雪かと思うほどに咲き誇った 今年はある程度は咲いている どういう風になっているのか 湖西のオグラス山に咲くタムシバでも同じようなことが起こる 柿などの隔年結果はよく知られている現象だが 果実の成長とともに翌年の花芽形成が行われる果樹で特によく見られるとある 花芽形成の養分の減少や植物ホルモンの影響や色々な要素が挙げられているが 果樹園全体や一地方に同調してみられることがあるとのことで 一個体内の生理現象だけで説明できないように思える 難しい話だが・・・ 昔 今西錦司 が戦争にゆくときに 遺言のように記されたという 生物の社会 という本の中に 種社会 という…
二年前の夏の豪雨によって洪水を引き起こし 何ヶ所かの決壊と 河口部さらには琵琶湖全域へ大量の流木が流れついた この画像 映像は 上流部のものにあたるが さらにここより上の源流部に豊かな植生が残っている が・・・入れない 洪水が起こる数年前から源流部の工事が行われていて 侵入禁止になっている 以前工事初期の頃は入れたので歩いたことがあるが 多くの貴重な植物の見られた崖が 全面削り取られて拡幅されていた 以前 丹生ダム計画というのがあって ここに大規模なダムが計画されていた 流域の小さな集落もずいぶんと前に集団移転し廃村となり 久しかったが 県のもったいない施策によって 中止になった なぜ今ダム計…
春にはそれほど目立たなかった湖岸も 初夏には 野草の花々が咲きそろい 彩りを増してくる 主に湖西の今津浜を中心にとりあげているが 湖北 湖西 全般の湖岸のものが混じっている 毎年 今津浜では初夏にマツヨイグサが咲き 広大で見事な花畑になる ・・・が、毎年間もなく花ごとすべて刈りとられる 夏は 遊泳場、あるいは湖岸リゾート地として利用されるためである ただ 刈らずに放っておくとどうなるかというと 波打ち際まで ヨシやススキが広がっていって多くの野草は消えてゆく 湖岸に限らず 野草や木々などは 人と自然との関わりの中で維持されてきたものも多い よく言われるようになった 里山 がその代表である ただ…
冠山(かんむりやま) 岐阜 福井県境の山だが 容姿がすこぶる印象的な山で 烏帽子 というのか昔の冠 いわゆる衣冠束帯とかいう頃の冠の形をしている 昔 それこそ15年以上前になるが よく友人たちと登った 姿がよい上に 展望もよく さらに花々が豊かである 友人の登山の案内をした 冠山へ続く尾根を少し歩いただけで登ってはいない もちろん登りたいが・・・ ピークに近づくにつれブナの純林が出てくる 霊峰白山 中央が 御前ヶ峰 右が 別山 途中の尾根からでもよく見えるところがあった この日は雨の降る前で 風もあり かなり曇っていたが 遠望は効いた やはり信仰の対象になるだけの威容がある ブナ(ブナ科) 尾…
五月は照葉樹にとっても 落葉と同時に 新葉展開 の時期にあたる ナラやサクラ、ケヤキなどの夏緑樹は落葉するが シイやカシ、ツバキなどの照葉樹は常緑である 常緑樹という言葉を鵜呑みにすると 一年中葉をつけているように思えるが そんなことはなく やはり葉を更新している その時期が初夏の今にあたる 湖北 湖西にも 照葉樹は生育しているが 照葉樹の森 となると県南部へ行かねばみられない 伊勢神宮の森や奈良春日大社の森へ行ければよいが いつもは三井寺の裏山あたりを歩く ほぼ照葉樹の森 手前の黄緑は大津市歴史博物館の植栽のケヤキ もう少し早ければシイの木が花や新芽を芽吹いて黄金色に輝くのだが コジイ(ブナ…
一気に 比叡山 ① ② ③ をアップしている 以前からよく歩いていた大宮川沿いの林道だが 大宮川の名前の由来について 日吉大社には 大物主神(いわゆる大国主神)を祀る西本宮と 大山咋神を祀る東本宮があるが 流石の比叡の地主神である大山咋神も 出雲の大国主神に対しては 西本宮の方を 大宮 と呼ばざるをえない その西本宮のそばを流れているので 大宮川 という 誰も驚かないと思うが 以前から 大宮川 大宮川・・ といっていたものにとっては あぁ〜 そうなのかぁ・・ と感動する このようなことで感動できるので得である なお 東本宮におられる あるいは 奥宮におられる 大山咋神の妻の 鴨玉依姫 だが 山…
日吉大社の奥宮への登山道を時間をかけて登り そこから奥にほぼ水平な道(行者道)へ さらに大宮谷に降りて林道を戻ってきている 比叡山には種々の植物が分布しているが 古くからの 神域 境内のため 照葉樹も多く ちょうど落葉、芽吹きの時期にあたり 色彩が豊かだった コジイ(ブナ科) いわゆるシイの木 白っぽく見えるのが新芽と花 遠目には黄金色に光って見える この時期は遠目にも一目瞭然 イチイガシ(ブナ科) イチイガシはほぼ木肌でわかるが ちょうど今は落葉の時期なので樹下を見れば確実にわかる クスノキ(クスノキ科) 少し丸くなっているのがクスノキの葉 樟脳の匂いでもわかる サカキ(モッコク科) 神社の…
比叡山としているが 日枝山(ひえのやま) もともとの比叡の山をとりあげている 以前から行きたいとは思っていたが 標高差200mくらいの急勾配を登ることになる 平地はある程度歩けるが 坂で負荷がかかると体調を崩してしまう ただ 奈良への旅である程度の標高差なら 時間をかければなんとかなる感覚だったので 思い切って出掛けてみた 以前にもどこかで述べているが 比叡山はもともと日枝山(ひえのやま)で 地主神である 大山咋神(おおやまくいのかみ) を古くから 日吉大社で祀ってきたが 天智天皇の大津京遷都の際に奈良の三輪神社より 大物主神 を勧請して ともに祀られるようになった その後最澄が延暦寺を開いて…
連休中はどこへも行かないようにしている ただ 足早に過ぎ去ってゆく春に感じたが 木々の新緑については 山麓ではすでに終わっていても 箱館山へ上がればまだ残っているだろうと 朝早くから行ってみた 数日前ならさらに多彩だったかもしれないが ほぼ新緑の盛りだった ほぼ垂直に切り立つ天狗岩の新緑はみごとで また 平池(だいらいけ)では ズミが満開を迎えていた 箱館山には林道が周回しており 登り切った所には大きなキャンプ、宿泊施設がある そこの来訪者を避けて朝早くから上がってみたのだが なんのことはない 昼近くになっても誰にも会うことはなかった 近年 平池のカキツバタは有名になって あとひと月もしないう…
昨秋から続いていた渇水もほとんど解消され 見慣れた湖岸の景色の中で桜を見ることができた コロナ禍以来 多くの人が湖岸に訪れ憩うようになった 何かキャンプ場、あるいはグランピング場とかいう施設がやたらと増えてしまった もう登山はできないが 全国の山小屋の設備も昔とは見違えるようになっているようだ よくわからないが富士山がとんでもないことになっていると聞く 私は海外の山々も含めて数多くの山へ登ったが 富士山は登ったことがない 富士山は見る山だと思っている 人口の減少が近年よく問題になっているが 滋賀県は人口が減っていない 京阪神からの人が多いかもしれないが 多くの人が一戸建て、集合住宅も含めて 琵…
ずいぶんと寒い日々が続いたかと思うと 急に初夏の陽気になり 一気に春が来たものの 桜の開花も 木々の芽吹きも ずいぶんと迷っていただろう 初夏がすぐにくるだろうとは思っていたが やはり各地で四月に三十度を越すことになってしまった 四月を振り返って・・・ 種々の桜が一斉に咲いてしまっているように見える 少し霞がかかっているが 白が タムシバ(クスノキ科) 黄緑が イヌブナ(ブナ科) ヤブツバキ(ツバキ科) 今年はヤブツバキがなかなか咲かず やっと四月に一斉に咲き出している ヤマザクラ(バラ科) イヌブナ(ブナ科) コバノミツバツツジ(ツツジ科) オオカメノキ(ガマズミ科) ウリハダカエデ(ムクロ…
葛城山麓にあるいくつかの神社を訪ねてみたが ほとんど中腹と言ってよいくらいの所にある 南にはおそらく大峰山系 東には高取山などとその手前の丘陵 その少し北には畝傍山と大和盆地が見えていた 古代になぜこのような葛城山の中腹とも言える傾斜地に出雲からの人々が住み着いたのか 周りの景色を見渡していたがよくわからなかった ただ 役行者 も葛木系賀茂氏だといい 父が出雲系とある 大阪の人にとっては葛木山麓というのは行き慣れた場所かもしれないが ここは私の中の奈良の概念からは外れていた 東大寺があり薬師寺があり法隆寺があり 明日香があり 吉野があり 宇陀があり さらに大峰山系がある それらが奈良だったが …
山中になってくるので 照葉樹の数は減り 夏緑樹が増えてくるため 紅葉の名所になっているのだろう 千メートルに満たない高度だが カヤやモミの針葉樹も見られる フデリンドウ(リンドウ科) 春に咲くリンドウ 5センチくらいの高さか よく見ていないと見落としてしまう ハナイカダ(ハナイカダ科) フサザクラ(フサザクラ科) 渓流沿いに多い植物 桜ではない トチノキ(ムクロジ科) タチツボスミレ(スミレ科) シハイスミレ(スミレ科) イヌブナ(ブナ科) ヤマルリソウ(ムラサキ科) ハシリドコロ(ナス科) 右下に茶色い花が見えている イタヤカエデ(ムクロジ科) ヤマザクラ(バラ科) ミヤマハコベ(ナデシコ科…
今でこそ道がついているが とんでもない山奥である すぐ近くに 洞川(どろがわ)温泉という 大峰山の修験道の行者が宿泊所としたところがあるが 昔はそこへゆくのも大変だったろう 奈良は山中の川の水がきれいで深みがある 周辺の川を含めて たしかに気持ちのよい渓谷である 大峰山に入る前の御手洗の意味かと思ったが 南朝の帝が禊ぎをおこなったとの伝説からついた名という www.youtube.com
木々が芽吹き 新葉が展開し 花々が咲き やはり新緑のこの時期はすがすがしい 花々を 新緑を見ながら また 古墳や あるいは神社を詣でながら歩くので 私には障害物競争をやっているようなもので なかなか先へ進めない 以下 樹木、道端の栽培のものも含めてかなり多くなった・・・ イチイガシ(ブナ科) かつて奈良盆地には広大な湖のような湿地帯が広がっていて それをとりまくようにイチイガシ林が極相として広がっていたといわれる アラカシ(ブナ科) カシの代表だが この木が多かった モウソウチク(イネ科) 竹の秋 五月のイメージだがもう黄葉していた クスノキ(クスノキ科) コナラ(ブナ科) モチツツジ(ツツジ…
新緑が鮮やかなのはその頃を狙って出かけたのだが うれしいことにところどころに桜が咲き残っていてくれた 時期的に カスミザクラが多かったと思うが なかには ヤマザクラもあったように思う 三輪神社から石上神宮まで歩いた中で 多くの優れた景観に出逢ったが 最も印象に残ったのが 崇神天皇陵の景観だった www.youtube.com 新緑と桜と堀の水面と・・・ どうぞ見てくださいと言わんばかりの景観である ただこの桜は何なのかもう一つよくわからない 時期的に カスミザクラ だが色が濃すぎる ヤマザクラ は種々の色の葉が花と同時に展開するはずで エドヒガンザクラ は時期的に遅すぎるのと 水面に花が散り始…
歩いているうちに気付いた あぁ ここは昔の 私たちが子供の頃の風景だと 景観条例・・とかいうものがあるのだろう また歩けばわかるが 至る所に古墳がある 下手に掘れない 道も付け替えられない 田も畑も昔の面影のままである いつの頃だったろう 農地が効率を求めて整理され 直線的な区画ばかりになったのは ここの農地は昔のまま 楕円形だったり 三日月型だったり 大きかったり 小さかったり 道は曲がりくねって 太かったり細かったり 上がったる下がったり と言って住んでおられる人たちにとっては 不便この上なく 効率も悪いはずである ただ 効率や利便性ばかりを求めて 失ってきたものも多かったのは 今のこの国…
どこから歩き始めてもよいのだろうが、三輪神社(大神神社)からにした 神様の御魂(みたま)には 和魂(にぎみたま)と 荒魂(あらみたま) があるとされ さらに 和魂は 幸魂(さきみたま)と 奇魂(くしみたま)の二つの働きにわかれる 出雲の大国主命の 和魂 を 大物主神 の名で三輪山に鎮めたとされ それゆえ神社の裏にある三輪山が御神体にあたる 要するに出雲の大国主命の魂を祀ってある 奈良は大和であり 大和朝廷の発祥、本拠地のはずである なぜ国譲りをしたという出雲の神が大和の中央に祀ってあるのか? 歴史をよくご存知の方はわかっておられるのかもしれないが・・・ 今回の奈良行きでは 出雲系の神社を巡って…
ずいぶんと前になるかもしれないが 以前訪れた時に シロバナのショウジョウバカマを見たのがよく印象に残っている ということは今回よりも早い時期に もしかすると吉野の桜と併せて訪れたのかもしれない ただ 木々の芽吹きは今回の方が鮮やかだったと思う カスミザクラ(バラ科) 近づけないがカスミザクラだろう タチツボスミレ(スミレ科) ミヤマハコベ(ナデシコ科) イズセンリョウ(サクラソウ科) 照葉樹の林床でよく見かける ツルカノコソウ(スイカズラ科) コチャルメルソウ(ユキノシタ科) オノマンネングサ(ベンケイソウ科) サンショウソウ(イラクサ科) ハシリドコロ(ナス科) 猛毒の植物 ショウジョウバカ…
久々に奈良を訪れたので数回に分けてアップする 吉野の桜やその他の桜も見たいが 人の多さが大変なので 渓谷の新緑と早春の植物 山の辺の道の新緑の景観と古墳や神社の歴史散策に絞って 赤目四十八滝 山の辺の道 みたらい渓谷 葛城山麓の神社 を訪れた 赤目四十八滝 はずいぶんと前に訪れたことがあるが 厳密には奈良県ではない ギリギリ三重県に入るが 一応今回は奈良の中に入れておく www.youtube.com 赤目四十八滝は今までに二度ほど来たことがあるが 赤目五瀑とされる五つの滝のうち上流にある荷担滝と琵琶滝は未だ見たことがない 今回も荷担滝の手前までしか行けなかった ある程度の距離と 少し高度差が…
イチリンソウ ニリンソウ サンリンソウ の区別だが イチリンソウの花は他のものよりずいぶんと大きい 普通一株に一輪だが 私がよく「ニリンソウのふりをしているイチリンソウ」 と呼んでいるような一株に二輪がつくものも少しだがある 昆虫を集めるためには イチリンソウは一発必中のような感じで 大きく目立つものを一つ開花させるが ニリンソウは小さくとも 数で あるいは時間差攻撃で開花する ニリンソウだが蕾が三つあるものもある イチリンソウ(キンポウゲ科) イチリンソウには葉柄(葉の付け根の柄)がある 葉柄がある ニリンソウ(キンポウゲ科) ニリンソウの葉には葉柄がない トリカブト(キンポウゲ科)の幼葉 …
この時期は特に桜園が目につき、また人も多く集まるが 各所に特徴的なものも見られた 品種名は見ていない 同じ箇所につく花でも花色が異なっている オオシマザクラ(バラ科) オオシマザクラは日本固有の野生種である オオシマは伊豆大島だが、関東以南の海岸沿いに分布する 各地に植えられている ミドリザクラ(バラ科) マメザクラの一種とのことで花柄や萼片が緑色を帯びる リキュウバイ(バラ科) 利休梅だが江戸時代に作り出されたもので利休はこの花を知らない 茶花に用いられるのでこの名がついた タチバナ(ミカン科) 左近の桜 右近の橘 のタチバナである 一般の温州みかんに比べてかなり小さい カラタチ(ミカン科)…
全国初の公立植物園として大正13年に開設されて今年で100周年を迎えたという ずいぶんと昔からよく訪れている植物園だが 私の好きな自然生態園ができたのみならず バラ園、桜園、梅園 その他あらゆる箇所が充実してきていて 特に近年の桜園は目を見張るものがある 京都には桜で有名なところがいくらでもあるが もうここだけで十分だろう この日は小雨上がりのどんよりと曇った日だったが 先日の休日のようなとんでもない混雑(だったらしい)もなく 多彩な木々や花々を楽しむことができた この日はそれほど時間がとれなかったが 私にとっては たった200円で一日中遊んでいられる場所である www.youtube.com…
たいていの人は聞き覚えのある曲ではないかと思う 平均律クラヴィーア曲集 第一巻第一番 プレリュードとフーガ BWV 846 ハ長調 などという長い名前がついている 平均律というのはピアノなどの調律の仕方で クラヴィーア というのは チェンバロのような楽器の名前 プレリュードは 前奏曲 フーガは 遁走曲 と訳される 1オクターブの 12音を主音を中心とする長調、短調について それぞれプレリュードとフーガがあるので24ある ・・・らしい まあ素晴らしい曲だが 音や和音というのか 心理的に不安になるようなものをわざと入れてあって それがまた解放されるような流れになっている ・・・らしい www.yo…
少し前のもの(今月の上中旬)になる キクザキイチゲとアズマイチゲ イチリンソウをいっしょにとりあげようと思ったが 彼岸になっても冷え込んで開花が遅れそうなのでやめる イチゲは 一華 だろう 園芸の花では アネモネ にあたる キンポウゲ科のイチリンソウ属で イチリンソウ ニリンソウ サンリンソウ キクザキイチゲ アズマイチゲ ユキワリイチゲ ヒメイチゲ ハクサンイチゲ さらにシュウメイギクが入る キクザキイチゲ(キンポウゲ科) アズマイチゲ(キンポウゲ科) いかにも 一華 にふさわしい花々だが ハクサンイチゲ や シュウメイギク は イチゲとも言えない まあ イチリンソウに対するニリンソウやサン…
朝から深い霧で、山肌に雲がかかるような景観が見られた このような日は幾分寒さも和らいで、しっとりとした風景が見られる ヤマエンゴサク(ケシ科) 兵庫県の明石のあたりに 朝霧 という名前の駅があったようにも思い 調べてみたらやはりあった ほぼ明石海峡に面していて朝霧もよく発生するのだろう 呉の雪風 佐世保の時雨・・ というのをご存じだろうか 大戦時 幸運艦と呼ばれ最後まで沈まなかった駆逐艦の名前である 帝国海軍の駆逐艦には 気象事象の名前が付けられていた 朝霧というのもあったように思い調べると やはりあった 響のいい言葉である
暑さ寒さも彼岸まで・・・ 昔の人はすごいなぁ・・と感心していたが そういった言い伝えが崩れ出し環境変化がはなはだしくなって久しい 昨日 春分の日は久々に実家の墓参りへ行き、皇子が丘公園にある早咲きのハツミヨザクラを 眺めていたが、急に時雨れて気温も下がり荒天になってしまった うっすらと降り積もった今朝も、昼からはまた吹き降りとなり、夕方にはまた積もり出してきている 三月下旬や四月になってさえ雪が降り積もった記憶はあり 荒天自体はありうることかとも思うが 今月になってからの気温変化が激しすぎる 三寒四温・・などという言葉はどこかへ行ってしまっている ハツミヨザクラ(バラ科) 寒い春分で誰も見に来…
キンポウゲ科の植物の中で早春に咲く花々は イチリンソウ ニリンソウ サンリンソウ キクザキイチゲ アズマイチゲ ヒメイチゲ ユキワリイチゲ バイカオウレン ミツバオウレン セリバオウレン フクジュソウ セツブンソウ ミスミソウ スハマソウ サバノオ シロカネソウ の仲間 などなど 春の妖精(スプリングエフェメラル)と呼ばれるものも含めて 多くの人に好かれているものばかりになる 他にも毒性の強いトリカブトや 高山に分布するハクサンイチゲや 水中に戻って行ったバイカモや たくさんあるショウマの仲間など キンポウゲ科の植物は進化の上では古い時代の植物にあたる 逆に新しい植物はキク科やラン科など それ…
小さな天満宮だが、少しだけ梅林がある 京都の社寺や各地の有名な梅林にも行ってみたいが 人混みを避ける習慣がついてしまった 都の邸宅にあった 桜は 道真との別れを惜しんで枯れたという 梅は 有名な 東風吹かば匂いおこせよ梅の花あるじなしとて春な忘れそ の歌に呼応して一夜のうちに太宰府に飛んできたという またのちに 松が 遅れて飛んできたといい 老松(追い松)という 要はそれだけ花の、植物の好きな人だったのだろう 藤原摂関家の神社(春日大社がそうなのかもしれないが) でなく そういった人の神社が人々に親しまれているのは ありがたく思える おそらく竜巻のような突風が通り過ぎて行ったのだろう 数年前の…
なんのことはない 気温はまったく上がらず 午後も雪は降り続いた 護岸工事が進み ずいぶんと少なくなってきた川辺林だが 一気に雪化粧してくれた 日差しの違いでこれだけ変わる このケヤキの中央に道路が走っている
一月の下旬にまとまった積雪があったが、雪の少い年ですみそうである ありがたいことなのだが、そういえば今年は雪景色を撮っていなかった 今朝はちょうど 撮っておいてくださいね と言わんばかりの積雪になった ザゼンソウ(サトイモ科) やはりザゼンソウには雪がよく似合う
朝ドラの中で万太郎(牧野富太郎)のお母さんが好きだった花として取り上げられたので覚えておられる方もあるかもしれない 早春に咲くキンポウゲ科の花々の中で 比較的広く分布しているのでそう遠くへ行かずとも見ることはできる ただ近くのこの場所にはずいぶんと行っていなかったので咲いているかわからなかったが、ポツポツとではあるが咲いていてくれた 希少な花ではなくとも やはり母が好きだったという設定になるだけの魅力のある花ではある 五、六歳でお母さんを亡くされているが もしかしたら本当にお母さんの好きな花だったのかもしれない バイカオウレン(キンポウゲ科 例によって キンポウゲ科特有の花の構造をしている 黄…
暦のとおり雨になった 暖かい雨水だが週の後半には冷え込んでくるという 暦を調べていたらこんなことが書いてあった 微細な水滴が空中に浮遊するため、遠方などがぼんやり見える現象や、その際に見えるうっすらとした雲のようなものを「霞」と言います 現象としては霧と同じですが、春に発生するものを「霞」、秋に発生するものを「霧」と呼び、区別することがあります ただし、気象用語に「霞」は入っていません ということは 春霞 でよかったようだ まだまだ知らないことが多い スギナ(トクサ科) 雪の少い所では今の時期でも見かけるのかもしれないが 湖西ではあまりにも早すぎる
いいのか悪いのか?・・・ 決して悪い事象だとは言い切れないかもしれないが かといって素直に受け入れて良いものかどうか・・・ そのような状態の時に使う ほぼ20℃近い気温になった 二月の中旬である 今年は雪が少なくてありがたいのだが これとて少し考えてしまう すでに梅は咲き出したし いずれ桜も咲いてくれるだろうが 春らしい春 四季らしい四季が訪れるように願う きれいと言えばきれいだが 二月の風景とは思えない 似ている風景として 春霞とは書いたが 気温が高いので湖面から水蒸気が出ているのだろう 正確には霧かもしれない ただ春霧... などという表現はあまり聞かない 昨夜はとんでもない突風が吹き 今…
城や石垣は好きなのでよく各地の史跡を訪れることはある とは言っても よく古墳や石棺などが発見されて大々的に説明会が行われているのを見かけるが 今回のような発掘調査現地説明会のようなものには行ったことはなかった 友人の誘いもあって初めて出掛けてみたが やはり現物を見るのは面白く興味深い 整理券とかをもらうのに寒い中をずいぶんと待ったが 吉野ヶ里遺跡とかキトラ古墳とかと違って もう見ることはできないかもしれないと思うと 仕方ないかと思える 現地説明の方も 寒い中長い時間をお待ちいただき申し訳ありませんでした とのこと それにしてもやはりたくさんの人が集まるもので 今日だけで五六百人くらいになるかと…
私には 天の橋立 が連想されるが 若い人たちはまず モン・サン・ミシェル を思い浮かべるらしい 琵琶湖では昨秋から渇水が続き 湖岸線が沖合に引いて行く景観が各所で見られるようになった 以前にも時折取り上げている湖北の湖岸だが 琵琶湖岸の中でも最も遠浅の地形になっていて 至る所に砂地が現れるようになる 奥の洲と呼ばれる沖合の島まで 砂洲が伸びて繋がるようになり 歩いて渡れるようになった 新聞が取り上げたせいか 多くの人が訪れるようになり 最近は SNS などで このようなところがずいぶんと脚光をあびる 以下の画像や動画は現在のものではなく 数年前の渇水時のものである www.youtube.co…
これが何なのかはよくわからない ただ昨年から渇水が続いていて もとは内湖だったと思うが 公園の池として整備されているこの池もずいぶんと水が減っていた そしていきなりの積雪の後の姿である 水が干上がっていた池の底の土の色かとも思うし 何か藻類などの色かとも思えるが 暖かかったとはいえこの時期に増えるようにも思えず 何にしてもこれだけの広さの色彩の広がりは見事なもので 積雪に耐える地方への贈り物のようにも思える
青春や白秋という言葉が 四季を色で表現したところから来ているのをご存知だろうか 冬の玄冬(玄は黒、玄人、玄米など) 春の青春(青は緑、青信号、青葉など) 夏の朱夏(朱は朱色、朱肉とか) 秋の白秋(霧や靄のイメージだろう) 人生のそれぞれの時期を表す言葉として聞かれることも多いかもしれない その四季がかなり不安定になってきた昨年 あの異常な暑さをけっして過ぎればよかったと捉えず 子供達に少しでもまともな季節、気候を残しておかねばと思う 玄冬 青春 朱夏 白秋 もとより山へは登れず 体調を崩すことも多かった一年だが 振り返ってみると たくさんの自然に出逢っている 冬〜春 www.youtube.c…
この画像、動画も二日の夕刻のものになる 湖南からの帰りに湖岸に立ち寄ってみたのだが 湖面や東の空に様々な色が見られた ここの湖岸は少しトンネルっぽいところを抜けてゆくのだが 浜に出た途端に歓声を上げるほどだった 大袈裟に言えば 自然が語りかけてきてくれるような そんな夕景だった ありがたいものである www.youtube.com なお 動画の最後を見るとわかりやすいが この日の夕方はまったくの凪(なぎ)であるものの 弱いながら大きな周期のうねりが押し寄せてきている わからないが もしかすると地震の影響のものかとも思う 普段の凪でもそのようなものなのかもしれないが・・ 自然はあまりにも優しい面…
この朝景は二日のものである それゆえ初日の出とは言わないが 一日は荒天だったので敢えて言えば この日が初日の出にあたるかもしれない 残念ながら対岸の山々には低いながら雲が掛かっており 山々からの日の出はみられなかったが その代わりというか 湖面上では幻想的な霧が見られた 日の出の直前にはこのような薄紫色が出る 日の出直前 あるいは日没近くにも日によって時折この色が出るが 朝夕において もっとも好きな色である 月ではなく、太陽である 湖面上の霧 北(左)の方へ流されてゆく 北の方向をみると湖面の霧がよくわかる 手前の白いものは琵琶湖水位低下によって藻が干上がり 霜によって氷結したもの 現在の琵琶…
貫川(ぬけがわ)内湖 と読む 琵琶湖沿岸にある内湖の一つだが この内湖は北湖と南湖に分かれており その間を 境川(貫川)という川が流れて琵琶湖へ注いでいる 百聞は一見に如かず・・・ かつて琵琶湖岸には数多くの内湖があった また今は上の写真のように湖周道路というものができて便利に またほぼ全域の湖岸を巡ることが出来るようになったが 昔はほとんど船でしか行くことができず そのことで環境が守られていたところも多かった 近江八幡、正確には安土(あづち)になるが かつて大中湖(だいなかのこ)と呼ばれる琵琶湖岸で最も大きな内湖があったが 私が小学校の頃に干拓で埋められた ちょうど秋田県の八郎潟が干拓でなく…
すっかり紅葉も終わり ほとんどの木々は落葉した いよいよ強い寒波がきて雪景色に変わるだろう 少し前の今月上旬のものになる 毎年晩秋になると 湖岸のアカメヤナギに絡んだツタが見事な彩りを見せてくれる このヤナギにはナツヅタもフユヅタ(キヅタ)も絡んでいる ヤナギにとっては迷惑な話だが 何年も見ているがそれほど弱ってきたようにも見えない 共生にあたるわけではないが、寄生にもあたらない 湖岸を歩いているとよくこれらのツタに絡まれた木々を見かける と言って 湖岸の木々がツタだらけになるわけでもない 野鳥や昆虫や土壌生物や微生物や他の植物や あるいは風や雨や乾燥や温度や あらゆる自然が関わっているのだろ…
今回の紅葉はウルシ科の植物に絞ってとりあげている 触れるとかぶれる方がいるのは当然だが 画像を見るだけでも嫌だという方がおられるかもしれない その場合はパスしていただきたい 残念ながら今年は紅葉の盛りの十一月に出かけることができなかった 以前も取り上げたことがあり 晩秋に松原の紅葉が鮮やかなのは知っていたが いくらなんでも遅すぎるとは思いながら 近くに行く所要があったので寄ってみたが この時期になんと鮮やかなことか 驚くばかりの色彩が広がっていた 植栽された植物園か? と思えるほどの鮮やかさに出逢える 多様な株が多彩に色付いているだけでなく 一株の個体が多様な色に彩られている www.yout…
いよいよ紅葉は山々から山麓へと降りてきた 今年の植物たちの営みの総仕上げである 自然の営みには すべて意味があり 無駄なものは何もないという 植物たちは なぜ一年の締めくくりに このような鮮やかな色彩を散りばめて終えるのか おわかりだろうか www.youtube.com
今年の秋は思うように紅葉を見に行けなかったが 自宅周辺や公園を歩くだけでもよくさがせば素晴らしい紅葉はある 今夏のあの異常な暑さで ほとんどの木々の紅葉はまともには望めないだろうと思っていたが 多くの木々が暑さや乾燥に耐えて 見事に紅葉してくれた 振り返ってみれば このような不自由な日々もまた ありがたいことなのかもしれない 自宅周辺や公園の紅葉を集めてある www.youtube.com
県の北部、東部には伊吹山地、鈴鹿山地があるが 西部には比良山地と比叡山がある 湖西のこれら山並みと琵琶湖に沿って琵琶湖西岸断層帯というのが走っており 琵琶湖の西側というのは 湖面から急に山々がそびえ立つようになっていて それゆえ琵琶湖の東岸は遠浅だが 西岸は急に深くなっている 比良の名前は 縄文の言葉なのか ピラー という 崖という意味の言葉から来ていると聞いたことがある 湖南からの帰りに比良山の登山口に寄ってみたが 山肌の紅葉にはまだ早くとも、木々の秋景色が見られた カマツカ(バラ科) エゴノキ(エゴノキ科) ウリカエデ(ムクロジ科) ウリハダカエデ(ムクロジ科) ボタンヅル(キンポウゲ科)…
平地ではまず、ウルシの仲間とナツヅタが紅葉する 湖岸のヤナギの木によくナツヅタがからんでいて 今の時期にきれいに紅葉する 絡まれているヤナギにとっては災難だが と言って湖岸の木々が蔦だらけになるわけでもない 自然には節度がある ナツヅタ(ブドウ科) 絡まれている木は アカメヤナギ(ヤナギ科) この木には フユヅタ(ウコギ科)も絡んでいるが ナツヅタとフユヅタは科が異なる またフユヅタはキヅタともいい、紅葉せず 常緑である 甲子園の蔦が有名だが 私は関西に居りながら甲子園に行ったことがない 甲子園球場の蔦は 以前は ナツヅタ と フユヅタ の両方が絡んでいたようだが 2009年の耐震工事の際に一…
ようやく少しは歩けるようになったので、野菊に見当をつけて歩いてみたが、今まで見たことがないほどのたくさんのヨメナやノコンギクに出逢った 少し前に撮っておいた ユウガギク などとともにまとめてみる ヨメナ(キク科) ノコンギク(キク科) この辺りの田の土手、畦にはびっしりと野菊が咲いている 「故郷の丘に咲いてた野菊の花束・・・」 こんな歌詞を覚えておられる人は年配の方だろう たくさんの野菊を見ながら歩いているとうれしいもので このようなことでこれだけ喜んでいられるのだからありがたい この木は田圃の真ん中に生えている 手前の赤が ナンキンハゼ(トウダイグサ科)で 奥の黄色が アカメガシワ(トウダイ…
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例年に比べ やはり今年も寒暖差が激しく不安定な春に思える ただ 木々の花々も 野草の花々も 遅れ気味で、またばらつきがあるものの 今年もしっかりと咲いてくれた 春の盛りを迎えている www.youtube.com
有名な動物だが 直に野外で出会うと驚いてしまう ハクビシンやアライグマが野生化して各地で被害を起こしているのは 聞いていたが・・・ 最近は鹿やサルばかりが増え というか人間社会に関わりすぎてきて 大きな問題になってきているが 熊などは問題を起こしすぎて 狩猟法の変更まで国会で決定された 昔よく見かけた キツネやタヌキやウサギはあまり見かけなくなったように思う タヌキに体型や行動や習性が似ているといえば似ている www.youtube.com
動画の中で述べているが 十二代 垂仁天皇の皇女 倭姫が 八咫鏡を持ち 近畿各地を少なくとも十四ヶ所 多ければ二十数ヶ所廻って 天照大神にふさわしい場所を探したという よく元伊勢と呼ばれるところにあたる 元は三輪山の麓だったが 先代の斎宮にあたる豊鍬入姫の後を継いで 各地を廻ったとされる 倭姫宮は その倭姫を祀って比較的最近に創建されたが 瀧原宮や伊雑宮は 実際に住まわれた場所にあたる www.youtube.com
小学校以来かと思うが 外宮、内宮ともにその佇まいや正宮を まったく覚えていなかった よく内宮の正宮を石段の下から撮っている映像を見たことがあるが あぁ、ここがそうか・・くらいの感覚だった 当然だが 外宮、内宮とも正宮は写せない 正面から拝むと大きな絹の直垂が下がっていて 正宮を見ることは出来ないが 風の強い日だったので 外宮の場合は直垂が大きく吹き上がり しっかりと姿を見せてもらえた ありがたいものである ただ 内宮、外宮は願い事をする場ではないとある 日々の感謝をする場であると www.youtube.com
小学校以来かと思う 二見浦の大きな旅館に泊まったのを覚えている 二見興玉神社 猿田彦大神と宇迦御霊大神を祭神とする ただ 有名な夫婦岩は 本来は今は地盤が沈下してなくなった 沖合の興玉神石を祀る鳥居にあたる www.youtube.com
今年は木々も草本も開花が遅れているが ようやく早春を告げる花々も咲きそろい出した この時期の花々に出逢うと清々しい印象があり ちょうど高山で出逢う植物と同じような印象を受ける 本来の四季が巡りくるように 祈るばかりである www.youtube.com
梅の開花も2月下旬の寒波の影響で随分遅れた 今年は他の木々や野草の開花も遅れるだろう 東寺には何度か訪れたことはあるが 梅や桜を見に行ったことはない こじんまりとした梅林だったが やはり京都の造園の伝統だろう 見事に手入れされた枝垂れを中心とした梅は 一斉に満開を迎えていた 東寺は金堂や講堂、五重塔 そしてこの梅林などをみるには拝観料がいるが その他の境内は普通に入って散策できる 神社で拝観料を取るところは知らない 多くの寺も少なくとも東寺のようにすべきだろう 何のための寺、神社なのか 考えればわかる www.youtube.com
もとよりセツブンソウの名はあっても 節分の頃に咲くわけではないが 今年は二月下旬に訪れた強い寒波と雪の影響で ずいぶんと開花が遅れ、またバラついた 草本だけでなく 梅などの開花も遅れている 遅れるのは構わぬが 四季が不安定になるのはやめてほしい www.youtube.com
学生時代を神戸で過ごし ずいぶん年月を経てから 友人たちと久々に出会い 偶然にも・・・ 震災の前日に神戸に泊まり 夕方に皆と別れた・・ 翌朝早く震災は起こった・・ 震災三十年を経て 久々に神戸の街を歩いてみたが 街はすっかり復興して見えても 何かふっと寂しさを感じる 当たり前のことだが 三十歳以下の人たちはあの震災のことを知らないと聞いて 驚くばかりだった 三十年前・・・ そして東北の大震災が2011年3月11日だから ちょうど十四年前になる・・・ www.youtube.com RE KOBE・・・ ありがたい言葉に感じた・・・
ほぼ十日ほど強い寒波が列島を覆ったが 降雪の波があり 積もっては止み、日差しが出て また強い吹き降りになり そういうことを繰り返した日々だった ちょうど今月の初めの 「冬景色」で述べていたように 除雪をしていないところでは1mを越えている ようやく寒波は収まった・・ www.youtube.com
二月も下旬のこの時期になってこれほど強い寒波が長引くことはあまりない 日本海寒帯気団収束帯 線状降雪帯 次々と新しい気象用語を聞くようになった 地球温暖化は・・・雪が降らなくなるということではなく 熱波が訪れ、異常乾燥が続き、大洪水が起こり、異常な大きさの台風が生まれ・・ 気象の変動が不安定になり、さまざまな事象の波が大きくなることを引き起こしている 願わくば・・・ 今年の夏は三年続きの酷暑にならぬよう 子供達が 普通に外で遊べる夏休みを過ごせるよう www.youtube.com
今ちょうど第一級の寒波がおおっているが 湖西では10〜20センチほどでそれほどの積雪はない (多い時は1mを超える) またいつもなら湿気を含んだ重い雪が木々を化粧するが 気温が低いためかサラサラしている 今日は日中も降り続いている 流石に明朝は久々の積雪になるかもしれない 以下は睦月からの冬景色にあたる
今年は積雪がずいぶんと少ない いつか述べたようにいつもの冬の季節風 北西の季節風 が 西風に変わってきているように思う それゆえ 北陸や東北では大雪になっているところがあると聞く 時には1メートルを超える雪が降る湖西や湖北にとっては ありがたいことには違いないが どんなものかと思ったりもする 大寒を迎えた・・・ www.youtube.com
特定外来生物・・・ ヌートリア あまり歓迎される動物ではないのだが 湖岸を歩いていると ずっと以前から住んでいますよ・・ というような顔をして 人目を気にせずに岸辺を歩き回っていた 大きさはネズミが小振りの猫くらいになった感じといえばよいかと思う 牙や爪が鋭いわけでもなく 俊敏な動きができることもなく なにか自然のおおらかさを感じてしまう動物である www.youtube.com 湖北に毎年オオワシが飛来してくるが あのようなところではまず生息できないだろうとは思う スキがありすぎる!
薬師寺は やはり あの見事な東塔に魅了されて 若い頃から何度か訪れている 法隆寺とともに 宮大工 西岡常一さん や 小川三夫さん のこともよく聞いた 若い頃にはすでに金堂は再建されていたが 回廊もなく 東塔のみの伽藍配置だったように思う 今では西塔が再建され 東塔も二年前に解体修理を終えている 東塔(国宝) 天平時代から残る唯一の建築物 凍れる音楽 と称される 三重塔である 金堂 この日も若い坊さんが正月の説法をされていたが 若い頃に訪れた時の説法 「はた を楽にするから はたらく というんや!」 「自分ばっかり楽にしてもあかん!」 を今でもよく覚えている 今から思えば仏教の 利他 の本質を …
遠くに初詣に行くことはまずないのだが 初詣に関わらず 奈良に行ってみようということになって 昔三輪山を遥拝したと聞く鳥見山の等彌神社を詣ってから まず大神神社にと思っていたが あまりにも奈良のことを知らなさすぎた 昨春に行って広大な駐車場を知ってはいたが あらゆる方面からの渋滞で その参道に近づくことすらできない すぐに諦めて 葛城山麓のいくつかの神社へ詣ることにした 正月三日である 伏見稲荷が混雑するのは知っていたが 大神神社 恐るべし・・ 翌日 前日に通りかかった 當麻寺と 以前何度か行ったことがある 薬師寺を お詣りした 三日は神社 四日は仏閣である 當麻寺(たいまでら) 前日に通りかか…
穏やかなよい年でありますように・・ 慣例の新春の挨拶だが ここ数年、そのような年は訪れていないように思う 振り返ってみると なにか阪神淡路の大震災以来 それまでのものと変わってきたような気がする もう30年前になるという 人生の後半に これほど多くの しかも多種のことがらに出会うとは 思っても見なかった www.youtube.com
年末は特にどこへ出かけたわけでもないが、やはり例年に比べると時雨も少なく、 比較的暖かい日々が続いたように思う ありがたいには違いないが、逆に冬らしい景観にはあまり出会わなかった 特にこれと取り上げるほどのことがない中で 霜月から師走のかけての画像をまとめて見た 紅葉が中心になると思うが 今年度を振り返ってのものは新春にまとめる ヤマハンノキ(カバノキ科) オオモミジ(ムクロジ科) 岐阜県の揖斐川源流部に 徳山湖と呼ばれるダム湖がある 貯水量は日本一である やはり多くの集落が沈んでしまった 『ふるさと』という映画になっている アカメヤナギ(ヤナギ科) 琵琶湖畔 ミズメ(カバノキ科) ブナ(ブナ…
いいのか悪いのか 今年も晩秋の時雨は少なく暖かい日が多かったように思える 高い山は雪化粧をするようになったが まだ里までは降りてきていない ただ北陸や東北では警報が出ているところもあるようで あれほど暑かった夏だが やはり冬は来る というか全体に気候が崩れて不安定になっており むしろ大雪が降るのかもしれない 同時に緑と紅葉と雪が見られる景観を 三段染 というが 少しだが雰囲気が味わえる ツルウメモドキ(ニシキギ科) クリ(ブナ科) タカノツメ(ウコギ科) コウヤボウキ(キク科) オオモミジ(ムクロジ科) カエデドコロ(ヤマノイモ科) 寂しい時期には感じるが 植物が進化の中で身につけてきた 落葉…
たいへんな、ほんとうにたいへんな夏を経て 全体に遅れ、ばらついていた今年の紅葉も いよいよクライマックスに差し掛かってきた 毎年思うが あまりにもみごとな紅葉の姿は 感動する一方で 寂しさがつきまとう 祭りに それも 子供の頃から経験していた 秋祭りに似ているような気がする www.youtube.com
新緑が鮮やかなのはその頃を狙って出かけたのだが うれしいことにところどころに桜が咲き残っていてくれた 時期的に カスミザクラが多かったと思うが なかには ヤマザクラもあったように思う 三輪神社から石上神宮まで歩いた中で 多くの優れた景観に出逢ったが 最も印象に残ったのが 崇神天皇陵の景観だった www.youtube.com 新緑と桜と堀の水面と・・・ どうぞ見てくださいと言わんばかりの景観である ただこの桜は何なのかもう一つよくわからない 時期的に カスミザクラ だが色が濃すぎる ヤマザクラ は種々の色の葉が花と同時に展開するはずで エドヒガンザクラ は時期的に遅すぎるのと 水面に花が散り始…
歩いているうちに気付いた あぁ ここは昔の 私たちが子供の頃の風景だと 景観条例・・とかいうものがあるのだろう また歩けばわかるが 至る所に古墳がある 下手に掘れない 道も付け替えられない 田も畑も昔の面影のままである いつの頃だったろう 農地が効率を求めて整理され 直線的な区画ばかりになったのは ここの農地は昔のまま 楕円形だったり 三日月型だったり 大きかったり 小さかったり 道は曲がりくねって 太かったり細かったり 上がったる下がったり と言って住んでおられる人たちにとっては 不便この上なく 効率も悪いはずである ただ 効率や利便性ばかりを求めて 失ってきたものも多かったのは 今のこの国…
どこから歩き始めてもよいのだろうが、三輪神社(大神神社)からにした 神様の御魂(みたま)には 和魂(にぎみたま)と 荒魂(あらみたま) があるとされ さらに 和魂は 幸魂(さきみたま)と 奇魂(くしみたま)の二つの働きにわかれる 出雲の大国主命の 和魂 を 大物主神 の名で三輪山に鎮めたとされ それゆえ神社の裏にある三輪山が御神体にあたる 要するに出雲の大国主命の魂を祀ってある 奈良は大和であり 大和朝廷の発祥、本拠地のはずである なぜ国譲りをしたという出雲の神が大和の中央に祀ってあるのか? 歴史をよくご存知の方はわかっておられるのかもしれないが・・・ 今回の奈良行きでは 出雲系の神社を巡って…
ずいぶんと前になるかもしれないが 以前訪れた時に シロバナのショウジョウバカマを見たのがよく印象に残っている ということは今回よりも早い時期に もしかすると吉野の桜と併せて訪れたのかもしれない ただ 木々の芽吹きは今回の方が鮮やかだったと思う カスミザクラ(バラ科) 近づけないがカスミザクラだろう タチツボスミレ(スミレ科) ミヤマハコベ(ナデシコ科) イズセンリョウ(サクラソウ科) 照葉樹の林床でよく見かける ツルカノコソウ(スイカズラ科) コチャルメルソウ(ユキノシタ科) オノマンネングサ(ベンケイソウ科) サンショウソウ(イラクサ科) ハシリドコロ(ナス科) 猛毒の植物 ショウジョウバカ…
久々に奈良を訪れたので数回に分けてアップする 吉野の桜やその他の桜も見たいが 人の多さが大変なので 渓谷の新緑と早春の植物 山の辺の道の新緑の景観と古墳や神社の歴史散策に絞って 赤目四十八滝 山の辺の道 みたらい渓谷 葛城山麓の神社 を訪れた 赤目四十八滝 はずいぶんと前に訪れたことがあるが 厳密には奈良県ではない ギリギリ三重県に入るが 一応今回は奈良の中に入れておく www.youtube.com 赤目四十八滝は今までに二度ほど来たことがあるが 赤目五瀑とされる五つの滝のうち上流にある荷担滝と琵琶滝は未だ見たことがない 今回も荷担滝の手前までしか行けなかった ある程度の距離と 少し高度差が…
イチリンソウ ニリンソウ サンリンソウ の区別だが イチリンソウの花は他のものよりずいぶんと大きい 普通一株に一輪だが 私がよく「ニリンソウのふりをしているイチリンソウ」 と呼んでいるような一株に二輪がつくものも少しだがある 昆虫を集めるためには イチリンソウは一発必中のような感じで 大きく目立つものを一つ開花させるが ニリンソウは小さくとも 数で あるいは時間差攻撃で開花する ニリンソウだが蕾が三つあるものもある イチリンソウ(キンポウゲ科) イチリンソウには葉柄(葉の付け根の柄)がある 葉柄がある ニリンソウ(キンポウゲ科) ニリンソウの葉には葉柄がない トリカブト(キンポウゲ科)の幼葉 …
この時期は特に桜園が目につき、また人も多く集まるが 各所に特徴的なものも見られた 品種名は見ていない 同じ箇所につく花でも花色が異なっている オオシマザクラ(バラ科) オオシマザクラは日本固有の野生種である オオシマは伊豆大島だが、関東以南の海岸沿いに分布する 各地に植えられている ミドリザクラ(バラ科) マメザクラの一種とのことで花柄や萼片が緑色を帯びる リキュウバイ(バラ科) 利休梅だが江戸時代に作り出されたもので利休はこの花を知らない 茶花に用いられるのでこの名がついた タチバナ(ミカン科) 左近の桜 右近の橘 のタチバナである 一般の温州みかんに比べてかなり小さい カラタチ(ミカン科)…
全国初の公立植物園として大正13年に開設されて今年で100周年を迎えたという ずいぶんと昔からよく訪れている植物園だが 私の好きな自然生態園ができたのみならず バラ園、桜園、梅園 その他あらゆる箇所が充実してきていて 特に近年の桜園は目を見張るものがある 京都には桜で有名なところがいくらでもあるが もうここだけで十分だろう この日は小雨上がりのどんよりと曇った日だったが 先日の休日のようなとんでもない混雑(だったらしい)もなく 多彩な木々や花々を楽しむことができた この日はそれほど時間がとれなかったが 私にとっては たった200円で一日中遊んでいられる場所である www.youtube.com…
たいていの人は聞き覚えのある曲ではないかと思う 平均律クラヴィーア曲集 第一巻第一番 プレリュードとフーガ BWV 846 ハ長調 などという長い名前がついている 平均律というのはピアノなどの調律の仕方で クラヴィーア というのは チェンバロのような楽器の名前 プレリュードは 前奏曲 フーガは 遁走曲 と訳される 1オクターブの 12音を主音を中心とする長調、短調について それぞれプレリュードとフーガがあるので24ある ・・・らしい まあ素晴らしい曲だが 音や和音というのか 心理的に不安になるようなものをわざと入れてあって それがまた解放されるような流れになっている ・・・らしい www.yo…
少し前のもの(今月の上中旬)になる キクザキイチゲとアズマイチゲ イチリンソウをいっしょにとりあげようと思ったが 彼岸になっても冷え込んで開花が遅れそうなのでやめる イチゲは 一華 だろう 園芸の花では アネモネ にあたる キンポウゲ科のイチリンソウ属で イチリンソウ ニリンソウ サンリンソウ キクザキイチゲ アズマイチゲ ユキワリイチゲ ヒメイチゲ ハクサンイチゲ さらにシュウメイギクが入る キクザキイチゲ(キンポウゲ科) アズマイチゲ(キンポウゲ科) いかにも 一華 にふさわしい花々だが ハクサンイチゲ や シュウメイギク は イチゲとも言えない まあ イチリンソウに対するニリンソウやサン…
朝から深い霧で、山肌に雲がかかるような景観が見られた このような日は幾分寒さも和らいで、しっとりとした風景が見られる ヤマエンゴサク(ケシ科) 兵庫県の明石のあたりに 朝霧 という名前の駅があったようにも思い 調べてみたらやはりあった ほぼ明石海峡に面していて朝霧もよく発生するのだろう 呉の雪風 佐世保の時雨・・ というのをご存じだろうか 大戦時 幸運艦と呼ばれ最後まで沈まなかった駆逐艦の名前である 帝国海軍の駆逐艦には 気象事象の名前が付けられていた 朝霧というのもあったように思い調べると やはりあった 響のいい言葉である
暑さ寒さも彼岸まで・・・ 昔の人はすごいなぁ・・と感心していたが そういった言い伝えが崩れ出し環境変化がはなはだしくなって久しい 昨日 春分の日は久々に実家の墓参りへ行き、皇子が丘公園にある早咲きのハツミヨザクラを 眺めていたが、急に時雨れて気温も下がり荒天になってしまった うっすらと降り積もった今朝も、昼からはまた吹き降りとなり、夕方にはまた積もり出してきている 三月下旬や四月になってさえ雪が降り積もった記憶はあり 荒天自体はありうることかとも思うが 今月になってからの気温変化が激しすぎる 三寒四温・・などという言葉はどこかへ行ってしまっている ハツミヨザクラ(バラ科) 寒い春分で誰も見に来…
キンポウゲ科の植物の中で早春に咲く花々は イチリンソウ ニリンソウ サンリンソウ キクザキイチゲ アズマイチゲ ヒメイチゲ ユキワリイチゲ バイカオウレン ミツバオウレン セリバオウレン フクジュソウ セツブンソウ ミスミソウ スハマソウ サバノオ シロカネソウ の仲間 などなど 春の妖精(スプリングエフェメラル)と呼ばれるものも含めて 多くの人に好かれているものばかりになる 他にも毒性の強いトリカブトや 高山に分布するハクサンイチゲや 水中に戻って行ったバイカモや たくさんあるショウマの仲間など キンポウゲ科の植物は進化の上では古い時代の植物にあたる 逆に新しい植物はキク科やラン科など それ…
小さな天満宮だが、少しだけ梅林がある 京都の社寺や各地の有名な梅林にも行ってみたいが 人混みを避ける習慣がついてしまった 都の邸宅にあった 桜は 道真との別れを惜しんで枯れたという 梅は 有名な 東風吹かば匂いおこせよ梅の花あるじなしとて春な忘れそ の歌に呼応して一夜のうちに太宰府に飛んできたという またのちに 松が 遅れて飛んできたといい 老松(追い松)という 要はそれだけ花の、植物の好きな人だったのだろう 藤原摂関家の神社(春日大社がそうなのかもしれないが) でなく そういった人の神社が人々に親しまれているのは ありがたく思える おそらく竜巻のような突風が通り過ぎて行ったのだろう 数年前の…
なんのことはない 気温はまったく上がらず 午後も雪は降り続いた 護岸工事が進み ずいぶんと少なくなってきた川辺林だが 一気に雪化粧してくれた 日差しの違いでこれだけ変わる このケヤキの中央に道路が走っている
一月の下旬にまとまった積雪があったが、雪の少い年ですみそうである ありがたいことなのだが、そういえば今年は雪景色を撮っていなかった 今朝はちょうど 撮っておいてくださいね と言わんばかりの積雪になった ザゼンソウ(サトイモ科) やはりザゼンソウには雪がよく似合う
朝ドラの中で万太郎(牧野富太郎)のお母さんが好きだった花として取り上げられたので覚えておられる方もあるかもしれない 早春に咲くキンポウゲ科の花々の中で 比較的広く分布しているのでそう遠くへ行かずとも見ることはできる ただ近くのこの場所にはずいぶんと行っていなかったので咲いているかわからなかったが、ポツポツとではあるが咲いていてくれた 希少な花ではなくとも やはり母が好きだったという設定になるだけの魅力のある花ではある 五、六歳でお母さんを亡くされているが もしかしたら本当にお母さんの好きな花だったのかもしれない バイカオウレン(キンポウゲ科 例によって キンポウゲ科特有の花の構造をしている 黄…
暦のとおり雨になった 暖かい雨水だが週の後半には冷え込んでくるという 暦を調べていたらこんなことが書いてあった 微細な水滴が空中に浮遊するため、遠方などがぼんやり見える現象や、その際に見えるうっすらとした雲のようなものを「霞」と言います 現象としては霧と同じですが、春に発生するものを「霞」、秋に発生するものを「霧」と呼び、区別することがあります ただし、気象用語に「霞」は入っていません ということは 春霞 でよかったようだ まだまだ知らないことが多い スギナ(トクサ科) 雪の少い所では今の時期でも見かけるのかもしれないが 湖西ではあまりにも早すぎる
いいのか悪いのか?・・・ 決して悪い事象だとは言い切れないかもしれないが かといって素直に受け入れて良いものかどうか・・・ そのような状態の時に使う ほぼ20℃近い気温になった 二月の中旬である 今年は雪が少なくてありがたいのだが これとて少し考えてしまう すでに梅は咲き出したし いずれ桜も咲いてくれるだろうが 春らしい春 四季らしい四季が訪れるように願う きれいと言えばきれいだが 二月の風景とは思えない 似ている風景として 春霞とは書いたが 気温が高いので湖面から水蒸気が出ているのだろう 正確には霧かもしれない ただ春霧... などという表現はあまり聞かない 昨夜はとんでもない突風が吹き 今…
城や石垣は好きなのでよく各地の史跡を訪れることはある とは言っても よく古墳や石棺などが発見されて大々的に説明会が行われているのを見かけるが 今回のような発掘調査現地説明会のようなものには行ったことはなかった 友人の誘いもあって初めて出掛けてみたが やはり現物を見るのは面白く興味深い 整理券とかをもらうのに寒い中をずいぶんと待ったが 吉野ヶ里遺跡とかキトラ古墳とかと違って もう見ることはできないかもしれないと思うと 仕方ないかと思える 現地説明の方も 寒い中長い時間をお待ちいただき申し訳ありませんでした とのこと それにしてもやはりたくさんの人が集まるもので 今日だけで五六百人くらいになるかと…