臨床心理士・公認心理師の寝子が、日々の業務にあっぷあっぷしながら心理に関することを好き放題に書いています。
寝ることと甘いものが大好きな心理カウンセラー寝子です。「自己肯定感」「HSP」など多くの人が気になっている用語を独自目線でわかりやすく説明したり、日々のカウンセリングから思うことなどを気ままにつづっています♪
「防衛機制」とは、自分の感情や欲求が認めがたいときに、不安や自責感といった辛い感情を感じないで済むように自分を守るために働く様々な無意識の方略をいいます。「怒り」というのはとても大切な感情です。一方で、その強烈さゆえに抱えにくく、「無意識の防衛」が働きやすい感情といえると思います。
ASDの主特徴は大別すると以下の5つです。・想像力の問題・感覚過敏・こだわり・臨機応変な対応が苦手・忘れることができない。ASDの特徴は、「スペクトラム(連続体)」が示しているようにあくまでも「程度問題」です。質的にはほとんどの人が持っています。
最近は「複雑性PTSD」が広がり、発達障害は今まで「先天的」とされていましたが、現在はトラウマとの関連が指摘され始めています。 そもそも「先天的か後天的か」「発達障害かトラウマの後遺症か」等と区別しようとすることが意味が無いと言われ始めています。
強迫性障害とは、「強迫観念」と「強迫行為」が中核的症状となります。強迫性障害は、本人は「その思考や行動が不合理であると分かっているけど止められない」という病です。強迫観念とは、「意図せずに頭の中に非合理な考えが浮かんで止まらない」ことを意味します。
【要請技法】人に頼みごとを受けてもらいやすくするコミュニケーション技法
「要請技法」には「フット・インザ・ドア法」「ドア・インザ・フェイス法」「ロー・ボール法」の大きく3つがあります。これらは商業目的で使用されるケースが多いです。 何かの新規契約や昔なら訪問販売など、「物を売りたい」という人たちが「買わせる」ために使う代表的なテクニックです。
【報酬と動機づけ】「報酬」と「自己評価」と「認知的不協和」による心理現象
よく「モチベーション」といわれるように、「やる気」は人の行動に大きく影響しますよね。この記事では、「やる気や質の高い仕事を不当に安い報酬で搾取されないように」という視点に重きを置いて「動機づけ」と「報酬」と「認知的不協和」の関係を整理し、心の理解に繋げたいと思っています。
【認知的不協和】「自己否定してしまう」のは当然の反応!?~心の基本原則とは~
認知的不協和とは、「人は既に持っている認識や行動に合わない事柄に不快感を感じる」という心理作用のことで、フェスティンガーが提唱しました。そしてその「不快感」はストレスになるため、不快感を軽減するために認識を一致させられるように作用するという理論です。
【神経伝達物質】セロトニンやドーパミン、オキシトシンって心にどんな影響があるの?
神経伝達物質とは、ものすごく簡単に済ませますと、「脳神経系で働く物質」です。そのため、心身にあらゆる信号となって影響します。今回は、神経伝達物質として有名な、セロトニン・ドーパミン・オキシトシンの3つを取り上げてその作用を整理します。
「自己肯定感を高めよう」という圧力 ~自己肯定できなきゃいけないの?~
今回は「“ありのままの自分を大切に”“自己肯定感を高めよう”というフレーズが苦しく感じる」という方に向けた記事になります。「自己肯定感が高ければ全てが解決するよ」みたいな雰囲気をかもし出してしまっている気がすることがあります。
【統合失調症】「聞いたことはあるけれど…」統合失調症って実際はどんな病気?!
統合失調症とは、考えや気持ちが自分のものとしてまとめられなくなる精神疾患です。未治療期間が短いほど予後が良いことが証明されていますので、早期発見が極めて重要になります。以前は「精神分裂病」という名称だったこともあり、「統合失調症」は偏見や誤解が多い病です。
【防衛機制】無意識が起こす心のメカニズム ~無意識の意識化へ~
防衛機制とは、自分の感情や欲求が認めがたいときに、不安や自責感といった辛い感情を感じないで済むように自分を守るために働く様々な無意識の方略をいいます。フロイトが概念化しましたが、その後、フロイトの娘アンナによって深められ体系化されました。
【ONとOFF】心理のプロは悩みを引きずらない?切り替え上手?
カウンセリングをしているとクライエントさんに「次から次にいろんな人をカウンセリングしてよく切り替えられますね」と言われることがあります。では、一応「メンタルケアのプロ」であるはずの心理カウンセラーは切り替えがうまいのでしょうか?いいえ、全然切り替えできてません笑。
心療内科とは、心身症を専門としています。心身症とは、その発症や経過にストレスや環境の影響が密接に関与した身体疾患を指します。つまり、心療内科は、身体症状の専門ということになります。精神科は、精神症状の専門になります。
森田療法は、最近では特に認知行動療法との類似点が指摘され、森田療法の有効性が改めて評価されています。森田療法の理論を分かりやすく端的に表現すると「自分の不調を気にしすぎない。やりたいことをやりなさい」ということになります。
不安障害には、全般性不安障害や社交不安症、パニック障害など、いくつか種類があります。「不安」という感情は、誰もが感じる感情です。かつ、「危険を察知して回避する」ための重要な感情だからこそ、「なんとかしないと」と思わせる強烈さが伴います。
人の心理機能は、誰にでも共通する原則を持っています。その代表が、「双極性障害Ⅰ型」の記事などでしつこく繰り返している「メンタルは上がったら下がる」という性質です。もちろん個人差がありますが、これは病気ではない人でも同じです。
みなさま、よく恋愛相談や夫婦相談で、相手の心のない言動に対して「本当に好きだったらそんなひどいことしない。だからそれは好きじゃないんだよ」というメッセージを聞いた事がありませんか?これ、間違いですよね。そんなことない。
母のガンが発覚し、週に2日の派遣を辞めてフルタイムで働き始めます。そして仕事を始めて間もなく、「パニック発作」が出現してしまいます。当時は自覚していませんでしたが、この頃の記憶があまりないことを考えると、けっこう混乱していたのかもしれません。
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