白鷺だより(475)松竹座松竹新喜劇陽春公演を観て久しぶりにお会いした舞台美術の竹内志朗先生と一緒に旧中座の跡地に立った中座くいだおれビルなるものを見に行ったくいだおれ人形が壁から出っ張っていてとてもあの中座の跡だとは思えないかろうじて隣に未だに立つ「今井」がその面影を残している中座に保存してあった新喜劇の道具帳は全て燃えてしまったそうで「こんなビルを建てるために燃やしたんやおまへん」「淋しおます」と歩いて松屋町の自宅まで帰られたが我々はこれから松竹座の芝居を観に行きますインバウンドなる政策が当たり道頓堀は大きなスーツケースを抱えた外国人ばかりそれを擦り避け松竹座の玄関まで来てフト昔新喜劇が全盛期の頃昼夜の入れ替え時の賑わいを思い出したのは私だけだろうか今回の公演は藤山直美の公演だったが何故だか急に消え新...2025/04/21