脳性まひの筆者が、折にふれ、浮かぶ思いをつづる。 サンバイザーに割り箸をつけたのをかぶり、頭を動かしながらPCのキーを打ちます。
自宅の部屋にひとり、ぼくは布団の中で眠っていた。携帯電話につないでいるスピーカーフォンが、枕もとでさわいでいる。 「地震です。地震です」 寝ぼけ眼でテレビのリモコンを押そうとするが、手があさってのほうへいってしまう。脳性まひという障害のために起きる不随意運動というもので、日によって、思わぬほうへ手がどったんばったん動くばかりだったりする。 手がダメなら、鼻を使えと、鼻でボタンを押す。やっと、テレビがついた。頭がはっきりしていないが、朝の6時ぐらいだろうか。起床介助のヘルパーさんが自宅に来るまでは、あと1時間近くあった。 建物のきしむ音がして、ちょっと大きな揺れがなんどかあった。 津波がきます。…
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